JP3384911B2 - 複合計算機システムにおける状態監視システム - Google Patents

複合計算機システムにおける状態監視システム

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JP3384911B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の情報処理装置が
ネットワークによって緩やかに結合した疎結合型の複合
計算機システムにおいて、各情報処理装置の動作状態を
監視する状態監視システムに関する。近年の情報処理量
の増大および処理の複雑化に伴って、汎用計算機などの
独立性の高い複数の情報処理装置を通信回線からなるネ
ットワークを介して接続し、疎結合型の複合計算機シス
テムを構成することにより、情報処理効率の向上を図る
システムが提案されている。
【0002】
【従来の技術】図9に、疎結合型の複合計算機システム
の構成例を示す。疎結合型の複合計算機システムを構成
する情報処理装置は、ネットワーク401によって互い
に接続されるとともに、システム記憶装置402を共有
する構成となっている。これらの情報処理装置のそれぞ
れは、クラスタと呼ばれており、各クラスタ410は、
少なくとも1つの中央処理装置(CPU)411と主記
憶装置412と入出力チャネル413とを備えた構成と
なっている。
【0003】すなわち、各情報処理装置は、従来の汎用
計算機と同等の機能を持つシステムであり、疎結合型の
複合計算機システムにおいて、各情報処理装置は、互い
にネットワークによって接続させれてはいるものの、基
本的には、独立してそれぞれ情報処理動作を行う構成と
なっている。
【0004】したがって、これらの情報処理装置の動作
状態を監視するためには、各情報処理装置410の入出
力チャネル413にコンソール414をそれぞれ接続
し、オペレータがこれらのコンソール414をそれぞれ
操作する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、複合
計算機システムを構成する複数の情報処理装置のそれぞ
れにコンソールを接続して、オペレータによる状態監視
に供する場合には、複合計算機システムを構成する情報
処理装置の数の増大とともに、必要とされるコンソール
の数も増大する。
【0006】特に、コンソールの障害に備えて、それぞ
れ1台以上の予備のコンソールを準備した場合には、膨
大な数のコンソールを設置するスペースが必要となると
ともに、これらのコンソールを操作するオペレータも増
員が必要となる。その一方、ネットワークに接続される
情報処理装置の数は益々増大する傾向にあり、上述した
従来の状態監視システムでは、複合計算機システム全体
の動作状況を的確に把握することは非常に難しく、各情
報処理装置が発行する重要事象の見落としなどが発生す
る可能性がある。
【0007】本発明は、複数の情報処理装置からなる複
合計算機システム全体の動作状況を1台のコンソールを
介して監視することが可能な状態監視システムを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理ブ
ロック図である。
【0009】請求項1の発明は、ネットワークを介して
接続された複数の情報処理装置101と、複数の情報処
理装置101が共有する共有メモリ102とを備えた複
合計算機システムにおいて、共有メモリ102は、複数
の情報処理装置101それぞれに対応するコマンド格納
領域を有するコマンド格納手段111を備え、複数の情
報処理装置101のうち少なくとも1つは、複数の情報
処理装置101のいずれかを宛先とするコマンドの入力
を受け付けるコマンド受付手段112と、宛先として指
定された情報処理装置101に対応するコマンド格納手
段111に受け付けたコマンドを送出するコマンド送信
手段113とを備え、複数の情報処理装置101は、対
応するコマンド格納領域を定期的に参照し、コマンド格
納手段111に書き込まれたコマンドがある場合にはそ
のコマンドを受信して、コマンド処理に供するコマンド
受信手段114を備えた構成であることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、ネットワークを介して
接続された複数の情報処理装置と、複数の情報処理装置
が共有する共有メモリとを備えた複合計算機システムに
おいて、共有メモリは、複数の情報処理装置からの応答
情報と情報処理装置を識別する情報とを蓄積する応答蓄
積手段を備え、複数の情報処理装置は、情報処理動作に
応じて発生した応答情報を応答蓄積手段に送出する応答
送信手段を備え、複数の情報処理装置のうち少なくとも
1つは、応答蓄積手段内の情報処理装置を識別する情報
に基づいて、応答蓄積手段に蓄積された応答情報を収集
する応答収集手段と、収集された応答情報を出力する出
力手段とを備えた構成であることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、ネットワークを介して
接続された複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理
装置が共有する共有メモリとを備えた複合計算機システ
ムにおいて、前記共有メモリは、前記複数の情報処理装
置それぞれに対応するコマンド格納領域を有するコマン
ド格納手段と、前記複数の情報処理装置からの応答情報
と情報処理装置を識別する情報とを蓄積する応答蓄積手
段を備え、前記複数の情報処理装置は、前記対応する
記コマンド格納領域を定期的に参照し、前記コマンド格
納手段に書き込まれたコマンドがある場合にはそのコマ
ンドを受信して、コマンド処理に供するコマンド受信手
段と、情報処理動作に応じて発生した応答情報を前記応
答蓄積手段に送出する応答送信手段とを備え、前記複数
の情報処理装置のうち少なくとも1つは、前記複数の情
報処理装置のいずれかを宛先とするコマンドの入力を受
