JP3385555B2 - 補強用スチ−ルコ−ド及びゴムとの複合体並びにその製法 - Google Patents

補強用スチ−ルコ−ド及びゴムとの複合体並びにその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴム製品の補強用に
使用するスチ−ルコ−ド及びこのスチ−ルコ−ドとゴム
との複合体における、耐腐食疲労性を改善する技術に関
わるものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム製品の補強用に使用されるスチ−ル
コ−ドを形成する鋼素線間には、ゴムがコ−ド内部まで
侵入できるようにしたスチ−ルコ−ドを除いて、各鋼素
線の表面にて実質的に密閉された空隙が存在している。
この空隙はスチ−ルコ−ドの長手方向に連続しており、
このスチ−ルコ−ドにて補強されたゴム製品は、使用中
に発生する貫通傷等から侵入した水分が、この空隙を伝
って容易にスチ−ルコ−ド全長に伝播してしまい、鋼素
線を錆びさせ、ゴム製品の耐久性が低下するという問題
点がある。
【0003】このため、スチ−ルコ−ドで補強したゴム
製品の耐久性を向上するために、単撚りスチ−ルコ−ド
においては、鋼素線の型付けを大きくして鋼素線間に隙
間を作りコ−ド内部にまでゴムが侵入するようにした、
いわゆるオ−プンコ−ドが提案されている。又、層撚り
スチ−ルコ−ドにおいては、シ−スの素線数を減らすこ
とにより素線間に隙間を作り、その隙間からゴムがコ−
ド内部に侵入するようにしたスチ−ルコ−ドが提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかるに、隣合う素
線間に隙間を持たせ、ゴムをコ−ド内部まで侵入させる
オ−プン構造のスチ−ルコ−ドにあっては、撚性状の不
安定化による耐疲労性の低下や、スチ−ルコ−ドの長手
方向における安定なゴム侵入確保が困難であるという課
題が残っている。更に、かかるオ−プン構造は単撚りス
チ−ルコ−ドに対して有効であるが、層撚り或いは複撚
りスチ−ルコ−ドにおいては、全ての鋼素線間にゴムを
侵入させることができず良好な改善効果が得られていな
い。又、スチ−ルコ−ド内の密閉された空隙を過不足無
く充填して、コ−ド内の水分伝達を防ぐ技術は未だ開示
されていない。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するために、次のような手段を採用したものであ
る。本発明の第1は、耐腐食疲労性に優れた補強用スチ
−ルコ−ドにかかり、複数本の鋼素線を撚り合わせてな
るゴム補強用スチ−ルコ−ドにおいて、撚り合わされた
スチ−ルコ−ド断面の実質的に密閉された空隙部分の少
なくとも1個所に、発泡性ポリマ−が存在していること
を特徴とするものである。
【0006】そして本発明の第2は、耐腐食疲労性に優
れた補強用スチ−ルコ−ド及びゴムとの複合体にかか
り、複数本の鋼素線を撚り合わせてなるゴム補強用スチ
−ルコ−ドとゴムとの複合体において、スチ−ルコ−ド
を構成する各鋼素線間の空隙が、ポリマ−発泡体によっ
て充填されていることを特徴とするものである。
【0007】更に本発明の第3は、耐腐食疲労性に優れ
た補強用スチ−ルコ−ドとゴムとの複合体の製法にかか
り、複数本の鋼素線を撚り合わせてなるゴム補強用スチ
−ルコ−ドの製造工程において、スチ−ルコ−ド断面の
実質的に密閉された空隙部分の少なくとも1個所に、発
泡性ポリマ−を存在させるよう撚り合わせてスチ−ルコ
−ドを製造し、当該スチ−ルコ−ドを未加硫ゴム中に埋
設し、次いでこれを加硫することにより、スチ−ルコ−
ドを構成する各鋼素線間の空隙をポリマ−発泡体で充填
