JP3385121B2 - 金型分割反転装置 - Google Patents

金型分割反転装置

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JP3385121B2
JP3385121B2 JP33410294A JP33410294A JP3385121B2 JP 3385121 B2 JP3385121 B2 JP 3385121B2 JP 33410294 A JP33410294 A JP 33410294A JP 33410294 A JP33410294 A JP 33410294A JP 3385121 B2 JP3385121 B2 JP 3385121B2
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一郎 北浦
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相生精機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1対の金型を上下に分
割するとともに上側の金型を180反転させる金型分割
反転装置に関し、特に回転ドラム方式の金型分割反転装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上下1対で保管されている金型
をメンテナンスする際には、上側の金型をワイヤーで吊
り上げて、上下1対の金型を上下に分割するとともに、
上側の金型を180度反転させていた。また、左右1対
で保管されている金型においては、ワイヤーによって、
右1対の金型を一体的に90度反転させた後、上記同様
に、上側の金型をワイヤーで吊り上げて180度反転さ
せていた。しかし、金型を吊上げて90度又は180度
反転させるには、少なくとも2台のクレーン、若しくは
主巻と補巻を有する大型クレーンが必要になるため、設
備コストが高価になることや、作業空間が拡大する等の
問題が生じた。更に、ワイヤーによって、上側の金型を
吊り上げて反転することは、反転所要時間が長くなるこ
とや、上側7金型を下側の金型に再び組合わせる工程で
は、金型を傷つけないように高い精度が要求されるた
め、作業能率の著しい低下が伴った。
【0003】そこで、上下1対の金型を上下に分割する
とともに、上側の金型を180度反転する金型分割反転
機が実用に供されている。この金型分割反転機には、1
対の支持部材に軸部材を介して180度反転自在に支持
された反転テーブルと、軸部材を回転駆動して、反転テ
ーブルを反転させる回転駆動機と、反転テーブルを昇降
駆動する昇降駆動機が設けられ、上下1対の金型は、ス
ライドテーブルに載置され、反転テーブルの下側に搬送
された後、昇降駆動機により下降駆動された反転テーブ
ルの下面に上側の金型を固定し、反転テーブルを上昇さ
せて、上下1対の金型を上下に分割し、回転駆動機によ
り軸部材を介して反転テーブルとともに上側の金型を1
80度反転させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の金型
分割反転装置においては、反転テーブルの軸部材を駆動
して、反転テーブルを180度反転するように構成され
ているので、反転テーブルを回転させる大きな駆動トル
クが必要になる。つまり、高出力を発生する高価な回転
駆動機を装着する必要があるため、金型分割反転装置の
製作コストが非常に高価なものになる。更に、この金型
分割反転装置では、上下1対の金型だけを上下に分割
し、上側の金型を180度反転するように構成されてい
るので、射出成形機の為の左右1対の金型の場合では、
先ず、金型分割反転装置以外の装置で左右1対の金型を
90度反転させる必要があるため、作業能率が著しく低
下するという問題が生じる。本発明の目的は、回転駆動
の為の支持機構や回転駆動機構を簡単化でき、回転駆動
機構を小型化でき、左右1対の金型にも適用でき、安価
に製作できる金型分割反転装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の金型分割反転
装置は、1対の金型を上下に分割するとともに上側の金
型を180度反転させる金型分割反転装置において、金
型を収容する収容空間を空けて対向し且つ円弧状又は円
形の外周部を有する1対の端板と、上側の金型を着脱自
在に固定する為の上部固定板とを有する回転ドラムと、
前記1対の端板の外周部を支持して回転ドラムを回転自
在に支持する支持機構と、少なくとも一方の端板の外周
部を駆動して、回転ドラムを初期位置と初期位置から約
180度回転させた反転位置とに亙って往復回転可能な
回転駆動手段と、前記回転ドラムの下部内に回転ドラム
とは独立に設けられた昇降自在の昇降台と、前記昇降台
を昇降駆動する為の昇降駆動手段とを備え、前記回転駆
動手段は、少なくとも一方の端板の外周部に小間隔おき
に設けられた複数の係合部と、この係合部に係合する係
合輪と、この係合輪を回転駆動する駆動機とを備えたも
のである。
【0006】請求項の金型分割反転装置は、請求項
の発明において、前記回転ドラムの金型搬出入側の外側
に、複数のローラー部材を有し、金型を回転ドラムの収
容空間に搬出入する為の搬出入台を設けたものである。
【0007】請求項の金型分割反転装置は、請求項
の発明において、前記昇降駆動手段が、昇降台を、搬出
入台とほぼ同レベルの搬出入位置と、搬出入位置から上
昇した上昇位置と、搬出入位置から所定高さ下降した下
降位置とに亙って昇降駆動するように構成されたもので
ある。請求項の金型分割反転装置は、請求項の発明
において、前記昇降台は、金型を搬出入方向に水平移動
自在に支持する複数の遊転輪を備えたものである。請求
の金型分割反転装置は、請求項の発明において、
前記上部固定板に、回転ドラムが反転位置にあるとき、
前記昇降台の上昇位置への上昇により上昇した前記複数
の遊転輪を、上部固定板の上側に所定高さ突出させる為
の開口部を形成したものである。
【0008】請求項の金型分割反転装置は、請求項
の発明において、前記昇降台は、鉛直軸心回りに回動自
在のターンテーブルと、このターンテーブルに付設され
金型を任意方向に水平移動自在に支持するボールコンベ
アとを備えたものである。請求項の金型分割反転装置
は、請求項の発明において、前記上部固定板に、回転
ドラムが反転位置にあるとき、前記昇降台の上昇位置へ
の上昇により上昇した前記ボールコンベアを、上部固定
板の上側に所定高さ突出させる為の開口部を形成したも
のである。請求項の金型分割反転装置は、請求項
は請求項の発明において、前記上部固定板に、金型を
着脱自在に固定する為の複数のクランプ手段を位置可変
に設けたものである。
【0009】請求項の金型分割反転装置は、1対の金
型を上下に分割するとともに上側の金型を180度反転
させる金型分割反転装置において、金型を収容する収容
空間を空けて対向し且つ円弧状又は円形の外周部を有す
る1対の端板と、上側の金型を着脱自在に固定する為の
上部固定板とを有する回転ドラムと、前記1対の端板の
外周部を支持して回転ドラムを回転自在に支持する支持
機構と、少なくとも一方の端板の外周部を駆動して、回
転ドラムを初期位置と初期位置から約180度回転させ
た反転位置とに亙って往復回転可能な回転駆動手段と、
前記回転ドラムとは独立に構成され回転ドラム内に金型
を搬出入する為の金型搬出入台車であり、床面上を転動
する複数の支持輪を有する台車本体と、台車本体の上端
に昇降自在に配設され金型を載置支持可能な昇降台枠
と、台車本体に付設され昇降台枠を昇降駆動する昇降駆
動手段とを有する金型搬出入台車とを備え、前記回転駆
動手段は、少なくとも一方の端板の外周部に小間隔おき
に設けられた複数の係合部と、この係合部に係合する係
合輪と、この係合輪を回転駆動する駆動機とを備えたも
のである。
【0010】請求項10の金型分割反転装置は、1対の
金型を上下に分割するとともに上側の金型を180度反
転させる金型分割反転装置において、金型を収容する収
容空間を空けて対向し且つ円弧状又は円形の外周部を有
する1対の端板と、上側の金型を着脱自在に固定する為
の上部固定板と、上部固定板を昇降駆動する昇降駆動手
段とを有する回転ドラムと、前記1対の端板の外周部を
支持して回転ドラムを回転自在に支持する支持機構と、
少なくとも一方の端板の外周部を駆動して、回転ドラム
を初期位置と初期位置から約180度回転させた反転位
置とに亙って往復回転可能な回転駆動手段と、前記回転
ドラムとは独立に構成され回転ドラム内に金型を搬出入
