JP3382058B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ

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JP3382058B2
JP3382058B2 JP12856595A JP12856595A JP3382058B2 JP 3382058 B2 JP3382058 B2 JP 3382058B2 JP 12856595 A JP12856595 A JP 12856595A JP 12856595 A JP12856595 A JP 12856595A JP 3382058 B2 JP3382058 B2 JP 3382058B2
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plate
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陽孝 大塚
良 本橋
茂和 小豆沢
順治 清水
富男 山田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復振動を可動子に生
じさせるリニアアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】可動子に往復振動を生じさせるリニアモ
ータタイプのリニアアクチュエータとして、出願人は図
17に示すものを出願している。これは往復式電気かみ
そりの駆動源用としてのもので、固定子1と、2つの可
動子21,22と、固定子1が固着されるフレーム3
と、このフレーム3から上記両可動子21,22を吊り
下げ支持する板ばねである連結板4,4とからなるもの
で、各可動子21,22は固定子1との対向面に永久磁
石20及びバックヨーク26を埋め込んだ樹脂成形品と
して形成してある。図中の一対のばね部材5,5は、永
久磁石20の磁極の並びが異なるために逆位相の往復振
動を行う両可動子21,22間に懸架される。また、各
可動子21,22には、電気かみそりにおける可動刃を
連結するための連結部24を設けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リニア
アクチュエータにおいては、フレーム3への固定子1の
固定がボルト72によって行われており、可動子21,
22と連結板4との固定及び連結板4とフレーム3との
固定もボルト72によって行われていた。このようにボ
ルト71,72を用いた取り付けを行っている場合、フ
レーム3に対する連結板4の位置決め精度や、フレーム
3に対する固定子1の位置決め精度、あるいは連結板4
と可動子21,22との相互位置決め精度が悪く、可動
子21,22と固定子1との相対的な位置精度を良好に
保つことができず、安定した性能を得ることができなか
った。ボルト71,72を締め込んだ時の板ばねである
連結板4のねじれも上記問題を大きくしている。ボルト
71,72を用いることは、部品点数の増加による部品
管理の点でも問題を招いている。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて発明したも
のであって、その目的とするところは位置決め精度が高
くて安定した性能を得ることができるリニアアクチュエ
ータを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係るリ
ニアアクチュエータは、電磁石からなる固定子と、永久
磁石を備える可動子と、上記固定子を支持するとともに
上記可動子を往復動自在に支持するフレームとからな
り、電磁石への通電制御によって可動子を往復振動させ
るリニアアクチュエータであって、上記可動子は連結板
を介してフレームに揺動自在に取り付けられているとと
もに、可動子を揺動自在としている上記連結板は、フレ
ームとは別体として形成されて連結板に固定されている
取付板と上記可動子とでブロックを構成しており、該ブ
ロックがその取付板のフレームへの位置決め溶接固定で
フレームに連結されていることに特徴を有している。
【0006】ここにおける取付板は、フレームに位置調
整自在に固着されていることが好ましく、連結板も取付
板に位置調整自在に固着されていることが好ましく、さ
らに可動子も連結板に位置調整自在に固着されているこ
とが好ましい。可動子と連結板とは、連結板に設けられ
た取付孔に対して遊びを持って嵌合するボスを可動子に
設けて、このボスを連結板に溶接やかしめで結合して固
着しているものとするとよい。
【0007】固定子がフレームに対して可動子との対向
間隔を可変とする方向に位置調整自在に固着されている
ことも好ましく、これはフレームに固定子と可動子とが
対向する方向に長い取付溝を設け、固定子の側面にピン
を突設し、フレームの取付溝に挿通したピンをフレーム
に溶接やかしめで結合して固定子をフレームに固着する
とよい。
【0008】フレームは両側板と両側板の下部間をつな
