JP3385052B2 - スチルビデオ装置 - Google Patents

スチルビデオ装置

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JP3385052B2 JP35090992A JP35090992A JP3385052B2 JP 3385052 B2 JP3385052 B2 JP 3385052B2 JP 35090992 A JP35090992 A JP 35090992A JP 35090992 A JP35090992 A JP 35090992A JP 3385052 B2 JP3385052 B2 JP 3385052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を記録しまた
は再生するスチルビデオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像、音声またはその他の情報を
記録および/または再生する記録再生装置が種々開発さ
れ、普及に至っている。このうち、スチルビデオカメラ
は、撮影画像をこの画像に関する諸情報とともに磁気デ
ィスクに記録し、必要に応じて撮影した画像を静止画像
として再生することができる装置である。
【0003】このスチルビデオカメラは、被写体像を固
体撮像素子で光電変換して輝度信号および色差信号を
得、これらの信号をFM変調し、合成して多重の画像信
号とし、この画像信号を回転する磁気ディスクのトラッ
クに記録する方式を採用している。さらに、フィールド
記録/フレーム記録の別、トラック番号、撮影年月日等
に関するIDデータ信号をDPSK(Differential Pha
se Sift Keying)変調し、周波数多重方式によって上記
画像信号に重ねて磁気ディスクに記録している。
【0004】磁気ディスクに記録された画像信号を再生
する際には、FM復調された輝度信号および色差信号
を、それぞれ、輝度信号から抽出された垂直および水平
同期信号に基づいて生成されるサンプリングパルスに従
って、デジタルデータとして一旦メモリーに蓄え、この
データを所定の基準クロックに従って読み出し、アナロ
グ信号に変換した後、出力回路を経てビデオ出力端子に
出力される。
【0005】このようなスチルビデオカメラに代表され
るスチルビデオ装置において、フィールド記録を行う場
合、通常1つのフィールド画像を1本のトラックに記録
し、消去に際しても、1トラックのみを消去する。ま
た、フレーム記録を行う場合、2つのフィールド画像の
それぞれを1トラックずつ、合計で2本のトラックに記
録する。そして、消去に際しては、通常、1画面分の画
像信号すなわち2フィールド分の画像信号を一括して消
去するが、高画質を不要とし、磁気ディスクの利用効率
を優先するという観点から、1フィールド分の画像信
号、すなわち1トラックのみを消去できるように構成し
た装置もある。
【0006】ところで、輝度信号と、線順次化された色
差信号とを同一のトラックに重ねて記録する従来の記録
方式の場合、輝度信号の周波数帯域と、色差信号の周波
数帯域とを重複させることができないため、記録される
輝度信号の周波数帯域および色差信号の周波数帯域は、
それぞれ狭い範囲に制限される。このため、高精細度の
画像、すなわち広帯域の画像信号による画像を記録する
ことができなかった。
【0007】そこで、本出願人は、特願平3−2681
04号において、1つの画面に対応する画像信号を複数
のトラックに分け、かつ時間軸伸長して記録することに
より、記録する画像信号の周波数帯域を実質的に拡大
し、高精細度の画像の記録を可能としたスチルビデオ装
置を開示している。
【0008】このようなスチルビデオ装置において、フ
レーム記録による画像信号を構成する輝度信号および2
種の色差信号をそれぞれ複数のトラックに記録する場
合、例えば磁気ディスクの外周側から2番目までのトラ
ックに第1フィールドに属する輝度信号を記録し、それ
に続く4番目までのトラックに第2フィールドに属する
輝度信号を記録し、それに続く8番目までのトラックに
前記各輝度信号に対応する色差信号を記録するような記
録パターンが挙げられる。
【0009】このように8本のトラックに1画面分の画
像信号が記録されている場合に、前記と同様に高画質を
不要とし、磁気ディスクの利用効率を優先するという観
点から、画像を磁気ディスクに一度記録した後、1フィ
ールド分の画像信号を消去することがある。
【0010】しかしながら、この場合、誤って、従来の
スチルビデオ装置で1トラック消去を行なってしまうこ
とがあり、そのため、この1トラック消去によって消去
されたトラックと同一のフィールドに残った無駄なトラ
ックを消去しなければならない。
【0011】しかし、1トラック消去によって消去され
たトラックと同一のフィールドに残されたトラック、す
なわち不完全な画像しか構成できないトラックを消去す
るには、通常マニュアル操作により1トラックずつ消去
が行なわれが、この際に、誤って、正常な画像を構成す
るトラック、すなわち他方のフィールドに属する画像信
号や他の画面の画像信号を消去してしまうことがある。
【0012】しかも、正常な画像を構成するトラックを
消去してしまった場合、消去されたトラックと同一のフ
ィールドに残されたトラックでは、正常な画像を構成で
きず、これらのトラックは無駄なスペースとなってしま
うので、このようなトラックが磁気ディスクに混在する
ことにより、磁気ディスクの利用効率が悪いという問題
も生じていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、所定
のトラックについて画像信号の消去を禁止しうる、磁気
ディスクの利用効率が良いスチルビデオ装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0015】(1) 1または2のフィールドで構成さ
れる1つの画面に対応する画像信号を記録媒体の複数の
トラックに記録する機能と、前記トラックに記録された
前記画像信号を消去する機能とを有する記録系を備える
スチルビデオ装置であって、前記記録系は、1つの画面
に対応する画像信号が記録された複数のトラックのうち
の所定のトラック群を設定し、このトラック群の中に、
前記画面を構成する画像信号が記録されたトラック以外
のトラックが含まれている場合には、前記トラック群の
各トラックに記録された画像信号の消去を許可し、前記
トラック群の中に、前記画面を構成する画像信号が記録
されたトラック以外のトラックが含まれていない場合に
は、前記トラック群の各トラックに記録された画像信号
の消去を禁止するよう構成されていることを特徴とする
スチルビデオ装置。
【0016】(2) 前記設定されたトラック群以外の
各トラックに記録された画像信号の消去を禁止する上記
(1)に記載のスチルビデオ装置。
【0017】(3) 前記画像信号は、輝度信号と色差
信号とで構成される上記(1)または(2)に記載のス
チルビデオ装置。
【0018】(4) 前記輝度信号と前記色差信号とを
それぞれ複数のトラックに分けて記録する上記(3)に
記載のスチルビデオ装置。
【0019】(5) 前記設定されたトラック群は、1
画面分の画像信号が記録されている全てのトラックの集
合である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のス
チルビデオ装置。
【0020】(6) 前記設定されたトラック群は、1
つのフィールドに属する画像信号が記録されたトラック
の集合である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載
のスチルビデオ装置。
【0021】(7) 前記設定されたトラック群は、前
記色差信号が記録されたトラックの集合である上記
(4)に記載のスチルビデオ装置。
【0022】(8) 2種以上の所定のトラック群を設
定し、各トラック群毎にトラックに記録された画像信号
の消去の許可と、消去の禁止との判別を行なう上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載のスチルビデオ装
置。
【0023】
【実施例】以下、本発明のスチルビデオ装置を添付図面
