JP2003232222A - リザーブタンクのキャップ構造 - Google Patents

リザーブタンクのキャップ構造

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JP2003232222A
JP2003232222A JP2002034264A JP2002034264A JP2003232222A JP 2003232222 A JP2003232222 A JP 2003232222A JP 2002034264 A JP2002034264 A JP 2002034264A JP 2002034264 A JP2002034264 A JP 2002034264A JP 2003232222 A JP2003232222 A JP 2003232222A
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cap
reserve tank
labyrinth structure
overflow passage
cooling water
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Yoshikazu Miyano
良和 宮野
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数で、リザーブタンク内の冷却
水の液洩れを有効に防止でき、かつ組み付けも容易なリ
ザーブタンクのキャップ構造を提供する。 【解決手段】 本発明のリザーブタンク1のキャップ構
造では、キャップ2のオーバーフロー通路22の入口部
22a近傍が、液洩れ防止用ラビリンス構造となってい
ると共に、キャップ2の下面とタンク本体11の注水口
12上面との接触面でもシール用ラビリンス構造を形成
している。液洩れ防止用ラビリンス構造は、キャップ下
面のオーバーフロー通路の入口部から下方に傾斜して延
出しているバッフル壁23であり、シール用ラビリンス
構造は、キャップ下面の環状凸部24と注水口上面の環
状凹部13とで形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式内燃機関を
有する車両に搭載されるラジエータ用のリザーブタンク
のキャップ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水冷式内燃機関を有する車両
では、ラジエータより溢れ出た冷却水を貯留するリザー
ブタンクが設置されている。このリザーブタンクには、
リザーブタンク内を大気に開放するためのオーバーフロ
ー通路が設けられており、このオーバーフロー通路は、
例えばリザーブタンクの注水口を塞ぐキャップに設けら
れている。この種のリザーブタンクは、車両が大きく揺
れたとき、あるいはオフロード車が急な坂道を登ったり
降りたりすることでリザーブタンク内の冷却水が波立つ
液おどり現象が発生する。この液おどり現象によって、
冷却水がオーバーフロー通路を介して大量に外部に漏れ
出す恐れがあった。
【0003】そのため、この対策として従来において
は、例えば特開平7−332087号公報により開示さ
れているリザーブタンクが知られている。この従来公知
のリザーブタンクは、図3に示すようにリザーブタンク
1のタンク本体11の注水口12が、接続パイプ21と
オーバーフロー通路22とを有するキャップ2によって
塞がれていて、注水口12とキャップ2との間にパッキ
ン3が設けられていると共に、注水口12内には、下方
に向ってやや傾斜したバッフルプレート4が、キャップ
2の接続パイプ21に嵌合して設けられている。これに
よって、バッフルプレート4上面に液おどり現象によっ
て冷却水が溜まることのないようにしている。
【0004】しかしながら、上記従来技術では、キャッ
プ2と注水口12との間からの液洩れを防止するために
パッキン3が必要であると同時に、振動等による液おど
り現象に基づくオーバーフロー通路22からの冷却水の
洩れを抑制するためにバッフルプレート4が必要である
ため、キャップ部の構造としてキャップ2、パッキン3
及びバッフルプレートの3つの部品が必要であった。こ
のため部品コスト及びその組み付けコストが上昇してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みてなされたもので、少ない部品点数で、リザーブタ
ンク内の冷却水の液洩れを有効に防止でき、かつ組み付
けも容易なリザーブタンクのキャップ構造を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に
記載のリザーブタンクのキャップ構造を提供する。請求
