JP3384658B2 - 耕耘作業機 - Google Patents

耕耘作業機

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JP3384658B2
JP3384658B2 JP26605395A JP26605395A JP3384658B2 JP 3384658 B2 JP3384658 B2 JP 3384658B2 JP 26605395 A JP26605395 A JP 26605395A JP 26605395 A JP26605395 A JP 26605395A JP 3384658 B2 JP3384658 B2 JP 3384658B2
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勉 谷沢
元紀 佐藤
節夫 中元
宏文 星原
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松山株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耕耘作業機に係り、
たとえば、水田圃場を耕耘砕土するとともに、この砕土
の表面部を均して整地する代掻き作業及び水田圃場を耕
耘砕土するとともに、この砕土を土引きして整地する土
引き作業等を行なうものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耕耘作業機としては、た
とえば、特開平6−169604号公報に記載されてい
るように、ロータリー作業体を回転自在に設けた作業機
本体には前記ロータリー作業体の後方に位置してゴムカ
バー体を介して第1の整地体を上下動自在に連設し、こ
の第1の整地体の左右上部にそれぞれ回動自在に軸着し
た左右の吊持杆の上部を、前記作業機本体から後方に向
かって突出された左右の吊持アームの案内部にそれぞれ
上下動かつ回動可能に挿通し、この左右の吊持杆の上端
部に上下位置調節自在に設けられたストッパーと前記左
右の吊持アームの案内部との間にこの左右の吊持杆を附
勢支持するコイルスプリングをそれぞれ設け、前記左右
の吊持杆のストッパーの位置をピンの抜き差しにより調
節設定する構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、第1の整地体の接地圧を調節する場合には、左右
の吊持杆のピンを引き抜き、第1の整地体を持ち上げ、
左右のストッパーをそれぞれの吊持杆に対して上下動し
てコイルスプリングの附勢力を調節し、その設定位置に
おいて左右の吊持杆に再びピンを差し込んで左右のスト
ッパーを位置決めするため、第1の整地体の接地圧を調
節する際には、その都度重い第1の整地体を持ち上げな
がらピンを抜き差しする作業が必要となり、第1の整地
体の接地圧の調節が容易でなく、多くの手数と労力を要
する、という問題がある。
【0004】特に圃場の土質や耕耘土の土塊の状況等に
より、当初から平らに整地作業ができず、先ず荒掛け作
業を必要とする場合には、第1の整地体を荒掛け作業位
置に配設するために重い第1の整地体を持ち上げながら
ピンを抜き差し、荒掛け作業後には第1の整地体を平ら
に整地する整地作業位置に配設するため再び重い第1の
整地体を持ち上げながらピンを抜き差ししなければなら
ない、という問題がある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、整地体の接地圧をワンタッチで簡単に調節設定
することができ、その調節操作が容易であり、圃場の土
質や耕耘土の土塊の状況等により整地体を、荒掛け作業
姿勢及び平らに整地する代掻き作業姿勢に簡単に切り替
え操作することができ、代掻き作業姿勢に配設された整
地体の下降回動を抑制して、整地体にて泥土を前方に向
かって押し戻すことを防ぐとともに、泥水を進行方向の
両側部に掃き出し過ぎることを防ぎ、さらには、泥水の
掃き出し過ぎを防いで雑物を十分に埋設することができ
る耕耘作業機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の耕耘作
業機は、ロータリー作業体を回転自在に設けた作業機本
体と、この作業機本体の後端部に上下動自在に配設さ
前記ロータリー作業体にて砕土された泥土を整地す
る整地体と、前記作業機本体の左右部に設けられ前記
整地体の左右部を上下動可能に支持した左右のリンク機
構と、前記作業機本体の左右部に設けられ前記リンク
機構を介して前記整地体の接地圧を調節操作する操作ハ
ンドルおよびスプリングを有する左右の圧力調節機構と
を具備し、前記操作ハンドルの操作により、前記スプリ
ングにて前記リンク機構が上方に向かって附勢弾持され
る状態と、前記スプリングにて前記リンク機構を押上げ
附勢する附勢力が殆ど機能しない状態とに切替え可能と
なっているものである。
【0007】そして、左右の操作ハンドルを回動操作し
てそれぞれの圧力調節機構を作動することにより、左右
のリンク機構を介して整地体の接地圧が簡単に調節設定
される。そして、整地体は荒掛け作業姿勢及び平らに整
地する代掻き作業姿勢に簡単に切り替えられる。また、
整地体が代掻き作業姿勢に配設された際には、左右の圧
力調節機構の抑制作用により代掻き作業姿勢の状態から
この整地体が更に下降回動することが防止される。
【0008】請求項2に記載の耕耘作業機は、請求項1
に記載の耕耘作業機において、左右の圧力調節機構は、
作業機本体の左右部に設けられ後側上部に第1のストッ
パー及び後側下部に第2のストッパーを有する支持枠体
と、この支持枠体に回動自在に軸支され前記第1のスト
ッパー及び第2のストッパーに係脱自在に係合する係合
軸部を有する操作ハンドルと、この操作ハンドルの係合
軸部に回動自在に軸着された前後方向の進退杆と、リン
ク機構のリンクに回動自在に軸架され前記進退杆を進退
自在に挿通した回動体と、前記進退杆に捲回され前記回
動体を介して前記リンク機構のリンクを後方に向かって
附勢するスプリングとを有するものである。
