JP3385720B2 - リザーブタンク - Google Patents
リザーブタンクInfo
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されるラジ
エータ用のリザーブタンクに関する。
エータ用のリザーブタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、実公昭63ー4953
8号公報に開示されているリザーブタンクがある。この
種のリザーブタンクは、車両が大きく揺れたとき、ある
いはオフロード車が急な坂道を登ったり降りたりするこ
とでリザーブタンク内の冷却水が波立つ液おどり現象が
発生する。
8号公報に開示されているリザーブタンクがある。この
種のリザーブタンクは、車両が大きく揺れたとき、ある
いはオフロード車が急な坂道を登ったり降りたりするこ
とでリザーブタンク内の冷却水が波立つ液おどり現象が
発生する。
【0003】この液おどり現象によって、冷却水がドレ
ーンパイプ(13、公報上の数字、以下同じ)を介して
大量に外部に漏れ出さないように、上記公報に示される
ものでは皿状のダンパ(17)をリザーブタンク内に配
設している。
ーンパイプ(13、公報上の数字、以下同じ)を介して
大量に外部に漏れ出さないように、上記公報に示される
ものでは皿状のダンパ(17)をリザーブタンク内に配
設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダンパ
(17)が皿状をしているために、液おどり現象によっ
て常にダンパ(17)の上面には冷却水が溜まってしま
う。そして、冷却水がダンパ(17)上面に満杯に溜ま
ると、リザーブタンク内の内圧上昇と振動により、その
冷却水の一部が外部に排出される。つまり、これを何度
も繰りかえす度に、外部に排出される必要のない冷却水
までも外部に排出されることから、徐々にリザーブタン
ク内の冷却水が少なくなってしまい、エンジンがオーバ
ーヒートする可能性がある。
(17)が皿状をしているために、液おどり現象によっ
て常にダンパ(17)の上面には冷却水が溜まってしま
う。そして、冷却水がダンパ(17)上面に満杯に溜ま
ると、リザーブタンク内の内圧上昇と振動により、その
冷却水の一部が外部に排出される。つまり、これを何度
も繰りかえす度に、外部に排出される必要のない冷却水
までも外部に排出されることから、徐々にリザーブタン
ク内の冷却水が少なくなってしまい、エンジンがオーバ
ーヒートする可能性がある。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて、冷
却水が大量に漏れ出すことがないとともに、過剰に冷却
水が外部に排出されることを防止できるリザーブタンク
を提供することを目的とする。
却水が大量に漏れ出すことがないとともに、過剰に冷却
水が外部に排出されることを防止できるリザーブタンク
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、冷却水を注水するための注水口を有し、
この注水口が蓋体によって塞がれるリザーブタンクであ
って、一端がこのリザーブタンク内に開口し、他端がリ
ザーブタンク外部に開放される排出配管と、前記リザー
ブタンク内で、前記排出配管の一端開口を覆うようにし
てこの一端に対向配置され、端面が下方に向かって傾斜
した傾斜部材と、前記傾斜部材の前記端面に隣接して形
成され、冷却水が通過可能な流路とを有することを技術
的手段として採用する。
成するために、冷却水を注水するための注水口を有し、
この注水口が蓋体によって塞がれるリザーブタンクであ
って、一端がこのリザーブタンク内に開口し、他端がリ
ザーブタンク外部に開放される排出配管と、前記リザー
ブタンク内で、前記排出配管の一端開口を覆うようにし
てこの一端に対向配置され、端面が下方に向かって傾斜
した傾斜部材と、前記傾斜部材の前記端面に隣接して形
成され、冷却水が通過可能な流路とを有することを技術
的手段として採用する。
【0007】また、前記傾斜部材は、水平方向に対し3
〜4°傾斜していることを技術的手段として採用する。