項1に記載のリザーブタンクのキャップ構造は、キャッ
プに設けられたオーバーフロー通路の入口部近傍が、液
洩れ防止用ラビリンス構造となっていると共に、キャッ
プの下面と注水口の上面との接触面でもシール用ラビリ
ンス構造を形成するようにしている。これにより、車両
の振動等による液おどり現象によって生じるリザーブタ
ンク内の冷却水の液洩れを効果的に防止できると共に、
パッキング等のシール材の必要なく、キャップと注水口
間からの液洩れも防止できる。
【0007】請求項2の該キャップ構造は、シール用ラ
ビリンス構造の一部にタンク本体内に通じる切り欠きを
設けたものであり、これにより、シール用ラビリンス構
造内に滞留した冷却水をタンク本体内に戻すことができ
る。請求項3の該キャップ構造は、シール用ラビリンス
構造が、キャップの下面に形成された少なくとも1つの
環状凸部と、注水口の上面に形成された少なくとも1つ
の環状凹部とから構成されるようにしたものである。こ
れにより、パッキング等のシール部材の必要なく、有効
に冷却水をシールできる。
【0008】請求項4の該キャップ構造は、液洩れ防止
用ラビリンス構造を、オーバーフロー通路の入口部の片
側側壁から延出し、この入口部を覆うように下方に傾斜
して設けたバッフル壁で形成したものであり、これによ
り、キャップと一体してバッフル壁が形成されるので、
別部品としてのバッフル部材を必要としないので、部品
点数を減らすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図に従って本発明の実施の形
態のリザーブタンクのキャップ構造について説明する。
水冷式内燃機関を有する車両では、ラジエータ(図示せ
ず)より溢れ出た機関の冷却水を貯留するリザーブタン
ク1が設置されている。このリザーブタンク1は、冷却
水を注水するための注水口12を有するタンク本体11
と、注水口12を塞ぐキャップ2等を備えている。タン
ク本体11は、ポリプロピレン製でブロー成形によって
成形されている。注水口12は、円筒形状を成し、タン
ク本体11の上面中央部に設けられている。
【0010】図1は、本発明のリザーブタンクのキャッ
プ構造の断面図を示している。図1に示されるように、
キャップ2には、一端側をラジエータのラジエータホー
ス(図示せず)に接続し、他端側をインナーホース5に
接続する接続パイプ21と、タンク本体11内を大気に
開放するためのオーバーフロー通路22とが形成されて
いる。このキャップ2もまた好ましくはポリプロピレン
製であり、樹脂成形加工により形成される。
【0011】オーバーフロー通路22の入口部22a近
傍は、本発明の特徴の1つである液洩れ防止用ラビリン
ス(迷路)構造となっている。即ち、オーバーフロー通
路22の入口部22aの片側側壁が延出して、入口部2
2aを覆うように下方に傾斜してバッフル壁23を、キ
ャップ2と一体に形成している。図1においては、バッ
フル壁23の傾斜方向はキャップ2の中心軸線から遠ざ
かる方向に傾斜しているが、入口部22aを覆う形であ
れば、キャップ2の中心軸線に近づく方向に傾斜させて
もよい。このバッフル壁23の傾きを、オーバーフロー
通路22の縦通路22bの傾きと一致させることが、キ
ャップ2の成形加工において、型抜きが容易になるので
好ましい。この場合は、バッフル壁23はキャップ2の
中心軸線から遠ざかる方向に傾くことが好ましい。この
ようにして、バッフル壁23の先端が注水口12の内面
に近づくことで、注水口12とバッフル壁23との間で
タンク本体11内の冷却水の液洩れ用ラビリンス構造が
形成される。バッフル壁23の先端が接続パイプ21に
近づくようにしても、同様である。
【0012】したがって、車両の振動により冷却水の液
おどり現象が生じても、冷却水が、ラビリンス構造であ
るバッフル壁23によって阻止され、容易にオーバーフ
ロー通路21を通って外部に洩れることはない。また、
バッフル壁23が下方に傾斜しているので、バッフル壁
23上に冷却水が溜まるようなこともない。
【0013】次に、本発明のもう1つの特徴であるシー
ル用ラビリンス(迷路)構造について説明する。本発明
においては、キャップ2の下面とタンク本体11の注水
口12上面との接触面において、シール用ラビリンス構
造が形成されている。即ち、キャップ2の下面には、環
状の凸部24が形成されていて、注水口12の上面に
は、環状の凹部13が形成されており、これらの環状凸
部24と環状凹部13とが微少な間隙を形成するように
して嵌合されることにより、シール用ラビリンス構造が
形成されている。したがって、従来のパッキンのような
シール部材を必要としない。この環状凸部24の断面形
