JP3383744B2 - 収納装置 - Google Patents

収納装置

Info

Publication number
JP3383744B2
JP3383744B2 JP32653496A JP32653496A JP3383744B2 JP 3383744 B2 JP3383744 B2 JP 3383744B2 JP 32653496 A JP32653496 A JP 32653496A JP 32653496 A JP32653496 A JP 32653496A JP 3383744 B2 JP3383744 B2 JP 3383744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock lever
lock pin
moving body
lock
push
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32653496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10138815A (ja
Inventor
仁 木坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Industries Corp filed Critical Kojima Industries Corp
Priority to JP32653496A priority Critical patent/JP3383744B2/ja
Publication of JPH10138815A publication Critical patent/JPH10138815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3383744B2 publication Critical patent/JP3383744B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室内に
配置されるプツシュオープン式の収納装置に関し、とく
に慣性力によってロックが解除し移動体(収納箱)が勝
手に突出するのを防止する収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内には、灰皿やカップホル
ダ等の収納装置が配置されている。収納装置には、プッ
シュして手を離すだけでオープンするプッシュオープン
式のものがある。プッシュオープン式の収納装置では、
車両の急ブレーキ時等に収納箱に大きな慣性力が働き、
それがプッシュと同じ効果を収納箱に与えてロックが解
除され、収納箱が車室内に突出する問題がある。特開平
6−16091号公報には、慣性力によるロックの解除
を防止するロック機構が設けられた収納装置が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−1
6091号公報の収納装置には、つぎの問題がある。ロ
ックレバーは、スプリングによって揺動方向に常時付勢
されており、付勢方向と反対方向には逃げにくいので、
収納箱(移動体)をロックするために収納箱を押し込ん
だ際には、ロックピンがロックレバーの外周ガイド面へ
勢いよく当たり、打音が生じる。また、ロックレバー
は、スプリングによって揺動中心軸方向にも常時付勢さ
れているので、ロック解除時には、ロックピンによって
押し上げられていたロックレバーがハウジングに当た
り、打音が発生する。本発明の目的は、慣性力によって
移動体のロックが解除されるのを防止でき、しかも打音
を発生しない収納装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る収納装置は、つぎの通りである。 (1)支持体と、前記支持体に出し入れ可能に支持され
た移動体と、前記移動体を反プッシュ方向に付勢し移動
させる駆動体と、前記移動体と支持体の一方に具備され
たロックレバー機構と、前記移動体と支持体の他方に設
けられたカム部材と、からなり、前記ロックレバー機構
は、前記一方の部材に水平方向および上下方向に回動可
能に支持されるロックレバー本体と、該ロックレバー本
体に設けられたロックピンと、前記ロックレバー本体を
前記移動体と支持体の他方に向けて上方に付勢する付勢