する為の金型搬出入台車であって、床面上を転動する複
数の支持輪を有する台車本体と、台車本体の上端に配設
され金型を載置支持可能な台枠とを備え、前記回転駆動
手段は、少なくとも一方の端板の外周部に小間隔おきに
設けられた複数の係合部と、この係合部に係合する係合
輪と、この係合輪を回転駆動する駆動機とを備えたもの
である。
【0011】
【発明の作用及び効果】請求項1の金型分割反転装置に
おいては、金型を収容する収容空間を空けて対向し、且
つ円弧状又は円形の外周部を有する1対の端板と、上側
の金型を着脱自在に固定する為の上部固定板とを有する
回転ドラムが設けられ、この回転ドラムは、1対の端板
の外周部を支持する支持機構により、回転自在に支持さ
れている。また、回転ドラムは、少なくとも一方の端板
の外周部を駆動する回転駆動手段により、初期位置と初
期位置から約180度回転させた反転位置とに亙って往
復回転可能に構成され、回転ドラムの下部内には、昇降
台が回転ドラムとは独立に設けられ、昇降駆動手段によ
り昇降駆動される。
【0012】先ず、昇降台に載置された上下1対の金型
は、昇降駆動手段により、昇降台とともに上昇され、上
側の金型が、初期位置に設定された回転ドラムの上部固
定板に固定されて、上側の金型と下側の金型の連結が解
除される。次に、昇降駆動手段により、下側の金型が昇
降台とともに下降された後、回転駆動手段により、回転
ドラムが、初期位置から約180度回転させた反転位置
に回転駆動されて、上部固定板に固定されている上側の
金型が180度反転される。
【0013】また、横型射出成形機の為の左右1対の金
型の場合には、回転ドラムを初期位置から90度反転し
て、上部固定板が左側の金型を固定可能な位置に設定さ
れた後、左側の金型を上部固定板に固定する為に、必要
に応じて昇降駆動手段により、昇降台が所定高さ上昇さ
れ、左側の金型が上部固定板に固定される。次に、昇降
台が下降駆動されると、回転駆動手段により、回転ドラ
ムが初期位置まで90度回転され、次に、昇降台が下側
の金型と当接するまで上昇駆動され、上側の金型と下側
の金型との連結が解除され、下側の金型が昇降台に載置
支持される。次に、昇降駆動手段により、下側の金型が
昇降台とともに下降され、その後、回転駆動手段によ
り、回転ドラムが初期位置から約180度回転させた反
転位置に回転駆動されて、上部固定板に固定されている
上側の金型が180度反転される。
【0014】この金型分割反転装置によれば、回転ドラ
ムが、回転駆動手段により、少なくとも一方の端板の外
周部を駆動するように構成されているため、小さい駆動
トルクで回転ドラムを回動することができ、回転駆動手
段を小型に構成でき、回転駆動手段のコストを低減でき
る。また、支持機構により、1対の端板の外周部を支持
するため、回転ドラムを回転自在に支持する為の軸部材
や軸受け部材を省略して、回転ドラムを回転自在に支持
する為の機構を簡単化することができる。
【0015】また、回転ドラムとは独立の昇降台と、昇
降台を昇降駆動する昇降駆動手段を設けたので、昇降台
に載置された上下1対の金型を上部固定板に固定する為
に、昇降台を上昇駆動することができ、回転ドラムの回
転時においては、昇降駆動手段により、下側の金型と昇
降台を下降駆動することができるので、下側の金型及び
昇降台と、上側の金型及び上部固定板との相互干渉を防
止できる。更に、左右1対の金型の場合、回転ドラムを
初期位置から予め90度反転させることで、上部固定板
に左右1対の金型を横方向から固定できるので、先ず、
左右1対の金型を一体的に90度反転し、その後、その
上下1対の金型を上下に分割するとともに、上側の金型
を180度反転することができる。つまり、左右1対の
金型を90度反転させる金型反転装置としての機能も得
ることができる。
【0016】また、回転駆動手段が、少なくとも一方の
端板の外周部に小間隔おきに設けられた複数の係合部
と、この係合部に係合する係合輪と、この係合輪を回転
駆動す る駆動機とで構成されているので、回転ドラムを
スリップなしに確実に回動することができる。
【0017】請求項の金型分割反転装置においては、
請求項と同様の作用・効果を奏するが、前記回転ドラ
ムの金型搬出入側の外側に、複数のローラー部材を有
し、金型を回転ドラムの収容空間に搬出入する為の搬出
入台を設けたので、搬出入台と昇降台又は上部固定板と
の間で、金型を簡単に搬出入することができる。
【0018】請求項の金型分割反転装置においては、
請求項と同様の作用・効果を奏するが、昇降駆動手段
は、昇降台を、搬出入台とほぼ同レベルの搬出入位置
と、搬出入位置から上昇した上昇位置と、搬出入位置か
ら所定高さ下降した下降位置とに亙って昇降駆動するよ
うに構成されているので、搬出入位置において、上下1
対の金型を搬出入台と昇降台との間で簡単に移載するこ
とができる。次に、上下1対の金型を載置した後、昇降
台を上昇位置に切換ることにより、上側の金型を上部固
定板に固定することができる。次に、搬出入位置におい
て、下側の金型を昇降台から搬出入台へ簡単に移載する
ことができる。また、昇降台を下降位置に切換えること
で、回転ドラムが回転する際に、昇降台又は昇降台上の
金型と、上部固定板及びこれに固定された上側の金型と
の相互干渉を確実に防止できる。
【0019】請求項の金型分割反転装置においては、
請求項と同様の作用・効果を奏するが、昇降台には、
金型を搬出入方向に水平移動自在に支持する複数の遊転
輪が備えられているので、昇降台を搬出入位置にした状
態で、金型を搬出入台から昇降台に簡単に搬出入でき
る。
【0020】請求項の金型分割反転装置においては、
請求項と同様の作用・効果を奏するが、前記上部固定
板に、回転ドラムが反転位置にあるとき、前記昇降台の
上昇位置への上昇により上昇した前記複数の遊転輪を、
上部固定板の上側に所定高さ突出させる為の開口部を形
成したので、回転ドラムの反転位置において、昇降駆動
手段により、昇降台が下降位置から搬出入位置へ上昇駆
動されると、昇降台に備えられた複数の遊転輪が、上部
固定板の開口部を挿通して上部固定板の上側へ突出する
ため、上部固定板に載置されている金型を複数の遊転輪
に移載できる。その結果、金型を複数の遊転輪から搬出
入台へ簡単に移載することができるので、作業能率を著
しく向上できる。
【0021】請求項の金型分割反転装置においては、
請求項と同様の作用・効果を奏するが、昇降台は、鉛
直軸心回りに回動自在のターンテーブルと、このターン
テーブルに付設され金型を任意方向に水平移動自在に支
持するボールコンベアとを備えているので、前後1対の
金型を、ターンテーブルによって、鉛直軸心回りに90
度回転し、90度回転された左右1対の金型を、一方の
金型が上部固定板に当接するまで、任意方向に水平移動
できる。つまり、昇降台のターンテーブルを介して1対
の金型を鉛直軸心回りに90度回転でき、ボールコンベ
アを介して、一方の金型を簡単に移動することができ
る。
【0022】請求項の金型分割反転装置においては、
請求項と同様の作用・効果を奏するが、前記上部固定
板に、回転ドラムが反転位置にあるとき、前記昇降台の
上昇位置への上昇により上昇した前記ボールコンベア
を、上部固定板の上側に所定高さ突出させる為の開口部
を形成したので、回転ドラムの反転位置において、昇降
駆動手段により、昇降台が下降位置から搬出入位置へ上
昇駆動されると、昇降台に備えられたボールコンベア
が、上部固定板の開口部から上側へ突出するため、上部
固定板に載置されている金型をボールコンベアに移載で
きる。その結果、金型をボールコンベアからから搬出入
台へ簡単に移載することができるので、作業能率が著し
く向上できる。
【0023】請求項の金型分割反転装置においては、
請求項又は請求項と同様の作用・効果を奏するが、
前記上部固定板に、金型を着脱自在に固定する為の複数
のクランプ手段を位置可変に設けたので、種々の大きさ
の金型を上部固定板に確実に固定することができる。
【0024】請求項の金型分割反転装置においては、
金型を収容する収容空間を空けて対向し且つ円弧状又は
円形の外周部を有する1対の端板と、上側の金型を着脱
自在に固定する為の上部固定板とを有する回転ドラムが
設けられ、この回転ドラムは、1対端板の外周部を支持
する支持機構により、回転自在に支持されている。回転
ドラムは、少なくとも一方の端板の外周部を駆動する回
転駆動手段により、初期位置と初期位置から約180度
回転させた反転位置とに亙って往復回転可能に構成され
ている。また、この金型分割反転装置には、回転ドラム
とは独立に構成され回転ドラム内に金型を搬出入する為
