JP3466630B2 - 情報連絡装置 - Google Patents
情報連絡装置Info
- Publication number
- JP3466630B2 JP3466630B2 JP07995891A JP7995891A JP3466630B2 JP 3466630 B2 JP3466630 B2 JP 3466630B2 JP 07995891 A JP07995891 A JP 07995891A JP 7995891 A JP7995891 A JP 7995891A JP 3466630 B2 JP3466630 B2 JP 3466630B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- terminal device
- transmitted
- urgency
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Devices For Executing Special Programs (AREA)
- Information Transfer Between Computers (AREA)
- Computer And Data Communications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の端末装置の間の
一定の制御のもとに情報伝達を行う情報連絡装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】例えば原子力発電プラントなどにおい
て、プラントの運転制御に従事する運転員相互の間での
運転操作に係る情報のやり取りを計算機システムを用い
て行う際に、プラント制御質における情報連絡装置が適
用される。原子力発電プラントのように、運転を制御す
るのに膨大な運転情報を管理する必要があり、かつ運転
にあたっては万全の安全性が要求されるようなプラント
の運転では、運転員の役割が重要となっている。特に、
運転員相互の連絡不良および操作ミス等の人為的ミスの
防止が物的設備自体の安全性確保に加えて重要な課題と
なっている。プラントの運転においては、つぎづぎと得
られる運転情報を基にプラント状態を解析し、必要なプ
ラント操作を行っている。このとき、操作ミス、あるい
はプラントの状況解釈の不十分さにより予期せぬ結果を
生じることがある。このような人為的不具合の原因を調
べるとその60%は運転情報に係る不具合が占めている
という報告がある。特に、運転員相互の間での連絡の不
具合が原因になっている。通常のプラント運転時では、
運転員相互間での連絡が十分伝わっているか確認する等
の指針の下に連絡の不具合を防止しているが、緊急事態
においては、運転員のそれぞれが所掌操作範囲を押さえ
る為のワークロードが高いため、相手が十分情報を受け
とったかどうかを確認をするまで必要情報(報告)を相
手方に発し続けることが困難となる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようにプラントの
運転制御においては、プラント状況解釈の不足、あるい
は予測不十分による操作ミスが発生する原因として十分
な情報が意思決定者である運転員に届いていないことが
あげられる。特に、制御室での情報連絡は、緊急時にお
いては口頭で行われ、情報発信者のワークロードが高い
ため発信はされるが受信が十分でないことが起こり易
い。これは、音声情報が情報受信者の記憶に頼る揮発性
の情報という性質のものであるためである。この情報の
揮発性が、重要情報の伝達に際し問題となる。そこで、
本発明は、上記問題点を解消し、運転員相互の間での重
要な情報の連絡漏れを防止し、重要情報をその重要度、
優先度に応じて確実に相手の運転員に伝達し、コミニュ
ケーションの不良による判断ミス等を防止する情報伝達
装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、音声、文字、画像を媒体とする情報の入
出力手段および音声を文字情報に変換する音声認識手段
を備えた複数の端末装置と、上記複数の端末装置間での
情報転送にあたって情報転送管理に必要な情報が蓄積さ
れた情報転送知識ベースと、上記情報転送知識ベースを
参照して、送信先の端末装置の受信状態を認識するとと
もに、受信中の情報と該端末に送信しようとする情報と
について緊急度および端末装置機能分担のクリティカリ
ティの比較を行い、比較結果に基づいて端末装置間での
情報転送の制御を行うマルチメディア情報ネットワーク
処理装置とを具備し、上記マルチメディア情報ネットワ
