JP3381932B2 - 電荷制御剤としての重合体アンモニウム化合物 - Google Patents

電荷制御剤としての重合体アンモニウム化合物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホモポリマーまたはコ
ポリマーのポリ(ジアリルアンモニウム)誘導体および
ポリ(ジアリルアンモニウム)誘導体と選択されたビニ
ル化合物とのコポリマーを基礎とする重合体アンモニウ
ム化合物を電子写真記録法の為のトナーおよび現像剤に
おけるおよび表面被覆の為の粉末塗料における電荷制御
剤として用いることに関する。本発明の化合物は、ある
種の重合体アンモニウム−カチオンと選択されたアニオ
ンとの特別な組合せの結果として、特に高く且つ一定し
た電荷調整性および非常に良好な熱安定性および分散性
を有している。
【0002】
【従来の技術】電子写真記録法において、“電荷潜像”
は光伝導体の上に生ずる。これは例えばコロナ放電によ
って光伝導体に帯電させそして次いで、光伝導体の静電
気的に帯電した表面を露光して像をもたらすことによっ
て行う。この場合、露光が露光される各点でアースした
基体への電荷放出を引き起こす。こうして生じる“電荷
潜像”が次いで、トナーの適用によって現像される。こ
れに続く段階でトナーを光伝導体から例えば紙、繊維材
料、フィルムまたはプラスチックスに転写し、そして例
えば圧力、放射線照射、熱によってまたは溶剤の作用に
よって定着させる。次いで、使用した光伝導体を掃除
し、新たな記録操作の為に使用できる。
【0003】沢山の特許明細書にトナーの最適化が開示
されており、中でも、トナー用バインダー(種々の樹脂
/樹脂成分またはワックス/ワックス成分)の作用およ
び(二成分系現像剤中の)キャリヤーおよび(一成分系
現像剤中の)磁性顔料の作用が研究された。
【0004】トナーの比電荷q/m(単位重量当たりの
電荷数)はそれの品質の目安である。静電気帯電の正負
の符号および大きさに加えて、所望の電荷レベルの速や
かな達成および長い活動期間を通してのこの電荷の安定
性が決定的な品質判断基準である。実地において、電荷
の安定性は、トナーが光伝導体の上に移される前に現像
剤混合物中で顕著な活性化時間に曝され得るので、中心
的な重要事項である。何故ならば、トナーが数千枚のコ
ピーを造る期間の間、現像剤混合物中にしばしば残るか
らである。更に、温度および大気中湿度の如き気候的影
響に対してトナーが鈍感であることが重要な適合性判断
基準である。
【0005】方法の種類および装置の種類に応じて、正
および負の両方に荷電し得るトナーが複写機およびレー
ザープリンターで使用される。
【0006】いわゆる電荷制御剤は、プラスまたはマイ
ナスのいずれかの電荷を持つ電子写真用トナーまたは現
像剤を得る為にしばしば添加される。電荷制御の正負符
号の他に、より高い能力が僅かな量で使用することを可
能とすることから制御効果の程度も重要である。トナー
用バインダーは原則として活性化時間への顕著な電荷依
存性を示すので、電荷制御剤の仕事は一方においてはト
ナー電荷の正負の符号および大きさを調節することであ
りそしてもう一方においてはトナー用バインダーの電荷
移動を妨害しそして一定のトナー電荷を保証することで
ある。
【0007】それ故に、トナーまたは現像剤が長時間の
使用期間の間(aging)に、トナーまたは現像剤が
逆に帯電する原因になる高い電荷移動を示すのを防止で
きない電荷制御剤は、実際の用途に適していない。
【0008】フルカラー−コピー機およびレーザー印刷
機は、三原色(黄、シアンおよびマゼッタ)の色調を正
確に調和させることを必要とする三色使用原理に従って
いる。三原色の一つだけの色調が非常に僅かにシフトす
ると他の二つの色の色調が必然的にシフトするので、フ
ルカラーコピーおよびプリントをオリジナルにそっくり
に作成できる。カラートナーで必要とされる個々の着色
剤の色はこの様に正確に調和させるので、固有の色が全
くない電荷制御剤が本質的に重要である。
【0009】カラートナーにおいては、黄、シアンおよ
びマゼッタの三種のトナーが正確に規定された色の要求
に合うだけでなく、それの摩擦電気的性質に関して互い
に正確に調和させなければならない。この摩擦電気的性
質は、三色のトナー(または黒色が含まれている場合に
は、四色トナー)をフルカラー印刷またはフルカラーコ
ピーする場合に同じ装置において連続的に移転さなけれ
ばならないので、必要とされる。
【0010】着色剤がトナーの摩擦電気帯電に有害な影
響をしばしば及ぼし得ることは公知である(H.−T.
Macholdt,A.Sieber,Dyes &
Pigments (1988)、第119〜27
頁;および米国特許第4,057,426号明細書)。
着色剤の摩擦電気的作用は色々であり且つそのことから
しばしば生ずるトナー帯電性への非常に注目される作用
の為に、一度調製されたトナーの基本調製物中に着色剤
として単に添加することは不可能である。それどころ
か、個々の着色剤の為に、例えば必要とされる電荷制御
剤の種類および量が特別に設計されている特別の調整物
が必要とされ得る。この操作は、相応して費用が掛り且
つ追加的に、プロセス・カラー(三原色)の為のカラー
トナーの場合に既に説明した困難が生じる。
【0011】それ故に、種々の着色剤の種々の摩擦電気
を相殺しそしてトナーに所望の電荷を与える能力のある
非常に有効な無色の電荷制御剤が必要とされる。この方
法では、摩擦電気的性質が非常に異なっている着色剤
を、必要とされる種々のトナー(黄、シアン、マゼッタ
および場合によっは黒)中で、一度調製されたトナー基
本調整物の助けによって一種類の同じ電荷制御剤と一緒
に使用できる。更に、実地においては電荷制御剤が非常
に熱に安定であり且つ良好な分散性を有していることが
重要である。電荷制御剤をトナー樹脂中に導入する為の
典型的な温度は、例えばニーダーまたは押出機を用いる
場合には、100℃〜200℃である。従って、200
℃の熱安定性、更には250℃でも安定であることが非
常に有利である。また、長期間にわたって(約30分)
および種々のバインダー系において熱安定性を保証する
ことが重要である。これは、しばしば生じるマトリック
ス効果がトナー樹脂中での電荷制御剤の時期尚早の分解
をもたらすので重要である。この分解はトナーを暗黄色
または暗褐色にしそして電荷制御効果の全てまたは幾分
かを失わせることを意味する。代表的なトナー用バイン
ダーは、重合−、重付加−および重縮合樹脂、例えばス
チレン、スチレン/アクリレート、スチレン/ブタジエ
ン、アクリレート、ポリエステル、フェノール樹脂およ
びエポキシ樹脂のそれぞれまたは組合せであり、これら
は他の含有物、例えば着色剤、ワックスまたは流動性助
剤を含有していてもよいしまたは後でこれらを添加して
もよい。
【0012】良好な分散性である為には、電荷制御剤が
ワックス特性をできる限り有さず、粘着性を有さず且つ
>150℃、好ましくは>200℃の溶融または軟化点
を有していることが非常に有利である。粘着性はトナー
調製中に配量供給する間にしばしば問題を起こし、低い
融点または軟化点は、材料がキャリヤー物質中に例えば
液滴の状態で集まるので、分散処理の間に均一な分散を
達成できないことを意味する。
【0013】電子写真用トナーおよび現像剤中を別とす
れば、電荷制御剤は粉末およびワニスにおいて、特に例
えば金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、
コンクリート、繊維材料、紙またはゴム製物体の表面被
覆に使用される様に静電気的にまたは動電的に噴霧塗装
される粉末塗料において静電気帯電性を改善する為にも
使用できる。粉末塗装技術は中でも小さい物体、例えば
庭用家具、キャンプ用製品、家庭用器具、乗物用部材、
冷蔵庫および棚を塗装するのにおよび複雑に成形された
制作品の塗装に使用される。粉末塗料または粉末に一般
に以下の二つの方法の一つによって静電気帯電させる: a) コロナ法では、粉末塗料または粉末をコロナ放電
の所を通しそしてこの操作の間に帯電させる。 b) 摩擦電気的または動電気的方法では、摩擦電気の
原理を使用する。粉末塗料または粉末が噴霧塗装装置中
で静電気電荷を受け取る。これは摩擦相手、一般にホー
スまたは噴霧用チューブ(例えばポリテトラフルオロエ
チレン製)の電荷の反対である。
【0014】二つの方法の組合せも可能である。
【0015】粉末塗料用樹脂はエポキシ樹脂、カルボキ
シル基および水酸基を含むポリエステル樹脂およびポリ
ウレタンおよびアクリル樹脂が対応する硬化剤と一緒に
一般的に使用される。樹脂の組合せも使用される。例え
ばエポキシ樹脂はカルボキシル基および水酸基を含有す
るポリエステル樹脂と組合せてしばしば使用される。
【0016】エポキシ樹脂の為の典型的な硬化剤成分の
例には酸無水物、イミダゾール類およびジシアンジアミ
ドおよびそれらの誘導体がある。水酸基を含有するポリ
エステル樹脂の為の代表的な硬化剤成分の例には、酸無
水物、ブロックしたイソシアネート、ビスアクリルウレ
タン類、フェノール樹脂およびメラミン樹脂がありそし
てカルボキシル基を含有するポリエステル樹脂の代表的
な硬化剤成分の例にはトリグリシジル−イソシアヌレー
トまたはエポキシ樹脂がある。オキサゾリン類、イソシ