ぐ底板とからなる断面U字形であり、フレームの両側板
の上部間がフレームと別体の連結プレートで連結されて
いるものであることが好ましく、上記連結プレートがケ
ース等への被固定部となっていてもよい。そして取付板
がフレームに沿って延長された延長片を備えていてもよ
く、取付板が断面L字形に形成されていることも好まし
い。
【0009】固定子に位置決め用の凸部を設けておくの
もよい。
【0010】
【作用】本発明にあっては、可動子は連結板を介してフ
レームに揺動自在に取り付けられているとともに、可動
子を揺動自在としている上記連結板は、フレームとは別
体として形成されて連結板に固定されている取付板と上
記可動子とでブロックを構成しており、該ブロックがそ
の取付板のフレームへの位置決め溶接固定でフレームに
連結されているために、可動子や連結板の部品ばらつき
並びに可動子と連結板との組立時に生じたばらつきなど
を、取付板をフレームに取り付ける際に吸収してしまう
ことができるものであり、しかも可動子と連結板と取付
板とからなるブロックをその取付板のフレームへの位置
決め溶接固定でフレームに連結しているために、組立性
も良いものである。
【0011】ここにおける取付板は、フレームに位置調
整自在に固着されていると、上記ばらつきの吸収をより
確実に行うことができ、連結板も取付板に位置調整自在
に固固着されていたり、可動子も連結板に位置調整自在
に固着されているならば、各ばらつきを抑えることがで
きるために、取付板をフレームに取り付ける際のばらつ
き吸収をより確実に行うことができる。可動子と連結板
とは、連結板に設けられた取付孔に対して遊びを持って
嵌合するボスを可動子に設けて、このボスを連結板に溶
接やかしめで結合して固着しているものとすると、簡単
に位置調整を行うことができる。
【0012】固定子がフレームに対して可動子との対向
間隔を可変とする方向に位置調整自在に固着されている
ならば、フレームに対する固定子の位置精度も向上させ
ることができる。この時、フレームに固定子と可動子と
が対向する方向に長い取付溝を設け、固定子の側面にピ
ンを突設し、フレームの取付溝に挿通したピンをフレー
ムに溶接やかしめで結合して固定子をフレームに固着す
ると、簡単に位置調整を行うことができる。
【0013】フレームは両側板と両側板の下部間をつな
ぐ底板とからなる断面U字形であり、フレームの両側板
の上部間がフレームと別体の連結プレートで連結されて
いると、連結プレートを取り付けていない状態で可動子
をフレームに組み付けることで、組立性の向上を図るこ
とができ、上記連結プレートがケース等への被固定部と
なっていると、フレームの剛性向上を図ることができ
る。
【0014】そして、取付板がフレームに沿って延長さ
れた延長片を備えているならば、フレームへの取付板の
取り付けを容易に且つ強固に行うことができ、取付板が
断面L字形に形成されているならば、取付板の強度の向
上により、フレームに取り付けた際に歪んだりすること
がなくなる。
【0015】固定子に位置決め用の凸部を設けておくの
も固定子の位置精度の向上の点において好ましい結果を
得ることができる。
【0016】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述すると、図示例は往復式電気かみそりの可動刃の
駆動源としてのリニアアクチュエータを示しており、固
定子1と2つの可動子21,22、そしてフレーム3と
から構成されている。固定子1は、図12に示すよう
に、磁性材料の焼結体あるいは磁性材料の鉄板の積層体
で形成したE字形ヨーク10と、このヨーク10の中央
片に巻回されたコイル11と、ヨーク10の両側端面に
配したインシュレータ13とからなるもので、ヨーク1
0の両端面からは夫々ピン12が突設されている。この
ピン12は、後述するようにフレーム3への固定用であ
るが、ヨーク10が積層体である場合、積層固定用のも
のを流用することができる。固定子1のヨーク10の下
部両側に設けた凸部19は、フレーム3に取り付ける時
の位置決め用であり、取付治具との併用により、固定子
1上面と可動子21,22下面(の永久磁石20)との
平行度の確保を容易にするためと、このリニアアクチュ
エータをハウジングに組み込む際の位置決め固定のため
に設けたものである。
【0017】上記固定子1が固着されるフレーム3は、
図11に示すように、一対の両側板30,30の各端部
の下部間を夫々底板31,31で連結した断面U字形に
構成されたもので、上記固定子1はそのピン12が側板
30に形成された固定溝32にはめ付けられて溶接やか
しめによってフレーム3に固定される。フレーム3の両
側板30,30に夫々形成された窓34,34は、後述
するセンサー39,38の取付用であり、底板31から
突設されたピン33はリンク55の中央を受けるための
ものである。
【0018】2種の可動子21,22のうちの可動子2
1は、図2に示すように、合成樹脂製の被駆動体23の
下面に非磁性金属プレートからなる剛性部25が一体化
されているとともに、この剛性部25の下面にバックヨ
ーク26を介して永久磁石20が固着されたもので、被
駆動体23は、平面形状が口字形の枠状に構成されてお
り、また剛性部25とバックヨーク26と永久磁石20
は被駆動体23の両側片の各下面に設けられている。つ
まり、可動子21は2つの可動子を一体にしたものとな
っている。
【0019】ここにおける上記両剛性部25,25は板
金製のもので、図3及び図4に示すように、夫々可動子
21の往復動方向の両端が固定子1側に向けて屈曲され
て、端部にボス25bが突設されているとともに、上面
に上方へ突出する凸部25aが設けられており、さらに
2つの剛性部25,25が一対のブリッジ25c,25
cによって相互に連結された一体物として形成されたも
のとなっている。
【0020】永久磁石20が接着固定されたバックヨー
ク26は、剛性部25にレーザー溶接などの手法で固着
され、樹脂製部23は永久磁石20が取り付けられた剛
性部25のインサート成形によって形成される。枠状に
形成された樹脂製部23は、その一側片上に電気かみそ
りの可動刃が上下動自在に装着される連結部24が一体
に形成されている。また、一側にはスリットを有する薄
肉の被検知片28が一体に形成され、他側の外面には永
久磁石29が埋め込まれ、下面からは連結突起21aが
一体に突設されている。
【0021】他方の可動子21も、図5に示すように、
板金製の剛性部25にバックヨーク26を介して永久磁
石20を取り付けるとともに樹脂製部23を一体に成形
したもので、ここにおける剛性部25は、図6及び図7
に示すように、2枚のL字状板金部材を溶接で貼り合わ
せることで、中央に上方へ立ち上がる突出部25aを備
えたものとして形成されており、下方に屈曲された両端
部の端面にはボス25bを備えている。そして永久磁石
20が下面に接着されたバックヨーク26が溶接によっ
て下面側に固定されているのであるが、この時、バック
ヨーク26と剛性部25とは図6に示すように可動子2
2の往復動方向の両端と中央部とにおいて溶接され、一
部には両者の間に隙間25dが設けられる。この隙間2
5dは、一体成形される樹脂製部23を成形する際の樹
脂の流れを良くするためのものである。そして、この可
動子21においても、樹脂製部23に可動刃を上下動自
在に連結する連結部24と、下方に突出する連結突起2
2aが一体に形成される。図中27は後述するばね5を
受けるばね受け部であり、厚みが他の部分の倍となって
いる上記突出部25aが一対のばね受け部27,27の
間に存在しているために、この部分の強度は高くなって
いる。
【0022】そして上記両可動子21,22は、その両
端が前記フレーム3に板ばねからなる連結板4,4を介
して連結される。ここにおける連結板4は、図8及び図
9に示すように、金属板4’からの打ち抜きによって形
成されるとともに、フレーム3への固定部に支持板40
及び取付板45が、可動子21,22への固定部に固定
板43が夫々取り付けられたもので、可動子22に連結
される中央の板ばね部41と、可動子21に連結される
左右一対の板ばね部42,42とが支持板40の部分に
おいて一体につながっている。
【0023】すなわち、金属板4’の支持板40の取付
位置には2種の取付孔4b,4cを、支持板40には取
付孔40bとボス40cとを設け、金属板4’の固定板
43の取付位置には2種の取付孔4d,4eを、固定板
43には取付孔43と2つのボス43eとを設けて、ボ
ス40c,43eを取付孔4c,4eに通し、ボス40
c,43eと取付孔4c,4eとの間のクリアランスを
利用して金属板4’に対する支持板40及び固定板43
の相互位置決めを行った状態で、上記ボス40c,43
eを金属板4’に溶接したりかしめたりすることで、連
結板4に支持板40及び固定板43を固定する。金属板
4’の四隅に設けた孔4aは、この時に金属板4’の位
置決めを行うためのパイロット孔である。
【0024】取付板45は、連結板4への接合面にボス
45aと位置決め孔45bとを設けておき、ボス45a
を連結板4の取付孔4bと支持板40の取付孔40bと
に挿通し、ボス45aと取付孔4b,40bとの間のク
リアランスを利用して、金属板4’と取付板45との間
の相互位置決めを行った状態でボス45aを溶接したり
かしめたりすることで、金属板4’と支持板40とに固
着する。この時、取付板45は位置決め孔45bにおい
て、金属板4’はパイロット孔4aにおいて位置決めし
て上記接合固着を行う。
【0025】さらに、可動子21,22は、その剛性部
25の両端の端部のボス25bを金属板4’の取付孔4
dと固定板43の取付孔43dとに挿通し、ボス25a
と取付孔4d,43dとの間のクリアランスを利用して
相互位置決めを行った状態でボス25bを溶接したりか
しめたりすることで、金属板4’に固着する。この時の
可動子21,22の位置決めは、剛性部25に設けた孔
25gと永久磁石20の下面で、金属板4’の位置決め
はパイロット孔4aにおいて行う。
【0026】このように可動子21,22と連結板4
(金属板4’)と取付板45とで構成されたブロック
は、取付板45と支持板40とで金属板4’を挟みこ
み、可動子21,22と固定板43とで挟みこんでいる
ために、結合強度が高い上に、ねじ締めのような構造を
とっていないために、金属板4’にねじれのような変形
が生じることもなく、さらに上記の各位置決め調整しな
がらの連結固定により、取付板45と可動子21,22
との相対位置精度も高く保たれている。
【0027】次いで上記ブロックをフレーム3に位置決
め調整しながら固定するのであるが、この固定は取付板
45をフレーム3の側縁に溶接固定することで行う。こ
の時、フレーム3に沿って延びる延長部45cを取付板
45が備えている上に、取付板45そのものが断面L字
形をなす強度の高い構造となっていて変形するおそれが
少ないために、確実な固定を行えるとともに、フレーム
3に対する可動子21,22の位置決め精度を高くとる
ことができる。
【0028】このように可動子21,22を連結板4及
び取付板45を介してフレーム3に取り付けた時、両可
動子21,22はフレーム3から吊り下げられた形態と
なるとともに、平面形状が口字形の可動子21内に可動
子22が位置する。また、可動子21内面のばね受け部
と可動子22のばね受け部27,27との間には、可動
子21,22の往復動方向において、圧縮コイルばねか
らなる対のばね部材5,5が配設される。さらに、フレ
ーム3に装着されたリンク55に設けられた一対の軸5
6,57のうちの軸56が可動子21の連結突起21a
の下面の長溝に係合し、軸57が可動子22の連結突起
22aの下面の長溝に係合する。
【0029】フレーム3への可動子21,22と連結板
4とのブロックの取り付けは、フレーム3の開口してい
る上面側から行われる。可動子21,22における連結
部24がフレーム3の側方に出るようなところに位置し
ている場合においても、問題なく組み付けることができ
る。そして、フレーム3の両側板30,30の上端間
は、可動子21,22の取付後に連結プレート35,3
5の溶接固定で相互に連結される。この連結プレート3
5は、このリニアアクチュエータを収める機器のハウジ
ングへのビス固定部ともなっている。
【0030】前記固定子1は、フレーム3への可動子2
1,22の装着後に、前述のようにピン12をフレーム
側板30に形成された固定溝32にはめ付け、上下に位
置調整を行った後、溶接やかしめによってフレーム3に
固定する。この時の位置決めは、可動子21,22の永
久磁石20との間のエアギャップを所定値に保つととも
に平行度が確保されるように行われる。この後、連結板
4における金属板4’の不要部分が除去されて、図1に
示すリニアアクチュエータが構成される。
【0031】このリニアアクチュエータの可動子21,
22に設けられた永久磁石20は、前記固定子1に所定
のギャップを介して上下に対向するとともに、可動子2
1,22の往復動方向に着磁されており、このために固
定子1のコイル11に流す電流の方向に応じて、可動子
21,22は連結板4を撓ませつつ左右に移動するもの
であり、コイル11に流す電流の方向を適宜なタイミン
グで切り換えることによって、可動子21,2に往復振
動を行わせることができる。
【0032】また、ここでは可動子21に設けた永久磁
石20の磁極の並びと、可動子22に設けた永久磁石2
0の磁極の並びとを逆としているために、またリンク5
5によって両可動子21,22が相互に動きを規制する
ために、両可動子21,22は位相が180°ずれた状
態の往復振動を常時行う。この時、両可動子21,22
間に懸架されたばね部材5,5が圧縮伸長されるととも
に連結板4が撓むために、可動子21,22には連結板
4とばね部材5とのばね系(厳密には磁気吸引力による
ばね定数成分が更に加わる)が作用しているのである
が、可動子21,22の往復振動駆動は、上記ばね系と
可動部分の質量とで定まる固有振動数で往復振動するよ
うにしている。なお、可動子21の固有振動数と可動子
22の固有振動数とが同じとなるようにしているのはも
ちろんである。
【0033】上記往復振動駆動を可能とするために、こ
のリニアアクチュエータでは、可動子21にセンシング
用磁石29を取り付けるとともにフレーム3にセンシン
グ用巻線からなるセンサー39を取り付けて、可動子2
1の振動に伴ってセンサー39に電流が誘起されるよう
にしており、また可動子21に設けた前記被検知片28
のスリットを光学的に検出するセンサー38をフレーム
3に取り付けてある。そして可動子21の往復動に伴っ
てセンサー39に誘起される電流(図15中のイ)の電
圧から、可動子21の移動方向を判別し、被検知片28
のスリットによってセンサー38がオンとなる時間か
ら、可動子21の移動速度を検出するとともに、この移
動速度から、可動子21の振幅を判別している。
【0034】ここで、センサー39出力から判別するこ
とができる移動方向の反転時から所定時間t0経過時か
ら検出した移動方向に応じた方向の電流を所定時間(t
1−t0)だけコイル11に電流を流すとともに、検出
した可動子21の速度から、例えば負荷の増大による振
幅の減少を検出した時には、駆動電流(図15中のハ)
の電流量(図示例では通電時間t1−t0)を増加させ
ることで、振幅を所要の値に保つようにしている。コイ
ル11への通電を止めたならば、一対のばね部材5,5
のばね力が等しくなっているために、可動子21,22
はその往復動ストロークの中間位置で停止する。これ
は、電気かみそりにおいて、外刃62,64が装着され
た外刃フレーム65の着脱の際に都合が良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明においては、可動子
は連結板を介してフレームに揺動自在に取り付けられて
いるとともに、可動子を揺動自在としている上記連結板
は、フレームとは別体として形成されて連結板に固定さ
れている取付板と上記可動子とでブロックを構成してお
り、該ブロックがその取付板のフレームへの位置決め溶
接固定でフレームに連結されているために、可動子や連
結板の部品ばらつき並びに可動子と連結板との組立時に
生じたばらつきなどを、取付板をフレームに取り付ける
際に吸収してしまうことができるものであり、このため
にフレームに対する可動子の位置決め精度を高く保つこ
とができ、これに伴って安定した性能を得ることができ
ものであり、しかも可動子と連結板と取付板とからな
るブロックをその取付板のフレームへの位置決め溶接固
定でフレームに連結しているために、組立性も良いもの
である。
【0036】ここにおける取付板は、フレームに位置調
整自在に固着されていると、上記ばらつきの吸収をより
確実に行うことができて位置決め精度を高めることがで
きる。連結板も取付板に位置調整自在に固着したり、可
動子も連結板に位置調整自在に固着しているならば、各
固着部でも夫々ばらつきを吸収することができるため
に、より精度を高めることができるとともに、取付板を
フレームに取り付ける際のばらつき吸収をより確実に行
うことができる。可動子と連結板とは、連結板に設けら
れた取付孔に対して遊びを持って嵌合するボスを可動子
に設けて、このボスを連結板に溶接やかしめで結合して
固着しているものとすると、簡単に位置調整を行うこと
ができるものとなる。
【0037】固定子がフレームに対して可動子との対向
間隔を可変とする方向に位置調整自在に固着されている
ならば、フレームに対する固定子の位置精度も向上させ
ることができるために、固定子と可動子との相対位置精
度を向上させることができ、安定した性能をより確実に
得ることができる。この時、フレームに固定子と可動子
とが対向する方向に長い取付溝を設け、固定子の側面に
ピンを突設し、フレームの取付溝に挿通したピンをフレ
ームに溶接やかしめで結合して固定子をフレームに固着
すると、簡単に位置調整を行うことができる。
【0038】フレームは両側板と両側板の下部間をつな
ぐ底板とからなる断面U字形であり、フレームの両側板
の上部間がフレームと別体の連結プレートで連結されて
いると、連結プレートを取り付けていない状態で可動子
をフレームに組み付けることができ、可動子の形状に関
係なく可動子の組み込みを簡単に行えるものとなり、組
立性の向上を図ることができる。上記連結プレートがケ
ース等への被固定部となっていると、フレームの剛性向
上を図ることができる。
【0039】そして、取付板がフレームに沿って延長さ
れた延長片を備えているならば、フレームへの取付板の
取り付けを容易に且つ強固に行うことができ、取付板が
断面L字形に形成されているならば、取付板の強度の向
上により、フレームに取り付けた際に歪んだりすること
がなくなる。
【0040】固定子に位置決め用の凸部を設けておくの
も固定子の位置精度の向上の点において好ましい結果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の斜視図である。
【図2】同上の可動子の斜視図である。
【図3】同上の可動子の剛性部の斜視図である。
【図4】同上の可動子の剛性部の分解斜視図である。
【図5】同上の他の可動子の斜視図である。
【図6】同上の可動子の剛性部の斜視図である。
【図7】同上の可動子の剛性部の分解斜視図である。
【図8】同上の連結板の分解斜視図である。
【図9】同上の連結板と取付板の分解斜視図である。
【図10】同上の組立途中の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図11】同上の組立途中の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図12】同上の組立途中の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図13】同上の組立途中の状態を示す斜視図である。
【図14】同上のブロック回路図である。
【図15】同上の動作説明図である。
【図16】同上の動作制御の説明図である。
【図17】従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 固定子 4 連結板 21 可動子 22 可動子 45 取付板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小豆沢 茂和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 清水 順治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 山田 富男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−337572(JP,A) 特開 平4−355652(JP,A) 特開 平1−298517(JP,A) 実開 昭63−134180(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 33/16

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石からなる固定子と、永久磁石を備
    える可動子と、上記固定子を支持するとともに上記可動
    子を往復動自在に支持するフレームとからなり、電磁石
    への通電制御によって可動子を往復振動させるリニアア
    クチュエータであって、上記可動子は連結板を介してフ
    レームに揺動自在に取り付けられているとともに、可動
    子を揺動自在としている上記連結板は、フレームとは別
    体として形成されて連結板に固定されている取付板と上
    記可動子とでブロックを構成しており、該ブロックがそ
    の取付板のフレームへの位置決め溶接固定でフレームに
    連結されていることを特徴とするリニアアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 取付板はフレームに位置調整自在に固着
    されていることを特徴とする請求項1記載のリニアアク
    チュエータ。
  3. 【請求項3】 連結板は取付板に位置調整自在に固着さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のリニアアクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】 可動子は連結板に位置調整自在に固着さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のリニアアクチ
    ュエータ。
  5. 【請求項5】 可動子と連結板とは、連結板に設けられ
    た取付孔に対して遊びを持って嵌合するボスを可動子に
    設けて、このボスを連結板に溶接やかしめで結合して固
    着していることを特徴とする請求項4記載のリニアアク
    チュエータ。
  6. 【請求項6】 固定子はフレームに対して可動子との対
    向間隔を可変とする方向に位置調整自在に固着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエー
    タ。
  7. 【請求項7】 フレームは固定子と可動子とが対向する
    方向に長い取付溝を備えており、固定子はその側面にピ
    ンを突設させており、フレームの取付溝に挿通したピン
    をフレームに溶接やかしめで結合して固定子がフレーム
    に固着されていることを特徴とする請求項6記載のリニ
    アアクチュエータ。
  8. 【請求項8】 フレームは両側板と両側板の下部間をつ
    なぐ底板とからなる断面U字形であり、フレームの両側
    板の上部間がフレームと別体の連結プレートで連結され
    ていることを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュ
    エータ。
  9. 【請求項9】 連結プレートがケース等への被固定部と
    なっていることを特徴とする請求項1記載のリニアアク
    チュエータ。
  10. 【請求項10】 取付板はフレームに沿って延長された
    延長片を備えていることを特徴とする請求項1記載のリ
    ニアアクチュエータ。
  11. 【請求項11】 取付板は断面L字形に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエー
    タ。
  12. 【請求項12】 固定子は位置決め用の凸部を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエー
    タ。
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