に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。図1は、本
発明のスチルビデオ装置の記録系の構成例を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、スチルビデオ装置1
は、後述するスチルビデオ装置の諸機能を制御するシス
テム制御回路10を有している。このシステム制御回路
10は、通常、マイクロコンピュータで構成されてい
る。
【0024】スチルビデオ装置1には、磁気ディスクド
ライブ機構2が設置されている。この磁気ディスクドラ
イブ機構2は、高速で回転し得るスピンドルモータ5を
有し、このスピンドルモータ5の回転は、スピンドルモ
ータ5に電力を供給して駆動するモータ駆動回路4と、
この回路4の作動を制御するシステム制御回路10とに
より制御される。
【0025】磁気ディスクドライブ機構2には、撮影す
る画像、音声、画像に関する諸データ等を記録する記録
媒体として、磁気ディスク3が例えばケースに収納され
た状態で装填される。磁気ディスク3は、円形のシート
材の表面に磁性層が形成されたもので、複数(通常52
本)の円環状のトラックが同心的に形成される。また、
磁気ディスク3の中心は、スピンドルモータ5の回転軸
に嵌合するような構造とされ、記録および再生時におい
ては、磁気ディスク3は、スピンドルモータ5によって
一定の速度(NTSC方式の場合3600rpm 、PAL
方式の場合3000rpm )で回転される。
【0026】スピンドルモータ5からは、スピンドルモ
ータ5の回転数に対応した所定数のFGパルスが出力さ
れ、スピンドルモータ5の回転軸にセットされた磁気デ
ィスク3の中心付近からは、磁気ディスク1回転毎に1
つのPGパルスが出力される。システム制御回路10
は、これらのパルス信号に基づいてスピンドルモータ5
の回転を制御し、記録および再生時に磁気ディスク3を
一定の速度で回転させる。
【0027】また、磁気ディスクドライブ機構2には、
磁気ヘッド6が設置されている。この磁気ヘッド6は、
図示しないステッピングモータによって、磁気ディスク
3の半径方向に連続的または断続的(間欠的)に移動す
るようになっている。すなわち、記録時および再生時等
には、ステッピングモータを駆動して、磁気ヘッド6を
磁気ディスク3の所定のトラック上に移動し、再生時に
は、磁気ヘッド6をトラック上の適正位置に置き、最大
の出力が得られるように磁気ヘッド6の位置を微調整す
るオートトラッキングを行う。
【0028】このような磁気ヘッド6の移動量、移動速
度および移動タイミングは、トラッキング駆動回路7に
より制御される。なお、このトラッキング駆動回路7の
作動は、システム制御回路10により制御される。
【0029】システム制御回路10には、操作部8が接
続されている。操作部8には、例えば、フィールド記録
/フレーム記録の一方を選択する選択スイッチ、磁気ヘ
ッド6を磁気ディスク3の所定のトラック上に移動させ
るヘッド送りスイッチ、画像信号を磁気ディスク3上に
記録するためのRecスイッチ、後述する設定トラック
群のパターンを選択するスイッチ、磁気ディスク3に記
録された画像信号を消去する消去スイッチ、記録処理方
式に関するノーマル(標準画像)/高精細度画像の選択
スイッチ等(いずれも図示せず)が必要に応じ設置さて
いる。また、記録系および再生系の双方を有するスチル
ビデオ装置の場合、操作部8には、記録/再生のいずれ
かを選択するスイッチ(図示せず)も設置されている。
【0030】また、システム制御回路10には、図示し
ない表示部が接続されている。この表示部には、例え
ば、フィールド記録/フレーム記録の別、ノーマル/高
精細度の別、トラック番号、トラックの記録有無、撮影
年月日等の情報、磁気ディスク3の装填の有無、電源に
関する情報、ストロボの発光に関する情報、現在の時
間、後述する警告等のうちの必要な情報が、例えば液晶
や発光素子により表示される。また、記録系および再生
系の双方を有するスチルビデオ装置の場合、表示部に
は、記録/再生の別も表示される。
【0031】スチルビデオ装置がスチルビデオカメラの
場合、図示しない撮像部を有する。この撮像部は、図示
しないレンズ系、絞り、ミラー、光学フィルター、シャ
ッタおよび固体撮像素子(CCD)等で構成され、シャ
ッタの開放時、被写体の画像がレンズ系等を経てCCD
上に結像する。なお、CCDとしては、黒白画像用、カ
ラー画像用のいずれでもよいが、本実施例では、カラー
画像について説明する。
【0032】CCDにおいては、結像した画像を光電変
換し、色信号(R、G、B)を出力する。これらの色信
号は、図示しないアンプにより増幅され、さらに、図示
しないプロセス/マトリクス回路により輝度信号(Y)
と2つの色差信号(R−Y、B−Y)とに分離される。
また、輝度信号には、図示しない同期信号発生回路によ
り、高精細画像信号対応の水平および垂直同期信号(S
H )が付加され、輝度信号(Y+SH )として出力され
る。また、ハイビジョン信号の場合には、2つの色差信
号(R−Y、B−Y)にもそれぞれ水平および垂直同期
信号(SH )が付加される。なお、スチルビデオ装置が
撮像部を有しないものである場合、これらの信号は、外
部入力端子から入力される。
【0033】図1に示すように、輝度信号(Y+SH
は、ローパスフィルター11Aを通過してノイズ(サン
プリングによる折り返しノイズ)となり得る高域をカッ
トされる。この輝度信号(Y+SH )からは、同期信号
分離回路13により水平および垂直同期信号(SH )が
分離、抽出され、クロック生成回路14に入力される。
このクロック生成回路14では各メモリーへの書き込み
の基準となるメモリー書込クロック信号が生成され、こ
のメモリー書込クロック信号はメモリー制御回路12お
よびA/D変換器15Aのそれぞれに入力される。
【0034】水平および垂直同期信号(SH )が分離さ
れた輝度信号(Y)は、A/D変換器15Aによりデジ
タル信号に変換され、Yメモリー16Aに一旦蓄えられ
る。色差信号(R−Y)(以下、色差信号(Pr)とい
う)は、ローパスフィルター11Bを通過した後、A/
D変換器15Bによりデジタル信号に変換され、Prメ
モリー16Bに一旦蓄えられる。また、同様に色差信号
(B−Y)(以下、色差信号(Pb)という)は、ロー
パスフィルター11Cを通過した後、A/D変換器16
Cによりデジタル信号に変換され、Pbメモリー16C
に一旦蓄えられる。
【0035】メモリー制御回路12は、クロック生成回
路14からのメモリー書込クロック信号に基づいて、各
メモリー16A〜16Cへの書き込みのタイミングをと
りつつ下記の制御を行なう。すなわち、クロック生成回
路14からのメモリー書込クロック信号に基づいて、A
/D変換器15Aが作動するとともに、メモリー制御回
路12は、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作
動させて、Yメモリー16Aの所定のアドレスに輝度信
号(Y)のデジタルデータを書き込んでいく。
【0036】また、クロック生成回路14からのメモリ
ー書込クロック信号は、分周器17により1/2に分周
され、A/D変換器15Bおよび15Cを作動させると
ともに、メモリー制御回路12は、内蔵する書き込み用
アドレスカウンターを作動させて、Prメモリー16B
およびPbメモリー16Cの所定のアドレスにそれぞれ
色差信号(Pr)および色差信号(Pb)のデジタルデ
ータを書き込んでいく。なお、輝度信号等の入力信号中
に含まれる同期信号(SH )は、サンプリングされず、
従って、メモリーへは書き込まれない。
【0037】同期信号発生回路18からは、例えばNT
SC方式に準じた水平および垂直同期信号(S)が出力
され、クロック生成回路19に入力される。このクロッ
ク生成回路19では各メモリーからの読み出しの基準と
なるメモリー読出クロック信号が生成され、このメモリ
ー読出クロック信号は、メモリー制御回路12、D/A
変換器20A、20Bおよび20Cにそれぞれ入力され
る。
【0038】メモリー制御回路12は、クロック生成回
路19からのメモリー読出クロック信号に基づいて、各
メモリー16A〜16Cからの読み出しのタイミングを
とりつつ下記の制御を行なう。すなわち、クロック生成
回路19からのメモリー読出クロック信号に基づいて、