アネート類、トリグリシジル−イソシアヌレート類また
はジカルボン酸を例えばアクリル樹脂中の代表的硬化剤
成分として使用できる。中でもポリエステル樹脂、特に
カルボキシル基含有ポリエステルを基礎としてまたはい
わゆる混合粉末──ハイブリッド粉末とも称される──
を基礎として製造される摩擦電気的にまたは動電気的に
噴霧塗装される粉末塗料の場合に、適当量の電荷に不足
する場合が観察される。混合粉末は、樹脂ベースがエポ
キシ樹脂とカルボキシル基含有ポリエステル樹脂との組
合せより成る粉末塗料を意味する。この混合粉末は、最
もしばしば実地において代表される粉末塗料の基礎を成
している。上記の粉末塗料の不適当な帯電は、被覆すべ
き部材の上への沈着速度およびスローイング・パワーが
不適切であることを意味している。(“スローイング・
パワー”という言葉は、粉末または粉末塗料が裏側、孔
空間、間隙および内側末端および角を含めて被覆すべき
部材の上にどの程度析出するかの目安である。)無色の
電荷制御剤が沢山の特許で請求されている。例えばドイ
ツ特許出願公開第3,144,017号明細書、特開昭
61−236,557号公報および米国特許第4,65
6,112号明細書には金属錯塩およびメタルオルガニ
ル(metal organyl)が記載されており、
ドイツ特許出願公開第3,837,345号明細書、同
第3,738,948号明細書、同第3,604,82
7号明細書、ヨーロッパ特許出願公開第242,420
号明細書、同第203,532号明細書、米国特許第
4,684,596号明細書、同第4,683,188
号明細書および同第4,493,883号明細書にはア
ンモニウム−およびイモニウム(immonium)化
合物がそしてドイツ特許出願公開第3,912,396
号明細書、米国特許第4,496,643号明細書およ
び同第3,893,935号明細書にはホスホニウム化
合物が、そしてヨーロッパ特許第185,509号明細
書、特開平01−136,166号公報、特開昭63−
60,458号公報、特開昭62−264,066号公
報、米国特許第4,840,863号明細書、同第4,
639,043号明細書、同第4,378,419号明
細書、同第4,355,167号明細書および同第4,
299,898号明細書には重合体アンモニウム化合物
が無色の電荷制御剤として記載されている。
【0017】それにもかかわらず、現在まで知られてい
る無色の電荷制御剤は実地においてそれを使用するのを
著しく制限するかまたはしばしば不可能にする沢山の欠
点を有している。その内、ドイツ特許出願公開第3,1
44,017号明細書および米国特許第4,656,1
12号明細書に記載されたクロム−、鉄−、コバルト−
および亜鉛錯塩並びに特開昭61−236,557号公
報に記載されているアンチモン−オルガニルは重金属の
問題の他に、若干の場合にこれらが真に無色ではなく、
それ故に有色のトナーにおいてまたは白色または有色の
粉末塗料で限定的にしか使用できない。
【0018】本質的に適している公知の第四アンモニウ
ム化合物はしばしば分散することが困難であって、この
ことがトナーに不均一な帯電をもたらす。更にしばし
ば、これらの化合物によって発生するトナー電荷は特に
高い温度および大気中湿度での(24時間の活性化時間
までの)長期間の活性化時間にわたって安定でないと言
う問題がしばしば生じ(ヨーロッパ特許出願公開第24
2,420号明細書)、このことが次いでコピーまたは
印刷プロセスの過程で間違ってまたは不十分に帯電した
トナー粒子を増加させそしてそれ故にプロセスを停止さ
せる。更に、アンモニウムおよびイモニウムをベースと
する電荷制御剤は光または機械的作用に敏感であり(ヨ
ーロッパ特許出願公開第203,532号明細書および
米国特許第4,683,188号明細書)そして熱に不
安定であり、そしてこれらがトナーの摩擦帯電に逆の作
用をし得る分解生成物を形成し(米国特許第4,68
4,596号明細書)および/または濃い、しばしば暗
い褐色の固有色を有している(ドイツ特許出願公開第
3,738,948号明細書、同第3,604,827
号明細書および米国特許第4,493,883号明細
書)ことが判った。更にこれらはワックス様特性を示
し、若干の場合には水可溶性および/または電荷制御剤
としての低い活性を示す。
【0019】高度に弗素化されたアンモニウム−、イモ
ニウム−およびホスホニウム化合物をベースとしそして
本質的に適している電荷制御剤(ドイツ特許出願公開第
3,912,396号明細書および同第3,837,3
45号明細書)は合成に多大な費用が掛かり、これによ
って相応する物質の為に高い製造費が必要とされ且つ熱
に対して適切に安定ではないという欠点を有している。
【0020】ホスホニウム塩は電荷制御剤としてアンモ
ニウム塩よりも有効でなく(米国特許第4,496,6
43号明細書および同第3,893,939号明細書)
そして毒性の問題が存在し得る。重合体アンモニウム化
合物を基礎とする電荷制御剤はしばしば、トナーまたは
現像剤にアミン臭をもたらしそしてこれらの物質の電荷
制御特性は比較的に容易な酸化および湿気の吸収によっ
て変化し得る。更にその酸化生成物は着色しており、そ
れ故に中でも有色トナーにおいて問題を起こす(米国特
許第4,840,863号明細書)。電子写真トナーお
よび現像剤の為の上記の電荷制御剤は、例えば有色であ
る為に、専ら白色のまたは透明な摩擦電気的あるいは動
電気的に噴霧塗装される粉末塗料において使用するのに
適していない。更に、粉末塗料は例えば200℃以上で
15分焼き付けられるので、熱安定性が欠けていること
がかゝる電荷制御剤の用途を非常に制限する。粉末塗料
の為のドイツ特許出願公開第3,837,345号明細
書およびドイツ特許出願公開第3,600,395号明
細書で請求されている電荷制御剤は、ワックス状で且つ
水溶解性であるかまたは吸湿性の為に取扱が困難であ
り、制限的にしか使用できない。粉末塗料の電荷制御剤
としてヨーロッパ特許出願公開第0,371,528号
明細書で請求しているアミン類は、臭気の煩わしさの為
に実地におい使用するのに問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、電荷水準の他にその電荷の迅速な達成および一定性
を保証しそして電荷調整効果が温度および湿度の変化に
対して敏感であってはならない改善された特に有効な無
色の電荷制御剤を見出すことであった。更にこの化合物
は相当な程度に、中でも個々のキャリヤー物質(樹脂)
中で長期間にわたって熱安定性でありそしてできる限り
水に不溶性であり、容易に分散しそしてトナーまたは粉
末塗料内容物と相容性があるべきである。更にこれら化
合物の合成にはあまり費用がかからずそしてそれの製造
は経済的であるべきである。
【0022】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、本発明
者は、ホモポリマーまたはコポリマーのポリ(ジアルキ
ルジアリルアンモニウム)誘導体およびポリ(ジアリル
アンモニウム)誘導体と選択されたビニル化合物とのコ
ポリマーを基礎とする特別な重合体アンモニウム化合物
が電子写真用トナーおよび現像剤の為の特に有効な電荷
制御剤でありそして更に表面被覆の為の粉末およびワニ
ス、特に摩擦電気的または動電気的に噴霧塗装される粉
末塗料中の電荷改善剤として使用できることを見出し
た。
【0023】それが無色、高活性、良好な相容性および
通例のトナーおよび粉末塗料樹脂中への良好な分散性そ
して化学的不活性である為におよび温度および湿気の変
化に対してそれの電荷調整効果が敏感でない為に、この
化合物は三原色法の原理に従って(減色混合法)フルカ
ラーコピーおよびレーザー印刷の為の特に有色トナーま
たは現像剤で使用するのに特に適しており、そして一般
の着色したトナーまたは現像剤の為にもおよび黒色のト
ナーまたは現像剤の為にも並びに粉末塗料の為にも適し
ている。更にこれらの化合物はキャリヤーの被覆にまた
はキャリヤーの被覆剤成分としても適している。これら
の易分散性化合物の一つの大きな工業的長所は、同じ化
合物群の物質をアニオン−カチオン組合せ次第でプラス
の電荷制御剤として並びにマイナスの電荷制御剤として
使用できる点である。トナー用バインダー中に導入する
際の問題およびトナーの基礎調製物の調製後のトナー用
バインダーとの相容性の問題が最小限である。従ってプ
ラスおよびマイナスの両方のトナーは、一定のトナー基
礎調製物(トナー用バインダー、着色剤、流動助剤およ
び場合によっは他の成分で構成される)に所望の制御剤
を混入することによって製造できる。本発明の化合物の
場合には、合成にあまり費用が掛からないこと、費用的
に有利に製造できること、活性が高いことおよび熱安定
性が優れていることという特別な長所がある。
【0024】従って本発明は、約5,000〜約50
0,000の分子量を有しそしてポリ(ジアリルアンモ
ニウム)誘導体またはそれのコポリマーを基礎とし、該
共重合体が約0.5:0.5〜0.95:0.05の
(I):(II)および(I):(III) および(II):(III)のコポリマ
ー中モノマーモル比を有しそして下記一般式(I)また
は(II)のモノマーの単独重合または下記式(I)〜
(III)の内の二種類のモノマー混合物の共重合によって
