JPH06153144A - スチルビデオ装置 - Google Patents

スチルビデオ装置

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Publication number
JPH06153144A
JPH06153144A JP4327486A JP32748692A JPH06153144A JP H06153144 A JPH06153144 A JP H06153144A JP 4327486 A JP4327486 A JP 4327486A JP 32748692 A JP32748692 A JP 32748692A JP H06153144 A JPH06153144 A JP H06153144A
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recorded
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JP4327486A
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Inventor
Koichi Sato
公一 佐藤
Yasuhiro Yamamoto
康裕 山元
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明のスチルビデオ装置の記録系は、磁気
ディスクドライブ機構2、システム制御回路10、ロー
パスフィルター11、22、メモリー制御回路12、同
期信号発生回路13、18、クロック生成回路14、1
9、A/D変換器15、メモリー16、分周器17、D
/A変換器20、記録処理回路24、C信号処理回路2
4、ID記録処理回路25、加算器26、記録アンプ2
7等を有している。入力された画像信号(Y+SH 、P
r、Pb)は、所定のタイミングでメモリー16A〜1
6Cに格納、読出され、FM変調されて磁気ヘッド6に
より磁気ディスク3に記録される。フレーム記録の場
合、同一のフィールドに属する画像信号は、磁気ディス
ク3の連続して並ぶ複数のトラックに記録される。 【効果】 フィールド毎の消去をした際、記録媒体のス
ペース上の利用効率が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を記録しまた
は再生するスチルビデオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像、音声またはその他の情報を
記録および/または再生する記録再生装置が種々開発さ
れ、普及に至っている。このうち、スチルビデオカメラ
は、撮影画像をこの画像に関する諸情報とともに磁気デ
ィスクに記録し、必要に応じて撮影した画像を静止画像
として再生することができる装置である。
【0003】このスチルビデオカメラは、被写体像を固
体撮像素子で光電変換して輝度信号および色差信号を
得、これらの信号をFM変調し、合成して多重の画像信
号とし、この画像信号を回転する磁気ディスクのトラッ
クに記録する方式を採用している。さらに、フィールド
記録/フレーム記録の別、トラック番号、撮影年月日等
に関するIDデータ信号をDPSK(Differential Pha
se Sift Keying)変調し、周波数多重方式によって上記
画像信号に重ねて磁気ディスクに記録している。
【0004】磁気ディスクに記録された画像信号を再生
する際には、FM復調された輝度信号および色差信号
を、それぞれ、輝度信号から抽出された垂直および水平
同期信号に基づいて生成されるサンプリングパルスに従
って、デジタルデータとして一旦メモリーに蓄え、この
データを所定の基準クロックに従って読み出し、アナロ
グ信号に変換した後、出力回路を経てビデオ出力端子に
出力される。
【0005】このようなスチルビデオカメラに代表され
るスチルビデオ装置において、フレーム記録を行う場
合、2つのフィールド画像をそれぞれ2本のトラックに
記録し、消去に際しては、通常、1画面分の画像信号す
なわち2フィールド分の画像信号を一括して消去する
が、高画質を不要とし、磁気ディスクの利用効率を優先
するという観点から、1フィールド分の画像信号、すな
わち1トラックのみを消去できるように構成した装置も
ある。
【0006】ところで、輝度信号と、線順次化された色
差信号とを同一のトラックに重ねて記録する従来の記録
方式の場合、輝度信号の周波数帯域と、色差信号の周波
数帯域とを重複させることができないため、記録される
輝度信号の周波数帯域および色差信号の周波数帯域は、
それぞれ狭い範囲に制限される。このため、高精細度の
画像、すなわち広帯域の画像信号による画像を記録する
ことができなかった。
【0007】そこで、本出願人は、特願平3−2681
04号において、1つの画面に対応する画像信号を複数
のトラックに分け、かつ時間軸伸長して記録することに
より、記録する画像信号の周波数帯域を実質的に拡大
し、高精細度の画像の記録を可能としたスチルビデオ装
置を開示している。
【0008】このようなスチルビデオ装置において、フ
レーム記録による画像信号を構成する輝度信号および2
種の色差信号をそれぞれ複数のトラックに記録する場
合、例えば磁気ディスクの外周側から4番目までのトラ
ックに輝度信号を記録し、それに続く8番目までのトラ
ックに前記輝度信号に対応する色差信号を記録するよう
な記録パターンが挙げられる。
【0009】この場合、前述のように、1フィールド分
に相当する画像信号を消去すると、上記8本のトラック
のうちの4本のトラック、例えば磁気ディスクの外周側
から1、2、5および7番目のトラックが消去されるこ
ととなり、残りのトラックは磁気ディスクの半径方向に
連続しておらず、空きトラック(消去トラック)が介在
することとなる。そして、次に新たな画像を記録する場
合には、磁気ディスクの半径方向に連続して8本のトラ
ックを必要とするため、前記空きトラックは使用され
ず、磁気ディスクの利用効率が悪いという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1フ
ィールドに相当する画像信号を消去した場合でも、磁気
ディスクの利用効率が良いスチルビデオ装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0012】(1) 1または2のフィールドで構成さ
れる1つの画面に対応する画像信号を記録媒体に記録す
る記録系を有するスチルビデオ装置であって、前記記録
系は、同一のフィールドに属する画像信号を前記記録媒