また、冷却水を注水するための注水口を有し、この注水
口が蓋体によって塞がれるリザーブタンクであって、一
端がこのリザーブタンク内に開口し、他端がリザーブタ
ンク外部に開放される排出配管と、前記リザーブタンク
内で、前記排出配管の一端開口を覆うようにしてこの一
端に対向配置され、下方に向かって傾斜した傾斜部材
と、 前記蓋体を貫通し、一端がラジエータと、他端が前
記リザーブタンク内と連通する入口配管を有しており、
前記傾斜部材は、この入口配管に嵌合し、前記タンク本
体の外径方向かつ下方向に傾斜していることを技術的手
段として採用する。
〜4°傾斜していることを技術的手段として採用する。
また、冷却水を注水するための注水口を有し、この注水
口が蓋体によって塞がれるリザーブタンクであって、一
端がこのリザーブタンク内に開口し、他端がリザーブタ
ンク外部に開放される排出配管と、前記リザーブタンク
内で、前記排出配管の一端開口を覆うようにしてこの一
端に対向配置され、下方に向かって傾斜した傾斜部材
と、 前記蓋体を貫通し、一端がラジエータと、他端が前
記リザーブタンク内と連通する入口配管を有しており、
前記傾斜部材は、この入口配管に嵌合し、前記タンク本
体の外径方向かつ下方向に傾斜していることを技術的手
段として採用する。
【0008】また、前記リザーブタンクは、前記入口配
管と連結する延長配管を有しており、前記傾斜部材は、
この延長配管と前記入口配管とに挟持されているように
しても良い。前記蓋体は、前記注水口と嵌着しており、
前記タンク本体の外径方向における前記傾斜部材の端面
と前記リザーブタンクとに囲まれる流路面積を、前記排
出配管の一端側における開口面積より同等以上に設定す
るようにしても良い。
管と連結する延長配管を有しており、前記傾斜部材は、
この延長配管と前記入口配管とに挟持されているように
しても良い。前記蓋体は、前記注水口と嵌着しており、
前記タンク本体の外径方向における前記傾斜部材の端面
と前記リザーブタンクとに囲まれる流路面積を、前記排
出配管の一端側における開口面積より同等以上に設定す
るようにしても良い。
【0009】また、冷却水を注水するための注水口を有
し、この注水口が蓋体によって塞がれるリザーブタンク
であって、一端がこのリザーブタンク内に開口し、他端
がリザーブタンク外部に開放される排出配管と、前記リ
ザーブタンク内で、前記排出配管の一端開口を覆うよう
にしてこの一端に対向配置され、下方に向かって傾斜し
た傾斜部材とを備え、前記傾斜部材は、前記リザーブタ
ンクの内周面から突出し、前記リザーブタンクの内径方
向かつ下方向に傾斜していることを技術的手段として採
用する。前記蓋体は、前記注水口と嵌着しており、前記
リザーブタンクは、前記蓋体を貫通し、一端側が前記ラ
ジエータと、他端側が前記リザーブタンク内と連通する
入口配管を有しており、この入口配管は、前記タンク本
体の内径方向における前記傾斜部材の端面に囲まれ、こ
の囲まれた流路面積を前記排出配管の一端側における開
口面積より同等以上に設定するようにしても良い。
し、この注水口が蓋体によって塞がれるリザーブタンク
であって、一端がこのリザーブタンク内に開口し、他端
がリザーブタンク外部に開放される排出配管と、前記リ
ザーブタンク内で、前記排出配管の一端開口を覆うよう
にしてこの一端に対向配置され、下方に向かって傾斜し
た傾斜部材とを備え、前記傾斜部材は、前記リザーブタ
ンクの内周面から突出し、前記リザーブタンクの内径方
向かつ下方向に傾斜していることを技術的手段として採
用する。前記蓋体は、前記注水口と嵌着しており、前記
リザーブタンクは、前記蓋体を貫通し、一端側が前記ラ
ジエータと、他端側が前記リザーブタンク内と連通する
入口配管を有しており、この入口配管は、前記タンク本
体の内径方向における前記傾斜部材の端面に囲まれ、こ
の囲まれた流路面積を前記排出配管の一端側における開
口面積より同等以上に設定するようにしても良い。
【0010】
【発明の作用および効果】以上に述べた本発明の構成に
よると、車両の揺れなどによって生じる冷却水の液おど
り現象により、冷却水が飛び跳ねたとしても、傾斜部材
が、排出配管の一端開口覆うように配置されているため