け付けるコマンド受付手段と、宛先として指定された情
報処理装置に対応するコマンド格納手段に受け付けたコ
マンドを送出するコマンド送信手段と、前記応答蓄積手
段内の情報処理装置を識別する情報に基づいて、前記応
答蓄積手段に蓄積された応答情報を収集する応答収集手
段と、収集された応答情報を出力する出力手段とを備え
た構成であることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項3に記載した状
態監視システムにおいて、コマンド受付手段は、受け付
けたコマンドが、所定の特徴を有する拡張コマンドであ
るか否かを判定する判定手段と、拡張コマンドである旨
の判定結果に応じて、前記拡張コマンドの特徴で示され
る複数の情報処理装置を宛先として、前記拡張コマンド
に対応するコマンドを送信する旨をコマンド送信手段に
指示する配信制御手段とを備えた構成であり、応答収集
手段は、拡張コマンドである旨の判定結果に応じて、前
記拡張コマンドの宛先として指定された全ての情報処理
装置からの応答を集約した集約メッセージを作成して前
記出力手段による出力処理に供する応答集約手段を備え
た構成であることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項4に記載した状
態監視システムにおいて、判定手段131は、通常のコ
マンドに所定の識別文字が付加されているか否かに基づ
いて拡張コマンドを判別する構成であり、配信制御手段
132は、拡張コマンドに対応するコマンドとして、拡
張コマンドから該当する識別文字を分離して得られるコ
マンドを送信する旨を指示する構成であることを特徴と
する。
【0014】
【作用】請求項1の発明では、コマンド受付手段112
を介して入力されたコマンドは、コマンド送信手段11
3によって共有メモリ102の該当するコマンド格納手
段111に格納され、宛先の情報処理装置101のコマ
ンド受信手段114が対応するコマンド格納領域を定期
的に参照することによって格納されたコマンドがあるこ
とを知ったときに、コマンド格納手段111からこのコ
マンドが自動的に読み出されて、コマンド処理に供され
る。これにより、情報処理装置101のいずれかに接続
されたコンソールから入力したコマンドを任意の情報処
理装置101に配信することができる。
【0015】請求項2の発明では、各情報処理装置10
1の情報処理動作に応じて発生した応答情報は、応答送
信手段122によって共有メモリ102の応答蓄積手段
121に情報処理装置を識別する情報とともに書き込ま
、少なくとも1つの情報処理装置101に設けられた
応答収集手段124により、この情報処理装置を識別す
る情報に基づいて、応答蓄積手段121から応答情報が
読み出される。これにより、各情報処理装置101から
の応答情報、コンソールを備えた情報処理装置101
のいずれかに備えられた応答収集手段124によって
集して、出力手段123を介して利用者に提供すること
ができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1の発明によっ
て、情報処理装置101のいずれかに接続されたコンソ
ールから入力したコマンドを任意の情報処理装置101
に配信し、請求項2の発明によって、任意の情報処理装
置101からの応答を収集して出力することができるか
ら、多数の情報処理装置101から構成される複合計算
機システムを任意のコンソールを介して監視することが
可能となる。
【0017】請求項4の発明は、判定手段131による
判定結果に応じて、配信制御手段132が拡張コマンド
に基づいてコマンド送信手段113に適切な指示を入力
することにより、拡張コマンドで示された複数の情報処
理装置101に対応して共有メモリ102に設けられた
コマンド格納手段111に拡張コマンドに対応するコマ
ンドが格納され、これにより、複数の情報処理装置10
1へコマンドを同報することができる。また、これらの
情報処理装置101が応答蓄積手段121に格納した応
答を応答収集手段124によって収集する際に、応答集
約手段133がこれらの応答を集約した集約メッセージ
を作成して、この集約メッセージを出力手段123に渡
ことにより、同報先の情報処理装置101からの応答
を集約して出力することができる。請求項5の発明は、
通常のコマンドに識別文字を付加したものを拡張コマン
ドとして扱うことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。図2は、請求項1および請求項2
の発明の状態監視システムを適用した複合計算機システ
ムの実施例構成図である。図2において、複合計算機シ
ステムに共有メモリ102として設けられたシステム記
憶装置210は、複数の情報処理装置101に相当する
n個のクラスタ2201〜220nに対応して、コマンド
格納部2111〜211nとメッセージ格納部2121
212nとを備えるとともに、メッセージ収集領域21
3を備えた構成となっている。上述したコマンド格納部
2111〜211nは、コマンド格納手段111に相当す
るものであり、また、メッセージ収集領域213は、応
答蓄積手段121に相当するものである。
【0019】また、図2においては、システムコンソー
ル201は、クラスタ2201 の入出力チャネル202
に接続されており、このクラスタ2201 がコンソール
クラスタとなっている。このコンソールクラスタ220
1 において、コンソール制御部221は、入出力チャネ
ル202を介してコマンドテキストを受け取り、宛先お
よび発信元を示すパラメタリストを付加してコマンド受
付部222に送出するとともに、表示すべきメッセージ
を受け取って、必要な編集処理を施し、システムコンソ
ール201の表示処理に供する構成となっている。
【0020】図2に示したコマンド受付部222におい
て、送信命令作成部231は、コマンドテキストに付加
されたパラメタリストを解釈して宛先を判別し、判別し