メモリー制御回路12は、内蔵する読み出し用アドレス
カウンターを作動させて、Yメモリー16Aの所定のア
ドレスから輝度信号(Y)のデジタルデータを読み出す
とともに、D/A変換器20Aが作動して、読み出され
た輝度信号(Y)のデジタル信号をアナログ信号に変換
する。
【0039】また、クロック生成回路19からのメモリ
ー読出クロック信号に基づいて、メモリー制御回路12
は、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作動させ
て、Prメモリー16BおよびPbメモリー16Cの所
定のアドレスからそれぞれ色差信号(Pr)および色差
信号(Pb)のデジタルデータを読み出すとともに、D
/A変換器20Bおよび20Cが作動して、読み出され
た各色差信号のデジタル信号をアナログ信号に変換す
る。なお、メモリー制御回路12において、メモリーの
書込制御と読出制御とのモード切り換えは、システム制
御回路10からのモード切換指令信号により制御され
る。
【0040】また、同期信号分離回路13からの水平お
よび垂直同期信号(SH )と、同期信号発生回路18か
らの水平および垂直同期信号(S)とは、それぞれ、シ
ステム制御回路10へも入力され、これに基づいてスピ
ンドルモータ5の回転位相制御を行ったり、その他各種
動作のタイミング信号として利用される。
【0041】このような高精細度画像の記録の場合、ク
ロック生成回路19からのメモリー読出クロック信号
は、クロック生成回路14からのメモリー書込クロック
信号に比して、小さい周波数、例えば1/4の周波数を
有している。従って、輝度信号の読出クロック信号の周
波数は、書込クロック信号の周波数の1/4であり、両
色差信号の読出クロック信号の周波数は、書込クロック
信号の周波数の1/2であり、これにより記録系に入力
された信号に比べ、時間軸伸長されて記録されることと
なる。
【0042】アナログ信号とされた輝度信号(Y)、色
差信号(Pr)および色差信号(Pb)は、それぞれ、
ローパスフィルター21A、21Bおよび21Cにより
高域をカットされた後、同期信号付加回路22A、22
Bおよび22Cによって、同期信号発生回路18からの
垂直および水平同期信号(S)が付加される。
【0043】同期信号付加回路22A、22Bおよび2
2Cには、それぞれ、切替スイッチ23の端子a、bお
よびcが接続されている。切替スイッチ23において接
続する端子a、b、cの切り替えの制御は、システム制
御回路10により行われ、輝度信号(Y+S)、色差信
号(Pr+S)および色差信号(Pb+S)を順次記録
処理回路24へ入力する。記録処理回路24では、入力
された各信号をFM変調する。
【0044】また、システム制御回路10からは、フィ
ールド記録/フレーム記録の別、フレーム記録の場合の
フィールド番号、ノーマル記録/高精細記録の別、記録
する画像信号の種類すなわち輝度信号(Y+S)/色差
信号(Pr+S)/色差信号(Pb+S)の別、1画面
のうちの構成部分(例えば、4分割の場合には、画面の
左上/左下/右上/右下の別)、トラック番号、撮影年
月日等の画像情報に関するIDデータ信号が出力され、
ID記録処理回路25は、前記同期信号発生回路18か
らの水平同期信号(S)に基づいて生成されるキャリア
(搬送波)を前記IDデータ信号に基づいてDPSK変
調し、DPSK信号を得る。なお、このIDデータにつ
いては後述する。
【0045】このIDデータに関するDPSK信号は、
加算器26により、記録処理回路24にてFM変調され
た画像信号と合成される。加算器26には、記録/消去
を選択する切替スイッチ29の端子dが接続されてい
る。この切替スイッチ29は、記録時には端子dが、消
去時には端子eが接続状態となる。なお、切替スイッチ
29において接続する端子d、eの切り替えの制御は、
システム制御回路10により行われる。
【0046】加算器26にて合成された画像信号は、端
子dが接続している切替スイッチ29を経た後、システ
ム制御回路10により制御される記録アンプ27にて増
幅され、磁気ヘッド6により、回転している磁気ディス
ク3の所定のトラックに記録される。
【0047】高精細度画像の記録は、1画面に対応する
画像信号を複数のトラックに分けて時間軸伸長して記録
するため、各メモリー16A〜16Cへのデータの格納
も、次のように分割して行われる。
【0048】図3は、メモリー16A〜16Cにおける
画像信号の記憶領域パターンの一例を示す模式図であ
る。この図に示す例は、画像信号をフレーム記録モード
により記録し、かつ輝度信号(Y)、色差信号(Pr)
および色差信号(Pb)のそれぞれを複数のトラックに
記録する高精細度画像記録の例である。すなわち、1画
面は第1フィールドおよび第2フィールドにより構成さ
れ、輝度信号(Y)は1画面について4分割され、色差
信号(Pr)および色差信号(Pb)はそれぞれ1画面
について2分割されて、対応するメモリー16A〜16
Cに格納される。なお、図3では、メモリー上での画像
信号の記憶領域の配置を示すとともに、ディスプレーに
表示される画面(静止画像)の構成にも対応している。
【0049】輝度信号(Y)については、画面は、水平
方向および垂直方向にそれぞれ延びる中心線EおよびF
により4分割され、第1フィールドでは、その左上に対
応する輝度信号Y1 、右上に対応する輝度信号Y2 、左
下に対応する輝度信号Y3 および右下に対応する輝度信
号Y4 は、それぞれ、Yメモリー16Aの第1領域、第
2領域、第3領域および第4領域に格納される。
【0050】色差信号(Pr)については、画面は、水
平方向に延びる中心線Gにより2分割され、第1フィー
ルドでは、その上半分に対応する色差信号Pr1 および
下半分に対応する色差信号Pr2 は、それぞれ、Prメ
モリー16Bの第5領域および第6領域に格納される。
【0051】色差信号(Pb)については、画面は、水
平方向に延びる中心線Gにより2分割され、第1フィー
ルドでは、その上半分に対応する色差信号Pb1 および
下半分に対応する色差信号Pb2 は、それぞれ、Pbメ
モリー16Cの第7領域および第8領域に格納される。
【0052】第2フィールドについても同様に、画面の
左上、右上、左下および右下に対応する輝度信号Y5
6 、Y7 およびY8 は、それぞれ、Yメモリー16A
の第9領域、第10領域、第11領域および第12領域
に格納され、画面の上部および下部に対応する色差信号
Pr3 およびPr4 は、それぞれ、Prメモリー16B
の第13領域および第14領域に格納され、画面の上部
および下部に対応する色差信号Pb3 およびPb4 は、
それぞれ、Pbメモリー16Cの第15領域および第1
6領域に格納される。
【0053】ここで、1画面のうちの各信号毎の各分割
画面(以下、各信号毎の各分割画面を構成画面という)
のそれぞれに構成画面番号No.1〜16を付ける。こ
の場合、構成画面番号No.1〜16は、それぞれ、Y
1 、Y2 、Y3 、Y4 、Pr1 、Pr2 、Pb1 、Pb
2 、Y5 、Y6 、Y7 、Y8 、Pr3 、Pr4 、Pb
3 、Pb4 に対応している。
【0054】図4は、磁気ディスク3上に形成されるト
ラックパターンの一例を示す図である。同図に示すよう
に、上記各画像信号は、磁気ディスク3の半径方向に連
続して並ぶ16本のトラックに記録される。この場合、
第1フィールドに属する画像信号を連続して並ぶ8本の
トラックに記録し、第2フィールドに属する画像信号を
連続して並ぶ他の8本のトラックに記録する。図示の構
成では、磁気ディスク3の外周側から内周側に向けて、
第1フィールドの輝度信号Y1 、Y2 、Y3 、Y4 、色
差信号Pr1 、Pr2 、色差信号Pb1 、Pb2 、第2
フィールドの輝度信号Y5 、Y6 、Y7 、Y8 、色差信
号Pr3 、Pr4 、色差信号Pb3 、Pb4 の順に1ト
ラックずつ連続的に記録されている。
【0055】図5は、高精細度画像の記録において、ス
チルビデオ装置の記録系に入力される輝度信号(Y)と
トラックに記録される輝度信号(Y)との関係を示すタ
イムチャートである。1画面は、前記第1フィールドお
よび第2フィールドで構成されており、このうち、図5
には第1フィールドの輝度信号が示されている。この第
1フィールドの輝度信号は、多数の水平走査線Hで構成