体の連続して並ぶ複数のトラックに記録するよう構成さ
れていることを特徴とするスチルビデオ装置。
【0013】(2) 前記画像信号は、輝度信号と色差
信号とで構成される上記(1)に記載のスチルビデオ装
置。
【0014】(3) 前記輝度信号と前記色差信号とを
それぞれ複数のトラックに分けて記録する上記(2)に
記載のスチルビデオ装置。
【0015】(4) 同一のフィールドに属する画像信
号のうち、輝度信号を連続して並ぶ複数のトラックに記
録する上記(2)または(3)に記載のスチルビデオ装
置。
【0016】(5) 前記記録系は、前記記録媒体の各
トラックに記録された画像信号を消去する機能を有する
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のスチルビデ
オ装置。
【0017】(6) 前記記録系は、前記記録媒体の各
トラックに記録された画像信号のうち、少なくとも1フ
ィールド分の画像信号を消去する機能を有する上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載のスチルビデオ装
置。
【0018】(7) 上記(1)ないし(6)のいずれ
かに記載の記録系により記録媒体に記録された画像信号
を再生する再生系を有するスチルビデオ装置であって、
前記再生系は、複数のトラックに記録された画像信号の
それぞれを合成して再生するよう構成されていることを
特徴とするスチルビデオ装置。
【0019】
【実施例】以下、本発明のスチルビデオ装置を添付図面
に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。図1は、本
発明のスチルビデオ装置の記録系の構成例を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、スチルビデオ装置1
は、後述するスチルビデオ装置の諸機能を制御するシス
テム制御回路10を有している。このシステム制御回路
10は、通常、マイクロコンピュータで構成されてい
る。
【0020】スチルビデオ装置1には、磁気ディスクド
ライブ機構2が設置されている。この磁気ディスクドラ
イブ機構2は、高速で回転し得るスピンドルモータ5を
有し、このスピンドルモータ5の回転は、スピンドルモ
ータ5に電力を供給して駆動するモータ駆動回路4と、
この回路4の作動を制御するシステム制御回路10とに
より制御される。
【0021】磁気ディスクドライブ機構2には、撮影す
る画像、音声、画像に関する諸データ等を記録する記録
媒体として、磁気ディスク3が例えばケースに収納され
た状態で装填される。磁気ディスク3は、円形のシート
材の表面に磁性層が形成されたもので、複数(通常52
本)の円環状のトラックが同心的に形成される。また、
磁気ディスク3の中心は、スピンドルモータ5の回転軸
に嵌合するような構造とされ、記録および再生時におい
ては、磁気ディスク3は、スピンドルモータ5によって
一定の速度(NTSC方式の場合3600rpm 、PAL
方式の場合3000rpm )で回転される。
【0022】スピンドルモータ5からは、スピンドルモ
ータ5の回転数に対応した所定数のFGパルスが出力さ
れ、スピンドルモータ5の回転軸にセットされた磁気デ
ィスク3の中心付近からは、磁気ディスク1回転毎に1
つのPGパルスが出力される。システム制御回路10
は、これらのパルス信号に基づいてスピンドルモータ5
の回転を制御し、記録および再生時に磁気ディスク3を
一定の速度で回転させる。
【0023】また、磁気ディスクドライブ機構2には、
磁気ヘッド6が設置されている。この磁気ヘッド6は、
図示しないステッピングモータによって、磁気ディスク
3の半径方向に連続的または断続的(間欠的)に移動す
るようになっている。すなわち、記録時および再生時等
には、ステッピングモータを駆動して、磁気ヘッド6を
磁気ディスク3の所定のトラック上に移動し、再生時に
は、磁気ヘッド6をトラック上の適正位置に置き、最大
の出力が得られるように磁気ヘッド6の位置を微調整す
るオートトラッキングを行う。
【0024】このような磁気ヘッド6の移動量、移動速
度および移動タイミングは、トラッキング駆動回路7に
より制御される。なお、このトラッキング駆動回路7の
作動は、システム制御回路10により制御される。
【0025】システム制御回路10には、操作部8が接
続されている。操作部8には、例えば、フィールド記録
/フレーム記録の一方を選択する記録モード選択スイッ
チ、磁気ヘッド6を磁気ディスク3の所定のトラック上
に移動させるヘッド送りスイッチ、画像信号を磁気ディ
スク3上に記録するためのRecスイッチ、磁気ディス
ク3に記録された画像信号を消去する消去スイッチ、記
録処理方式に関するノーマル(標準画像)/高精細度画
像の選択スイッチ等(いずれも図示せず)が必要に応じ
設置さている。また、記録系および再生系の双方を有す
るスチルビデオ装置の場合、操作部8には、記録/再生
のいずれかを選択するスイッチ(図示せず)も設置され
ている。
【0026】また、システム制御回路10には、図示し
ない表示部が接続されている。この表示部には、例え
ば、前記記録モード、ノーマル/高精細度の別、トラッ
ク番号、トラックの記録有無、撮影年月日等の情報、磁
気ディスク3の装填の有無、電源に関する情報、ストロ
ボの発光に関する情報、現在の時間等のうちの必要な情
報が、例えば液晶や発光素子により表示される。また、
記録系および再生系の双方を有するスチルビデオ装置の
場合、表示部には、記録/再生の別も表示される。
【0027】スチルビデオ装置がスチルビデオカメラの
場合、図示しない撮像部を有する。この撮像部は、図示
しないレンズ系、絞り、ミラー、光学フィルター、シャ
ッタおよび固体撮像素子(CCD)等で構成され、シャ
ッタの開放時、被写体の画像がレンズ系等を経てCCD
上に結像する。なお、CCDとしては、黒白画像用、カ
ラー画像用のいずれでもよいが、本実施例では、カラー
画像について説明する。
【0028】CCDにおいては、結像した画像を光電変
換し、色信号(R、G、B)を出力する。これらの色信
号は、図示しないアンプにより増幅され、さらに、図示
しないプロセス/マトリクス回路により輝度信号(Y)
と2つの色差信号(R−Y、B−Y)とに分離される。
また、輝度信号には、図示しない同期信号発生回路によ
り、高精細画像信号対応の水平および垂直同期信号(S
H )が付加され、輝度信号(Y+SH )として出力され
る。また、ハイビジョン信号の場合には、2つの色差信
号(R−Y、B−Y)にもそれぞれ水平および垂直同期
信号(SH )が付加される。なお、スチルビデオ装置が