た宛先にコマンドテキストおよびパラメタリストを送信
するための送信命令列を作成する構成となっている。ま
た、送信制御部232は、この送信命令列で指定された
宛先が自クラスタである場合は、コマンドテキストを自
クラスタのコマンド実行部223に直接に送出し、他の
クラスタが宛て先である場合は、宛先を指定してコマン
ド送信部224にコマンド送信を依頼する構成となって
いる。
【0021】これに応じて、コマンド送信部224は、
システム記憶装置210にアクセスし、指定されたクラ
スタに対応するコマンド格納部211に受け取ったコマ
ンドテキストおよびパラメタリストを書き込む構成とな
っている。一方、他のクラスタ220のコマンド受信部
225は、システム記憶装置210の対応するコマンド
格納部211に定期的にアクセスし、このコマンド格納
部211に格納されたコマンドテキストおよびパラメタ
リストを読み出して、対応するコマンド受付部222に
送出する構成となっている。
【0022】また、各クラスタ220に設けられたメッ
セージ受付部226において、パラメタ作成部233
は、対応するコマンド実行部223からメッセージを受
け取り、必要に応じて適切なパラメタリストを作成して
付加し、送信命令作成部234に送出する構成となって
いる。この送信命令作成部234は、パラメタ作成部2
33あるいはメッセージ受信部227からメッセージお
よびパラメタリストを受け取り、このパラメタリストで
指定された宛先にメッセージを送信するための送信命令
列を作成する構成となっている。また、送信制御部23
5は、この送信命令列で指定された宛先が自クラスタで
ある場合は、メッセージを自クラスタのコンソール制御
部221に直接に送出し、他のクラスタが宛て先である
場合は、宛先を指定してメッセージ送信部228にメッ
セージおよびパラメタリストの送信を依頼する構成とな
っている。
【0023】上述したメッセージ受信部227は、対応
するメッセージ格納部212から定期的に自クラスタ宛
のメッセージテキストを読み出し、パラメタリストとと
もにメッセージ受付部226に送出する構成となってい
る。また、メッセージ送信部228は、送信制御部23
5からメッセージおよびパラメタリストを受け取って、
システム記憶装置210にアクセスし、指定されたメッ
セージ格納部212あるいはメッセージ収集領域213
に書き込む構成となっている。
【0024】また、コンソールクラスタ2201 に備え
られたメッセージ収集部229は、定期的にこのメッセ
ージ収集領域213にアクセスし、格納されたメッセー
ジを収集して、メッセージ受付部226を介してコンソ
ール制御部221に送出する構成となっている。この
時、コンソール制御部221が、各クラスタからのメッ
セージおよびそれぞれに付加されたパラメタリストなど
に応じて必要な編集処理を行い、収集されたメッセージ
を表す表示データを作成して、システムコンソール20
1の表示処理に供すればよい。
【0025】図3に、コマンド配信動作を表す流れ図を
示す。利用者がシステムコンソール201を操作して、
宛先のクラスタを指定するプロンプトと命令を指定する
コマンドテキストを入力すると(ステップ301)、こ
れらのプロンプトとコマンドテキストは、入出力チャネ
ル202を介してコンソール制御部221に送られる。
これに応じて、コンソール制御部221は、受け取った
プロンプトからパラメタリストを作成してコマンドテキ
ストに付加し、コマンド受付部222に送出する(ステ
ップ302)。
【0026】コマンド受付部222の送信命令作成部2
31は、上述したパラメタリストに基づいて送信命令列
を作成して送信制御部232に送出し(ステップ30
3)、これに応じて、送信制御部232は、宛先が自ク
ラスタであるか否かを判定する(ステップ304)。こ
のステップ304の肯定判定の場合は、送信制御部23
2は、コマンドテキストおよびパラメタリストを自クラ
スタのコマンド実行部223に送出するので、このコマ
ンド実行部223により、コマンドテキストで示された
命令を実行して(ステップ305)、その後処理を終了
すればよい。
【0027】一方、ステップ301において、コンソー
ルクラスタ2201 以外のクラスタ(例えばクラスタ2
20n )を宛先としたコマンドが入力された場合は、上
述したステップ303の否定判定となり、送信制御部2
32は、コマンド送信部224にコマンドテキストおよ
びパラメタリストを転送する(ステップ306)。これ
に応じて、コマンド送信部224は、ステップ307に
おいて、該当するコマンド格納部211n に上述したコ
マンドテキストとパラメタリストとを書き込んだ後、コ
ンソールクラスタ2201 の処理を終了すればよい。
【0028】このように、コンソールクラスタ2201
のコンソール制御部221とコマンド受付部222と
が、コマンドの投入に応じて動作することにより、請求
項1で述べたコマンド受付手段112の機能を実現し、
コマンド送信手段113に相当するコマンド送信部22
4を介して、システムコンソール201から入力された
コマンドを宛先クラスタ220n に対応するコマンド格
納部211n に書き込むことができる。
【0029】また、各クラスタ220のコマンド受信部
225は、定期的に対応するコマンド格納部211を参
照することにより、コンソールクラスタ2201 のコマ
ンド送信部224が書き込んだコマンドを受け取って
(ステップ311)、コマンド受付部222に送出す
る。この場合は、送信命令作成部231により、受け取
ったコマンドを自クラスタ宛に送信する旨の送信命令列
が作成されるから、ステップ312の肯定判定として、
コマンドテキストとパラメタリストとがコマンド実行部
223に送出され、これに応じて、宛先クラスタ220
n のコマンド実行部223によりコマンドテキストで示
された命令が実行される(ステップ313)。
【0030】なお、ステップ312において、自クラス
タ宛でないと判定された場合は、ステップ314におい
てエラーを通知して、処理を終了すればよい。このよう
に、コマンド受信部225が読み取ったパラメタリスト
に応じて、コマンド受付部222が動作することによ
り、請求項1で述べたコマンド受信手段114の機能を
実現し、コマンド格納部211を介して受け取ったコマ
ンドをコマンド実行部223によるコマンド実行処理に
供することができる。
【0031】このようにして、システムコンソール20
1から複合計算機システムの任意のクラスタにコマンド
を配信し、宛先クラスタ220n に接続されたコンソー
ルからの命令と同様に、コマンド実行部223で実行さ
せることが可能となる。次に、各クラスタ220に配信
されたコマンドを実行した結果を示す応答メッセージを
収集する動作について説明する。
【0032】図4に、メッセージ収集動作を表す流れ図
を示す。コマンド実行部223によって作成された応答
メッセージは、メッセージ受付部226に入力され、ま
ず、パラメタ作成部233によって、自クラスタ220
を発信元としコンソールクラスタ220を宛先とするパ
ラメタリストが付加される(ステップ321)。例え
ば、パラメタ作成部233にシステム情報保持部を設
け、複合計算機システムの構成を示すシステム情報とし
て、自システムの識別情報とともに、コンソールクラス
タ220の識別情報を保持しておけばよい。
【0033】この場合は、ステップ322において、送
信命令作成部234により、コンソールクラスタ220
に送信する旨の送信命令列が作成されるから、送信制御
部235は、メッセージの宛先が自クラスタでないと判
定し(ステップ323の否定判定)、メッセージ送信部
227にこのメッセージおよびパラメタリストの送信を
依頼する(ステップ324)。
【0034】これに応じて、メッセージ送信部227
は、メッセージ収集領域213にメッセージテキストと
パラメタリストとを書き込んで(ステップ325)、処
理を終了すればよい。このように、メッセージ受付部2
26からの指示に応じて、メッセージ送信部227が動
作することにより、請求項2で述べた応答送信手段12
2の機能を実現し、入力されたコマンドに対する応答メ
ッセージをメッセージ収集領域213に書き込んで、メ
ッセージ収集部229の処理に供することができる。
【0035】その後に、コンソールクラスタ220に備
えられたメッセージ収集部229は、ステップ331に
おいて、上述したメッセージ収集領域213から応答メ
ッセージを読み出して、メッセージ受付部226に送出
する。この場合は、システムコンソールから投入したコ
マンドに対する応答であることがパラメタリストで示さ
れているから、ステップ332において、送信命令作成
部234が作成した送信命令に基づいて、送信制御部2
35は、ステップ333の肯定判定として、受け取った
メッセージテキストをパラメタリストとともにコンソー
ル制御部221に送出する(ステップ334)。
【0036】これに応じて、コンソール制御部221
は、例えば、パラメタリストで示された発信元のクラス
タ名を表す文字列を応答メッセージに付加し、これらの
文字列を表す表示データを作成して、入出力チャネル2
02を介してシステムコンソール201に送出し(ステ
ップ335)、その後処理を終了すればよい。
【0037】このように、メッセージ収集部229が読
み出した応答メッセージをメッセージ受付部226を介
してコンソール制御部221に送出することにより、請
求項2で述べた応答収集手段124の機能を実現し、メ
ッセージ収集領域213に格納された応答メッセージを
出力手段123に相当するシステムコンソール201に
通知することができる。
【0038】これにより、複合システムを構成する任意
のクラスタからの応答をコンソールクラスタ220に収
集して、システムコンソール201を介して利用者に提
供することが可能となる。したがって、請求項1および
請求項2の発明を組み合わせて適用すれば、システムコ
ンソール201から入力されたコマンドを複合計算機シ
ステムを構成する任意のクラスタ220に配信し、配信
先のコマンド実行部223による実行結果を示す応答メ
ッセージをシステムコンソール201に表示して利用者
に提供することが可能となり、多数のクラスタをネット
ワークによって接続した複合計算機システムを1台のシ
ステムコンソール201を介して監視することが可能と
なる。これにより、コンソールの設置スペースを節減す
るとともにオペレータの無闇な増員を不要とすることが
でき、複合計算機システムの維持管理のために要する経
済的な負担を軽減することができる。また、複合計算機
システム全体としての動作状態を一括して把握すること
が可能となるので、状態監視作業の効率を向上するとと
もに、重要事象を示すメッセージなどの見落としを防い
で、信頼性の向上を図ることができる。
【0039】なお、コンソールクラスタ220にもコマ
ンド受信部225およびメッセージ受信部227を設
け、他のクラスタ220にも、コンソール制御部22
1、コマンド送信部224およびメッセージ収集部22
9を設けて、すべてのクラスタ220を等価な構成とし
ておけば、コンソールクラスタ220やシステムコンソ
ール201のダウンに備えることができる。
【0040】このような構成を採用した場合は、例え
ば、上述したシステムコンソール201とは別に補助コ
ンソール204をクラスタ220i に接続し、この補助
コンソール204から任意のクラスタ220j を宛先と
するコマンドを投入することもできる。この場合は、図
5に示すように、クラスタ220i のコマンド受付部2
22は、コンソール制御部221からクラスタ220j
宛のコマンドを受け取って、コマンド送信部224に転
送する。このとき、発信元クラスタ220i のコンソー
ル制御部221は、自クラスタを発信元とし、コンソー
ルクラスタ2201 を経由して指定されたクラスタ22
j を宛先とする旨のパラメタリストをコマンドテキス
トに付加すればよい。
【0041】このパラメタリストに応じて、発信元クラ