に、大量の冷却水が外部に排出されることがなくなる。
また、傾斜部材が下方に向かって傾斜しているため、傾
斜部材の上面に付着した冷却水は、リザーブタンク内に
流れ落ちる。これによって、過剰に冷却水が外部に排出
されることがなくなり、リザーブタンク内の冷却水を一
定レベルで保持でき、エンジンのオーバーヒートを防ぐ
ことができる。
よると、車両の揺れなどによって生じる冷却水の液おど
り現象により、冷却水が飛び跳ねたとしても、傾斜部材
が、排出配管の一端開口覆うように配置されているため
に、大量の冷却水が外部に排出されることがなくなる。
また、傾斜部材が下方に向かって傾斜しているため、傾
斜部材の上面に付着した冷却水は、リザーブタンク内に
流れ落ちる。これによって、過剰に冷却水が外部に排出
されることがなくなり、リザーブタンク内の冷却水を一
定レベルで保持でき、エンジンのオーバーヒートを防ぐ
ことができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明のリザーブタンクの第1実施例
を図1ないし図5を基に説明する。図2にリザーブタン
ク100の全体構成図を示す。リザーブタンク100
は、ポリプロピレン樹脂製で、ブロー成形によって形成
されており、エンジン冷却水(以下、冷却水)を一定量
貯留するものである。
を図1ないし図5を基に説明する。図2にリザーブタン
ク100の全体構成図を示す。リザーブタンク100
は、ポリプロピレン樹脂製で、ブロー成形によって形成
されており、エンジン冷却水(以下、冷却水)を一定量
貯留するものである。
【0012】リザーブタンク100は、図2中上方から
下方に向けて、その内径が徐々に小さくなるように成形
されている。リザーブタンク100の最下部には、円筒
状の第1固定部11が一体形成されており、この第1固
定部11は、ラジエータのファンシュラウドに形成され
た挿入孔(図示じない)に挿入される。一方、リザーブ
タンク100の最上部には、嵌合孔12を有する第2固
定部13が一体形成されており、ボルトなどの固定部材
がこの嵌合孔12を介してファンシュラウドやラジエー
タのタンク部(図示しない)に嵌め込まれ、この第1固
定部11と上述した第2固定部13とによりリザーブタ
ンク100が固定される。
下方に向けて、その内径が徐々に小さくなるように成形
されている。リザーブタンク100の最下部には、円筒
状の第1固定部11が一体形成されており、この第1固
定部11は、ラジエータのファンシュラウドに形成され
た挿入孔(図示じない)に挿入される。一方、リザーブ
タンク100の最上部には、嵌合孔12を有する第2固
定部13が一体形成されており、ボルトなどの固定部材
がこの嵌合孔12を介してファンシュラウドやラジエー
タのタンク部(図示しない)に嵌め込まれ、この第1固
定部11と上述した第2固定部13とによりリザーブタ
ンク100が固定される。
【0013】リザーブタンク100は、その上面20が
水平方向と平行になるように車両に搭載されており、そ
の上面20の中央部には、冷却水を注水するための注水
口1が形成されている。図1に図2中Aで示す範囲の透
視断面図を示す。注水口1は、円筒形状をなし、その開
口端は、径方向に拡大されて、蓋体3を嵌着するための
嵌合部1aとされている。
水平方向と平行になるように車両に搭載されており、そ
の上面20の中央部には、冷却水を注水するための注水
口1が形成されている。図1に図2中Aで示す範囲の透
視断面図を示す。注水口1は、円筒形状をなし、その開
口端は、径方向に拡大されて、蓋体3を嵌着するための
嵌合部1aとされている。
【0014】蓋体3は、ポリプロピレン樹脂製で、注水
口1を塞ぐ円形状の蓋体部3a、この蓋体部3aの外周
縁より下方に延設されて、注水口1の嵌合部1aに嵌め
合わされる環状の外周壁部3b、蓋体部3aの略中心部
から上方に向かって延び、その後、水平方向に屈曲する
接続パイプ3c、およびオーバフロー通路3dより成
る。
口1を塞ぐ円形状の蓋体部3a、この蓋体部3aの外周
縁より下方に延設されて、注水口1の嵌合部1aに嵌め
合わされる環状の外周壁部3b、蓋体部3aの略中心部
から上方に向かって延び、その後、水平方向に屈曲する
