JP3382330B2 - 地盤注入剤 - Google Patents

地盤注入剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐久性にすぐれ、環境汚
染をおこさず、鋼管を腐食させない地盤注入剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術および課題】橋脚やビルのような構造物を
建設する際に、その地盤が軟弱である場合や、また、ト
ンネルやダムの工事で地下水の湧出があった場合には、
地盤の強化、止水が必要となる。一般的に、この地盤強
化や止水には、土壌、砂、岩盤中で硬化するシリカゾル
系地盤注入剤が用いられている。
【0003】従来のシリカゾル系地盤注入剤は、例えば
コロイダルシリカ、硬化剤として硫酸、塩酸等の酸のア
ルカリ金属塩(例えばナトリウム、カリウム塩)から構
成されている。そして、アルカリ金属塩が、シリカのコ
ロイド粒子を安定化している電気二重層を破壊し、荷電
を低下させることによって、注入剤がゲル化、硬化す
る。しかしながら、これらのアルカリ金属は、シリカゾ
ルの硬化後に溶出し、周囲の土壌や地下水を汚染させた
り、また例えば硫酸イオンは地中に埋設してある鋼管を
腐食させたりするという欠点がある。
【0004】そこで、上記のようなアルカリ金属以外に
コロイド粒子を不安定化するものとして、例えばカルシ
ウム、マグネシウムやアルミニウムといった原子価が大
きい陽イオンが考えられる。しかしながら、これらを硬
化剤として使用した場合、シリカゾルが部分的凝集を起
こし、地盤への浸透性を損なったり、注入管を詰まらせ
たりし、また不均一な硬化体となるために、強度が得ら
れず、地盤注入剤としては好ましくないものとなる。
【0005】また一方では、カルシウムやマグネシウム
は、シリカと強固な結合を形成し、シリカゾル系地盤注
入剤の硬化剤としての利用が期待されている。そこで、
コロイダルシリカおよびカルシウム成分に、エチレンジ
アミンテトラ酢酸(EDTA)やトリポリリン酸等のカ
ルシウムキレート剤を配合し、シリカゾルの部分的凝集
を抑制しようとする試みもなされている(特開平4-2025
94号公報)。しかしながら、上記のようなキレート剤を
使用しても、シリカゾルの部分的凝集の改善効果は小さ
く、そのためカルシウム濃度を高めることができず、ま
たキレート剤の使用量も多くなり、コストが高くなると
いう欠点がある。
【0006】本発明は、シリカゾルの部分的な凝集が起
こらず、強度および安定性に優れ、環境の汚染および鋼
管の腐食を防ぎ、しかも地盤に浸透するのに必要なゲル
化時間の調整が可能な地盤注入剤を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、シリカゾ
ルの部分的凝集の問題が起こらないように、コロイダル
シリカと、硬化剤として可溶性のカルシウムまたはマグ
ネシウムとの併用条件を鋭意検討した結果、硬化調整剤
として、ある特定成分を配合することにより、上記のよ
うな従来の課題を解決できること見いだし、本発明を完
成することができた。
【0008】すなわち本発明は、コロイダルシリカの水
性ゾルと、硬化剤としてカルシウム塩および/またはマ
グネシウム塩と、硬化調整剤としてイミノジ酢酸および
/またはグリシンとを含有することを特徴とする、地盤
注入剤を提供するものである。
【0009】また本発明は、カルシウム塩および/また
はマグネシウム塩の濃度が20〜500ミリモル/lで
あり、且つイミノジ酢酸および/またはグリシンの濃度
が5〜500ミリモル/lである、前記の地盤注入剤を
提供するものである。
【0010】さらに本発明は、硬化調整剤であるイミノ
ジ酢酸が、カルシウムおよび/またはマグネシウムの中
性塩であるカルシウム(ビス)イミノジ酢酸および/ま
たはマグネシウム(ビス)イミノジ酢酸である、前記の
地盤注入剤を提供するものである。
【0011】以下、本発明をさらに詳細に説明する。 (コロイダルシリカの水性ゾル)一般的に使用されてい
るコロイダルシリカの水性ゾルは、粒子径3〜100nm
の微小なシリカを水に分散させたコロイド液(シリカゾ
ル)で、粒子表面のOH基がマイナスに荷電しており、
分散液にNa2Oとして0.05〜2重量%の微量な陽イ
オンを加えることによって電気二重層を形成させて、粒
子相互の結合を防いで安定化させており、通常SiO2
として5〜50重量%含有するものである。本発明の地
盤注入剤に使用できるコロイダルシリカの水性ゾル(以
下、単にコロイダルシリカという)は、とくに制限され
ず、地盤注入剤の使用条件によって種々のものを使用す
ることができる。好適な粒子径は、例えば3〜30nmで
ある。本発明の地盤注入剤におけるコロイダルシリカの
最終濃度は、SiO2として5重量%以上である。5重
量%未満であると、必要な強度が発現しない。
【0012】(硬化剤)本発明の地盤注入剤に用いるこ
とのできる硬化剤は、水溶性のカルシウム塩および/ま
たはマグネシウム塩である。その具体例としては、溶解
度の大きい塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、酢酸塩
が例示され、また乳酸塩、酒石酸塩等の塩類も利用でき
る。本発明の地盤注入剤におけるカルシウム塩またはマ
グネシウム塩の最終濃度は、カルシウムイオンおよび/
またはマグネシウムイオンとして、20〜500ミリモ
ル/lがよい。カルシウムとマグネシウムを混合して用
いる場合には、それぞれの各濃度は、上記最終濃度の範
囲で自由に設定することができる。上記最終濃度が20
ミリモル/lよりも低い場合は、硬化時間が極端に遅く
なり、または硬化しなくなり、逆に500ミリモル/l
を超えて用いると、コロイダルシリカと部分的凝集をお
こしやすくなる。
【0013】(硬化調整剤)本発明の地盤注入剤に用い
ることのできる硬化調整剤は、イミノジ酢酸および/ま
たはグリシンである。イミノジ酢酸は、イミノジ酢酸そ
れ自体またはナトリウム、カリウム等の塩類、あるい
は、硬化剤としても用い得るカルシウムやマグネシウム
との中性塩であるカルシウム(ビス)イミノジ酢酸また
はマグネシウム(ビス)イミノジ酢酸として用いてもよ
い。本発明の地盤注入剤におけるイミノジ酢酸および/
またはグリシンの最終濃度は、5〜500ミリモル/l
がよい。イミノジ酢酸は、硬化調整作用が大きくまた溶
解度が低いので、最終濃度を5〜100ミリモル/lと
するのがよい。また、グリシンの濃度は、最終濃度が1
0〜500ミリモル/lとするのがよい。硬化調整剤と
してイミノジ酢酸とグリシンを合わせて使用してもよ
く、この場合、コロイダルシリカと硬化剤との部分的凝
集を抑える作用が、イミノジ酢酸の方が2〜3倍程度強
いことを考慮してそれぞれの量をきめるのがよい。イミ
ノジ酢酸および/またはグリシンの最終濃度が5ミリモ
ル/lより低いと、カルシウムやマグネシウムがシリカ
ゾルと部分的凝集をおこし、また最終濃度が500ミリ
モル/lよりも高いと、溶解度の問題から硬化調整剤の
液量が増加し、結果としてコロイダルシリカの含有量が
減るために、地盤注入剤として好ましくないものとな
る。またグリシンは高濃度になると、それ自体コロイダ
ルシリカに対して硬化作用を示すようになり、硬化時間
が短縮される。
【0014】上記において、硬化剤および硬化調整剤の
濃度は、用いるコロイダルシリカの粒子径、pHなどの
性状と、地盤注入の工法によって異なる硬化時間によっ
て決定される。コロイダルシリカの粒子径が小さい、ま
たはpHが高い場合には部分的凝集をおこし易いので、
例えば40ミリモル/l以下といった低い濃度の硬化剤
と、高濃度の硬化調整剤が必要であり、またコロイダル
シリカがpH9前後の安定領域で、しかも粒子径が10
nm以上ある場合には、高い濃度の硬化剤を添加すること
ができ、例えばイミノジ酢酸を硬化調整剤として用いる
場合、その濃度は、硬化剤の濃度に対して5分の1程度
でも部分的凝集を起こさない。硬化時間は、硬化剤およ
び硬化調整剤の濃度によって自由に設定することがで
き、地盤への浸透性をよくするために硬化時間を長くし
たい場合には、高い濃度の硬化調整剤を用い、また地下
水の移動が大きく、比較的短い時間で硬化させたい場合
には、高い濃度の硬化剤と低い濃度の硬化調整剤を用い
るとよい。
【0015】本発明の地盤注入剤は、コロイダルシリカ
をA液とし、硬化剤および硬化調整剤を混合したものを
B液として、または硬化調整剤を含有するコロイダルシ
リカをA液とし、硬化剤をB液として、地盤に注入する
直前にA液とB液を混合して用いるか、また二重管複合
注入等の方法を用いてA液とB液を地盤中で混合しても
よい。A液とB液は通常容積比で1:1で混合するが、
大きな固結強度を必要とし、例えばSiO2の最終濃度
を25%以上に高めたい場合には、A液の混合比率が大
きくなるように混合比を変えてもよい。またA液の比率
が大きすぎると、B液の濃度を高くする必要があり、結
果として部分的凝集を起こしやすく、混合時の均一性を
損なうので注意が必要である。
【0016】
【作用】コロイダルシリカとカルシウムまたはマグネシ
ウムを単に混合すると、カルシウムまたはマグネシウム
の濃度が低くても部分的な凝集をおこして、再分散しな
かったり、また均一な寒天状のゲル化物が得られないた
め硬化体の強度も低下するといった問題点があった。本
発明の地盤注入剤は、硬化剤としてカルシウム塩および
/またはマグネシウム塩に、硬化調整剤としてイミノジ
酢酸および/またはグリシンとを併用することにより、
コロイダルシリカと硬化剤との急激な反応を抑制し、部
分的な凝集を起こさず、高い固結強度が得られる均一な
寒天状ゲル化体を形成し、地盤の安定強化、止水に有効
なものとなる。コロイダルシリカと硬化剤との急激な反
応による部分的凝集は、硬化調整剤の存在により抑制さ
れる。これはイミノジ酢酸またはグリシンが、カルシウ
ムやマグネシウムと配位化合物を形成し、コロイダルシ
リカとの急激な反応を抑え、徐々に反応を進行させるこ
とによる。カルシウムとシリカは結合が強固なカルシウ
ムシリケートを生成し、またマグネシウムとシリカは結
合が強固なマグネシウムシリケートを生成し、硬化体の
強度を向上させ、地盤注入剤として好ましいものとな
る。カルシウムやマグネシウムと配位化合物を形成す
る、例えばEDTAは、その配位化合物形成能力が1分
子あたり1つであるのに対し、イミノジ酢酸やグリシン
は、カルシウムやマグネシウムに対し様々な形で配位
し、しかも安定である。従って、イミノジ酢酸またはグ
リシンの濃度が低くとも、カルシウムまたはマグネシウ
ムによるコロイダルシリカの部分的凝集を抑制すること
ができる。
【0017】
【実施例】実施例 1 SiO2を30重量%含む、粒子径10〜14nm、pH
約9の水性コロイダルシリカ(触媒化成工業株式会社
製、商品名「SI−30」)100mlをA液とした。ま
た、以下の表1に記載された配合に従って、カルシウム
(ビス)イミノジ酢酸(2:1のモル比においてイミノ
ジ酢酸を水酸化カルシウムで中和したもの)および不足
分のカルシウムとして塩化カルシウムを100mlの水に
溶解してB液とした。次に、前記A液およびB液の全量
を混合して硬化体を得、硬化時間および3日後のホモゲ
ルの一軸圧縮強度を測定した。ここでホモゲルとは、注
入剤のみでの硬化体を意味し、一軸圧縮強度の測定方法
は、土質工学会基準「土の一軸圧縮試験方法JSF T5
11-1990」に従った。A液およびB液は、部分的凝集を
起こさず容易に均一に混合され、またホモゲル強度は、
地盤注入剤として十分なものであった。また硬化時間の
範囲が広く、工法によって自由に選択できることが判っ
た。
【0018】
【表1】
【0019】実施例 2 まず、実施例1と同様に100mlのA液を調製した。ま
た、表2に記載された配合に従って、カルシウム(ビ
ス)イミノジ酢酸および塩化カルシウムを100mlの水
に溶解したものをB液とした。次に、前記A液およびB
液の全量を混合して硬化体を得、硬化時間および3日後
のホモゲルの一軸圧縮強度を測定した。また、得られた
ホモゲルを、その体積の6倍量の蒸留水に浸し、溶出す
るナトリウムおよびカルシウムをプラズマ発光分光分析
装置を用いて経時的に測定した。その結果を図1に示
す。また比較として炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナト
リウムを溶解したものをB液として用い、上記と同様の
実験を行った。その結果、本発明においては、少ない量
の硬化剤で地盤注入剤として十分なホモゲル強度が得ら
れることが判る。さらに図1より、ナトリウムの溶出量
は、本発明の実施例では、比較例の約15分の1と少な
く、またカルシウムも殆んど溶出しないものであった。
【0020】
【表2】
【0021】実施例 3 SiO2を10重量%含む、粒子径6nm以下、ナトリウ
ム含有量がNa2Oとして2重量%、pHが約11のコ
ロイダルシリカ100mlをA液とした。また、以下の表
3に記載された配合に従って、グリシンおよび塩化カル
シウムを100mlの水に溶解したものをB液とした。比
較例としては、グリシンを用いないものとした。次に、
前記A液およびB液の全量を混合して硬化体を得、硬化
時間および3日後のホモゲルの一軸圧縮強度を測定し
た。本発明の地盤注入剤においては、何れも強度のある
均一なゲル硬化体となったが、比較例では部分的凝集を
おこし、凝集物の沈澱が認められ、硬化体とはならなか
った。なお表3における実施例(iii)が、実施例(i
i)よりカルシウム濃度が低いにもかかわらず硬化時間
が短いのは、グリシン濃度が高く、グリシン自体のもつ
硬化作用によるものである。
【0022】
【表3】
【0023】実施例 4 まず、A液としてコロイダルシリカを3種類設定した。
SiO2を30重量%含む、粒子径7〜9nmのコロイダ
ルシリカ(触媒化成工業株式会社製、商品名「SI−3
50」)をコロイダルシリカaとした。SiO2を30
重量%含む、粒子径10〜14nmのコロイダルシリカ
(触媒化成工業株式会社製、商品名「SI−30」)を
コロイダルシリカbとした。SiO2を48重量%含
む、粒子径21〜30nmのコロイダルシリカ(触媒化成
工業株式会社製、商品名「SI−50」)をコロイダル
シリカcとした。また硬化剤および硬化調整剤として、
表4に記載された配合に従って、塩化カルシウムまたは
塩化マグネシウムと、イミノジ酢酸またはグリシンとを
100mlの水に溶解しB液とした。次に、各種A液10
0mlとB液100mlとを混合し硬化体を得、硬化時間お
よび3日後のホモゲルの一軸圧縮強度を測定した。得ら
れた硬化体は何れも均一で高い強度を持つものであっ
た。
【0024】
【表4】
【0025】
【発明の効果】本発明の地盤注入剤は、コロイダルシリ
カの部分的な凝集が起こらず、強度および安定性に優
れ、環境の汚染および鋼管の腐食を防ぎ、しかも地盤に
浸透するのに必要なゲル化時間の調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホモゲルから溶出したナトリウムおよびカルシ
ウム量を経時的に測定した結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 みのり 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 小野 田セメント株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−103586(JP,A) 特開 昭63−168485(JP,A) 特開 平4−202594(JP,A) 特開 昭51−84113(JP,A) 特開 昭51−55114(JP,A) 特開 昭53−137519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 17/42 C09K 17/46 C09K 17/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロイダルシリカの水性ゾルと、硬化剤
    としてカルシウム塩および/またはマグネシウム塩と、
    硬化調整剤としてイミノジ酢酸および/またはグリシン
    とを含有することを特徴とする、地盤注入剤。
  2. 【請求項2】 カルシウム塩および/またはマグネシウ
    ム塩の濃度が20〜500ミリモル/lであり、且つイ
    ミノジ酢酸および/またはグリシンの濃度が5〜500
    ミリモル/lである、請求項1に記載の地盤注入剤。
  3. 【請求項3】 硬化調整剤であるイミノジ酢酸が、カル
    シウムおよび/またはマグネシウムの中性塩であるカル
    シウム(ビス)イミノジ酢酸および/またはマグネシウ
    ム(ビス)イミノジ酢酸である、請求項1に記載の地盤
    注入剤。
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