スタ220i のコマンド受付部222は、一旦、宛先と
してコンソールクラスタ2201 を指定してコマンド送
信部224にコマンドの送信を依頼し、これに応じて、
コマンド送信部224は、コンソールクラスタ2201
に対応するコマンド格納部211にこのコマンドテキス
トおよびパラメタリストを書き込めばよい。
【0042】その後、このコマンドテキストおよびパラ
メタリストは、コンソールクラスタ2201 のコマンド
受信部225によって読み出され、コマンド受付部22
2に送出される。このとき、コンソールクラスタ220
1 のコマンド受付部222は、上述したパラメタリスト
の解釈結果に基づいて、最終的な宛先であるクラスタ2
20j を指定して、コマンド送信部224にコマンド送
信を依頼すればよい。
【0043】これに応じて、コンソールクラスタ220
1 のコマンド送信部224により、コマンドテキストお
よびパラメタリストが、宛先クラスタ220j に対応す
るコマンド格納部211j に書き込まれる。このように
して、コンソールクラスタ2201 を経由してコマンド
を転送する構成とした場合は、そのパラメタリストに基
づいて、応答メッセージに対応するパラメタリストを簡
単に作成し、上述した応答メッセージ収集機能をそのま
ま利用して、応答メッセージを発信元クラスタ220に
転送することができる。
【0044】例えば、宛先クラスタ220j のコマンド
実行部223で作成された応答メッセージに、メッセー
ジ受付部226において、パラメタ付加部233は、コ
ンソールクラスタ2201 を経由して発信元クラスタ2
20i に至る旨のパラメタリストを付加すればよい。こ
の場合は、上述したパラメタリストの解釈結果に応じ
て、宛先クラスタ220j からコンソールクラスタ22
1 を経由し、コマンドの転送経路を逆に辿ることによ
り、発信元クラスタ220i に対応するメッセージ格納
部212に応答メッセージを書き込んで、補助コンソー
ル204に返すことができる。
【0045】このとき、宛先クラスタのメッセージ送信
部228は、システムコンソール201からのコマンド
に対する応答メッセージと同様にして、メッセージ蓄積
部213に応答メッセージを送出すればよい。この応答
メッセージがメッセージ蓄積部213から読み出された
場合は、上述したパラメタリストに基づいて、メッセー
ジ受付部226の送信命令作成部234により作成され
た送信命令列に応じて、送信制御部235は、図4のス
テップ333の否定判定として、メッセージ送信部22
8にこのメッセージの送信を依頼する(ステップ33
6)。このようにして、宛先クラスタ220j からの応
答メッセージは、コンソールクラスタ2201 のメッセ
ージ送信部228によって発信元クラスタ220i に対
応するメッセージ格納部212i に書き込まれる。この
応答メッセージをメッセージ受信部227を介して受け
取ったときに、メッセージ受付部226の送信命令作成
部234により、自クラスタ宛である旨の送信命令列が
作成されるから、送信制御部235は、図4のステップ
323における肯定判定として、ステップ326に進
み、自クラスタのコンソール制御部221に応答メッセ
ージを送出し、補助コンソール204による表示処理に
供すればよい。
【0046】また、上述した応答メッセージの転送処理
と同様にして、任意のクラスタ220からコンソールク
ラスタ2201 を経由して他の任意のクラスタ220へ
とメッセージを送信することができる。これを利用し
て、例えば、クラスタ220で発生した事象を表すメッ
セージをコンソールクラスタ220経由で別のクラスタ
220に通知すれば、通知されたクラスタ220は、受
け取ったメッセージをそのまま利用することができ、ジ
ョブの実行終了などを通知する際に便利である。
【0047】更に、コンソールクラスタ220に備えら
れたコマンド配信機能を利用して、一回のコマンド投入
に応じて、複数のクラスタへ同一コマンドを同報するこ
ともできる。図6に、請求項4の状態監視システムを適
用した複合計算機システムの実施例構成図を示す。
【0048】図6において、各クラスタ220に設けら
れたコマンド受付部240は、図2に示したコマンド受
付部222に、コマンド判定部241と拡張命令作成部
242とを付加した構成となっており、また、メッセー
ジ受付部243は、図2に示したメッセージ受付部22
6に、メッセージ保持部244と待ち合わせ処理部24
5と編集処理部246とを付加した構成となっている。
【0049】上述したコマンド判定部241は、請求項
4で述べた判定手段131に相当するものであり、受け
付けたコマンドテキストに所定の識別文字が含まれてい
るか否かに基づいて、そのコマンドが拡張コマンドであ
るか通常のコマンドであるかを判定し、この判定結果に
応じて、命令作成部231あるいは拡張命令作成部24
2に受け付けたコマンドテキストおよびパラメタリスト
を送出する構成となっている。
【0050】また、図6に示したメッセージ受付部24
3において、メッセージ保持部244は、受け付けたメ
ッセージを一時的に保持し、待ち合わせ処理部245か
らの指示に応じて、編集処理部246を介して送信命令
作成部234に送出する構成となっている。
【0051】図7に、拡張コマンドを適用した場合のコ
マンド送信動作を表す流れ図を示す。ステップ341に
おいて、利用者がシステムコンソール201を操作し
て、例えば、識別文字「*」を付加したコマンドテキス
トを投入すると、このコマンドテキストの入力に応じ
て、コマンド受付部222のコマンド判定部241によ
り、識別文字「*」に続くコマンドテキストを同報する
旨の拡張コマンドであると判定する(ステップ342の
肯定判定)。
【0052】この場合に、コマンド判定部241は、拡
張命令作成部242に、検出した識別文字とコマンドテ
キストおよびパラメタリストを送出して送信命令の作成
動作を指示すればよい。ここで、拡張命令作成部242