ーク処理装置は、送信先の端末装置が受信中の情報と該
端末装置に送信しようとする情報の緊急度が高いと判断
した場合には、この緊急度の高い情報を割り込みにより
該端末装置に送信し、送信先の端末装置が受信中の情報
と該端末装置に送信しようとする情報とが同等の緊急度
である場合は、さらに送信しようとする情報について該
端末装置の機能分担のクリティカリティが高いと判断し
た場合に、この情報を割り込みにより該端末装置に送信
することを特徴とするものである。 【0005】 【作用】情報発信者の音声は、端末装置の音声認識装置
によって文字情報化され、この文字情報に加えて音声情
報、プラント運転状態を表示する画面情報といった種々
の媒体の情報が、マルチメディア情報ネットワーク処理
装置の統合的な制御のもとに受信相手の端末装置に転送
される。受信者の端末装置には、音声情報が不揮発性の
文字情報として表示される。また、マルチメディア情報
ネットワーク処理装置は、情報転送知識ベースを随時参
照して、相手方の端末装置が他の端末装置からの情報を
受信中でも、重要情報については他に優先して転送す
る。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例について添付の図面
を参照して説明する。図2は、プラントの制御室内に配
設される本実施例のシステムの概略的全体構成を示すも
ので、符号1は制御対象となるプラントを示す。プラン
ト1を構成する機器の動作は、制御室の操作盤を介して
監視制御される。符号2の運転支援装置はプラントのプ
ロセスデータを収集するデータ収集装置および収集した
プロセスデータからプラントの運転状態を視覚に訴える
など固定して表示し、運転員に判断にあたっての支援情
報を表示する表示装置などを備えている。プラントの運
転は、複数の運転員で構成されるチームによって運転さ
れるため、制御室内に配置される運転員各人にはそれぞ
れ相互に指令、運転情報、報告などの情報をやり取りす
るために情報の発受信用の端末装置3、3、…が割り当
てられている。これら端末装置3、3、…は、それぞれ
運転支援装置2に接続されるとともに、端末装置3、
3、…相互間で情報の伝達が行えるように互いに並列的
に接続されている。符号4は、マルチメディア情報ネッ
トワーク処理装置を示し、このマルチメディア情報ネッ
トワーク処理装置4は各端末装置3、3、…において運
転員が入力した音声による情報あるいは音声を文字化し
た情報および関連する画面情報などの種々の媒体からな
る情報を端末装置3、3、…の相互の間で転送する場合
の統合的な転送制御を行う。 【0007】 【作用】情報発信者の音声は、端末装置の音声認識装置
によって文字情報化され、この文字情報に加えて音声情
報、プラント運転状態を表示する画面情報といった種々
の媒体の情報が、マルチメディア情報ネットワーク処理
装置の統合的な制御のもとに受信相手の端末装置に転送
される。受信者の端末装置には、音声情報が不揮発性の
文字情報として表示される。また、マルチメディア情報
ネットワーク処理装置は、情報転送知識ベースを随時参
照して、緊急度および機能分担のクリティカリティを比
較し、相手方の端末装置が他の端末装置からの情報を受
信中でも、重要情報については他に優先して転送する。 【0008】次に、本実施例の動作を図3の処理の流れ
図を参照しながら説明する。運転員5によって一の端末
装置3からマルチメディア情報ネットワーク処理装置4
に入力される情報には、次のような異なる媒体の情報が
ある。すなわち、ポインティングデバイス8を介して入
力される情報としては、情報の転送先20、関連画像情
報21、検索に必要な情報自体のキーワード22、情報
の緊急度23といった文字情報、また、マイク6を通し
てマルチメディア情報ネットワーク処理装置4に入力さ
れる情報としてはその音声情報24そのものおよび音声
認識装置7にて作成された音声の文字化情報25とがあ
る。これら各端末装置3から入力される各種情報はマル
チメディア情報ネットワーク処理装置4を介して任意の
他の端末装置3に転送されるとともに、連絡情報記憶装
置12に記憶される。 【0009】そこで、マルチメディア情報ネットワーク
処理装置4は、情報の転送先情報20によって指定され
た端末装置に情報を転送するにあたって、情報を転送す
べき先の端末装置が既に他の情報を受信中か否かの判断
を情報転送知識ベース11に蓄えられた知識に基づき判
断する(ステップ30)。送信先の端末装置が他の端末
装置からの情報を受信中でない場合は、現状の送るべき
情報をそのまま転送する(ステップ31)。情報が転送