の金型搬出入台車が設けられているが、この金型搬出入
台車は、床面上を転動する複数の支持輪を有する台車本
体と、台車本体の上端に昇降自在に配設され金型を載置
支持可能な昇降台枠と、台車本体に付設され昇降台枠を
昇降駆動する昇降駆動手段とを備えている。
【0025】先ず、金型搬出入台車の昇降台枠に載置支
持された上下1対の金型は、金型搬出入台車を走行させ
て、回転ドラム内に搬入される。次に、昇降駆動手段に
より、台車本体に付設された昇降台枠が、上下1対の金
型とともに、上側の金型が上部固定板に当接するまで上
昇駆動され、上側の金型を上部固定板に固定後、上側の
金型と下側の金型の連結が解除される。次に、昇降駆動
手段により、昇降台枠が、下側の金型とともに下降駆動
され、金型搬出入台車を回転ドラム外へ移動させた状態
において、回転駆動手段により、回転ドラムが、初期位
置から約180度回転させた反転位置に回転駆動され
る。次に、金型搬出入台車は、その昇降台枠上に反転さ
れた上側の金型を載置できるように、再び回転ドラム内
に移動され、反転された上側の金型が、上部固定板から
昇降台枠に移載される。
【0026】この金型分割反転装置によれば、回転ドラ
ムが、回転駆動手段により、少なくとも一方の端板の外
周部を駆動するように構成されているため、小さい駆動
トルクで回転ドラムを回動することができ、回転駆動手
段を小型に構成でき、回転駆動手段のコストを低減でき
る。また、支持機構により、1対の端板の外周部を支持
するため、回転ドラムを回転自在に支持する為の軸部材
や軸受け部材を省略して、回転ドラムを回転自在に支持
する為の機構を簡単化することができる。また、金型分
割反転装置に、床面上を移動可能な台車本体と、昇降台
枠と、昇降台枠を昇降駆動する昇降駆動手段とを有する
金型搬出入台車を設たので、回転ドラムに対する金型の
搬出入と、上部固定板に対する金型の昇降と、回転ドラ
ム外における金型の搬送等を能率的に行うことができ
る。また、回転駆動手段が、少なくとも一方の端板の外
周部に小間隔おきに設けられた複数の係合部と、この係
合部に係合する係合輪と、この係合輪を回転駆動する駆
動機とで構成されているので、回転ドラムをスリップな
しに確実に回動することができる。
【0027】請求項10の金型分割反転装置において
は、金型を収容する収容空間を空けて対向し且つ円弧状
又は円形の外周部を有する1対の端板と、上側の金型を
着脱自在に固定する為の上部固定板と、上部固定板を昇
降駆動する昇降駆動手段とを有する回転ドラムが設けら
れ、この回転ドラムは、1対の端板の外周部を支持する
支持機構により、回転自在に支持されている。回転ドラ
ムは、少なくとも一方の端板の外周部を駆動する回転駆
動手段により、初期位置と初期位置から約180度回転
させた反転位置とに亙って往復回転可能に構成されてい
る。また、この金型分割反転装置には、回転ドラムとは
独立に構成され回転ドラム内に金型を搬出入する為の金
型搬出入台車が設けられ、この金型搬出入台車は、床面
上を転動する複数の支持輪を有する台車本体と、台車本
体の上端に配設され金型を載置支持可能な台枠とを備え
ている。
【0028】金型搬出入台車の昇降台枠に載置支持され
た上下1対の金型は、金型搬出入台車を走行させて、回
転ドラム内に搬入される。次に、昇降駆動手段により、
上部固定板が上側の金型に当接するまで下降駆動され、
上側の金型を上部固定板に固定後、上側の金型と下側の
金型の連結が解除される。次に、昇降駆動手段により、
上部固定板が上側の金型とともに所定高さ上昇駆動され
た後、金型搬出入台車を回転ドラム外へ移動させる。次
に、回転駆動手段により、回転ドラムが、初期位置から
約180度回転させた反転位置に回転駆動される。そし
て、金型搬出入台車は、その昇降台枠上に反転された上
側の金型を載置できるように、再び回転ドラム内に移動
され、必要により、上部固定板が下降駆動され、反転さ
れた上側の金型が、上部固定板から昇降台枠に移載され
る。
【0029】この金型分割反転装置によれば、請求項
の金型分割反転装置とほぼ同様の作用・効果が得られる
が、回転ドラムに上部固定板を昇降駆動する昇降駆動手
段を設けたので、金型搬出入台車の台枠を昇降する為の
機構を省略できるため、金型搬出入台車の構造を簡単化
・軽量化でき、製作コストを低減できる。また、回転駆
動手段が、少なくとも一方の端板の外周部に小間隔おき
に設けられた複数の係合部と、この係合部に係合する係
合輪と、この係合輪を回転駆動する駆動機とで構成され
ているので、回転ドラムをスリップなしに確実に回動す
ることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。図1〜図5に示すように、本実施例に
係る金型分割反転装置Hは、ベースフレーム1と、ベー
スフレーム1の右上端部に設けられた搬出入部10(搬
出入台に相当する)と、ベースフレーム1の上側に設け
られ、1対の端板(前部端板21と後部端板24)と上
部固定板27とを有する回転ドラム20と、回転ドラム
20を回転自在に支持する支持機構35と、回転ドラム
20を初期位置と初期位置から約180度回転させた反
転位置とに亙って往復回転可能な回転駆動機構40と、
回転ドラム20の下部内に回転ドラム20とは独立に設
けられた昇降自在の昇降台45と、昇降台45を昇降自
在に案内する案内機構50と、昇降台45を昇降駆動す
る為の昇降駆動手段としての油圧シリンダ55等で構成
されている。
【0031】最初にベースフレーム1について説明す
る。ベースフレーム1には、平面視矩形状の基板2が設
けられ、この基板2の前後両端部には、1対の支持体3
が左右方向向きに立設され、前後方向向きに配設された
3本のC型鋼7と連結部材8により、互いに連結されて
いる。夫々の支持体3は、所定間隔空けて対向状に立設
された1対の支持板4からなり、前部の支持体3の1対
の支持板4は、後部の支持体3の1対の支持板4に比べ
て、間隔を少し長めにして立設されている。基板2の前
部には、クランプ装置30と油圧シリンダ55に油圧を
供給する油圧ユニット5が配設され、前部の支持体3の
左端部には、各駆動機を操作する操作盤、及び油圧ユニ
ット5と回転駆動機42の制御装置等からなる制御ユニ
ット9が設けられている。
【0032】次に、搬出入部10について説明する。ベ
ースフレーム1の右上端部に設けられた搬出入部10に
は、1対のローラコンベア11が、左右方向向きに配設
されている。各ローラコンベア11は、5本のローラー
部材12と、これらローラー部材12を回転自在に共通
に支持する1対の支持部材13で構成され、側面視コ字
型の1対の支持部材13の下端部が、ベースフレーム1
の右上部に配設された2本のC型鋼7の上端部に固着さ
れている。
【0033】次に、回転ドラム20について説明する。
回転ドラム20は、前後1対の端板(前部端板21と後
部端板24)と、上部固定板27とで構成され、前部端
板21と後部端板24は、金型を収容する収容空間20
aを空けて対向状に配設され、上部固定板27と1対の
連結部材26により、互いに連結されている。前部端板
21は、1対の円形板22と、複数の係合部としての複
数のピン部材23とで構成され、各円形板22は、2枚
の円形板部材を密着させて形成されている。
【0034】図1、図3、図6に示すように、前部端板
21の1対の円形板22の外周部には、ピン部材23
が、小間隔おきに全周に亙って圧入状に架着され、図示
していないが、1対の円形板22の間において、複数の
ピン部材23には、必要に応じてスペーサーが外嵌さ
れ、1対の円形板22の間隔が保持されている。後部端
板24は、4枚の円形板部材を密着させて構成され、前
部端板21と後部端板24の中央部には、略正方形状の
開口21a,24aが形成されている。
【0035】上部固定板27は、金型を固定支持する金
型支持面27aを水平状態且つ下向きにして、前部端板
21と後部端板24とに、前後方向向きに配設された1
対のL型鋼27bを介して架着されている。上部固定板
27には、回転ドラム20が反転位置にあるとき、つま
り、上部固定板27の金型支持面27aが上向のとき
に、昇降台45の上昇位置への上昇により上昇した複数
のローラユニット46を、上部固定板27の上側に所定
高さ突出させる為の4つの開口部28が、左右方向向き
に形成されている。上部固定板27の前後両端部分に
は、左右1対のT溝29が、上部固定板27の端部から
前後方向向きに所定長さ形成され、夫々のT溝29に
は、金型をクランプする為のクランプ装置30が設けら
れている。