することを特徴とするものである。
【0008】尚、本発明で言う発泡性ポリマ−とは、発
泡剤を含んだ発泡前のポリマ−であり、この発泡性ポリ
マ−としては、モノフィラメント状又はヤ−ン状に予備
形成された線状の形態を有す発泡性ポリマ−であり、或
いは、糸状体に保持されている粉体或いは液体ポリマ−
であってもよく、更には、鋼素線に保持されている粉体
或いはペ−スト状ポリマ−であってもよい。更に又、粉
体の発泡性ポリマ−をプロセス油等に分散させたペ−ス
トを鋼素線に塗布することによっても本発明のスチ−ル
コ−ドをなすことができる。
【0009】更に具体的に言うならば、糸状体に保持す
ることは、発泡性ポリマ−が粉体の場合、溶融紡糸直後
のフィラメントが熱いうちに粉体を吹き付け融着させる
方法や、油剤を多めに被覆させたフィラメントに粉体を
付着させる方法がある。又、発泡性ポリマ−が液体の場
合には、多数のフィラメントからなる糸に含浸させる方
法が考えられる。
【0010】そして更に、鋼素線に保持する方法として
は、鋼素線にプロセスオイル等の適度な粘稠性を有する
物質を塗布し、その上に発泡性ポリマ−の粉体を付着さ
せるとか、伸線直後の高温状態にある鋼素線に粉体を吹
き付けて融着させることも1方法である。
【0011】尚、発泡性ポリマ−が例えばゴム状である
場合には、これを押出しにより鋼素線上に被覆するのが
よい。
【0012】そして、ポリマ−発泡体とは、発泡性ポリ
マ−を加熱して、発泡させた状態のポリマ−のことを言
う。
【0013】さて、ここで使用される発泡性ポリマ−と
しては、熱硬化或いは熱可塑性ポリマ−又はゴムラテッ
クス等に、発泡剤としてトルエン等の溶剤形発泡剤やN
−ニトロソ化合物等の分解形発泡剤を加えたものを用い
るが、良好な効果を得るためには、ゴム製品の加硫温度
と加硫時間をもって発泡形成が行え、かつ適切な発泡倍
率を与えるよう、ポリマ−コンパウンドの配合を行う事
が肝要である。そして、かかる発泡性ポリマ−はスチ−
ルコ−ドと接着してもよいし、又、鋼素線間の空隙を充
填するのが目的であるから接着しなくてもよい。
【0014】本発明で言うスチ−ルコ−ドは、好ましく
は、直径0.1〜0.4mmの複数本の鋼素線を撚り合
わせてなるゴム補強用スチ−ルコ−ドであって、更に、
実質的に密閉された空隙とは、スチ−ルコ−ドがゴムに
埋設され、加硫される時にゴムが侵入できない空隙のこ
とを言う。
【0015】
【作用】本発明の構成は以上の通りであるが、何れの発
明においても、基本的には、複数本の鋼素線を撚り合わ
せてなるゴム補強用スチ−ルコ−ドの製造工程におい
て、スチ−ルコ−ド断面の実質的に密閉された空隙部分
の少なくとも1個所に、発泡性ポリマ−を存在させるよ
う撚り合わせてスチ−ルコ−ドを製造するものであっ
て、このスチ−ルコ−ドを未加硫ゴム中に埋設し、加硫
する際にその熱によってスチ−ルコ−ド断面の空隙部分
をポリマ−発泡体で充填するという、全く新しい技術思
想に基づくものである。
【0016】即ち、例えば、ゴム補強用スチ−ルコ−ド
に発泡性ポリマ−を撚り込み、これを未加硫ゴム中にて
発泡させることによって、スチ−ルコ−ドを構成する鋼
素線間の空隙を殆ど無くして耐腐食疲労性を改善すると
いう、今までにみられない技術によって問題を解決する
ものである。
【0017】ここで、本発明の作用を更に具体的な例に
よって説明すると、図1〜図5は本発明の第1を示すス
チ−ルコ−ドの断面図であり、図6は本発明の第2を示
す、図1に示したスチ−ルコ−ドが未加硫ゴム中に埋設
され、加硫されて複合体とされた時の断面図である。図
にあって、1はスチ−ルコ−ド、2は鋼素線、3は発泡
