JP3383695B2 - 水素吸蔵複合合金の製造方法 - Google Patents

水素吸蔵複合合金の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素吸蔵複合合金および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、重油、ガソリン等の化石燃料の使用
による大気汚染及び地球温暖化が環境問題として大きく
取り上げられるようになってきており、化石燃料に代わ
るクリーンなエネルギー源として水素が注目を集めてい
る。そして最近、水素を貯蔵しておくことができる水素
吸蔵合金が特に関心を持たれている。
【0003】この水素吸蔵合金は、金属の水素化、解離
の現象を応用して、水素の貯蔵、運搬及びエネルギー変
換を行なうものであるが、この様な水素吸蔵合金におい
てはその水素貯蔵量が大きいことが望ましい。これに対
して、Mgは、7.6重量%の水素を吸蔵することがで
き、水素貯蔵能が高い金属として知られている。
【0004】Mg系水素吸蔵金属の一例は、特開昭63
−72849号公報に記載されている。このものは、M
g−Ni系合金粉末表面に所定量のNi超微粒子を付着
させたものであり、Niの触媒作用によって水素の吸蔵
・放出速度を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Mg、Mg2
Cu、Mg2 Ni等のMg系水素吸蔵金属の水素吸蔵・
放出温度は250℃以上と高い。このことは、Mg系水
素吸蔵金属を収納する貯蔵タンクにきわめて高い高温剛
性が要求されることを意味し、貯蔵タンクの重量増加に
つながるとともに、その使用場所も限定されることにな
る。すなわち、これを例えば水素エンジン自動車の燃料
供給源として使用する場合、上記貯蔵タンクの重量およ
び水素吸蔵合金自身の重量により、自動車の車体全体の
重量が増加し、燃料消費率を悪化させる原因となる。ま
た、自動車の場合は上記水素を吸蔵・放出させるための
高温の熱源を確保することが難しく、さらに、一般車両
においては、高温の熱源を使用すること自体が好ましい
ことではない。
【0006】また、上記Mgはその蒸気圧が高いため
に、合金を製造しようとしても融解時に蒸発し易く、ま
た反応性が高いため合金化が難しい、という問題があ
り、合金同士を複合化する場合にはさらに難しくなる。
【0007】すなわち、本発明の課題は、Mg系の水素
吸蔵金属を用いながらも、該Mgの取扱いの難しさを克
服して、低温で水素を吸蔵することができる水素吸蔵複
合合金を簡単に製造することができる方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明者
は、このような課題に対して鋭意研究した結果、Mg系
水素吸蔵金属に、希土類−遷移元素系合金と希土類水素
化物とを複合化させることにより、所期の効果が得られ
ること、また、Mgを一旦水素化させた後にその脱水素
化を行なうと、低温でMg蒸気が発生して複合化すべき
相手材に付着し該Mgと相手材との間で拡散接合を生ず
ることを見出だし、請求項1〜の各発明を完成したも
のである。
【0009】すなわち、請求項1に係る発明は、Mg系
水素吸蔵金属と、希土類−遷移元素系合金と、希土類水
素化物とが複合されてなり、且つ上記Mg系水素吸蔵金
属と希土類−遷移元素系合金との間にMg−遷移元素化
合物が生成している水素吸蔵複合合金の製造に適した方
法であって、Mg系水素吸蔵金属粉末と希土類−遷移元
素系合金粉末とを混合し、上記混合物を、上記Mg系水
素吸蔵金属粉末にMg水素化物が生成し且つ上記希土類
−遷移元素系合金粉末から希土類水素化物が析出するよ
う、水素雰囲気中で加熱した後、上記Mg水素化物が脱
水素化し発生するMg蒸気が上記希土類水素化物の析出
した後の希土類−遷移元素系合金粉末に付着してMg粒
子を形成するよう、減圧下で加熱することにより、上記
希土類水素化物の析出した後の希土類−遷移元素系合金
粉末と上記Mg粒子との間にMg−遷移元素化合物を生