された先の端末装置では送られた情報の全体が音声出力
装置9およびCRT10によって提示される。 【0010】一方、送信先の端末装置が他の端末装置か
ら送られた情報を受信中の場合、(ステップ32)、マ
ルチメディア情報ネットワーク処理装置4は、情報転送
知識ベース11に蓄えられた知識に基づきその端末装置
の受信中の情報と現在送信すべき情報の緊急度(重要
度)の比較を行い、受信中の情報に割り込みをかけるか
否かの判断をする。この受信中の情報より現在送ろうと
している情報のほうが緊急性が高いと判定される場合、
割り込みによる情報転送を行う(ステップ33)。情報
の緊急性が同等と判断される場合は、情報転送知識ベー
ス11に蓄えられた知識に基づき、その端末装置が受信
中の情報と現在そこに送信すべき情報についての端末装
置の機能分担のクリティカリティを検討する(ステップ
34)。ここで、端末装置の機能分担のクリティカリテ
ィとは、送信先の端末装置に関係する運転員にとってそ
の情報がその端末装置で処理すべき重要な内容をもって
いるかどうかという判断における重要度のことをいい、
送信先の端末装置に関与する運転員の役割との関係で情
報の中身に着目した判断基準である(本明細書において
は、「機能分担のクリティカリティ」をかかる意味で用
いる)。これに対して緊急度は、その情報を届けるべき
時期的内容評価の面に着目した判断基準である。送信先
の端末装置が受信中の情報よりも現在送ろうとしている
情報のほうが機能分担のクリティカリティが高いと判断
される場合には割り込みによる情報転送を行う(ステッ
プ33)。 【0011】これに対して、送信先の端末装置が受信中
の情報よりも現在送ろうとしている情報の方が、緊急性
および機能分担のクリティカリティともに低いと判断さ
れる場合には、マルチメディア情報ネットワーク処理装
置4は、現在転送しようとしている情報が送信先の要求
に対する回答であるか否かを情報転送知識ベース11に
蓄えられた情報に基づき判定する(ステップ35)。現
在転送しようとしている情報が、送信先の要求に対する
回答である場合、割り込みによる情報転送を行う(ステ
ップ33)。 【0012】一方、現在転送しようとしている情報が送
信先の要求に対する回答でない場合には、その送信先の
端末装置において、受信すべき情報が転送されてきてい
ることの表示並びに発信先とがCRT10に表示され
る。そして、マルチメディア情報ネットワーク処理装置
4は、送信先の端末装置の受信待ち行列として、情報緊
急度と、機能分担のクリティカリティの判断結果を合わ
せて登録し端末装置の空き状態を監視する(ステップ3
6)。待ち行列に入った受信情報は、緊急度に応じてあ
るいは緊急度が同じ場合は時間的に新しい情報を優先し
て先に表示されるよう情報転送知識ベース11に蓄えら
れた知識に基づいてソートされる。 【0013】次に、待ち行列に入った情報は、既に述べ
た手順を経て自動的に転送先の端末装置に出力されてい
く。この場合、音声情報は音声出力装置9から運転者5
に伝達され、音声から文字化された情報、また、運転支
援装置からの関連画面情報はCRT10によって視覚的
に画面に表示される。その際、運転員5はポインティン
グデバイス8を用いてキーワードにより必要な情報の検
索を行うことも可能である(ステップ37)。すなわ
ち、ポインティングデバイス8を用いて待ち行列情報を
要求すると次に表示されるべきものから、キーワード2
2がCRT10に表示される。この場合、情報自体の本
体は、マルチメディア情報ネットワーク処理装置4にて
制御される連絡情報記憶装置12に記憶されているが、
その情報の中から、待ち行列に応じてキーワード22が
検索対象となりキーワード22に対応する音声文字化情
報25が上述のソートの順序に従って端末装置3のCR
T10に提示される(ステップ38)。ポインティング
デバイス8がマウス等による場合、プルダウンメニュー
形式などを用いて、情報ごとにキーワード22を表示し
ていくこともできる。送信先の端末装置の運転員がポイ
ンティングデバイス8を用いて、例えばプルダウンメニ
ューから情報全体の提示要求を行うことにより(ステッ
プ39)、キーワード22に対応した音声情報24、音
声文字化情報25の全体が音声出力装置9およびCRT
10から出力される(ステップ40)。全体表示の指示
がない場合には、端末装置の空き状態監視に移行するこ
とになる。 【0014】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、音声、文字、画像という異なる媒体の情報を
統合的にマルチメディア情報ネットワーク処理装置を介
して端末装置間で送受信する場合に、転送制御を伴う通
信を行うことで、これらの情報を不揮発性の情報とし
て、受信側の端末装置を有する相手方に確実に伝達する
ことができる。しかも、端末装置間で転送される情報は
その緊急度および機能分担のクリティカリティに応じて
制御されて転送されるので、重要情報の伝達漏れ、見落
としなど従来生じていたヒューマンファクターに基づく
コミュニケーションエラーを防止することが可能とな
り、端末装置の保有者相互の間での意思疎通の促進を図
り、適切な判断を下すために十分な情報を伝達すること
ができる。
一定の制御のもとに情報伝達を行う情報連絡装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】例えば原子力発電プラントなどにおい
て、プラントの運転制御に従事する運転員相互の間での
運転操作に係る情報のやり取りを計算機システムを用い
て行う際に、プラント制御質における情報連絡装置が適
用される。原子力発電プラントのように、運転を制御す
るのに膨大な運転情報を管理する必要があり、かつ運転
にあたっては万全の安全性が要求されるようなプラント
の運転では、運転員の役割が重要となっている。特に、
運転員相互の連絡不良および操作ミス等の人為的ミスの
防止が物的設備自体の安全性確保に加えて重要な課題と
なっている。プラントの運転においては、つぎづぎと得
られる運転情報を基にプラント状態を解析し、必要なプ
ラント操作を行っている。このとき、操作ミス、あるい
はプラントの状況解釈の不十分さにより予期せぬ結果を
生じることがある。このような人為的不具合の原因を調
べるとその60%は運転情報に係る不具合が占めている
という報告がある。特に、運転員相互の間での連絡の不
具合が原因になっている。通常のプラント運転時では、
運転員相互間での連絡が十分伝わっているか確認する等
の指針の下に連絡の不具合を防止しているが、緊急事態
においては、運転員のそれぞれが所掌操作範囲を押さえ
る為のワークロードが高いため、相手が十分情報を受け
とったかどうかを確認をするまで必要情報(報告)を相
手方に発し続けることが困難となる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようにプラントの
運転制御においては、プラント状況解釈の不足、あるい
は予測不十分による操作ミスが発生する原因として十分
な情報が意思決定者である運転員に届いていないことが
あげられる。特に、制御室での情報連絡は、緊急時にお
いては口頭で行われ、情報発信者のワークロードが高い
ため発信はされるが受信が十分でないことが起こり易
い。これは、音声情報が情報受信者の記憶に頼る揮発性
の情報という性質のものであるためである。この情報の
揮発性が、重要情報の伝達に際し問題となる。そこで、
本発明は、上記問題点を解消し、運転員相互の間での重
要な情報の連絡漏れを防止し、重要情報をその重要度、
優先度に応じて確実に相手の運転員に伝達し、コミニュ
ケーションの不良による判断ミス等を防止する情報伝達
装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、音声、文字、画像を媒体とする情報の入
出力手段および音声を文字情報に変換する音声認識手段
を備えた複数の端末装置と、上記複数の端末装置間での
情報転送にあたって情報転送管理に必要な情報が蓄積さ
れた情報転送知識ベースと、上記情報転送知識ベースを
参照して、送信先の端末装置の受信状態を認識するとと
もに、受信中の情報と該端末に送信しようとする情報と
について緊急度および端末装置機能分担のクリティカリ
ティの比較を行い、比較結果に基づいて端末装置間での
情報転送の制御を行うマルチメディア情報ネットワーク
処理装置とを具備し、上記マルチメディア情報ネットワ
ーク処理装置は、送信先の端末装置が受信中の情報と該
端末装置に送信しようとする情報の緊急度が高いと判断
した場合には、この緊急度の高い情報を割り込みにより
該端末装置に送信し、送信先の端末装置が受信中の情報
と該端末装置に送信しようとする情報とが同等の緊急度
である場合は、さらに送信しようとする情報について該
端末装置の機能分担のクリティカリティが高いと判断し
た場合に、この情報を割り込みにより該端末装置に送信
することを特徴とするものである。 【0005】 【作用】情報発信者の音声は、端末装置の音声認識装置
によって文字情報化され、この文字情報に加えて音声情
報、プラント運転状態を表示する画面情報といった種々
の媒体の情報が、マルチメディア情報ネットワーク処理