性ポリマ−であって、4は各鋼素線間の密閉された空隙
を示す。更に5は、前記の発泡性ポリマ−3が加硫熱に
よって発泡したポリマ−発泡体であり、6がゴムであ
る。
【0018】さて、図6の複合体にて示すように、各鋼
素線2間の密閉された空隙4を、ポリマ−発泡体5で充
填することによって、複合体の外部からの水浸入を効果
的に防止し、スチ−ルコ−ド1とゴム6との接着破壊や
錆発生によるスチ−ルコ−ド1の強力低下を防止するこ
とができることとなったのである。
【0019】かかる各発明にあって、スチ−ルコ−ドを
構成する鋼素線間の空隙4を過不足無く充填するには、
発泡性ポリマ−3の断面積をa、空隙4の総断面積をb
とする時、加硫後の発泡倍率が(a+b)/aで表され
る発泡性ポリマ−を用いることが望ましい。何故なら、
発泡倍率が(a+b)/aより大きい時、ポリマ−発泡
体5はスチ−ルコ−ド1の外部まで膨張し、スチ−ルコ
−ド1とゴム6との接着を妨害するためであり、発泡倍
率が(a+b)/aより小さい時、ポリマ−発泡体5は
空隙4を完全に充填することができないからである。
【0020】又、ポリマ−発泡体5は、連続気泡からな
るものは水分伝達防止の点から好ましくない。好ましく
は、独立気泡からなるポリマ−発泡体がよいが、必ずし
も全てが独立気泡である必要はない。更に、ポリマ−発
泡体5の吸水率が、本発明のスチ−ルコ−ドによって補
強されるゴム6の吸水率より高い場合、ポリマ−発泡体
5に吸収された水分が鋼素線2の腐食を引き起こし、好
ましくない。尚、一般にゴム製品の使用には発熱を伴う
ため、ポリマ−発泡体5は耐熱性であることが好まし
い。
【0021】実際上の問題としては、発泡性ポリマ−3
に粉体或いは液体を用いる時は、スチ−ルコ−ド1の外
周に発泡性ポリマ−3が付着した場合、スチ−ルコ−ド
1とゴム6との接着に悪影響を与えるため注意を要す
る。
【0022】
【実施例】以下、実施例に基づいて更に詳細に説明す
る。 (スチ−ルコ−ド)先ず、使用される3+9構造のスチ
−ルコ−ドについて説明すると、発泡倍率を17倍に調
整し、直径0.1mmに予備成形したフェノ−ル樹脂素
線(発泡性ポリマ−)の周囲に、直径0.23mmの鋼
素線を3本撚り合わせて内層(コア)とし、ついでその
外側に9本の鋼素線を撚り合わせて本発明の第1のスチ
−ルコ−ド(A)を得た。前記図例によれば、図5がほ
ぼこれに相当する。
【0023】又、発泡倍率4倍のポリアミド樹脂を糸条
体に含浸させ、直径0.23mmに予備成形した素線を
1本と、直径0.23mmの鋼素線を2本撚り合わせて
内層(コア)とし、ついでその外側に9本の鋼素線を撚
り合わせて本発明の第1のスチ−ルコ−ド(B)を得
た。前記図例によれば、図5の20 の鋼素線を、ポリア
ミド樹脂素線としたものに相当する。
【0024】尚、本発明の特徴を明確にするため、発泡
性ポリマ−を含まない3+9構造のスチ−ルコ−ドを従
来例とし、3+8構造のもの(オ−プン構造)を比較例
として、以下に述べる実験を行った。
【0025】(複合体)上記のようにして得られた4種
類のスチ−ルコ−ドを、2枚の未加硫ゴムシ−ト間に挟
み、加圧加熱下で加硫しゴム製品(本発明の第2の複合
体に相当)を得た。
【0026】(試験1)そして、このゴム製品の端部を
裁断し、スチ−ルコ−ドが露呈した断面を有する試験片
を作成し、次いでこの試験片を10%の水酸化ナトリウ
ム水溶液に一定時間浸漬した後、ゴム製品中からスチ−
ルコ−ドを取り出し接着不良長さを測定した。
【0027】その浸漬時間と接着不良長さの関係を図7
に示す。尚、接着不良長さ指数が100とは、試料の全
長にわたって接着破壊が存在していることを表してい