成させることを特徴とする水素吸蔵複合合金の製造方法
である。
【0010】当該発明において、上記混合物を水素雰囲
気中で加熱すると、上記Mg系水素吸蔵金属粉末中にM
g水素化物が生成し始める。また、上記希土類−遷移元
素系合金粉末は、その希土類元素が水素との親和力が高
いために希土類水素化物を生成し、そのために該希土類
水素化物と、最初とは組成が異なる希土類−遷移元素系
合金とに分解することになる。
【0011】そうして、当該発明においては、引き続い
て当該混合物が減圧下で加熱されるが、これにより、上
記Mg水素化物は脱水素化されてMgに戻る。このとき
に加熱温度がMgの融点以下であってもMg蒸気が発生
する。これはMg水素化物が水素を解離すると活性化さ
れるためと考えられる。そして、当該Mg蒸気は先に分
解生成した上記希土類−遷移元素系合金に付着してMg
粒子を形成することになる。すると、加熱下におかれて
いる関係で、上記希土類−遷移元素系合金の遷移元素が
Mg粒子側に反応拡散し、この希土類−遷移元素系合金
とMg粒子との界面部分にMg−遷移元素化合物が生成
することになる。
【0012】ここに、上記各粉末の粒径は50〜500
μmが好適である。これよりも大きいと粒子の表面積
(反応面積)が小さくなって反応が進行し難くなり、ま
た、50μmよりも小さいと、表面酸化を生じ易くな
る。
【0013】以上のようにして得られる水素吸蔵複合合
金においては、上記Mg系水素吸蔵 金属やMg−遷移元
素化合物が100℃程度の低い温度であってもそれほど
高い圧力をかけずに水素を吸蔵する。その理由は必ずし
も明確ではないが、上記Mg系水素吸蔵金属やMg−遷
移元素化合物よりも水素を吸蔵ないしは通過させるとき
のポテンシャル障壁が低い上記希土類−遷移元素系合金
と上記希土類水素化物とが、上記Mg系水素吸蔵金属や
Mg−遷移元素化合物が水素を吸蔵する際の水素の移動
を共同して仲立ちし、当該水素吸蔵における活性化エネ
ルギーを低下させているものと考えられる。
【0014】実際、後ほど実施例で詳述するが、本発明
に係る水素吸蔵複合合金の水素吸蔵における経時変化を
X線回折によって観察すると、上記希土類水素化物の組
成が水素吸蔵に伴って変化し、それに伴ってMg水素吸
蔵金属やMg−遷移元素化合物が水素化物に変化してい
ることが確認できた。
【0015】ここに、上記Mg系水素吸蔵金属には、M
g単体だけでなく、Mg 2 Cu、Mg 2 Ni等のMg−遷
移元素の合金が含まれる。また、上記希土類−遷移元素
系合金における希土類はSc、Y及びランタノド15元
素を意味するが、Yが好適に採用し得る。遷移元素とし
ては、Cu、Fe、Ni、Co等が好適である。
【0016】請求項2に係る発明は、上記請求項1に
載の水素吸蔵複合合金の製造方法において、上記混合物
を水素雰囲気中で加熱する処理と減圧下で加熱する処理
とを交互に繰り返すことを特徴とする。
【0017】当該発明においては、水素雰囲気中加熱処
理と減圧加熱処理との繰り返しにより、上記Mg水素化
物の生成、上記希土類−遷移元素系合金の希土類水素化
物及び最初とは組成が異なる希土類−遷移元素系合金へ
の分解、Mg蒸気の発生及び上記希土類−遷移元素系合
金への付着及びMg粒子の形成、Mg−遷移元素化合物
の生成が進むことになる。
【0018】請求項3に係る発明は、上記請求項2に記
載の水素吸蔵複合合金の製造方法において、上記Mg系
水素吸蔵金属粉末と希土類−遷移元素系合金粉末とを混
合する工程と、上記水素雰囲気中加熱処理と減圧加熱処
理とを繰り返す工程との間に、上記混合物を減圧下で加
熱する前処理工程を備えていることを特徴とする。
【0019】当該発明においては、上記前処理工程によ
って、Mg系水素吸蔵金属粉末表面及び希土類−遷移元
素系合金粉末表面の不純物が取り除かれ、水素雰囲気中
加熱処理によるMg水素化物の生成、並びに希土類−遷
移元素系合金の希土類水素化物及び最初とは組成が異な
る希土類−遷移元素系合金への分解が効率良く進むこと
になる。
【0020】請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至