【0036】図7に示すように、クランプ装置30は、
前後両端から上部固定板27の各T溝29に装着される
が、各クランプ装置30は、クランプ本体31と、クラ
ンプ本体31に枢支軸31aを介して回動自在に装着さ
れたクランプレバー32と、クランプ本体31に内装さ
れた油圧シリンダ(図示略)等で構成され、油圧シリン
ダには、油圧ユニット5から延びるホース部材34が接
続されている。油圧シリンダのピストンロッド33が下
降駆動されると、枢支軸31aに枢支されているクラン
プレバー32の先端部が回動して、金型を上部固定板2
7にクランプするように構成されている。
【0037】次に、支持機構35について説明する。回
転ドラム20を回転自在に支持する支持機構35は、前
部端板21の外周部を支持する1対の支持ローラ36
と、後部端板24の外周部を支持する1対の支持ローラ
36とで構成され、夫々の支持ローラ36は、枢支軸3
6bにより、各支持体3の1対の支持板4に回転自在に
支持されている。各支持ローラ36には、1対の鍔状部
36aが設けられ、前部端板21及び後部端板24の外
周部は、各支持ローラ36の1対の鍔状部36aに嵌ま
るので、夫々の端板21,24が、1対の支持ローラ3
6から外れることがなく、端板21、24の外周部の支
持を確実且つスムーズに行うことができる。
【0038】次に、回転駆動機構40について説明す
る。回転ドラム20を回転駆動する回転駆動機構40
は、前部端板21に設けられた複数のピン部材23(こ
れが、係合部に相当する)と、このピン部材23に係合
する係合輪としてのスプロケット41と、スプロケット
41を回転駆動する電動モータ、減速機等からなる回転
駆動機42とで構成されている。図6に示すように、ス
プロケット41は、前部端板21の最下端部に位置する
一部のピン部材23と係合するように配設され、回転駆
動機42は、前部の支持体3の前壁に固定的に装着さ
れ、回転駆動機42から延びる出力軸41aは、スプロ
ケット41に内嵌固着され、スプロケット41が回転駆
動されると、複数のピン部材23が順々に先送りされ、
回転ドラム20が回転される。
【0039】次に、昇降台45と、昇降台45を昇降自
在に案内する案内機構50と、昇降台45を昇降駆動す
る油圧シリンダ55について説明する。回転ドラム20
の下部内に回転ドラム20とは独立に設けられた昇降台
45には、金型を左右方向に搬送する為の4組のローラ
ユニット46が設けられている。これらローラユニット
46は、前後間隔を略等間隔にして左右方向向きに配設
されている。各ローラユニット46は、4つの遊転輪4
7と、これら遊転輪47を回転自在に共通に支持する支
持部材47aと、支持部材47aを内嵌し、その下面を
昇降台45に固着した支持ボックス48とで構成されて
いる。
【0040】案内機構50は、ベースフレーム1後部に
立設された前後1対の柱部材53と、各柱部材53の右
部に固着されたガイド溝52aを有するガイド部材52
と、昇降台45に固定的に設けられた連結体51と、こ
の連結体51の左部に固着されたガイドブロック54で
あって、各ガイド溝51に摺動自在に係合されたガイド
ブロックとで構成されている。油圧シリンダ55は、昇
降台45の中央部下側の基板2に固定的に設けられ、油
圧シリンダ55のピストンロッド55aの先端部には、
連結部材56が固着され、この連結部材56が昇降台4
5の下端面に固着された補強部材45aに支軸56aを
介して揺動自在に連結され、油圧シリンダ55により、
昇降台45が、搬出入台とほぼ同レベルの搬出入位置
と、搬出入位置から上昇した上昇位置と、搬出入位置か
ら所定高さ下降した下降位置とに亙って昇降駆動され
る。この油圧シリンダ55には、油圧ユニット5から延
びる1対のホース部材55bが接続されている。
【0041】次に、金型分割反転装置Hの作用について
図8〜図12を参照しつつ説明する。図8に示すよう
に、昇降台45が搬出入位置にあるときに、搬出入部1
0の1対のローラコンベア11に載置された上下1対の
金型K1,K2は、ローラコンベア11から4組のロー
ラユニット46に移載される。図9に示すように、油圧
シリンダ55により、昇降台45が上下1対の金型とと
もに、上側の金型K1を上部固定板27の金型支持面2
7aに当接させる上昇位置まで上昇駆動され、その後、
4組のクランプ装置30によって、上側の金型K1が上
部固定板27に固定されて、1対の金型K1,K2の連
結が解除される。
【0042】図10に示すように、油圧シリンダ55に
より、昇降台45が、下側の金型K2とともに搬出入位
置まで下降駆動され、下側の金型K2が、ローラユニッ
ト46からローラコンベア11に移載される。図11に
示すように、昇降台45が搬出入位置から所定高さ下降
した下降位置に下降駆動され、次に、回転駆動機構40
により、回転ドラム20が、初期位置から反時計回り方
向へ180度回転した反転位置まで回転駆動される。図
12に示すように、昇降台45が、下降位置から搬出入
位置へ上昇駆動されると、昇降台45に設けられた4組
のローラユニット46が、上部固定板27に形成された
開口部28を挿通して上部固定板27の上側へ突出し、
金型K1がローラユニット46に載置支持され、金型K
1がローラユニット46からローラコンベア11に移載
される。
【0043】上記説明した金型分割反転装置Hによれ
ば、回転駆動機構40により、大径の前部端板21の外
周部に設けられた複数のピン部材23を、小径のスプロ
ケット41で駆動して、回転ドラム20を回転するよう
に構成されているので、回転ドラム20をスリップなし
に確実に、しかも小さい駆動トルクで回転駆動すること
ができ、回転駆動機42を小型に構成でき、回転駆動機
42の製作コストを低減できる。また、夫々の端板2
1,24を1対の支持ローラ36で回転自在に支持する
とともに、回転駆動機構40により、前部端板21の外
周部を駆動するため、回転ドラム20を回転自在に支持
する為の軸部材や軸受け部材を省略して、回転ドラム2
0を回転自在に支持する為の機構を簡単化することがで
きるし、回転ドラム20に開口21a、24aを形成す
ることもできる。尚、開口21a,24aはクランプ装
置30の位置を手動にて変える際に活用される。
【0044】更に、油圧シリンダ55により、昇降台4
5を、搬出入部10とほぼ同レベルの搬出入位置と、搬
出入位置から上昇した上昇位置と、搬出入位置から所定
高さ下降した下降位置とに亙って昇降駆動するように構
成されているので、搬出入位置において、上下1対の金
型K1,K2を搬出入部10のローラコンベア11と昇
降台45の4組のローラユニット46との間で簡単に移
載することができる。次に、上下1対の金型K1,K2
を載置した後、昇降台45を上昇位置に切換ることによ
り、上側の金型K1を上部固定板27に固定することが
できる。
【0045】次に、搬出入位置において、下側の金型K
2をローラユニット46から搬出入部10のローラコン
ベア11へ簡単に移載することができる。また、昇降台
45を下降位置に切換えることで、回転ドラム20が回
転する際に、昇降台45と、上部固定板27及びこれに
固定された上側の金型K1との相互干渉を確実に防止で
きる。 また、上部固定板27には、金型を着脱自在に
固定する為の複数のクランプ装置30が位置可変に設ら
れているので、種々の大きさの金型を上部固定板27に
確実に固定することができる。
【0046】次に、本実施例の金型分割反転装置Hに、
左右1対の金型を適用する場合の例について説明する。
但し、この場合、図13の左右1対の金型において、左
側の金型をK1、右側の金型をK2として説明する。図
13に示すように、左右1対の金型K1,K2の場合に
は、板状のパレットPを介してローラコンベア11から
ローラユニット46への移載が可能になり、1対の金型
K1,K2を回転ドラム20内に搬入する際には、予
め、上部固定板27の金型支持面27aが左側に鉛直に
位置するように、回転ドラム20が初期位置から90度
反転されている。
【0047】このパレットPを併用した金型分割反転装
置Hの作用について図14〜図19を参照しつつ説明す
る。図14に示すように、パレットPに載置された1対
の金型K1,K2が、パレットPとともにローラコンベ
ア11から搬出入位置の昇降台45のローラユニット4
6に移載され、左側の金型K1が金型支持面27aに当
接された後に、クランプ装置30により、左側の金型K
1が上部固定板27に固定される。図15に示すよう
に、昇降台45がパレットPとともに下降位置に下降駆
動され、回転駆動機構40により、回転ドラム20が1
