JP3101949B2 - 地盤注入工法 - Google Patents
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Description
地盤注入工法に係り、特に、懸濁型グラウトと浸透型グ
ラウトの両者に存する欠点をそれぞれ互いにおぎなっ
て、均質で、かつ、高強度で耐久性に優れた固結体を得
る地盤注入工法に関する。
ラウトとして、従来、セメントと水ガラスを主成分とす
る懸濁型グラウトが知られている。
るものである。 (1)セメント含有量の多いグラウトは高強度を呈する
ものの、固結時間が短く、浸透性に欠ける。 (2)セメント含有量が少ないグラウトは浸透性はある
程度よくなるが、低強度で固結時間が極度に遅延する。
る欠点を改良するために、セメント−水ガラス系グラウ
トにアルミン酸アルカリ金属塩、あるいはさらに、各種
の添加剤を併用したグラウトが考案されている。さら
に、セメントを微粉化して用いることにより、浸透性の
向上を図っている。
ウトも知られている。これは長い固結時間では浸透性が
良好で、細い土粒子間にまで浸透するという利点を有し
ている。
保持するために、反応剤の添加量を少なくしなければな
らず、したがって、未反応水ガラスが多く残存すること
になり、高強度の固結体が得られないのみならず、シリ
カ分が長期的に溶脱して耐久性も得られない。
塩の場合では、このもの自体がアルカリであることはも
ちろん、添加されるべき水ガラスもアルカリであり、し
たがって、これらを混合してなる注入材はアルカリを呈
してアルカリ公害を起こしやすいという欠点を有してい
る。
て、従来、セメントや高炉スラグを主成分とする注入材
が用いられている。これは通常ブレーン比表面積が約40
00cm2/g前後であるため、浸透性が極めて悪く、砂礫〜
粗砂までしか浸透し得ない。
比表面積が6000cm2/g以上、好ましくは8000〜12000cm
2/gのセメントまたはスラグを用いた注入材が開発され
ている。しかし、これらはたとえ微粉化してもせいぜい
中砂程度までしか浸透し得ず、12000cm2/g以上に微粉
化しても電気的に凝集して浸透性はそれほど改善し得な
い。
基礎の補強への適用が要求されるために、注入薬液に耐
久性が要求されるようになってきた。
性の永続性を意味するものであり、したがって、固結物
それ自体が如何に耐久性に優れていたとしても、浸透性
が不充分ならば、非固結部が生じてしまい、このため、
全域にわたる耐久性は期待できなくなる。
あって、固結物は非固結部から破壊されやすく、やがて
固結物全体の破壊に至ってしまい、この点からも耐久性
は期待できない。
固結物が局部的に必要以上に高強度にならなくても、全
体として充分な強度になることが要求される。
つ、耐久性にも優れ、前述の公知技術に存する欠点を改
良した地盤固結法を提供するものである。
め、本発明(1)によれば、地盤中に以下の注入材A1
を注入の後に、以下の注入材B1を注入し、または以下
の注入材B1を注入の後に以下の注入材A1を注入して
軟弱地盤を固結することを特徴とする。
スラグを有効成分とした注入材。 注入材B1:水ガラスおよびアルミン酸アルカリ金属塩
を有効成分とし、水ガラス中のSiO2 量/アルミン酸
アルカリ金属塩のAl2 O3 換算量が重量比で8〜25に
なるように調整された注入材。
明(2)によれば、地盤中に以下の注入材AB1を注入
の後に、以下の注入材B1を注入し、または以下の注入
材B1を注入の後に以下の注入材AB1を注入して軟弱
地盤を固結することを特徴とする。 注入材AB1:セメントおよび/または高炉スラグを有
効成分とする注入材と、水ガラスおよびアルミン酸アル
カリ金属塩を有効成分とし、水ガラス中のSiO2 量/
アルミン酸アルカリ金属塩のAl2 O3換算量が重量比
で8〜25になるように調整された注入材とを混合して得
られる注入材。
ルカリ金属塩を有効成分とし、水ガラス中のSiO2 量
/アルミン酸アルカリ金属塩のAl2 O3 換算量が重量
比で8〜25になるように調整された注入材。
明(3)によれば、地盤中に以下の注入材A2を注入の
後に、以下の注入材B2を注入し、または以下の注入材
B2を注入の後に以下の注入材A2を注入して軟弱地盤