る。図中、aは前記した本発明のスチ−ルコ−ド(A)
を用いた第1実施例であり、bは本発明のスチ−ルコ−
ド(B)を用いた第2実施例を示し、cは従来例を、d
は比較例を表す。
【0028】この図より、本発明の第2の複合体におけ
る第1実施例及び第2実施例においては、接着破壊の発
生が非常に低いことが証明されたが、一方、従来例にあ
っては、極めて短時間に接着不良指数が100となって
しまった。又、オ−プン構造を有する比較例では、スチ
−ルコ−ド内部へのゴム侵入の効果が若干認められるも
のの、比較的早い時期に接着不良指数が大きくなってし
まった。
【0029】(試験2)他の評価法として、前記ゴム製
品からコ−ドの外周にゴムを残すようにコ−ド1本を切
り出し、ハンタ−試験機を用いて耐腐食疲労性について
評価した。その試験条件は、蒸留水中にて曲率半径82
mmで回転曲げを行い、所定回転曲げを与えた後、鋼素
線の破断率を調査した。調査は3回行いその平均値をも
って結果とし図8に示す。図中、aは本発明の第1実施
例を、bは本発明の第2実施例を示し、cは従来例を、
dは比較例を表す。
【0030】この図から、本発明の第2の複合体におけ
る第1実施例及び第2実施例においては、鋼素線の破断
率が極めて低く、耐腐食疲労性に優れているのに対し、
従来例及び比較例にあっては、鋼素線の破断が多く耐腐
食疲労性が不十分であることが判った。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、コ−ド内部密閉された
空隙を過不足無く充填することができるため、従来のオ
−プン構造を有するスチ−ルコ−ドに伴うような欠点を
持たない、耐腐食疲労性の優れたゴム補強用スチ−ルコ
−ドを提供することができたものである。
【0032】そして、例えば、直径0.1〜0.4mm
の線状の形態を有する或いは糸条体に保たれた発泡性ポ
リマ−3を、スチ−ルコ−ド1の撚線工程にて撚り込む
ことは、特別な改造や設備投資を必要とするものではな
く、既存の撚線機にて実行可能である。
【0033】そして更に、本発明にあっては、ゴム製品
の加硫工程における熱を利用し、発泡性ポリマ−を発泡
させてポリマ−発泡体を得ることになるため、ユ−ザ−
に対して何ら設備投資を強いるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1にかかる、粉体ポリマ−を
コアに適用した層撚りスチ−ルコ−ドの断面図である。
【図2】図2は本発明の第1にかかる、糸条体に液体ポ
リマ−を含浸させたものを適用した単撚りスチ−ルコ−
ドの断面図である。
【図3】図3は本発明の第1にかかる、3本のモノフィ
ラメント状ポリマ−を適用した3層撚りスチ−ルコ−ド
の断面図である。
【図4】図4は本発明の第1にかかる、1本の鋼素線を
モノフィラメント状ポリマ−にて置き換えた複撚りスチ
−ルコ−ドの断面図である。
【図5】図5は本発明の第1にかかる、鋼素線にてペ−
スト状ポリマ−を保持した束撚りスチ−ルコ−ドの断面
図である。
【図6】図6は図1に示した本発明の第1のスチ−ルコ
−ドを、未加硫ゴム中に埋設し、加硫した後得られる、
本発明の第2のスチ−ルコ−ドとゴムとの複合体の断面
図である。
【図7】図7は接着試験結果を示すグラフである。