接続パイプ3c、およびオーバフロー通路3dより成
る。
【0015】蓋体部3aの外周縁部には、キャップ3を
着脱する時に使用する取っ手(図示しない)が一か所設
けられている。外周壁部3bの先端内周には、半径方向
の内側へ向かう突起3fが全周に亘って設けられてい
る。なお、この突起3fは全周でなく部分的に設けられ
てもよい。この蓋体3は、注水口1の上方から下方に向
かって、外周壁部3bを嵌合部1aの外周へ圧入しなが
ら嵌合し、外周壁部3bに設けられた突起3fが嵌合部
1aの角部に係止されることで注水口1に固定される。
着脱する時に使用する取っ手(図示しない)が一か所設
けられている。外周壁部3bの先端内周には、半径方向
の内側へ向かう突起3fが全周に亘って設けられてい
る。なお、この突起3fは全周でなく部分的に設けられ
てもよい。この蓋体3は、注水口1の上方から下方に向
かって、外周壁部3bを嵌合部1aの外周へ圧入しなが
ら嵌合し、外周壁部3bに設けられた突起3fが嵌合部
1aの角部に係止されることで注水口1に固定される。
【0016】接続パイプ3cは、一端側がオーバフロー
ホース(図示しない)を介してラジエータ(図示しな
い)の注水口と、他端側がリザーブタンク100内と連
通しており、蓋体部3aの中央部を貫通する形で蓋体部
3aの外側と内側とに延びて設けられている。蓋体部3
の外側では、蓋体部3の外表面より上方へ向かって形成
された後、パイプ途中で水平方向に延設されて、オーバ
フローホースが接続される。蓋体部3aの内側では、蓋
体部3aの内表面より下方に向かって延設された第1筒
部15と、この第1筒部15の外径より若干小さく、さ
らに下方へ向かった第2筒部16が形成されている。な
お、接続パイプ3cにより入口配管を構成している。
ホース(図示しない)を介してラジエータ(図示しな
い)の注水口と、他端側がリザーブタンク100内と連
通しており、蓋体部3aの中央部を貫通する形で蓋体部
3aの外側と内側とに延びて設けられている。蓋体部3
の外側では、蓋体部3の外表面より上方へ向かって形成
された後、パイプ途中で水平方向に延設されて、オーバ
フローホースが接続される。蓋体部3aの内側では、蓋
体部3aの内表面より下方に向かって延設された第1筒
部15と、この第1筒部15の外径より若干小さく、さ
らに下方へ向かった第2筒部16が形成されている。な
お、接続パイプ3cにより入口配管を構成している。
【0017】オーバフロー通路3dは、リザーブタンク
100よりオーバフローした冷却水をタンクの外部へ排
出するためのもので、蓋体部3aの半径方向に、蓋体部
3aの内面より蓋体部3aの外側へ溝状に窪んで形成さ
れている。このオーバフロー通路3dは、蓋体3aの接
続パイプ3cの近傍から外周壁部3bにかけて設けら
れ、外周壁部3bの外側で下向きで大気中に開口されて
いる。従って、蓋体3を注水口1に嵌合した時に、オー
バフロー通路3dの一端側は注水口1より内側に開口
し、オーバフロー通路3dの他端側は、注水口1より外
側に開口することになる。このため、オーバフロー通路
3dを介してリザーブタンク100の内部と外部とが連
通しており、オーバーフローした冷却水は、オーバーフ
ロー通路3dの一端側から取り入れられ、他端側からそ
の冷却水をリザーブタンク100の外部に排出される。
つまり、リザーブタンク100内部は、オーバフロー通
路3dを介して大気に開放されている。
100よりオーバフローした冷却水をタンクの外部へ排
出するためのもので、蓋体部3aの半径方向に、蓋体部
3aの内面より蓋体部3aの外側へ溝状に窪んで形成さ
れている。このオーバフロー通路3dは、蓋体3aの接
続パイプ3cの近傍から外周壁部3bにかけて設けら
れ、外周壁部3bの外側で下向きで大気中に開口されて
いる。従って、蓋体3を注水口1に嵌合した時に、オー
バフロー通路3dの一端側は注水口1より内側に開口
し、オーバフロー通路3dの他端側は、注水口1より外
側に開口することになる。このため、オーバフロー通路
3dを介してリザーブタンク100の内部と外部とが連
通しており、オーバーフローした冷却水は、オーバーフ
ロー通路3dの一端側から取り入れられ、他端側からそ
の冷却水をリザーブタンク100の外部に排出される。