されており、1本の水平走査線Hに対応する輝度信号
は、隣接する2つの水平同期信号SH の間(以下、水平
同期期間という)に存在する。
【0056】輝度信号の記録の際には、切替スイッチ2
3の端子aが接続状態とされ、磁気ヘッド6が磁気ディ
スク3の外周側の第1トラックから第4トラックまで順
次移動する。すなわち、輝度信号Y1 の記録の際には、
磁気ヘッド6が第1トラック上に、輝度信号Y2 の記録
の際には、磁気ヘッド6が第2トラック上に、輝度信号
3 の記録の際には、磁気ヘッド6が第3トラック上
に、輝度信号Y4 の記録の際には、磁気ヘッド6が第4
トラック上にそれぞれ移動し、記録を行う(図4参
照)。なお、ここで、第Nトラックとは、磁気ディスク
3の最外周からN番目のトラックという意味ではなく、
任意のトラックを基準としたときの相対的なトラック番
号を意味する。
【0057】図5に示すように、Yメモリー16Aに書
き込まれるときの輝度信号Y1 〜Y4 の周波数帯域をf
H とすると、Yメモリー16Aから読み出されるときに
4倍時間伸長されるため、第1〜第4トラックに記録さ
れる輝度信号Y1 〜Y4 の周波数帯域はfH /4とな
る。磁気ディスク3の特性上、記録し得る帯域には制限
があるが、このような構成では、それ以上の帯域の輝度
信号を実質的に記録することができ、高精細度画像の記
録が実現される。
【0058】図6は、高精細度画像の記録において、ス
チルビデオ装置の記録系に入力される色差信号(Pr)
とトラックに記録される色差信号(Pr)との関係を示
すタイムチャートである。1画面は、前記第1フィール
ドおよび第2フィールドで構成されており、このうち、
図6には第1フィールドの色差信号(Pr)が示されて
いる。この第1フィールドの色差信号は、多数の水平走
査線Hで構成されており、1水平同期期間内に1本の水
平走査線Hに対応する色差信号が存在する。
【0059】色差信号(Pr)の記録の際には、切替ス
イッチ23の端子bが接続状態とされ、磁気ヘッド6が
第5トラックおよび第6トラックに順次移動し、これに
伴い、色差信号Pr1 は、第5トラックに記録され、色
差信号Pr2 は、第6トラックに記録される(図4参
照)。
【0060】図6に示すように、Prメモリー16Bに
書き込まれるときの色差信号Pr1、Pr2 の周波数帯
域は、fH /2であり、Prメモリー16Bから読み出
されるときに2倍時間伸長されるため、第5および第6
トラックに記録される色差信号Pr1 、Pr2 の周波数
帯域はfH /4となる。磁気ディスク3の特性上、記録
し得る帯域には制限があるが、このような構成では、そ
れ以上の帯域の色差信号を実質的に記録することがで
き、高精細度画像の記録が実現される。
【0061】色差信号(Pb)の記録の際には、切替ス
イッチ23の端子cが接続状態とされ、磁気ヘッド6が
第7トラックおよび第8トラックに移動し、図示しない
が、前記色差信号(Pr)と同様に、色差信号Pb1
は、fH /4の帯域で第7トラックに記録され、色差信
号Pb2 は、fH /4の帯域で第8トラックに記録され
る。
【0062】第2フィールドにおける輝度信号Y5 〜Y
8 、色差信号Pr3 、Pr4 、Pb 3 およびPb4 の記
録についても、前記第1フィールドと同様であり、それ
ぞれ、第(N+8)トラック(N=1〜8)に記録され
る(図4参照)。なお、磁気ディスク3に記録される同
期信号は、高精細度画像用の同期信号(SH )ではな
く、例えばNTSC方式に準じた同期信号(S)に置き
換えられたものとなる。
【0063】図7は、IDコードのビットアロケーショ
ンを示す図である。図7において、1水平同期期間(水
平走査期間)の2倍の期間に1ビット分のデータが記録
される。このIDコードの構成自体は、通常のスチルビ
デオ装置において用いられるものと同一であり、IDコ
ードにはユーザーズエリアが設けられている。本実施例
では、このユーザーズエリアを利用して、記録、消去、
再生等を行なう際の所定の処理を自動的に行なうために
必要な情報を記録するように構成している。
【0064】ユーザーズエリアでは、記録モードを示す
ために2ビット、フィールド記録/フレーム記録の第1
フィールド/フレーム記録の第2フィールドの別を示す
ために2ビット、トラッキング方向を示すために1ビッ
ト、先頭トラック番号を示すために7ビット、次トラッ
ク番号を示すために7ビット、1画面のうちの構成部分
(構成画面)を示すために4ビットが割り当てられてお
り、残りの31ビットは未使用またはこの他の情報を記
録するために用いられる。これらについて、下記表に基
づいて詳細に説明する。下記表1は、記録モードに関す
るビットパターンを示す。
【0065】
【表1】
【0066】標準信号標準記録(ノーマル記録)モード
とは、例えば、NTSC方式に対応した画像信号等の標
準画像信号を時間軸伸長や画面分割等を行なわず、その
まま記録する方式を意味する。この標準信号標準記録モ
ードは、2ビットを「00」にセットすることにより示
される。
【0067】標準信号高精細記録(色差信号別トラック
記録)モードとは、標準画像信号の輝度信号と、色差信
号とを互いに異なるトラックに記録する方式を意味す
る。この標準信号高精細記録モードは、2ビットを「0
1」にセットすることにより示される。
【0068】高精細信号記録(画像分割記録)モードと
は、例えば、HDTV方式に対応した高精細度の画像信
号を画面上で複数に分割し、各分割画面に対応する高精
細度の画像信号を時間軸伸長により標準画像信号に変換
して、複数のトラックに記録する方式を意味する。この
場合、時間軸伸長により帯域が実質的に拡大される。こ
の高精細信号記録モードは、2ビットを「10」にセッ
トすることにより示される。なお、図4に示す本実施例
の記録方式がこの高精細信号記録モードである。
【0069】標準信号トラック分離フレーム記録モード
とは、標準画像信号を時間軸伸長や画面分割等を行なわ
ず、そのままフレーム記録する方式であり、第1フィー
ルドの画像信号を記録するトラックと、第2フィールド
の画像信号を記録するトラックとを互いに分離させる方
式を意味する。この標準信号トラック分離フレーム記録
モードは、2ビットを「11」にセットすることにより
示される。下記表2は、フィールド記録/フレーム記録
の別およびフレーム記録の場合の第1フィールド/第2
フィールドの別に関するビットパターンを示す。
【0070】
【表2】
【0071】フィールド記録は、2ビットを「00」に
セットすることにより示される。また、フレーム記録の
第1フィールドは、2ビットを「01」にセットするこ
とにより示され、フレーム記録の第2フィールドは、2
ビットを「10」にセットすることにより示される。下
記表3は、トラッキング方向に関するビットパターンを
示す。
【0072】
【表3】
【0073】磁気ヘッド6を磁気ディスク3の外周側か
ら内周側に移動させる場合は、1ビットを「0」にセッ
トすることにより示され、磁気ヘッド6を磁気ディスク
3の内周側から外周側に移動させる場合は、1ビットを
「1」にセットすることにより示される。
【0074】図7に示すユーザーズエリアに設けられて
いる先頭トラック番号とは、1つの画面の各構成画面の
うち、先頭の構成画面が記録されているトラックの絶対
トラック番号を意味する。この先頭トラック番号に関す
るビットパターンは、フォーマットにあるトラック番号
のビットパターンと同一である。
【0075】また、次トラック番号とは、1つの画面の
各構成画面のうち、現構成画面の次の構成画面が記録さ
れているトラックの絶対トラック番号を意味する。この
次トラック番号に関するビットパターンは、フォーマッ
トにあるトラック番号のビットパターンと同一である。
下記表4は、1つの画面を構成する各構成画面に関する
ビットパターンを示す。
【0076】
【表4】
【0077】この構成画面番号の情報は、そのIDデー
タが記録されているトラックの画像信号が、分割された
画面のどの領域に属するか、さらにはその画像信号が、
輝度信号(Y)、色差信号(Pr)および色差信号(P
b)のうちのいずれであるかを示すものである。
【0078】図3に示すように、例えば、本実施例では
1つの画面を構成する各構成画面には、それぞれ、N
o.1〜16の構成画面番号が付けられている。No.