撮像部を有しないものである場合、これらの信号は、外
部入力端子から入力される。
【0029】図1に示すように、輝度信号(Y+SH
は、ローパスフィルター11Aを通過してノイズ(サン
プリングによる折り返しノイズ)となり得る高域をカッ
トされる。この輝度信号(Y+SH )からは、同期信号
分離回路13により水平および垂直同期信号(SH )が
分離、抽出され、クロック生成回路14に入力される。
このクロック生成回路14では各メモリーへの書き込み
の基準となるメモリー書込クロック信号が生成され、こ
のメモリー書込クロック信号はメモリー制御回路12お
よびA/D変換器15Aのそれぞれに入力される。
【0030】水平および垂直同期信号(SH )が分離さ
れた輝度信号(Y)は、A/D変換器15Aによりデジ
タル信号に変換され、Yメモリー16Aに一旦蓄えられ
る。
【0031】色差信号(R−Y)(以下、色差信号(P
r)という)は、ローパスフィルター11Bを通過した
後、A/D変換器15Bによりデジタル信号に変換さ
れ、Prメモリー16Bに一旦蓄えられる。また、同様
に色差信号(B−Y)(以下、色差信号(Pb)とい
う)は、ローパスフィルター11Cを通過した後、A/
D変換器16Cによりデジタル信号に変換され、Pbメ
モリー16Cに一旦蓄えられる。
【0032】メモリー制御回路12は、クロック生成回
路14からのメモリー書込クロック信号に基づいて、各
メモリー16A〜16Cへの書き込みのタイミングをと
りつつ下記の制御を行なう。
【0033】すなわち、クロック生成回路14からのメ
モリー書込クロック信号に基づいて、A/D変換器15
Aが作動するとともに、メモリー制御回路12は、内蔵
する書き込み用アドレスカウンターを作動させて、Yメ
モリー16Aの所定のアドレスに輝度信号(Y)のデジ
タルデータを書き込んでいく。
【0034】また、クロック生成回路14からのメモリ
ー書込クロック信号は、分周器17により1/2に分周
され、A/D変換器15Bおよび15Cを作動させると
ともに、メモリー制御回路12は、内蔵する書き込み用
アドレスカウンターを作動させて、Prメモリー16B
およびPbメモリー16Cの所定のアドレスにそれぞれ
色差信号(Pr)および色差信号(Pb)のデジタルデ
ータを書き込んでいく。なお、輝度信号等の入力信号中
に含まれる同期信号(SH )は、サンプリングされず、
従って、メモリーへは書き込まれない。
【0035】同期信号発生回路18からは、例えばNT
SC方式に準じた水平および垂直同期信号(S)が出力
され、クロック生成回路19に入力される。このクロッ
ク生成回路19では各メモリーからの読み出しの基準と
なるメモリー読出クロック信号が生成され、このメモリ
ー読出クロック信号は、メモリー制御回路12、D/A
変換器20A、20Bおよび20Cにそれぞれ入力され
る。
【0036】メモリー制御回路12は、クロック生成回
路19からのメモリー読出クロック信号に基づいて、各
メモリー16A〜16Cからの読み出しのタイミングを
とりつつ下記の制御を行なう。すなわち、クロック生成
回路19からのメモリー読出クロック信号に基づいて、
メモリー制御回路12は、内蔵する読み出し用アドレス
カウンターを作動させて、Yメモリー16Aの所定のア
ドレスから輝度信号(Y)のデジタルデータを読み出す
とともに、D/A変換器20Aが作動して、読み出され
た輝度信号(Y)のデジタル信号をアナログ信号に変換
する。
【0037】また、クロック生成回路19からのメモリ
ー読出クロック信号に基づいて、メモリー制御回路12
は、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作動させ
て、Prメモリー16BおよびPbメモリー16Cの所
定のアドレスからそれぞれ色差信号(Pr)および色差
信号(Pb)のデジタルデータを読み出すとともに、D
/A変換器20Bおよび20Cが作動して、読み出され
た各色差信号のデジタル信号をアナログ信号に変換す
る。
【0038】なお、メモリー制御回路12において、メ
モリーの書込制御と読出制御とのモード切り換えは、シ
ステム制御回路10からのモード切換指令信号により制
御される。また、同期信号分離回路13からの水平およ
び垂直同期信号(SH )と、同期信号発生回路18から
の水平および垂直同期信号(S)とは、それぞれ、シス
テム制御回路10へも入力され、これに基づいてスピン
ドルモータ5の回転位相制御を行ったり、その他各種動
作のタイミング信号として利用される。
【0039】このような高精細度画像の記録の場合、ク
ロック生成回路19からのメモリー読出クロック信号
は、クロック生成回路14からのメモリー書込クロック
信号に比して、小さい周波数、例えば1/4の周波数を
有している。従って、輝度信号の読出クロック信号の周
波数は、書込クロック信号の周波数の1/4であり、両
色差信号の読出クロック信号の周波数は、書込クロック
信号の周波数の1/2であり、これにより記録系に入力
された信号に比べ、時間軸伸長されて記録されることと
なる。
【0040】アナログ信号とされた輝度信号(Y)、色
差信号(Pr)および色差信号(Pb)は、それぞれ、
ローパスフィルター21A、21Bおよび21Cにより
高域をカットされた後、同期信号付加回路22A、22
Bおよび22Cによって、同期信号発生回路18からの
垂直および水平同期信号(S)が付加される。
【0041】同期信号付加回路22A、22Bおよび2
2Cには、それぞれ、切替スイッチ23の端子a、bお
よびcが接続されている。切替スイッチ23において接
続する端子a、b、cの切り替えの制御は、システム制
御回路10により行われ、輝度信号(Y+S)、色差信
号(Pr+S)および色差信号(Pb+S)を順次記録
処理回路24へ入力する。記録処理回路24では、入力
された各信号をFM変調する。
【0042】また、システム制御回路10からは、フィ
ールド記録/フレーム記録の別、フレーム記録の場合の
フィールド番号、ノーマル記録/高精細記録の別、記録
する画像信号の種類すなわち輝度信号(Y+S)/色差
信号(Pr+S)/色差信号(Pb+S)の別、トラッ
ク番号、撮影年月日等の画像情報に関するIDデータ信
号が出力され、ID記録処理回路25は、前記同期信号
発生回路18からの水平同期信号(S)に基づいて生成
されるキャリア(搬送波)を前記IDデータ信号に基づ
いてDPSK変調し、DPSK信号を得る。
【0043】このIDデータに関するDPSK信号は、
加算器26により、記録処理回路24にてFM変調され
た画像信号と合成される。加算器26には、記録/消去
を選択する切替スイッチ29の端子dが接続されてい