を固結することを特徴とする。
g以上のセメントおよび/または高炉スラグを有効成分
とする注入材。
ルカリ金属塩を有効成分とする注入材。
本発明(4)によれば、ブレーン比表面積が6000cm2/g
以上のセメントおよび/または高炉スラグを有効成分と
する注入材A2と、水ガラスおよびアルミン酸アルカリ
金属塩を有効成分とする注入材B2とを合流して地盤に
注入し、軟弱地盤を固結することを特徴とする。
本発明(5)によれば、地盤中に以下の注入材AB2を
注入の後に、以下の注入材B2を注入し、または、以下
の注入材B2を注入の後に、以下の注入材AB2を注入
して軟弱地盤を固結することを特徴とする。
2/g 以上のセメントおよび/または高炉スラグを有効成
分とする注入材A2と、水ガラスおよびアルミン酸アル
カリ金属塩を有効成分とする注入材B2とを混合して得
られる注入材。
ルカリ金属塩を有効成分とする注入材。
る。
アルミン酸アルカリ金属塩系のグラウトによる固結サン
ドゲルは養生水中に浸漬しておくと、水ガラスのシリカ
分が時間とともに溶脱して強度が経日的に低下する。特
に、固結時間を長くするために反応剤の量を少なくした
例では、固結サンドゲルは数10日以内で崩壊してしま
う。
面積6000cm2/g以下の高炉スラグまたはセメントを有効
成分とする注入材の固結物中に養生してもなお、サンド
ゲルの強度保持はみられず、依然として経日的に強度は
低下する。
属塩系のグラウトによる固結サンドゲルはブレーン比表
面積が6000cm2/g以上の高炉スラグまたはセメントを有
効成分とする固結物中に養生すると、強度低下がみられ
ず、むしろ強度は経日的に増大していく。
属塩系の固結物中に比表面積が6000cm2/g以下の高炉ス
ラグ、セメントを有効成分とするグラウトのサンドゲル
を養生すると、水中養生の場合に比べて強度増加はあま
りみられないが、比表面積が6000cm2/g以上になると経
日的強度増加がみられる。
の事実を地盤の固結技術に応用することにより上述の本
発明を開発したのである。
材A1を一次注入材および注入材B1を二次注入材とし
て地盤に注入するか、または注入材B1を一次注入材、
注入材A1を二次注入材として地盤に注入する。
メントおよび/または高炉スラグであり、単独では高強
度であるが、粗い部分にしか浸透し得ない。
れるが低強度である。このうち、SiO2 /Al2 O3
値が8以下では、それ自体固結時間が早く配合直後から
粘性が急激に上昇する場合があり、浸透性は悪化する。
また、SiO2 /Al2 O3値が25以上では、低粘性で
浸透性はよいが、固結に長時間がかかりすぎて、未固結
のまま逸脱してしまう懸念があり、強度的にも極めて弱
い。したがって、注入材A1と注入材B1のそれぞれの
短所を打ち消して、長所はそのまま生かすべく、注入材
A1とSiO2 /Al2 O3 値が8〜25に調整された注
入材B1をそれぞれ別個に連続して地盤に注入する。い
わゆる複合注入の概念に従って使用する。これによっ
て、注入材A1は粗い部分、SiO2 /Al2 O3 値が
8〜25に調整された注入材B1は細かい部分に浸透して
土粒子間の粗い部分から細かい部分のほぼ全域を均一
に、しかも高強度に固結することができる。
入材A1と、SiO2 /Al2 O3値が8〜25に調整さ
れた注入材B1との混合液からなる注入材AB1を一次
注入の後、SiO2 /Al2 O3 値が8〜25に調整され
た注入材B1を二次注入するか、または、前記注入材B
1を一次注入の後、前記注入材AB1を二次注入して軟
弱地盤を固結する。
8〜25に調整された注入材B1は浸透に適した固結時間
を得るように配合して混合することは比較的容易で、粗
い部分への浸透は注入材A1単独より優れている。これ
を注入材B1と複合注入的に組み合わせて注入すること
により、土粒子間の粗い部分から細かい部分のほぼ全域
を均一に、しかも高強度に固結することができる。
注入材A2を一次注入材、注入材B2を二次注入材とす
るか、または注入材B2を一次注入材、注入材A2を二
次注入材として地盤に注入する。
は、それぞれ上述のような欠点を有するので、注入材A
1のセメントおよび/または高炉スラグを比表面積6000
cm2/g以上に微粉化した注入材A2とする。これにより
浸透性はもちろん向上するが、しかし、微粉化により期
待される程の浸透性は示さない。
と注入材B2をそれぞれ別個に連続して地盤に注入す
る。注入材A2は注入材A1に比べると粗い部分はもち
ろん、細かい部分へも幾分浸透性を示し、注入材B2は
細かい部分に浸透し、さらに、両注入材の接触により土
粒子間の粗い部分から細かい部分に至る全範囲をくまな
く均一にして充分な強度をもたせ、耐久性にも優れた地
盤を形成する。
A2と注入材B2を合流して地盤に注入する。注入材A
2は微粉化されており、単独では粗粒子状のものよりは
もちろん浸透性に優れるが、電気的に凝集して期待する
程の浸透性の向上は望めない。また、注入材B2は前述
のように低粘性ではあるが、低強度で、しかも固結時間
を長くするとさらに強度は低下する。
することにより、注入材B2の固結性が一段と増強され
るとともに、注入材A2の電気的凝集現象が抑制されて
セメントおよび/または高炉スラグの微粉化の効果が著
しく発揮されるようになる。
らず、ある程度の細砂層まで浸透が可能で懸濁型グラウ
トとしては浸透性が極めて優れ、全体としてほぼ均一に
して充分な強度をもった固結体が得られる。
入材A2と注入材B2を合流した懸濁型注入材AB2を
一次注入材、注入材B2を二次注入材とするか、または
注入材B2を一次注入材、注入材AB2を二次注入材と
して地盤に注入する。
り、土粒子間の粗い部分から細かい部分に至る全範囲を
くまなく均質にして高強度をもたらすことができる。
(5)の注入材B2において、水ガラスとアルミン酸金
属塩の配合比率を水ガラス中のSiO2 /アルカリ金属
塩のAl2 O3 換算量の値が重量比で8〜25の範囲内に
定めて注入材B2を注入材B1とすることもできる。
注入材A1ではなく、微粉化された注入材A2であるの
で、使用される注入材B2は必ずしもSiO2 /Al2
O3値に制約される必要はない。これは上述の如く微粒
子セメント、微粒子高炉スラグの電気的凝集現象が起こ
りにくいことに起因するものと思われる。しかし、さら
に効果を高め、確実なものとするためには、上述本発明
(1)、(2)の場合のように、B液としてSiO2 /
Al2 O3 値を8〜25の範囲に調整された注入材B1と
する方がより好ましい。
2 O3 値が8以下では、注入材B自体の固結時間が早く
なって、注入材B本来の浸透性が発揮できなくなる場合
がある。また、25以上になると、水ガラスに対してアル
ミン酸アルカリ金属塩の添加量が少ないため、注入材B
自体が未固結の状態になったり、長時間後に固結しても
強度的に弱体化の傾向をたどることがある。
では適当な固結時間を保持し、それ自体浸透性に優れ、
注入材A2との接触で一層強度も増強され、耐久性にも
好ましい結果が得られる。
グラウトは高強度ではあるが、浸透性に劣り、また、セ
メント・高炉スラグを微粉化すると、ある程度浸透性は
改善されるものの、電気的に凝集して期待する程の浸透
性は発揮できない。また、水ガラス−アルミン酸アルカ
リ金属塩系グラウトは浸透性に優れるが、強度的には低
いことも知られている。
り地盤に注入し、セメント・高炉スラグ系グラウトで粗
い部分を、水ガラス−アルミン酸アルカリ金属塩系グラ
ウトで細かい部分にまで浸透し、全域を均一に、かつ、
強固に固結するものである。
触するとアルミナが両性酸化物であることからシリカの
溶出を促進し、セメント・高炉スラグと反応して珪酸ア
ルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウム・アルミ
ネートを形成して強固に固結してセメント・高炉スラグ
の水硬性を一層高めるものと思われる。
て、あるいは塩基としての作用を発揮するので、セメン
ト・高炉スラグの微粉化による電気的凝集作用を抑制
し、微粉化の効果がそのまま発揮できるようになるもの
と思われる。
塩系のグラウトもセメント・高炉スラグとの接触により
固結性を増加せしめる。
のまま維持して、短所は互いに打ち消しあって、浸透
性、均一な固結性に優れ、耐久性の向上された固結体を
形成する。
れらの実施例に限定されるものではない。
セメントで比表面積を異にした表1に示す2種類のセメ
ントを使用した。
用した。
SiO2 29.0%、Na2 O9.4%、モル比3.12の組
成からなる最も汎用的なJIS3号水ガラスを使用し
た。
では、Al2 O3 として19.3%を含有する比重1.46
8の一般的なアルミン酸ナトリウム溶液を使用した。
基性塩類、酸類、有機化合物等が挙げられるが、ここで
は、Al2 O3 として8.1%の含有する比重1.273の
硫酸アルミニウム溶液を使用した。
性、サンドゲル一軸圧縮強度を表3に示す。
回転式粘度計、一軸圧縮強度は土質工学会基準「土の一
軸圧縮試験方法」により測定した。
において、ともに固結時間は長く、粘性は当然実施例N
o.1よりNo.2、さらにNo.3と小さくなっているが、期待
される程の粘性低下はみられない。強度は微粉化により
明らかに増加を示している。
(助剤)系グラウト 水ガラスとアルミン酸ナトリウムを有効成分とし、一部
助剤として硫酸アルミニウムを添加した系の配合グラウ
トの固結時間、粘性、サンドゲル一軸圧縮強度を表4に
示す。固結時間、粘性、一軸圧縮強度の測定は上述に準
ずる。
わたり、一部を除いて比較的低粘性で、固結時間は長く
強度は数kgf/cm2 を示している。SiO2 / Al2 O3
値が8以下の実施例No.4は瞬結で固結し、浸透性グラウ
トとしては不適である。また、SiO2 /Al2 O3 値
が25以上の実施例No.10 では固結に極めて長時間を要
し、強度は極端に低い。助剤の併用(実施例No.11 〜1
3) は多少効果に良い影響を与えている。
−アルミン酸ナトリウム−(助剤)系との合流グラウト セメント・高炉スラグ系の配合液をA液とし、水ガラス
・アルミン酸ナトリウム・(助剤)系の配合液をB液と
して、B液の配合後、直ちにA液と合流して得られるグ
ラウトであり、これらの固結時間、粘性、サンドゲル一
軸圧縮強度を表5に示す。固結時間、粘性、一軸圧縮強
度の測定は上述に準ずる。
例No.14 〜19は微粉化されていない通常の高炉スラグ・
セメントを用いた系である。このうち、実施例No.14 は
B液のSiO2 /Al2 O3 値が8以下と低く、瞬結で
部分的に固結して均質な固結体が得られず、したがっ
て、低強度である。また、実施例No.17 はB液のSiO
2 /Al2 O3 値が28以上で、固結時間が非常に長く、
低粘性であるが、強度の増強は望めない。結局、実施例
No.15 、16および助剤として硫酸アルミニウムを併用し
た実施例No.18 、19が固結時間、粘性、強度ともに好ま
しいことがわかる。
が比表面積6000cm2/g以上に微粉化されている系であ
る。このうち、実施例No.20 〜21はB液として水ガラス
のみを使用し、アルミン酸ナトリウムを使用しない例
で、他の実施例No.20 〜27に比べると、強度的に一段と
劣っている。すなわち、アルミン酸ナトリウムの効果が
明らかに表れている。
く、低粘性で高強度であり、微粉化の効果が明らかであ
る。ただ、このうち、実施例No.22 はSiO2 /Al2
O3 値が8以下で固結時間が早くなり、実施例No.25 は
SiO2 /Al2 O3 値が25以上で固結時間が長すぎ、
低粘性ではあるが、強度的には若干見劣りがする。
ニウムを併用しており、固結時間は長く低粘性で高強度
である。
と、アルミン酸アルカリ金属塩の両者が相まって、相乗
的な効果を発揮することがわかった。この場合、セメン
ト、高炉スラグの比表面積は6000cm2/g近辺を境とし
て、これ以上の値になると急激に効果が表れ、これ以下
では大きな効果は望めなかった。
固結時間、特に、比較的長い固結時間の調整が可能で、
その上比較的高強度が得られ、また、粘性も低いことが
確かめられた。そこで、図1に示す実験室での注入装置
を用いて注入試験を行った。
3は圧力計である。コンプレッサー1に連結された攪拌
器4を備えた水槽5の中に本発明にかかる薬液6を充填
する。7はアクリルモールドであって、この中に土8が
充填される。
サー1の作動によってアクリルモールド7中の土8に導
入される。ここで、薬液6は土8に浸透され、やがて透
過された薬液6はメスシリンダー11に採取され、浸透状
態が観察される。9、10は金網である。アクリルモール
ド7に充填される土8には大小の粒度を異にした土を充
填し、表3〜5の代表的な実施例にかかわる系について
注入試験を行った。
型グラウト(1) 表3の実施例No.1の配合にかかる微粉化されていない通
常のセメント−高炉スラグ系の懸濁型グラウトについて
注入試験を行った。
が、細かい部分への浸透はほとんど見られず、未固結状
態のままであった。
型グラウト(2) 表3の実施例No.3の配合にかかるブレーン比表面積6000
cm2/g以上の微粉化されたセメント−高炉スラグ系の懸
濁型グラウトについて注入試験を行った。注入試験1と
同様に粗い部分にはよく浸透し、高強度を示した。細か
い部分への浸透は注入試験1に比べるとある程度の浸透
が見られたが、微粉化のわりには期待する程の浸透は見
られず、未固結状態の箇所がかなり見受けられた。
ウム系グラウト 表4の実施例No.7の配合にかかる水ガラス−アルミン酸
ナトリウム系の溶液型グラウトについて注入試験を行っ
た。
ており、全体がほぼ均質に固結していた。しかし、強度
的にはせいぜい4kgf/cm2程度であった。
注入した後、続いて注入試験3の水ガラス−アルミン酸
ナトリウム系グラウトを注入した。また、水ガラス−ア
ルミン酸ナトリウム系グラウトを注入した後、続いてセ
メント−高炉スラグ系懸濁型グラウトの注入を行った。
すなわち、表5の実施例No.15 に相当する系の注入であ
る。
除いてほぼ浸透を示し、強度的には約10kgf/cm2 強から
長期的には20kgf/cm2 強の比較的高い強度が得られ、耐
久性に期待がもてた。
ウム系グラウトとしてSiO2 /Al2 O3 値が8以下
の表4の実施例No.4の配合液を使用した。すなわち、表
5の実施例No.14 に相当する系の注入である。固結時間
が早く注入と同時に部分的に固結が起こり、全体として
し均一な固結体が得られず、未固結部分もかなり残存し
た。
系グラウトとして、SiO2 /Al2 O3 値が25以上の
表4の実施例No.10 の配合液を使用した。すなわち、表
5の実施例No.17 に相当する系の注入である。
分浸透するが、固結に長時間を要し、したがって、注入
液が未固結のまま流出する懸念があり、固結後の強度は
約数kgf/cm2 から、長期的にも約10kgf/cm2 程度であっ
た。
液を注入の後、続いて注入試験2の水ガラス−アルミン
酸ナトリウム系グラウトを注入した。また、水ガラス−
アルミン酸ナトリウム系グラウトを注入の後、続いてセ
メント−高炉スラグ系懸濁液の注入を行った。すなわ
ち、表5の実施例No.23 に相当する系の注入である。
全域に充分浸透して、均一で、しかも強度的には20kgf/
cm2 から、長期的には約30kgf/cm2 の高強度が得られ、
優れた耐久性に期待がもてた。
系グラウトとして、SiO2 /Al2 O3 値が8以下の
表4の実施例No.4の配合液を使用した。すなわち、表5
の実施例No.22 に相当する系の注入である。
が、固結時間が早い関係上、粘性が若干高く、注入試験
5に比べると、浸透性にやや難がみられた。注入試験5b 複合注入(4) 注入試験5において、水ガラス−アルミン酸ナトリウム
系グラウトとして、SiO2 /Al2 O3 値が25以上の
表4の実施例No.10 の配合液を使用した。すなわち、表
5の実施例No.25 に相当する系の注入である。
全域に充分浸透するが、固結時間が長く、注入液が未固
結のまま流出する恐れがあり、また、固結強度は若干低
下気味を示した。
化されたセメント−高炉スラグ系と、注入試験3の水ガ
ラス−アルミン酸ナトリウム系とを合流して注入した。
がみられた程度で、ほぼ試験注入5に近似した結果を得
た。
メント−高炉スラグ系懸濁型グラウトと、SiO2 /A
l2 O3 値が8〜25にある水ガラス−アルミン酸ナトリ
ウムを有効成分とする溶液型グラウトを複合注入するこ
とにより、また、比表面積6000cm2/g以上に微粉化され
たセメント−高炉スラグ系懸濁型グラウトと水ガラス−
アルミン酸ナトリウムを有効成分とする溶液型グラウト
(なかでも、SiO2/Al2 O3 値が8〜25にある場
合が好ましい。) を複合注入、または、合流注入するこ
とにより、浸透性、固結強度、耐久性に優れた固結体が
得られることが明白となった。
注入工法で、注入対象地盤全体を均質に固結せしめ得
る。
性、止水性に優れる。
Claims (4)
- 【請求項1】 地盤中に以下の注入材A1を注入の後、
以下の注入材B1を注入し、または以下の注入材B1を
注入の後に以下の注入材A1を注入して軟弱地盤を固結
することを特徴とする地盤注入工法。 注入材A1:セメントおよび/または高炉スラグを有効
成分とした注入材。 注入材B1:水ガラスおよびアルミン酸アルカリ金属塩
を有効成分とし、水ガラス中のSiO2 量/アルミン酸
アルカリ金属塩のAl2 O3 換算量が重量比で8〜25に
なるように調整された注入材。 - 【請求項2】 地盤中に以下の注入材AB1を注入の後
に、以下の注入材B1を注入し、または以下の注入材B
1を注入の後に以下の注入材AB1注入して軟弱地盤を
固結することを特徴とする地盤注入工法。 注入材AB1:セメントおよび/または高炉スラグを有
効成分とする注入材と、水ガラスおよびアルミン酸アル
カリ金属塩を有効成分とし、 水ガラス中のSiO2 量/アルミン酸アルカリ金属塩の
Al2O3 換算量が重量比で8〜25になるように調整さ
れた注入材とを混合して得られる注入材。 注入材B1:水ガラスおよびアルミン酸アルカリ金属塩
を有効成分とし、水ガラス中のSiO2 量/アルミン酸
アルカリ金属塩のAl2 O3 換算量が重量比で8〜25に
なるように調整された注入材。 - 【請求項3】 請求項1または2において、セメントお
よび/または高炉スラグのブレーン比表面積が6000cm 2 /
g以上である請求項1または2に記載の地盤注入工法。 - 【請求項4】 ブレーン比表面積が6000cm 2 /g以上のセ
メントおよび/または高炉スラグを有効成分とする注入
材A2と、水ガラスおよびアルミン酸アルカリ金属塩を
有効成分とし、水ガラス中のSiO 2 量/アルミン酸ア
ルカリ金属塩のAl 2 O 3 換算量が重量比で8〜25にな
るように調整された注入材B1とを合流して地盤に注入
し、軟弱地盤を固結することを特徴とする地盤注入工
法。
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JP8052996A JP3101949B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 地盤注入工法 |
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JP8052996A JP3101949B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 地盤注入工法 |
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JPH09241639A JPH09241639A (ja) | 1997-09-16 |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3413398B2 (ja) * | 2000-09-19 | 2003-06-03 | 強化土エンジニヤリング株式会社 | 地盤固結工法 |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP8052996A patent/JP3101949B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
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柴崎・下田共著「最新・薬液注入工法の設計と施行」山海堂発行、1989年7月30日第5刷、p.26〜39「2.3.3アルカリ系懸濁形薬液」の項 |
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Publication number | Publication date |
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JPH09241639A (ja) | 1997-09-16 |
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