は、例えば、拡張命令を示す各識別文字に対応して、同
報先のクラスタを示す同報リストを備えており、受け取
った識別文字に対応する同報先をこの同報リストから検
索し、これらの各クラスタ220に該当するコマンドテ
キストおよびパラメタリストを送信する旨の送信命令を
作成して(ステップ343)、送信制御部232に送出
すればよい。
【0053】この場合は、上述した同報リストで、識別
文字「*」に対応する同報先として全てのクラスタ22
0を指定しておけば、この拡張命令作成部242によ
り、全てのクラスタ220を宛先とする旨の送信命令列
が作成され、送信制御部232に送出される。また、上
述した拡張コマンドに対応する送信命令列の作成が終了
した後に、拡張命令作成部242は、メッセージ受付部
243の待ち合わせ処理部245に識別文字を通知し
(図6参照)、メッセージの待ち合わせを依頼する(ス
テップ344)。
【0054】上述した拡張命令作成部242から受け取
った送信命令列に従って、送信制御部232は、ステッ
プ345において、指定された同報先のクラスタ(この
場合は、全てのクラスタ220)それぞれを宛先とし
て、コマンド送信部224に対してコマンドテキストお
よびパラメタリストの送信を依頼すればよい。なお、こ
のときに、自クラスタのコマンド実行部223に直接に
コマンドを送信してもよい。
【0055】これに応じて、コマンド送信部224によ
り、複合計算機システムを構成する各クラスタ220に
同一のコマンドが順次に送信され(ステップ346)、
全てのクラスタ220へのコマンドの送信が終わったと
きに、ステップ347の肯定判定として、処理を終了す
ればよい。このように、拡張命令作成部242で作成し
た送信命令列によって、送信制御部232の動作を制御
することにより、請求項4で述べた配信制御手段132
の機能を実現し、複数クラスタ220にコマンドを同報
することが可能となる。
【0056】一方、ステップ341で通常のコマンドが
入力された場合は、ステップ342の否定判定となり、
コンソール制御部221から受け取ったコマンドテキス
トおよびパラメタリストが、そのまま命令作成部231
に送出される。この場合は、ステップ348において、
命令作成部231によってパラメタリストで指定された
クラスタを宛先とする送信命令列を作成し、この送信命
令列に応じて、送信制御部232が、ステップ349に
おいて、図3に示したステップ304からステップ30
7と同様にして、システムコンソール201上のプロン
プトで示されたクラスタ220を宛先としてコマンドテ
キストの送信を依頼して処理を終了すればよい。
【0057】このようにして、通常のコマンドも正常に
送信することができる。次に、コマンドを同報された各
クラスタからの応答メッセージを収集する動作について
説明する。ここで、待ち合わせ処理部245は、例え
ば、上述した同報リストを内部に持ち、コマンド受付部
240の拡張命令作成部242から受け取った識別文字
に基づいて、同報先として指定されたクラスタ220の
数を認識し、この同報先クラスタの数とメッセージ保持
部244に保持された応答メッセージの数との比較結果
に応じて、メッセージ保持部244の出力動作を制御す
る構成とすればよい。図8に、拡張コマンドを適用した
場合のメッセージ収集動作を表す流れ図を示す。
【0058】この場合は、まず、拡張命令作成部242
からメッセージの待ち合わせ依頼があったか否かを判定
し(ステップ351)、肯定判定の場合に待ち合わせ処
理部245は、上述した同報リストを参照し、同報クラ
スタの数を得る(ステップ352)。例えば、識別文字
「*」が通知された場合には、待ち合わせ処理部245
は、同報リストに基づいて、複合計算機システムの全ク
ラスタ数「n」を同報クラスタ数とすればよい。また、
このとき、待ち合わせ処理部245は、メッセージ保持
部244及びメッセージ編集部246に、それぞれメッ
セージの保持動作および編集動作を指示する。
【0059】その後、ステップ353において、メッセ
ージ収集部229によって、メッセージ収集領域213
から応答メッセージが読み出されると、このメッセージ
は、順次にメッセージ保持部244に蓄積される(ステ
ップ354)。このとき、待ち合わせ処理部245は、
同報クラスタ数分の応答メッセージが蓄積されたか否か
を判定し(ステップ355)、否定判定の場合は、ステ
ップ353に戻って次の応答メッセージを待ち合わせ
る。
【0060】一方、ステップ355の肯定判定の場合
は、待ち合わせ処理部245からの指示に応じて、メッ
セージ保持部244により、蓄積したメッセージがメッ
セージ編集部246に送出される(ステップ356)。
これに応じて、メッセージ編集部246は、受け取った
メッセージをまとめて一つのメッセージに集約し(ステ
ップ357)、パラメタリストとともに送信命令作成部
234に送出すればよい。
【0061】この場合は、パラメタリストによって、コ
ンソールクラスタ220宛であることが示されているか
ら、送信命令作成部234によって作成された送信命令
列に応じて、送信制御部235により、この集約された
応答メッセージをコンソール制御部221に送出し(ス
テップ358)、その後に、処理を終了すればよい。こ
のように、コマンド判定部241からの通知に応じて、
メッセージ保持部244と待ち合わせ処理部245とメ
ッセージ編集部246とが動作することにより、請求項
4で述べた応答集約手段133の機能を実現し、メッセ
ージ収集部235が読み出した応答メッセージを待ち合
わせて、拡張コマンドに対する応答メッセージを一括し
てシステムコンソール201に送出することができる。
【0062】一方、上述したステップ351で、待ち合
わせ依頼がなかったと判定された場合は、ステップ35
9において、メッセージ収集領域213から応答メッセ
ージが読み出されると、メッセージ保持部244および
メッセージ編集部246は、この応答メッセージをその
まま送信命令作成部234に送出し、ステップ358に