請求項3のいずれか一つに記載の水素吸蔵複合合金の製
造方法において、上記減圧加熱処理における上記混合物
の加熱温度が200〜500℃であることを特徴とす
る。
【0021】このような温度設定にするのは、200℃
未満であればMg系水素吸蔵金属粉末及び希土類−遷移
元素系合金粉末と、水素ガスとの反応性が乏しくなり、
また500℃を越えるような高温であればMgの水素化
が逆に不充分になるためである。
【0022】請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至
請求項4のいずれか一つに記載の水素吸蔵複合合金の製
造方法において、上記水素雰囲気中加熱処理における上
記混合物の加熱温度が200〜500℃であることを特
徴とする。
【0023】このような温度設定にするのは、200℃
未満であればMg水素化物の脱水素化が充分に進まず、
また、500℃を越える高温であれば、Mg蒸気が希土
類−遷移元素系合金に付着して形成されたMg粒子同士
が軟化して結合し、粉末のシンタリングを招くためであ
る。
【0024】請求項6に係る発明は、上記請求項1乃至
請求項5のいずれか一つに記載の水素吸蔵複合合金の製
造方法において、上記水素雰囲気中加熱処理を0.1〜
10MPaの圧力下で行なうことを特徴とする。
【0025】このような圧力設定にするのは、これより
も低い圧力であれば上記各粉末と水素ガスとの反応性が
乏しくなり、また、これよりも高い圧力であれば取扱い
に不便になるからである。
【0026】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
Mg系水素吸蔵金属粉末と希土類−遷移元素系合金粉末
との混合物を水素雰囲気中で加熱した後、減圧下で加熱
するようにしたから、Mgの蒸気圧が高くその取扱いが
本来は難しいにも拘らず、これを希土類−遷移元素系合
金上で簡単に粒子化させて該希土類−遷移元素系合金の
遷移元素をMg粒子側に反応拡散させ、この希土類−遷
移元素系合金とMg粒子との界面部分にMg−遷移元素
化合物を生成させて、所期の水素吸蔵複合合金を得るこ
とができるようになる。
【0027】請求項2に係る発明によれば、上記粉末の
混合物を水素雰囲気中で加熱する処理と減圧下で加熱す
る処理とを交互に繰り返すようにしたから、所期の水素
吸蔵複合合金を確実に得ることができるようになる。
【0028】請求項3に係る発明によれば、Mg系水素
吸蔵金属粉末と希土類−遷移元素系合金粉末とを混合す
る工程と、水素雰囲気中加熱処理と減圧加熱処理とを繰
り返す工程との間に、上記混合物を減圧下で加熱する前
処理工程を備えているから、粉末表面の不純物を取り除
いて、水素雰囲気中加熱処理によるMg水素化物の生
成、並びに希土類−遷移元素系合金の分解を効率良く進
めることができるようになる。
【0029】請求項4に係る発明によれば、上記減圧加
熱処理における上記混合物の加熱温度を200〜500
℃に設定したから、Mg系水素吸蔵金属粉末及び希土類
−遷移元素系合金粉末と、水素ガスとの反応性を効率良
く進めることができるようになる。
【0030】請求項5に係る発明によれば、上記水素雰
囲気中加熱処理における上記混合物の加熱温度を200
〜500℃に設定したから、粉末のシンタリングを招く
ことなく、Mg水素化物の脱水素化を効率良く進めるこ
とができる。
【0031】請求項6に係る発明に係る発明によれば、
上記水素雰囲気中加熱処理を0.1〜10MPaの圧力
下で行なうようにしたから、上記各粉末と水素ガスとを
充分に反応させることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0033】−製造工程− 図1には本発明に係る水素吸蔵複合合金の製造工程が示
されている。以下、工程順にその製造方法を説明する。
【0034】 粉末混合 Mg系水素吸蔵金属としてのMg粉末と、希土類−遷移
元素系合金粉末としてのYNi2合金粉末とを混合し
た。これらの粉末はいずれも粒径150μm以下であ