対の金型K1,K2とともに、初期位置へ90度回転さ
れる。
【0048】図16に示すように、油圧シリンダ55に
より、昇降台45がパレットPとともに、パレットPを
下側の金型K2に当接させる上昇位置まで上昇駆動さ
れ、上下1対の金型K1,K2の連結が解除され、下側
の金型K2がパレットPに載置支持される。図17に示
すように、昇降台45が搬出入位置へ下降駆動された
後、下側の金型K2が、パレットPとともにローラユニ
ット46からローラコンベア11に移載される。図18
に示すように、回転ドラム20が反転位置まで180度
回転され、図19に示すように、昇降台45が搬出入位
置まで上昇駆動されると、4組のローラユニット46
が、上部固定板27に形成された開口部28を挿通して
上部固定板27の上側へ突出し、金型K1を載置支持す
る。次に、金型K1がローラユニット46からローラコ
ンベア11に移載される。
【0049】つまり、この金型分割反転装置Hによれ
ば、パレットPを併用することで、左右1対の金型K
1,K2を、ローラコンベア11からローラユニット4
6へ滑らかに且つ能率よく移載することができ、更に、
回転ドラム20を初期位置から予め90度反転させるこ
とで、上部固定板27に左右1対の金型K1,K2を左
方向から固定できるので、先ず、左右1対の金型K1,
K2を一体的に90度反転し、その後、その上下1対の
金型K1,K2を上下に分割するとともに、上側の金型
K1を180度反転することができる。つまり、左右1
対の金型K1,K2を90度反転させる金型反転装置と
しての機能も得ることができる。
【0050】次に、第1別実施例の金型分割反転装置H
1について説明する。但し、前記実施例と同一のものに
は同一の符号を付してその説明を省略する。図20、図
21に示すように、この金型分割反転装置H1の昇降台
60の中央部には、凹部61が形成され、この凹部61
に、平面視正方形のターンテーブル62が回動自在に装
着されるが、ターンテーブル62の中央部には、鉛直方
向向きの枢支ピン62aが螺着され、この枢支ピン62
aの下端部分を昇降台60に回動自在に挿通して、ター
ンテーブル62は、ベアリング66を介して昇降台60
に回転自在に装着されている。
【0051】このターンテーブル62の上部には、金型
を任意方向に水平移動自在に支持する1対のボールコン
ベア65が付設され、各ボールコンベア65は、複数の
鋼球66と、複数の鋼球66を回転自在に支持する支持
部材67とで構成され、複数の鋼球66は、互いに所定
間隔を空けて支持部材67上に配列されている。また、
昇降台60は、その下側に設けられた油圧シリンダ55
によって昇降駆動される。ここで、図示していないが、
上部固定板27には、回転ドラム20が反転位置にある
とき、昇降台60の上昇位置への上昇により上昇した1
対のボールコンベア65を、上部固定板27の上側に所
定高さ突出させる為の1対の開口部が形成されている。
【0052】次に、この金型分割反転装置H1の作用に
ついて、図22〜図30を参照しつつ説明する。但し、
図24の左右1対の金型において、左側の金型をK1、
右側の金型をK2として説明する。図22に示すよう
に、ローラコンベア11に、左右方向に搬送可能に支持
された前後1対の金型K1,K2は、搬出入位置に設定
された昇降台60のボールコンベア65に移載される。
図23に示すように、ターンテーブル62が鉛直軸心回
りに90度回動されると、ボールコンベア65とともに
前後1対の金型も一体的に90度回転され、左右1対の
金型K1,K2になる。図24に示すように、上部固定
板27の金型支持面27aが左側に鉛直状態となるよう
に、回転ドラム20が初期位置から90度回転され、必
要に応じて昇降台60が、左右1対の金型K1,K2と
ともに所定高さ上昇される。
【0053】図25に示すように、ボールコンベア65
に支持された1対の金型K1,K2は、任意方向に移動
可能であるので、左側の金型K1が金型支持面27aに
当接するまで、1対の金型K1,K2が微小距離左方向
へ移動されて、クランプ装置30により、左側の金型K
1が、上部固定板27にクランプされ、その後、昇降台
60が下降位置まで下降され、ボールコンベア65が左
右方向向きになるように、ターンテーブルが90度回転
される。図26に示すように、回転ドラム20が1対の
金型K1,K2とともに、初期位置まで90度回転駆動
され、図27に示すように、油圧シリンダ55により、
昇降台60が、ボールコンベア65を下側の金型に当接
させる上昇位置まで上昇駆動され、1対の金型K1,K
2の連結が解除され、下側の金型K2がボールコンベア
65に載置支持される。
【0054】図28に示すように、油圧シリンダ55に
より、昇降台60が、下側の金型K2とともに搬出入位
置まで下降駆動され、下側の金型K2が、ボールコンベ
ア65からローラコンベア11に移載され、その後、昇
降台60が搬出入位置から所定高さ下降した位置に下降
駆動される。図29に示すように、回転ドラム20が、
回転駆動機構40により、初期位置から180度反転す
る反転位置まで回転駆動される。図30に示すように、
昇降台60が搬出入位置まで上昇されると、昇降台60
に設けられたボールコンベア65が、上部固定板27に
形成された開口部28を挿通して上部固定板27の上側
へ突出し、金型K1がボールコンベア65に載置支持さ
れ、次に、ボールコンベア65からローラコンベア11
に移載される。
【0055】上記説明した金型分割反転装置H1によれ
ば、前記金型分割反転装置Hと同様の効果が得られる
が、昇降台60は、ターンテーブル62と、ターンテー
ブル62に付設され金型を任意方向に水平移動自在に支
持するボールコンベア65を備えているので、前後1対
の金型K1,K2をターンテーブル62により、枢支ピ
ン62a回りに90度回転し、90度回動された左右1
対の金型K1,K2を、左側の金型K1が上部固定板2
7に当接するまで、左方向に水平移動できる。つまり、
昇降台60のターンテーブル62を介して1対の金型K
1,K2を90度回転でき、ボールコンベア65を介し
て、左側の金型K1を簡単に移動することができる。
【0056】次に、第2別実施例の金型分割反転装置H
2について説明する。但し、前記実施例の金型分割反転
装置Hと同一のものには、同一の符号付してその詳細な
説明は省略する。図31、図32に示すように、この金
型分割反転装置H2は、ベースフレーム70と、ベース
フレーム70の上側に設けられ、1対の端板(前部端板
21と後部端板24)と上部固定板81とを有する回転
ドラム80と、回転ドラム80を回転自在に支持する支
持機構35と、回転ドラム80を初期位置と初期位置か
ら約180度回転させた反転位置とに亙って往復回転可
能な回転駆動機構40と、回転ドラム80とは独立に構
成され回転ドラム80内に金型を搬出入する為の金型搬
出入台車90等で構成されている。
【0057】ベースフレーム70について説明する。ベ
ースフレーム70は、前後1対の支持体71で構成さ
れ、これら1対の支持体71は、前後方向向きに配設さ
れた1対の連結部材72により連結されている。前部に
設けられた支持体71は1対の支持板72からなり、1
対の支持板72は所定間隔空けて立設されている。後部
に設けられた支持体71においては、1対の支持板71
aは、前部の支持体71の1対の支持板72に比べて少
し間隔を狭めて立設されている。
【0058】次に、回転ドラム80について説明する。
回転ドラム80は、前後1対の端板(前部端板21と後
部端板24)と、上部固定板81とで構成され、前部端
板21と後部端板24は、金型を収容する収容空間80
aを空けて対向状に配設され、上部固定板81と連結部
材74により連結されている。前部端板21は、1対の
円形板22と、複数の係合部としての複数のピン部材2
3とで構成され、各円形板22は、2枚の円形の板部材
を密着させて形成されている。
【0059】前部端板21の1対の円形板22の外周部
には、複数のピン部材23が、小間隔おきに全周に亙っ
て圧入状に架着され、図示していないが、1対の円形板
22の間において、複数のピン部材23には、必要に応
じてスペーサーが外嵌され、1対の円形板22の間隔が
保持されている。後部端板24は、前部端板21の円形
板部材と同様のものを、4枚密着させて構成されてい
る。また、前部端板21と後部端板24の中央部には、
略正方形状の開口21a,24bが形成されている。
【0060】上部固定板81は、その金型支持面81a
を水平下向き状態にして、前部端板21と後部端板24