部材と、前記ロックレバー本体に設けられるウエイト部
材と、から構成されており、前記カム部材は、前記ロッ
クピンと係合可能な窪み部を有するハートカムと、該ハ
ートカムの周りに設けられたガイド部とからなり、該ガ
イド部は、前記ハートカムの窪み部に前記ロックピンを
案内する入口側最凹部と、前記ロックピンをロック解除
方向に案内する出口側最凹部と、入口側最凹部と出口側
最凹部の間に形成されプッシュ・反プッシュ方向と直角
方向に見てハートカムの窪み部より前記入口側最凹部側
に位置する最頂部と該最頂部から出口側最凹部に連なる
中間ガイド面をもつ凸状の中間部と、前記中間ガイド面
の下方に形成されプッシュ・反プッシュ方向と直角方向
に見てハートカムの窪み部より前記出口側最凹部側に位
置する最凸部および最凸部から前記入口側最凹部に連な
る外れ防止ガイド面とをもつ外れ防止壁と、から構成さ
れている、収納装置。 (2)支持体と、前記支持体に出し入れ可能に支持され
移動体と、前記移動体を反プッシュ方向に付勢し移動
させる駆動体と、前記移動体と支持体の一方に具備され
たロックレバー機構と、前記移動体と支持体の他方に設
けられたカム部材と、からなり、前記カム部材は、前記
ロックピンと係合可能な窪み部を有するハートカムと、
該ハートカムの周りに設けられたガイド部とからなり、
該ガイド部は、前記ハートカムの窪み部に前記ロックピ
ンを案内する入口側最凹部と、前記ロックピンをロック
解除方向に案内する出口側最凹部と、入口側最凹部と出
口側最凹部の間に形成されプッシュ・反プッシュ方向と
直角方向に見てハートカムの窪み部より前記入口側最凹
部側に位置する最頂部と該最頂部から出口側最凹部に連
なる中間ガイド面をもつ凸状の中間部と、から構成され
ており、前記ロックレバー機構は、ロックレバー本体
と、ロックピンと、ウエイト部材と、から構成されてお
り、前記ロックレバー本体は前記移動体と支持体の一方
に水平方向に回動可能に支持されており、前記ロックピ
ンは、前記ロックレバー本体に設けられており、前記ウ
エイト部材は、前記ロックレバー本体の回動中心と前記
ロックピンとを通る直線に対してほぼ直交する方向に延
びており、前記ウエイト部材に慣性力が生じた場合に、
前記ロックピンをプッシュ・反プッシュ方向と直交方向
に見て前記中間部の最頂部よりも前記入口側最凹部側に
水平方向に移動させる、収納装置。
【0005】上記(1)の収納装置では、ロックピンが
ハートカムの窪み部と係合している状態で、車両の急ブ
レーキ操作時等に、移動体にプッシュ方向の慣性力が作
用した場合、人がプッシュしなくてもロックピンとハー
トカムの窪み部との係合が解除されるが、ウエイト部材
に作用する慣性力によりロックレバー本体が下方に回動
するので、ロックピンは外れ防止ガイド面に当たって入
口側最凹部に入り、移動体のロック解除が防止される。
車両減速または停止後、慣性力が働かなくなると、駆動
体により移動体が移動された時にロックピンは再びハー
トカムの窪み部に入り、元のロック状態に戻る。また、
ロックレバーは、慣性力が働いた場合にのみ下方に回動
するので、マニュアルで移動体をプッシュする時のよう
にウエイト部材に慣性力がかからない時にはロックレバ
ーが上下方向に動くことはなく、プッシュロック、プッ
シュオープン時には打音は発生しない。上記(2)の収
納装置では、上記(1)と同様に車両の急ブレーキ操作
時等に、移動体プッシュ方向の慣性力が働いた場合は、
ロックピンとハートカムの窪み部との係合が解除される
が、ウエイト部材に作用する慣性力によりロックレバー
本体は水平方向に回動し、ロックピンは中間部の最頂部
よりも入口側最凹部に対向する側に移動し入口側最凹部
に入り、移動体のロック解除が防止される。車両減速ま
たは停止後、慣性力が働かなくなると、駆動体により移
動体が移動された時にロックピンは再びハートカムの窪
み部に入り、元のロック状態に戻る。また、ロックレバ
ー本体は付勢されていないので、ロックピンがカム部材
に勢いよく当たることはなく、打音は発生しない。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図16は、本発明の第1実
施例を示しており、図17〜図22は、本発明の第2実
施例を示している。本発明の両実施例に共通な部分に