つまり、リザーブタンク100内部は、オーバフロー通
路3dを介して大気に開放されている。
【0018】なお、オーバーフロー通路3dにて排出配
管を構成している。パッキン4は、蓋体部3aの内面に
圧入されて、蓋体3と注水口1との間を液密に塞ぐもの
である。このパッキン4には、オーバフロー通路3dの
一端側と連通してリザーブタンク100の内部に開口す
る連通穴4cが形成されている。このパッキン4を蓋体
3の内側に装着することで、蓋体3に形成されたオーバ
フロー通路3dは、パッキン4に形成された連通穴4c
を通してリザーブタンク100内に開口する。
管を構成している。パッキン4は、蓋体部3aの内面に
圧入されて、蓋体3と注水口1との間を液密に塞ぐもの
である。このパッキン4には、オーバフロー通路3dの
一端側と連通してリザーブタンク100の内部に開口す
る連通穴4cが形成されている。このパッキン4を蓋体
3の内側に装着することで、蓋体3に形成されたオーバ
フロー通路3dは、パッキン4に形成された連通穴4c
を通してリザーブタンク100内に開口する。
【0019】図3に本発明の要部である傾斜部材20を
示す。傾斜部材20は、ポリプロピレンなどの樹脂材に
て成形されており、リザーブタンク100内で、注水口
1近傍かつ連通孔4cの下方に配設されている。傾斜部
材20は、図3に示すように円筒状をなす第3円筒部2
2と、その端面から延設されたリング状のリング部21
とからなる。
示す。傾斜部材20は、ポリプロピレンなどの樹脂材に
て成形されており、リザーブタンク100内で、注水口
1近傍かつ連通孔4cの下方に配設されている。傾斜部
材20は、図3に示すように円筒状をなす第3円筒部2
2と、その端面から延設されたリング状のリング部21
とからなる。
【0020】リング部21は、図3に示すように中心線
Yを中心としてタンク本体1の外径方向かつ下方向に向
かって3°〜4°傾斜している(図3中αで示す)。す
なわち、リング部21は、頂点31を頂上とした山状と
なっている。図1に示すように第3円筒部22の上端面
は、接続パイプ3cの第1円筒部15の下端面に当接
し、接続パイプ3cの第2円筒部16に嵌めこまれてい
る。また、ゴム材にて形成されたインナーホース5が図
1中下方から第2円筒部16に嵌め込まれ、インナーホ
ース5の上端面がリング部21の下端面に当接させるこ
とで、傾斜部材20が、接続パイプ3cの第1円筒部1
5とインナーパイプ5とによって挟持固定されている。
なお、インナーホース5にて延長配管を構成している。
Yを中心としてタンク本体1の外径方向かつ下方向に向
かって3°〜4°傾斜している(図3中αで示す)。す
なわち、リング部21は、頂点31を頂上とした山状と
なっている。図1に示すように第3円筒部22の上端面
は、接続パイプ3cの第1円筒部15の下端面に当接
し、接続パイプ3cの第2円筒部16に嵌めこまれてい
る。また、ゴム材にて形成されたインナーホース5が図
1中下方から第2円筒部16に嵌め込まれ、インナーホ
ース5の上端面がリング部21の下端面に当接させるこ
とで、傾斜部材20が、接続パイプ3cの第1円筒部1
5とインナーパイプ5とによって挟持固定されている。
なお、インナーホース5にて延長配管を構成している。
【0021】傾斜部材20は、そのリング部21の外径
が、リザーブタンク100の内径より小さくなってお
り、リング部21の周端面40と、この周端面40と対
向するリザーブタンク100の内周壁とに囲まれた水流
通路25がリザーブタンク100内に形成されている。
ところで、蓋体3は、注水口1に嵌着しているために、
リザーブタンク100内の内圧が突発的に上昇した場
合、その内圧が蓋体3を注水口1から外す方向に作用す
る。
が、リザーブタンク100の内径より小さくなってお
り、リング部21の周端面40と、この周端面40と対
向するリザーブタンク100の内周壁とに囲まれた水流
通路25がリザーブタンク100内に形成されている。
ところで、蓋体3は、注水口1に嵌着しているために、
リザーブタンク100内の内圧が突発的に上昇した場
合、その内圧が蓋体3を注水口1から外す方向に作用す
る。