装置の統合的な制御のもとに受信相手の端末装置に転送
される。受信者の端末装置には、音声情報が不揮発性の
文字情報として表示される。また、マルチメディア情報
ネットワーク処理装置は、情報転送知識ベースを随時参
照して、相手方の端末装置が他の端末装置からの情報を
受信中でも、重要情報については他に優先して転送す
る。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例について添付の図面
を参照して説明する。図2は、プラントの制御室内に配
設される本実施例のシステムの概略的全体構成を示すも
ので、符号1は制御対象となるプラントを示す。プラン
ト1を構成する機器の動作は、制御室の操作盤を介して
監視制御される。符号2の運転支援装置はプラントのプ
ロセスデータを収集するデータ収集装置および収集した
プロセスデータからプラントの運転状態を視覚に訴える
など固定して表示し、運転員に判断にあたっての支援情
報を表示する表示装置などを備えている。プラントの運
転は、複数の運転員で構成されるチームによって運転さ
れるため、制御室内に配置される運転員各人にはそれぞ
れ相互に指令、運転情報、報告などの情報をやり取りす
るために情報の発受信用の端末装置3、3、…が割り当
てられている。これら端末装置3、3、…は、それぞれ
運転支援装置2に接続されるとともに、端末装置3、
3、…相互間で情報の伝達が行えるように互いに並列的
に接続されている。符号4は、マルチメディア情報ネッ
トワーク処理装置を示し、このマルチメディア情報ネッ
トワーク処理装置4は各端末装置3、3、…において運
転員が入力した音声による情報あるいは音声を文字化し
た情報および関連する画面情報などの種々の媒体からな
る情報を端末装置3、3、…の相互の間で転送する場合
の統合的な転送制御を行う。 【0007】 【作用】情報発信者の音声は、端末装置の音声認識装置
によって文字情報化され、この文字情報に加えて音声情
報、プラント運転状態を表示する画面情報といった種々
の媒体の情報が、マルチメディア情報ネットワーク処理
装置の統合的な制御のもとに受信相手の端末装置に転送
される。受信者の端末装置には、音声情報が不揮発性の
文字情報として表示される。また、マルチメディア情報
ネットワーク処理装置は、情報転送知識ベースを随時参
照して、緊急度および機能分担のクリティカリティを比
較し、相手方の端末装置が他の端末装置からの情報を受
信中でも、重要情報については他に優先して転送する。 【0008】次に、本実施例の動作を図3の処理の流れ
図を参照しながら説明する。運転員5によって一の端末
装置3からマルチメディア情報ネットワーク処理装置4
に入力される情報には、次のような異なる媒体の情報が
ある。すなわち、ポインティングデバイス8を介して入
力される情報としては、情報の転送先20、関連画像情
報21、検索に必要な情報自体のキーワード22、情報
の緊急度23といった文字情報、また、マイク6を通し
てマルチメディア情報ネットワーク処理装置4に入力さ
れる情報としてはその音声情報24そのものおよび音声
認識装置7にて作成された音声の文字化情報25とがあ
る。これら各端末装置3から入力される各種情報はマル
チメディア情報ネットワーク処理装置4を介して任意の
他の端末装置3に転送されるとともに、連絡情報記憶装
置12に記憶される。 【0009】そこで、マルチメディア情報ネットワーク
処理装置4は、情報の転送先情報20によって指定され
た端末装置に情報を転送するにあたって、情報を転送す
べき先の端末装置が既に他の情報を受信中か否かの判断
を情報転送知識ベース11に蓄えられた知識に基づき判
断する(ステップ30)。送信先の端末装置が他の端末
装置からの情報を受信中でない場合は、現状の送るべき
情報をそのまま転送する(ステップ31)。情報が転送
された先の端末装置では送られた情報の全体が音声出力
装置9およびCRT10によって提示される。 【0010】一方、送信先の端末装置が他の端末装置か
ら送られた情報を受信中の場合、(ステップ32)、マ
ルチメディア情報ネットワーク処理装置4は、情報転送
知識ベース11に蓄えられた知識に基づきその端末装置
の受信中の情報と現在送信すべき情報の緊急度(重要
度)の比較を行い、受信中の情報に割り込みをかけるか
否かの判断をする。この受信中の情報より現在送ろうと
している情報のほうが緊急性が高いと判定される場合、
割り込みによる情報転送を行う(ステップ33)。情報
の緊急性が同等と判断される場合は、情報転送知識ベー
ス11に蓄えられた知識に基づき、その端末装置が受信