る。この切替スイッチ29は、記録時には端子dが、消
去時には端子eが接続状態となる。なお、切替スイッチ
29において接続する端子d、eの切り替えの制御は、
システム制御回路10により行われる。
【0044】加算器26にて合成された画像信号は、端
子dが接続している切替スイッチ29を経た後、システ
ム制御回路10により制御される記録アンプ27にて増
幅され、磁気ヘッド6により、回転している磁気ディス
ク3の所定のトラックに記録される。
【0045】高精細度画像の記録は、1画面に対応する
画像信号を複数のトラックに分けて時間軸伸長して記録
するため、各メモリー16A〜16Cへのデータの格納
も、次のように分割して行われる。
【0046】図3は、メモリー16A〜16Cにおける
画像信号の記憶領域パターンの一例を示す模式図であ
る。この図に示す例は、画像信号をフレーム記録モード
により記録し、かつ輝度信号(Y)、色差信号(Pr)
および色差信号(Pb)のそれぞれを複数のトラックに
記録する高精細度画像記録の例である。すなわち、1画
面は第1フィールドおよび第2フィールドにより構成さ
れ、輝度信号(Y)は1画面について4分割され、色差
信号(Pr)および色差信号(Pb)はそれぞれ1画面
について2分割されて、対応するメモリー16A〜16
Cに格納される。なお、図3では、メモリー上での画像
信号の記憶領域の配置を示すとともに、ディスプレーに
表示される画面(静止画像)の構成にも対応している。
【0047】輝度信号(Y)については、画面は、水平
方向および垂直方向にそれぞれ延びる中心線EおよびF
により4分割され、第1フィールドでは、その左上に対
応する輝度信号Y1 、右上に対応する輝度信号Y2 、左
下に対応する輝度信号Y3 および右下に対応する輝度信
号Y4 は、それぞれ、Yメモリー16Aの第1領域、第
2領域、第3領域および第4領域に格納される。
【0048】色差信号(Pr)については、画面は、水
平方向に延びる中心線Gにより2分割され、第1フィー
ルドでは、その上半分に対応する色差信号Pr1 および
下半分に対応する色差信号Pr2 は、それぞれ、Prメ
モリー16Bの第5領域および第6領域に格納される。
【0049】色差信号(Pb)については、画面は、水
平方向に延びる中心線Gにより2分割され、第1フィー
ルドでは、その上半分に対応する色差信号Pb1 および
下半分に対応する色差信号Pb2 は、それぞれ、Pbメ
モリー16Cの第7領域および第8領域に格納される。
【0050】第2フィールドについても同様に、画面の
左上、右上、左下および右下に対応する輝度信号Y5
6 、Y7 およびY8 は、それぞれ、Yメモリー16A
の第9領域、第10領域、第11領域および第12領域
に格納され、画面の上部および下部に対応する色差信号
Pr3 およびPr4 は、それぞれ、Prメモリー16B
の第13領域および第14領域に格納され、画面の上部
および下部に対応する色差信号Pb3 およびPb4 は、
それぞれ、Pbメモリー16Cの第15領域および第1
6領域に格納される。
【0051】図4は、磁気ディスク3上に形成されるト
ラックパターンの一例を示す図である。同図に示すよう
に、上記各画像信号は、磁気ディスク3の半径方向に連
続して並ぶ16本のトラックに記録される。この場合、
第1フィールドに属する画像信号を連続して並ぶ8本の
トラックに記録し、第2フィールドに属する画像信号を
連続して並ぶ他の8本のトラックに記録する。図示の構
成では、磁気ディスク3の外周側から内周側に向けて、
第1フィールドの輝度信号Y1 、Y2 、Y3 、Y4 、色
差信号Pr1 、Pr2 、色差信号Pb1 、Pb2 、第2
フィールドの輝度信号Y5 、Y6 、Y7 、Y8 、色差信
号Pr3 、Pr4 、色差信号Pb3 、Pb4 の順に1ト
ラックずつ連続的に記録されている。
【0052】このように、同一のフィールドに属する画
像信号が連続して並ぶトラックに記録されていると、1
フィールド分の画像信号を消去した場合、その消去した
部分に新たな1フィールド分の画像を記録することがで
き、かつ消去されなかった画像信号は、空きトラックの
ない連続したトラックとして残るため、磁気ディスク3
の記録スペースを有効に利用することができる。
【0053】なお、本発明においては、同一のフィール
ドに属する全ての画像信号のトラックが連続して並んで
いればよく、その順序は上記に限定されない。例えば、
磁気ディスク3の外周側から8番目までのトラックに、
それぞれ、輝度信号Y1 、Y2 、色差信号Pr1 、Pb
1 、輝度信号Y3 、Y4 、色差信号Pr2 、Pb2 の順
に記録され、9〜16番目のトラックに、輝度信号Y
5 、Y6 、色差信号Pr3 、Pb3 、輝度信号Y7 、Y
8 、色差信号Pr4 、Pb4 の順に記録されていてもよ
い。この場合、1フィールド分の画像を消去し、さらに
残りの1フィールド分の画像の上半分または下半分だけ
を消去することができる。
【0054】図5は、高精細度画像の記録において、ス
チルビデオ装置の記録系に入力される輝度信号(Y)と
トラックに記録される輝度信号(Y)との関係を示すタ
イムチャートである。1画面は、前記第1フィールドお
よび第2フィールドで構成されており、このうち、図5
には第1フィールドの輝度信号が示されている。この第
1フィールドの輝度信号は、多数の水平走査線Hで構成
されており、1本の水平走査線Hに対応する輝度信号
は、隣接する2つの水平同期信号SH の間(以下、水平
同期期間という)に存在する。
【0055】輝度信号の記録の際には、切替スイッチ2
3の端子aが接続状態とされ、磁気ヘッド6が磁気ディ
スク3の外周側の第1トラックから第4トラックまで順
次移動する。すなわち、輝度信号Y1 の記録の際には、
磁気ヘッド6が第1トラック上に、輝度信号Y2 の記録
の際には、磁気ヘッド6が第2トラック上に、輝度信号
3 の記録の際には、磁気ヘッド6が第3トラック上
に、輝度信号Y4 の記録の際には、磁気ヘッド6が第4
トラック上にそれぞれ移動し、記録を行う(図4参
照)。なお、ここで、第Nトラックとは、磁気ディスク
3の最外周からN番目のトラックという意味ではなく、
任意のトラックを基準としたときの相対的なトラック番
号を意味する。
【0056】図5に示すように、Yメモリー16Aに書
き込まれるときの輝度信号Y1 〜Y4 の周波数帯域をf
H とすると、Yメモリー16Aから読み出されるときに
4倍時間伸長されるため、第1〜第4トラックに記録さ
れる輝度信号Y1 〜Y4 の周波数帯域はfH /4とな
る。磁気ディスク3の特性上、記録し得る帯域には制限