は、本発明の両実施例にわたって同一の符号を付してあ
る。まず、本発明の両実施例に共通な構成を、たとえば
図1、2、4、10、11を参照して説明する。図10
に示すように、収納装置2は、車体側に固定される支持
体4と移動体6とを有している。支持体4と移動体6
は、たとえば合成樹脂製である。支持体4は、たとえば
車両のインストルメントパネルに固定されている。移動
体6は、支持体4に出し入れ可能に支持されている。移
動体6は、たとえば灰皿、カップホルダ等として使用さ
れる。図11に示すように、収納装置2は、移動体4を
反プッシュ方向(車室内方向)に付勢し移動させる駆動
体7を有している。
【0007】支持体4には、移動体6を駆動体7の付勢
力に抗して支持体4に押し込んだ位置でロックをするロ
ックレバー機構15が設けられている。ロックレバー機
構15は、ロックレバー本体16と、ロックピン22を
有している。ロックレバー本体16は、移動体6の出し
入れ方向に延びている。ロックレバー本体16には、保
持穴18が形成されている。ロックレバー本体16は、
保持穴18に挿入されたビス20によって支持体4に支
持されている。ロックレバー本体16は、ビス20を中
心として水平方向に所定角度だけ回動可能となってい
る。ロックピン22は、ロックレバー本体16の端部に
設けられている。ロックピン22は、頭部をもってお
り、ロックピン頭部近傍には、ねじ部が形成されてい
る。ロックピン22は、ねじ込みによりロックレバー本
体16に固定されている。ロックピン22の先端部は、
後述するハートカム26と係合可能となっている。
【0008】移動体6は、その底面にカム部材25を有
する。カム部材25は、ハートカム26と、ハートカム
26の周りにハートカム26と水平方向に間隔をおいて
設けられたガイド部30を有する。ハートカム26は、
水平面内形状がハート形をなしている。ハートカム26
には、ロックピン22の先端部と係合可能な窪み部26
aが形成されている。窪み部26aは、移動体6の反プ
ッシュ方向に向かって開放しており、移動体6が支持体
4に対して移動した時、支持体4側に連結されているロ
ックピン22を受入れ、その位置で移動体6が駆動体7
の付勢力によって反プッシュ方向に移動しないように移
動体6をロックする。ハートカム26は、ロックピン2
2のカム部材25への入口側に、窪み部26aより移動
体6の反プッシュ方向に最も突出した入口側最凸部26
bを有しており、ロックピン22のカム部材25への出
口側に、窪み部26aより移動体6の反プッシュ方向に
最も突出した出口側最凸部26cを有している。
【0009】ガイド部30は、ロックピン移動方向に、
順に、入口側最凹部31、凸状の中間部36、出口側最
凹部32とを有する。ガイド部30は、さらに入口側最
凹部31より入口側に入口側ガイド面30aを有し、出
口側最凹部32より出口側に出口側ガイド面30bを有
する。中間部36は、移動体プッシュ方向に突出する最
頂部36aを有している。最頂部36aは、プッシュ・
反プッシュ方向と直角方向にはハートカム26の入口側
最凸部26bとハートカム26の窪み部26aとの間に
ある。中間部36は、最頂部36aから出口側最凹部3
2に連なる中間ガイド面34を有する。入口側最凹部3
1は、移動体反プッシュ方向に深まる凹部からなり、プ
ッシュ・反プッシュ方向と直角方向にはハートカム26
の入口側最凸部26bとハートカム26の窪み部26a
との間にある。出口側最凹部32は、移動体反プッシュ
方向に深まる凹部からなり、プッシュ・反プッシュ方向
と直角方向にはハートカム26の出口側最凸部26bに
対しハートカム26の窪み部26aと反対側にある。
【0010】つぎに、各実施例に共通の作用について説
明する。プッシュオープン式の収納装置2では、移動体
6の出し入れは、移動体6をプッシュすることによって
行なわれる。すなわち、移動体6をプッシュして支持体
4に入れるとともにロックし、つぎのプッシュでロック
を解除して支持体4から出す。車室内に突出している移
動体6を支持体4側にプッシュした場合は、ロックピン
22は、入口側ガイド面30aとの接触により第1の最
凹部31に案内される。ロックピン22が入口側最凹部
31の奥壁に当接した状態では、移動体6をこれ以上押
し込むことができない。この状態で移動体6のプッシュ