中の情報と現在そこに送信すべき情報についての端末装
置の機能分担のクリティカリティを検討する(ステップ
34)。ここで、端末装置の機能分担のクリティカリテ
ィとは、送信先の端末装置に関係する運転員にとってそ
の情報がその端末装置で処理すべき重要な内容をもって
いるかどうかという判断における重要度のことをいい、
送信先の端末装置に関与する運転員の役割との関係で情
報の中身に着目した判断基準である(本明細書において
は、「機能分担のクリティカリティ」をかかる意味で用
いる)。これに対して緊急度は、その情報を届けるべき
時期的内容評価の面に着目した判断基準である。送信先
の端末装置が受信中の情報よりも現在送ろうとしている
情報のほうが機能分担のクリティカリティが高いと判断
される場合には割り込みによる情報転送を行う(ステッ
プ33)。 【0011】これに対して、送信先の端末装置が受信中
の情報よりも現在送ろうとしている情報の方が、緊急性
および機能分担のクリティカリティともに低いと判断さ
れる場合には、マルチメディア情報ネットワーク処理装
置4は、現在転送しようとしている情報が送信先の要求
に対する回答であるか否かを情報転送知識ベース11に
蓄えられた情報に基づき判定する(ステップ35)。現
在転送しようとしている情報が、送信先の要求に対する
回答である場合、割り込みによる情報転送を行う(ステ
ップ33)。 【0012】一方、現在転送しようとしている情報が送
信先の要求に対する回答でない場合には、その送信先の
端末装置において、受信すべき情報が転送されてきてい
ることの表示並びに発信先とがCRT10に表示され
る。そして、マルチメディア情報ネットワーク処理装置
4は、送信先の端末装置の受信待ち行列として、情報緊
急度と、機能分担のクリティカリティの判断結果を合わ
せて登録し端末装置の空き状態を監視する(ステップ3
6)。待ち行列に入った受信情報は、緊急度に応じてあ
るいは緊急度が同じ場合は時間的に新しい情報を優先し
て先に表示されるよう情報転送知識ベース11に蓄えら
れた知識に基づいてソートされる。 【0013】次に、待ち行列に入った情報は、既に述べ
た手順を経て自動的に転送先の端末装置に出力されてい
く。この場合、音声情報は音声出力装置9から運転者5
に伝達され、音声から文字化された情報、また、運転支
援装置からの関連画面情報はCRT10によって視覚的
に画面に表示される。その際、運転員5はポインティン
グデバイス8を用いてキーワードにより必要な情報の検
索を行うことも可能である(ステップ37)。すなわ
ち、ポインティングデバイス8を用いて待ち行列情報を
要求すると次に表示されるべきものから、キーワード2
2がCRT10に表示される。この場合、情報自体の本
体は、マルチメディア情報ネットワーク処理装置4にて
制御される連絡情報記憶装置12に記憶されているが、
その情報の中から、待ち行列に応じてキーワード22が
検索対象となりキーワード22に対応する音声文字化情
報25が上述のソートの順序に従って端末装置3のCR
T10に提示される(ステップ38)。ポインティング
デバイス8がマウス等による場合、プルダウンメニュー
形式などを用いて、情報ごとにキーワード22を表示し
ていくこともできる。送信先の端末装置の運転員がポイ
ンティングデバイス8を用いて、例えばプルダウンメニ
ューから情報全体の提示要求を行うことにより(ステッ
プ39)、キーワード22に対応した音声情報24、音
声文字化情報25の全体が音声出力装置9およびCRT
10から出力される(ステップ40)。全体表示の指示
がない場合には、端末装置の空き状態監視に移行するこ
とになる。 【0014】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、音声、文字、画像という異なる媒体の情報を
統合的にマルチメディア情報ネットワーク処理装置を介
して端末装置間で送受信する場合に、転送制御を伴う通
信を行うことで、これらの情報を不揮発性の情報とし
て、受信側の端末装置を有する相手方に確実に伝達する
ことができる。しかも、端末装置間で転送される情報は
その緊急度および機能分担のクリティカリティに応じて
制御されて転送されるので、重要情報の伝達漏れ、見落
としなど従来生じていたヒューマンファクターに基づく
コミュニケーションエラーを防止することが可能とな
り、端末装置の保有者相互の間での意思疎通の促進を図
り、適切な判断を下すために十分な情報を伝達すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報連絡装置の一実施例の構成説明
図。 【図2】情報連絡装置において、端末装置とマルチメデ
ィア情報ネットワーク処理装置の関係を表した構成説明
図。 【図3】マルチメディア情報ネットワーク処理装置の処
理の流れ図。 【符号の説明】 1 プラント 2 運転支援装置 3 端末装置 5 マルチメディア情報ネットワーク処理装置 6 情報転送知識ベース 7 音声認識装置
図。 【図2】情報連絡装置において、端末装置とマルチメデ
ィア情報ネットワーク処理装置の関係を表した構成説明
図。 【図3】マルチメディア情報ネットワーク処理装置の処
理の流れ図。 【符号の説明】 1 プラント 2 運転支援装置 3 端末装置 5 マルチメディア情報ネットワーク処理装置 6 情報転送知識ベース 7 音声認識装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06F 13/00
G06F 15/00
G06F 3/16
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】音声、文字、画像を媒体とする情報の入出
力手段および音声を文字情報に変換する音声認識手段を
備えた複数の端末装置と、 上記複数の端末装置間での情報転送にあたって情報転送
管理に必要な情報が蓄積された情報転送知識ベースと、 上記情報転送知識ベースを参照して、送信先の端末装置
の受信状態を認識するとともに、受信中の情報と該端末
に送信しようとする情報とについて緊急度および端末装
置機能分担のクリティカリティの比較を行い、比較結果
に基づいて端末装置間での情報転送の制御を行うマルチ
メディア情報ネットワーク処理装置とを具備し、 上記マルチメディア情報ネットワーク処理装置は、送信
先の端末装置が受信中の情報と該端末装置に送信しよう
とする情報の緊急度が高いと判断した場合には、この緊
急度の高い情報を割り込みにより該端末装置に送信し、
送信先の端末装置が受信中の情報と該端末装置に送信し
ようとする情報とが同等の緊急度である場合は、さらに
送信しようとする情報について該端末装置の機能分担の
クリティカリティが高いと判断した場合に、この情報を
割り込みにより該端末装置に送信することを特徴とする
情報連絡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07995891A JP3466630B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 情報連絡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07995891A JP3466630B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 情報連絡装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04314153A JPH04314153A (ja) | 1992-11-05 |
JP3466630B2 true JP3466630B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=13704819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07995891A Expired - Fee Related JP3466630B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 情報連絡装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3466630B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106779080A (zh) * | 2017-01-13 | 2017-05-31 | 武汉理工数字传播工程有限公司 | 一种人物信息知识库自动构建方法 |
JP2020187554A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 株式会社スター精機 | 機械作業情報の記録方法及び確認方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06314181A (ja) | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Hitachi Ltd | 複数ディスプレイによる対話型制御システムとその制御方法 |
JPH08194600A (ja) * | 1995-01-17 | 1996-07-30 | Nec Corp | 音声入力端末装置 |
-
1991
- 1991-04-12 JP JP07995891A patent/JP3466630B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106779080A (zh) * | 2017-01-13 | 2017-05-31 | 武汉理工数字传播工程有限公司 | 一种人物信息知识库自动构建方法 |
JP2020187554A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 株式会社スター精機 | 機械作業情報の記録方法及び確認方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04314153A (ja) | 1992-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR950010833B1 (ko) | 컴퓨터 시스템의 서비스 네트워크에 컴퓨터 시스템의 자동 등록 방법 | |
US6263365B1 (en) | Browser controller | |
US7366731B2 (en) | Trouble ticket assignment | |
US20030043178A1 (en) | Initiation of interactive support from a computer desktop | |
US20030043179A1 (en) | Method and apparatus for providing user support based on contextual information | |
CN111063054A (zh) | 故障信息发送方法和装置、车辆故障处理方法和装置 | |
US20020054143A1 (en) | Message handling apparatus and method | |
US6658466B1 (en) | Method and apparatus for integrating remote human interactive assistance function into software systems | |
US6976067B2 (en) | Method and apparatus for providing entitlement information for interactive support | |
US20040204941A1 (en) | Digital transcription system and method | |
CN113911872B (zh) | 故障处理方法、系统及预警救援系统 | |
JP3466630B2 (ja) | 情報連絡装置 | |
CN112333016A (zh) | 报障处理方法、系统、设备及存储介质 | |
CN110069760A (zh) | 一种文档问题反馈方法、装置、介质和电子设备 | |
CN113220379B (zh) | 任务处理方法、装置、电子设备和可读存储介质 | |
US9122519B1 (en) | Governor for elimination of repetitive requests | |
JPH1032944A (ja) | 設備監視システム | |
KR950010835B1 (ko) | 컴퓨터 시스템의 서비스 네트워크에서 한 컴퓨터 시스템상의 문제 예방 실행 방법 | |
KR950010832B1 (ko) | 컴퓨터 시스템의 서비스 네트워크에서 한 컴퓨터 시스템상의 문제 해결 트래킹 방법 | |
JP6954950B2 (ja) | 情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム | |
JPH06161786A (ja) | マルチプロセス入力システム | |
CN114217755A (zh) | 交通信息处理方法、系统和电子设备 | |
EP0917061A1 (en) | A data processing support method and system | |
CN116939108A (zh) | 流程自动化对话机器人系统及方法 | |
CN116488988A (zh) | 自动检修方法、装置、电子设备及存储介质 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |