JP2607268Y2 - カード - Google Patents
カードInfo
- Publication number
- JP2607268Y2 JP2607268Y2 JP1993046191U JP4619193U JP2607268Y2 JP 2607268 Y2 JP2607268 Y2 JP 2607268Y2 JP 1993046191 U JP1993046191 U JP 1993046191U JP 4619193 U JP4619193 U JP 4619193U JP 2607268 Y2 JP2607268 Y2 JP 2607268Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- layer
- ink
- receiving layer
- ink receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Credit Cards Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、身分証明書，運転免許
証，定期券，キャッシュカード，ＩＣカード等に使用さ
れるカードに関するものである。
証，定期券，キャッシュカード，ＩＣカード等に使用さ
れるカードに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の上記カードに印画されている文
字，画像等は、オフセット印刷，グラビア印刷，シルク
印刷等の極めて一般的な公知の印刷方式によるもの、或
は、実開平5-31975号公報に開示されているような熱昇
華型プリンタを用いて印画する方式によるものである。
字，画像等は、オフセット印刷，グラビア印刷，シルク
印刷等の極めて一般的な公知の印刷方式によるもの、或
は、実開平5-31975号公報に開示されているような熱昇
華型プリンタを用いて印画する方式によるものである。
【０００３】然し乍ら、上記の従来技術の印刷方式によ
るものは、オリジナルな画像を少部数又は一部作成する
場合、印刷の版代等が高く付く上に作成に時間を要し、
到底実用に耐え得るものとはいえない。
るものは、オリジナルな画像を少部数又は一部作成する
場合、印刷の版代等が高く付く上に作成に時間を要し、
到底実用に耐え得るものとはいえない。
【０００４】また、熱昇華型プリンタを用いて印画する
方式によるものは、文字を印字した場合、文字のエッジ
が甘くなって鮮明な表現ができず、文字品位に欠けたも
のになるという問題点がある。
方式によるものは、文字を印字した場合、文字のエッジ
が甘くなって鮮明な表現ができず、文字品位に欠けたも
のになるという問題点がある。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上述のよう
な従来技術に鑑み、前述の公知の印刷方式や印画方式に
よらず、少部数でも安価に短時間で、しかも画像，文字
品位の高い印画物を形成したカードを提供することを、
課題とするものである。
な従来技術に鑑み、前述の公知の印刷方式や印画方式に
よらず、少部数でも安価に短時間で、しかも画像，文字
品位の高い印画物を形成したカードを提供することを、
課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その構成は、発
泡体フィルムからなる基材の少なくとも片面に多孔質の
インク受理層を設けたカード基体の前記インク受理層
に、色材とワックス及び／又は樹脂のバインダーから成
る熱溶融性インク層を有するリボンの前記インク層を接
触させて、サーマルヘッド等により加熱し、画像，文字
等を印画したことを特徴とするものである。
することを目的としてなされたもので、その構成は、発
泡体フィルムからなる基材の少なくとも片面に多孔質の
インク受理層を設けたカード基体の前記インク受理層
に、色材とワックス及び／又は樹脂のバインダーから成
る熱溶融性インク層を有するリボンの前記インク層を接
触させて、サーマルヘッド等により加熱し、画像，文字
等を印画したことを特徴とするものである。
【０００７】即ち、本考案の考案者は、上記課題を解決
するため、研究を重ねた結果、発泡体フィルムからなる
基材の表面に多孔質のインク受理層を設けてカード基体
を構成し、このカード基体の前記インク受理層に、イエ
ロー，マゼンタ，シアン，ブラック等の色材、ワックス
及び／又は樹脂のバインダーから成る熱溶融性インク層
を有するリボンの前記インク層を接触させて、サーマル
ヘッド等による加熱により、インク層のバインダーを溶
融させ、インク層をカード表面に溶融転写させる方式の
熱溶融型プリンタにより画像や文字を印画するようにす
れば、上記の課題を解決できることを知得し、本考案を
完成したのである。
するため、研究を重ねた結果、発泡体フィルムからなる
基材の表面に多孔質のインク受理層を設けてカード基体
を構成し、このカード基体の前記インク受理層に、イエ
ロー，マゼンタ，シアン，ブラック等の色材、ワックス
及び／又は樹脂のバインダーから成る熱溶融性インク層
を有するリボンの前記インク層を接触させて、サーマル
ヘッド等による加熱により、インク層のバインダーを溶
融させ、インク層をカード表面に溶融転写させる方式の
熱溶融型プリンタにより画像や文字を印画するようにす
れば、上記の課題を解決できることを知得し、本考案を
完成したのである。
【０００８】以下に、本考案について詳述する。本考案
のカードは以下のようにして得られる。基材として用い