動作を中止すると、移動体6が駆動体7によって車室内
側に突出しようとするが、ロックピン22は入口側最凹
部31によって窪み部26aに案内される。、この状態
では、移動体6はロックピン22と窪み部26aとの係
合によりロックされる。つぎに、移動体6がロックされ
ている状態で、移動体6を支持体4側にプッシュする
と、ロックピン22は、窪み部26aから離れ、中間ガ
イド面34と接触する。中間ガイド面34は、出口側最
凹部32に連なるので、ロックピン22は出口側最凹部
32に案内される。この状態では、ロックピン22と窪
み部26aとの係合は解除されているので、移動体6は
駆動体7によって反プッシュ方向に突出し、ロックピン
22は出口側ガイド面30bに案内されて移動する。
【0011】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を
説明する。第1実施例の収納装置2は、図1ないし図1
6に示すように、ロックレバー本体16の保持穴18の
内周面上側は、面取りされている。これにより、ロック
レバー本体16はビス20を中心として水平方向および
上下方向に回動可能となっている。ビス20の外周に
は、ロックレバー本体16を移動体6に向けて上方に付
勢する付勢部材24が設けられている。付勢部材24
は、たとえば圧縮コイルスプリングから構成されてい
る。ロックレバー本体16には、下方に延びる略扇状の
ウエイト部材16aが形成されている。ロックレバー本
体16は、通常の車両走行時には、図1の2点鎖線に示
すように、付勢部材24による付勢力により水平となっ
ている。ロックレバー本体16は、車両の急ブレーキ操
作等によりウエイト部材16aに作用する慣性力が所定
値よりも大となったときに下方へ揺動するようになって
いる。ロックレバー本体16の下方への揺動し易さは、
付勢部材24の付勢力またはウエイト部材16aの重量
を変えることにより、調整することが可能である。
【0012】図1では、ロックレバー本体16にウエイ
ト部材16aを一体に成形したが、図12に示すよう
に、ウエイト部材40を比重の大きな別部材から構成
し、ウエイト部材40をインサート成形(ウエイト部材
40を予め金型内にセットし、その後、金型内に溶融樹
脂を充填し、ウエイト部材40とロックレバー本体16
を一体成形する成形方法)によりロックレバー本体16
と一体成形してもよい。また、図13に示すように、ウ
エイト部材41をリング状の別部材から構成し、ビス4
2によりロックレバー本体16に取付ける構成としても
よい。さらに、図14に示すように、重量が比較的大で
ある異形ロックピン44を製作し、ロックレバー本体1
6に締めつけて固定する構成としてもよい。図15は、
ウエイト部材16aに、周方向に延びる切れ目16bを
上下方向に複数設けた場合を示している。この構造で
は、ウエイト部材16aの一部を所定の切れ目16aか
ら折り曲げて取り去ることにより、ウエイト部16aの
重量の調整が可能となる。図16は、ロックレバー16
のウエイト部材16aに、空洞部16cを形成した場合
を示している。この構造では、空洞部16cにはめ込む
部材16dの数を増減することにより、ウエイト部材1
6aの重量の調整が可能となる。
【0013】ガイド部30の中間部36の下方には、外
れ防止壁35が形成されている。外れ防止壁35は、図
2に示すように、プッシュ・反プッシュ方向と直角方向
に見てハートカム26の窪み部26aより出口側最凹部
側に位置する最凸部35aと、最凸部35aから入口側
最凹部31に連なる外れ防止ガイド面33を有してい
る。外れ防止ガイド面33は、図2の斜線部に示すよう
に、外れ防止壁35の一部を切除した部位に形成されて
いる。外れ防止ガイド面33は、慣性力によって下方に
揺動したロックレバー本体16のロックピン22と接触
し、ロックピン22を入口側最凹部31に案内する機能
を有している。
【0014】駆動体7は、本実施例では、移動体6に回
動可能に支持された軸8と、軸8の両端に取付けられた
ギヤ10と、支持体4に形成または固定されたラック1
2と、一端が移動体6に連結され他端が軸8に連結され
たトーションスプリング14からなる。
【0015】つぎに、第1実施例の作用について説明す
る。図4および図5に示すように、ブレーキ操作により