進めば良い。
【0063】このようにして、複合計算機システムを構
成する多数のクラスタ220に一括してコマンドを送出
し、このコマンドに対する応答メッセージを一括してシ
ステムコンソールに送出することが可能となるから、1
回のコマンドの投入により、複合計算機システムを構成
する全てのクラスタの動作状態を問い合わせたり、特定
の記憶装置を全てのクラスタに認識させたりすることが
できる。
【0064】これにより、オペレータがシステムコンソ
ール201を介して行う簡単な操作に応じて、各クラス
タ220の動作状態を示す応答メッセージを集約して提
供することができるから、複合計算機システム全体の動
作状態を一括して把握することが可能となり、システム
コンソール201を操作するオペレータの作業負担を大
幅に軽減することができる。
【0065】また、上述したように、請求項5の発明を
適用し、コマンド判定部241が、コマンドテキストに
付された所定の識別子に基づいて、拡張コマンドを検出
する構成としたことにより、従来のコマンドテキストそ
のまま利用することが可能となる。この場合は、コマン
ド送信部224によって送信されるコマンドテキスト
は、従来のコマンドテキストであり、宛先となった各ク
ラスタ220において、従来のコマンドに対応したコマ
ンド実行部223によって、同報されたコマンドを実行
することができる。したがって、この場合は、新たなコ
マンドに対応するコマンド処理部を開発する必要が無い
から、既存のソフトウェア資産を有効に利用して、シス
テム開発を効率的に進めることができ、複合計算機シス
テム全体の開発コストの低減を図ることができる。
【0066】また、コンソールを操作するオペレータ
は、任意のコマンドテキストを複数のクラスタ220に
同報する際に、そのコマンドテキストに単純な識別文字
を付加して入力すればよいので、新しいコマンドを覚え
る場合に比べて、オペレータの負担を大幅に軽減するこ
とができる。さらに、上述したコマンドの転送処理およ
びメッセージの転送処理を適用すれば、コンソールクラ
スタ2201 以外の任意のクラスタ220i に接続され
た補助コンソール204から、システムコンソール20
1から投入する場合と同様にして拡張コマンドを投入
し、この補助コンソールを介して、集約された応答メッ
セージをオペレータに提供することができる。
【0067】この場合は、補助コンソール204を介し
て投入された拡張コマンドは、クラスタ220i のコマ
ンド送信部224により、一旦、コンソールクラスタ2
20のコマンド格納部211に書き込んで、コンソール
クラスタ2201 のコマンド受付部240の機能によっ
て、識別文字で示された同報クラスタ220に配信すれ
ばよい。
【0068】その後、コンソールクラスタ2201 のメ
ッセージ受付部243の機能によって応答メッセージを
集約し、この集約した応答メッセージをメッセージ送信
部227によって発信元のクラスタ220i に転送し、
補助コンソール204を介してオペレータに提供すれば
よい。
【0069】なお、全てのクラスタ220に、コマンド
受付部240およびメッセージ受付部243備えて、等
価な構成すれば、コンソールクラスタ2201 のダウン
に備えて、複合計算機システムの信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0070】
【発明の効果】上述したように、請求項1ないし請求項
3の発明によれば、いずれかの情報処理装置に接続され
たコンソールを介して投入したコマンドを任意の情報処
理装置に配信し、配信先の情報処理装置からの応答をコ
ンソールが接続された情報処理装置に収集して、コンソ
ールを介して利用者に提供することができるから、複数
の情報処理装置から構成された複合計算機システムを1
台のコンソールを介して監視することが可能となる。
【0071】これにより、コンソールの設置スペースや
配置するオペレータの数を節減するとともに、複合計算
機システム全体の動作状態を一括して把握しやすくし、
状態監視作業の効率を向上することができる。また、請
求項4の発明によれば、拡張コマンドに応じて、複数の
情報処理装置にコマンドを同報することができるので、
オペレータの手間を削減することが可能となる。特に、
請求項5を適用して、識別文字の有無によって拡張コマ
ンドを判別する場合には、オペレータは新たなコマンド
を記憶する必要がなく、オペレータの負担を軽減すると
ともに、従来のコマンド処理部をそのまま利用して、ソ
フトウェア資産の有効活用を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】請求項1ないし請求項3の発明を適用した複合
計算機システムの実施例構成図である。
【図3】コマンド配信動作を表す流れ図である。
【図4】メッセージ収集動作を表す流れ図である。
【図5】コマンドおよびメッセージの転送動作を説明す
る図である。
【図6】請求項4の発明を適用した複合計算機システム
の実施例構成図である。
【図7】拡張コマンドを適用した場合のコマンド配信動
作を表す流れ図である。
【図8】拡張コマンドを適用した場合のメッセージ収集
動作を表す流れ図である。
【図9】疎結合型の複合計算機システムの構成例を示す
図である。
【符号の説明】