とに、1対のL型鋼81bを介して架着されている。上
部固定板81には、左端開放状の4つのスリット82が
左右方向向きに形成されている。また、この上部固定板
81の前後両端部分には、左右1対のT溝83が前後方
向向きに形成され、各T溝83には、金型をクランプす
るクランプ装置30が、T溝83に沿って位置可変に設
けられている。
【0061】次に、金型搬出入台車90について説明す
る。図33、図34に示すように、金型搬出入台車90
は、床面上を転動する4個の支持輪97を有する台車本
体91と、台車本体91の上端に昇降自在に配設され金
型を載置支持可能な昇降体92(これが、昇降台枠に相
当する)と、台車本体91に付設され昇降体92を昇降
駆動する昇降駆動手段としての4本の油圧シリンダ95
等で構成されている。台車本体91は、複数のフレーム
部材で構成され、台車本体91内に、少なくとも前後方
向から作業者が入り込めるように構成されている。昇降
体92は、前後に所定間隔を空けて左右方向向き配設さ
れた4本のフォーク部材93と、これらフォーク部材9
3を支持する支持部材94であって、左右に等間隔に前
後方向向きに配設された支持部材94で構成されてい
る。また、台車本体91の4隅には、4本の油圧シリン
ダ95が、台車本体91に固定して配設され、夫々の油
圧シリンダ95から延びるピストンロッド96の先端部
材は、連結部材96aを介して支持部材94の下部に固
着されている。
【0062】次に、上記説明した金型分割反転装置H2
の作用について、図35〜図40を参照しつつ説明す
る。図35に示すように、上下1対の金型K1,K2
は、金型搬出入台車90に設けられた昇降体92の4本
のフォーク部材93に載置支持され、金型搬出入台車9
0が、右方向から回転ドラム80内に搬入される。図3
6に示すように、油圧シリンダ95により、昇降体92
を、上側の金型K1が上部固定板81の金型支持面81
aに当接するまで上昇駆動して、クランプ装置30によ
り、上側の金型K1を上部固定板81に固定した後、図
37に示すように、1対の金型K1,K2の連結が解除
され、昇降体92が下側の金型K2とともに下降駆動さ
れ、金型搬出入台車90を回転ドラム80の外部へ移動
させた状態において、回転ドラム80が初期位置から反
転位置へ180度回転される。
【0063】図38に示すように、金型搬出入台車90
は、昇降体92のフォーク部材93に金型K1を載置で
きるように、再び回転ドラム80内へ移動される。図3
9に示すように、油圧シリンダ95により、昇降体92
が上昇されると、フォーク部材93が上部固定板81に
形成されたスリット82を挿通して上部固定板81の上
側へ突出し、180度反転された金型K1がフォーク部
材93に載置支持され、図40に示すように、昇降体9
2の高さ位置を維持したまま、金型搬出入台車90が回
転ドラム80の外部へ搬出され、その後、昇降体92が
下降される。尚、金型K1,K2の補修の際には、金型
搬出入台車90の下側からもアクセスすることができ
る。
【0064】上記説明した金型分割反転装置H2によれ
ば、回転駆動機構40により、前部端板21の外周部に
設けられた複数のピン部材23を、スプロケット41で
駆動して、回転ドラム80を回転するように構成されて
いるので、回転ドラム80をスリップなしに確実に、し
かも小さい駆動力で回転駆動することができ、回転駆動
機42を小型に構成でき、回転駆動機42のコストを低
減できる。また、夫々の端板21,24を1対の支持ロ
ーラ36で回転自在に支持するとともに、回転駆動機構
80により、前部端板21の外周部を駆動するため、回
転ドラム20を回転自在に支持する為の軸部材や軸受け
部材を省略して、回転ドラム80を回転自在に支持する
為の機構を簡単化することができるし、回転ドラム80
に開口21a、24aを形成することもできる。
【0065】また、金型分割反転装置H2に、床面上を
移動可能な台車本体91と、昇降体92と、昇降体92
を昇降駆動する油圧シリンダ95とを有する金型搬出入
台車90を設たので、回転ドラム80内に金型搬出入台
車90を搬入して、1対の金型K1,K2を昇降体92
とともに上昇させると、上部固定板81に上側の金型を
固定することができる。また、昇降体92は、4本のフ
ォーク部材93と、これらフォーク部材93と3本の支
持部材94とで構成されているので、回転ドラム80が
反転位置にある状態で、油圧シリンダ95により、昇降
体92を上昇駆動すると、フォーク部材92が上部固定
板のスリット82から上側へ突出するため、上部固定板
81に載置されている金型をフォーク部材93に簡単に
移載でき、作業能率を著しく向上することができる。つ
まり、金型搬出入台車90を設けたことにより、回転ド
ラム80に対する金型の搬出入と、上部固定板81に対
する金型の昇降と、回転ドラム80外における金型の搬
送等を能率的に行うことができる。
【0066】次に、前記第2別実施例を部分的に変更し
た第3別実施例の金型分割反転装置H3について説明す
る。但し、前記第2別実施例の金型分割反転装置H2と
同一のものには、同一の符号付してその詳細な説明は省
略する。回転ドラム80について説明する。図41に示
すように、回転ドラム80の前後1対の端板21,24
は、4本のL型鋼74で固定的に連結され、回転ドラム
80の上部には、前後1対の支持部材99が、左右1対
の連結ブラケット99aを介して、前部端板21と後部
端板24の内面に夫々固着され、上部固定板8は、こ
れら1対の支持部材99に、昇降駆動機構100を介し
て昇降自在に配設されている。
【0067】図42に示すように、昇降駆動機構100
は前後1対の昇降駆動部101からなり、各昇降駆動部
101は、1対のリンク部材102と、ガイド部材10
3と、油圧シリンダ104等で構成され、1対のリンク
部材102は、それらの略中央部をピン部材102aに
より交差状にピン結合され、これらリンク部材102の
右端部は、支持部材99と上部固定板81に、ブラケッ
ト102bとピン部材を介して夫々回動自在に連結され
ている。各リンク部材102の左端部には、図示してい
ないが、ガイドローラが装着され、これらガイドローラ
は、上部固定板81及び支持部材99の左部に設けられ
たガイド部材103により、左右方向に移動自在に夫々
ガイドされている。
【0068】各昇降駆動部101に配設される油圧シリ
ンダ104の下端部は、上部固定板81の右端部に、ブ
ラケット104bを介して回動自在に連結され、油圧シ
リンダ104のピストンロッド105の先端部は、ピン
部材102aより左側において、連結金具105aを介
して、下側のリンク部材102に回動自在に連結されて
いる。尚、図示していないが、油圧シリンダ104に
は、油圧ユニット5から延びるホース部材が接続されて
いる。
【0069】次に、金型搬出入台車90について説明す
る。図41に示すように、金型搬出入台車90は、床面
上を転動する4個の支持輪97を有する台車本体91
と、台車本体91の上端に配設され金型を載置支持可能
な4本のフォーク部材93及びこれらフォーク部材93
を支持する3本の支持部材(これらが、台枠に相当す
る)で構成されている。台車本体91は、複数のフレー
ム部材で構成され、台車本体91内に、少なくとも前後
方向から作業者が入り込めるように構成され、4本のフ
ォーク部材93は、前後に所定間隔を空けて左右方向向
き配設され、左右に等間隔に前後方向向きに配設された
3本の支持部材94を介して車体本体91に配設されて
いる。
【0070】次に、前記金型分割反転装置H3の作用に
ついて説明する。上下1対の金型K1,K2が、金型搬
出入台車90の4本のフォーク部材93に載置支持され
た状態で、金型搬出入台車90が、右方向から回転ドラ
ム80内に搬入されると、昇降駆動機構100により、
上部固定板81が上側の金型K1に当接するまで下降駆
動され、その後、クランプ装置30により、上側の金型
K1を上部固定板81に固定し、1対の金型K1,K2
の連結が解除される。次に、昇降駆動機構100によ
り、上部固定板81が上側の金型K1とともに上昇駆動
され、金型搬出入台車90を回転ドラム80の外部へ移
動させた状態において、回転ドラム80が初期位置から
反転位置へ180度回転される。
【0071】次に、金型搬出入台車90が、フォーク部
材93に金型K1を載置できるように、再び回転ドラム
80内へ移動され、上部固定板81が下降駆動される
と、フォーク部材93が上部固定板81に形成されたス
リット82を挿通して上部固定板81の上側へ突出した
