JP3387108B2 - 電磁継電器における可動接触片と端子部材のレーザ溶接方法 - Google Patents

電磁継電器における可動接触片と端子部材のレーザ溶接方法

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JP3387108B2
JP3387108B2 JP27401191A JP27401191A JP3387108B2 JP 3387108 B2 JP3387108 B2 JP 3387108B2 JP 27401191 A JP27401191 A JP 27401191A JP 27401191 A JP27401191 A JP 27401191A JP 3387108 B2 JP3387108 B2 JP 3387108B2
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和美 迫
郁夫 竹ケ原
将之 野田
陽一 仲西
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H11/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
    • H01H2011/0087Welding switch parts by use of a laser beam

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は電磁継電器における可動
接触片と端子部材との溶接方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】最近、小型で絶縁性に優れた電磁継電器
として、図4に示すように、第1ベースブロック1、可
動ブロック10、第2ベースブロック20、コイルブロ
ック25およびケース(図示せず)から構成されるもの
が、例えば、特願平02─319922に提案されてい
る。 【0003】この電磁継電器では、可動ブロック10は
可動鉄片11の両側に可動接触片12,12を配設し、
両者を中央の支持台13で一体化したもので、前記可動
接触片12の中央部から支持台13の両側に細首部14
aと幅広部14bとからなる略T字形のヒンジバネ部1
4が延設されている。そして、前記幅広部14bを第1
ベースブロック1の両側中央部に一体化した端子部材
2,2の上端に形成される溶接部3,3に溶着すること
により、可動ブロック10は第1ベースブロック1に揺
動自在に取り付けられるようになっている。 【0004】ところで、前記幅広部14bと溶接部3と
の溶着は、両者の当接面縁部にレーザを照射することに
より行なうが、このレーザの照射は前記当接面縁部が第
1ベースブロック1の上面から突出した位置にくること
により可能となっている。そして、このレーザ溶接によ
れば、必要な箇所を効果的に溶融することができ、他の
スポット溶接等に比べて短時間で、しかも、確実に溶接
できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
を単純に前記当接面の縁部に照射するだけでは、熱伝導
が半円状の広い範囲に亘って行われると考えられ、溶着
範囲が図5のAで示す狭い範囲となるので、十分な溶着
強度を得ることができないという問題が発生していた。 【0006】また、前記溶着範囲Aがヒンジバネ部14
の細首部14aの近傍であるため、レーザの照射位置が
ずれて溶着位置にばらつきが生じたり、レーザ出力が変
化して溶着状態が異なると、ヒンジバネ部14のばね力
にばらつきが生じ、可動ブロック10の動作特性が不安
定になっていた。 【0007】本発明は前記問題点に鑑み、高い溶着強度
を得ることができ、可動ブロックの動作特性にバラツキ
を生じさせることのない電磁継電器における可動接触片
と端子部材との溶接方法を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、両側中央部に端子部材を一体化してなるベ
ースと、可動鉄片の両側に可動接触片を並設し、両者の
中央部を支持台で一体化してなる可動ブロックとを備
え、前記端子部材をベースの上面から突出させて形成し
た溶接部に、前記各可動接触片から支持台の両側にそれ
ぞれ延設したヒンジバネ部を溶着する電磁継電器におい
て、前記ヒンジバネ部を細首部と幅広部とからなる略T
字形とし、該幅広部の側縁から前記細首部よりも幅広の
溶着部を延設することにより、該溶着部の両端に角部を
形成し、該角部を前記溶接部の外縁角部とを重ね合わ
せ、両角部の当接面縁部にレーザを照射することによ
り、両者を溶着,一体化するものである。 【0009】 【実施例】次に、本発明に係る溶接方法について、図1
に示す電磁継電器を参照して説明するが、この電磁継電
器は、大略、第1ベースブロック1、可動ブロック1
0、第2ベースブロック20、コイルブロック25およ
びケース(図示せず)からなり、図4に示すものと同様
な構成となっている。 【0010】前記第1ベースブロック1は合成樹脂から
なる板状体で、両側中央部には端子部材2,2が一体化
されている。この端子部材2,2の上端部は第1ベース
ブロック1の上面から突出して側方に折り曲げられるこ
とにより溶接部3,3となっており、一方、下端部は下
面から突出して端子部4,4となっている。また、前記
第1ベースブロック1には、端子部材2の溶接部3の両
側に所定間隔でガイド部5,5が突設されており、両端
縁部の両端から係止爪部6がそれぞれ延設されている。 【0011】前記可動ブロック10は、可動鉄片11の
両側に両端部に可動接点17,17を有する可動接触片
12,12を並設し、これらの中央部を合成樹脂製の支
持台13で一体化したもので、この支持台13の両側面
からは前記可動接触片12の中央部から延設したヒンジ
バネ部14が突出している。このヒンジバネ部14は、
細首部14aと幅広部14bとからなる略T字形をして
おり、幅広部14bの外縁中央部には前記細首部14a
よりも幅広で、前記端子部材2の溶接部3と同じ幅寸法
の溶着部15が延設されている。 【0012】前記第2ベースブロック20は合成樹脂か
らなる板状体で、4隅には固定接触片21が一体化さ
れ、両端面から突出する部分には固定接点22が設けら
れている。また、前記固定接触片21の脚部は第2ベー
スブロック20の側縁から下方に向かってクランク状に
延びている。 【0013】前記コイルブロック25は、断面略コ字形
の鉄心(図示せず)の略中央部に永久磁石26を配設す
るとともに、鉄心の両端磁極面以外をスプール27で被
覆し、その胴部にコイル28を巻回したもので、スプー
ル27の両端部に形成される鍔部29,30には一対の
コイル端子31,31および端子部材32,32がそれ
ぞれ一体化されている。このコイル端子31および端子
部材32の脚部は前記スプール27の鍔部29,30か
らそれぞれ突出して絶縁板33,33により一体化され
ている。 【0014】次に、前記構成からなる電磁継電器の組立
方法について説明する。まず、第1ベースブロック1
に、ヒンジバネ部14の両端縁部がガイド部5にガイド
されるようにして可動ブロックを載置する。これによ
り、前記ヒンジバネ部14は端子部材2の溶接部3に当
接し、溶着部15の角部16は溶接部3の角部3aに位
置決めされる。そして、図2において1点鎖線で示すよ
うに、両角部16,3aの当接面縁部にその突出方向の
斜め上方からレーザを照射して両者を溶着する。 【0015】そして、第1ベースブロック1に第2ベー
スブロック20を載置し、固定接触片21の脚部を弾性
変形させて前記第1ベースブロック1を抱持することに
より固定し、固定接点22を可動接点17に接離可能に
対向させる。 【0016】続いて、前記第1ベースブロック1にコイ
ルブロック25を載置し、コイル端子31および端子部
材32を折り曲げて絶縁板33の係止部34を係止爪部
6に係合することにより両者を一体化する。この状態で
は、永久磁石26に可動鉄片11の中央部が当接し、こ
の位置を支点として可動ブロック10は揺動して可動接
点17を固定接点22に接離する。 【0017】次に、本願に係るレーザ溶接方法による溶
着強度と従来例のものとの比較実験について説明する。 (実験装置) 東芝 LAY─803BA 性能 500V×1.2ms×1pps (2.1J/
P) (実験方法)本願に対応するものとしては、前述のよう
に、ヒンジバネ部14の角部16と、端子部材の溶接部
3の外縁角部3aとの当接面縁部にレーザを照射する。
これと比較する従来例に対応するものとしては、図4に
示すように、前記角部16,3aから所定寸法だけ内側
に位置する当接面縁部にレーザを照射する。これらのレ
ーザの照射方向は、ヒンジバネ部14を形成する水平面
から上方に45度で、かつ、第1ベースブロック1の両
端部側に45度傾いた位置である。なお、照射時間は
1.2msである。溶着強度は、ヒンジバネ部14の溶
着部分とは反対側の端部を上方に引っ張ることにより、
剥離させるために必要な引っ張り力を測定することによ
り求めた。以下、その結果を示す。 (実験結果) 溶着範囲 図3および図5のA参照 溶着強度 1 2 3 4 5 最大値 最小値 本願 (g/1point) 550 750 700 400 700 750 400 従来例(g/1point) 400 400 200 350 250 400 200 【0018】この実験結果から明らかなように、従来例
に比べて本願のものの方が溶着範囲Aが広く、その引っ
張り強度が大きくなっていることが分かる。これは、ヒ
ンジバネ部14の角部16では、溶融熱が広範囲に分散
することが防止され、図4に示すものに比べて熱伝導の
範囲が小さくなっているためと考えられる。 【0019】また、前記実験結果以外にも、レーザの照
射位置が、従来に比べて、ヒンジバネ部14の細首部1
4aから離れている分、照射位置がずれたり、レーザ出
力が変化して溶着状態にバラツキが生じた場合でも、可
動ブロック10の動作特性に与える影響は少ないことが
分かった。 【0020】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る溶接方法によれば、可動接触片のヒンジバネ部に形
成した溶着部の角部と、端子部材の溶接部の外縁角部と
を重ね合わせ、両角部の当接面縁部にレーザを照射する
ようにしたので、当接面縁部の中央を溶着するものに比
べて、熱伝導範囲が小さくなって溶着範囲が広くなり、
溶着強度が大きくなる。 【0021】また、溶着位置はヒンジバネ部の細首部分
から離れた前記両角部の当接面縁部であるため、レーザ
の照射位置がずれたり、レーザ出力が変化してもヒンジ
バネ部のばね力に与える影響が少なく、可動ブロックの
動作特性にバラツキが生じることはない。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本実施例に係る電磁継電器の分解斜視図であ
る。 【図2】 図1の溶接部分の拡大斜視図である。 【図3】 図2の溶接状態を示す平面図である。 【図4】 電磁継電器の分解斜視図である。 【図5】 図4の溶接部分の溶接状態を示す平面図であ
る。 【符号の説明】 1…ベースブロック、2…端子部材、3…溶接部、3a
…角部、11…可動鉄片、12…可動接触片、13…支
持台、14…ヒンジバネ部、15…溶着部、16…角
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲西 陽一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−197040(JP,A) 特開 平1−283727(JP,A) 特開 昭54−80543(JP,A) 特開 平5−47283(JP,A) 特開 平2−108480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 49/00 H01H 11/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 両側中央部に端子部材を一体化してなる
    ベースと、可動鉄片の両側に可動接触片を並設し、両者
    の中央部を支持台で一体化してなる可動ブロックとを備
    え、前記端子部材をベースの上面から突出させて形成し
    た溶接部に、前記各可動接触片から支持台の両側にそれ
    ぞれ延設したヒンジバネ部を溶着する電磁継電器におい
    て、前記ヒンジバネ部を細首部と幅広部とからなる略T
    字形とし、該幅広部の側縁から前記細首部よりも幅広の
    溶着部を延設することにより、該溶着部の両端に角部を
    形成し、該角部と前記溶接部の外縁角部とを重ね合わ
    せ、両角部の当接面縁部にレーザを照射することによ
    り、両者を溶着,一体化することを特徴とする電磁継電
    器における可動接触片と端子部材のレーザ溶接方法。
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