【図8】図8は腐食疲労試験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1:スチ−ルコ−ド、 2:鋼素線、 3:発泡性ポリマ−、 4:鋼素線間の空隙、 5:ポリマ−発泡体、 6:ゴム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−128384(JP,A) 特開 平4−131218(JP,A) 特開 平3−148308(JP,A) 特開 平5−217444(JP,A) 特開 平5−217440(JP,A) 特開 昭61−169227(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D07B 1/00 - 9/00 B29D 30/38

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の鋼素線を撚り合わせてなるゴム
    補強用スチールコードにおいて、撚り合わされたスチー
    ルコード断面の実質的に密閉された空隙部分の少なくと
    も1個所に、発泡性ポリマーが存在していることを特徴
    とする耐腐食疲労性に優れた補強用スチールコード。
  2. 【請求項2】 複数本の鋼素線を撚り合わせてなるゴム
    補強用スチールコードとゴムとの複合体において、スチ
    ールコードを構成する各鋼素線間の空隙が、ポリマー発
    泡体によって充填されていることを特徴とする耐腐食疲
    労性に優れた補強用スチールコード及びゴムとの複合
    体。
  3. 【請求項3】 複数本の鋼素線を撚り合わせてなるゴム
    補強用スチールコードの製造工程において、スチールコ
    ード断面の実質的に密閉された空隙部分の少なくとも1
    個所に、発泡性ポリマーを存在させるよう撚り合わせて
    スチールコードを製造し、当該スチールコードを未加硫
    ゴム中に埋設し、次いでこれを加硫することにより、ス
    チールコードを構成する各鋼素線間の空隙をポリマー発
    泡体で充填することを特徴とする耐腐食疲労性に優れた
    補強用スチールコードとゴムとの複合体の製法。
  4. 【請求項4】 前記発泡性ポリマーが、モノフィラメン
    ト状又はヤーン状に予備形成された線状の形態を有す発
    泡性ポリマーであることを特徴とする請求項第1項記載
    の耐腐食疲労性に優れた補強用スチールコード。
  5. 【請求項5】 前記発泡性ポリマーが、モノフィラメン
    ト状又はヤーン状に予備形成された線状の形態を有す発
    泡性ポリマーであることを特徴とする請求項第3項記載
    の補強用スチールコードとゴムとの複合体の製法。
  6. 【請求項6】 前記発泡性ポリマーが、糸状体に保持さ
    れている粉体或いは液体ポリマーであることを特徴とす
    る請求項第1項記載の耐腐食疲労性に優れた補強用スチ
    ールコード。
  7. 【請求項7】 前記発泡性ポリマーが、糸状体に保持さ
    れている粉体或いは液体ポリマーであることを特徴とす
    る請求項第3項記載の補強用スチールコードとゴムとの
    複合体の製法。
  8. 【請求項8】 前記発泡性ポリマーが、鋼素線に保持さ
    れている粉体或いはペースト状ポリマーであることを特
    徴とする請求項第1項記載の耐腐食疲労性に優れた補強
    用スチールコード。
  9. 【請求項9】 前記発泡性ポリマーが、鋼素線に保持さ
    れている粉体或いはペースト状ポリマーであることを特
    徴とする請求項第3項記載の補強用スチールコードとゴ
    ムとの複合体の製法。
JP29804392A 1992-10-09 1992-10-09 補強用スチ−ルコ−ド及びゴムとの複合体並びにその製法 Expired - Fee Related JP3385555B2 (ja)

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