状態になり、180度反転された金型K1がフォーク部
材93に載置支持される。尚、金型K1,K2の補修の
際には、金型搬出入台車90の下側からもアクセスする
ことができる。
【0072】上記説明した金型分割反転装置H3によれ
ば、前記第2別実施例の金型分割反転装置H2とほぼ同
様の効果が得られるが、回転ドラム80に上部固定板8
1を昇降駆動する昇降駆動機構100を設けたので、金
型搬出入台車90に昇降装置を設けなくてもよい。その
結果、金型搬出入台車90の構造を簡単化・軽量化で
き、その製作コストを低減でき、回転ドラム80に対す
る金型の搬出入と、回転ドラム80外における金型の搬
送等の能率を一層向上できる。また、昇降駆動機構10
0に設けられた油圧シリンダ104の油圧供給源とし
て、クランプ装置30の油圧供給源である油圧ユニット
5と共用することができる。
【0073】次に、前記メイン実施例、及び第1、第
2、第3別実施例の金型反転装置H、H1、H2、H3
を部分的に変更した変更例について説明する。前後メイ
ン実施例、及び第1、第2、第3別実施例の金型反転装
置H、H1、H2、H3において、前部端板21及び後
部端板24は、必ずしも円形に形成する必要はなく、約
240円弧状の円弧状外周部を有する形状にしてもよ
い。また、後部端板24の代わりに前部端板21と同様
の構成のものを配設し、これら1対の端板21を回転駆
動するように構成してもよい。また、1対の円形板22
に付設される複数のピン部材23の代わりに円形板22
の外周近傍部にほぼ全周にわたるギヤ歯を設け、スプロ
ケット41の代わりにギヤを設けてもよい。
【0074】更に、メイン実施例及び第1別実施例の金
型分割反転装置H、H1においては、昇降台45を昇降
駆動する油圧シリンダ55方式の昇降駆動機構の代わり
に、スクリューシャフト、これに螺合されたスクリュー
ナット、このスクリューナットを回転駆動するモータ等
からなるネジ機構式の昇降駆動機構を設けたり、パンタ
グラフ式リンク機構、このリンク機構を駆動するアクチ
ュエータ等からなるパンタグラフ式の昇降駆動機構を設
けたり、チェーン、スプロケット、モータ等からからな
るチェーン式の昇降駆動機構を設けてもよい。また、上
部固定板27に、開口部28を形成しないで、上部固定
板27に固定的に複数のローラ部材又はボールコンベア
を設け、回転ドラム20を180度反転させた状態にお
いて、上部固定板27に固定された上側の金型K1を搬
出部10のローラコンベア11に直接移載するようにし
てもよい。
【0075】更に、メイン実施例の金型分割反転装置H
においては、回転ドラム20を反転位置に回転させ上部
固定板27の開口部28からローラユニット46を突出
させた状態で、上下1対の金型K1,K2をローラユニ
ット46に移載し、昇降台45を下降位置へ下降させ、
クランプ装置30により、下側の金型K2を上部固定板
27に固定してから、回転ドラム20を初期位置まで回
転させて、次に、昇降台45を上昇位置まで上昇させ、
以後、図36〜図39が行われるようにしてもよい。
【0076】また、遊転輪47を支持する支持部材47
aを支持ボックス48に昇降自在に支持させるように構
成してもよい。この場合、昇降台45の昇降駆動させる
際に、支持部材47aを下降させると、支持ボックス4
8に金型を載置できるので、金型を安定的に昇降するこ
とができる。また、第1別実施例の金型分割反転装置H
1においては、回転ドラム20の左側に設けられた搬出
入部の代わりに、回転ドラム20の前部若しくは後部
に、金型を前後方向に移動可能なローラコンベアを有す
る搬出入台を設け、端板に設けられる開口から、昇降台
60のボールコンベア65へ、金型を搬出入するように
構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る金型分割反転装置の正面
図である。
【図2】前記金型分割反転装置の右側面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】前記金型分割反転装置の平面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】上部固定板と上側の金型とクランプ装置を示す
部分斜視図である。
【図8】前記金型分割反転装置の作動説明図であり、上
下1対の金型をローラコンベアから昇降台のローラユニ
ットに移載した状態を示す図である。
【図9】前記金型分割反転装置の作動説明図であり、ク
ランプ装置により上側の金型を上部固定板に固定した状
態を示す図である。
【図10】前記金型分割反転装置の作動説明図であり、
下側の金型をローラユニットからローラコンベアへ移載
した状態を示す図である。
【図11】前記金型分割反転装置の作動説明図であり、
上側の金型を180度反転した状態を示す図である。
【図12】前記金型分割反転装置の作動説明図であり、
180度反転した金型をローラコンベアに移載した状態
を示す図である。
【図13】変形例に係るパレットを併用した前記金型分
割反転装置の正面図である。
【図14】図13の金型分割反転装置の作動説明図であ
り、パレットに載置されている左右1対の金型をローラ
コンベアから昇降台のローラユニットに移載し、クラン
プ装置により左側の金型を上部固定板に固定した状態を
示す図である。
【図15】図13の金型分割反転装置の作動説明図であ
り、1対の金型を90度反転した状態を示す図である。
【図16】図13の金型分割反転装置の作動説明図であ
り、昇降台を上昇させ下側の金型をパレットを介してロ
ーラユニットに載置した状態を示す図である。
【図17】図13の金型分割反転装置の作動説明図であ
り、パレットに載置された下側の金型をローラユニット
からローラコンベアに移載した状態を示す図である。
【図18】図13の金型分割反転装置の作動説明図であ
り、上側の金型を180度反転した状態を示す図であ
る。
【図19】図13の金型分割反転装置の作動説明図であ
り、反転した金型をローラユニットからローラコンベア
に移載した状態を示す図である。
【図20】第1別実施例の金型分割反転装置の昇降台の
平面図である。
【図21】図20のXXI−XXI線断面図である。
【図22】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、前後1対の金型を昇降台のボールコンベアに
載置した状態を示す図である。
【図23】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、前後1対の金型をターンテーブルにより鉛直
軸心回りに90度反転した状態を示す平面図である。
【図24】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、昇降台を所定高さ上昇した状態を示す図であ
る。
【図25】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、クランプ装置により左側の金型を上部固定板
に固定し、昇降台を下降位置に下降した状態を示す図で
ある。
【図26】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、1対の金型を90度反転した状態を示す図で
ある。
【図27】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、昇降台を上昇し、昇降台のボールコンベアに
下側の金型を載置した状態を示す図である。
【図28】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、下側の金型をローラコンベアに移載した状態
を示す図である。
【図29】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、上側の金型を180度反転した状態を示す図
である。
【図30】第1別実施例の金型分割反転装置の作動説明
図であり、反転した金型を搬出入部のローラコンベアに
移載した状態を示す図である。
【図31】第2別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の正面図である。
【図32】図31の金型分割反転装置の平面図である。
【図33】前記金型搬出入台車の正面図である。
【図34】前記金型搬出入台車の平面図である。
【図35】第2別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の作動説明図であり、金型搬出入台車のフ
ォーク部材に載置された上下1対の金型を、収容空間に