る。
【0035】 前処理(減圧加熱) 上記粉末の混合物を真空引き可能な加熱炉に入れ、10
-5Torrの減圧下で400℃に加熱した。減圧加熱時間は
0.5時間である。
【0036】 水素雰囲気中加熱処理 上記加熱炉に水素ガスを導入した。水素ガス圧は5MP
aとし、また、炉内温度についてはそのまま400℃に
保った。水素雰囲気中での加熱時間は10時間である。
【0037】 減圧加熱 上記加熱炉から水素ガスを排気し、真空度を再び10-5
Torrとした。炉内温度については引き続き400℃を保
持した。この減圧加熱時間は1時間である。
【0038】 水素雰囲気中加熱処理 再び上記加熱炉に水素ガスを導入し、水素ガス圧5MP
aで400℃の加熱処理を1時間行なった。
【0039】 上記の処理を行なった後、の処理
との処理とを交互に10回繰り返した。
【0040】なお、以上の,の各処理において、減
圧加熱における真空度は10-5Torr以上が好適である。
【0041】−上記処理による混合物の変化について− 図2は上記各処理による粉末の状態を示すX線回折図で
ある。
【0042】上記前処理を行なった状態では、図2
(a)に示すように、Mg、YNi2のみが現れてい
る。
【0043】上記水素雰囲気中加熱処理を行なった状
態では、時間の経過にしたがって、図2(b),(c)
に示すように、MgH2が現れているとともに、YNi2
が水素化してなるYNi2Hx が現れ、YNi2は最終的
には図2(d)に示すように、Y−NiとYH2とに分
解している。
【0044】上記減圧加熱を行なった状態では、図2
(e)に示すように、MgH2は脱水素化されてMgの
ピークが高くなっているとともにMg2Niが現れてい
る。その結果、当該混合物はMg、Y−Ni、YH2
びMg2Niにより構成される水素吸蔵複合合金になっ
ており、MgとY−Niとの反応によりNiが拡散して
Mg2Ni生成していることがわかる。
【0045】上記前処理終了段階の上記混合物の粒子
状態を図3に、上記の工程終了段階のものを図4に、
それぞれ走査型電子顕微鏡写真で示す。図3において、
角が尖った粒子(例えば写真中央の逆三角形状に表れて
いるもの)がYNi2であり、角がほとんどない粒子
(例えば上記YNi2粒子の右下に表れているもの)が
Mgである。また、図4においては、比較的大きな粒子
の表面に小さな粒子が固着しているが、この表面の小さ
な粒子はMgであり、該Mg粒子が固着している大きな
粒子がY−NiおよびYH2である。この小さなMg粒
子は、上記減圧加熱によってMg蒸気が発生しこれが
Y−NiおよびYH2粒子に付着して形成されたものと
認められる。
【0046】図5は上記小さなMg粒子が固着している
Y−NiおよびYH2粒子を粉砕してなる水素吸蔵複合
合金1を示すものである。同図において、2はMg金
属、3はY−NiおよびYH2よりなる合金であり、こ
の両者の間にMg2Niが形成されているものである。
【0047】 −上記水素吸蔵複合合金の水素吸蔵特性について− 上記水素吸蔵複合合金に100℃、5MPaの条件で水
素を吸蔵させたところ当該合金は図6に示す経時変化を
示した。すなわち、YH2のピークが漸次低下している
のに伴ってYH3のピークが漸次高くなっている。ま
た、Mg2Niのピークが漸次低下しているのに伴って
Mg2NiH0.3及びMg2NiH4が現れ、後者のピーク
が漸次大きくなっている。また、Mgはピークが漸次低
くなっており、これはMg水素化物の生成のためと認め
られる。
【0048】図7は水素吸蔵複合合金の水素吸蔵におけ
る圧力依存性を示すものである。すなわち、100℃、
水素ガス圧力1MPa、3MPa、5MPaにおいて1
時間保持した。水素ガス圧力が高くなるにつれて、Y
2のピークが漸次低下している一方、YH3のピークが
漸次高くなっている。また、Mg2Niのピークが漸次
低下している一方、Mg2NiH0.3及びMg2NiH4
現れ、後者のピークが漸次大きくなっている。また、M
gはピークが漸次低くなっている。
【0049】従って、図6及び図7の結果から、上記水