1〜16は、それぞれ、4ビットを「0001」、「0
010」、「0011」、「0100」、「010
1」、「0110」、「0111」、「1000」、
「1001」、「1010」、「1011」、「110
0」、「1101」、「1110」、「1111」、
「0000」にセットすることにより示される。
【0079】次に、消去について詳細に説明する。図1
に示すように、スチルビデオ装置1は、消去信号発生回
路28を有し、この消去信号発生回路28は、記録/消
去を選択する切替スイッチ29の端子eに接続されてい
る。例えば、1トラック消去を行なう際、操作部8にあ
る消去スイッチを操作すると、システム制御回路10に
よる制御により、切替スイッチ29の端子eが接続状態
となるとともに、消去信号発生回路28が作動して消去
信号が出力され、この消去信号が記録アンプ27にて増
幅され、磁気ヘッド6により、回転する磁気ディスク3
の所定のトラックに記録された画像信号を消去する。
【0080】このスチルビデオ装置1は、1つの画面に
対応する画像信号が記録された複数のトラックのうち、
画像信号の種類に起因した所定のトラック群を1単位と
して設定し、この所定のトラック群の中に前記画面を構
成する画像信号が記録されたトラック以外のトラック、
すなわち、例えば、消去済のトラック、未記録のトラッ
ク、他の画面を構成する画像信号が記録されたトラッ
ク、前記画面を構成しない信号が記録されたトラック、
何らかの原因で再生不能または不調となったトラック等
(以下、代表的に欠落という)が含まれている場合に
は、1トラック消去の際、前記所定のトラック群の各ト
ラックに記録されている画像信号の消去を許可するよう
に構成されている。また、前記所定のトラック群の中に
前記画面を構成する画像信号が記録されたトラック以外
のトラック(欠落トラック)が含まれていない場合に
は、1トラック消去の際、前記所定のトラック群の各ト
ラックに記録されている画像信号の消去を禁止するよう
に構成されている。
【0081】この場合、設定される所定のトラック群
(以下、設定トラック群という)とは、1つの画面に対
応する画像信号が記録されているトラックのうち、全て
のトラックの場合と、使用者によって選択された一部の
トラックの場合とを含む。
【0082】従って、本発明によれば、1つの画面に対
応する画像信号が記録されている複数のトラックのう
ち、一部(1本または2本以上)のトラックに記録され
た画像信号が消去されている場合、前記設定トラック群
のパターンの選択により、磁気ディスク3上の一定の記
録スペースにより多くの画像を記録するため、1トラッ
ク消去を行なって不要なトラックを消去し、この消去の
際に、必要なトラック(本来消去すべきでないトラッ
ク)の誤消去を防止することができる。
【0083】設定トラック群のパターンとしては、1つ
の画面に対応する画像信号が記録されている全てのトラ
ックの集合の他、例えば、次の〜のパターンが挙げ
られる。
【0084】フレーム記録の場合またはフィールド記
録およびフレーム記録が混在している場合において、1
つのフィールドに属する画像信号が記録されているトラ
ックの集合を設定トラック群とする。このパターンは、
例えば、高画質を不要とし、フィールド画像として残し
たい場合に選択される。
【0085】輝度信号と色差信号とを互いに異なるト
ラックに記録する場合において、色差信号が記録されて
いるトラックの集合を設定トラック群とする。このパタ
ーンは、白黒画像として残したい場合に選択される。
【0086】輝度信号と色差信号とを互いに異なるト
ラックに記録する場合において、輝度信号が記録されて
いるトラックの集合を設定トラック群とする。
【0087】フレーム記録の場合またはフィールド記
録およびフレーム記録が混在しており、かつ輝度信号と
色差信号とを互いに異なるトラックに記録する場合にお
いて、1つのフィールドに属する色差信号が記録されて
いるトラックの集合を設定トラック群とする。このパタ
ーンは、例えば、高画質を不要とし、フィールド画像と
して、かつ、白黒画像として残したい場合に選択され
る。
【0088】フレーム記録の場合またはフィールド記
録およびフレーム記録が混在しており、かつ輝度信号と
色差信号とを互いに異なるトラックに記録する場合にお
いて、1つのフィールドに属する輝度信号が記録されて
いるトラックの集合を設定トラック群とする。
【0089】図8は、画像信号の消去のシーケンスを示
すフローチャートである。以下、このフローチャートに
ついて説明する。スチルビデオ装置1により、1トラッ
ク毎に画像信号を消去する場合には、設定トラック群と
して前述した各パターンから任意のパターンを選択し、
磁気ディスク3の全トラックについて、プリサーチを行
なって、各トラックに記録されているIDデータを解読
し、各IDデータをシステム制御回路10に入力して記
憶させる(ステップ101)。
【0090】次いで、各IDデータに基づいて、各トラ
ックの記録モードが高精細記録モードか否かを判断する
(ステップ102)。ステップ102において記録モー
ドが高精細記録モードと判断された場合、すなわち表1
に示す記録モードが標準信号高精細記録モードまたは高
精細信号記録モードと判断された場合には、各IDデー
タに基づいて、その記録モードで記録されている各トラ
ックについて、有効トラックか、無効トラックかを判別
する(ステップ103)。
【0091】この場合、設定トラック群毎に判別を行な
い、設定トラック群に欠落がある場合、すなわち設定ト
ラック群に、消去済のトラック、未記録のトラック、他
の画面を構成する画像信号が記録されたトラック、この
画面を構成しない信号が記録されたトラック、何らかの
原因で再生不能または不調となったトラック等含まれて
いる場合には、その設定トラック群の各トラックは無効
トラックとする。また、設定トラック群に欠落がない場
合、すなわち前記のような消去済ラック等が含まれてい
ない場合には、その設定トラック群の各トラックは有効
トラックとする。
【0092】次いで、消去するトラックを1本選択し
(ステップ104)、その選択したトラックについて1
トラック消去を指令する(ステップ105)。次いで、
ステップ104において選択されたトラックが有効トラ
ックか否かを判断する(ステップ106)。ステップ1
06において有効トラックではないと判断された場合、
すなわち無効トラックと判断された場合には、1トラッ
ク消去を実行する(ステップ107)。
【0093】ステップ102において記録モードが高精
細信号記録モードではないと判断された場合、すなわち
表1に示す記録モードが標準信号標準記録モードまたは
標準信号トラック分離フレーム記録モードと判断された
場合およびステップ106において有効トラックと判断
された場合には、それぞれ、1トラック消去を禁止し
(ステップ108)、消去が禁止されている旨の警告を
行なう(ステップ108)。警告の方法としては、例え
ば、前記表示部への表示、ブザー、警告灯の点灯等が挙
げられる。
【0094】また、磁気ディスク3のクリーニングを行
なう場合には、ステップ104〜109を全てのトラッ
クについて行なう。この場合、磁気ディスク3の外周側
または内周側から消去するトラックをマニュアル操作に
よって順次選択していってもよく、また、自動的に順次
選択されるような構成にしてもよい。なお、IDデータ
のユーザーズエリアに、図7に示す各情報が記録されて
いない場合には、そのトラックは有効トラックとして扱
うものとする。
【0095】ここで、前記設定トラック群として、1画
面分の画像信号が記録されている全てのトラックの集合
を選択した場合、欠落しているトラックが有る画面につ
いては、図4に示すトラックパターンの例では、図8に
示すプログラムの実行により、磁気ディスク3の径方向
に連続して並ぶ16本のトラックに記録された輝度信号
1 〜Y4 、色差信号Pr1 、Pr2 、Pb1 、Pb
