JP3380213B2 - 多連分岐シールド掘進機 - Google Patents
多連分岐シールド掘進機Info
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Description
進機に関する。さらに詳しくは、一体に掘進しうる複数
のシールド掘進機を備えており、掘進途中から当該シー
ルド掘進機が単独で掘進することができる多連分岐シー
ルド掘進機に関する。
下鉄や複数車線の高速道路等を敷設するためにトンネル
を掘削する場合にはシールド掘進機が用いられている。
その場合、地下鉄の駅部や高速道路のランプ部は開削
(いわば露天掘り)によって行い、駅部やランプ部同士
を繋ぐトンネルを掘進機で掘削している。また、複数路
線を分岐させる場合にも立杭を構築し、この立杭から異
なる複数のシールド掘進機を発進させている。しかしな
がら、かかる工法では多大な工期と工費とを費やす必要
がある。
一体にして掘進し、掘進途中からこのシールド掘進機を
分岐して別々に掘進することができる分岐型のシールド
掘進機が提案されている。
特許第2934293号公報、特開平10−31787
6号公報などに開示されたものが知られている。
2934293号公報に開示されたシールド掘進機は、
いわゆる親子シールド掘進機である。すなわち、並列に
連結された一機の外殻部材掘進機(いわば親シールド掘
進機)と少なくとも一機のシールド掘進機(いわば子シ
ールド掘進機)が一体で掘進し、途中から子シールド掘
進機のみが分岐して独立で掘進するものである。そし
て、親シールド掘進機は分岐地点に残存され、トンネル
の一部とされるものである。親シールド掘進機は単独で
は掘進することができない。親シールド掘進機のカッタ
ーディスクの構成も単独掘進ができないようになってい
る。さらに、このシールド掘進機の断面は複数の掘進機
の組合わさったもの、すなわち複数の円形が若干の重な
りを生じて横一列に整列した形状(いわば串刺し団子の
形状)となっている。したがって、たとえば地下鉄の駅
部にとってふさわしいトンネル形状ではない。
開示されたシールド掘進機は、矩形断面の親シールド掘
進機の内部に一機の分岐可能な子シールド掘進機を内包
したものであり、いわゆる親子シールド掘進機である。
親シールド掘進機の前面には、並列に整列した親シール
ド掘進機自体のカッターディスクと子シールド掘進機の
カッターディスクとを備えている。この親シールド掘進
機と子シールド掘進機との2つカッターディスクによっ
て掘進し、途中から子シールド掘進機が親シールド掘進
機の胴から分岐して独立で掘進するものである。そし
て、矩形断面の親シールド掘進機は分岐地点に残存さ
れ、トンネルの一部とされるものである。子シールド掘
進機が分岐した後は親シールド掘進機は単独では掘進す
ることができない。さらに、親シールド掘進機の前面の
2つのカッターディスクのみによって矩形断面のトンネ
ルを掘削しようとするため、カッターディスクを構成す
るカッタースポーク内のオーバーカッタ(コピーカッタ
とも言う)を長く進出させる必要がある。したがって、
オーバーカッタの補強等を含めて構成が複雑となる。
れたものであり、組み合わされた全てのシールド掘進機
が単独でトンネルを形成することができ、しかも、これ
らのシールド掘進機が一体で掘進するときには地下鉄の
駅部などに好適な断面のトンネルを掘削することができ
る多連分岐シールド掘進機を提供することを目的として
いる。さらに、矩形断面のシールド掘進機が分岐して単
独で掘進することのできる多連分岐シールド掘進機を提
供することを目的としている。
ド掘進機は、少なくとも一機の矩形断面の矩形シールド
掘進機と、この矩形断面のシールド掘進機に隣接する少
なくとも一機の円形断面の円形シールド掘進機と、上記
円形シールド掘進機が分岐可能に収容され、且つ、矩形
シールド掘進機が分岐可能に連結される外殻部材とを備
えており、この外殻部材が、円形シールド掘進機の外周
面に部分的に沿うとともに、隣接する矩形シールド掘進
機の上端および下端にその上下両端縁が至るように形成
された外殻を有している。
もとより、それに隣接した矩形シールド掘進機も分岐し