101 情報処理装置 102 共有メモリ 111 コマンド格納手段 112 コマンド受付手段 113 コマンド送信手段 114 コマンド受信手段 121 応答蓄積手段 122 応答送信手段 123 出力手段 124 応答収集手段 131 判定手段 132 配信制御手段 133 応答集約手段 201 システムコンソール 202、413 入出力チャネル 203 補助コンソール 210、402 システム記憶装置 211 コマンド格納部 212 メッセージ格納部 213 メッセージ収集領域 220、410 クラスタ 221 コンソール制御部 222、240 コマンド受付部 223 コマンド実行部 224 コマンド送信部 225 コマンド受信部 226、243 メッセージ受付部 227 メッセージ受信部 228 メッセージ送信部 229 メッセージ収集部 231、234 送信命令作成部 232、235 送信制御部 233 パラメタ付加部 241 コマンド判定部 242 拡張命令作成部 244 メッセージ保持部 245 待ち合わせ処理部 246 メッセージ編集部 401 ネットワーク 411 中央処理装置(CPU) 412 主記憶装置 414 コンソール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−70352(JP,A) 特開 昭63−174160(JP,A) 特開 平5−250224(JP,A) 特開 平1−258139(JP,A) 特開 平7−64811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/28 - 11/34 G06F 15/177

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続された複数の
    情報処理装置と、前記複数の情報処理装置が共有する共
    有メモリとを備えた複合計算機システムにおいて、 前記共有メモリは、前記複数の情報処理装置それぞれに
    対応するコマンド格納領域を有するコマンド格納手段を
    備え、 前記複数の情報処理装置のうち少なくとも1つは、 前記複数の情報処理装置のいずれかを宛先とするコマン
    ドの入力を受け付けるコマンド受付手段と、 宛先として指定された情報処理装置に対応するコマンド
    格納手段に受け付けたコマンドを送出するコマンド送信
    手段とを備え、 前記複数の情報処理装置は、前記対応する前記コマンド
    格納領域を定期的に参照し、前記コマンド格納手段に書
    き込まれたコマンドがある場合にはそのコマンドを受信
    して、コマンド処理に供するコマンド受信手段を備えた
    構成であることを特徴とする状態監視システム。
  2. 【請求項2】 ネットワークを介して接続された複数の
    情報処理装置と、前記複数の情報処理装置が共有する共
    有メモリとを備えた複合計算機システムにおいて、 前記共有メモリは、前記複数の情報処理装置からの応答
    情報と情報処理装置を識別する情報とを蓄積する応答蓄
    積手段を備え、 前記複数の情報処理装置は、情報処理動作に応じて発生
    した応答情報を前記応答蓄積手段に送出する応答送信手
    段を備え、 前記複数の情報処理装置のうち少なくとも1つは、前記応答蓄積手段内の情報処理装置を識別する情報に基
    づいて、前記応答蓄積手段に蓄積された応答情報を収集
    する応答収集手段と 収集された応答情報を出力する出力
    手段とを備えた構成である ことを特徴とする状態監視シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して接続された複数の
    情報処理装置と、前記複数の情報処理装置が共有する共
    有メモリとを備えた複合計算機システムにおいて、 前記共有メモリは、 前記複数の情報処理装置それぞれに対応するコマンド格
    納領域を有するコマンド格納手段と、 前記複数の情報処理装置からの応答情報と情報処理装置
    を識別する情報とを蓄積する応答蓄積手段を備え、 前記複数の情報処理装置は、 前記対応する前記コマンド格納領域を定期的に参照し、
    前記コマンド格納手段に書き込まれたコマンドがある場
    合にはそのコマンドを受信して、コマンド処理に供する
    コマンド受信手段と、 情報処理動作に応じて発生した応答情報を前記応答蓄積
    手段に送出する応答送信手段とを備え、 前記複数の情報処理装置のうち少なくとも1つは、 前記複数の情報処理装置のいずれかを宛先とするコマン
    ドの入力を受け付けるコマンド受付手段と、 宛先として指定された情報処理装置に対応するコマンド
    格納手段に受け付けたコマンドを送出するコマンド送信
    手段と、前記応答蓄積手段内の情報処理装置を識別する情報に基
    づいて、前記応答蓄積手段に蓄積された応答情報を収集
    する応答収集手段と 収集された応答情報を出力する出力
    手段とを備えた構成である ことを特徴とする状態監視シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した状態監視システムに
    おいて、 コマンド受付手段は、 受け付けたコマンドが、所定の特徴を有する拡張コマン
    ドであるか否かを判定する判定手段と、 拡張コマンドである旨の判定結果に応じて、前記拡張コ
    マンドの特徴で示される複数の情報処理装置を宛先とし
    て、前記拡張コマンドに対応するコマンドを送信する旨
    をコマンド送信手段に指示する配信制御手段とを備えた
    構成であり、 応答収集手段は、拡張コマンドである旨の判定結果に応
    じて、前記拡張コマンドの宛先として指定された全ての
    情報処理装置からの応答を集約した集約メッセージを作
    成して前記出力手段による出力処理に供する応答集約手
    段を備えた構成であることを特徴とする状態監視システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した状態監視システムに
    おいて、 判定手段は、通常のコマンドに所定の識別文字が付加さ
    れているか否かに基づいて拡張コマンドを判別する構成
    であり、 配信制御手段は、前記拡張コマンドに対応するコマンド
    として、前記拡張コマンドから該当する識別文字を分離
    して得られるコマンドを送信する旨を指示する構成であ
    ることを特徴とする状態監視システム。
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