2 、輝度信号Y5 〜Y8、色差信号Pr3 、Pr4 、P
3 およびPb4 が全て消去される。
【0096】前記設定トラック群として、1つのフィー
ルドに属する画像信号が記録されているトラックの集合
を選択した場合、第1フィールドのみに欠落しているト
ラックが有る画面については、図4に示すトラックパタ
ーンの例では、輝度信号Y1〜Y4 、色差信号Pr1
Pr2 、Pb1 およびPb2 のみが消去され、輝度信号
5 〜Y8 、色差信号Pr3 、Pr4 、Pb3 およびP
4 の消去は禁止される。
【0097】また、前記設定トラック群として、1つの
フィールドに属する画像信号が記録されているトラック
の集合を選択した場合、第2フィールドのみに欠落して
いるトラックが有る画面については、図4に示すトラッ
クパターンの例では、輝度信号Y1 〜Y4 、色差信号P
1 、Pr2 、Pb1 およびPb2 の消去は禁止され、
輝度信号Y5 〜Y8 、色差信号Pr3 、Pr4 、Pb3
およびPb4 のみが消去される。
【0098】また、本実施例では、設定トラック群とし
て選択されていない各トラックについては、必要に応
じ、消去を禁止する。例えば、前記設定トラック群とし
て、色差信号が記録されているトラックの集合を選択し
た場合、欠落している色差信号のトラックが有る画面に
ついては、図4に示すトラックパターンの例では、色差
信号Pr1 、Pr2 、Pb1 、Pb2、色差信号Pr
3 、Pr4 、Pb3 およびPb4 のみが消去され、設定
トラック群として選択されていない輝度信号Y1 〜Y4
および輝度信号Y5 〜Y8 が記録されている各トラック
については、消去が禁止される。
【0099】このような場合に輝度信号を消去するに
は、例えば、操作部8において消去の禁止を解除した
り、または、設定トラック群として、輝度信号が記録さ
れているトラックの集合を選択して、所望の画面の輝度
信号を消去すればよい。
【0100】また、本実施例では、2種以上の所定のト
ラック群を設定し、各設定トラック群毎にトラックに記
録された画像信号の消去の許可と、消去の禁止との判別
を行なってもよい。例えば、設定トラック群として、色
差信号が記録されているトラックの集合と、輝度信号が
記録されているトラックの集合とを同時に選択したり、
または、1つのフィールドに属する色差信号が記録され
ているトラックの集合と、1つのフィールドに属する輝
度信号が記録されているトラックの集合とを同時に選択
してもよい。このような場合、1画面分の画像信号また
は1つのフィールドに属する画像信号のうち、輝度信号
のみが消去されて色差信号のみが残ったとき、その色差
信号を消去するには、例えば、操作部8において消去の
禁止を解除して消去すればよい。
【0101】なお、2種以上の設定トラック群を選択す
る場合には、複数の設定トラック群に属するトラックが
生じないように設定トラック群を選択することが好まし
いが、複数の設定トラック群に属するトラックが生じた
場合でも、図8に示すフローチャートのステップ103
において、有効トラックまたは無効トラックのいずれか
を優先させて判別するように構成すればよい。
【0102】このように本発明では、IDデータを利用
することにより、各トラックについて、有効トラック
か、無効トラックかを判別し、有効トラックの1トラッ
ク消去を禁止し、無効トラックについてのみ1トラック
消去を許可しているため、本来消去すべきでないトラッ
クを消去することなく、1トラック消去を行なうことが
できる。なお、本発明において、画像信号を消去する機
能とは、所定トラックの画像信号を単に消去する場合
と、画像信号の消去と同時に新たな画像信号を記録(オ
ーバーライト)する場合とを含む。
【0103】図2は、本発明のスチルビデオ装置の再生
系の構成例を示すブロック図である。なお、同図に示す
スチルビデオ装置1において、磁気ディスク3、モータ
駆動回路4、スピンドルモータ5、磁気ヘッド6および
トラッキング駆動回路7で構成される磁気ディスクドラ
イブ機構2、操作部8、表示部(図示せず)およびシス
テム制御回路10については、前記図1に示す記録系の
ものと同様または兼用である。
【0104】回転する磁気ディスク3に対し、磁気ヘッ
ド6を1つの静止画像に対応した画像信号が記録された
所定のトラック、すなわち図4に示す16本のトラック
上に所定の順序で移動して、それぞれのトラックから順
次画像信号およびDPSK信号を読み取る。
【0105】この場合、本実施例では、1つの静止画像
に対応する16本のトラックに記録された画像信号のう
ち、まず、磁気ディスク3の外周側のトラックに記録さ
れた輝度信号Y1 〜Y4 の読み取りおよびYメモリー3
9Aへの書き込みを行ない、次いでこれらの内周側に隣
接するトラックに記録された色差信号Pr1 およびPr
2 の読み取りおよびPrメモリー39Bへの書き込みを
行ない、次いでこれらの内周側に隣接するトラックに記
録された色差信号Pb1 およびPb2 の読み取りおよび
Pbメモリー39Cへの書き込みを行なって第1フィー
ルドに属する画像信号の再生を行った後、これと同様に
して第2フィールドに属する輝度信号Y5 〜Y8 、色差
信号Pr3 、Pr4 、Pb3 およびPb4 の再生を行
う。
【0106】磁気ヘッド6により読み出された画像信号
等は、まず再生アンプ30により増幅され、そのうち、
輝度信号(Y+S)、色差信号(Pr+S)および色差
信号(Pb+S)は、それぞれ図示しないハイパスフィ
ルターを通過して画像信号の再生処理回路31に入力さ
れ、FM復調される。また、読み出されたDPSK信号
は、図示しないバンドパスフィルターを通過してID再
生処理回路32に入力され、DPSK復調されてIDデ
ータが再生される。このIDデータは、システム制御回
路10に入力される。
【0107】また、再生アンプ30の出力側には、エン
ベロープ検波回路33が接続され、このエンベロープ検
波回路33により、磁気ヘッド6により読み出された再
生信号のエンベロープ(包絡線)を検出し、これに応じ
たエンベロープ検波信号をシステム制御回路10に出力
する。システム制御回路10では、このエンベロープ検
波信号の出力が最大となるように、トラッキング駆動回
路7を制御して磁気ヘッド6のオートトラッキングを行
う。このような磁気ヘッド6のオートトラッキングや、
後述するスピンドルモータ5の回転位相制御を行うこと
により、良好な静止画像が得られる。
【0108】再生処理回路31にてFM復調された輝度
信号(Y+S)、色差信号(Pr+S)および色差信号
(Pb+S)は、ローパスフィルター34を通過して高
域をカットされた後、それぞれの信号から、同期信号分
離回路36により水平および垂直同期信号(S)が分
離、抽出されて、システム制御回路10およびクロック
生成回路37のそれぞれに入力される。システム制御回
路10へ入力された水平および垂直同期信号(S)は、
例えばIDデータの読み込み等に使用される。また、ク
ロック生成回路37ではメモリーへの書き込みの基準と
なるメモリー書込クロック信号が生成され、生成された
メモリー書込クロック信号は、A/D変換器38および
メモリー制御回路35のそれぞれに入力される。
【0109】FM復調され、かつ水平および垂直同期信
号(S)が分離された輝度信号(Y)は、A/D変換器
38によりデジタル信号に変換され、Yメモリー39A
の所定のアドレスに一旦蓄えられる。FM復調され、か
つ水平および垂直同期信号(S)が分離された色差信号
(Pr)は、A/D変換器38によりデジタル信号に変
換され、Prメモリー39Bに一旦蓄えられる。また、
同様に色差信号(Pb)は、A/D変換器38によりデ
ジタル信号に変換され、Pbメモリー39Cに一旦蓄え
られる。
【0110】システム制御回路10は、磁気ヘッド6に
より読み出された画像信号が、輝度信号Y1 〜Y8 、色
差信号Pr1 〜Pr4 、色差信号Pb1 〜Pb4 のいず