【0009】そして、操作ハンドルを回動操作してこの
係合軸部を支持枠体の第1のストッパーに係合した際に
は整地体は荒掛け作業姿勢に設定され、操作ハンドルの
係合軸部を支持枠体の第2のストッパーに係合した際に
は代掻き作業姿勢に設定される。そうして、整地体が代
掻き作業姿勢に配設された際には、スプリングの附勢力
により、回動体を介してリンク機構のリンクが後上方に
向かって附勢されるとともに、このリンク機構を介して
整地体が代掻き作業姿勢の状態から更に下降回動するこ
とが防止される。
【0010】請求項3に記載の耕耘作業機は、請求項2
に記載の耕耘作業機において、進退杆は、その一端部に
固着された前側のばね受体と、その他側部に軸方向に進
退自在に設けられ回動体に当接する後側のばね受体と、
前記前後のばね受体間に回動体を介してリンク機構のリ
ンクを後方に向かって附勢するスプリングとを有するも
のである。
【0011】そして、前後のばね受体にてスプリングの
両端部が確実に支持されるとともに、スプリングにて後
側のばね受体が進退杆に沿って回動体に向かって押動さ
れ、この後側のばね受体が回動体を押動する方向に強く
附勢される。したがって、スプリングにて回動体を介し
てリンク機構のリンクが後上方に向かって附勢され、整
地体が代掻き作業姿勢の状態から更に下降回動すること
が防止される。
【0012】請求項4に記載の耕耘作業機は、請求項1
ないし3のいずれか一記載の耕耘作業機において、左右
の圧力調節機構は、単独で調節操作可能となっているも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0014】1は作業機本体で、この作業機本体1は、
左右方向の中空パイプ状の主フレーム2を有し、この主
フレーム2の中間部にはミッション(図示せず)を内蔵
したミッションケース3が固定され、このミッションケ
ース3の前側部には前記ミッションの入力軸4が前方に
向かって回転自在に突出されている。
【0015】また、前記主フレーム2の両端部には相対
して配設された上下方向の伝動ケース5及びブラケット
(図示せず)がそれぞれ一体に固着され、この伝動ケー
ス5とブラケットとの下端部間には耕耘土を砕土するロ
ータリー作業体6が回転自在に軸架されている。
【0016】このロータリー作業体6は、前記伝動ケー
ス5とブラケットとの下端部間に回転自在に軸架された
左右方向の回転軸7を有し、この回転軸7には軸方向に
多数の代掻き爪8が放射状に突設されている。そして、
前記ロータリー作業体6は、前記ミッションの出力軸
(図示せず)からの出力によって前記伝動ケース5内に
設けられた連動媒体を介して回転駆動されるようになっ
ている。
【0017】また、前記伝動ケース5とブラケットとの
上部間には前記ロータリー作業体6の上方部を被覆した
カバー体9が一体に固着されている。このカバー体9
は、前記伝動ケース5とブラケットの内側部に固着され
た左右の側板10を有し、この左右の側板10の上端部間に
は前記ロータリー作業体6の回転軌跡に倣って上方に向
かって弧状に湾曲形成された天板11が一体に固着されて
いる。また、前記天板11の後側上部には左右方向の補強
枠体12が一体に固着され、この補強枠体12は、水平状部
13と垂直状部14とを有している。
【0018】さらに、前記天板11の前端下部には前記ロ
ータリー作業体6の回転軌跡の前上方に位置して左右方
向の泥土抑制体15が下方に向かって一体に突設されてい
る。この泥土抑制体15は、左右方向の垂直状部16及びこ
の垂直状部16の下端部から前方に向かって水平状に突出
された水平状部17を有して形成されている。そして、前
記垂直状部16の上端部が前記天板11の前端部の近傍に固
着されているとともに、前記水平状部17の前端部が前記
天板11の前端縁部に固着されている。
【0019】また、前記主フレーム2の両端近傍部には
略三角形状のアーム取付板19がそれぞれ一体に固着さ
れ、この左右のアーム取付板19の前縁部には上下方向に
所定の間隔を複数の取付孔20がそれぞれ穿設されてい
る。また、前記左右のアーム取付板19の前下方に向かっ
た突出された突出端部に穿設された前記取付孔20にはボ
ルト・ナット21にて支持片22がそれぞれ着脱可能に連結
され、この左右の支持片22にて前記カバー体9の天板11
の前側部が支持され、この左右の支持片22はカバー体9
にボルト・ナット18にて固着されている。
【0020】また、前記左右のアーム取付板19には前後
方向の連結アーム23がそれぞれ着脱自在に連結されてい
る。この左右の連結アーム23は、その基端部に前記左右
のアーム取付板19の複数の取付孔20に連通する複数の連
通孔24がそれぞれ上下方向に所定の間隔をおいて穿設さ
れ、その先端部には左右方向のロワピン25がそれぞれ着
脱可能に突設されている。そして、前記左右のアーム取
付板19には前記左右の連結アーム23がそれぞれの互いに
連通した複数の取付孔20及び複数の連通孔24に対して挿
通したボルト・ナット(図示せず)にて着脱自在に連結
されている。
【0021】そして、前記左右のアーム取付板19には、
その複数の取付孔20の中の必要数の取付孔20を用いて、
各種型式のトラクタの左右のロワリンクを連結可能な各
種の左右の連結アーム23を、この連結アーム23に穿設さ
れた複数の連通孔24及びボルト・ナット(図示せず)に
て連結されるようになっている。
【0022】つぎに、前記カバー体9の天板11の後端部
には左右方向のゴム等の弾性板26が一体に固着され、こ
の弾性板26の下端部には前記ロータリー作業体6の後方
に配設された整地体としての均平板27が固着され、この
均平板27の下端部には左右方向の支軸28にて整地体とし
てのレーキ29が上下方向に回動自在に軸支されている。
そして、前記弾性板26に固着された均平板27及びレーキ
29にて前記ロータリー作業体6にて砕土された泥土を整
地する整地機構30が構成されている。
【0023】つぎに、前記作業機本体1の上端部すなわ
ち、前記ミッションケース3には、前記整地機構30の整