があるが、このような構成では、それ以上の帯域の輝度
信号を実質的に記録することができ、高精細度画像の記
録が実現される。
【0057】図6は、高精細度画像の記録において、ス
チルビデオ装置の記録系に入力される色差信号(Pr)
とトラックに記録される色差信号(Pr)との関係を示
すタイムチャートである。1画面は、前記第1フィール
ドおよび第2フィールドで構成されており、このうち、
図6には第1フィールドの色差信号(Pr)が示されて
いる。この第1フィールドの色差信号は、多数の水平走
査線Hで構成されており、1水平同期期間内に1本の水
平走査線Hに対応する色差信号が存在する。
【0058】色差信号(Pr)の記録の際には、切替ス
イッチ23の端子bが接続状態とされ、磁気ヘッド6が
第5トラックおよび第6トラックに順次移動し、これに
伴い、色差信号Pr1 は、第5トラックに記録され、色
差信号Pr2 は、第6トラックに記録される(図4参
照)。
【0059】図6に示すように、Prメモリー16Bに
書き込まれるときの色差信号Pr1、Pr2 の周波数帯
域は、fH /2であり、Prメモリー16Bから読み出
されるときに2倍時間伸長されるため、第5および第6
トラックに記録される色差信号Pr1 、Pr2 の周波数
帯域はfH /4となる。磁気ディスク3の特性上、記録
し得る帯域には制限があるが、このような構成では、そ
れ以上の帯域の色差信号を実質的に記録することがで
き、高精細度画像の記録が実現される。
【0060】色差信号(Pb)の記録の際には、切替ス
イッチ23の端子cが接続状態とされ、磁気ヘッド6が
第7トラックおよび第8トラックに移動し、図示しない
が、前記色差信号(Pr)と同様に、色差信号Pb1
は、fH /4の帯域で第7トラックに記録され、色差信
号Pb2 は、fH /4の帯域で第8トラックに記録され
る。
【0061】第2フィールドにおける輝度信号Y5 〜Y
8 、色差信号Pr3 、Pr4 、Pb3 およびPb4 の記
録についても、前記第1フィールドと同様であり、それ
ぞれ、第(N+8)トラック(N=1〜8)に記録され
る(図4参照)。
【0062】なお、磁気ディスク3に記録される同期信
号は、高精細度画像用の同期信号(SH )ではなく、例
えばNTSC方式に準じた同期信号(S)に置き換えら
れたものとなる。
【0063】図7は、画像信号の記録のシーケンスを示
すフローチャートである。以下、このフローチャートに
ついて説明する。図7に示すように、まず、磁気ヘッド
6を第1トラック上へ移動し(ステップ101)、カウ
ンタをn=1にセットする(ステップ102)。なお、
ここで言う第1トラックとは、記録可能なトラックのう
ち磁気ディスク3の最外周に位置するトラックを言う。
【0064】次に、1≦n≦4であるか否かを判断し
(ステップ103)、イエスの場合には、切替スイッチ
23を端子aに接続し(ステップ104)、輝度信号Y
n の磁気ディスク3への記録を行う(ステップ10
5)。
【0065】ステップ105の記録が終了したら、磁気
ヘッド6を例えば磁気ディスク3の内周側へ1トラック
分移動し(ステップ106)、カウンタnを1だけイン
クリメントし(ステップ107)、再びステップ103
へ戻る。
【0066】このようにしてステップ103〜107が
繰り返し実行され、ステップ103での判断がノーとな
ったら、5≦n≦6であるか否かを判断し(ステップ1
08)、イエスの場合には、切替スイッチ23を端子b
に接続し(ステップ109)、色差信号Prn-4 の磁気
ディスク3への記録を行う(ステップ110)。
【0067】ステップ110の記録が終了したら、磁気
ヘッド6を磁気ディスク3の内周側へ1トラック分移動
し(ステップ106)、カウンタnを1だけインクリメ
ントし(ステップ107)、ステップ103を経て再び
ステップ108へ戻る。
【0068】ステップ108での判断がノーとなった
ら、7≦n≦8であるか否かを判断し(ステップ11
1)、イエスの場合には、切替スイッチ23を端子cに
接続し(ステップ112)、色差信号Pbn-6 の磁気デ
ィスク3への記録を行う(ステップ113)。
【0069】ステップ113の記録が終了したら、磁気
ヘッド6を磁気ディスク3の内周側へ1トラック分移動
し(ステップ106)、カウンタnを1だけインクリメ
ントし(ステップ107)、ステップ103および10
8を経て再びステップ111へ戻る。
【0070】ステップ111での判断がノーとなった
ら、9≦n≦12であるか否かを判断し(ステップ11
4)、イエスの場合には、切替スイッチ23を端子aに
接続し(ステップ115)、輝度信号Yn-4 の磁気ディ
スク3への記録を行う(ステップ116)。
【0071】ステップ116の記録が終了したら、磁気
ヘッド6を磁気ディスク3の内周側へ1トラック分移動
し(ステップ106)、カウンタnを1だけインクリメ
ントし(ステップ107)、ステップ103、108お
よび111を経て再びステップ114へ戻る。
【0072】このようにしてステップ114、115、
116、106、107、103、108および111
が繰り返し実行され、ステップ114での判断がノーと
なったら、13≦n≦14であるか否かを判断し(ステ
ップ117)、イエスの場合には、切替スイッチ23を
端子bに接続し(ステップ118)、色差信号Prn- 10
の磁気ディスク3への記録を行う(ステップ119)。
【0073】ステップ119の記録が終了したら、磁気
ヘッド6を磁気ディスク3の内周側へ1トラック分移動
し(ステップ106)、カウンタnを1だけインクリメ
ントし(ステップ107)、ステップ103、108、
111および114を経て再びステップ117へ戻る。
【0074】ステップ117での判断がノーとなった
ら、15≦n≦16であるか否かを判断し(ステップ1
20)、イエスの場合には、切替スイッチ23を端子c
に接続し(ステップ121)、色差信号Pbn-12の磁気
ディスク3への記録を行う(ステップ122)。
【0075】ステップ122の記録が終了したら、磁気
ヘッド6を磁気ディスク3の内周側へ1トラック分移動
し(ステップ106)、カウンタnを1だけインクリメ
ントし(ステップ107)、ステップ103、108、
111、114および117を経て再びステップ120
へ戻る。
【0076】ステップ120での判断がノーとなった
ら、このプログラムは終了する。以上のようなプログラ
ムの実行により、輝度信号Y1 〜Y8 、色差信号Pr1
〜Pr4 、色差信号Pb1 〜Pb4 が、図4に示すよう
なパターンで磁気ディスク3上に記録される。
【0077】このようなスチルビデオ装置は、磁気ディ
スク3の各トラックに記録された画像信号を消去する機
能を有しているのが好ましい。すなわち、図1に示すよ
うに、スチルビデオ装置1は、消去信号発生回路28を
有し、この消去信号発生回路28は、記録/消去を選択
する切替スイッチ29の端子eに接続されている。例え
ば、操作部8にある消去スイッチを操作すると、システ
ム制御回路10による制御により、切替スイッチ29の
端子eが接続状態となるとともに、消去信号発生回路2
8が作動して消去信号が出力され、この消去信号が記録
アンプ27にて増幅され、磁気ヘッド6により、回転す
る磁気ディスク3の所定のトラックに記録された画像信
号を消去する。
【0078】なお、磁気ディスク3に記録された画像信
号を消去する場合、少なくとも1フィールド分の画像信
号を消去するのが好ましい。
【0079】図8および図9は、画像信号の消去のシー
ケンスを示すフローチャートである。以下、これらのフ
ローチャートについて説明する。図8に示すように、ま
ず、全フィールドの画像信号を消去することが選択され
ているか否かを判断し(ステップ201)、イエスの場
合には、全フィールドの画像信号の消去を実行する(ス
テップ202)。具体的には、後述するステップ204
とステップ206とを連続して実行する。
【0080】ステップ201の判断がノーの場合には、
第1フィールドの画像信号を消去することが選択されて
いるか否かを判断し(ステップ203)、イエスの場合
には、第1フィールドの画像信号の消去を実行する(ス
テップ204)。
【0081】ステップ203の判断がノーの場合には、
第2フィールドの画像信号を消去することが選択されて
いるか否かを判断し(ステップ205)、イエスの場合
には、第2フィールドの画像信号の消去を実行する(ス
テップ206)。ステップ203の判断がノーの場合に
は、消去を行わず、このプログラムを終了する。
【0082】図9は、前記ステップ203の判断におい
てイエスの場合、すなわち図4に示すトラックパターン
で記録されているときに、第1フィールドの画像信号の
消去を行う場合のシーケンスを示すフローチャートであ
る。
【0083】例えば、磁気ディスク3の各トラックに記
録されているIDデータに基づいて、消去すべき画像の
第1フィールドの先頭トラック(最外周側のトラック
で、図4に示すトラックパターンにおいては、Y1 に相
当する)を検出し、この先頭トラック上に磁気ヘッド6
を移動し(ステップ301)、カウンタをn=1にセッ
トする(ステップ302)。
【0084】次に、n≦8であるか否かを判断し(ステ
ップ303)、イエスの場合には、当該トラック(現在
磁気ヘッド6が位置しているトラック)に記録されてい
る信号の消去を行う(ステップ304)。
【0085】ステップ304が終了したら、磁気ヘッド
6を例えば磁気ディスク3の内周側へ1トラック分移動
し(ステップ305)、カウンタnを1だけインクリメ
ントし(ステップ306)、再びステップ303へ戻
る。
【0086】ステップ303での判断がノーとなった
ら、このプログラムを終了する。図9に示すプログラム
の実行により、磁気ディスク3の径方向に連続して並ぶ
8本のトラックに記録された輝度信号Y1 〜Y4 、色差
信号Pr1 、Pr2 、Pb1 およびPb2 が順次消去さ
れる。
【0087】第2フィールドを消去する場合も同様に、
IDデータに基づき、図4に示すトラックパターンの例
では、輝度信号Y5 〜Y8 、色差信号Pr3 、Pr4
Pb3 およびPb4 が順次消去される。
【0088】なお、ここで、画像信号を消去する機能と
は、所定トラックの画像信号を単に消去する場合と、画
像信号の消去と同時に新たな画像信号を記録(オーバー
ライト)する場合とを含む。図2は、本発明のスチルビ
デオ装置の再生系の構成例を示すブロック図である。な
お、同図に示すスチルビデオ装置1において、磁気ディ
スク3、モータ駆動回路4、スピンドルモータ5、磁気
ヘッド6およびトラッキング駆動回路7で構成される磁
気ディスクドライブ機構2、操作部8、表示部(図示せ
ず)およびシステム制御回路10については、前記図1
に示す記録系のものと同様または兼用である。
【0089】回転する磁気ディスク3に対し、磁気ヘッ
ド6を1つの静止画像に対応した画像信号が記録された
所定のトラック、すなわち図4に示す16本のトラック
上に所定の順序で移動して、それぞれのトラックから順
次画像信号およびDPSK信号を読み取る。
【0090】この場合、本実施例では、1つの静止画像
に対応する16本のトラックに記録された画像信号のう
ち、まず、磁気ディスク3の外周側のトラックに記録さ
れた輝度信号Y1 〜Y4 の読み取りおよびYメモリー3
9Aへの書き込みを行ない、次いでこれらの内周側に隣
接するトラックに記録された色差信号Pr1 およびPr
2 の読み取りおよびPrメモリー39Bへの書き込みを
行ない、次いでこれらの内周側に隣接するトラックに記
録された色差信号Pb1 およびPb2 の読み取りおよび
Pbメモリー39Cへの書き込みを行なって第1フィー
ルドに属する画像信号の再生を行った後、これと同様に
して第2フィールドに属する輝度信号Y5 〜Y8 、色差
信号Pr3 、Pr4 、Pb3 およびPb4 の再生を行
う。
【0091】磁気ヘッド6により読み出された画像信号
等は、まず再生アンプ30により増幅され、そのうち、
輝度信号(Y+S)、色差信号(Pr+S)および色差
信号(Pb+S)は、それぞれ図示しないハイパスフィ
ルターを通過して画像信号の再生処理回路31に入力さ
れ、FM復調される。また、読み出されたDPSK信号
は、図示しないバンドパスフィルターを通過してID再
生処理回路32に入力され、DPSK復調されてIDデ
ータが再生される。このIDデータは、システム制御回
路10に入力される。
【0092】また、再生アンプ30の出力側には、エン
ベロープ検波回路33が接続され、このエンベロープ検
波回路33により、磁気ヘッド6により読み出された再
生信号のエンベロープ(包絡線)を検出し、これに応じ
たエンベロープ検波信号をシステム制御回路10に出力
する。システム制御回路10では、このエンベロープ検
波信号の出力が最大となるように、トラッキング駆動回
路7を制御して磁気ヘッド6のオートトラッキングを行
う。このような磁気ヘッド6のオートトラッキングや、
後述するスピンドルモータ5の回転位相制御を行うこと
により、良好な静止画像が得られる。
【0093】再生処理回路31にてFM復調された輝度
信号(Y+S)、色差信号(Pr+S)および色差信号
(Pb+S)は、ローパスフィルター34を通過して高