および場合によっは続くアニオン交換によって製造され
る重合体アンモニウム塩を単独でまたは組み合わせて、
コピーまたは原版(マスター)の複写にまたは電子的、
磁気的または光学的に記憶された情報の印刷に使用され
る電子写真用トナーおよび現像剤におけるまたはカラー
・プルーフィングにおける電荷制御剤として用いる方法
に関する:
【0025】
【化2】
【0026】〔式中、基R1 〜R12およびR1 ' 〜R12
' は互いに無関係にそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、第一−、第二−または第三アミノ基、カルボン
酸−またはカルボン酸エステル基、スルホン酸−または
スルホン酸エステル基またはシアノ−またはニトロ基で
あるかまたはそれぞれ、ヘテロ原子によって中断されて
いてもよい炭化水素を基礎とする基であり、そして基R
13〜R16は互いに無関係にそれぞれ水素原子、塩素原
子、臭素原子、水酸基、第一−、第二−または第三アミ
ノ基、カルボン酸−またはカルボン酸エステル基、スル
ホン酸−またはスルホン酸エステル基またはシアノ基ま
たはニトロ基であるかまたはそれぞれ、ヘテロ原子によ
って中断されていてもよい炭化水素を基礎とする基であ
り、そして基R1 およびR2 またはR1 ' およびR2 '
は互いに無関係に水素原子、直鎖状または枝分かれした
飽和−または不飽和アルキル(C1 〜C18)またはアル
コキシ(C1 〜C18)基、一般式─(アルキレン(C1
〜C5 )−O)n −R (式中、Rは水素原子、アルキル(C1 〜C4 )基また
はアシル基、例えばアセチル基、ベンゾイル基またはナ
フトイル基であり、nは1〜10の数である)で表され
るポリオキシアルキレン基、好ましくはポリオキシエチ
レン基またはポリオキシプロピレン基、アリール−また
はヘテロアリール基、例えばフェニル−、ナフチル−ま
たはピリジル基、アルアルキル基、例えばトリル基、ア
ルアルコキシ基、例えばメトキシフェニル基、アルキル
アリール基、例えばベンジル基、またはシクロアルキル
基、例えばシクロペンチルまたはシクロヘキシル基であ
り、そしてR1 とR2 またはR1 ' とR2 ' とが結合し
て、更にヘテロ原子、好ましくは窒素原子および/また
は酸素原子および/または硫黄原子を含有していてもよ
く──例えば、モルホリン環系──且つ置換されていて
もおよび/または他の環系、例えばキノリン環系に融合
または橋架けすることによって変性されていてもよい飽
和または不飽和の芳香族−または非芳香族5−〜7−員
環系を形成してもよく、またR1 およびR2 またはR1
' およびR2 ' は一つまたは複数のヘテロ原子、例えば
窒素原子および/または酸素原子および/または硫黄原
子および/またはリン原子を含有していてもよくそして
ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸
基、シアノ−またはメルカプト基、カルボキシアミド
基、例えば−NH−C(O)−アルキル(C1
4 )、スルホンアミド基、例えば−NH−SO2 −ア
ルキル(C1 〜C4 )、ウレタン基、例えば−NH−C
(O)O−アルキル(C1 〜C4 )、ケト基、例えば−
C(O)−アルキル(C1 〜C 4 )、第一−、第二−ま
たは第三アミノ基、例えば−NH〔アルキル(C1 〜C
4 )〕または−N〔アルキル(C1 〜C4 )〕2 、ニト
ロ基、エーテル基、例えば−アルキレン(C1 〜C4
−O−アルキル(C1〜C4 )、アルキル(C1
30)−またはアルコキシ(C1 〜C30)基、アロキシ
基、例えばフェノキシ基、ハロゲノアルキル(C1 〜C
30)−またはハロゲノアルコキシ(C1 〜C30)基また
はエステル基、例えば−C(O)O−アルキル(C1
4 )で置換されていてもよく、そして基R3 〜R12
たはR3 '〜R12 ' が互いに無関係に水素原子、ハロゲ
ン原子、直鎖状または枝分かれした飽和−または不飽和
アルキル(C1 〜C18)またはアルコキシ(C1
18)基、一般式─(アルキレン(C1 〜C5 )−O)
n −R (式中、Rは水素原子、アルキル(C1 〜C4 )基また
はアシル基、例えばアセチル−、ベンゾイル−またはナ
フトイル基であり、nは1〜10の数である)で表され
るポリオキシアルキレン基、好ましくはポリオキシエチ
レン−またはポリオキシプロピレン基、アリール−また
はヘテロアリール基、例えばフェニル−、ナフチル−ま
たはピリジル基、アルアルキル基、例えばトリル基、ア
ルアルコキシ基、例えばメトキシフェニル基、アロキシ
基、例えばフェノキシ基、アルキルアリール基、例えば
ベンジル基、またはシクロアルキル基、例えばシクロペ
ンチル−またはシクロヘキシル基であり、そしてR3
12またはR3 ' 〜R12 ' の二つが結合して、更にヘテ
ロ原子、好ましくは窒素原子および/または酸素原子お
よび/または硫黄原子および/またはリン原子を含有し
ていてもよく──モルホリン環系──且つ置換されてい
てもおよび/または他の環系、例えばキノリン環系に融
合または橋架することによって変性されていてもよい飽
和または不飽和の芳香族−または非芳香族5−〜7−員
環系を形成してもよく、また基R3 〜R 12またはR3 '
〜R12 ' は一つまたは複数のヘテロ原子、例えば窒素原
子および/または酸素原子および/または硫黄原子およ
び/またはリン原子を含有していてもよくそしてハロゲ
ン原子、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、シア
ノ−またはメルカプト基、カルボキシアミド基、例えば
−NH−C(O)−アルキル(C1 〜C4 )、スルホン
アミド基、例えば−NH−SO2 −アルキル(C1 〜C
4 )、ウレタン基、例えば−NH−C(O)O−アルキ
ル(C1 〜C4 )、ケト基、例えば−C(O)−アルキ
ル(C1 〜C4 )、第一−、第二−または第三アミノ
基、例えば−NH〔アルキル(C1 〜C4 )〕または−
N〔アルキル(C1 〜C4 )〕2 、ニトロ基、エーテル
基、例えば−アルキレン(C1 〜C4 )−O−アルキル
(C1 〜C4 )、アルキル(C1 〜C30)−またはアル
コキシ(C1 〜C30)基、アロキシ基、例えばフェノキ
シ基、ハロゲノアルキル(C1 〜C30)−またはハロゲ
ノアルコキシ(C1 〜C30)基またはエステル基、例え
ば−C(O)O−アルキル(C1〜C4 )で置換されて
いてもよく、そして基R13〜R16は互いに無関係に水素
原子、塩素原子、臭素原子、直鎖状または枝分かれした
飽和−または不飽和アルキル(C1 〜C30)、一般式─
(アルキレン(C1 〜C5 )−O)n −R (式中、Rは水素原子、アルキル(C1 〜C4 )基また
はアシル基、例えばアセチル−、ベンゾイル−またはナ
フトイル基であり、nは1〜10の数である)で表され
るポリオキシアルキレン基、好ましくはポリオキシエチ
レン−またはポリオキシプロピレン基、アリール−また
はヘテロアリール基、例えばフェニル−、ナフチル−ま
たはピリジル基、アルアルキル基、例えばトリル基、ア
ルアルコキシ基、例えばメトキシフェニル基、アルキル
アリール基、例えばベンジル基、またはシクロアルキル
基、例えばシクロペンチル−またはシクロヘキシル基、
カルボキシル基、スルホン酸−またはシアノ基、カルボ
キシアミド基、例えば−NH−C(O)−アルキル(C
1 〜C4 )、スルホンアミド基、例えば−NH−SO 2
−アルキル(C1 〜C4 )、エステル基、例えば−C
(O)O−アルキル(C 1 〜C4 )、カルボキシレート
基、例えば−O−C(O)−アルキル(C1 〜C 4 )、
ケト基、例えば−C(O)−アルキル(C1 〜C4 )、
ラクタム基、例えば
【0027】
【化3】
【0028】またはエーテル基、例えば−アルキレン
(C1 〜C4 )−O−アルキル(C1 〜C4 )であり、
またR13〜R16は一つまたは複数のヘテロ原子、例えば
窒素原子および/または酸素原子および/または硫黄原
子および/またはリン原子を含有していてもよくそして
塩素原子または臭素原子、水酸基、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、シアノ−またはメルカプト基、カルボキシ
アミド基、例えば−NH−C(O)−アルキル(C1
4 )、スルホンアミド基、例えば−NH−SO2 −ア
ルキル(C1 〜C4 )、第一−、第二−または第三アミ
ノ基、例えば−NH〔アルキル(C1 〜C4 )〕または
−N〔アルキル(C1 〜C4 )〕2 またはニトロ基で置
換されていてもよく、そしてX- およびY- は何れの場
合にも化学量論的当量の有機系−または無機系アニオン
または有機系−および/または無機系アニオンの混合物
でありそして式(I)または(II)のモノマーの単独重
合の場合には、基R1 およびR2 および/またはR1 '
およびR2 ' は互いに同じでも異なっていてもよく、式
(I)〜(III)の内の二種類の混合物の共重合の場合に
は、基R1 およびR2 および/またはR1 ' およびR2
' 並びにアニオンX- およびY- は互いに同じでも異な
っていてもよい。〕更に本発明の化合物は、金属、木
材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンクリー
ト、繊維材料、紙またはゴムで製造された物質の表面被
覆する為の粉末またはワニス中の、特に摩擦電気的また
は動電気的に噴霧塗装する粉末塗料中の電荷改善剤とし
て適している。
【0029】更にこれらの化合物は、電子写真複写機ま
たは印刷機の為の現像剤中で使用されるキャリヤーの被
覆剤の状態でまたはキャリヤーの被覆剤の一つの成分と
しても使用できる。
【0030】本発明の化合物は、個々のトナー、現像
剤、ワニスまたは粉末中に均一に分布した状態で約0.
01〜約30重量% 、好ましくは約0.1〜約5重量%
の量で存在する。
【0031】特に適する重合体アンモニウム化合物は、
約20,000〜約250,000の分子量を有しそし
てポリ(ジアリルアンモニウム)誘導体およびそれのコ
ポリマーを基礎とし、該共重合体が約0.5:0.5〜
0.95:0.05の(I):(II)および(I):(III) および
(II):(III)のコポリマー中モノマーモル比を有してお
り、そしてこれら化合物は前述の式(I)または(II)
のモノマーの単独重合または前述の式(I)〜(III)の
内の二種類のモノマー混合物の共重合および場合によっ
は続くアニオン交換によって製造され、但し、各式中、
基R1 およびR2 および/またはR1 ' およびR2 '
互いに無関係に水素原子、直鎖状または枝分かれした飽
和−または不飽和アルキル(C1 〜C8 )またはアルコ
キシ(C1 〜C8 )基、アリール−またはヘテロアリー
ル基、例えばフェニル−、ナフチル−またはピリジル
基、アルアルキル基、例えばトリル基、アルアルコキシ
基、例えばメトキシフェニル基、アルキルアリール基、
例えばベンジル基、またはシクロアルキル基、例えばシ
クロペンチルまたはシクロヘキシル基であり、そして基
1 およびR2 またはR1 ' およびR2 ' はハロゲン原
子、水酸基、カルボキシル- またはスルホン酸基、カル
ボキシアミド基、例えば−NH−C(O)−アルキル
(C1 〜C4 )、スルホンアミド基、例えば−NH−S
2 −アルキル(C 1 〜C4 )、ケト基、例えば−C
(O)−アルキル(C1 〜C4 )、第一−、第二−また
は第三アミノ基、例えば−NH〔アルキル(C1
4 )〕または−N〔アルキル(C1 〜C4 )〕2 、ニ
トロ基、エーテル基、例えば−アルキレン(C1
4 )−O−アルキル(C1 〜C4 )、アルキル(C1
〜C4 )−またはアルコキシ(C1 〜C4 )基、アロキ
シ基、例えばフェノキシ基、ハロゲノアルキル(C1
4 )−またはハロゲノアルコキシ(C1 〜C4 )基ま
たはエステル基、例えば−C(O)O−アルキル(C1
〜C4 )で置換されていてもよく、そして基R3 〜R12
またはR3 ' 〜R12 ' が互いに無関係に水素原子、ハロ
ゲン原子、直鎖状または枝分かれした飽和−または不飽
和アルキル(C1 〜C8 )−またはアルコキシ(C1
8 )基、アリール−またはヘテロアリール基、例えば
フェニル−、ナフチル−またはピリジル基、アルアルキ
ル基、例えばトリル基、アルアルコキシ基、例えばメト
キシフェニル基、アロキシ基、例えばフェノキシ基、ア
ルキルアリール基、例えばベンジル基、またはシクロア
ルキル基、例えばシクロペンチルまたはシクロヘキシル
基であり、そして基R3 〜R12またはR 3 ' 〜R12 '
ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル- またはスルホン
酸基、カルボキシアミド基、例えば−NH−C(O)−
アルキル(C1 〜C4 )、スルホンアミド基、例えば−
NH−SO2 −アルキル(C1 〜C4 )、ケト基、例え
ば−C(O)−アルキル(C1 〜C4 )、第一−、第二
−または第三アミノ基、例えば−NH〔アルキル(C1
〜C4 )〕または−N〔アルキル(C1 〜C4 )〕 2
ニトロ基、エーテル基、例えば−アルキレン(C1 〜C
4 )−O−アルキル(C1 〜C4 )、アルキル(C1
4 )−またはアルコキシ(C1 〜C4 )基、アロキシ
基、例えばフェノキシ基、ハロゲノアルキル(C1 〜C
4 )−またはハロゲノアルコキシ(C1 〜C4 )基また
はエステル基、例えば−C(O)O−アルキル(C1
4 )で置換されていてもよく、そして基R13〜R16
互いに無関係に水素原子、直鎖状または枝分かれした飽
和−または不飽和アルキル(C 1 〜C8 )基、アリール
−またはヘテロアリール基、例えばフェニル−、ナフチ
ル−またはピリジル基、アルアルキル基、例えばトリル
基、アルアルコキシ基、例えばメトキシフェニル基、ア
ルキルアリール基、例えばベンジル基、シクロアルキル
基、例えばシクロペンチル−またはシクロヘキシル基、
カルボキシル基、スルホン酸−またはシアノ基、エステ
ル基、例えば−C(O)O−アルキル(C 1 〜C4 )、
カルボキシレート基、例えば−O−C(O)−アルキル
(C1 〜C 4 )、カルボキシアミド基、例えば−NH−
C(O)−アルキル(C1 〜C4 )、スルホンアミド
基、例えば−NH−SO2 −アルキル(C1 〜C4 )、
ケト基、例えば−C(O)−アルキル(C1 〜C4 )、
ラクタム基、例えば式
【0032】
【化4】
【0033】またはエーテル基、例えば−アルキレン
(C1 〜C4 )−O−アルキル(C1 〜C4 )でありそ
して基R13〜R16は、塩素原子または臭素原子、水酸
基、カルボキシル基、スルホン酸基、シアノ−またはメ
ルカプト基、カルボキシアミド基、例えば−NH−C
(O)−アルキル(C1 〜C4 )、スルホンアミド基、
例えば−NH−SO2 −アルキル(C1 〜C4 )、第一
−、第二−または第三アミノ基、例えば−NH〔アルキ
ル(C1 〜C4 )〕または−N〔アルキル(C1
4 )〕2 またはニトロ基で置換されていてもよく、そ
してX- およびY- がいずれの場合にも化学量論的当量
のアニオンまたはアニオン混合物、例えばF- 、C
- 、Br- 、I- 、NO3 - 、OH- 、HSO4 -
SO4 2-、S2-、SO3 2-、S2 3 2-、HCO3 -
CO3 2-、H2 PO4 - 、HPO4 2-、PO4 3-、CN
- 、シアネート、イソシアネート、チオシアネート、テ
トラシアネート亜鉛、テトラチオシアネート亜鉛、過塩
素酸塩、BF4 - 、PF6 -、B(アリール)4 - 例え
ばテトラフェニル−ボラート、テトラ(フルオロフェニ
ル)ボラート、テトラ(クロロフェニル)ボラート、テ
トラトルイル−ボラート、テトラナフチル−ボラート、
テトラ(メトキシフェニル)ボラート、テトラビフェニ
ル−ボラート、テトラベンジル−ボラートまたはテトラ
ピリジル−ボラート、エチル−およびメチル−スルファ
ート、フェノラート、ニトロフェノラート、飽和または
不飽和の脂肪族−、脂環式−または芳香族カルボキシレ
ートまたはスルホナート、例えばアセテート、ラクター
ト、ベンゾエート、サリチレート、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエート、2−ヒドロキシ−6−ネフトエート、
エチルスルホナート、フェニルスルホナートまたはトシ
ラート、および更に過弗化飽和または過弗化不飽和の脂
肪族−、脂環式−または芳香族カルボキシレートまたは
スルホナート、例えばパーフルオロアセテート、パーフ
ルオロアルキルベンゾエート、パーフルオロエチルスル
ホナートまたはパーフルオロアルキルベンゼンスルホナ
ート、および飽和または不飽和の脂肪族−、脂環式−ま
たは芳香族ジ−またはトリカルボキシレート、例えばシ
トラート、蓚酸塩またはコハク酸塩、またはジ−または
トリスルホナート、タングステン酸塩、モリブデン酸塩
またはヘテロポリ酸アニオン、例えばホスホモリブデン
酸塩または−タングステン酸塩、シリコモリブデン酸塩
または−タングステン酸塩、F- 、Cl- 、Br- 、I
- 、BF4 - 、B(アリール)4 - 、PF6 - またはP
(Mo3 104 3-アニオンが特に適している。
【0034】特に適する化合物の例には以下のものがあ
る: −下記モノマーのホモポリマー
【0035】
【化5】
【0036】〔式中、X- はCl- 、BF4 - 、B(フ
ェニル)4 - またはPF6 - であり、R1 はHまたはC
3 でありそしてR2 はCH3 またはC8 17であ
る。〕この化合物は約20,000〜約250,000
の分子量を有している。 −下記モノマー相互のコポリマー
【0037】
【化6】
【0038】〔式中、X- およびY- はCl- 、BF4
- 、B(フェニル)4 - またはPF6 - であり、R1
よびR1 ' はHまたはCH3 でありそしてR2 およびR
2 ' はCH3 またはC8 17である。〕この化合物は約
20,000〜約250,000の分子量および約0.
5:0.5〜約0.95:0.05のコポリマー中モノ
マーモル比を有している。 −下記モノマー相互のコポリマー
【0039】
【化7】
【0040】〔式中、X- およびY- はCl- 、BF4
- 、B(フェニル)4 - またはPF6 - であり、R1
HまたはCH3 で、R2 はCH3 またはC8 17で、R
3 はHまたはCH3 でそしてR4 はCOOH、C(O)
OCH3 、C(O)OC2 5 、C(O)NH2 、OC
(O)OCH3 またはCNである。〕この化合物は約2
0,000〜約250,000の分子量および約0.
5:0.5〜約0.95:0.05のコポリマー中モノ
マーモル比を有している。
【0041】挙げることのできる個々の化合物の例には
以下のものがある: −下記モノマーの約100,000の分子量のホモポリ
マー
【0042】
【0043】
【0044】
【化9】
【0045】−下記モノマーの約100,000の分子
量のホモポリマー
【0046】
【化10】
【0047】−下記モノマーの約100,000の分子
量のホモポリマー
【0048】
【化11】
【0049】
【0050】
【0051】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0052】
【化13】
【0053】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0054】
【化14】
【0055】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0056】
【化15】
【0057】
【0058】
【0059】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0060】
【化17】
【0061】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0062】
【化18】
【0063】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0064】
【化19】
【0065】
【0066】
【0067】−約100,000の分子量および約0.
95:0.05のコポリマー中モノマーモル比を持つ、
下記モノマーのコポリマー
【0068】
【化21】
【0069】−約100,000の分子量および約0.
95:0.05のコポリマー中モノマーモル比を持つ、
下記モノマーのコポリマー
【0070】
【化22】
【0071】−約100,000の分子量および約0.
95:0.05のコポリマー中モノマーモル比を持つ、
下記モノマーのコポリマー
【0072】
【化23】
【0073】
【0074】
【0075】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0076】
【化25】
【0077】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0078】
【化26】
【0079】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0080】
【化27】
【0081】
【0082】
【0083】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0084】
【化29】
【0085】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0086】
【化30】
【0087】−約100,000の分子量および約0.
8:0.2のコポリマー中モノマーモル比を持つ、下記
モノマーのコポリマー
【0088】
【化31】
【0089】一般式(I)〜(III) の化合物およびそれ
のホモ−またはコポリマーは、自体公知であり且つ文献
に詳細に説明されている方法で製造される(例えば、
G.B.Butler,R.J.Angelo、J.A
m.Chem.Soc.79(1957):第3128
〜31頁;G.B.Butler,in:E.J.Go
ethals、“Polymeric Aminesa
nd Ammoniumu Salts”:Perga
mon Press、1980、125〜42頁;D.
H.Solomon,D.G.Hawthorne,
J.Macromol.Sci.−Rev.Macro
mol.Chem.C15(1976):第143〜6
4頁;Houben−Weyl、“Methoden
der Organishen Chemie(有機化
合物の方法)”、第XIV/1 巻、Thieme出版社、シ
ュトットガルト、1961、第561〜1182頁、
K.Weissermel,H.−J.Arpe、“I
ndustille Organische Chem
ie(工業有機化合物)”、Chemie出版社、ワイ
ンハイム、1988、第230〜51頁;東ドイツ特許
第127,729号明細書;ヨーロッパ特許第0,10
3,698号明細書および米国特許第3,288,77
0号明細書〕。
【0090】従って、一般式(I)および(II)の化合
物は、例えばハロゲン化アリルとN,N−ジアルキルジ
アリルアミンとを反応させることによってまたはアルキ
ルニトリルを還元し、次いでそのアミンをハロゲン化ア
リルと反応させそしてジアリルアミンを四級化すること
によって製造される。
【0091】一般式(III) の化合物は例えば、ハロゲン
化水素をエチンに付加することによって、NaCNおよ
びアルコール類との反応によってエチレンクロロヒドリ
ンから、乳酸のエステル化および続いての熱分解によっ
て、エテンと酢酸との反応によって、芳香族化合物のフ
リーデル・クラフト−アルキル化および後続のクラッキ
ングによって、プロペンのアンモ酸化によってまたはア
クリルアミドの接触的加水分解によって製造される。
【0092】一般式(I)および(II)のモノマーのホ
モポリマーおよび一般式(I)〜(III) の内の二種類の
モノマーの混合物のコポリマーは、不活性ガスの雰囲気
で極性溶剤、例えば水またはジメイルホルムアミド中で
遊離ラジカル開始剤、例えば第三ブチル−ヒドロキシパ
ーオキサイドまたはアンモニウム−パーオキシジスルフ
ァートによって遊離ラジカル単独重合または−共重合す
ることによって製造され、その際ハロゲン化塩をモノマ
ーとして用いるのが特に有利である。
【0093】種々の塩、例えば化合物(2)〜(4)、
(6)〜(8)、(10)〜(12)、(14)〜(1
6)、(18)〜(20)および(22)〜(24)は
アニオン交換によって例えば製造例に記載した如き水性
媒体から沈澱させることによって製造される。
【0094】本発明で請求している化合物の特別な長所
は、無色であることおよび高い電荷制御効果を示すこと
およびそれが長期間の活性化時間(24時間まで)にわ
たって一定していることである。
【0095】従って例えば化合物(3)を1重量% 含有
する試験用トナーは10分後に−8μC/g、30分後
に−21μC/g、2時間後に−31μC/gそして2
4時間後に−33μC/gの電荷を示す(使用例3)。
化合物(13)を1重量% 含有する試験用トナーは次の
挙動を示す:10分後に+30μC/g、30分後に+
25μC/g、2時間後に+16μC/gそして24時
間後に+12μC/gの電荷を示す(使用例10)。化
合物(15)を1重量% 含有する試験用トナーは次の挙
動を示す:10分後に−20μC/g、30分後に−2
8μC/g、2時間後に−33μC/gそして24時間
後に−33μC/gの電荷を示す(使用例11)。
【0096】化合物(3)を1重量% 含有する試験用粉
末塗料は10分後に−3μC/g、30分後に−1μC
/g、2時間後に+4μC/gそして24時間後に+2
μC/gの電荷を示す(使用例5)。化合物(1)を1
重量% 含有する試験用粉末塗料は10分後に−6μC/
g、30分後に−7μC/g、2時間後に−7μC/g
そして24時間後に−6μC/gの電荷を示す(使用例
6)。この高い電荷調整効果は、例えば純粋のトナー用
バインダー“Dialec S−309”の帯電特性
(比較例1:10分後に−4μC/g、30分後に−1
2μC/g、2時間後に−27μC/g、24時間後に
−48μC/g)、純粋な粉末塗料のバインダー“Al
ftalat AN 757”の帯電特性(比較例2:
10分後に−35μC/g、30分後に−32μC/
g、2時間後に−24μC/g、24時間後に−13μ
C/g)および純粋な粉末塗料のバインダー“Alft
alat AN 792”の帯電特性(比較例3:10
分後に−15μC/g、30分後に−17μC/g、2
時間後に−13μC/g、24時間後に−2μC/g)
と比較してみるとますます明瞭である。使用例7、8お
よび9において、高い電荷調整効果は、摩擦電気問題の
ある着色剤(C.I.Pigment Red57:1
およびC.I.Solvent Blue125)も併
用されているので、比較例4、5および6との比較で特
に明らかである。
【0097】本発明の化合物が化学的に不活性であり且
つバインダー、例えばスチレン−アクリレート類、ポリ
エステル類、エポキシ類およびポリウレタン類と良好な
相容性を有することが実地において非常に有意義であ
る。更にこれら化合物は熱安定性があり且つそれ故に、
慣用の条件(100℃〜200℃の温度)のもとで通例
の方法(押出加工または混練)によって通例のバインダ
ー中に難無く混入することができる。本発明の特許請求
の範囲に記載の化合物の合成にはあまり費用が掛から
ず、生成物が高純度で得られる。
【0098】本発明に従って使用する化合物は、一般に
約0.01〜約30重量% 、好ましくは約0.1〜5.
0重量% の濃度で公知の方法で、例えば押出加工または
混練によってそれぞれのバインダー中に均一に混入され
る。トナーの為の電荷制御剤または表面被覆の為の粉末
またはワニスの為の、特に摩擦電気的にまたは動電気的
に噴霧塗装される粉末塗料の為の電荷改善剤をここでは
乾燥し且つ粉砕した粉末、分散物または溶液、圧縮ケー
キ状物またはマスターバッチとして、適当なキャリヤ
ー、例えばシリカゲル、TiO2 またはAl2 3 に水
溶液または非水溶液の状態で吸収された化合物としてま
たは別の状態で添加することができる。同様に、本発明
で使用されるこれらの化合物も既にそれぞれのバインダ
ーの製造の間に、即ちバインダーの重合、重付加または
重縮合の過程で添加してもよい。本発明に従う電荷制御
剤が均一に混入されている電子写真用トナーまたは粉末
塗料の静電気帯電のレベルは、同じ条件(例えば、同じ
分散時間、同じ粒度分布および同じ粒子形態)のもとで
室温および50% の相対湿度のもとで標準的試験システ
ムで測定する。トナーまたは粉末塗料を回転機台の上で
キャリヤー──これは標準化摩擦相手物質である──と
一緒に渦流させる(150回転/分)ことによって静電
気帯電させる。次いでこの静電気電荷を通例のq/m−
測定台の上で測定した(J.H.Dessauer,
H.E.Clark、“Xerography and
related Processes”、Focal
Press、ニューヨーク、1965、第289頁;
J.F.Hughes、“Electrostatic
Powder Coating”、Reseach
Studies Press Ltd.、“Letch
worth、Hertfordshire、英国、19
84、第2章参照)。粒度はq/m値の測定に大きな影
響を及ぼすので、分級によって得られるトナー−および
粉末塗料試料中に一様な粒度分布とする様に厳しく注意
した。
【0099】
【実施例】以下の実施例によって本発明を更に詳細に説
明する。しかしながら本発明これらの実施例によって制
限されない。実施例中に記載の部は重量部である。製造例: 製造例1 ジアリルジメチルアンモニウム−クロライドの10 g
(0.06mol)のホモポリマー(分子量約100,
000 g/mol)を200 gの水に溶解し、100 g
の水に溶解した7.5 g(0.07mol)のナトリウ
ム−テトラフルオロボラートを攪拌下に室温でゆっくり
滴加する。白色の沈澱物を吸引濾過で濾過し、塩化物が
無くなるまで水で洗浄しそして真空室中で100℃で乾
燥する。 収量: 12.2 g(理論値の92.4% )の化合物
(2);白色粉末 融点: >300℃(分解) 元素分析: 計算値:C 45.1%、H 7.5%、N 6.6%、F 35.7% 測定値:C 44.5%、H 7.9%、N 6.5%、F 33.4%製造例2 操作は製造例1におけるのと同じであるが、ナトリウム
−テトラフルオロボラートの代わりに23.9 g(0.
07mol)のナトリウム−テトラフェニルボラートを
使用する。 収量: 27.2 g(理論値の98.7% )の化合物
(3);白色粉末 融点: 225℃ 元素分析: 計算値:C 86.3%、H 8.1%、N 3.1%、B 2.4% 測定値:C 84.2%、H 8.1%、N 3.4%、B 2.0%製造例3 ジアリルジメチルアンモニウム−クロライドとジアリル
メチルオクチルアンモニウム−クロライドとの10 g
(0.06mol)のコポリマー(分子量約100,0
00 g/mol、コポリマー中モノマー単位モル比 約
0.8:0.2)を400 gの水に溶解し、そして10
0 gの水に溶解した7.5 g(0.07mol)のナト
リウム−テトラフルオロボラートを攪拌下に室温でゆっ
くり滴加する。白色の沈澱物を吸引濾過で濾過し、塩化
物が無くなるまで水で洗浄しそして真空室中で100℃
で乾燥する。 収量: 12.4 g(理論値の89.9% )の化合物
(10);白色粉末 融点: >300℃(分解) 元素分析: 計算値:C 48.0%、H 8.0%、N 6.1%、F 33.0% 測定値:C 46.9%、H 8.2%、N 6.2%、F 32.7%製造例4 操作は製造例3におけるのと同じであるが、ナトリウム
−テトラフルオロボラートの代わりに、150 mlの水
に溶解した24.0 g(0.07mol)のナトリウム
−テトラフェニルボラートを使用する。 収量: 26.7 g(理論値の96.3% )の化合物
(11);白色粉末 融点: 205〜210℃ 元素分析: 計算値:C 86.2%、H 8.3%、N 3.0%、B 2.4% 測定値:C 85.6%、H 8.4%、N 3.3%、B 2.2%製造例5 ジアリルジメチルアンモニウム−クロライドとジアリル
メチルオクチルアンモニウム−クロライドとの10 g
(0.06mol)のコポリマー(分子量約100,0
00 g/mol、コポリマー中モノマー単位モル比 約
0.95:0.05)を400 gの水に溶解し、そして
100 gの水に溶解した7.5 g(0.07mol)の
ナトリウム−テトラフルオロボラートを攪拌下に室温で
ゆっくり滴加する。僅かにコハク色の沈澱物を吸引濾過
で濾過し、塩化物が無くなるまで水で洗浄しそして真空
室中で100℃で乾燥する。 収量: 9.5 g(理論値の72.0% )の化合物(1
4);僅かにコハク色の粉末 融点: 270℃(分解) 元素分析: 計算値:C 46.0%、H 7.7%、N 6.4%、B 5.0% 測定値:C 45.5%、H 8.0%、N 6.7%、B 4.3%製造例6 操作は製造例5におけるのと同じであるが、ナトリウム
−テトラフルオロボラートの代わりに、150 mlの水
に溶解した24.0 g(0.07mol)のナトリウム
−テトラフェニルボラートを使用する。 収量: 25.8 g(理論値の95.6% )の化合物
(15);白色粉末 融点: 240℃ 元素分析: 計算値:C 86.3%、H 8.2%、N 3.1%、B 2.4% 測定値:C 85.7%、H 8.8%、N 3.0%、B 2.2%製造例7 ジアリルジメチルアンモニウム−クロライドとアクリル
アミドとの10 g(0.08mol)のコポリマー(分
子量約100,000 g/mol、コポリマー中モノマ
ー単位モル比 約0.8:0.2)を400 gの水に溶
解し、そして200 gの水に溶解した9.9 g(0.0
9mol)のナトリウム−テトラフルオロボラートを攪
拌下に室温でゆっくり滴加する。白色の沈澱物を吸引濾
過で濾過し、塩化物が無くなるまで水で洗浄しそして真
空室中で100℃で乾燥する。 収量: 11.6 g(理論値の78.2% )の化合物
(22);白色粉末 融点: >300℃(分解) 元素分析: 計算値:C 45.4%、H 7.5%、N 7.6%、B 4.8% 測定値:C 45.1%、H 7.7%、N 7.4%、B 4.3%使用例: 使用例1 1.0部の化合物(1)を99.0部のトナー用バイン
ダー(“DialecS−309”、Diamond
Shamrock製、スチレン−メタクリレート−(6
0:40)コポリマー)中にWerner&Pflei
derer(Stuttgart)社のニーダーによっ
て45分間の間に混入する。次いでこの混合物を実験室
用万能ミル100LU(Alpin、Augsbur
g)で粉砕し、次いで遠心分離ふるい100MZR(A
lpin)で分級する。
【0100】所望の粒度フラクション(4〜25μm )
をキャリヤーとしての、Plasma Materia
ls Inc.(米国、ニューハンプシャー州、マンチ
ェスター)の“90μm Xerographic Ca
rrier”タイプの──スチレン−メタクリレート
(90:10)コポリマーで被覆された──50〜20
0μm の粒度の磁鉄鉱粒子にて活性化する。
【0101】測定は、普通のq/m−測定台(Eppi
ng GmbH、Neufahren)の上で実施し
た。25μm のメッシュ幅のふるい(Gebr.Kuf
ferath、Dueren)を用ることによって、ト
ナーを吹き飛ばす時にキャリヤーが同伴されないことを
確実にした。測定は室温および50% の相対湿度で行っ
た。活性化時間の関数として以下のq/m−値〔μC/
g〕が測定された。
【0102】 使用例2 0.5部の化合物(3)を使用例1に記載した様に9
9.5部のトナー用バインダーに均一に混入する。次の
q/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測定
された: 使用例3 1.0部の化合物(3)を使用例1に記載した様に9
9.0部のトナー用バインダーに均一に混入する。次の
q/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測定
された: 使用例4 2.5部の化合物(3)を使用例1に記載した様に9
7.5部のトナー用バインダーに均一に混入する。次の
q/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測定
された: 使用例5 1.0部の化合物(3)を使用例1に記載した様に9
9.0部の粉末塗料用バインダー〔“Alftalat
AN757”、製造元:Hoechst AG、カル
ボキシル基含有ポリエステル樹脂〕に均一に混入する。
次のq/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として
測定された: 使用例6 1.0部の化合物(1)を使用例1に記載した様に9
9.0部の粉末塗料用バインダー〔“Alftalat
AN792”、製造元:Hoechst AG、水酸
基含有ポリエステル樹脂〕に均一に混入する。次のq/
m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測定され
た: 使用例7 2.5部の化合物(3)および2.5部の着色剤C.
I.Solvent Blue 125を使用例1に記
載した様に95.0部のトナー用バインダーに均一に混
入する。次のq/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関
数として測定された: 使用例8 2.5部の化合物(3)および2.5部の着色剤C.
I.Pigment Red 57:1を使用例1に記
載した様に95.0部のトナー用バインダーに均一に混
入する。次のq/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関
数として測定された: 使用例9 1.0部の化合物(3)および5.0部の着色剤C.
I.Pigment Red 57:1を使用例1に記
載した様に94.0部のトナー用バインダーに均一に混
入する。次のq/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関
数として測定された: 使用例10 1.0部の化合物(13)を使用例1に記載した様に9
9.0部のトナー用バインダーに均一に混入する。次の
q/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測定
された: 使用例11 1.0部の化合物(15)を使用例1に記載した様に9
9.0部のトナー用バインダーに均一に混入する。次の
q/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測定
された: 比較例1(使用例1〜4および10〜11に対応)10
0部の、実施例1に記載した如きトナー用バインダー
“DialecS−309”を他の添加物を加えずに実
施例1に記載した様にニーダー中で45分間混練し、次
いで粉砕し、分級しそしてq/m−測定台で測定する。
次のq/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として
測定された: 比較例2(使用例5に対応)比較例1と同様に実施する
が、トナー用バインダー“Dialec S−309”
の代わりに粉末塗料用バインダー“Alftalat
AN 757”を使用した。次のq/m−値〔μC/
g〕が活性化時間の関数として測定された: 比較例3(使用例6に対応)比較例1と同様に実施する
が、トナー用バインダー“Dialec S−309”
の代わりに粉末塗料用バインダー“Alftalat
AN 792”を使用した。次のq/m−値〔μC/
g〕が活性化時間の関数として測定された: 比較例4(使用例9に対応) 5.0部の着色剤C.I.Pigment Red 5
7:1を使用例1に記載のトナー用バインダー95.0
部中に均一に混入する。次のq/m−値〔μC/g〕が
活性化時間の関数として測定された: 比較例5(使用例8に対応)2.5部の着色剤C.I.
Pigment Red 57:1を使用例1に記載の
トナー用バインダー97.5部中に均一に混入する。次
のq/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測
定された: 比較例6(使用例7に対応)2.5部の着色剤C.I.
Solvent Blue 125を使用例1に記載の
トナー用バインダー97.5部中に均一に混入する。次
のq/m−値〔μC/g〕が活性化時間の関数として測
定された:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−トビアス・マックホルト ドイツ連邦共和国、ダルムシユタット、 ウアルトストラーセ、20 (56)参考文献 特開 昭54−124731(JP,A) 特開 昭60−220360(JP,A) 特開 昭60−26346(JP,A) 特開 平2−212563(JP,A) 特開 平3−177464(JP,A) 特表 平5−504205(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/097 C09D 5/03 C09D 139/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約5,000〜約500,000の分子
    量を有しそして下記式(I)または(II)のモノマーの
    単独重合によってまたは約0.5:0.5〜0.95:
    0.05の(I):(II)および(I):(III) および(II):(III)
    のコポリマー中モノマー−モル比での下記式(I)〜
    (III)の内の二種類の混合物の共重合によって、場合に
    よっは続いてアニオン交換することによって得られる重
    合体アンモニウム塩を単独でまたは他のものと組み合わ
    せて、コピーまたは原版(マスター)の複写にまたは電
    子的、磁気的または光学的に記憶された情報の印刷に使
    用される電子写真用トナーおよび現像剤におけるまたは
    カラー・プルーフィングにおいて電荷制御剤としておよ
    び粉末塗料における電荷制御剤として用いる方法: 【化1】 〔式中、基R1 〜R12およびR1 ' 〜R12 ' は互いに無
    関係にそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、水酸基、第一
    −、第二−または第三アミノ基、カルボン酸−またはカ
    ルボン酸エステル基、スルホン酸−またはスルホン酸エ
    ステル基またはシアノ−またはニトロ基であるかまたは
    それぞれ、ヘテロ原子によって中断されていてもよい炭
    化水素を基礎とする基であり、X- およびY- は何れの
    場合にも化学量論的当量の有機系アニオンまたは有機系
    アニオン自身の混合物でありそして基R13〜R16は互い
    に無関係にそれぞれ水素原子、塩素原子、臭素原子、水
    酸基、第一−、第二−または第三アミノ基、カルボン酸
    −またはカルボン酸エステル基、スルホン酸−またはス
    ルホン酸エステル基またはシアノ−またはニトロ基であ
    るかまたはそれぞれ、ヘテロ原子によって中断されてい
    てもよい炭化水素を基礎とする基である。〕
  2. 【請求項2】 基R1 およびR2 またはR1 ' およびR
    2 ' が互いに無関係に水素原子、直鎖状または枝分かれ
    した飽和−または不飽和アルキル(C1 〜C18)−また
    はアルコキシ(C1 〜C18)基、式 ─(アルキレン(C1 〜C5 )−O)n −R (式中、Rは水素原子、アルキル(C1 〜C4 )基また
    はアシル基であり、nは1〜10の数である)で表され
    るポリオキシアルキレン基、アリール−またはヘテロア
    リール基またはアルアルキル−、アルアルコキシ−、ア
    ルキルアリール−またはシクロアルキル基であり、そし
    てR1 とR2 またはR1 ' とR2 ' とが結合して、更に
    ヘテロ原子を含有していてもよく且つ置換されていても
    および/または他の環系と融合または橋架して変性され
    ていてもよい飽和または不飽和の芳香族−または非芳香
    族5−〜7−員環系を形成してもよく、また基R1 およ
    びR2 またはR1 ' およびR2 ' は一つ以上のヘテロ原
    子を含有していてもよくそしてハロゲン原子、水酸基、
    カルボキシル基、スルホン酸基、シアノ基、メルカプト
    基、カルボキシアミド基、スルホンアミド基、ウレタン
    基またはケト基、第一−、第二−または第三アミノ基ま
    たはニトロ基、エーテル基、アルキル(C1 〜C30
    基、アルコキシ(C1 〜C30)基、アロキシ基、ハロゲ
    ノアルキル(C1〜C30)基、ハロゲノアルコキシ(C
    1 〜C30)基またはエステル基で置換されていてもよ
    い、請求項1に記載の重合体アンモニウム塩の使用方
    法。
  3. 【請求項3】 基R3 〜R12またはR3 ' 〜R12 ' が互
    いに無関係に水素原子、ハロゲン原子、直鎖状または枝
    分かれした飽和または不飽和アルキル(C1〜C18)−
    またはアルコキシ(C1 〜C18)基、式 ─(アルキレン(C1 〜C5 )−O)n −R (式中、Rは水素原子、アルキル(C1 〜C4 )基また
    はアシル基であり、nは1〜10の数である)で表され
    るポリオキシアルキレン基、アリール−またはヘテロア
    リール基またはアルアルキル−、アルアルコキシ−、ア
    ロキシ−、アルキルアリール−またはシクロアルキル基
    であり、そしてR3 〜R12またはR3 ' 〜R12 ' の二つ
    が結合して、更にヘテロ原子を含有していてもよく且つ
    置換されていてもおよび/または他の環系と融合または
    橋架して変性されていてもよい飽和または不飽和の芳香
    族−または非芳香族5−〜7−員環系を形成してもよ
    く、また基R3 〜R12またはR3 ' 〜R12 ' が一つまた
    は複数のヘテロ原子を含有していてもよくそしてハロゲ
    ン原子、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、シア
    ノ基、メルカプト基、カルボキシアミド基、スルホンア
    ミド基、ウレタン基またはケト基、第一−、第二−また
    は第三アミノ基またはニトロ基、エーテル基、アルキル
    (C1 〜C30)基、アルコキシ(C1 〜C30)基、アロ
    キシ基、ハロゲノアルキル(C1 〜C30)基、ハロゲノ
    アルコキシ(C1 〜C30)基またはエステル基で置換さ
    れていてもよい、請求項1または2に記載の重合体アン
    モニウム塩の使用方法。
  4. 【請求項4】 基R13〜R16が互いに無関係に水素原
    子、塩素原子、臭素原子、直鎖状または枝分かれした飽
    和または不飽和アルキル(C1 〜C30)、式 ─(アルキレン(C1 〜C5 )−O)n −R (式中、Rは水素原子、アルキル(C1 〜C4 )基また
    はアシル基であり、nは1〜10の数である)で表され
    るポリオキシアルキレン基、アリール−またはヘテロア
    リール基またはアルアルキル−、アルアルコキシ−、ア
    ルキルアリール−またはシクロアルキル基またはカルボ
    キシル基、スルホン酸基、シアノ基、カルボキシアミド
    基、スルホンアミド基、エステル基、カルボキシレート
    基、ケト基、ラクタム基またはエーテル基であってもよ
    く、またR13〜R16は一つまたは複数のヘテロ原子を含
    有していてもよくそして塩素原子または臭素原子、水酸
    基、カルボキシル基、スルホン酸基、シアノ基、メルカ
    プト基、カルボキシアミド基、スルホンアミド基、第一
    −、第二−または第三アミノ基またはニトロ基で置換さ
    れていてもよい、請求項1〜3の何れか一つに記載の重
    合体アンモニウム塩の使用方法。
  5. 【請求項5】 式(I)または(II)のモノマーの単独
    重合の場合には、基R1 およびR2 および/またはR1
    ' およびR2 ' は互いに同じでも異なっていてもよく、
    そして式(I)〜(III)の内の二種類の混合物の共重合
    の場合には、基R1 およびR2 および/またはR1 '
    よびR2 ' 並びにアニオンX- およびY- は互いに同じ
    でも異なっていてもよい、請求項1〜4項の何れか一つ
    に記載の重合体アンモニウム塩の使用方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載した式(I)または(I
    I)中、X- およびY- は互いに無関係にハロゲン化
    物、硝酸塩、水酸化物、硫酸水素塩、硫酸塩、硫化物、
    亜硫酸塩、チオ硫酸塩、重炭酸塩、炭酸塩、燐酸二水素
    塩、燐酸水素塩、燐酸、シアニド、シアネート、イソシ
    アネート、チオシアネート、テトラシアネート亜鉛、テ
    トラチオシアネート亜鉛、過塩素酸塩、BF4 - 、PF
    6 - 、B(アリール)4 - 、CH3 OSO3 - 、C2
    5 OSO3 - 、フェノラートまたはニトロフェノラート
    −アニオン、飽和または不飽和の脂肪族−、脂環式−ま
    たは芳香族カルボキシレートまたはスルホナート−アニ
    オン、過弗化した飽和または不飽和の脂肪族−、脂環式
    −または芳香族カルボキシレートまたはスルホナート−
    アニオン、飽和または不飽和の脂肪族−、脂環式−また
    は芳香族ジ−またはトリカルボン酸−アニオンまたはジ
    −またはトリスルホン酸−アニオンまたはタングステン
    酸塩、モリブデン酸塩またはヘテロポリ酸−アニオンで
    あり、これらアニオンは混合状態で存在することも可能
    である、請求項 1〜5のいずれか一つに記載の重合体ア
    ンモニウム塩の使用方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の式(I)〜(III)中、
    基R1 およびR2 および/またはR1 ' およびR2 '
    互いに無関係に水素原子またはアルキル(C1 〜C8
    基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル
    基、ナフチル基、ピリジル基、ベンジル基、トルイル基
    またはメトキシフェニル基であり、そして上記の各基は
    ハロゲン原子、水酸基、シアノまたはメルカプト基、第
    一−、第二−または第三アミノ基またはニトロ基で置換
    されていてもよく、 そして基R3 〜R12またはR3 ' 〜R12 ' は互いに無関
    係に水素原子、ハロゲン原子またはアルキル(C1 〜C
    8 )基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニ
    ル基、ナフチル基、ピリジル基、ベンジル基、トルイル
    基またはメトキシフェニル基であり、そして上記の各基
    はハロゲン原子、水酸基、シアノまたはメルカプト基、
    第一−、第二−または第三アミノ基またはニトロ基で置
    換されていてもよく、 そして基R13〜R16は互いに無関係に水素原子、シアノ
    基、アルキル(C1 〜C8 )基、シクロペンチル基、シ
    クロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、ピリジル
    基、ベンジル基、トルイル基、メトキシフェニル基、カ
    ルボキシル基、スルホン酸基、カルボキシアミド基、ス
    ルホンアミド基、エステルまたはラクタム基であり、そ
    して上記の各基は塩素−または臭素原子、水酸基、シア
    ノまたはメルカプト基、第一−、第二−または第三アミ
    ノ基またはニトロ基で置換されていてもよく、そしてX
    - およびY- は互いに無関係にF- 、Cl- 、Br-
    - 、BF4 - 、B(アリール)4 - 、PF6 - または
    P(Mo3 104 3-アニオンであり、これらアニオン
    は混合物の状態で存在してもよい、請求項 1〜6のいず
    れか一つに記載の重合体アンモニウム塩の使用方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の式(I)〜(III)のモ
    ノマーの内の二種類の混合物を共重合する場合におい
    て、コポリマー中の(I):(II)および(I):(III)および(I
    I):(III)のモノマー−モル比が約0.5:0.5〜約
    0.95:0.05である、請求項 1〜7のいずれか一
    つに記載の重合体アンモニウム塩の使用方法。
  9. 【請求項9】 約20,000〜約250,000の分
    子量を有している、請求項 1〜8のいずれか一つに記載
    の重合体アンモニウム塩の使用方法。
  10. 【請求項10】 単独でまたは他のものと組み合わせて
    約0.01〜約30重量% の濃度で使用する、請求項1
    〜9のいずれか一つに記載の重合体アンモニウム塩の使
    用方法。
  11. 【請求項11】 電子写真コピーまたは原版(マスタ
    ー)の複写の為および電子的、磁気的または光学的に記
    憶された情報の印刷の為の現像剤においてまたはカラー
    ・プルーフィングにおいてに使用されるキャリヤーの被
    覆剤としてまたはキャリヤーの被覆剤の一つの成分とし
    て用いる、請求項1〜10のいずれか一つに記載の重合
    体アンモニウム塩の使用方法。
  12. 【請求項12】 単独でまたは他のものと組合せて、金
    属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンク
    リート、繊維材料、紙またはゴムで製造された物質の表
    面を被覆する為の粉末またはワニスにおいて、特に摩擦
    電気的にまたは動電気的に噴霧塗装される粉末塗料中の
    電荷改善剤として使用する、請求項1〜10のいずれか
    一つに記載の重合体アンモニウム塩の使用方法。
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