【0022】しかしながら、蓋体3が注水口1から外れ
るには、ある条件がある。それは、水流通路25の流通
面積が、連通孔4cの開口面積(流路面積)より小さい
という条件を満たす時に、始めて蓋体3が注水口1から
外れる。すなわち、連通孔4cの開口面積が一定で、水
流通路25の流路面積が小さい時と、大きい時とを比較
すると、リザーブタンク100内の内圧が上昇した際、
蓋体3の内面(ここでは、パッキン4の内面)に作用す
る力は、小さい時の方が大きく、蓋体3が注水口1から
外れやすい。そこで、実験した結果、水流通路25の流
通面積が、連通孔4cの開口面積(流路面積)より小さ
いという条件を満たす時に、始めて蓋体3が注水口1か
ら外れることが分かった。
るには、ある条件がある。それは、水流通路25の流通
面積が、連通孔4cの開口面積(流路面積)より小さい
という条件を満たす時に、始めて蓋体3が注水口1から
外れる。すなわち、連通孔4cの開口面積が一定で、水
流通路25の流路面積が小さい時と、大きい時とを比較
すると、リザーブタンク100内の内圧が上昇した際、
蓋体3の内面(ここでは、パッキン4の内面)に作用す
る力は、小さい時の方が大きく、蓋体3が注水口1から
外れやすい。そこで、実験した結果、水流通路25の流
通面積が、連通孔4cの開口面積(流路面積)より小さ
いという条件を満たす時に、始めて蓋体3が注水口1か
ら外れることが分かった。
【0023】ところが、水流通路25の流通面積を連通
孔4cの開口面積より大きくするということは、リング
部21の外径を小さくするということであり、外径が小
さくなるほど、車体が大きく揺れたりする際に、冷却水
が大量にオーバーフロー通路3dを介して外部に漏れ出
してしまう。そこで、本実施例では、水流通路25の流
路面積と連通孔4cの開口面積とを同等にした。
孔4cの開口面積より大きくするということは、リング
部21の外径を小さくするということであり、外径が小
さくなるほど、車体が大きく揺れたりする際に、冷却水
が大量にオーバーフロー通路3dを介して外部に漏れ出
してしまう。そこで、本実施例では、水流通路25の流
路面積と連通孔4cの開口面積とを同等にした。
【0024】以上のようにリザーブタンク100を構成
することで、リザーブタンク100が車両搭載状態にお
いて、車両が大きく揺れたり、オフロード車などが急な
坂道を登ったり降りたりして冷却水がリザーブタンク1
00内で激しく波うっても(液おどり現象)、大部分の
冷却水は、リング部21に規制され、リング部21の下
端面24に当たって、跳ね返り、一部の冷却水がリング
部21とリザーブタンク100とに囲まれた水流通路2
5を通り、連通孔4cを介しオーバーフロー通路3dか
らわずかに排出されるだけである。
することで、リザーブタンク100が車両搭載状態にお
いて、車両が大きく揺れたり、オフロード車などが急な
坂道を登ったり降りたりして冷却水がリザーブタンク1
00内で激しく波うっても(液おどり現象)、大部分の
冷却水は、リング部21に規制され、リング部21の下
端面24に当たって、跳ね返り、一部の冷却水がリング
部21とリザーブタンク100とに囲まれた水流通路2
5を通り、連通孔4cを介しオーバーフロー通路3dか
らわずかに排出されるだけである。
【0025】また、リング部21が、リザーブタンク1
00の外径方向、かつ鉛直方向に傾斜しているため、水
流通路25から入り込んだ冷却水がリング部21の上面
26に付着したとしても、この冷却水は、自重によって
リング部21の上面に沿ってリザーブタンク100内に
戻される。これによって、過剰に冷却水がリザーブタン
ク100の外部に排出されることがなくなり、リザーブ
タンク内の冷却水を一定レベルで保持でき、エンジンの
オーバーヒートを防ぐことができる。なお、傾斜部材2
0の取り付け位置は、本発明者が実験を行った結果、リ
ング部21の先端部35とパッキン4との最短距離が、
8.4mmが最も効果を上げられることが分かった。
00の外径方向、かつ鉛直方向に傾斜しているため、水
流通路25から入り込んだ冷却水がリング部21の上面
26に付着したとしても、この冷却水は、自重によって
リング部21の上面に沿ってリザーブタンク100内に