搬入した状態を示す図である。
【図36】第2別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の作動説明図であり、フォーク部材を上昇
し、上側の金型を上部固定板に固定した状態を示す図で
ある。
【図37】第2別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の作動説明図であり、フォーク部材を下側
の金型とともに下降した状態を示す図である。
【図38】第2別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の作動説明図であり、金型を180度反転
し、金型搬出入台車を向きを変えて収容空間に搬入した
状態を示す図である。
【図39】第2別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の作動説明図であり、フォーク部材を上昇
し、他方の金型を載置した状態を示す図である。
【図40】第2別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の作動説明図であり、金型搬出入台車を回
転ドラムの外部に移動した後、フォーク部材を下降した
状態を示す図である。
【図41】第3別実施例の金型搬出入台車を備えた金型
分割反転装置の正面図である。
【図42】第3別実施例の金型分割反転装置の昇降駆動
機構を示す斜視図である。
【符号の説明】 H,H1,H2,H3 金型分割反転装置 K1,K2 金型 10 搬出入部 11 ローラコンベア 12 ローラー部材 20,80 回転ドラム 20a 収容空間 21 前部端板 23 ピン部材 24 後部端板 27,81 上部固定板 30 クランプ装置 35 支持機構 36 支持ローラ 40 回転駆動機構 41 スプロケット 45,60 昇降台 46 ローラユニット 47 遊転輪 50 案内機構 55 油圧シリンダ 62 ターンテーブル 65 ボールコンベア 90 金型搬出入台車 92 昇降台枠 93 フォーク部材 95 油圧シリンダ 100 昇降駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−356329(JP,A) 特開 平3−204127(JP,A) 実開 昭60−141922(JP,U) 実開 平2−48309(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 37/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の金型を上下に分割するとともに上
    側の金型を180度反転させる金型分割反転装置におい
    て、 金型を収容する収容空間を空けて対向し且つ円弧状又は
    円形の外周部を有する1対の端板と、上側の金型を着脱
    自在に固定する為の上部固定板とを有する回転ドラム
    と、 前記1対の端板の外周部を支持して回転ドラムを回転自
    在に支持する支持機構と、 少なくとも一方の端板の外周部を駆動して、回転ドラム
    を初期位置と初期位置から約180度回転させた反転位
    置とに亙って往復回転可能な回転駆動手段と、 前記回転ドラムの下部内に回転ドラムとは独立に設けら
    れた昇降自在の昇降台と、 前記昇降台を昇降駆動する為の昇降駆動手段とを備え 前記回転駆動手段は、少なくとも一方の端板の外周部に
    小間隔おきに設けられた複数の係合部と、この係合部に
    係合する係合輪と、この係合輪を回転駆動する駆動機と
    を備え たことを特徴とする金型分割反転装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラムの金型搬出入側の外側
    に、複数のローラー部材を有し、金型を回転ドラムの収
    容空間に搬出入する為の搬出入台を設けたことを特徴と
    する請求項に記載の金型分割反転装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降駆動手段が、昇降台を、搬出入
    台とほぼ同レベルの搬出入位置と、搬出入位置から上昇
    した上昇位置と、搬出入位置から所定高さ下降した下降
    位置とに亙って昇降駆動するように構成されたことを特
    徴とする請求項に記載の金型分割反転装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降台は、金型を搬出入方向に水平
    移動自在に支持する複数の遊転輪を備えたことを特徴と
    する請求項に記載の金型分割反転装置。
  5. 【請求項5】 前記上部固定板に、回転ドラムが反転位
    置にあるとき、前記昇降台の上昇位置への上昇により上
    昇した前記複数の遊転輪を、上部固定板の上側に所定高
    さ突出させる為の開口部を形成したことを特徴とする請
    求項に記載の金型分割反転装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降台は、鉛直軸心回りに回動自在
    のターンテーブルと、このターンテーブルに付設され金
    型を任意方向に水平移動自在に支持するボールコンベア
    とを備えたことを特徴とする請求項に記載の金型分割
    反転装置。
  7. 【請求項7】 前記上部固定板に、回転ドラムが反転位
    置にあるとき、前記昇降台の上昇位置への上昇により上
    昇した前記ボールコンベアを、上部固定板の上側に所定
    高さ突出させる為の開口部を形成したことを特徴とする
    請求項に記載の金型分割反転装置。
  8. 【請求項8】 前記上部固定板に、金型を着脱自在に固
    定する為の複数のクランプ手段を位置可変に設けたこと
    を特徴とする請求項又は請求項に記載の金型分割反
    転装置。
  9. 【請求項9】 1対の金型を上下に分割するとともに上
    側の金型を180度反転させる金型分割反転装置におい
    て、 金型を収容する収容空間を空けて対向し且つ円弧状又は
    円形の外周部を有する1対の端板と、上側の金型を着脱
    自在に固定する為の上部固定板とを有する回転ドラム
    と、 前記1対の端板の外周部を支持して回転ドラムを回転自
    在に支持する支持機構と、 少なくとも一方の端板の外周部を駆動して、回転ドラム
    を初期位置と初期位置から約180度回転させた反転位
    置とに亙って往復回転可能な回転駆動手段と、 前記回転ドラムとは独立に構成され回転ドラム内に金型
    を搬出入する為の金型搬出入台車であって、床面上を転
    動する複数の支持輪を有する台車本体と、台車本体の上
    端に昇降自在に配設され金型を載置支持可能な昇降台枠
    と、台車本体に付設され昇降台枠を昇降駆動する昇降駆
    動手段とを有する金型搬出入台車とを備え、前記回転駆動手段は、少なくとも一方の端板の外周部に
    小間隔おきに設けられた複数の係合部と、この係合部に
    係合する係合輪と、この係合輪を回転駆動する駆動機と
    を備え たことを特徴とする金型分割反転装置。
  10. 【請求項10】 1対の金型を上下に分割するとともに
    上側の金型を180度反転させる金型分割反転装置にお
    いて、 金型を収容する収容空間を空けて対向し且つ円弧状又は
    円形の外周部を有する1対の端板と、上側の金型を着脱
    自在に固定する為の上部固定板と、上部固定板を昇降駆
    動する昇降駆動手段とを有する回転ドラムと、 前記1対の端板の外周部を支持して回転ドラムを回転自
    在に支持する支持機構と、 少なくとも一方の端板の外周部を駆動して、回転ドラム
    を初期位置と初期位置から約180度回転させた反転位
    置とに亙って往復回転可能な回転駆動手段と、 前記回転ドラムとは独立に構成され回転ドラム内に金型
    を搬出入する為の金型搬出入台車であって、床面上を転
    動する複数の支持輪を有する台車本体と、台車本体の上
    端に配設され金型を載置支持可能な台枠とを備え、前記回転駆動手段は、少なくとも一方の端板の外周部に
    小間隔おきに設けられた複数の係合部と、この係合部に
    係合する係合輪と、この係合輪を回転駆動する駆動機と
    を備え たことを特徴とする金型分割反転装置。
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