れであるか等を再生されたIDデータから判別し、これ
に基づいてメモリー制御回路45の作動を制御する。
【0111】メモリー制御回路35は、クロック生成回
路37からのメモリー書込クロック信号に基づいて、各
メモリー39A〜39Cへの書き込みのタイミングをと
りつつ下記の制御を行なう。すなわち、クロック生成回
路37からのメモリー書込クロック信号に基づいて、A
/D変換器38が作動するとともに、メモリー制御回路
35は、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作動
させて、Yメモリー16Aの所定のアドレスに輝度信号
(Y)のデジタルデータを書き込んでいく。
【0112】また、メモリー制御回路35は、クロック
生成回路37からのメモリー書込クロック信号に基づい
て、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作動させ
て、Prメモリー39BおよびPbメモリー39Cの所
定のアドレスにそれぞれ色差信号(Pr)および色差信
号(Pb)のデジタルデータを書き込んでいく。なお、
輝度信号等の再生信号中に含まれる同期信号(S)は、
サンプリングされず、従って、メモリーへは書き込まれ
ない。
【0113】同期信号発生回路40からは、高精細画像
信号対応の水平および垂直同期信号(SH )が出力さ
れ、クロック生成回路41に入力される。このクロック
生成回路41では各メモリーからの読み出しの基準とな
るメモリー読出クロック信号が生成され、このメモリー
読出クロック信号は、メモリー制御回路35およびD/
A変換器42Aにそれぞれ入力される。また、このメモ
リー読出クロック信号は、分周器43により1/2に分
周された後、D/A変換器42Bおよび42Cにそれぞ
れ入力される。
【0114】メモリー制御回路35は、クロック生成回
路41からのメモリー読出クロック信号に基づいて、各
メモリー39A〜39Cからの読み出しのタイミングを
とりつつ下記の制御を行なう。すなわち、クロック生成
回路41からのメモリー読出クロック信号に基づいて、
メモリー制御回路35は、内蔵する読み出し用アドレス
カウンターを作動させて、Yメモリー39Aの所定のア
ドレスから輝度信号(Y)のデジタルデータを読み出す
とともに、D/A変換器42Aが作動して、読み出され
た輝度信号(Y)のデジタル信号をアナログ信号に変換
する。
【0115】また、クロック生成回路41からのメモリ
ー読出クロック信号に基づいて、メモリー制御回路35
は、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作動させ
て、Prメモリー39BおよびPbメモリー39Cの所
定のアドレスからそれぞれ色差信号(Pr)および色差
信号(Pb)のデジタルデータを読み出すとともに、D
/A変換器42Bおよび42Cが作動して、読み出され
た各色差信号のデジタル信号をアナログ信号に変換す
る。なお、メモリー制御回路35において、メモリーの
書込制御と読出制御とのモード切り換えは、システム制
御回路10からのモード切換指令信号により制御され
る。
【0116】また、同期信号分離回路36からの水平お
よび垂直同期信号(S)と、同期信号発生回路40から
の水平および垂直同期信号(SH )とは、それぞれ、シ
ステム制御回路10へも入力され、これに基づいてスピ
ンドルモータ5の回転位相制御を行ったり、その他各種
動作のタイミング信号として利用される。
【0117】このような高精細度画像の再生の場合、ク
ロック生成回路41からのメモリー読出クロック信号
は、クロック生成回路37からのメモリー書込クロック
信号に比して、大きい周波数、例えば4倍の周波数を有
している。従って、輝度信号の読出クロック信号の周波
数は、書込クロック信号の周波数の4倍であり、両色差
信号の読出クロック信号の周波数は、書込クロック信号
の周波数の2倍であり、これにより磁気ヘッド6で読み
出された信号に比べ、時間軸圧縮されて元の状態(記録
系への入力時の状態)で再生されることとなる。
【0118】アナログ信号とされた輝度信号(Y)、色
差信号(Pr)および色差信号(Pb)は、それぞれ、
ローパスフィルター44A、44Bおよび44Cにより
高域をカットされた後、同期信号付加回路45A、45
Bおよび45Cによって、同期信号発生回路40からの
垂直および水平同期信号(SH )が付加される。
【0119】このようにして得られた輝度信号(Y+S
H )、色差信号(Pr+SH )および色差信号(Pb+
H )は、それぞれ図示しない出力回路を経てビデオ信
号として出力され、接続されたディスプレイに静止画像
が再生される。なお、このような再生系に、前述した画
像信号の消去機構が設置されていてもよい。
【0120】本実施例では、IDコードのビットアロケ
ーションは、図7に示す構成とされているが、各トラッ
クの記録モードや、各トラックが有効トラックか、無効
トラックかを判別するために十分な情報が記録できるよ
うな構成であれば、このような構成に限定されない。
【0121】また、本実施例では、設定トラック群のパ
ターンとして、1画面分の画像信号が記録されている全
てのトラックの集合、1つのフィールドに属する画像信
号が記録されているトラックの集合、色差信号が記録さ
れているトラックの集合、輝度信号が記録されているト
ラックの集合、1つのフィールドに属する色差信号が記
録されているトラックの集合および1つのフィールドに
属する輝度信号が記録されているトラックの集合の6パ
ターンがあり、この6パターンから任意に選択できるよ
うな構成であるが、設定トラック群のパターンはこれに
限定されない。例えば、これらの他、設定トラック群の
パターンとしては、第1フィールドに属する画像信号が
記録されているトラックの集合、第2フィールドに属す
る画像信号が記録されているトラックの集合、第1フィ
ールドに属する色差信号が記録されているトラックの集
合、第2フィールドに属する色差信号が記録されている
トラックの集合、第1フィールドに属する輝度信号が記
録されているトラックの集合、第2フィールドに属する
輝度信号が記録されているトラックの集合、図3におけ
る画面の上半分に対応する画像信号が記録されているト
ラックの集合、図3における画面の下半分に対応する画
像信号が記録されているトラックの集合等が挙げられ
る。
【0122】また、設定トラック群が前記各パターンの
いずれかに予め決められている構成であってもよい。ま
た、本実施例では、図8に示すフローチャートにおい
て、1トラック消去を禁止した後に警告を行なうように
構成されているが(ステップ108、109)、ステッ
プ109の警告は省略されていてもよい。
【0123】また、本実施例では、図8に示すフローチ
ャートにおいて、設定トラック群の選択をステップ10
1のプリサーチの前に行なうように構成されているが、
この設定トラック群の選択は、ステップ103の有効ト
ラックか、無効トラックかの判別までに行なわれるよう
な構成であればよい。
【0124】また、本実施例では、1つの画面に対応す
る画像信号について、輝度信号(Y)が記録されるトラ
ック数と、色差信号(Pr)が記録されるトラック数
と、色差信号(Pb)が記録されるトラック数との比
は、4:2:2とされているが、これに限定されず、例
えば4:1:1や2:2:2等であってもよい。
【0125】また、本実施例では、画像信号の記録およ
び再生用の磁気ヘッドは1つであるが、記録系および再
生系のそれぞれにおいて、複数の磁気ヘッドが設けられ
ていてもよい。このような場合、各磁気ヘッドとして
は、例えば、輝度信号(Y)、色差信号(Pr)および
色差信号(Pb)のそれぞれに対し設けられた専用の磁
気ヘッドや、1フィールド分の画像信号に対応する磁気
ヘッド(本実施例の場合、並設された8つの磁気ヘッ
ド)が挙げられる。
【0126】また、本実施例では、フレーム記録の場合
について説明したが、本発明は、フィールド記録が可能