戻される。これによって、過剰に冷却水がリザーブタン
ク100の外部に排出されることがなくなり、リザーブ
タンク内の冷却水を一定レベルで保持でき、エンジンの
オーバーヒートを防ぐことができる。なお、傾斜部材2
0の取り付け位置は、本発明者が実験を行った結果、リ
ング部21の先端部35とパッキン4との最短距離が、
8.4mmが最も効果を上げられることが分かった。
【0026】また、蓋体3を注水口1に嵌着させたにも
かかわらず、上述したように連通孔4cの開口面積と水
流通路25の流路面積とを同等にしたことにより、リザ
ーブタンク100内の内圧が突発的に上昇したとして
も、蓋体3が注水口1から外れることがなくなる。以
上、本発明の第1実施例について説明したが、本発明は
以下に述べるような実施例についても適用できる。
かかわらず、上述したように連通孔4cの開口面積と水
流通路25の流路面積とを同等にしたことにより、リザ
ーブタンク100内の内圧が突発的に上昇したとして
も、蓋体3が注水口1から外れることがなくなる。以
上、本発明の第1実施例について説明したが、本発明は
以下に述べるような実施例についても適用できる。
【0027】図4に本発明の第2実施例を示す。この第
2実施例は、上記第1実施例と比較して傾斜部材20の
構造が異なるものである。図4に示すように、傾斜部材
20は、円筒状で、注水口1内に嵌合する第4円筒部3
2、その下端面に沿ってリザーブタンク100内かつ鉛
直方向に傾斜したフランジ部33を備えている。フラン
ジ部33は、水平方向に対して3°〜4°傾斜してい
る。また、フランジ部33の先端部34とインナーパイ
プ5とに囲まれる流路面積と連通孔4cの開口面積は、
同等となっている。これによって、上記第1実施例と同
様な効果が得られる。
2実施例は、上記第1実施例と比較して傾斜部材20の
構造が異なるものである。図4に示すように、傾斜部材
20は、円筒状で、注水口1内に嵌合する第4円筒部3
2、その下端面に沿ってリザーブタンク100内かつ鉛
直方向に傾斜したフランジ部33を備えている。フラン
ジ部33は、水平方向に対して3°〜4°傾斜してい
る。また、フランジ部33の先端部34とインナーパイ
プ5とに囲まれる流路面積と連通孔4cの開口面積は、
同等となっている。これによって、上記第1実施例と同
様な効果が得られる。
【0028】なお、図5に示すように、傾斜部材20を
リザーブタンク100の注水口1の内面に一体形成して
も良い。
リザーブタンク100の注水口1の内面に一体形成して
も良い。
【図1】本発明の要部詳細図である。
【図2】リザーブタンクの全体図である。
【図3】遮断部の要部詳細図である。
【図4】他の実施例を示す図である。
【図5】他の実施例を示す図である。
1 注水口
3 蓋体
3c 接続パイプ(入口配管)
3d オーバフロー通路(排出配管)
5 インナーホース(延長配管)
100 リザーブタンク
Claims (7)
- 【請求項1】 冷却水を注水するための注水口を有し、
この注水口が蓋体によって塞がれるリザーブタンクであ
って、 一端がこのリザーブタンク内に開口し、他端がリザーブ
タンク外部に開放される排出配管と、 前記リザーブタンク内で、前記排出配管の一端開口を覆
うようにしてこの一端に対向配置され、端面が下方に向
かって傾斜した傾斜部材と、 前記傾斜部材の前記端面に隣接して形成され、冷却水が
通過可能な流路とを有すること を特徴とするリザーブタ
ンク。 - 【請求項2】 前記傾斜部材は、水平方向に対し3〜4
°傾斜していることを特徴とする請求項1記載のリザー
ブタンク。 - 【請求項3】 冷却水を注水するための注水口を有し、
この注水口が蓋体によって塞がれるリザーブタンクであ
って、 一端がこのリザーブタンク内に開口し、他端がリザーブ
タンク外部に開放される排出配管と、 前記リザーブタンク内で、前記排出配管の一端開口を覆
うようにしてこの一端に対向配置され、下方に向かって
傾斜した傾斜部材と、 前記蓋体を貫通し、一端がラジエータと、他端が前記リ
ザーブタンク内と連通する入口配管を有しており、 前記傾斜部材は、この入口配管に嵌合し、前記タンク本
体の外径方向かつ下方向に傾斜していることを特徴とす