状は、好ましくは鋭角の山形形状がよいが、これに限定
されるものではない。同様に環状凹部13の断面形状
も、好ましくは鋭角のV字形状がよいが、これに限定さ
れるものではない。また、図1においては、環状凸部2
4及び環状凹部13は1つだけ形成されているが、複数
形成してもよい。
【0014】ところで、車両走行時に車体に振動が加わ
ると、冷却水がリザーブタンク1内で激しく波うち、キ
ャップ2の下面にはね返えると、環状凹部13に冷却水
が滞留してしまう可能性がある。そこで本実施形態では
更に、図2に示されるように環状凹部13の全周の1個
所には、切り欠き14が設けられており、この切り欠き
14は、タンク本体11内部に連通している。したがっ
て、注水口12上面の環状凹部13内に溜まった冷却水
は、タンク本体11内部へ戻されるようになる。この切
り欠き14は、滞留した冷却水のタンク本体11内への
戻りを促進するために、タンク本体11内部に向って下
向きにやや傾斜した構造にすることが望ましい。なお、
切り欠き14ではなく、貫通穴形状としてもよい。
【0015】以上のように構成された本発明のリザーブ
タンクのキャップ構造においては、リザーブタンク1が
車両搭載状態において、車両が大きく揺れたり、オフロ
ード車などが急な坂道を登ったり降りたりして冷却水が
リザーブタンク1内で激しく波うつ液おどり現象が発生
しても、大部分の冷却水は、ラビリンス構造であるバッ
フル壁23によって規制され、バッフル壁23に当たっ
て跳ね返り、一部の冷却水がバッフル壁23の先端とタ
ンク本体11の注水口12の内面との間隙から入り込
み、オーバーフロー通路22から僅かに排出されるだけ
である。また、バッフル壁23が下向きに傾斜して設け
られているので、バッフル壁23上に冷却水が滞留して
過剰に冷却水がオーバーフロー通路22から排出される
こともなく、バッフル壁23上の冷却水は自重によって
タンク本体11内に戻される。更にバッフル壁23はキ
ャップ2と一体に成形加工されているので、バッフル部
材として新らたな部材を用意する必要もなく、部品点数
を削減できる。
【0016】また本発明においては、シール構造として
シール用ラビリンス構造を採用しているので、パッキン
のようなシール部材を必要とせずに効果的に冷却水のシ
ールを行うことができる。このように本発明において
は、部品点数を削減でき、これにより組み付け作業も容
易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のリザーブタンクのキャッ
プ構造の縦断面図である。
【図2】注水口の平面図である。
【図3】従来のリザーブタンクのキャップ構造の縦断面
図である。
【符号の説明】
1…リザーブタンク 11…タンク本体 12…注水口 13…環状凹部 14…切り欠き 2…キャップ 21…接続パイプ 22…オーバーフロー通路 22a…入口部 23…バッフル壁 24…環状凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体が冷却水を注水するための注
    水口を有していて、この注水口を塞ぐためのキャップと
    を備えたリザーブタンクのキャップ構造において、 前記キャップがリザーブタンク内を大気に開放するため
    のオーバーフロー通路を有していて、前記オーバーフロ
    ー通路の入口部近傍が液洩れ防止用ラビリンス構造とな
    っていると共に、 前記キャップの下面と前記注水口の上面とがシール用ラ
    ビリンス構造を形成していることを特徴とするリザーブ
    タンクのキャップ構造。
  2. 【請求項2】 前記シール用ラビリンス構造の一部にタ
    ンク本体内に通じるための切り欠きを設けたことを特徴
    とする請求項1に記載のリザーブタンクのキャップ構
    造。
  3. 【請求項3】 前記シール用ラビリンス構造が、前記キ
    ャップの下面に形成された少なくとも1つの環状凸部
    と、前記注水口の上面に形成された少なくとも1つの環
    状凹部とから構成されることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のリザーブタンクのキャップ構造。
  4. 【請求項4】 前記液洩れ防止用ラビリンス構造が、前
    記キャップに形成された前記オーバーフロー通路の入口
    部の片側側壁から延出し、該入口部を覆うように下方に
    傾斜して設けたバッフル壁であることを特徴とする請求
    項1,2又は3に記載のリザーブタンクのキャップ構
    造。
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