JP3381887B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3381887B2
JP3381887B2 JP25281295A JP25281295A JP3381887B2 JP 3381887 B2 JP3381887 B2 JP 3381887B2 JP 25281295 A JP25281295 A JP 25281295A JP 25281295 A JP25281295 A JP 25281295A JP 3381887 B2 JP3381887 B2 JP 3381887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙に対して感
熱記録ヘッド等を用いて印字するファクシミリ装置ある
いはプリンタ等の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドを用いて記録紙に対し
て印字記録する記録装置においては、画質を良好にする
ため記録ヘッド設置部分における記録紙の状態、および
記録ヘッドに対する記録紙の搬送状態を良好にすること
が望まれる。そのため、通常、記録ヘッド近傍には上下
一対のガイド板が設けられ、記録紙の搬送ガイドを確実
なものにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録装置におけ
る記録紙搬送ガイド方式では、記録ヘッドとガイド板と
が独立して設置されていることによって生じやすい記録
ヘッドとガイド板との位置ずれの影響を少なくし、記録
紙の搬送の障害をなくすため、ガイド板の記録紙の入口
を広くして、記録紙の搬送が確実に行われるようにして
いた。また、記録ヘッドが記録紙搬送路に対して揺動可
能なものでは、記録ヘッドとガイド板との相対的位置関
係を安定させるための機構を備える必要もあった。
【0004】そこで、本発明は、前記従来の技術の問題
点を解決し、記録ヘッド部分において、簡単な構成で確
実な記録紙の搬送が行える記録装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、弾性部材からの一定方向の付勢力を受
け、揺動可能に支持された記録ヘッドを備えた記録装置
において、記録ヘッドに、記録ヘッドと共に揺動する記
録紙ガイド板を設け、かつ前記記録紙ガイド板を、該記
録紙ガイド板における記録紙搬送下流側が対向するガイ
ド部に向くように折り曲げたことを特徴とする。
【0006】また前記記録紙ガイド板における記録紙が
通過しない領域に、相対向するガイド部と当接する突起
を設けたことを特徴とする。
【0007】また前記記録紙ガイド板の設置範囲を、記
録ヘッドにおける記録紙搬送上流側の側部において拡張
させたことを特徴とする。
【0008】また前記記録紙ガイド板を可撓性部材によ
って形成したことを特徴とする。
【0009】
【0010】また前記記録紙ガイド板に、変形防止用の
押え板を設けたことを特徴とする。
【0011】また前記記録紙ガイド板の揺動範囲に、揺
動範囲を規定するためのストッパを設け、このストッパ
と前記押え板とを当接可能にしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の第1実施形態に係るファク
シミリ装置の概略構成を示す正面図であり、1は原稿が
積載される原稿セット台、2は原稿分離用ローラ、3は
原稿分離用ローラ2に接触して原稿を1枚ずつ分離搬送
するための原稿分離パッド、4は原稿情報を読み取る密
着センサ、5は原稿を密着センサ4に密着させるための
白色ローラ、6,6は分離搬送されてきた原稿を密着セ
ンサ4へ搬送する原稿搬送ローラ、7は歯車系を介して
前記白色ローラ5および原稿搬送ローラ6を駆動するス
キャナモータである。
【0014】さらに、10は原稿セット台1を兼ねる記録
部カバーに固定されたヘッド支持用ブラケット、11は、
スプリング12によりその下方の付勢力を受け、ヘッド支
持用ブラケット10に揺動可能に設けられた後述する感熱
記録ヘッド、13は感熱記録ヘッド11に接するプラテンロ
ーラ、14は歯車系を介してプラテンローラ13を駆動する
記録用モータ、15はロール状に巻かれた感熱記録紙16を
収納する記録紙ホルダ、17は感熱記録ヘッド11により印
字された感熱記録紙16を所定のサイズに切断するカッ
タ、18は、プラテンローラ13とカッタ17間において固定
され、感熱記録紙16の搬送ガイドをする下・ガイド板で
ある。
【0015】図2は図1の感熱記録ヘッドとその連結部
分を拡大した正面図、図3は感熱記録ヘッドとその連結
部分の底面図であり、感熱記録ヘッド11は、基体20の両
側部に起立部21a,21bが設けられ、記録紙搬送方向の上
流側の底面に発熱部のセラミック体22が固定されてお
り、また基体20の底面に前記下・ガイド板18と相対向す
る上・ガイド板23が接合している。上・ガイド板23にお
ける基板20の記録紙搬送方向の下流側に突出する部分23
aの上面には、L字状の押え板24の底面が接合してい
る。この押え板24は、その側部が上・ガイド板23の側
方、すなわち図3に示す破線によって囲まれた感熱記録
紙16の通紙範囲外に突出しており、その突出した押え板
24の底面24aに距離を取って一対の小突起25が突設され
ている。
【0016】前記上・ガイド板23は、感熱記録ヘッド11
の主走査方向では可撓性が乏しく、もっぱら上下方向に
可撓性を有する金属等の板バネ材によって形成されてい
る。また、上・ガイド板23の板厚は、感熱記録ヘッド11
のセラミック体22の厚さに比べて薄く、図2に示すよう
に、感熱記録ヘッド11の下側を通過する感熱記録紙16が
上・ガイド板23に引っ掛かることがないような設置関係
になっている。
【0017】図4は図1の感熱ヘッド近傍を拡大した正
面図であり、感熱記録ヘッド11は、基体20の起立部21
a,21bがヘッド支持用ブラケット10の両側部10a,10bに
それぞれ支持され、スプリング12の下方の付勢力を受け
て揺動可能になっている。さらに上・ガイド板23上面の
L字状の押え板24の上方突起部24bは、ヘッド支持用ブ
ラケット10における記録紙搬送方向の下流側の側部10b
と、記録部カバー1に固定された枠体30の側部との間に
延在している。
【0018】また、図4は各部材が初期状態にある状態
を示しており、感熱記録ヘッド11のセラミック体22は、
スプリング12の付勢力を受けて、プラテンローラ13に弾
接し、上・ガイド板23は、記録紙搬送方向の下流側の小
突起25が下・ガイド板18に弾接して、下・ガイド板18に
対して感熱記録紙16の通過に適した隙間を保持した状態
に支持されている。
【0019】図5,図6は下・ガイド板と上・ガイド板
との位置関係を示す正面図であり、各部材の設置位置等
によって、下・ガイド板18に対する上・ガイド板23の状
態も変化する。すなわち、図5は上・ガイド板23が下限
位置に移動したときの状態を示し、両小突起25が下・ガ
イド板18に弾接している。図6は印字中等で感熱記録ヘ
ッド11が下降したときの状態を示し、記録紙搬送方向の
下流側の小突起25が下・ガイド板18に弾接する。いずれ
の場合も、上・ガイド板23は下・ガイド板18に対して感
熱記録紙16の通過に適した隙間を保持できることにな
る。
【0020】図7,図8は、搬送される紙厚等の違いに
よって、上・ガイド板が上下方向に過度に変形した状態
を説明するための正面図であり、図7のように上・ガイ
ド板23が上方に変形して場合、L字状の押え板24は、上
・ガイド板23との取付部24cを中心にして反時計方向へ
回転して、上方突起部24bがヘッド支持用ブラケット10
における記録紙搬送方向の下流側の側部10bに当接し、
過度の変形を防ぐことができる。また図8のように上・
ガイド板23が下方に変形して場合、L字状の押え板24
は、上・ガイド板23との取付部24cを中心にして時計方
向へ回転して、上方突起部24bが記録部カバー1に固定
された枠体30の垂下足30aの側部に当接し、過度の変形
を防ぐことができる。
【0021】なお、上・ガイド板23の一部を下側に折り
曲げるようにして、下・ガイド板18との弾接が良好かつ
確実に行われるようにすることも考えられる。
【0022】図9,図10は本発明の他の実施形態におけ
る感熱記録ヘッドと上・ガイド板との設置関係を示す底
面図であり、図9の第2実施形態では感熱記録ヘッド11
の横幅Lhよりも上・ガイド板23の横幅Lgの方を長くして
いる。この場合、使用紙の最大幅Llが感熱記録ヘッド11
の横幅Lhよりも短く、かつ図2に示すように、上・ガイ
ド板23の板厚が感熱記録ヘッド11のセラミック体22の厚
さに比べて薄く、感熱記録ヘッド11の下側を通過する感
熱記録紙16が上・ガイド板23に引っ掛かることがないよ
うな設置関係にすることで、感熱記録紙16が図9に示し
た破線の位置の待機状態から搬送されても確実な記録紙
搬送が行われる。
【0023】また図10の第3実施形態では図9の第2実
施形態と同様に、感熱記録ヘッド11の横幅Lhよりも上・
ガイド板23の横幅Lgの方が長いが、上・ガイド板23の両
側部23bを、感熱記録ヘッド11における記録紙搬送方向
の上流側の両側部横まで拡張させた点において異なり、
この構成にすることによって、使用紙の最大幅Llが感熱
記録ヘッド11の横幅Lhよりも長くても、感熱記録紙16の
両端部分における上・ガイド板23での引っ掛かりはな
く、しかも中央部分においては上述したように、上・ガ
イド板23の板厚が感熱記録ヘッド11のセラミック体22の
厚さに比べて薄く、感熱記録ヘッド11の下側を通過する
感熱記録紙16が上・ガイド板23に引っ掛かることがない
ような設置関係になっていることによって、感熱記録紙
16が図10に示した破線の位置の待機状態から搬送されて
も確実な記録紙搬送が行われることになる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録装置
は、請求項1記載の構成によれば、記録ヘッドと記録紙
ガイド板とが付勢力を受けながら常に同一移動するた
め、記録紙ガイド板との位置関係が常に安定し、しか
も、記録紙ガイド板と、この記録紙ガイド板に対向する
ガイド部との相対位置関係も記録紙の搬送に支障を与え
ることなく維持することができるなど、簡単な構成にて
記録紙の安定な搬送を行うことができる。
【0025】請求項2記載の構成によれば、相対向する
ガイド部との間隔を、記録紙の搬送に支障を与えること
なく、常に一定に保つことができ、請求項1記載の構成
からの効果に加えてさらに記録紙の搬送が安定する。
【0026】請求項3記載の構成によれば、記録ヘッド
よりも幅の長い記録紙であっても、記録紙の端部が記録
紙ガイド板に接触することなく、記録紙の搬送が行われ
る。
【0027】請求項4記載の構成によれば、記録ヘッド
の揺動に対応して記録紙ガイド板の変形が可能になり、
記録紙ガイド板を設けても、それにより記録ヘッドに余
分な負荷が加わることを防ぐことができる。
【0028】
【0029】請求項記載の構成によれば、記録紙ガイ
ド板の変形方向の規制が行われ、相対向するガイド部と
の相対位置関係をより確実に維持することができる。
【0030】請求項記載の構成によれば、外力による
記録紙ガイド板の過剰変形を防止することができるの
で、常に適正状態における記録紙のガイドが行われ、搬
送の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の第1実施形態であるフ
ァクシミリ装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1の感熱記録ヘッドとその連結部分を拡大し
た正面図である。
【図3】図1の感熱記録ヘッドとその連結部分の底面図
である。
【図4】図1の感熱ヘッド近傍を拡大した正面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態における下・ガイド板と
上・ガイド板との位置関係の例を示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施形態における下・ガイド板と
上・ガイド板との位置関係の例を示す正面図である。
【図7】本発明の第1実施形態において上・ガイド板が
上方に過度に変形した状態を説明するための正面図であ
る。
【図8】本発明の第1実施形態において上・ガイド板が
下方に過度に変形した状態を説明するための正面図であ
る。
【図9】本発明の第2実施形態における感熱記録ヘッド
と上・ガイド板との設置関係を示す底面図である。
【図10】本発明の第3実施形態における感熱記録ヘッ
ドと上・ガイド板との設置関係を示す底面図である。
【符号の説明】
10…ヘッド支持用ブラケット、 11…感熱記録ヘッド、
12…スプリング、 16…感熱記録紙、 18…下・ガイ
ド板、 23…上・ガイド板、 23b…上・ガイド板の拡
張した側部、 24…押え板、 25…小突起。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41J 2/335 B41J 11/62 B41J 13/10 B41J 15/04 H04N 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性部材からの一定方向の付勢力を受
    け、揺動可能に支持された記録ヘッドを備えた記録装置
    において、記録ヘッドに、記録ヘッドと共に揺動する記
    録紙ガイド板を設け、かつ前記記録紙ガイド板を、該記
    録紙ガイド板における記録紙搬送下流側が対向するガイ
    ド部に向くように折り曲げたことを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録紙ガイド板における記録紙が通
    過しない領域に、相対向するガイド部と当接する突起を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録紙ガイド板の設置範囲を、記録
    ヘッドにおける記録紙搬送上流側の側部において拡張さ
    せたことを特徴とする請求項1または2記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記記録紙ガイド板を可撓性部材によっ
    て形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録紙ガイド板に、変形防止用の押
    え板を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか
    1項に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録紙ガイド板の揺動範囲に、揺動
    範囲を規定するためのストッパを設け、このストッパと
    前記押え板とを当接可能にしたことを特徴とする請求項
    記載の記録装置。
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