な装置に適用することもできる。また、本実施例では、
色差信号(Pr)と色差信号(Pb)とを異なるトラッ
クに記録しているが、これらを同一の1または2以上の
トラックに記録してもよい。この場合、色差信号(P
r)と色差信号(Pb)とを線順次記録する方法、色差
信号(Pr)と色差信号(Pb)とをそれぞれ1水平同
期期間内で複数に分割(例えば、前半と後半とに2分
割)して記録する方法のいずれでもよい。
【0127】また、本実施例では、1つの画面に対応す
る画像信号について、磁気ディスク3の外周側のトラッ
クから順に記録、再生または消去を行なっているが、こ
の順序に限定されない。また、本実施例では、磁気ディ
スク3の外周側から内周側に向けて、第1フィールドの
輝度信号Y1 、Y2 、Y3 、Y4 、色差信号Pr1 、P
2 、色差信号Pb1 、Pb2 、第2フィールドの輝度
信号Y5 、Y6 、Y7 、Y8 、色差信号Pr3 、Pr
4 、色差信号Pb3 、Pb4 の順に1トラックずつ連続
的に記録しているが、磁気ディスク3上のトラックパタ
ーンはこれに限定されない。
【0128】本発明において、画像信号の記録媒体は、
磁気ディスクのような磁気記録媒体に限定されず、例え
ば光記録媒体、光磁気記録媒体等であってもよい。本発
明のスチルビデオ装置は、前述したような記録系、再生
系のいずれか一方または双方を有するものであればよ
い。以上、本発明のスチルビデオ装置を、図示の構成例
に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。特に、記録系、再生系の回路構成について
は、同様の機能を有する任意のものが本発明に含まれ
る。
【0129】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスチルビデ
オ装置によれば、目的に応じて選択された種類の画像信
号が記録されている設定トラック群について、欠落等が
ある場合には、設定トラック群の各トラックに対して消
去を許可し、欠落等がない場合には、設定トラック群の
各トラックに対して消去を禁止するので、1トラック消
去の際、必要なトラックを誤って消去してしまうことが
防止できる。このため、安心して1トラック消去を行な
うことができ、この1トラック消去により正常な画面を
構成できない無駄なトラック等を消去して記録媒体のス
ペース上の利用効率を良くすることが可能である。
【0130】特に、高精細度画像の記録のように、輝度
信号および色差信号をそれぞれ複数のトラックに分けて
記録するような場合には、本発明を適用する価値が高
い。また、本発明のスチルビデオ装置は、回路構成が簡
単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスチルビデオ装置の記録系の構成例を
示すブロック図である。
【図2】本発明のスチルビデオ装置の再生系の構成例を
示すブロック図である。
【図3】各メモリーにおける画像信号の記憶領域パター
ンの一例を示す模式図である。
【図4】磁気ディスク上に形成されるトラックパターン
の一例を示す図である。
【図5】スチルビデオ装置の記録系に入力される輝度信
号(Y)とトラックに記録される輝度信号(Y)との関
係を示すタイムチャートである。
【図6】スチルビデオ装置の記録系に入力される色差信
号(Pr)とトラックに記録される色差信号(Pr)と
の関係を示すタイムチャートである。
【図7】IDコードのビットアロケーションの一例を示
す図である。
【図8】画像信号の消去のシーケンスを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 スチルビデオ装置 2 磁気ディスクドライブ機構 3 磁気ディスク 4 モータ駆動回路 5 スピンドルモータ 6 磁気ヘッド 7 トラッキング駆動回路 8 操作部 10 システム制御回路 11A、11B、11C ローパスフィルター 12 メモリー制御回路 13 同期信号分離回路 14 クロック生成回路 15A、15B、15C A/D変換器 16A Yメモリー 16B Prメモリー 16C Pbメモリー 17 分周器 18 同期信号発生回路 19 クロック生成回路 20A、20B、20C D/A変換器 21A、21B、21C ローパスフィルター 22A、22B、22C 同期信号付加手段 23 切替スイッチ 24 記録処理回路 25 ID記録回路 26 加算器 27 記録アンプ 28 消去信号発生回路 29 切替スイッチ 30 再生アンプ 31 再生処理回路 32 ID再生処理回路 33 エンベロープ検波回路 35 メモリー制御回路 36 同期信号分離回路 37 クロック生成回路 38 A/D変換器 39A Yメモリー 39B Prメモリー 39C Pbメモリー 40 同期信号発生回路 41 クロック生成回路 42A、42B、42C D/A変換器 43 分周器 44A、44B、44C ローパスフィルター 45A、45B、45C 同期信号付加手段 101〜109 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 H04N 9/79 - 9/898 G11B 5/024

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または2のフィールドで構成される1
    つの画面に対応する画像信号を記録媒体の複数のトラッ
    クに記録する機能と、前記トラックに記録された前記画
    像信号を消去する機能とを有する記録系を備えるスチル
    ビデオ装置であって、 前記記録系は、1つの画面に対応する画像信号が記録さ
    れた複数のトラックのうちの所定のトラック群を設定
    し、このトラック群の中に、前記画面を構成する画像信
    号が記録されたトラック以外のトラックが含まれている
    場合には、前記トラック群の各トラックに記録された画
    像信号の消去を許可し、前記トラック群の中に、前記画
    面を構成する画像信号が記録されたトラック以外のトラ
    ックが含まれていない場合には、前記トラック群の各ト
    ラックに記録された画像信号の消去を禁止するよう構成
    されていることを特徴とするスチルビデオ装置。
  2. 【請求項2】 前記設定されたトラック群以外の各トラ
    ックに記録された画像信号の消去を禁止する請求項1に
    記載のスチルビデオ装置。
  3. 【請求項3】 前記画像信号は、輝度信号と色差信号と
    で構成される請求項1または2に記載のスチルビデオ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記輝度信号と前記色差信号とをそれぞ
    れ複数のトラックに分けて記録する請求項3に記載のス
    チルビデオ装置。
  5. 【請求項5】 前記設定されたトラック群は、1画面分
    の画像信号が記録されている全てのトラックの集合であ
    る請求項1ないし4のいずれかに記載のスチルビデオ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記設定されたトラック群は、1つのフ
    ィールドに属する画像信号が記録されたトラックの集合
    である請求項1ないし4のいずれかに記載のスチルビデ
    オ装置。
  7. 【請求項7】 前記設定されたトラック群は、前記色差
    信号が記録されたトラックの集合である請求項4に記載
    のスチルビデオ装置。
  8. 【請求項8】 2種以上の所定のトラック群を設定し、
    各トラック群毎にトラックに記録された画像信号の消去
    の許可と、消去の禁止との判別を行なう請求項1ないし
    4のいずれかに記載のスチルビデオ装置。
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