JP3381667B2 - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JP3381667B2
JP3381667B2 JP15940299A JP15940299A JP3381667B2 JP 3381667 B2 JP3381667 B2 JP 3381667B2 JP 15940299 A JP15940299 A JP 15940299A JP 15940299 A JP15940299 A JP 15940299A JP 3381667 B2 JP3381667 B2 JP 3381667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等に代表される通信端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各通信事業者が提供するサービス
として、時間帯に応じて異なる通信料金を設定している
サービスがある。このサービスを利用するため、最も安
価な通信料金を設定している通信事業者を自動的に選択
する機能を備えた通信端末装置が各社から提供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この機
能は、現時刻において最も安価な通信料金を設定してい
る通信事業者を自動的に選択する機能である。このた
め、例えばファクシミリ装置において、ファクシミリ送
信する場合には、最も安価な通信料金となる深夜の時間
帯の時刻を指定する必要がある。しかも、複数の通信事
業者を利用している場合にあっては、最も安価な通信料
金となる時間帯が通信事業者毎に異なるため、使用者
が、異なる時間帯に応じて、最も安価な通信料金を設定
している通信事業者を選択することは、容易ではなかっ
た。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであって、その目的は、送信内容、通信料金
及び時間帯を勘案したうえで、通信事業者を選択するこ
とが可能な通信端末装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、少なくとも時間帯毎
の通信料金を記憶する記憶手段と、画データを記憶する
画像記憶手段と、少なくとも時間帯と通信料金とを表示
する表示手段と、画像記憶手段に記憶された画データ量
と記憶手段に記憶された時間帯毎の通信料金とに基づい
て、通信料金の安価な順または現時刻から近い時間帯の
順に、少なくとも時間帯と通信料金とを表示手段に表示
する制御手段とを備えた。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の通信端末装置において、通信料金の安価な順に、少
なくとも時間帯と通信料金とを表示手段に表示するか、
現時刻から近い時間帯の順に、少なくとも時間帯と通信
料金とを表示手段に表示するかを選択するための選択手
段を備えた。
【0007】
【0008】なお、以下に述べる発明の実施の形態にお
いて、特許請求の範囲または課題を解決するための手段
に記載の「記憶手段」はRAM13に相当し、同じく
「画像記憶手段」は画像メモリ18に相当し、同じく
「表示手段」は表示部17に相当し、同じく「制御手
段」はMPU11、ROM12及びRAM13に相当す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した一実
施形態を図面を用いて説明する。図1に示すように、通
信端末装置としてのファクシミリ装置1は、MPU1
1、ROM12、RAM13、読取部14、記録部1
5、操作部16、表示部17、画像メモリ18、コーデ
ック19、モデム20及びNCU21から構成されると
ともに、各部11〜21がバス22を介してそれぞれ接
続されている。
【0010】MPU11は、ファクシミリ装置1を構成
する各部を制御する。ROM12は、ファクシミリ装置
1を制御するためのプログラムを記憶する。RAM13
は、ファクシミリ装置1に関する各種情報を一時的に記
憶する。
【0011】また、図2に示すように、RAM13は、
時間帯に応じて通信料金が異なる変額通信事業者テーブ
ルT11と、特定の時間帯においては通信時間に関わら
ず、通信料金が一定である定額通信事業者テーブルT1
2とから構成される通信事業者テーブルT1を記憶す
る。
【0012】変額通信事業者テーブルT11は、「通信
事業者名」、「時間帯」、及び「料金/秒」の各項目か
ら構成されている。ここで、「通信事業者名」とは、通
信事業者の名称を示す項目である。「時間帯」とは、そ
の通信事業者の料金体系を時間帯で示す項目である。
「料金/秒」とは、その通信事業者の時間帯における単
位時間(秒)に対する料金を示す項目である。
【0013】定額通信事業者テーブルT12は、「通信
事業者名」、「時間帯」、及び「料金/月」の各項目か
ら構成されている。ここで、「通信事業者名」、「時間
帯」とは、前述と同様である。「料金/月」とは、その
通信事業者の1ヶ月に対する料金を示す項目である。
【0014】読取部14は、原稿上の画像データを読み
取って、白黒2値のイメージデータを出力する。記録部
15は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画デー
タやコピー動作において、読取部14にて読み取られた
原稿の画データを記録紙上に記録する。
【0015】操作部16は、RAM13に記憶させる通
信事業者テーブルT1のデータや、電話番号、FAX番
号等を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)1
6a、短縮番号の登録、短縮番号から電話番号、FAX
番号等を入力するための短縮キー16b、原稿の読み取
り動作を開始させるためのスタートキー16c、「通信
(FAX)」動作又は「コピー」動作を設定するための
通信/コピーキー16d、即時には送信しなくても良い
ことを設定するための非即時キー16e、表示部17に
表示されるメッセージに対して、否定応答をするための
NOキー16f等の各種操作キーを備えている。
【0016】LCD等よりなる表示部17は、ファクシ
ミリ装置1の動作状態等の各種情報の表示を行う。画像
メモリ18は、受信画データや読取部14で読み取られ
た画データを一時的に記憶する。コーデック19は、読
取部14にて読み取られた画データを送信のためにM
H,MR,MMR方式等により符号化(エンコード)す
る。また、コーデック19は、受信画データを復号(デ
コード)する。
【0017】モデム20は、ITU−T勧告T.30に
従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.1
7,V.27ter,V.29等に従った送受信データ
の変調及び復調を行う。NCU21は、電話回線Lとの
接続を制御するとともに、相手先のFAX番号に対応し
たダイヤル信号の送出及び着信を検出するための機能を
備えている。
【0018】次に、ファクシミリ装置1における送信時
の動作について、図3及び図4に示すフローチャートを
用いて説明する。なお、この動作は、ROM12に記憶
されたプログラムに基づき、MPU11の制御により実
行される。
【0019】使用者によって、原稿が原稿載置台(図示
略)にセットされ、送信先(相手先)のFAX番号が、
操作部16のテンキー16aまたは短縮キー16bから
入力されると、ステップS1においては、スタートキー
16cが押下されるのが待たれる。
【0020】ステップS2においては、読取部14にて
原稿上の画像が読み取られる。ステップS3において
は、読み取られた画データが、コーデック19でMMR
方式等に従って符号化されて、画像メモリ18に一旦記
憶される。
【0021】ステップS4においては、画像メモリ18
に記憶された画データ量と、変額通信事業者テーブルT
11とに基づいて、各時間帯における通信料金が算出さ
れる。
【0022】ステップS5においては、非即時キー16
eが押下されて、即時に送信しなくても良い旨が設定さ
れているか否かが判断される。すなわち、スタートキー
16cが押下されるまでの間に(ステップS1)、非即
時キー16eが押下されているか否かが判断される。そ
して、非即時キー16eが押下されている場合は、非即
時と判断して、図4に示すステップS11に移行する。
一方、非即時キー16eが押下されていない場合は、即
時と判断して、ステップS6に移行する。
【0023】ステップS6においては、現時刻から所定
時間(例えば30分)内で最も安価な時間帯が選択され
る。そして、図4に示すステップS19に移行する。図
4に示すステップS11においては、現時刻の通信料金
が最も安価であるか否かが判断される。現時刻の通信料
金が最も安価である場合は、ステップS12に移行す
る。一方、現時刻の通信料金が最も安価でない場合は、
ステップS14に移行する。
【0024】ステップS12においては、発呼する旨の
メッセージ(例えば通信事業者Bの回線を介して発呼し
ても良いですか?)が表示部17に表示される。ステッ
プS13においては、スタートキー16cまたはNOキ
ー16fが押下されたか否かが判断される。スタートキ
ー16cが押下された場合は、ステップS20に移行す
る。一方、NOキー16fが押下された場合は、ステッ
プS14に移行する。
【0025】ステップS14においては、通信料金の安
価な順に表示するか否かを問う旨のメッセージが表示部
17に表示される。ステップS15においては、スター
トキー16cまたはNOキー16fが押下されたか否か
が判断される。スタートキー16cが押下された場合
は、ステップS16に移行する。一方、NOキー16f
が押下された場合は、ステップS17に移行する。
【0026】ステップS16においては、図5(a)に
示すように、通信料金の安価な順に「通信料金」、「時
間帯」及び「通信事業者名」が表示部17に表示され
る。ステップS17においては、図5(b)に示すよう
に、現時刻から近い時間帯の順に「時間帯」、「通信料
金」及び「通信事業者名」が表示部17に表示される。
【0027】ステップS18においては、使用者によっ
て、発呼する時間帯が選択されるのが待たれる。ステッ
プS19においては、選択された時間帯になるまで待た
れる。
【0028】ステップS20においては、前記ステップ
S18において選択された通信事業者の回線を介して、
相手先に発呼が行われる。ステップS21においては、
画データが送信される。
【0029】以上、詳述したように本実施形態によれ
ば、次のような作用、効果を得ることができる。 (1)RAM13は、時間帯に応じて通信料金が異なる
変額通信事業者テーブルT11を記憶している。そし
て、画データが画像メモリ18に記憶されると、その画
データ量と変額通信事業者テーブルT11とに基づい
て、各時間帯における通信料金が算出される。その結
果、通信料金の安価な順または現時刻から近い時間帯の
順に、「通信料金」、「時間帯」及び「通信事業者名」
が表示部17に表示される。このため、送信内容、通信
料金及び時間帯を勘案したうえで、通信事業者を選択す
ることができる。
【0030】(2)使用者の選択によって、通信料金の
安価な順、または現時刻から近い時間帯の順に「通信料
金」、「時間帯」及び「通信事業者名」が表示部17に
表示される。このため、単に通信料金を安くしたい場合
には通信料金の安価な順に、通信料金も安く、現時刻か
ら所定時間内に送信したい場合には現時刻からの近い時
間帯の順に、表示させることができる。従って、使用者
の送信目的に応じて、表示方法を変更することができ
る。
【0031】(3)非即時キー16eによって、所定時
間(例えば30分)経過後、即時に送信するか否かを設
定することができる。このため、非即時キー16eを押
下しない場合は、通常のファクシミリ装置1と同様に、
即時に送信することもできる。しかも、所定時間内に通
信料金が安価になる場合には、安価な通信料金で送信す
ることができる。従って、所定時間内に通信料金が安価
になる場合の送信には、有効である。
【0032】(4)現時刻が最も安価な通信料金であっ
ても、確認のためのメッセージが表示部17に表示され
る。このため、使用者に通信事業者名を確認させること
ができる。従って、この確認メッセージが表示された後
であっても、現時刻が定額で契約している時間帯に該当
する場合は、定額契約している通信事業者を選択するこ
とができる。
【0033】なお、前記実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・図4に示すステップS12,13の処理は、省略して
も良い。すなわち、ステップS11において、現時刻の
通信料金が最も安価である場合は、ステップS20に移
行して、相手先に発呼するように構成しても良い。
【0034】・図5(a),(b)において、現時刻に
該当する「通信料金」、「時間帯」及び「通信事業者
名」を一瞥するのみで分かるようにしても良い。具体的
には、現時刻に該当する「通信料金」、「時間帯」及び
「通信事業者名」を網掛け表示や、反転文字(白黒反転
文字)表示にしても良い。
【0035】・図4に示すステップS16,17の処理
において、「通信料金」、「時間帯」及び「通信事業者
名」を表示する構成に代えて、「通信料金」及び「時間
帯」を表示する構成にしても良い。
【0036】・スキャナ等で原稿を読み取って、その読
み取った画データをファクシミリ装置1の画像メモリ1
8に転送する構成にしても良い。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、少なくとも時間帯と通信料金とが表示手段に
表示されるため、送信内容、通信料金及び時間帯を勘案
したうえで、通信事業者を選択することができる。請求
項2に記載の発明によれば、選択手段により通信料金の
安価な順または現時刻から近い時間帯の順に、少なくと
も時間帯と通信料金とが表示手段に表示されるため、使
用者の送信目的に応じて、表示方法を変更することがで
きる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の構成を示すブロック図。
【図2】通信事業者テーブルを説明するための説明図。
【図3】送信時の動作を示すフローチャート。
【図4】送信時の動作を示すフローチャート。
【図5】(a)通信料金の安価な順に表示したときの説
明図。 (b)現時刻から近い時間帯の順に表示したときの説明
図。
【符号の説明】
1…通信端末装置としてのファクシミリ装置、11…制
御手段を構成するMPU、12…制御手段を構成するR
OM、13…記憶手段及び制御手段を構成するRAM、
16…選択手段としての操作部、17…表示手段として
の表示部、18…画像記憶手段としての画像メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 - 1/34 H04M 15/00 - 15/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも時間帯毎の通信料金を記憶す
    る記憶手段と、画データを記憶する画像記憶手段と、少
    なくとも時間帯と通信料金とを表示する表示手段と、画
    像記憶手段に記憶された画データ量と記憶手段に記憶さ
    れた時間帯毎の通信料金とに基づいて、通信料金の安価
    な順または現時刻から近い時間帯の順に、少なくとも時
    間帯と通信料金とを表示手段に表示する制御手段とを備
    えた通信端末装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通信端末装置におい
    て、通信料金の安価な順に、少なくとも時間帯と通信料
    金とを表示手段に表示するか、現時刻から近い時間帯の
    順に、少なくとも時間帯と通信料金とを表示手段に表示
    するかを選択するための選択手段を備えた通信端末装
    置。
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