域をカットされた後、それぞれの信号から、同期信号分
離回路36により水平および垂直同期信号(S)が分
離、抽出されて、システム制御回路10およびクロック
生成回路37のそれぞれに入力される。システム制御回
路10へ入力された水平および垂直同期信号(S)は、
例えばIDデータの読み込み等に使用される。また、ク
ロック生成回路37ではメモリーへの書き込みの基準と
なるメモリー書込クロック信号が生成され、生成された
メモリー書込クロック信号は、A/D変換器38および
メモリー制御回路35のそれぞれに入力される。
【0094】FM復調され、かつ水平および垂直同期信
号(S)が分離された輝度信号(Y)は、A/D変換器
38によりデジタル信号に変換され、Yメモリー39A
の所定のアドレスに一旦蓄えられる。
【0095】FM復調され、かつ水平および垂直同期信
号(S)が分離された色差信号(Pr)は、A/D変換
器38によりデジタル信号に変換され、Prメモリー3
9Bに一旦蓄えられる。また、同様に色差信号(Pb)
は、A/D変換器38によりデジタル信号に変換され、
Pbメモリー39Cに一旦蓄えられる。
【0096】システム制御回路10は、磁気ヘッド6に
より読み出された画像信号が、輝度信号Y1 〜Y8 、色
差信号Pr1 〜Pr4 、色差信号Pb1 〜Pb4 のいず
れであるか等を再生されたIDデータから判別し、これ
に基づいてメモリー制御回路45の作動を制御する。
【0097】メモリー制御回路35は、クロック生成回
路37からのメモリー書込クロック信号に基づいて、各
メモリー39A〜39Cへの書き込みのタイミングをと
りつつ下記の制御を行なう。
【0098】すなわち、クロック生成回路37からのメ
モリー書込クロック信号に基づいて、A/D変換器38
が作動するとともに、メモリー制御回路35は、内蔵す
る書き込み用アドレスカウンターを作動させて、Yメモ
リー16Aの所定のアドレスに輝度信号(Y)のデジタ
ルデータを書き込んでいく。
【0099】また、メモリー制御回路35は、クロック
生成回路37からのメモリー書込クロック信号に基づい
て、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作動させ
て、Prメモリー39BおよびPbメモリー39Cの所
定のアドレスにそれぞれ色差信号(Pr)および色差信
号(Pb)のデジタルデータを書き込んでいく。なお、
輝度信号等の再生信号中に含まれる同期信号(S)は、
サンプリングされず、従って、メモリーへは書き込まれ
ない。
【0100】同期信号発生回路40からは、高精細画像
信号対応の水平および垂直同期信号(SH )が出力さ
れ、クロック生成回路41に入力される。このクロック
生成回路41では各メモリーからの読み出しの基準とな
るメモリー読出クロック信号が生成され、このメモリー
読出クロック信号は、メモリー制御回路35およびD/
A変換器42Aにそれぞれ入力される。また、このメモ
リー読出クロック信号は、分周器43により1/2に分
周された後、D/A変換器42Bおよび42Cにそれぞ
れ入力される。
【0101】メモリー制御回路35は、クロック生成回
路41からのメモリー読出クロック信号に基づいて、各
メモリー39A〜39Cからの読み出しのタイミングを
とりつつ下記の制御を行なう。
【0102】すなわち、クロック生成回路41からのメ
モリー読出クロック信号に基づいて、メモリー制御回路
35は、内蔵する読み出し用アドレスカウンターを作動
させて、Yメモリー39Aの所定のアドレスから輝度信
号(Y)のデジタルデータを読み出すとともに、D/A
変換器42Aが作動して、読み出された輝度信号(Y)
のデジタル信号をアナログ信号に変換する。
【0103】また、クロック生成回路41からのメモリ
ー読出クロック信号に基づいて、メモリー制御回路35
は、内蔵する書き込み用アドレスカウンターを作動させ
て、Prメモリー39BおよびPbメモリー39Cの所
定のアドレスからそれぞれ色差信号(Pr)および色差
信号(Pb)のデジタルデータを読み出すとともに、D
/A変換器42Bおよび42Cが作動して、読み出され
た各色差信号のデジタル信号をアナログ信号に変換す
る。
【0104】なお、メモリー制御回路35において、メ
モリーの書込制御と読出制御とのモード切り換えは、シ
ステム制御回路10からのモード切換指令信号により制
御される。また、同期信号分離回路36からの水平およ
び垂直同期信号(S)と、同期信号発生回路40からの
水平および垂直同期信号(SH )とは、それぞれ、シス
テム制御回路10へも入力され、これに基づいてスピン
ドルモータ5の回転位相制御を行ったり、その他各種動
作のタイミング信号として利用される。
【0105】このような高精細度画像の再生の場合、ク
ロック生成回路41からのメモリー読出クロック信号
は、クロック生成回路37からのメモリー書込クロック
信号に比して、大きい周波数、例えば4倍の周波数を有
している。従って、輝度信号の読出クロック信号の周波
数は、書込クロック信号の周波数の4倍であり、両色差
信号の読出クロック信号の周波数は、書込クロック信号
の周波数の2倍であり、これにより磁気ヘッド6で読み
出された信号に比べ、時間軸伸長されて元の状態(記録
系への入力時の状態)で再生されることとなる。
【0106】アナログ信号とされた輝度信号(Y)、色
差信号(Pr)および色差信号(Pb)は、それぞれ、
ローパスフィルター44A、44Bおよび44Cにより
高域をカットされた後、同期信号付加回路45A、45
Bおよび45Cによって、同期信号発生回路40からの
垂直および水平同期信号(SH )が付加される。
【0107】このようにして得られた輝度信号(Y+S
H )、色差信号(Pr+SH )および色差信号(Pb+
H )は、それぞれ図示しない出力回路を経てビデオ信
号として出力され、接続されたディスプレイに静止画像
が再生される。
【0108】なお、このような再生系に、前述した画像
信号の消去機構が設置されていてもよい。本実施例で
は、1つの画面に対応する画像信号について、輝度信号
(Y)が記録されるトラック数と、色差信号(Pr)が
記録されるトラック数と、色差信号(Pb)が記録され
るトラック数との比は、4:2:2とされているが、こ
れに限定されず、例えば4:1:1や2:2:2等であ
ってもよい。
【0109】また、本実施例では、画像信号の記録およ
び再生用の磁気ヘッドは1つであるが、記録系および再
生系のそれぞれにおいて、複数の磁気ヘッドが設けられ
ていてもよい。このような場合、各磁気ヘッドとして
は、例えば、輝度信号(Y)、色差信号(Pr)および
色差信号(Pb)のそれぞれに対し設けられた専用の磁