るリザーブタンク。 - 【請求項4】 前記リザーブタンクは、前記入口配管と
連結する延長配管を有しており、前記傾斜部材は、この
延長配管と前記入口配管とに挟持されていることを特徴
とする請求項3記載のリザーブタンク。 - 【請求項5】 前記蓋体は、前記注水口と嵌着してお
り、前記リザーブタンクの外径方向における前記傾斜部
材の端面と前記リザーブタンクとに囲まれる流路面積
を、前記排出配管の一端側における開口面積より同等以
上に設定することを特徴とする請求項3記載のリザーブ
タンク。 - 【請求項6】 冷却水を注水するための注水口を有し、
この注水口が蓋体に よって塞がれるリザーブタンクであ
って、 一端がこのリザーブタンク内に開口し、他端がリザーブ
タンク外部に開放される排出配管と、 前記リザーブタンク内で、前記排出配管の一端開口を覆
うようにしてこの一端に対向配置され、下方に向かって
傾斜した傾斜部材とを備え、 前 記傾斜部材は、前記リザーブタンクの内周面から突出
し、前記リザーブタンクの内径方向かつ下方向に傾斜し
ていることを特徴とするリザーブタンク。 - 【請求項7】 前記蓋体は、前記注水口と嵌着してお
り、前記リザーブタンクは、前記蓋体を貫通し、一端側
が前記ラジエータと、他端側が前記リザーブタンク内と
連通する入口配管を有しており、この入口配管は、前記
リザーブタンクの内径方向における前記傾斜部材の端面
に囲まれ、この囲まれた流路面積を前記排出配管の一端
側における開口面積より同等以上に設定することを特徴
とする請求項6記載のリザーブタンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12016794A JP3385720B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | リザーブタンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12016794A JP3385720B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | リザーブタンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07332087A JPH07332087A (ja) | 1995-12-19 |
JP3385720B2 true JP3385720B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=14779607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12016794A Expired - Fee Related JP3385720B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | リザーブタンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3385720B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5603260B2 (ja) * | 2011-01-17 | 2014-10-08 | タイガースポリマー株式会社 | リザーバタンクの空気通路構造 |
JP7057256B2 (ja) * | 2018-08-30 | 2022-04-19 | ダイハツ工業株式会社 | リザーブタンク |
CN112211712A (zh) * | 2019-07-12 | 2021-01-12 | 广州汽车集团股份有限公司 | 一种膨胀箱 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP12016794A patent/JP3385720B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07332087A (ja) | 1995-12-19 |
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