られる材質は発泡体プラスチックフィルムであれば特に
限定されないが、好適に用いられるものとしては、ポリ
エチレンテレフタレート，ポリプロピレン，ポリ塩化ビ
ニル，ポリスチレンの発泡体フィルムが挙げられる。ま
た、一般紙の両面に上記フィルムをラミネートしたラミ
ネート紙も有効に使用することができる。
のカードは以下のようにして得られる。基材として用い
られる材質は発泡体プラスチックフィルムであれば特に
限定されないが、好適に用いられるものとしては、ポリ
エチレンテレフタレート，ポリプロピレン，ポリ塩化ビ
ニル，ポリスチレンの発泡体フィルムが挙げられる。ま
た、一般紙の両面に上記フィルムをラミネートしたラミ
ネート紙も有効に使用することができる。
【０００９】次に、上記基材の上にインク受理層を設け
てカード基体を構成するわけであるが、インクリボンの
バインダーと相性の良い従来公知の処方で設ければ良
い。しかし、特に、特開昭62-197183号公報に開示され
ている処方により設ければ、表層が多孔質に形成され、
発泡体フィルムからなる基材と相俟ってクッション性も
良好で、細部のドットの再現性及び階調性の優れた高画
質の印画物が出来上がる（この表層は、日清紡績社製、
ピーチコートXE-Wという名で市販されている）。
てカード基体を構成するわけであるが、インクリボンの
バインダーと相性の良い従来公知の処方で設ければ良
い。しかし、特に、特開昭62-197183号公報に開示され
ている処方により設ければ、表層が多孔質に形成され、
発泡体フィルムからなる基材と相俟ってクッション性も
良好で、細部のドットの再現性及び階調性の優れた高画
質の印画物が出来上がる（この表層は、日清紡績社製、
ピーチコートXE-Wという名で市販されている）。
【００１０】更に、このものは、印画後、熱圧処理する
ことによりカード表面及び印画物の光沢を著しく向上さ
せることができ、また、擦過性も向上し、カードとして
有効に使用することが可能となる。なお、表面の保護を
目的として、印画後、保護層を設けたり、プラスチック
フィルムのラミネート処理を施したりしても良いことは
勿論である。
ことによりカード表面及び印画物の光沢を著しく向上さ
せることができ、また、擦過性も向上し、カードとして
有効に使用することが可能となる。なお、表面の保護を
目的として、印画後、保護層を設けたり、プラスチック
フィルムのラミネート処理を施したりしても良いことは
勿論である。
【００１１】また、白度を向上させるためにインク受理
層中に螢光増白剤を添加したり、耐候性を向上させるた
めに光安定化剤や紫外線吸収剤を添加しても良い。
層中に螢光増白剤を添加したり、耐候性を向上させるた
めに光安定化剤や紫外線吸収剤を添加しても良い。
【００１２】カードの裏面としては、ハードウエアへの
搬送性向上を目的として、微小な凹凸や多孔性を付与し
たり、滑剤を薄くコートしても良い。こうすることによ
り、使い勝手が向上し、使用上、極めて有効なものとな
る。なお、上記の滑剤としては、ポリエチレンワックス
やポリエチレンビーズ等が有効に使用される。また、磁
気層を設ければ、磁気カードとしても使用できる。
搬送性向上を目的として、微小な凹凸や多孔性を付与し
たり、滑剤を薄くコートしても良い。こうすることによ
り、使い勝手が向上し、使用上、極めて有効なものとな
る。なお、上記の滑剤としては、ポリエチレンワックス
やポリエチレンビーズ等が有効に使用される。また、磁
気層を設ければ、磁気カードとしても使用できる。
【００１３】
【考案の作用及び効果】本考案は上述のとおりであっ
て、本考案のカードは、発泡体フィルムからなる基材の
表面に多孔質のインク受理層を設けたカード基体の前記
インク受理層に、熱溶融型プリンタを用いてオリジナル
な画像，文字、或は顔写真等を印画して構成したから、
前記画像等を少部数でも一部でも短時間に安価に印画で
きるし、また、画像や文字の輪郭を鮮明に表現でき、画
像，文字品位の高い優れたカードを提供することができ
る。
て、本考案のカードは、発泡体フィルムからなる基材の
表面に多孔質のインク受理層を設けたカード基体の前記
インク受理層に、熱溶融型プリンタを用いてオリジナル
な画像，文字、或は顔写真等を印画して構成したから、
前記画像等を少部数でも一部でも短時間に安価に印画で
きるし、また、画像や文字の輪郭を鮮明に表現でき、画
像，文字品位の高い優れたカードを提供することができ
る。
【００１４】
【実施例】次に、本考案の実施例を図により説明する。
図１は本考案カードの一例の表面図、図２は図１のＡ−
Ａ線断面図であり、図において、１はカードの基材で、
その表面に多孔質のインク受理層２を設けて、カード基
体３を構成する。４は該インク受理層２の上に形成した
画像、５は同じく文字である。
図１は本考案カードの一例の表面図、図２は図１のＡ−
Ａ線断面図であり、図において、１はカードの基材で、
その表面に多孔質のインク受理層２を設けて、カード基
体３を構成する。４は該インク受理層２の上に形成した
画像、５は同じく文字である。
【００１５】参考例 厚み188μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィルム
から成る基材１の表面に、日清紡績社製ピーチコートXE
-W（商品名）をコートし、多孔質のインク受理層２を形
成してカード基体３を構成した。このカード基体３のイ
ンク受理層２に熱溶融型フルカラープリンタで人物写真
４と文字５の入った画像を印画し、更に、このカードの
表裏両面にポリプロピレンフィルムをラミネートし、参
考例のカードを得た。
から成る基材１の表面に、日清紡績社製ピーチコートXE
-W（商品名）をコートし、多孔質のインク受理層２を形
成してカード基体３を構成した。このカード基体３のイ
ンク受理層２に熱溶融型フルカラープリンタで人物写真
４と文字５の入った画像を印画し、更に、このカードの
表裏両面にポリプロピレンフィルムをラミネートし、参
考例のカードを得た。
【００１６】実施例 厚み250μmの発泡体ポリエチレンテレフタレートフィル
ムから成る基材１の片面に、日清紡績社製ピーチコート
XE-W（商品名）をコートし、多孔質のインク受理層２を
形成してカード基体３を構成した。このカード基体３の
インク受理層２に熱溶融型フルカラープリンタで人物写
真４と文字５の入った画像を印画した。このときのイン
ク受理層表面の光沢度は32％であった。このものの表面
に、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
を載せ、表面温度100℃の鏡面金属ロールでその上を圧
熱処理した後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを
剥離したところ、光沢度70％で擦過性に優れた高画質な
印画物の形成されたカードが得られた。
ムから成る基材１の片面に、日清紡績社製ピーチコート
XE-W（商品名）をコートし、多孔質のインク受理層２を
形成してカード基体３を構成した。このカード基体３の
インク受理層２に熱溶融型フルカラープリンタで人物写
真４と文字５の入った画像を印画した。このときのイン
ク受理層表面の光沢度は32％であった。このものの表面
に、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
を載せ、表面温度100℃の鏡面金属ロールでその上を圧
熱処理した後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを
剥離したところ、光沢度70％で擦過性に優れた高画質な
印画物の形成されたカードが得られた。
【００１７】このものの画像は細部のドットの再現性が
良好で、階調性に優れ、画像，文字品位の良い高画質な
ものであった。
良好で、階調性に優れ、画像，文字品位の良い高画質な
ものであった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案カードの一例の表面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。
１ 基材 ２ インク受理層 ３ カード基体 ４ 画像 ５ 文字
Claims (1)
- 【請求項１】 発泡体フィルムからなる基材の少なくと
も片面に多孔質のインク受理層を設けたカード基体の前
記インク受理層に、色材とワックス及び／又は樹脂のバ
インダーから成る熱溶融性インク層を有するリボンの前
記インク層を接触させて、サーマルヘッド等により加熱
し、画像，文字等を印画したことを特徴とするカード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993046191U JP2607268Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | カード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993046191U JP2607268Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | カード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0712267U JPH0712267U (ja) | 1995-02-28 |
| JP2607268Y2 true JP2607268Y2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=12740168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993046191U Expired - Lifetime JP2607268Y2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | カード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2607268Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002024782A (ja) * | 2000-07-07 | 2002-01-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 磁気カード |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP1993046191U patent/JP2607268Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0712267U (ja) | 1995-02-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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