素吸蔵複合合金が低温で水素を吸蔵すること、しかも比
較的低い圧力で水素を吸蔵することがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素吸蔵複合合金の製造工程を示すブロック図
【図2】水素吸蔵複合合金の製造過程での原材料の金属
ないしは合金の変化を示すX線回折図
【図3】水素雰囲気中加熱処理前の粉末混合物の粒子構
造を示す顕微鏡写真
【図4】減圧加熱及び水素雰囲気中加熱を繰り返した後
の粉末混合物の粒子構造を示す顕微鏡写真
【図5】水素吸蔵複合合金の正面図
【図6】水素吸蔵複合合金が水素を吸蔵する際の金属な
いしは合金の経時変化を示すX線回折図
【図7】水素吸蔵複合合金の水素吸蔵における圧力依存
性を示すX線回折図
【符号の説明】
1 水素吸蔵複合合金 2 Mg金属 3 Y−NiおよびYH2よりなる合金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 博信 広島県東広島市高屋高美が丘5丁目2− 2−606 (72)発明者 折茂 慎一 広島県東広島市西条町御薗字326−202 (56)参考文献 特開 平3−240933(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22F 1/00 C22C 1/00,1/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mg系水素吸蔵金属粉末と希土類−遷移
    元素系合金粉末とを混合し、 上記混合物を、上記Mg系水素吸蔵金属粉末にMg水素
    化物が生成し且つ上記希土類−遷移元素系合金粉末から
    希土類水素化物が析出するよう、水素雰囲気中で加熱し
    た後、 上記Mg水素化物が脱水素化し発生するMg蒸気が上記
    希土類水素化物の析出した後の希土類−遷移元素系合金
    粉末に付着してMg粒子を形成するよう、減圧下で加熱
    することにより、 上記希土類水素化物の析出した後の希土類−遷移元素系
    合金粉末と上記Mg粒子との間にMg−遷移元素化合物
    を生成させることを特徴とする水素吸蔵複合合金の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水素吸蔵複合合金の製
    造方法において、 上記混合物を水素雰囲気中で加熱する処理と減圧下で加
    熱する処理とを交互に繰り返すことを特徴とする水素吸
    蔵複合合金の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の水素吸蔵複合合金の製
    造方法において、 上記Mg系水素吸蔵金属粉末と希土類−遷移元素系合金
    粉末とを混合する工程と、上記水素雰囲気中加熱処理と
    減圧加熱処理とを繰り返す工程との間に、上記混合物を
    減圧下で加熱する前処理工程を備えていることを特徴と
    する水素吸蔵複合合金の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載の水素吸蔵複合合金の製造方法において、 上記減圧加熱処理における上記混合物の加熱温度が20
    0〜500℃であることを特徴とする水素吸蔵複合合金
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに
    記載の水素吸蔵複合合金の製造方法において、 上記水素雰囲気中加熱処理における上記混合物の加熱温
    度が200〜500℃であることを特徴とする水素吸蔵
    複合合金の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
    記載の水素吸蔵複合合金の製造方法において、 上記水素雰囲気中加熱処理を0.1〜10MPaの圧力
    下で行なうことを特徴とする水素吸蔵複合合金の製造方
    法。
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