移動体6に比較的小さな慣性力が作用した場合は、ロッ
クレバー本体16はウエイト部材16aに作用する慣性
力により下方に揺動するが、移動体6は車両の進行方向
(図4の右側方向)には移動できない。これは、移動体
6に作用する慣性力よりも移動体6を車室内側に突出さ
せる駆動体7の付勢力F1 が大きいからである。したが
って、この場合はロックピン22はハートカム26の窪
み部26aに係合したままとなり、移動体6のロック解
除が防止される。図6および図7は、ロックピン22が
ハートカム26の窪み部26aと係合している状態で、
急ブレーキ操作等により移動体6に大きな慣性力が作用
した場合を示している。この場合は、移動体6はプッシ
ュ方向と同じ方向(矢印F2 方向)に移動し、ロックピ
ン22は窪み部26aから離れる。これと同時に、ロッ
クレバー16はウエイト部材16aに作用する慣性力に
よって下方に揺動するので、ロックピン22は外れ防止
ガイド面33と接触し、ロックピン22は入口側最凹部
31に案内される。車両減速または停止後、慣性力が働
かなくなると、ロックピン22は、駆動体7により移動
体6が移動された時に窪み部26aに案内される。した
がって、ロックピン22は窪み部26aと再び係合し、
移動体6は元のロック状態に戻る。
【0016】ロックレバー16は、プッシュ方向の慣性
力が生じた場合のみ下方に回動するので、ウエイト部材
16aに慣性力が作用しない時にはロックレバー16が
上下方向に動くことはなく、プッシュロック、プッシュ
オープン時には、打音は発生しない。また、ロックレバ
ー16は、移動体6の出し入れ方向に対して左右方向に
は付勢されないので、カム部材25にロックピン22が
勢いよく当たることはなく、打音は発生しない。
【0017】第2実施例の収納装置2は、図17ないし
図22に示すように、ロックレバー本体16のロックピ
ン22と反対側の端部には、ウエイト部材70が設けら
れている。ウエイト部材70は、たとえばロックレバー
本体16と一体成形されている。ウエイト部材70は、
ロックレバー本体16の回動中心とロックピン22とを
通る直線Xに対してほぼ直交する方向に延びている。ロ
ックレバー本体16にウエイト部材70を取り付けた場
合、その重心Wは、ウエイト部材70側にある。ウエイ
ト部材70は、ロックピン22が窪み部26aと係合し
た状態で駆動体7をプッシュ方向に移動させる慣性力が
生じた場合は、ロックピン22をプッシュ・反プッシュ
方向と直角方向に見て中間部36の最頂部36aよりも
入口側最凹部31側に水平方向に移動させる機能を有す
る。本実施例では、ハートカム26には、窪み部26a
と入口側最凹部31との間にハートカムガイド面26d
が形成されている。ハートカムガイド面26dは、窪み
部26aと接線方向に滑らかにつながる円弧状に形成さ
れている。ハートカムガイド面26dは、プッシュ方向
の慣性力が生じた際にロックピン22が入口側最凹部3
1側に案内され易いようするものである。中間部36に
は、最頂部36a近傍に切り欠き36cが形成されてい
る。切り欠き36cは、入口側最凹部31側に位置して
おり、最頂部33aから入口側最凹部31側に直線状に
延びている。切り欠き36cは、ハートカムガイド面2
6dと同様に慣性力が生じた際にロックピン22を入口
側最凹部31側に案内し易くしている。
【0018】図21に示すように、ウエイト部材70に
錘り71を着脱自在に取付けるようにすれば、ウエイト
部材70の重量調整が可能となり、ウエイト部材70の
重量を適正なものとすることができる。また、ウエイト
部材70に錘り71を取付けることにより、小さな慣性
力で大きなモーメントを得ることができる。図示例で
は、ウエイト部材70は、合成樹脂から構成されロック
レバー本体16と一体成形されているが、インサート成
形によりウエイト部材70に比重の大きな部材を設ける
ようにしてもよい。さらに、図22に示すように、ロッ
クレバー本体16に、重量の異なるウエイト部材75、
76のいずれかを着脱自在に取り付ける構成としてもよ
い。
【0019】駆動体7は、本実施例では、移動体6に設
けられたラック62、63と、支持体4側に設けられた
ギヤ65と、ギヤ65を回転駆動させる渦巻バネ(図示
略)と、ギヤ65の駆動力をラック62、63に伝達す
るピニオン66とからなる。
【0020】つぎに、第2実施例の作用について説明す
る。図20に示すように、移動体6がロックされている
状態では、移動体6は駆動体7によって矢印P2 方向に
付勢されている。この状態で、急ブレーキ操作等によっ
てプッシュ方向の慣性力が生じた場合は、移動体6は矢
印P1 方向へ移動し、ロックピン22と窪み部26aと
の係合が一旦解除される。ロックレバー本体16には、
ウエイト部材70が設けられているので、ウエイト部材
70に作用する慣性力によってロックレバー本体16を
反時計回りに動かそうとするモーメントMが発生する。
そのため、ロックレバー本体16は、図19の2点鎖線
イに示す位置に向かって回動し、ロックピン22は中間
部36の最頂部36aよりも入口側最凹部31に向かう
側に水平方向に移動する。車両減速または停止後、慣性
力が働かなくなると、ロックピン22は、駆動体7によ
り移動体6が移動された時にハートカムカイド面26d
に接触し、ハートカムカイド面26dによって窪み部2
6aに案内される。したがって、ロックピン22は窪み
部26aと再び係合し、移動体6は元のロック状態に戻
る。また、本実施例では、ロックレバー本体16はスプ
リング等により付勢されていないので、ロックピン22
がカム部材25に勢いよく当たることはなく、打音は発
生しない。
【0021】上記各実施例では、支持体4側にロックレ
バー15を設け、移動体6側にカム部材25を設けた
が、移動体6側にロックレバー15を設け、支持体4側
にカム部材25を設ける構成としても、同様の効果が得
られる。また、各実施例の収納装置は、車室内の灰皿や
カップホルダに適用されるものであるが、プッシュオー
プン式でロック機構にロックレバーを用いている収納装
置であれば、これ以外の用途にも適用可能である。
【0022】
【発明の効果】請求項1の収納装置によれば、移動体が
ロックされている状態で、急ブレーキ操作等により移動
体をプッシュ方向に移動させる慣性力が生じた場合は、
ウエイト部材に作用する慣性力によってロックレバー本
体を下方に回動させ、ロックピンを外れ防止ガイド面と
の接触により入口側最凹部に案内するようにしたので、
ロックピンをハートカムの窪み部に係合させることがで
き、慣性力による移動体のロック解除を防止することが
できる。また、ロックレバーは、ウエイト部材に慣性力
が働いた場合にのみ下方に揺動し、ウエイト部材に慣性
力が働かない時にはロックレバーが上下方向に動くこと
はなく、プッシュロック、プッシュオープン時の打音の
発生を防止することができる。請求項2の収納装置によ
れば、移動体がロックされている状態で、急ブレーキ操
作等により移動体をプッシュ方向に移動させる慣性力が
生じた場合は、ウエイト部材に作用する慣性力によりロ
ックレバーを水平方向に回動させ、ロックピンを入口側
最凹部側に移動させるようにしたので、ロックピンをハ
ートカムの窪み部に係合させることができ、慣性力によ
る移動体のロック解除を防止することができる。また、
請求項2の収納装置では、ロックレバー本体は付勢され
ていないので、ロックピンがカム部材に勢いよく当たる
ことはなく、プッシュロック、プッシュオープン時の打
音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る収納装置の要部断面
図である。
【図2】図1のカム部材の底面図である。
【図3】図1のロックレバー近傍を底面方向からみた透
視斜視図である。
【図4】図1のロックレバー本体が慣性力により下方に
揺動した状態を示す断面図である。
【図5】図4におけるロックピンとカム部材との位置関
係を示す底面図である。
【図6】図1の移動体が慣性力によりロック解除方向に
移動した状態を示す断面図である。
【図7】図6におけるロックピンの動きを示す底面図で
ある。
【図8】図1の移動体のロック解除動作を示す断面図で
ある。
【図9】図8におけるロックピンの動きを示す底面図で
ある。
【図10】図1の収納装置の斜視図である。
【図11】図10の断面図である。
【図12】図1のロックレバー機構の変形例を示す断面
図である。
【図13】図1のロックレバー機構の別の変形例を示す
断面図である。
【図14】図1のロックレバー機構のさらに別の変形例
を示す断面図である。
【図15】図1のロックレバー機構におけるウエイト部
材の重量を調整する構造の一例を示す断面図である。
【図16】図1のロックレバー機構におけるウエイト部
材の重量を調整する構造の別の例を示す断面図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る収納装置の要部斜
視図である。
【図18】図17のA−A線に沿う断面図である。
【図19】図17のロックレバー機構の近傍を示す透視
平面図である。
【図20】図19のカム部材の拡大平面図である。
【図21】図17の変形例を示す断面図である。
【図22】図17の別の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
4 支持体 6 移動体 7 駆動体 15 ロックレバー機構 16 ロックレバー本体 16a ウエイト部材 22 ロックピン 24 付勢部材 25 カム部材 26 ハートカム 26a 窪み部 30 ガイド部 31 入口側最凹部 32 出口側最凹部 33 外れ防止ガイド面 34 中間ガイド面 36 中間部 70 ウエイト部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/00 A24F 19/00 B60N 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、 前記支持体に出し入れ可能に支持された移動体と、 前記移動体を反プッシュ方向に付勢し移動させる駆動体
    と、 前記移動体と支持体の一方に具備されたロックレバー機
    構と、 前記移動体と支持体の他方に設けられたカム部材と、 からなり、 前記ロックレバー機構は、前記一方の部材に水平方向お
    よび上下方向に回動可能に支持されるロックレバー本体
    と、該ロックレバー本体に設けられたロックピンと、前
    記ロックレバー本体を前記移動体と支持体の他方に向け
    て上方に付勢する付勢部材と、前記ロックレバー本体に
    設けられるウエイト部材と、から構成されており、 前記カム部材は、前記ロックピンと係合可能な窪み部を
    有するハートカムと、該ハートカムの周りに設けられた
    ガイド部とからなり、該ガイド部は、前記ハートカムの
    窪み部に前記ロックピンを案内する入口側最凹部と、前
    記ロックピンをロック解除方向に案内する出口側最凹部
    と、入口側最凹部と出口側最凹部の間に形成されプッシ
    ュ・反プッシュ方向と直角方向に見てハートカムの窪み
    部より前記入口側最凹部側に位置する最頂部と該最頂部
    から出口側最凹部に連なる中間ガイド面をもつ凸状の中
    間部と、前記中間ガイド面の下方に形成されプッシュ・
    反プッシュ方向と直角方向に見てハートカムの窪み部よ
    り前記出口側最凹部側に位置する最凸部および最凸部か
    ら前記入口側最凹部に連なる外れ防止ガイド面とをもつ
    外れ防止壁と、から構成されている、 収納装置。
  2. 【請求項2】 支持体と、 前記支持体に出し入れ可能に支持された移動体と、 前記移動体を反プッシュ方向に付勢し移動させる駆動体
    と、 前記移動体と支持体の一方に具備されたロックレバー機
    構と、 前記移動体と支持体の他方に設けられたカム部材と、 からなり、 前記カム部材は、前記ロックピンと係合可能な窪み部を
    有するハートカムと、該ハートカムの周りに設けられた
    ガイド部とからなり、該ガイド部は、前記ハートカムの
    窪み部に前記ロックピンを案内する入口側最凹部と、前
    記ロックピンをロック解除方向に案内する出口側最凹部
    と、入口側最凹部と出口側最凹部の間に形成されプッシ
    ュ・反プッシュ方向と直角方向に見てハートカムの窪み
    部より前記入口側最凹部側に位置する最頂部と該最頂部
    から出口側最凹部に連なる中間ガイド面をもつ凸状の中
    間部と、から構成されており、 前記ロックレバー機構は、ロックレバー本体と、ロック
    ピンと、ウエイト部材と、から構成されており、 前記ロックレバー本体は前記移動体と支持体の一方に水
    平方向に回動可能に支持されており、 前記ロックピンは、前記ロックレバー本体に設けられて
    おり、 前記ウエイト部材は、前記ロックレバー本体の回動中心
    と前記ロックピンとを通る直線に対してほぼ直交する方
    向に延びており、前記ウエイト部材に慣性力が生じた場
    合に、前記ロックピンをプッシュ・反プッシュ方向と直
    交方向に見て前記中間部の最頂部よりも前記入口側最凹
    部側に水平方向に移動させる、 収納装置。
JP32653496A 1996-09-13 1996-12-06 収納装置 Expired - Fee Related JP3383744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32653496A JP3383744B2 (ja) 1996-09-13 1996-12-06 収納装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-242424 1996-09-13
JP24242496 1996-09-13
JP32653496A JP3383744B2 (ja) 1996-09-13 1996-12-06 収納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10138815A JPH10138815A (ja) 1998-05-26
JP3383744B2 true JP3383744B2 (ja) 2003-03-04

Family

ID=26535750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32653496A Expired - Fee Related JP3383744B2 (ja) 1996-09-13 1996-12-06 収納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3383744B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10138815A (ja) 1998-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5147217B2 (ja) ステアリングロック装置
JP3953770B2 (ja) 開閉部材の制動機構、これを備えた容器ホルダー及び自動車用扉
JPH0127967Y2 (ja)
KR101111206B1 (ko) 관성 작동 메커니즘
JP4615269B2 (ja) 加減速機構及びこの加減速機構を備えた車両用小物入れ
US6164581A (en) Low noise self-compensating vehicle sensor and retractor
JP2000052879A (ja) 自動車内へ組み込むための、抜き出し部分を備えた装置
WO1990005653A1 (en) An antitheft pedal-locking device for vehicles
KR20020083428A (ko) 푸시-푸시 잠금 메커니즘
KR100836121B1 (ko) 차량 도어의 열림 방지 도어래치 어셈블리
KR101470248B1 (ko) 차량 측면 충돌 시 도어 열림 방지장치
JP3383744B2 (ja) 収納装置
JP3954940B2 (ja) 車両用カップホルダ
JP2007290458A (ja) 車両用コンソールボックス
US6786307B2 (en) Parking brake device
JP4185150B1 (ja) 安全ベルトリトラクターのカバー構造体
JPS6223976Y2 (ja)
JP3199352B2 (ja) 車室内における収納装置
JP4097857B2 (ja) クレセントの施錠確認装置
JP2023044074A (ja) 回動装置
EP3984836B1 (en) A vehicle-sensitive sensor and self-locking belt-retractor
JPH0533392Y2 (ja)
JPS5921089Y2 (ja) ウエビングガイド装置
KR100577815B1 (ko) 차량의 컵홀더 작동구조
JP5197313B2 (ja) 車両用収納装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees