JP3381426B2 - コールドウォール誘導溶解連続鋳造装置 - Google Patents

コールドウォール誘導溶解連続鋳造装置

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JP3381426B2 JP30263494A JP30263494A JP3381426B2 JP 3381426 B2 JP3381426 B2 JP 3381426B2 JP 30263494 A JP30263494 A JP 30263494A JP 30263494 A JP30263494 A JP 30263494A JP 3381426 B2 JP3381426 B2 JP 3381426B2
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正徳 津田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属や合金の装入材を溶
解部で溶湯にするとともに、その延長部で凝固させて鋳
造し、長尺の製品とする連続鋳造装置に関し、さらに詳
しくは製品となる特に高純度な金属や合金の溶湯が、ス
ターティングスタブが溶湯により溶解されて溶湯に混入
することにより汚染されて純度が低下することや、目的
とする組成が得られないという問題を防止し、かつ反復
使用が可能で低コストで製作可能にされたスターティン
グスタブを有する改良されたコールドウォール誘導溶解
連続鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の化学組成(以下組成と略称する)
の金属、合金や金属間化合物などの金属材料を製造する
場合、通常は石油、ガス、石炭などの化石燃料や電気な
ど種々の熱源によりルツボや溶解炉の溶解室内の装入原
料を溶解し、溶融して均一な組成となった溶湯を、耐火
材料や水冷された金属製の鋳型内に鋳込んで、冷却し凝
固させて塊状のインゴット(鋳塊)を得て、このインゴ
ットを種々の手段により成形して所定の棒、板、管など
の金属素材としての製品が得られている。このような、
溶解と鋳込みとのバッチ的操業による溶解、鋳造法で
は、チャージごとのインゴットの組成や純度が変わり品
質管理に問題が生じ易く、またチャージごとに段取り替
えの手間が複雑になり、その作業時間が余計にかかるな
どの欠点を有している。連続鋳造法は上記の欠点を改良
したもので、被溶解材料を固形または他の溶解装置で溶
解し液状で供給しながら溶解が連続して行われ、その間
に、溶解された溶湯の一部は徐々に溶解域から離されて
冷却され、溶解と凝固とが連続して行われ、これらの作
業が継続されて溶解域の断面形状とほぼ同じ断面形状の
長い棒状や厚板状のインゴットが連続して形成される方
法である。
【0003】連続鋳造法では、溶解域の側壁の形状によ
り種々の断面形状のインゴットを鋳造可能であるが、本
明細書では説明を容易にするために断面形状が円形の場
合を例にして図4を参照して以下に説明する。この連続
鋳造法は、長尺のインゴットを製造するとともに、ある
ショット(注湯)から次のショット間の作業時間や段取
り替え作業などを省略し、さらに汚染が少なく高品質で
かつ均質な材料(製品)を低コストで製造可能な方法で
ある。連続鋳造法の種々の装置のうち、基本的で構成が
簡単なコールドウォール誘導加熱方式型を採用した連続
鋳造装置の従来技術を以下に示す。図4は、従来の連続
鋳造装置の主要部を示す概略縦断側面図であり、同図
(A)は溶解開始時の状況を、同図(B)はその後に凝
固相が形成され始めた状態をそれぞれ示すものである。
図中の符号10は誘導連続溶解鋳造装置であり、円形断
面のインゴットを鋳造するため、内部に冷却水通路16
aを有する複数のセグメント16が所定の寸法のスリッ
ト17を介して円周方向に分割され、交互に隣接して形
成された側壁20と、この側壁20の外周側の上部に、
この側壁20の半径方向外周に所定の間隔を有して螺旋
状に巻回され、内部が冷却水通路18aになっている中
空銅管製の誘導加熱コイル18と、前記の側壁20の内
周面より水平方向の直径が僅かに小さく内周面に対し上
下動可能に配置されたスターティングスタブ11と、こ
のスターティングスタブ11を上下に移動する引抜きシ
ャフト12と、図示しない電源部などにより構成されて
いる。
【0004】前記の各セグメント16は、リング状の絶
縁部23を介して、環状で分岐した2つの冷却水通路2
2a、22bを内部に有する支持部に固定され、外部か
ら供給される冷却水が、冷却水流入口21aから流入
し、冷却水通路22a、16a、22bを経由して冷却
水流出口21bから排出され、セグメント16と支持部
22とを冷却して誘導加熱コイル18が発生する磁界の
中にあっても溶解しないようにされている。側壁20の
中央上方には、一部を示した被溶解材料供給機19が備
えられ、粒状、小塊状などの被溶解材料13が側壁20
の内部に供給し、場合によっては別の溶解装置で溶解さ
れた溶湯が液状で供給され、側壁内でさらに昇温され
る。誘導加熱コイル18に高周波電流を印加すると、セ
グメント16の間を通って磁束が側壁20の内部に侵入
し、この側壁20の内部に供給された被溶解材料13の
表面にうず電流が誘導され、ジュール熱により被溶解材
料13を加熱し溶解することができる。
【0005】図4を参照して被溶解金属を溶解、鋳造す
る初期過程の例を説明する。図4(A)は溶解が始まる
前の状態であり、上方の被溶解材料供給機19から側壁
20の内部に、例えば粒状の被溶解材料13を投入し始
めている。この時点では、スターティングスタブ11は
上下方向で誘導加熱コイル18が配置されている範囲内
で下端近くに置かれ、落下された被溶解材料13と共に
スターティングスタブ11の上部が溶融される状態にあ
る。図4(B)では、スターティングスタブ11が、引
抜きシャフト12により下方に引き下げられ、スターテ
ィングスタブ11の上方には、装入された被溶解材料1
3が溶解した溶湯14と、この溶湯14と前記のスター
ティングスタブ11の上部が溶解した溶湯とが混合して
凝固された凝固相15とが形成されている。スターティ
ングスタブ11は更に下降されて、このような溶解と凝
固とが継続して行われ、凝固相15はその長さが下方に
延長され棒状の鋳造品が形成される。この、誘導加熱に
よる連続鋳造装置10はバッチ式のコールドウォール溶
解炉の構成と類似しているが、コールドウォール溶解炉
に対する大きな相違点は、誘導溶解連続鋳造装置10の
初期溶融過程で炉床となるスターティングスタブ11
が、側壁20とは相互に隙間を有して独立して上下に移
動可能に設けられ被溶解材料13の供給に合わせて溶湯
14の量を一定に保持したまま徐々に下降し、溶湯14
の下部が下降するにつれて誘導加熱コイル18が巻回さ
れた溶解域16cから離れて、セグメント16に誘導加
熱コイル18が巻回されていない鋳造域16dに移動し
て冷却され、外周側から徐々に凝固され、更に下降する
と中央部までが凝固して金属あるいは合金などの丸棒が
形成されることである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】連続鋳造を始める際に
は、被溶解材料を溶解し、また溶けた溶湯を十分撹拌す
るため被溶解材料や溶湯が誘導加熱コイルの中央部に配
置される必要があり、また、凝固相が側壁の外に引き抜
かれるためにはスターティングスタブと凝固相との境界
が十分な強度を有する必要があるため、前記のスターテ
ィングスタブは誘導加熱コイルが巻回された範囲内に位
置され、誘導加熱コイルの加熱作用を受けて、スターテ
ィングスタブの上部側の一部が溶解され、被溶解材料の
溶湯と一体となって凝固される。このため、溶解したス
ターティングスタブの溶湯は被溶解材料の溶湯と混合さ
れる。従って、製品の純度や組成を確保するためには、
スターティングスタブを構成する材料としては製品(す
なわち被溶解材料)と同じ組成の、いわゆる友材が選ば
れて使用されていた。しかしながら、それでも以下に示
す問題が生じていた。 (1)高純度の製品を得るためにはスターティングスタ
ブも同じ組成で製品以上の高純度の材料を用意する必要
がある。 (2)金属間化合物や炭化物など特殊な組成物(例えば
Nb3Al、WCなど)を鋳造する場合には、溶湯と同
じ組成のスターティングスタブを用意することがコス
ト、納期などの点で工業的に困難であり、組成の異なる
スターティングスタブを使用するためインゴットの先端
から長い寸法の範囲で目的の製品が得られない。 (3)スターティングスタブは上部が溶融するため使い
捨てになり、また多種の組成の材料製のスターティング
スタブを予め用意して保管する必要がある。 本発明の課題は、上記のような組成や純度に関する品質
の低下を起こさず、低コストで製作でき、更に種々の組
成の製品に対しても適応できるスターティングスタブを
開発することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、スターティ
ングスタブを上部材と下部材に分割して作成した後、溶
接、ロウ付けなどで一体に接合し内部に冷却水室と、こ
の冷却水室と連通する流入口と流出口とを設け、スター
ティングスタブを冷却可能な構造にして課題を解決し
た。前記上部材は、前記側壁の内周より僅かに小さい外
径を有し、銅など熱伝導性の大きな金属製で倒立底付円
筒形で上側の閉じた底部が当初は溶湯に接触するように
され、この底部の外面すなわち取り付けられた状態で最
上面には表面が狭く、内方すなわち下方に向かって容積
が大になる逆テーパ非貫通の穴または溝が明けられ倒立
底付中空円筒形の元来の中空円筒部は冷却水の水室とし
て利用される。下部材は、この上部材と同じ材料製で同
一の外径を有し上下方向に所定の厚みを有し、水平方向
の中央部から下方に向けて引抜きシャフトが装着され、
前記上部材の下方に一体に接合して配置されるもので、
下部材には軸方向に明けられた2種の貫通孔が明けられ
冷却水の水室となる中空円筒部に連通し、一方は冷却水
の流入口に、他方は流出口となる。
【0008】
【作用】スターティングスタブの上部材と下部材とが接
合され、スターティングスタブの上部材の中空部円筒部
は冷却水室となり、スターティングスタブの下部材の2
つの貫通孔は、それぞれ冷却水の流入口と流出口とな
り、冷却水室に供給される冷却水によって水冷スターテ
ィングスタブの熱が奪われて、誘導加熱コイルに通電さ
れて溶湯と接触しても水冷スターティングスタブは溶解
するのが防止される。本発明の水冷スターティングスタ
ブは、溶湯により溶解されたり、溶解により被非溶解材
料と混合された後に凝固しないため、溶湯と一体になっ
た凝固相を形成しない。被溶解材料が溶解した溶湯のご
く一部が、スターティングスタブの上部材に設けられ、
入り口より内部が広くなる逆テーパ状の壁面を有する穴
または溝に流れ込み、上部の溶湯と一体となって凝固す
るため、この穴または溝の逆テーパの側面と凝固相との
間で下方への引抜き力が伝達されて凝固相は徐々に下降
して鋳造が連続して行われる。本発明による水冷スター
ティングスタブは、それ自体が溶解されないため、製品
の品質を低下させることはなく、繰り返し使用が可能
で、かつ被溶解材料の種類によって変更する必要がな
く、いずれの場合にも使用が可能なため多種のものを多
数用意する必要はなく、また銅などの金属製であるため
加工性が良好で低コストで製作できる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1実施例としての改良され
た水冷スターティングスタブ1を有して溶解中の誘導溶
解連続鋳造装置10の主要部を示す概略縦断側面図であ
り、図2は図1のX−X矢視平面図である。これら図で
は水冷スターティングスタブ1の構成だけが従来の技術
と異なるので、主としてこの点につき説明する。本発明
の第1実施例に使用される水冷スターティングスタブ1
は、上部材2と下部材3とから成り、両部材は水平方向
断面の外径が従来技術と同様に側壁20の内周面より僅
かに小さい同じ寸法で形成され、側壁20との間に溶湯
14が漏れない程度の空間を有している。前記の上部材
2は上下方向に短い底付きの中空円筒形であり、この中
空円筒形の上部材2は倒立され、その底部2aが上方
に、中空筒部(冷却水室)2dが下方になるように配置
されている。上に配置される底部2aの半径方向中央部
には、図1と図2に示すように非貫通の凹部、この例で
は円錘台形の空間としての穴2bとして設けられている
が、この穴を画定する側面2cはテーパ状、正確には逆
テーパ状に形成されていてスターティングスタブの上部
材2の内部すなわち下方に行くほど広くなっている。一
方、下部材3には、前記の上部材2の冷却水室2dに連
通するように軸方向に延在する2つの貫通孔が設けられ
て後述するように冷却水の流入口3aと流出口3bとに
なっている。また、下部材3の半径方向中央部には従来
の技術と同様に引抜きシャフト12が固定されている。
【0010】前記のスターティングスタブの上部材2と
下部材3とは、この例では外周側からシール溶接されて
一体にされている。このシール溶接により前記の中空円
筒部は、冷却水の流入口3a、流出口3bと連通された
冷却水室2dとなり、水冷スターティングスタブ1全体
を冷却する。図1に示したように、本発明の水冷スター
ティングスタブ1は水冷されているため溶解されずに被
溶解材料13の凝固相15との境界が明瞭に残るが、溶
解の当初には溶湯14は非貫通の穴2bに流れ込んで、
この穴2bを埋めて溶湯下部の凝固相と一体に凝固す
る。この状態で引抜きシャフト12を下方に下げると逆
テーパの側面2cを介して凝固相15に引張り力が伝達
され、凝固相15と溶湯14とは徐々に下降して、溶湯
14の下部は時間の経過とともに凝固相15に変化し、
鋳造品の長さは逐次大きくなってゆく。このように水冷
スターティングスタブ1は水冷されて比較的低温であ
り、かつ溶解されないため、水冷スターティングスタブ
1から溶湯14(図では既に冷却された凝固相15)へ
の物質移動が実質的に生ぜず、製品となる溶湯14の汚
染あるいは溶湯14への不純物の混入が生じなくなっ
た。従って、金属や合金製品の品質が向上されたと共
に、製品の組成によらず銅など熱伝導性の大きな金属製
の水冷スターティングスタブを用意すれば多種の製品に
繰り返し適用できるようになった。前記のスターティン
グスタブの上部材2とスターティングスタブの下部材3
との接合にはシール溶接を使用したが、それぞれに内ネ
ジと外ネジを設けてネジ止めすることも可能であり、本
発明の効果は接合方法によらなくても十分に達成され
る。また、前記の冷却水室2dは一つの空間でなくても
冷却水の流入口3a、流出口3bに連通され、冷却水の
通路として作用すれば環状の空間として形成してもよ
い。
【0011】図3は、本発明の第2実施例であるスター
ティングスタブの上部材4を示し、同図(A)は平面図
であり、同図(B)は側面図である。このスターティン
グスタブの上部材4の特徴は、前記の非貫通の穴2bの
代わりに中空円筒形の上部材4の倒立されて上にされた
底部4aに、図3(A)の平面図に示すように片側周面
から反対側周面に幅が異なり手前側で幅が狭く奥側の幅
が大きくかつ図3(B)に示すように、上下両側で互い
に対向する側面4c、4cが共に表面から内方に向かっ
て逆テーパ状に形成された非貫通の溝4bが設けられて
いることである。この溝4bを形成したことにより、冷
却後の製品の水冷スターティングスタブからの取り外し
が格段に容易にされる。つまり、図示しない製品を水平
に水冷スターティングスタブに対し、例えば図3(A)
で奥(紙面の上方)に移動すれば、製品は切断など面倒
な作業をしなくても簡単に取り外すことができる。本図
の符号4dは冷却水室である。なお、図示はしないが、
本発明の別の実施例としてスターティングスタブの上部
材に前記の非貫通穴の代わりに、ピッチとネジ山の高さ
が大きな非貫通のネジ穴を設けても十分容易に引抜きが
行える。
【0012】
【発明の効果】本発明の誘導溶解連続鋳造装置の水冷ス
ターティングスタブ構造は、比較的低温に保持され、ま
た溶解されないため、溶湯の純度を低下させずに、かつ
組成を変えることがないため、製品となる金属や合金の
品質が向上されると共に、製品の組成によって変更する
必要がなく金属製の一つの水冷スターティングスタブで
多種の製品に反復して使用でき、低コストの鋳造を可能
にするという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例として、改良された水冷ス
ターティングスタブを有して操業中のコールドウォール
誘導溶解連続鋳造装置の概略縦断側面図である。
【図2】図1のX−X矢視平面図である。
【図3】本発明の第2実施例として、スターティングス
タブの上部材を示し、同図(A)は平面図であり、同図
(B)は側面図である。
【図4】従来のコールドウォール誘導溶解連続鋳造装置
の主要部を示す概略縦断側面図であり、同図(A)は溶
解開始時の状況を、同図(B)はその後に凝固相が形成
され始めた時点での状況を、それぞれ示すものである。
【符号の説明】
1 水冷スターティングスタブ 2、4 スターティングスタブの上部材 2a、4a 底部 2b 非貫通の穴 2c、4c 側面 2d、4d 冷却水室 3 スターティングスタブの下部材 3a、3b 冷却水の流入口と流出口 4b 非貫通の溝 10 誘導溶解連続鋳造装置 11 スターティングスタブ 12 引抜きシャフト 13 被溶解材料 14 溶湯 15 凝固相 16 セグメント 16a、22a、22b 冷却水通路 17 スリット 18 誘導加熱コイル 19 被溶解材料供給機 20 側壁 22 支持部 23 絶縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 和郎 三重県伊勢市竹ケ鼻町100番地 神鋼電 機株式会社伊勢製作所内 株式会社神電 テクノリサーチ内 (56)参考文献 特開 昭53−73424(JP,A) 特開 昭58−205662(JP,A) 特開 平8−132182(JP,A) 特開 平7−47448(JP,A) 特開 平4−162954(JP,A) 特開 昭50−70232(JP,A) 実開 平5−93645(JP,U) 実開 昭57−194768(JP,U) 特公 昭42−8761(JP,B1) 特公 昭41−7043(JP,B1) 特公 昭35−17462(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/041 B22D 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリットを介して周方向に互いに隣接し
    て配置され冷却水通路を内蔵する複数のセグメントから
    成る側壁と、この側壁の外周の上部に所定の間隔を保っ
    て上下方向に螺旋状に巻回され内部が冷却水通路とされ
    る中空管状の誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルに高
    周波電流を供給する電源部と、前記側壁の内部に上方か
    ら誘導加熱コイルの前記半径方向内方に被溶解材料を供
    給する被溶解材料供給機とを含み、前記側壁の内部は前
    記誘導加熱コイルが巻回されて金属、合金あるいは金属
    間化合物などの溶解と適正な温度への昇温を行う溶解域
    と、この溶解域の下方で前記誘導加熱コイルが巻回され
    ていない鋳造域とに区分され、さらに前記溶解域に近い
    鋳造域内に配置されて頂部を溶湯と一体に凝固させ、下
    方中央部に軸心と同軸の引抜きシャフトが取り付けられ
    て、鋳造の進行とともに凝固した部分の上部に溶湯を伴
    って逐次下方に移動させるスターティングスタブとを含
    んで成る連続鋳造装置において:前記スターティングス
    タブは、底付き中空筒形でその外径が前記側壁の内周断
    面と同心で僅かに小さく、底部が倒立されて上方に配置
    された状態で、その上表面から下方に向けて内部が広く
    なるように側面がテーパ状に形成され、溶湯が内部とそ
    の上部で凝固した状態でその部分を他の凝固部から分離
    不能に保持する非貫通の凹部と、この凹部の下方に位置
    する中空円筒部が冷却水室となる上部材と;該上部材と
    外径が同一で上下方向に所定の厚みを有し、前記上部材
    の下方に一体に結合され、上下方向に明けられて前記上
    部材の中空円筒部に連通する複数の貫通孔と、下方の中
    央部に前記引抜きシャフトが取り付けられた下部材と;
    を有し、前記複数の貫通孔の一方が前記上部材の中空円
    筒部によって形成される冷却水室への冷却水の流入口と
    なり他方が流出口となり水冷可能にされたスターティン
    グスタブを有するコールドウォール誘導溶解連続鋳造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スターティングスタブの上部材に明
    けられた非貫通の凹部が前記スターティングスタブと同
    軸に明けられた側周面が逆テーパ状にされた円錘台形の
    凹孔である請求項1記載のコールドウォール誘導溶解連
    続鋳造装置。
  3. 【請求項3】 前記スターティングスタブの上部材に明
    けられた非貫通の凹部が、一方の外周面から他方の外周
    面に向かって広くなるように貫通し、かつ表面より軸方
    向の内部に向かって広くなるように対向する側周面がテ
    ーパ状にされた溝として形成されている請求項1記載の
    コールドウォール誘導溶解連続鋳造装置。
  4. 【請求項4】 前記誘導溶解連続鋳造装置の溶解域が、
    他の溶解装置からの溶湯を受けて所定の鋳造温度に保つ
    ようにされている請求項1から3のいずれかに記載のコ
    ールドウォール誘導溶解連続鋳造装置。
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