地作業姿勢を代掻き作業姿勢及び土引き作業姿勢に変換
操作する整地体操作機構31が設けられている。この整地
体操作機構31は、前記ミッションケース3の上端部から
後側部に沿って一体に固着された上下方向の取付フレー
ム32を有し、この取付フレーム32は、左右方向に所定間
隔をおいて離間して配設した左右一対の上下方向の取付
板33にて形成されている。
【0024】また、前記左右の取付板33の上端部には相
対して第1の取付孔34がそれぞれ形成され、この第1の
取付孔34の後方部に位置して前記左右の取付板33の上部
には相対して第2の取付孔35がそれぞれ形成され、この
第2の取付孔35の下側部に位置して前記左右の取付板33
の下部には相対して第3の取付孔36がそれぞれ形成さ
れ、この第3の取付孔36の下方に位置して前記左右の取
付板33の下端部には相対して第4の取付孔37がそれぞれ
形成されている。
【0025】つぎに、前記第1の取付孔34間にはこの第
1の取付孔34に対して挿脱自在に挿通されたボルト・ナ
ット38にて上下方向の回動アーム39の下端部が前後方向
に回動自在に軸支されている。この回動アーム39は、断
面略コ字形状に形成され、その下端部には前記第1の取
付孔34に連通する連通孔40が形成されているとともに、
その上端部には支軸41が軸着され、その略中間部には左
右方向の第1のストッパー42が固着されている。そし
て、前記回動アーム39は、前記第1の取付孔34及び連通
孔40に挿通したボルト・ナット38のボルトを中心として
前後方向に回動自在に軸支されている。
【0026】つぎに、前記第2の取付孔35間には取付軸
43が回動自在に挿通され、この取付軸43には前記左右の
取付板33間に位置してカム体44が一体に固着されてい
る。このカム体44は、その中心部に前記取付軸43を挿通
して固着された取付孔45が形成され、この取付孔45を中
心とした周縁部にはカム面46が形成され、このカム面46
の一側部には前記第1のストッパー42に係脱自在に係合
する第1の係合凹部47が形成されている。
【0027】また、前記カム面46の他側部には前記第1
の係合凹部47と反対側に位置して第2の係合凹部48が形
成され、この第2の係合凹部48には一端部に前記取付孔
45に向かって凹んだ一方の係合段部48a を有するととも
に、その他端部に前記取付孔45に向かって凹んだ他方の
係合段部48b を有している。そして、前記第2の係合凹
部48は前記第2の取付孔35の下方に位置して前記左右の
取付板33間に固着された左右方向の第2のストッパー49
に摺動可能に係合されるようになっている。
【0028】また、コイルスプリング50の一端部が前記
カム体44に係着されているとともに、このコイルスプリ
ング50の他端部が前記一方の取付板33から他方の取付板
33に向かって突設された係止突片51に係着されている。
そして、前記コイルスプリング50にて前記カム体44が前
方に向かって回動附勢されている。
【0029】また、前記取付軸43の一端部には連結突部
43a が略直角状に折り曲げ形成され、この連結突部43a
には前記カム体44を回動操作する操作ハンドル52が一体
に固着されている。
【0030】つぎに、前記回動アーム39の上端部に軸着
された支軸41には前記整地体としてのレーキ29を前記支
軸28を中心として上下方向に連動して回動させるリンク
機構53が連結されている。このリンク機構53は、前記回
動アーム39の支軸41に一端部を回動自在に軸着された前
後方向の連動杆54を有し、この連動杆54の他端部にはリ
ンクとしての前後方向の回動フレーム55の中間部が支軸
56にて回動自在に軸着されている。
【0031】前記回動フレーム55は、左右の側板55a を
有して下面を開放した断面略コ字形状に形成され、この
左右の側板55a の上端部間に一体の天板55b には前後方
向の中間部に前記支軸56を軸着した断面略U字形状の軸
支体57が一体に固着されている。また、前記左右の側板
55a の一端部に形成された挿通孔55c 及びこの挿通孔55
c に連通した前記左右の取付板33の下端近傍部に形成さ
れた取付孔58には左右方向の支軸59が回動自在に軸着さ
れ、この支軸59を中心として前記回動フレーム55が上下
方向に回動自在に軸着されている。
【0032】また、前記左右の側板55a の他端部に形成
された取付孔55d には左右方向の取付軸60にて上下方向
の吊持杆61の上端部が回動自在に軸着され、この吊持杆
61の下端部には前記レーキ29の上部に一体に突設された
取付片62が左右方向の支軸63にて回動自在に軸着されて
いる。さらに、前記回動フレーム55の左右の側板55a
は、その後側下部に向かって相対して突出した突出部64
をそれぞれ有し、この左右の突出部64には相対して円形
の取付孔65がそれぞれ形成されている。
【0033】つぎに、前記取付フレーム32の下方に位置
して前記補強枠体12の水平状部13には略U字形状の連結
枠66が一体に固着され、この連結枠66の左右の枠板67の
前側上端部には相対して前記取付フレーム32の下端部の
相対する第4の取付孔37に連通する連通孔68がそれぞれ
形成されている。そして、前記連結枠66には前記取付フ
レーム32の下端部が互いに連通した相対する連通孔68及
び第4の取付孔37に挿通したボルト・ナット69にて連結
されている。また、前記連結枠66の左右の枠板67の後側
上端部には相対して取付孔70がそれぞれ形成されてい
る。
【0034】つぎに、前記連結枠66と前記回動フレーム
55との間にはこの回動フレーム55を上方に向かって附勢
弾持して前記吊持杆61を介して前記レーキ29の支軸28を
中心とした下降回動すなわち、代掻き作業姿勢に配設さ
れたレーキ29が更に支軸28を中心として下降回動するこ
とを抑制する附勢機構71が設けられている。
【0035】前記附勢機構71は、前記連結枠66の相対す
る取付孔70に挿通された取付軸72にて上下方向に回動自
在に軸支された前後方向の進退杆73を有し、この進退杆
73の一端近傍部(前側)にはフランジ74を有するばね受
体75が嵌合されて一体に固着されている。
【0036】また、前記回動フレーム55は相対する取付
孔65に回動自在に挿通された左右方向の回動体76を有
し、この回動体76の中間部には前記進退杆73を進退自在
に挿通した前後方向の案内孔77が貫通して形成され、そ
の両端部には環状溝78がそれぞれ形成され、この両端部
の環状溝78には前記左右の側板55a の外側に係合してこ
の回動体76を抜け止めする止め輪79がそれぞれ嵌着され
ている。
【0037】また、前記進退杆73には前記回動体76の前
側に位置してフランジ80を有するばね受体81が軸方向に
摺動自在に嵌合され、このばね受体81は前記回動体76に
係合する係合突部82を有して形成されている。また、前
記進退杆73にはコイルスプリング83が捲回され、このコ
イルスプリング83の一端部が前記前側のばね受体75のフ
ランジ74に係合されているとともに、このコイルスプリ
ング83の他端部が前記後側のばね受体81のフランジ80に
係合されている。
【0038】そして、前記コイルスプリング83にて前記
後側のばね受体81を介して前記回動体76が常時後上方に
向かって附勢され、この回動体76を回動自在に支持した
前記リンク機構53の回動フレーム55が上方に向かって附
勢弾持されるとともに、前記吊持杆61を介して前記レー
キ29の支軸28を中心とした下降回動が抑制されるように
なっている。
【0039】つぎに、前記取付フレーム32の相対する取
付板33には前後方向のトップマストすなわち、連結フレ
ーム84が前記整地体操作機構31を被覆する状態で着脱自
在に連結されている。前記連結フレーム84は、前記相対
する取付板33の外側部に下端部がそれぞれ係合される前
後方向の相対する連結側板85及びこの相対する連結側板
85の上端部間に連設された天板86をそれぞれ有して断面
略コ字形状に形成されている。
【0040】また、前記相対する連結側板85の先端部に
は相対して連結部87がそれぞれ形成され、その前後方向
の略中間部に位置して相対する連結側板85には前記ボル
ト・ナット38のボルトを挿脱自在に挿通した挿通孔88が
相対してそれぞれ形成されているとともに、その後端下
部に位置して前記相対する連結側板85には前記相対する
第3の取付孔36に連通しかつボルト・ナット89のボルト
を挿脱自在に挿通した挿通孔90が相対してそれぞれ形成
されている。
【0041】そして、前記前側部のボルト・ナット38及
び後端部のボルト・ナット89にて前記取付フレーム32に
前記連結フレーム84が前記整地体操作機構31を被覆する
状態で着脱自在に連結されている。そうして、前記連結
フレーム84及び前記左右の連結アーム23にて作業機本体
1がトラクタの三点連結機構すなわち、トップリンク及
び左右のロワリンクに着脱自在に連結されるようになっ
ている。しかして、連結フレーム84及び前記左右の連結
アーム23は、各種トラクタのトップリンク及び左右のロ
ワリンクに対応する形態の複数種が容易され、その各種
トラクタのトップリンク及び左右のロワリンクに対応し
て選択したものを着脱自在に連結するようになってい
る。
【0042】つぎに、前記補強枠体12の左右部には支持
枠体91がそれぞれ固着されている。前記左右の支持枠体
91は、補強枠体12の水平状部13上に固着された相対する
左右の側板92を有するとともに、この左右の側板92と一
体で前記補強枠体12の垂直状部14に固着された相対する
左右の延長側板93を有して断面略門型状に形成されてい
る。
【0043】また、前記左右の延長側板93の後端上部に
は前方に向かって切り込んだ第1のストッパー94がそれ
ぞれ形成されているとともに、前記左右の延長側板93の
後端下部には前方に向かって切り込んだ第2のストッパ
ー95がそれぞれ形成されている。また、前記左右の延長
側板93には前記第1のストッパー94と前記第2のストッ
パー95との間に位置して軸受孔96がそれぞれ相対して形
成され、前記左右の側板92の後端上部には取付孔97がそ
れぞれ相対して形成されている。
【0044】つぎに、前記左右の支持枠体91の相対する
取付孔97には左右方向の支軸98にてリンクとしての回動
フレーム99がそれぞれ上下方向に回動自在に軸着されて
いる。前記左右の回動フレーム99は、左右の側板100 を
有して下面を開放した断面略コ字形状に形成され、この
左右の側板100 の一端部には前記相対する取付孔97に連
通しかつ前記支軸98を挿通した挿通孔101 がそれぞれ相
対して形成されている。また、前記左右の側板100 の他
端部には取付軸102 を挿通した取付孔103 がそれぞれ相
対して形成されている。さらに、前記左右の側板100 は
相対して下方に向かって突出した突出部104 をそれぞれ
有し、この相対する突出部104 には円形の取付孔105 が
それぞれ形成されている。
【0045】また、前記左右の回動フレーム99の後端部
の取付軸102 には上下方向の吊持杆106 の上端部がそれ
ぞれ回動自在に軸着され、この左右の吊持杆106 の下端
部には前記均平板27の左右部に突設された取付片107 が
支軸108 にてそれぞれ回動自在に軸着されて吊持されて
いる。そして、前記左右の回動フレーム99及び前記左右
の吊持杆106 にて前記均平板27を上下動可能に支持した
左右のリンク機構109が構成されている。
【0046】つぎに、前記左右の支持枠体91の相対する
軸受孔96には操作ハンドル110 の回動軸部111 がそれぞ
れ挿通され、この回動軸部111 を中心として左右の操作
ハンドル110 がそれぞれ前後方向に回動自在に軸着され
ている。
【0047】前記左右の操作ハンドル110 は、その先端
部に前記回動軸部111 を有し、この回動軸部111 と平行
に前記左右の支持枠体91の第1のストッパー94及び第2
のストッパー95に係脱自在に係合する係合軸部112 を有
し、この係合軸部112 と前記回動軸部111 とは連杆部11
3 を介して平行に連設されている。しかして、前記係合
軸部112 及び前記回動軸部111 は操作杆114 に対して直
交するように折曲形成されている。
【0048】また、前記左右の操作ハンドル110 の係合
軸部112 にはこの係合軸部112 を挿通した一端部の挿通
孔115 を介して進退杆116 がそれぞれ上下方向に回動自
在に軸着され、この左右の進退杆116 の一端近傍部には
フランジ117 を有するばね受体118 がそれぞれ固着さ
れ、この左右の進退杆116 の他側部にはフランジ119 を
有するばね受体120 がそれぞれ軸方向に進退自在に嵌合
され、このばね受体120の外端部には押動突部121 がそ
れぞれ外方に向かって突出されている。
【0049】また、前記左右の回動フレーム99の相対す
る取付孔105 には回動体122 がそれぞれ回動自在に軸架
され、この左右の回動体122 の左右方向の中間部には前
記左右の進退杆116 の他側部を進退自在に挿通した前後
方向の案内孔123 がそれぞれ貫通して形成されている。
また、前記左右の回動体122 の両端部には環状溝124が
それぞれ形成され、この両端部の環状溝124 には前記左
右の側板100 の外側部に係合して回動体122 を抜け止め
する止め輪125 がそれぞれ嵌着されている。
【0050】さらに、前記左右の進退杆116 コイルスプ
リング126 がそれぞれが捲回され、このコイルスプリン
グ126 の一端部が前記前側のばね受体118 のフランジ11
7 に係合されているとともに、このコイルスプリング12
6 の他端部が前記後側のばね受体120 のフランジ119 に
係合されている。
【0051】そして、前記コイルスプリング126 にて前
記後側のばね受体120 を介して前記回動体122 が常時後
上方に向かって附勢され、この回動体122 を回動自在に
支持した前記リンク機構109 の回動アーム99が上方に向
かって附勢弾持されるとともに、前記吊持杆106 を介し
て前記整地作業姿勢に配設された均平板27の下降回動が
抑制されるようになっている。
【0052】そうして、前記第1のストッパー94及び第
2のストッパー95を有する左右の支持枠体91、回動軸部
111 及び係合軸部112 を有する左右の操作ハンドル110
、前後にばね受体118 ,120 を有する左右の進退杆116
、左右の回動体122 及び左右のコイルスプリング126
にて均平板27の接地圧を調節する左右の圧力調節機構12
7 が構成されている。
【0053】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0054】作業機本体1をトラクタに連結する場合、
必要に応じてそのトラクタの型式に合わせて作業機本体
1の連結フレーム84を着脱交換する。すなわち、取付フ
レーム32の左右の取付板33の前後のボルト・ナット38,
89をそれぞれ取り外すとともに、トラクタの型式に合わ
せて選択した所定の連結フレーム84を取付フレーム32の
左右の取付板33に係合し、この左右の取付板33に前後の
ボルト・ナット38,89にて連結フレーム84を連結する。
【0055】この際、連結フレーム84にはレーキ29の整
地作業姿勢を変換操作する操作ハンドル52を有する整地
体操作機構31が取付けられていないため、その連結フレ
ーム84は簡単に着脱交換することができる。そして、こ
の連結フレーム84は作業機本体1の上端部の整地体操作
機構31を被覆する状態で作業機本体1の上端部に着脱可
能に連結される。
【0056】また、必要に応じてそのトラクタの型式に
合わせて作業機本体1の左右の連結アーム23を着脱交換
する。すなわち、作業機本体1の左右のアーム取付板19
の各ボルト・ナット21をそれぞれ取り外すとともに、ト
ラクタの型式に合わせて選択した所定の連結アーム23を
左右のアーム取付板19に係合し、この左右のアーム取付
板19に各ボルト・ナット21にて左右の連結アーム23を連
結する。
【0057】また、トラクタのトップリンクの先端部に
作業機本体1に連結された連結フレーム84の先端部を連
結部87に挿通した連結ピン(図示せず)にて回動自在に
連結するとともに、トラクタの左右のロワリンクの先端
部に作業機本体1に連結された左右の連結アーム23の先
端部のロワピン25をそれぞれ回動自在に連結することに
より、トラクタには作業機本体1が連結される。また、
トラクタのPTO軸に動力伝達軸を介して作業機本体1
のミッションの入力軸4を連結する。
【0058】さらに、整地体操作機構31の操作ハンドル
52を切り替え操作することにより、リンク機構53を介し
てレーキ29がロータリー作業体6にて砕土された泥土を
整地する所定の整地作業姿勢すなわち、レーキ29が代掻
き作業または土引き作業の作業姿勢に切り替え設定され
る。
【0059】すなわち、代掻き作業に際し、操作ハンド
ル52を前方に向かって回動操作すると、この操作ハンド
ル52と一体の取付軸43にてカム体44が前方に向かって回
動されるとともに、このカム体44の第2の係合凹部48が
第2のストッパー49に沿って摺動され、この第2の係合
凹部48の他方の係合段部48b が第2のストッパー49に附
勢係合される。したがって、この第2のストッパー49に
てカム体44の回動がロックされる。
【0060】また、このカム体44の回動がロックされる
ことにより、レーキ29及びリンク機構53の荷重を受ける
回動アーム39がボルト・ナット38のボルトを中心として
下降回動され、この回動アーム39の第1のストッパー42
がカム体44のカム面46に係合される。また、カム体44の
カム面46に回動アーム39の第1のストッパー42が係合す
るように下降回動されると、この回動アーム39にてリン
ク機構53が僅かに下降回動されるとともに、レーキ29が
支軸28を中心として僅かに下降回動され、このレーキ29
が後下方に向かって所定の傾斜角度で傾斜した状態の代
掻き作業姿勢に切り替え設定される。
【0061】そして、代掻き作業時には連結枠66と回動
フレーム55との間に設けた附勢機構71のコイルスプリン
グ83にて進退杆73の後側のばね受体81を介して回動体76
が常時後上方に向かって附勢され、この回動体76を回動
自在に支持したリンク機構53の回動アーム55が上方に向
かって附勢弾持されるとともに、吊持杆61を介してレー
キ29の支軸28を中心とした下降回動が抑制されているこ
とにより、このレーキ29は略水平状の代掻き作業姿勢に
保持され、このレーキ29が更に下降回動することを抑制
されている。
【0062】また、作業機本体1の左右の圧力調節機構
127 の操作ハンドル110 をそれぞれ回動して切り替え操
作することにより、この左右の圧力調節機構127 が作動
されるとともに、この左右の圧力調節機構127 にて整地
機構30の均平板27が後下方に向かって所定の傾斜角度に
傾斜した代掻き作業姿勢に調節設定される。
【0063】つぎに、トラクタにて作業機本体1を牽引
進行するとともに、このトラクタのPTO軸からの出力
によって入力軸4が回転されることにより、この入力軸
4のミッションの出力軸からの出力によって伝動ケース
5内の連動媒体を介してロータリー作業体6が回転駆動
される。そして、このロータリー作業体6の各代掻き爪
8にて耕耘土が順次代掻き砕土されながら進行されると
ともに、この砕土された泥土の表面がレーキ29にて順次
平らに整地される。
【0064】この際、レーキ29は附勢機構71にて略水平
状の代掻き作業姿勢に保持され、このレーキ29が更に下
降回動することを抑制されていることにより、このレー
キ29にて泥土が前方に向かって大きく押し戻されること
がなく、このレーキ29が必要以上に下降回動して前行程
の隣接部との継ぎ目に段差が形成されることがなく、さ
らには、泥水を掃き出し過ぎて雑物の埋め込みが不十分
になることが防止される。
【0065】前記代掻き作業において、圃場の土質の状
態により、最初は耕耘砕土を荒掛けする必要がある場合
には、リンク機構53及びレーキ29の重量を耕耘砕土にか
けて代掻き作業を行なうが、この際には、附勢機構71の
後側のばね受体81を進退杆73に沿って前方に向かって摺
動し、この後側のばね受体81にてコイルスプリング83を
前側のばね受体75に向かって圧縮するとともに、この進
退杆73の選択した位置に後側のばね受体81を位置決めし
て後側のばね受体81を阻止することにより、コイルスプ
リング83にて回動体76を附勢することがないようにす
る。
【0066】また、2度目の仕上げ時には、最初の耕耘
砕土の荒掛けによる代掻き作業により、耕耘砕土が柔ら
かくなっているので、後側のばね受体81の位置決めを解
除し、コイルスプリング83にて再び回動体76を附勢させ
るとともに、前記実施の形態の場合と同様に代掻き作業
姿勢に配設されたレーキ29が更に下降回動することを抑
制されつつ、そのレーキ29にて柔らかくなっている耕耘
砕土が順次平に整地される。
【0067】つぎに、土引き作業時には、操作ハンドル
52を後方に向かって回動操作すると、この操作ハンドル
52と一体の取付軸43にてカム体44が後方に向かって回動
されるとともに、このカム体44の第2の係合凹部48が第
2のストッパー49に沿って摺動され、この第2の係合凹
部48の一方の係合段部48a が第2のストッパー49に附勢
係合される。
【0068】また、カム体44が後方に向かって回動され
ると、このカム体44のカム面46が回動アーム39の第1の
ストッパー42から外れるとともに、レーキ29及びリンク
機構53の荷重を受ける回動アーム39がボルト・ナット38
のボルトを中心として下降回動され、この回動アーム39
の第1のストッパー42がカム体44の第1の係合凹部47に
係合される。そして、このカム体44の第1の係合凹部47
にて第1のストッパー42を介して回動アーム39がボルト
・ナット38のボルトを中心として強制的に下降回動され
る。
【0069】したがって、第2のストッパー49にカム体
44の第2の係合凹部48の一方の係合段部48a が附勢係合
されるとともに、このカム体44の第1の係合凹部47に回
動アーム39の第1のストッパー42に係合されることによ
り、この回動アーム39が下降回動された状態でロックさ
れ、この回動アーム39の後方に向かった下降回動及び前
方に向かった上昇回動がロックされる。
【0070】また、カム体44の第1の係合凹部47に回動
アーム39の第1のストッパー42が係合するように下降回
動されると、この回動アーム39にてリンク機構53の連動
杆54にて回動フレーム55が支軸59を中心として下降回動
されるとともに、この回動フレーム55の先端部の取付軸
60を介して吊持杆61が下降され、この吊持杆61にてレー
キ29が支軸28を中心として下降回動される。そして、こ
のレーキ29は後下方に向かって所定の傾斜角度で傾斜し
た代掻き作業姿勢の状態から均平板27の下方に向かって
略垂直状に近い状態に突出した土引き作業姿勢に切り替
え設定される。
【0071】この際、回動フレーム55が支軸59を中心と
して下降回動されると、この回動フレーム55にて回動体
76を回動しつつ、この回動体76にて進退杆73が取付軸72
を中心として下降回動されるとともに、この進退杆73に
沿って回動体76にて後側のばね受体81の係合突部82が軸
方向前方に向かって押動され、この後側のばね受体81の
フランジ80にてコイルスプリング83が押動されて圧縮さ
れる。
【0072】そして、レーキ29が土引き作業姿勢に切り
替え設定された状態では、進退杆73は略水平状に変位さ
れるとともに、圧縮されコイルスプリング83にて後側の
ばね受体81を介して回動フレーム55が後方に向かって附
勢される。
【0073】したがって、整地体操作機構31のカム体44
にて回動アーム39の回動をロックしてリンク機構53を介
してレーキ29が土引き作業姿勢に切り替え設定された状
態が附勢機構71の抑制作用によって更に保持される。
【0074】つぎに、圃場の土質や土塊の状態により、
均平板27の接地圧を調節する場合において、先ず耕耘砕
土を荒掛けする必要がある場合には、リンク機構109 及
び均平板27の重量を耕耘砕土にかけて代掻き作業を行な
うが、この際には、左右の操作ハンドル110 を前方に向
かって回動操作すると、この左右の操作ハンドル110は
回動軸部111 を中心として前方に向かって回動されると
ともに、この左右の操作ハンドル110 の係合軸部112 が
持ち上げられて左右の支持枠体91の第1のストッパー94
に係合され、左右の操作ハンドル110 は前方に倒れた状
態となる。
【0075】また、左右の操作ハンドル110 の係合軸部
112 の持ち上げ回動により、この左右の係合軸部112 に
て左右の進退杆116 の一端部側が回動フレーム99側に向
かって持ち上げられるとともに、この左右の進退杆116
の他端部にて回動フレーム99の相対する取付孔105 に沿
って回動体122 がそれぞれ回動される。
【0076】そして、左右の支持枠体91の第1のストッ
パー94に係合された左右の操作ハンドル110 の係合軸部
112 が左右の回動フレーム99の回動支点(支軸98)の近
傍に変位されることにより、左右の進退杆116 に捲回し
たコイルスプリング126 にて回動体122 を介して左右の
回動フレーム99を押上げ附勢する附勢力が殆ど機能しな
い状態となる。
【0077】したがって、左右の支持枠体91の支軸98を
中心として上下方向に回動自在のリンク機構109 及び均
平板27の重量が耕耘砕土にかけられ、この加重を受ける
均平板27にて耕耘砕土を荒掛けする代掻き作業となる。
【0078】つぎに、耕耘砕土を荒掛けした代掻き作業
後は、圃場の泥土は比較的軟らかくなっているので、こ
れを仕上げる代掻き作業時(2回目)には、左右の操作
ハンドル110 を後方に向かって回動操作すると、この左
右の操作ハンドル110 は回動軸部111 を中心として後方
に向かって下降回動されるとともに、この左右の操作ハ
ンドル110 の係合軸部112 が第1のストッパー94から外
れるとともに、左右の支持枠体91の第2のストッパー95
に係合され、左右の操作ハンドル110 は後方に倒れた状
態となる。
【0079】そして、左右の操作ハンドル110 の係合軸
部112 が左右の回動フレーム99の回動支点(支軸98)の
下方に大きく離間変位されることにより、この左右の操
作ハンドル110 の係合軸部112 に軸着された左右の進退
杆116 は後上方に向かって傾斜した状態に突出される。
また、左右の操作ハンドル110 の係合軸部112 にて左右
の進退杆116 が下降回動されて後上方に向かって傾斜し
た状態に変位される際には、この左右の進退杆116 の他
側部にて左右の回動フレーム99の回動体122 が連動され
て相対する取付孔105 に沿って回動される。
【0080】また、左右の進退杆116 は後上方に向かっ
て傾斜した状態に突出されると、この左右の進退杆116
に捲回したコイルスプリング126 にて後側のばね受体12
0 を介して左右の回動体122 が常時後上方に向かって附
勢され、この左右の回動体122 を回動自在に支持したリ
ンク機構109 の回動フレーム99が上方に向かって附勢弾
持されることにより、この左右の回動フレーム99に軸着
された左右の吊持杆106 にて吊持された均平板27は後下
方に向かって下降傾斜した状態の代掻き作業姿勢に保持
され、この均平板27が代掻き作業姿勢の状態から更に下
降回動することが抑制される。
【0081】つぎに、トラクタにて作業機本体1を牽引
進行するとともに、このトラクタのPTO軸からの出力
によって入力軸4が回転されることにより、この入力軸
4のミッションの出力軸からの出力によって伝動ケース
5内の連動媒体を介してロータリー作業体6が回転駆動
される。
【0082】そして、このロータリー作業体6の各代掻
き爪8にて耕耘土が順次代掻き砕土されながら進行され
るとともに、この砕土された泥土が均平板27及びレーキ
29にて順次地ならしされながら泥土の表面が平らに整地
される。
【0083】つぎに、前記実施の形態では、左右の圧力
調節機構127 を調節操作する場合について説明したが、
これに限らず、左右の圧力調節機構127 を単独で調節操
作することもある。すなわち、泥土を片側寄りに移動し
たい場合には、一方の圧力調節機構127 だけを調節操作
して均平板27を泥土を片側寄りに移動したい方向に向け
て変形した状態に変位調節するようにするとよい。
【0084】また、左右の圧力調節機構127 は、その左
右の操作ハンドル110 等を連結し、左右の圧力調節機構
127 を連動して同時に調節操作するようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ロータリー作
業体を回転自在に設けた作業機本体と、この作業機本体
の後端部に上下動自在に配設され前記ロータリー作業体
にて砕土された泥土を整地する整地体と、前記作業機本
体の左右部に設けられ前記整地体の左右部を上下動可能
に支持した左右のリンク機構と、前記作業機本体の左右
部に設けられ前記リンク機構を介して前記整地体の接地
圧を調節操作する操作ハンドルを有する左右の圧力調節
機構とを具備したので、この操作ハンドルにて左右の圧
力調節機構を調節操作することにより、整地体の接地圧
をワンタッチで簡単に調節設定することができ、その調
節操作が容易であり、圃場の土質や耕耘土の土塊の状況
等により整地体を、荒掛け作業姿勢及び平らに整地する
代掻き作業姿勢に簡単に切り替え操作することができ、
代掻き作業姿勢に配設された整地体の下降回動を抑制し
て、整地体にて泥土を前方に向かって押し戻すことを防
ぐとともに、泥水を進行方向の両側部に掃き出し過ぎる
ことを防ぎ、さらには、泥水の掃き出し過ぎを防いで雑
物を十分に埋設することができる耕耘作業機を提供する
ことができる。
【0086】請求項2の発明によれば、左右の圧力調節
機構は、作業機本体の左右部に設けられ後側上部に第1
のストッパー及び後側下部に第2のストッパーを有する
支持枠体と、この支持枠体に回動自在に軸支され前記第
1のストッパー及び第2のストッパーに係脱自在に係合
する係合軸部を有する操作ハンドルと、この操作ハンド
ルの係合軸部に回動自在に軸着された前後方向の進退杆
と、リンク機構のリンクに回動自在に軸架され前記進退
杆を進退自在に挿通した回動体と、前記進退杆に捲回さ
れ前記回動体を介して前記リンク機構のリンクを後方に
向かって附勢するスプリングとを有するので、操作ハン
ドルの係合軸部を支持枠体の第1のストッパーに係合す
ることにより整地体を簡単に荒掛け作業姿勢に保持する
ことができ、操作ハンドルの係合軸部を支持枠体の第2
のストッパーに係合することにより整地体を簡単に仕上
げ作業姿勢に保持することができ、したがって、操作ハ
ンドルの回動操作することにより整地体を作業状況に応
じた作業姿勢に簡単に切り替えることができる。また、
左右の圧力調節機構は部品点数が少なく構成も簡単であ
る。
【0087】請求項3の発明によれば、進退杆は、その
一端部に固着された前側のばね受体と、その他側部に軸
方向に進退自在に設けられ回動体に当接する後側のばね
受体と、前記前後のばね受体間に回動体を介してリンク
機構のリンクを後方に向かって附勢するスプリングとを
有するので、このスプリングの回動体を附勢支持する構
成が簡単であり、進退杆にスプリングを容易にセットす
ることができ、進退杆にてスプリングが撓むことを防止
してスプリングを十分に機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す耕耘作業機の要部を
示す分解斜視図である。
【図2】同上耕耘作業機の側面図である。
【図3】同上整地体を圧力調節機構にて調節支持した状
態を示す側面図である。
【図4】同上拡大側面図である。
【図5】同上整地体を圧力調節機構にて更に調節支持し
た状態を示す側面図である。
【図6】同上拡大側面図である。
【図7】同上操作ハンドルを一方側に回動した状態を示
す側面図である。
【図8】同上操作ハンドルを他方側に回動した状態を示
す側面図である。
【図9】同上整地体操作機構を示す分解斜視図である。
【図10】同上組み立て状態を示す背面図である。
【図11】同上附勢機構にてリンク機構を支持した状態
を示す側面図である。
【図12】同上リンク機構を下降回動した状態を示す側
面図である。
【図13】同上代掻き作業状態を示す側面図である。
【図14】同上土引き作業状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 作業機本体 6 ロータリー作業体 26 弾性板 27 整地体 91 支持枠体 94 第1のストッパー 95 第2のストッパー 99 リンク 109 リンク機構 110 操作ハンドル 112 係合軸部 116 進退杆 118 ばね受体 120 ばね受体 122 回動体 126 スプリング 127 圧力調節機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星原 宏文 長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−179508(JP,U) 実開 平3−12703(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 35/04 A01B 33/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリー作業体を回転自在に設けた作
    業機本体と、 この作業機本体の後端部に上下動自在に配設され前記
    ロータリー作業体にて砕土された泥土を整地する整地体
    と、 前記作業機本体の左右部に設けられ前記整地体の左右
    部を上下動可能に支持した左右のリンク機構と、 前記作業機本体の左右部に設けられ前記リンク機構を
    介して前記整地体の接地圧を調節操作する操作ハンドル
    およびスプリングを有する左右の圧力調節機構とを具備
    前記操作ハンドルの操作により、前記スプリングにて前
    記リンク機構が上方に向かって附勢弾持される状態と、
    前記スプリングにて前記リンク機構を押上げ附勢する附
    勢力が殆ど機能しない状態とに切替え可能となっている
    ことを特徴とする耕耘作業機。
  2. 【請求項2】 左右の圧力調節機構は、作業機本体の左
    右部に設けられ後側上部に第1のストッパー及び後側下
    部に第2のストッパーを有する支持枠体と、この支持枠
    体に回動自在に軸支され前記第1のストッパー及び第2
    のストッパーに係脱自在に係合する係合軸部を有する操
    作ハンドルと、この操作ハンドルの係合軸部に回動自在
    に軸着された前後方向の進退杆と、リンク機構のリンク
    に回動自在に軸架され前記進退杆を進退自在に挿通した
    回動体と、前記進退杆に捲回され前記回動体を介して前
    記リンク機構のリンクを後方に向かって附勢するスプリ
    ングと、を有することを特徴とする請求項1記載の耕耘
    作業機。
  3. 【請求項3】 進退杆は、その一端部に固着された前側
    のばね受体と、その他側部に軸方向に進退自在に設けら
    れ回動体に当接する後側のばね受体と、前記前後のばね
    受体間に回動体を介してリンク機構のリンクを後方に向
    かって附勢するスプリングと、を有することを特徴とす
    る請求項2記載の耕耘作業機。
  4. 【請求項4】 左右の圧力調節機構は、単独で調節操作
    可能となっている ことを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか一記載の耕耘作業機。
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JP5561855B2 (ja) * 2010-05-20 2014-07-30 松山株式会社 農作業機

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