JP3385854B2 - 画像形成品とそれに用いる被画像形成体、画像形成装置ならびに画像形成方法 - Google Patents
画像形成品とそれに用いる被画像形成体、画像形成装置ならびに画像形成方法Info
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- JP3385854B2 JP3385854B2 JP14419596A JP14419596A JP3385854B2 JP 3385854 B2 JP3385854 B2 JP 3385854B2 JP 14419596 A JP14419596 A JP 14419596A JP 14419596 A JP14419596 A JP 14419596A JP 3385854 B2 JP3385854 B2 JP 3385854B2
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、諧調性の高い画
像、3次元的に隆起した像様の表示部、そしてそれらの
上に保護層を有し、他の画像形成体との区別し易さや、
偽造や改竄を予防する効果の高い画像形成品と、それの
作成に好適な被画像形成体、画像形成装置ならびに画像
形成方法に関する。
像、3次元的に隆起した像様の表示部、そしてそれらの
上に保護層を有し、他の画像形成体との区別し易さや、
偽造や改竄を予防する効果の高い画像形成品と、それの
作成に好適な被画像形成体、画像形成装置ならびに画像
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のように中間転写媒体に画像情報に
基づいて画像を記録する手段としては、様々な手段が適
用可能である。現実に最も多用されているのは印刷法で
あるが、この他にも本発明の一実施例として特に述べる
感熱転写記録法があり、また電子写真法やインクジェッ
ト法、光重合記録材等を用いた各種転写記録法等も技術
的に可能な例として挙げることが出来る。そして、画像
を付与したい最終記録媒体(最終製品)に対してこれら
の画像形成手段を用いて直接に画像を形成する事が技術
的に困難である場合とか、量産性が悪い、或いは高コス
トになってしまうとか、等々の何等かの問題を伴う場合
に、たとえば前記のように中間転写媒体にひとまず画像
を形成しておき、しかる後に転写によってその画像を最
終製品へ付与する方法が採用される。
基づいて画像を記録する手段としては、様々な手段が適
用可能である。現実に最も多用されているのは印刷法で
あるが、この他にも本発明の一実施例として特に述べる
感熱転写記録法があり、また電子写真法やインクジェッ
ト法、光重合記録材等を用いた各種転写記録法等も技術
的に可能な例として挙げることが出来る。そして、画像
を付与したい最終記録媒体(最終製品)に対してこれら
の画像形成手段を用いて直接に画像を形成する事が技術
的に困難である場合とか、量産性が悪い、或いは高コス
トになってしまうとか、等々の何等かの問題を伴う場合
に、たとえば前記のように中間転写媒体にひとまず画像
を形成しておき、しかる後に転写によってその画像を最
終製品へ付与する方法が採用される。
【0003】ところで、画像形成手段が、例えば昇華性
染料を使用した感熱転写記録法による場合であれば、基
材フィルム上に昇華性染料が感熱転写可能にコーティン
グしてある感熱転写リボンと最終的な記録媒体となり得
る被転写体とを重ねあわせて、サーマルヘッド等を使用
して用意した画像データに基づき感熱転写リボンを被転
写体とを選択的に加熱し、被転写体上に所望の画像を転
写記録する事になるのは公知の事実として広く一般に知
られている。ちなみにこの手段によると、例えば人間一
人一人の顔,等の画像を、個別に個々の被転写体に記録
するような場合に、相互の異なる多数の画像の記録を階
調豊かなカラー画像として手軽に被転写体に記録出来る
と言う点で印刷法による場合に見られない利点が得られ
る。もしも、この様な人間一人一人の顔,等の画像の記
録を印刷法によって対応しようとした場合を考えるに、
印刷法によると一般に多大な手間・時間・コストを費や
さざるを得ない為に大変な不経済となることから、この
ような用途の場合に、感熱転写記録法の前記の長所がい
かに重要で有利に働くかが明らである。
染料を使用した感熱転写記録法による場合であれば、基
材フィルム上に昇華性染料が感熱転写可能にコーティン
グしてある感熱転写リボンと最終的な記録媒体となり得
る被転写体とを重ねあわせて、サーマルヘッド等を使用
して用意した画像データに基づき感熱転写リボンを被転
写体とを選択的に加熱し、被転写体上に所望の画像を転
写記録する事になるのは公知の事実として広く一般に知
られている。ちなみにこの手段によると、例えば人間一
人一人の顔,等の画像を、個別に個々の被転写体に記録
するような場合に、相互の異なる多数の画像の記録を階
調豊かなカラー画像として手軽に被転写体に記録出来る
と言う点で印刷法による場合に見られない利点が得られ
る。もしも、この様な人間一人一人の顔,等の画像の記
録を印刷法によって対応しようとした場合を考えるに、
印刷法によると一般に多大な手間・時間・コストを費や
さざるを得ない為に大変な不経済となることから、この
ような用途の場合に、感熱転写記録法の前記の長所がい
かに重要で有利に働くかが明らである。
【0004】しかし、昇華性染料を使用した感熱転写記
録法にも欠点がある。つまり、昇華性材料で染色できる
材料は限られており、例えばポリエステル、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂等の限られた材料の被転写体に
対してしか適応出来ない。そこで、被転写体としてこれ
ら以外の材料を使用したものであるにも関わらず昇華性
染料を使用した感熱転写記録を法を行おうとする場合の
手段も考えられており、(例えば特開昭63−8109
3号公報に開示されているように)昇華性染料を含有す
るインキからなる感熱転写層を備えた転写リボンとサー
マルヘッドを使用する画像記録部を持つ感熱転写装置を
用意しておき、まずフィルム状の中間転写媒体に画像記
録部で画像を記録、次いで、中間転写媒体上に形成した
画像を転写部で加熱加圧装置を用いて、加熱加圧して画
像が形成された層と共に前記画像を被転写体に転写する
方式が提案されている。なお、被転写体に接する面には
予め接着層を設けておくか、又は画像を形成した層自体
に接着性を呈する材料を使用しておく。
録法にも欠点がある。つまり、昇華性材料で染色できる
材料は限られており、例えばポリエステル、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂等の限られた材料の被転写体に
対してしか適応出来ない。そこで、被転写体としてこれ
ら以外の材料を使用したものであるにも関わらず昇華性
染料を使用した感熱転写記録を法を行おうとする場合の
手段も考えられており、(例えば特開昭63−8109
3号公報に開示されているように)昇華性染料を含有す
るインキからなる感熱転写層を備えた転写リボンとサー
マルヘッドを使用する画像記録部を持つ感熱転写装置を
用意しておき、まずフィルム状の中間転写媒体に画像記
録部で画像を記録、次いで、中間転写媒体上に形成した
画像を転写部で加熱加圧装置を用いて、加熱加圧して画
像が形成された層と共に前記画像を被転写体に転写する
方式が提案されている。なお、被転写体に接する面には
予め接着層を設けておくか、又は画像を形成した層自体
に接着性を呈する材料を使用しておく。
【0005】ところで、前記の方法はあくまでも昇華性
染料を使用した感熱転写記録で画像形成する例であっ
た。しかし、様々な事情に起因する理由から、被転写体
に直接に画像形成が出来ない場合に、昇華性染料を使用
した感熱転写記録以外の方式の画像書込手段を使用して
ひとまず中間転写媒体上に画像形成を行い、画像が形成
されてある層と共にその画像を被転写体へ転写する方式
も、大筋の手順としては基本的には全て共通の手順の下
に適用可能であり、以下ではこの記録方法をその特徴に
由来して間接転写法と称することにする。
染料を使用した感熱転写記録で画像形成する例であっ
た。しかし、様々な事情に起因する理由から、被転写体
に直接に画像形成が出来ない場合に、昇華性染料を使用
した感熱転写記録以外の方式の画像書込手段を使用して
ひとまず中間転写媒体上に画像形成を行い、画像が形成
されてある層と共にその画像を被転写体へ転写する方式
も、大筋の手順としては基本的には全て共通の手順の下
に適用可能であり、以下ではこの記録方法をその特徴に
由来して間接転写法と称することにする。
【0006】さて、間接転写法によって被転写体上に画
像を形成する用途として、代表的なものには、カード類
に代表されるプラスチック製の情報記録体(殆どの多く
は少なくとも表面がプラスチック製である)、それから
紙製の冊子類、例えばパスポートや通帳等のように貴重
品扱いされる冊子状品への画像形成が考えられる。つま
り、パスポートの記録すべき面(表紙、あるいは綴じら
れたページ等)に間接転写法によって画像を形成すれ
ば、画像部は、極薄い画像層に存在しており、従来の写
真を貼り付けたタイプのパスポートに較べて非常に改ざ
ん・偽造がしにくい。更に中間転写媒体内に例えば透明
ホログラム層や蛍光印刷層,磁気印刷層等の層を設けて
おき、これらの層(先の画像も含めてこれらの層を以下
画像層と呼ぶ)ごと被転写体へ転写すれば、改ざん・偽
造予防の為のより一層の対策となる事は言うまでも無
い。また、パスポートと関連するがビザ(査証)への対
応もできる。
像を形成する用途として、代表的なものには、カード類
に代表されるプラスチック製の情報記録体(殆どの多く
は少なくとも表面がプラスチック製である)、それから
紙製の冊子類、例えばパスポートや通帳等のように貴重
品扱いされる冊子状品への画像形成が考えられる。つま
り、パスポートの記録すべき面(表紙、あるいは綴じら
れたページ等)に間接転写法によって画像を形成すれ
ば、画像部は、極薄い画像層に存在しており、従来の写
真を貼り付けたタイプのパスポートに較べて非常に改ざ
ん・偽造がしにくい。更に中間転写媒体内に例えば透明
ホログラム層や蛍光印刷層,磁気印刷層等の層を設けて
おき、これらの層(先の画像も含めてこれらの層を以下
画像層と呼ぶ)ごと被転写体へ転写すれば、改ざん・偽
造予防の為のより一層の対策となる事は言うまでも無
い。また、パスポートと関連するがビザ(査証)への対
応もできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、従来の技術に関
わる間接転写法では、単に予め中間転写媒体に記録した
画像を被転写体上に転写するものであり、これにより画
像が形成された最終的な媒体(本明細書でいう画像形成
品)の画像表現はあくまで2次元的表現にとどまるもの
であって、画像形成品の画像中の1部にすら、点字や立
体画像、エンボス状の隆起、等々の3次元的表現を行う
事は不可能もしくは極めて困難であった。本発明は前記
従来の技術が有する問題点に鑑みなされたものであり、
中間転写媒体に3次元的表現の為の工夫を施すことな
く、中間転写媒体上の画像を被画像形成体上に形成する
際に、被画像形成体上の3次元的表現の像も形成してし
まうことが出来る画像形成装置、画像形成方法および被
画像形成体と、このような画像を備えた画像形成品を提
供することを目的とする。
わる間接転写法では、単に予め中間転写媒体に記録した
画像を被転写体上に転写するものであり、これにより画
像が形成された最終的な媒体(本明細書でいう画像形成
品)の画像表現はあくまで2次元的表現にとどまるもの
であって、画像形成品の画像中の1部にすら、点字や立
体画像、エンボス状の隆起、等々の3次元的表現を行う
事は不可能もしくは極めて困難であった。本発明は前記
従来の技術が有する問題点に鑑みなされたものであり、
中間転写媒体に3次元的表現の為の工夫を施すことな
く、中間転写媒体上の画像を被画像形成体上に形成する
際に、被画像形成体上の3次元的表現の像も形成してし
まうことが出来る画像形成装置、画像形成方法および被
画像形成体と、このような画像を備えた画像形成品を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像情報に基づいて画像が記録された中間転写媒体
を、該画像側の面を被画像形成体に接するようにして、
加熱加圧手段により該画像を被画像形成体上へ転写した
ことにより得られる画像形成品であって、該画像形成品
は、像様の隆起部分が基材上に形成されたものであり、
前記像様隆起部分は、前記転写の際の加熱により発砲す
る熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するインクが発泡し
て形成されたものであり、さらに、前記像様の隆起部分
の上に、前記中間転写媒体に記録された前記画像が転写
されていることを特徴とする画像形成品である。画像層
の画像は、色材として昇華性染料を使用し昇華転写を行
なうと、諧調性の高い画像を得られ、また顔料を使用し
た場合、印刷あるいは熱転写により面積諧調表現を行な
うとやはり高い諧調性を持つ画像を得ることが出来る
(例/特開平7−117359号公報に開示された技術
の応用により可能)。
は、画像情報に基づいて画像が記録された中間転写媒体
を、該画像側の面を被画像形成体に接するようにして、
加熱加圧手段により該画像を被画像形成体上へ転写した
ことにより得られる画像形成品であって、該画像形成品
は、像様の隆起部分が基材上に形成されたものであり、
前記像様隆起部分は、前記転写の際の加熱により発砲す
る熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するインクが発泡し
て形成されたものであり、さらに、前記像様の隆起部分
の上に、前記中間転写媒体に記録された前記画像が転写
されていることを特徴とする画像形成品である。画像層
の画像は、色材として昇華性染料を使用し昇華転写を行
なうと、諧調性の高い画像を得られ、また顔料を使用し
た場合、印刷あるいは熱転写により面積諧調表現を行な
うとやはり高い諧調性を持つ画像を得ることが出来る
(例/特開平7−117359号公報に開示された技術
の応用により可能)。
【0009】
【0010】あるいは請求項2に示すように、加熱によ
り発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有したインク
が、被転写面に像様に塗布されてあり、転写用の加熱加
圧手段の表面温度よりも該熱発泡材の発泡開始温度の方
が低いことを特徴とする被画像形成体である。
り発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有したインク
が、被転写面に像様に塗布されてあり、転写用の加熱加
圧手段の表面温度よりも該熱発泡材の発泡開始温度の方
が低いことを特徴とする被画像形成体である。
【0011】好ましくは、請求項3に示すように、前記
像様に塗布してあるインクは、塗布厚さに変化があるこ
とを特徴とする請求項2に記載の被画像形成体である。
尚、本明細書中でいう「塗布厚さ」とは、特にことわり
が無い限り、乾燥時の厚さを意味する。
像様に塗布してあるインクは、塗布厚さに変化があるこ
とを特徴とする請求項2に記載の被画像形成体である。
尚、本明細書中でいう「塗布厚さ」とは、特にことわり
が無い限り、乾燥時の厚さを意味する。
【0012】好ましくは、請求項4に示すように、前記
熱発泡材の発泡圧力が、加熱加圧手段により転写される
際の加圧力よりも高いことを特徴とする請求項2又は3
のいずれかに記載の被画像形成体である。
熱発泡材の発泡圧力が、加熱加圧手段により転写される
際の加圧力よりも高いことを特徴とする請求項2又は3
のいずれかに記載の被画像形成体である。
【0013】あるいは請求項5に示すように、画像情報
に基づいて画像が記録された中間転写媒体を、該画像側
の面を被画像成体に接するようにして加熱加圧する加熱
加圧手段を備えており、該加熱加圧手段により該画像を
被画像形成体上に形成する画像形成装置であって、加熱
により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するイ
ンクが被転写面に像様に形成されてあり且つ加熱加圧用
の所定位置に載置された被画像形成体に対して加熱加圧
する場合に、前記加熱加圧手段の表面温度が該熱発泡材
の熱発泡開始温度よりも高いことを特徴とする画像形成
装置である。
に基づいて画像が記録された中間転写媒体を、該画像側
の面を被画像成体に接するようにして加熱加圧する加熱
加圧手段を備えており、該加熱加圧手段により該画像を
被画像形成体上に形成する画像形成装置であって、加熱
により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するイ
ンクが被転写面に像様に形成されてあり且つ加熱加圧用
の所定位置に載置された被画像形成体に対して加熱加圧
する場合に、前記加熱加圧手段の表面温度が該熱発泡材
の熱発泡開始温度よりも高いことを特徴とする画像形成
装置である。
【0014】好ましくは、請求項6に示すように、前記
中間転写媒体を被画像形成体に加熱加圧する場合の加圧
力が、前記熱発泡材の発泡圧力よりも低いことを特徴と
する請求項5に記載の画像形成装置である。
中間転写媒体を被画像形成体に加熱加圧する場合の加圧
力が、前記熱発泡材の発泡圧力よりも低いことを特徴と
する請求項5に記載の画像形成装置である。
【0015】好ましくは、請求項7に示すように、画像
情報に基づいて画像を中間転写媒体に記録する画像記録
手段と、該画像記録手段で画像を記録した中間転写媒体
を前記加熱加圧の為に搬送する搬送手段とを備えたこと
を特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の画像形
成装置である。
情報に基づいて画像を中間転写媒体に記録する画像記録
手段と、該画像記録手段で画像を記録した中間転写媒体
を前記加熱加圧の為に搬送する搬送手段とを備えたこと
を特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の画像形
成装置である。
【0016】好ましくは、請求項8に示すように、前記
加熱加圧手段により中間転写媒体の画像側の面を被画像
形成体に接するようにして加熱加圧した後、該中間転写
媒体の基材を剥離する剥離手段を備えたことを特徴とす
る請求項5乃至7のいずれかに記載の画像形成装置であ
る。
加熱加圧手段により中間転写媒体の画像側の面を被画像
形成体に接するようにして加熱加圧した後、該中間転写
媒体の基材を剥離する剥離手段を備えたことを特徴とす
る請求項5乃至7のいずれかに記載の画像形成装置であ
る。
【0017】あるいは請求項9に示すように、画像が記
録された中間転写媒体の該画像側の面を被画像形成体に
対して加熱加圧することにより、被画像形成体上に該画
像を形成する画像形成方法であって、加熱により発泡す
る熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するインクが被転写
面に像様に形成されてある被画像形成体に対して加熱加
圧する場合に、該熱発泡材の熱発泡開始温度よりも高い
加熱温度で行なうことを特徴とする画像形成方法であ
る。
録された中間転写媒体の該画像側の面を被画像形成体に
対して加熱加圧することにより、被画像形成体上に該画
像を形成する画像形成方法であって、加熱により発泡す
る熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するインクが被転写
面に像様に形成されてある被画像形成体に対して加熱加
圧する場合に、該熱発泡材の熱発泡開始温度よりも高い
加熱温度で行なうことを特徴とする画像形成方法であ
る。
【0018】好ましくは、請求項10に示すように、前
記像様に塗布してあるインクは、塗布厚さに変化を付け
て塗布しておくことを特徴とする請求項9に記載の画像
形成方法である。
記像様に塗布してあるインクは、塗布厚さに変化を付け
て塗布しておくことを特徴とする請求項9に記載の画像
形成方法である。
【0019】好ましくは、請求項11に示すように、前
記加熱加圧の際の加圧力は、熱発泡材の発泡圧力よりも
低いことを特徴とする請求項9乃至10のいずれかに記
載の画像形成方法である。
記加熱加圧の際の加圧力は、熱発泡材の発泡圧力よりも
低いことを特徴とする請求項9乃至10のいずれかに記
載の画像形成方法である。
【0020】好ましくは、請求項12に示すように、画
像情報に基づいて画像を中間転写媒体に記録し、しかる
後に該画像側の面を被画像形成体に対して加熱加圧する
ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の
画像形成方法である。
像情報に基づいて画像を中間転写媒体に記録し、しかる
後に該画像側の面を被画像形成体に対して加熱加圧する
ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の
画像形成方法である。
【0021】好ましくは、請求項13に示すように、前
記加熱加圧した後、該中間転写媒体の基材を剥離するこ
とを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の画
像形成方法である。
記加熱加圧した後、該中間転写媒体の基材を剥離するこ
とを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の画
像形成方法である。
【0022】熱発泡材料としては、例えば以下のような
ものが挙げられる。マイクロカプセル型のものを使用す
る場合であれば、まず、外殻層には、ビニル系樹脂、あ
るいはアクリル系樹脂ポリエステル系樹脂等の樹脂バイ
ンダーが好適である。そして、芯物質には、アゾジカル
ボンアミド、ジアゾアミノベンゼン、アゾジヘキサヒド
ロキシベンゾジニトリル、4,4−オキシベンゼンスル
ホニルヒドラジド、アゾイソブチルニトリル、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニル
ヒドラジド等の有機発泡材、あるいは不活性ガス、ノル
マル−ブタンやイソ−ブタンといった活性ガス、または
気化性液体の1種以上が好適である。以上の材料を利用
した平均粒径1〜100μmの熱可塑性マイクロカプセ
ルからなる発泡材を熱発泡材料として好適に使用可能で
ある。
ものが挙げられる。マイクロカプセル型のものを使用す
る場合であれば、まず、外殻層には、ビニル系樹脂、あ
るいはアクリル系樹脂ポリエステル系樹脂等の樹脂バイ
ンダーが好適である。そして、芯物質には、アゾジカル
ボンアミド、ジアゾアミノベンゼン、アゾジヘキサヒド
ロキシベンゾジニトリル、4,4−オキシベンゼンスル
ホニルヒドラジド、アゾイソブチルニトリル、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニル
ヒドラジド等の有機発泡材、あるいは不活性ガス、ノル
マル−ブタンやイソ−ブタンといった活性ガス、または
気化性液体の1種以上が好適である。以上の材料を利用
した平均粒径1〜100μmの熱可塑性マイクロカプセ
ルからなる発泡材を熱発泡材料として好適に使用可能で
ある。
【0023】また、熱発泡材料として前記熱可塑性マイ
クロカプセルからなる発泡材の代わりに、重炭酸ナトリ
ウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸
アンモニウム等の無機系材料か、またDPT、DMDN
TA等のニトロソ化合物か、またBSH、TSH、DP
SDSH、OBSH等のスルフォン酸ヒドラジット化合
物か、あるいはADCA(ABFA)、AIBN、DA
B、バリウム−アゾジカルボキレート、トリヒドラジノ
トリアジン、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、
4,4−オキシベンゼンスルホニルセミカルバジドのア
ゾ、ジアゾ系化合物等の有機系高分子化合物、等を用い
ることも好適である。
クロカプセルからなる発泡材の代わりに、重炭酸ナトリ
ウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸
アンモニウム等の無機系材料か、またDPT、DMDN
TA等のニトロソ化合物か、またBSH、TSH、DP
SDSH、OBSH等のスルフォン酸ヒドラジット化合
物か、あるいはADCA(ABFA)、AIBN、DA
B、バリウム−アゾジカルボキレート、トリヒドラジノ
トリアジン、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、
4,4−オキシベンゼンスルホニルセミカルバジドのア
ゾ、ジアゾ系化合物等の有機系高分子化合物、等を用い
ることも好適である。
【0024】それから、前記の熱発泡材料に、熱可塑性
高分子化合物のバインダー樹脂としてポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース
系樹脂、塩素化プロピレン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−共重合体、エポキシ系樹脂、ポリスチレンやポリス
チレンアクリレート等のスチレン系樹脂あるいはゴム系
樹脂、等を用いて、熱発泡材料とこれらのいずれかを混
合したインキを好適に用いることが出来る。
高分子化合物のバインダー樹脂としてポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース
系樹脂、塩素化プロピレン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−共重合体、エポキシ系樹脂、ポリスチレンやポリス
チレンアクリレート等のスチレン系樹脂あるいはゴム系
樹脂、等を用いて、熱発泡材料とこれらのいずれかを混
合したインキを好適に用いることが出来る。
【0025】
【発明の実施の形態】<作用>
本発明の請求項1の画像形成品によれば、基材上に像様
の隆起部分が形成されてあり、その上に昇華性染料によ
る画像が形成された画像層と保護層とがこの順に設けら
れてあることから、昇華性染料による諧調性の高い画像
は、例えば顔画像が形成されてあると個人識別用途とし
て好適であり、且つ(昇華性染料による画像は劣化し易
い欠点があるが)その上に保護層があることから、昇華
性染料による前記画像の劣化の防止に有効であり、しか
も像様の隆起部分を利用した3次元表現により強調や識
別効果を高めることが出来る、またこれらにより偽造や
改竄の防止効果もたかいものが得られる。また、顔料を
使用した画像である場合も、熱転写により面積諧調表現
を行なうとやはり高い諧調性を持つ優れた画像を得るこ
とが出来る。顔料による画像の場合でも、形成された画
像の耐摩擦性等を高める効果から、やはり保護層の存在
は好ましい。このような画像を、例えば個人の顔写真に
基づき形成した場合、個人識別性が重視される画像形成
品(例/クレジットカード、キャッシュカード、パスポ
ート、ICカード、光カード、預金通帳、等々)に好適
である。
の隆起部分が形成されてあり、その上に昇華性染料によ
る画像が形成された画像層と保護層とがこの順に設けら
れてあることから、昇華性染料による諧調性の高い画像
は、例えば顔画像が形成されてあると個人識別用途とし
て好適であり、且つ(昇華性染料による画像は劣化し易
い欠点があるが)その上に保護層があることから、昇華
性染料による前記画像の劣化の防止に有効であり、しか
も像様の隆起部分を利用した3次元表現により強調や識
別効果を高めることが出来る、またこれらにより偽造や
改竄の防止効果もたかいものが得られる。また、顔料を
使用した画像である場合も、熱転写により面積諧調表現
を行なうとやはり高い諧調性を持つ優れた画像を得るこ
とが出来る。顔料による画像の場合でも、形成された画
像の耐摩擦性等を高める効果から、やはり保護層の存在
は好ましい。このような画像を、例えば個人の顔写真に
基づき形成した場合、個人識別性が重視される画像形成
品(例/クレジットカード、キャッシュカード、パスポ
ート、ICカード、光カード、預金通帳、等々)に好適
である。
【0026】また、加熱により発泡する熱発泡材と熱可
塑性樹脂とを含有するインクを加熱により発泡して像様
の隆起部分を形成出来るため、良好に且つ簡便にこのよ
うな隆起による3次元表現のものを形成できる。
塑性樹脂とを含有するインクを加熱により発泡して像様
の隆起部分を形成出来るため、良好に且つ簡便にこのよ
うな隆起による3次元表現のものを形成できる。
【0027】それから、請求項2に記載の被画像形成体
によれば、被画像形成体上の中間転写媒体と接する面に
は、加熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含
有したインクを用いて像様の塗布が施されており、この
像様の塗布を、例えば点字、細紋、中間転写媒体上に記
録する顔画像、手書き用サイン部、等に相当する部分を
隆起させるべく該当する領域に施しておくなど、特定あ
るいは非特定のパターンにて塗布してある。そして、熱
発泡材の発泡開始温度を加熱加圧手段(具体例は画像形
成装置に関する記載を参照のこと)の表面温度よりも低
く設計してあるので、中間転写媒体上の画像層が加熱加
圧により被画像形成体上に形成されるのとほぼ同時に被
画像形成体上に3次元的な画像表現が出来る。
によれば、被画像形成体上の中間転写媒体と接する面に
は、加熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含
有したインクを用いて像様の塗布が施されており、この
像様の塗布を、例えば点字、細紋、中間転写媒体上に記
録する顔画像、手書き用サイン部、等に相当する部分を
隆起させるべく該当する領域に施しておくなど、特定あ
るいは非特定のパターンにて塗布してある。そして、熱
発泡材の発泡開始温度を加熱加圧手段(具体例は画像形
成装置に関する記載を参照のこと)の表面温度よりも低
く設計してあるので、中間転写媒体上の画像層が加熱加
圧により被画像形成体上に形成されるのとほぼ同時に被
画像形成体上に3次元的な画像表現が出来る。
【0028】また、請求項3に記載によると、更に、前
記インクからなる画像に、その塗布厚さ,形成厚さを変
化させてあるので、中間転写媒体上の画像層が被画像形
成体上に加熱加圧転写されるのと同時に最終画像媒体で
ある被画像形成体には3次元的な画像表現に複雑な表現
の差を作ったり、完全なる3次元的な、たとえば、顔が
立体的に浮び上がる等の画像表現を行うことが出来る。
記インクからなる画像に、その塗布厚さ,形成厚さを変
化させてあるので、中間転写媒体上の画像層が被画像形
成体上に加熱加圧転写されるのと同時に最終画像媒体で
ある被画像形成体には3次元的な画像表現に複雑な表現
の差を作ったり、完全なる3次元的な、たとえば、顔が
立体的に浮び上がる等の画像表現を行うことが出来る。
【0029】また、請求項4によると、更に、熱発泡材
の発泡圧力は、中間転写媒体を加熱加圧手段により被画
像形成体に加熱加圧する際の加圧力よりも高く設計して
あることにより、加熱加圧する際に熱発泡を妨げること
なく、無理なく熱発泡させることが出来る。
の発泡圧力は、中間転写媒体を加熱加圧手段により被画
像形成体に加熱加圧する際の加圧力よりも高く設計して
あることにより、加熱加圧する際に熱発泡を妨げること
なく、無理なく熱発泡させることが出来る。
【0030】それから、請求項5の画像形成装置によれ
ば、加熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含
有したインクからなる画像を予め塗布形成した被画像形
成体上に、予め中間転写媒体上に形成してあった画像を
加熱加圧するものであり、中間転写媒体の基材は剥離し
ても、あるいは剥離せず残しておいてもいずれでも好適
である。該基材を剥離しないで残しておく場合には、基
材に透明な材料を使用しておくことにより、基材側から
画像を観ることが出来る。また、加熱加圧手段の表面温
度が熱発泡材の熱発泡開始温度よりも高いので、中間転
写媒体上の画像層が被画像形成体上に加熱加圧転写され
るのとほぼ同時に被画像形成体上に3次元的な画像表現
が出来る。尚、加熱加圧手段の具体例としては、ヒート
ローラ、ヒートベルト、あるいは加熱手段を別に備えた
転写ローラ若しくは転写ベルトそれぞれを用いることが
好適である。
ば、加熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含
有したインクからなる画像を予め塗布形成した被画像形
成体上に、予め中間転写媒体上に形成してあった画像を
加熱加圧するものであり、中間転写媒体の基材は剥離し
ても、あるいは剥離せず残しておいてもいずれでも好適
である。該基材を剥離しないで残しておく場合には、基
材に透明な材料を使用しておくことにより、基材側から
画像を観ることが出来る。また、加熱加圧手段の表面温
度が熱発泡材の熱発泡開始温度よりも高いので、中間転
写媒体上の画像層が被画像形成体上に加熱加圧転写され
るのとほぼ同時に被画像形成体上に3次元的な画像表現
が出来る。尚、加熱加圧手段の具体例としては、ヒート
ローラ、ヒートベルト、あるいは加熱手段を別に備えた
転写ローラ若しくは転写ベルトそれぞれを用いることが
好適である。
【0031】また、請求項6によると、加熱加圧手段に
よって、被画像形成体に加熱加圧する際の加圧力を被画
像形成体上に形成した熱発泡材の発泡圧力よりも少なく
してあることから、中間転写媒体上の画像層を被画像形
成体上に加熱加圧転写する際に熱発泡を妨げることな
く、無理なく被画像形成体上の熱発泡材を熱発泡させる
事が出来る。
よって、被画像形成体に加熱加圧する際の加圧力を被画
像形成体上に形成した熱発泡材の発泡圧力よりも少なく
してあることから、中間転写媒体上の画像層を被画像形
成体上に加熱加圧転写する際に熱発泡を妨げることな
く、無理なく被画像形成体上の熱発泡材を熱発泡させる
事が出来る。
【0032】また、請求項7によると、画像情報に基づ
いて画像を中間転写媒体に記録する画像記録手段と、該
画像記録手段で画像を記録した中間転写媒体を前記加熱
加圧の為に搬送する搬送手段とを備えたことにより、画
像記録や加熱加圧にわたる位置合わせや搬送の工程を自
動的に進行させることが出来ることから、画像形成品を
作成する作業をこの画像形成装置自身で能率良くおこな
うことが出来る。画像と被画像形成体との対応関係が重
要な場合にも、正しい対応関係をとることも、また画像
形成品の作成後に正しい対応関係の確認をすることも、
いずれも容易となる。
いて画像を中間転写媒体に記録する画像記録手段と、該
画像記録手段で画像を記録した中間転写媒体を前記加熱
加圧の為に搬送する搬送手段とを備えたことにより、画
像記録や加熱加圧にわたる位置合わせや搬送の工程を自
動的に進行させることが出来ることから、画像形成品を
作成する作業をこの画像形成装置自身で能率良くおこな
うことが出来る。画像と被画像形成体との対応関係が重
要な場合にも、正しい対応関係をとることも、また画像
形成品の作成後に正しい対応関係の確認をすることも、
いずれも容易となる。
【0033】また、請求項8によると、加熱加圧手段に
より中間転写媒体の画像側の面を被画像形成体に接する
ようにして加熱加圧した後、該中間転写媒体の基材を剥
離する剥離手段を備えていることから、基材を剥離する
剥離手段を装置自身で行なえることは勿論、もし基材に
疵や汚れが付いていたとしても、最終的に得られる画像
形成品には基材が残らず、また基材に透明なものを選定
する必要も無くなる。
より中間転写媒体の画像側の面を被画像形成体に接する
ようにして加熱加圧した後、該中間転写媒体の基材を剥
離する剥離手段を備えていることから、基材を剥離する
剥離手段を装置自身で行なえることは勿論、もし基材に
疵や汚れが付いていたとしても、最終的に得られる画像
形成品には基材が残らず、また基材に透明なものを選定
する必要も無くなる。
【0034】それから、請求項9の画像形成方法によれ
ば、被画像形成体上の中間転写媒体と接する面には、加
熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有した
インクを用いて像様の塗布が施されており、この像様の
塗布を、例えば点字、細紋、中間転写媒体上に記録する
顔画像、手書き用サイン部、等に相当する部分を隆起さ
せるべく該当する領域に施しておくなど、特定あるいは
非特定のパターンにて塗布してある。そして、熱発泡材
の発泡開始温度を加熱加圧手段(具体例は画像形成装置
に関する記載を参照のこと)の表面温度よりも低く設計
してあるので、中間転写媒体上の画像層が加熱加圧によ
り被画像形成体上に形成されるのとほぼ同時に被画像形
成体上に3次元的な画像表現が出来る。
ば、被画像形成体上の中間転写媒体と接する面には、加
熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有した
インクを用いて像様の塗布が施されており、この像様の
塗布を、例えば点字、細紋、中間転写媒体上に記録する
顔画像、手書き用サイン部、等に相当する部分を隆起さ
せるべく該当する領域に施しておくなど、特定あるいは
非特定のパターンにて塗布してある。そして、熱発泡材
の発泡開始温度を加熱加圧手段(具体例は画像形成装置
に関する記載を参照のこと)の表面温度よりも低く設計
してあるので、中間転写媒体上の画像層が加熱加圧によ
り被画像形成体上に形成されるのとほぼ同時に被画像形
成体上に3次元的な画像表現が出来る。
【0035】また、請求項10によると、加熱により発
泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するインクを加
熱により発泡して像様の隆起部分を形成出来るため、良
好に且つ簡便にこのような隆起による3次元表現のもの
を形成できる。
泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するインクを加
熱により発泡して像様の隆起部分を形成出来るため、良
好に且つ簡便にこのような隆起による3次元表現のもの
を形成できる。
【0036】また、請求項11によると、被画像形成体
に加熱加圧する際の加圧力を被画像形成体上に形成した
熱発泡材の発泡圧力よりも少なくすることから、中間転
写媒体上の画像層を被画像形成体上に加熱加圧転写する
際に熱発泡を妨げることなく、無理なく被画像形成体上
の熱発泡材を熱発泡させる事が出来る。
に加熱加圧する際の加圧力を被画像形成体上に形成した
熱発泡材の発泡圧力よりも少なくすることから、中間転
写媒体上の画像層を被画像形成体上に加熱加圧転写する
際に熱発泡を妨げることなく、無理なく被画像形成体上
の熱発泡材を熱発泡させる事が出来る。
【0037】また、請求項12によると、画像記録や加
熱加圧にわたる位置合わせや搬送の工程を自動的に進行
させることが出来ることから、画像形成品を作成する作
業をこの画像形成装置自身で能率良くおこなうことが出
来る。画像と被画像形成体との対応関係が重要な場合に
も、正しい対応関係をとることも、また画像形成品の作
成後に正しい対応関係の確認をすることも、いずれも容
易となる。
熱加圧にわたる位置合わせや搬送の工程を自動的に進行
させることが出来ることから、画像形成品を作成する作
業をこの画像形成装置自身で能率良くおこなうことが出
来る。画像と被画像形成体との対応関係が重要な場合に
も、正しい対応関係をとることも、また画像形成品の作
成後に正しい対応関係の確認をすることも、いずれも容
易となる。
【0038】また、請求項13によると、もし基材に疵
や汚れが付いていたとしても、最終的に得られる画像形
成品には基材が残らず、また基材に透明なものを選定す
る必要も無くなる。
や汚れが付いていたとしても、最終的に得られる画像形
成品には基材が残らず、また基材に透明なものを選定す
る必要も無くなる。
【0039】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面を参照しつ
つ説明する。(図1)は、本実施例で使用した被画像形
成体をあらわす略式図であり、被画 形成体1上には後
述するようなインク画像2を予めスクリーン印刷、グラ
ビア印刷等の印刷方法にて塗布してある。尚、(図1)
では上方の図には側面から見た図を、また下方には正面
から見た図をそれぞれ示してある。
つ説明する。(図1)は、本実施例で使用した被画像形
成体をあらわす略式図であり、被画 形成体1上には後
述するようなインク画像2を予めスクリーン印刷、グラ
ビア印刷等の印刷方法にて塗布してある。尚、(図1)
では上方の図には側面から見た図を、また下方には正面
から見た図をそれぞれ示してある。
【0040】さて、発明者らが実験により、予め中間転
写媒体上に形成した画像層を被画像形成体上に加熱加圧
により転写する際に3次元的表現が可能となってみた具
体例は次に示す。まず熱発泡材料として、外殻層に塩化
ビニリデン系の熱可塑性樹脂を主体とし、芯物質にイソ
−ブタンを用いた平均粒径2〜10μmのマイクロカプ
セルを用い、バインダーには塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体とポリエステルとの混合樹脂を用いて、以下の比
率にてインクを作成した。被画像形成体としては、紙シ
ートと、易接着処理を施したポリエチレンテレフタレー
トシートとの2種のものに塗布厚さ約1〜5μmにて印
刷(塗布)を行った。 熱発泡材(発泡開始温度約80℃) : 2重量部 バインダー樹脂 : 15重量部 溶剤(トルエン50%,酢酸エチル50%): 15重量部
写媒体上に形成した画像層を被画像形成体上に加熱加圧
により転写する際に3次元的表現が可能となってみた具
体例は次に示す。まず熱発泡材料として、外殻層に塩化
ビニリデン系の熱可塑性樹脂を主体とし、芯物質にイソ
−ブタンを用いた平均粒径2〜10μmのマイクロカプ
セルを用い、バインダーには塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体とポリエステルとの混合樹脂を用いて、以下の比
率にてインクを作成した。被画像形成体としては、紙シ
ートと、易接着処理を施したポリエチレンテレフタレー
トシートとの2種のものに塗布厚さ約1〜5μmにて印
刷(塗布)を行った。 熱発泡材(発泡開始温度約80℃) : 2重量部 バインダー樹脂 : 15重量部 溶剤(トルエン50%,酢酸エチル50%): 15重量部
【0041】次に、(図2)〜(図4)を用いて、予め
中間転写媒体上に形成した画像層を被画像形成体上に加
熱加圧し転写する動作を説明する。
中間転写媒体上に形成した画像層を被画像形成体上に加
熱加圧し転写する動作を説明する。
【0042】まず(図2)において、ヒートローラHは
芯金4の内部に図示していないヒータ(熱源)によって
昇温・温調されているヒートローラであり、芯金上には
インク画像2の熱発泡を妨げない目的をも兼ねそなえた
エラストマ層5と表面層6を持っている。詳細は、以下
の通りである。 〔ヒートローラ〕 熱源 : ハロゲンランプヒータ 温度コントロール : ローラ表面温度検出フィードバックによる温調 芯金 : 高張アルミ( A5056 )内面は黒化処理、 ステンレスブラシにより匡体とアース接続 ローラ表面エラストマ層: 導電性加熱加硫型シリコンゴム ローラ表面材質 : 4弗化エチレンとパーフルオロアルキルビニル エーテルとの共重合体 ローラ表面形状 : 逆クラウン型、 周速が媒体搬送速度より若干速い ローラ温度 : 165℃
芯金4の内部に図示していないヒータ(熱源)によって
昇温・温調されているヒートローラであり、芯金上には
インク画像2の熱発泡を妨げない目的をも兼ねそなえた
エラストマ層5と表面層6を持っている。詳細は、以下
の通りである。 〔ヒートローラ〕 熱源 : ハロゲンランプヒータ 温度コントロール : ローラ表面温度検出フィードバックによる温調 芯金 : 高張アルミ( A5056 )内面は黒化処理、 ステンレスブラシにより匡体とアース接続 ローラ表面エラストマ層: 導電性加熱加硫型シリコンゴム ローラ表面材質 : 4弗化エチレンとパーフルオロアルキルビニル エーテルとの共重合体 ローラ表面形状 : 逆クラウン型、 周速が媒体搬送速度より若干速い ローラ温度 : 165℃
【0043】そして被画像形成体は、シリコンゴムを主
としたベースラバーシート3上に図示していない手段に
よって保持されている。また、中間転写媒体Bには、大
きく分けて少なくとも1層以上で構成されている支持体
8と何層かで構成されている画像層7とで構成されてい
るが、画像層7の被画像形成体に面する表面層である熱
接着層は、以下に示す構成を例として形成されている。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体: 60重量部 ポリエステル : 10重量部 シリカ(SiO2 ) : 20重量部 (その他紫外線吸収材等も含まれている) また、上述の熱接着層には予め感熱昇華転写と溶融転写
等による画像9が形成されている。これらの状態でヒー
トローラHは方向bに降下し、中間転写媒体Bと被画像
形成体1を保持した被画像形成体部はそれぞれ方向d,
cに移動して、加熱加圧を行う。
としたベースラバーシート3上に図示していない手段に
よって保持されている。また、中間転写媒体Bには、大
きく分けて少なくとも1層以上で構成されている支持体
8と何層かで構成されている画像層7とで構成されてい
るが、画像層7の被画像形成体に面する表面層である熱
接着層は、以下に示す構成を例として形成されている。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体: 60重量部 ポリエステル : 10重量部 シリカ(SiO2 ) : 20重量部 (その他紫外線吸収材等も含まれている) また、上述の熱接着層には予め感熱昇華転写と溶融転写
等による画像9が形成されている。これらの状態でヒー
トローラHは方向bに降下し、中間転写媒体Bと被画像
形成体1を保持した被画像形成体部はそれぞれ方向d,
cに移動して、加熱加圧を行う。
【0044】そして(図3)に示すように、加熱加圧に
より中間転写媒体上の画像層7を被画像形成体1上に転
写すると、ヒートローラの加熱加圧力によってインク2
は、熱発泡を開始した。ここで、加熱加圧条件は以下の
通りである。 加熱加圧速度: 約 10〜35mm/sec ニップ幅 : 約 5〜7mm 加圧線加重 : 約 1〜4kgf/cm
より中間転写媒体上の画像層7を被画像形成体1上に転
写すると、ヒートローラの加熱加圧力によってインク2
は、熱発泡を開始した。ここで、加熱加圧条件は以下の
通りである。 加熱加圧速度: 約 10〜35mm/sec ニップ幅 : 約 5〜7mm 加圧線加重 : 約 1〜4kgf/cm
【0045】また、ヒートローラ表面層6である4弗化
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体は、非常に潤滑・離型性が良く、発泡中のインク画像
2’によって発生した被画像形成体上の凹凸をスムーズ
に移動する事が出来る。更に、ヒートローラ表面に存在
するエラストマ層5が発泡中のインク画像2’の発泡圧
力を吸収してくれるので、熱発泡その物も非常に良好に
進行する。
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体は、非常に潤滑・離型性が良く、発泡中のインク画像
2’によって発生した被画像形成体上の凹凸をスムーズ
に移動する事が出来る。更に、ヒートローラ表面に存在
するエラストマ層5が発泡中のインク画像2’の発泡圧
力を吸収してくれるので、熱発泡その物も非常に良好に
進行する。
【0046】そして(図4)に示したように、加熱加圧
後の被画像形成体には、熱発泡インク画像13と、中間
転写媒体からの転写画像12とが共存して最終画像媒体
を得る。つまり、(図5)にて示したように、インク画
像は、中間転写媒体上の画像層転写と同時に3次元的な
画像となるわけである。最終的に発明者らは上述の各条
件にて加熱加圧転写を行ったところ、被画像形成体上に
1.5〜100μm程度の立体画像表現が良好に実現で
きた事を確認した。
後の被画像形成体には、熱発泡インク画像13と、中間
転写媒体からの転写画像12とが共存して最終画像媒体
を得る。つまり、(図5)にて示したように、インク画
像は、中間転写媒体上の画像層転写と同時に3次元的な
画像となるわけである。最終的に発明者らは上述の各条
件にて加熱加圧転写を行ったところ、被画像形成体上に
1.5〜100μm程度の立体画像表現が良好に実現で
きた事を確認した。
【0047】
【発明の効果】本発明の画像形成品、被画像形成体、画
像形成装置あるいは画像形成方法によれば、被画像形成
体の中間転写媒体と接する面に、加熱により発泡する熱
発泡材と熱可塑性樹脂とを含有したインクによる像を、
例えば点字や細紋や、中間転写媒体上の顔画像やサイン
部等に相当する部分を隆起させる等、特定の/あるいは
不特定のパターンに塗布してあり、そして熱発泡材の発
泡開始温度を加熱加圧手段の表面温度よりも低く設けて
あるので、中間転写媒体上の画像層が被画像形成体上に
加熱加圧されて形成されるのとほぼ同時に、被画像形成
体上に3次元的な画像表現が出来、これにより昇華性染
料による諧調性の高い画像と、前記隆起した像と、保護
層を備えた画像形成品を得ることが出来る。そのうえ、
インクによる像の塗布厚さを変化させた場合には、3次
元的な画像表現中に複雑な立体的表現の違いを醸しだす
ことも出来、完全なる3次元的な画像表現(例えば、顔
が立体的に浮び上がる等)の画像表現を行う事も可能と
なる。この3次元的表現の隆起像を、個人情報の代表例
である顔画像を例えば昇華性染料により形成したものと
重ね合わせて画像形成品に形成しておくと、改竄が行な
われた場合には両者にズレが生じる為に、改竄の痕跡と
して判定することも出来る。総じて、中間転写媒体に3
次元的表現の為の工夫を施すことなく、中間転写媒体上
の画像を被画像形成体上に形成する際に、被画像形成体
上の3次元的表現の像も形成してしまうことが出来る画
像形成装置、画像形成方法および被画像形成体と、この
ような画像を備えた画像形成品を提供することが出来
た。
像形成装置あるいは画像形成方法によれば、被画像形成
体の中間転写媒体と接する面に、加熱により発泡する熱
発泡材と熱可塑性樹脂とを含有したインクによる像を、
例えば点字や細紋や、中間転写媒体上の顔画像やサイン
部等に相当する部分を隆起させる等、特定の/あるいは
不特定のパターンに塗布してあり、そして熱発泡材の発
泡開始温度を加熱加圧手段の表面温度よりも低く設けて
あるので、中間転写媒体上の画像層が被画像形成体上に
加熱加圧されて形成されるのとほぼ同時に、被画像形成
体上に3次元的な画像表現が出来、これにより昇華性染
料による諧調性の高い画像と、前記隆起した像と、保護
層を備えた画像形成品を得ることが出来る。そのうえ、
インクによる像の塗布厚さを変化させた場合には、3次
元的な画像表現中に複雑な立体的表現の違いを醸しだす
ことも出来、完全なる3次元的な画像表現(例えば、顔
が立体的に浮び上がる等)の画像表現を行う事も可能と
なる。この3次元的表現の隆起像を、個人情報の代表例
である顔画像を例えば昇華性染料により形成したものと
重ね合わせて画像形成品に形成しておくと、改竄が行な
われた場合には両者にズレが生じる為に、改竄の痕跡と
して判定することも出来る。総じて、中間転写媒体に3
次元的表現の為の工夫を施すことなく、中間転写媒体上
の画像を被画像形成体上に形成する際に、被画像形成体
上の3次元的表現の像も形成してしまうことが出来る画
像形成装置、画像形成方法および被画像形成体と、この
ような画像を備えた画像形成品を提供することが出来
た。
【図1】本発明の被画像形成体に係わる一実施例につい
て、その概要を模式的に示す説明図である。(上側の
図:側面から見た図 下側の図:正面から見た図)
て、その概要を模式的に示す説明図である。(上側の
図:側面から見た図 下側の図:正面から見た図)
【図2】本発明の画像形成品、被画像形成体、画像形成
装置ならびに画像形成方法に係わる一実施例について、
その概要を模式的に示す説明図である。(図2〜図4)
装置ならびに画像形成方法に係わる一実施例について、
その概要を模式的に示す説明図である。(図2〜図4)
【図3】本発明の画像形成品、被画像形成体、画像形成
装置ならびに画像形成方法に係わる一実施例について、
その概要を模式的に示す説明図である。(図2〜図4)
装置ならびに画像形成方法に係わる一実施例について、
その概要を模式的に示す説明図である。(図2〜図4)
【図4】本発明の画像形成品、被画像形成体、画像形成
装置ならびに画像形成方法に係わる一実施例について、
その概要を模式的に示す説明図である。(図2〜図4)
装置ならびに画像形成方法に係わる一実施例について、
その概要を模式的に示す説明図である。(図2〜図4)
【図5】本発明の画像形成品に係わる一実施例につい
て、その概要を模式的に示す説明図である。(a)は発
泡前の様子を、又(b)は発泡後の様子をそれぞれ示
す。
て、その概要を模式的に示す説明図である。(a)は発
泡前の様子を、又(b)は発泡後の様子をそれぞれ示
す。
1・・・被画像形成体
2、2'・・・インク(画像)
3・・・ベースラバーシート
4・・・芯金
5・・・エラストマ層
6・・・表面層
7・・・画像層
8・・・支持体
9・・・画像
12・・・転写画像
13・・・熱発泡インク画像
B・・・中間転写媒体
H・・・ヒートローラ
a・・・ヒートローラの回転方向
b・・・ヒートローラの降下方向
c,d・・・被画像形成体部の移動方向
e・・・ヒートローラの上昇方向
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭64−45628(JP,A)
特開 昭62−145000(JP,A)
特開 昭62−97898(JP,A)
特開 平8−25785(JP,A)
特開 平4−53795(JP,A)
特開 平3−24990(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B41M 3/06
B32B 3/00
B41F 16/00
B42D 15/10
Claims (13)
- 【請求項1】画像情報に基づいて画像が記録された中間
転写媒体を、該画像側の面を被画像形成体に接するよう
にして、加熱加圧手段により該画像を被画像形成体上へ
転写したことにより得られる画像形成品であって、 該画像形成品は、 像様の隆起部分が基材上に形成されたものであり、前記
像様隆起部分は、前記転写の際の加熱により発砲する熱
発泡材と熱可塑性樹脂とを含有するインクが発泡して形
成されたものであり、 さらに、前記像様の隆起部分の上に、前記中間転写媒体
に記録された前記画像が転写されていることを特徴とす
る画像形成品。 - 【請求項2】画像情報に基づいて画像が記録された中間
転写媒体を、該画像側の面を被画像形成体に接するよう
にして、加熱加圧手段により該画像を被画像形成体上へ
転写する際に用いられる当該被画像形成体であって、 加熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有し
たインクが、被転写面に像様に予め塗布されてあり、転
写用の前記加熱加圧手段の表面温度よりも該熱発泡材の
発泡開始温度の方が低いことを特徴とする被画像形成
体。 - 【請求項3】前記像様に塗布してあるインクは、塗布厚
さに変化があることを特徴とする請求項2に記載の被画
像形成体。 - 【請求項4】前記熱発泡材の発泡圧力が、加熱加圧手段
により転写される際の加圧力よりも高いことを特徴とす
る請求項2又は3のいずれかに記載の被画像形成体。 - 【請求項5】画像情報に基づいて画像が記録された中間
転写媒体を、該画像側の面を被画像形成体に接するよう
にして加熱加圧する加熱加圧手段を備えており、該加熱
加圧手段により該画像を被画像形成体上に形成する画像
形成装置であって、 加熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有す
るインクが被転写面に像様に形成されてあり且つ加熱加
圧用の所定位置に載置された被画像形成体に対して加熱
加圧する場合に、前記加熱加圧手段の表面温度が該熱発
泡材の熱発泡開始温度よりも高いことを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項6】前記中間転写媒体を被画像形成体に加熱加
圧する場合の加圧力が、前記熱発泡材の発泡圧力よりも
低いことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 【請求項7】画像情報に基づいて画像を中間転写媒体に
記録する画像記録手段と、該画像記録手段で画像を記録
した中間転写媒体を前記加熱加圧の為に搬送する搬送手
段とを備えたことを特徴とする請求項5又は6のいずれ
かに記載の画像形成装置。 - 【請求項8】前記加熱加圧手段により中間転写媒体の画
像側の面を被画像形成体に接するようにして加熱加圧し
た後、該中間転写媒体の基材を剥離する剥離手段を備え
たことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の
画像形成装置。 - 【請求項9】画像が記録された中間転写媒体の該画像側
の面を被画像形成体に対して加熱加圧することにより、
被画像形成体上に該画像を形成する画像形成方法であっ
て、 加熱により発泡する熱発泡材と熱可塑性樹脂とを含有す
るインクが被転写面に像様に形成されてある被画像形成
体に対して加熱加圧する場合に、該熱発泡材の熱発泡開
始温度よりも高い加熱温度で行なうことを特徴とする画
像形成方法。 - 【請求項10】前記像様に塗布してあるインクは、塗布
厚さに変化を付けて塗布しておくことを特徴とする請求
項9に記載の画像形成方法。 - 【請求項11】前記加熱加圧の際の加圧力は、熱発泡材
の発泡圧力よりも低いことを特徴とする請求項9乃至1
0のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項12】画像情報に基づいて画像を中間転写媒体
に記録し、しかる後に該画像側の面を被画像形成体に対
して加熱加圧することを特徴とする請求項9乃至11の
いずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項13】前記加熱加圧した後、該中間転写媒体の
基材を剥離することを特徴とする請求項9乃至12のい
ずれかに記載の画像形成方法。
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JP14419596A JP3385854B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 画像形成品とそれに用いる被画像形成体、画像形成装置ならびに画像形成方法 |
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JPH09323474A JPH09323474A (ja) | 1997-12-16 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011058953A1 (ja) | 2009-11-10 | 2011-05-19 | ソニー株式会社 | 立体造形物の造形方法及び造形装置 |
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-
1996
- 1996-06-06 JP JP14419596A patent/JP3385854B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2011058953A1 (ja) | 2009-11-10 | 2011-05-19 | ソニー株式会社 | 立体造形物の造形方法及び造形装置 |
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