気ヘッドや、1フィールド分の画像信号に対応する磁気
ヘッド(本実施例の場合、並設された8つの磁気ヘッ
ド)が挙げられる。
【0110】また、本実施例では、色差信号(Pr)と
色差信号(Pb)とを異なるトラックに記録している
が、これらを同一の1または2以上のトラックに記録し
てもよい。この場合、色差信号(Pr)と色差信号(P
b)とを線順次記録する方法、色差信号(Pr)と色差
信号(Pb)とをそれぞれ1水平同期期間内で複数に分
割(例えば、前半と後半とに2分割)して記録する方法
のいずれでもよい。
【0111】また、本実施例では、1つの画面に対応す
る画像信号について、磁気ディスク3の外周側のトラッ
クから順に記録、再生または消去を行なっているが、こ
の順序に限定されない。
【0112】本発明において、画像信号の記録媒体は、
磁気ディスクのような磁気記録媒体に限定されず、例え
ば光記録媒体、光磁気記録媒体等であってもよい。本発
明のスチルビデオ装置は、前述したような記録系、再生
系のいずれか一方または双方を有するものであればよ
い。
【0113】以上、本発明のスチルビデオ装置を、図示
の構成例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。特に、記録系、再生系の回路構成に
ついては、同様の機能を有する任意のものが本発明に含
まれる。
【0114】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスチルビデ
オ装置によれば、同一のフィールドに属する画像信号が
連続して並ぶトラックに記録されるため、例えばフレー
ム記録による画像において一方のフィールドに属する画
像信号のみを消去した場合、他方のフィールドに属する
画像信号は、磁気ディスクの半径方向に連続して並ぶト
ラックとして残るため、無駄な空きトラックが存在せ
ず、記録媒体のスペース上の利用効率が良い。
【0115】特に、高精細度画像の記録のように、輝度
信号および色差信号をそれぞれ複数のトラックに分けて
記録するような場合には、本発明を適用する価値が高
い。また、本発明のスチルビデオ装置は、回路構成が簡
単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスチルビデオ装置の記録系の構成例を
示すブロック図である。
【図2】本発明のスチルビデオ装置の再生系の構成例を
示すブロック図である。
【図3】各メモリーにおける画像信号の記憶領域パター
ンの一例を示す模式図である。
【図4】磁気ディスク上に形成されるトラックパターン
の一例を示す図である。
【図5】スチルビデオ装置の記録系に入力される輝度信
号(Y)とトラックに記録される輝度信号(Y)との関
係を示すタイムチャートである。
【図6】スチルビデオ装置の記録系に入力される色差信
号(Pr)とトラックに記録される色差信号(Pr)と
の関係を示すタイムチャートである。
【図7】画像信号の記録のシーケンスを示すフローチャ
ートである。
【図8】画像信号の消去のシーケンスを示すフローチャ
ートである。
【図9】第1フィールドに属する画像信号の消去のシー
ケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スチルビデオ装置 2 磁気ディスクドライブ機構 3 磁気ディスク 4 モータ駆動回路 5 スピンドルモータ 6 磁気ヘッド 7 トラッキング駆動回路 8 操作部 10 システム制御回路 11A、11B、11C ローパスフィルター 12 メモリー制御回路 13 同期信号分離回路 14 クロック生成回路 15A、15B、15C A/D変換器 16A Yメモリー 16B Prメモリー 16C Pbメモリー 17 分周器 18 同期信号発生回路 19 クロック生成回路 20A、20B、20C D/A変換器 21A、21B、21C ローパスフィルター 22A、22B、22C 同期信号付加手段 23 切替スイッチ 24 記録処理回路 25 ID記録回路 26 加算器 27 記録アンプ 28 消去信号発生回路 29 切替スイッチ 30 再生アンプ 31 再生処理回路 32 ID再生処理回路 33 エンベロープ検波回路 35 メモリー制御回路 36 同期信号分離回路 37 クロック生成回路 38 A/D変換器 39A Yメモリー 39B Prメモリー 39C Pbメモリー 40 同期信号発生回路 41 クロック生成回路 42A、42B、42C D/A変換器 43 分周器 44A、44B、44C ローパスフィルター 45A、45B、45C 同期信号付加手段 101〜122 ステップ 201〜206 ステップ 301〜306 ステップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または2のフィールドで構成される1
    つの画面に対応する画像信号を記録媒体に記録する記録
    系を有するスチルビデオ装置であって、 前記記録系は、同一のフィールドに属する画像信号を前
    記記録媒体の連続して並ぶ複数のトラックに記録するよ
    う構成されていることを特徴とするスチルビデオ装置。
  2. 【請求項2】 前記画像信号は、輝度信号と色差信号と
    で構成される請求項1に記載のスチルビデオ装置。
  3. 【請求項3】 前記輝度信号と前記色差信号とをそれぞ
    れ複数のトラックに分けて記録する請求項2に記載のス
    チルビデオ装置。
  4. 【請求項4】 同一のフィールドに属する画像信号のう
    ち、輝度信号を連続して並ぶ複数のトラックに記録する
    請求項2または3に記載のスチルビデオ装置。
  5. 【請求項5】 前記記録系は、前記記録媒体の各トラッ
    クに記録された画像信号を消去する機能を有する請求項
    1ないし4のいずれかに記載のスチルビデオ装置。
  6. 【請求項6】 前記記録系は、前記記録媒体の各トラッ
    クに記録された画像信号のうち、少なくとも1フィール
    ド分の画像信号を消去する機能を有する請求項1ないし
    4のいずれかに記載のスチルビデオ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の記
    録系により記録媒体に記録された画像信号を再生する再
    生系を有するスチルビデオ装置であって、 前記再生系は、複数のトラックに記録された画像信号の
    それぞれを合成して再生するよう構成されていることを
    特徴とするスチルビデオ装置。
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