て単独で掘進することができる。外殻部材のみをトンネ
ル内に残留させることが可能となる。それにより、複数
路線のトンネルを構築することができる。また、矩形シ
ールド掘進機を単独で掘進させうることにより、トンネ
ル内の有効面積が大きいものとなりる。その結果、トン
ネルの必要断面を小さな掘進機で得ることができる。こ
れにより、掘進機の製造コストの低減および掘削容積の
低減が可能となり、工期が短縮され、工事費が低減す
る。
主カッターディスクを有する少なくとも一機の矩形断面
の矩形シールド掘進機と、この矩形シールド掘進機に隣
接する、主カッターディスクを有する少なくとも一機の
円形断面の円形シールド掘進機と、上記円形シールド掘
進機が分岐可能に収容され、且つ、矩形シールド掘進機
が分岐可能に連結される外殻部材と、上記矩形シールド
掘進機の前面における上記主カッターディスクの外方に
配設された、主カッターディスクによる未掘削部を掘削
するための揺動カッタとを備えている。
ーディスクによる未掘削部をほぼ掘削することができ
る。したがって、全シールド掘進機が一体で掘進する場
合には長円形断面のトンネルであっても容易に掘削する
ことができる。しかも、矩形シールド掘進機の前面に揺
動カッタとを備えているため、矩形シールド掘進機を単
独で掘進させるときに当該矩形シールド掘進機の断面と
同一断面のトンネルを効果的に掘削することができる。
ら放射状に伸びる複数本のカッタースポークを有してお
り、該カッタースポークが第一作用位置と第二作用位置
とに変位するように構成されており、第一作用位置が、
矩形シールド掘進機の前面および外殻部材の前面におけ
る上記主カッターディスクによる未掘削部を掘削する位
置であり、第二作用位置が、矩形シールド掘進機の前面
における上記主カッターディスクによる未掘削部を掘削
する位置である多連分岐シールド掘進機にあっては、全
シールド掘進機が一体で掘進するときでも矩形シールド
掘進機が単独で掘進するときでも、この揺動カッタが主
カッターディスクによる未掘削部を掘削することができ
る。揺動カッタを有効利用することができるのである。
の先端近傍に伸縮しうるオーバーカッタが配設されてな
る多連分岐シールド掘進機にあっては、より掘進機の断
面に近いトンネルを掘削することができるので好まし
い。
タが揺動カッタの揺動に同期して伸縮させ、該オーバー
カッタの先端が、第一作用位置においては外殻部材の断
面外形および矩形シールド掘進機の断面外形またはそれ
らに近接した移動軌跡を描くように構成することによ
り、一層好適な多連分岐シールド掘進機となる。
掘進機の主カッターディスクおよび矩形シールド掘進機
の主カッターディスクと前後方向に離間して配設されて
なる多連分岐シールド掘進機にあっては、前方から見た
正面視において揺動カッタが主カッターディスクと重な
り合うことを許すので主カッタディスクの未掘削部が効
率的に掘削される。また、揺動カッタを第一作用位置お
よび第二作用位置に変位するのが容易となる。
結された状態において、外殻部材の外殻の両端縁が、矩
形断面の掘進機の上面よび下面に対して前後方向に延び
る前後シール部材を介して対向されてなる多連分岐シー
ルド掘進機にあっては、矩形シールド掘進機と外殻部材
との連結部から土砂がシールド掘進機内部に侵入するこ
とが防止されるので好ましい。
上下方向に延びる上下シール部材を介して対向されてお
り、該上下シール部材が上記前後シール部材と連続して
配設されてなる多連分岐シールド掘進機にあっては、矩
形シールド掘進機と外殻部材との連結部前方から土砂が
シールド掘進機内部に侵入することが防止されるので好
ましい。
の外周に沿ってシールド掘進機を収容する中間胴が配設
されており、中間胴の内周とシールド掘進機の外周との
間にシール機構が配設されてなる多連分岐シールド掘進
機にあっては、複数のシールド掘進機を一体で掘進させ
るときであっても、分岐させるときであっても、外殻部
材の内部に土砂などの浸入が防止されるので好ましい。
を参照しつつ本発明の多連分岐シールド掘進機を説明す
る。
概略斜視図である。図2(a)は図1の掘進機の平面断
面図であり、図2(b)は図1の掘進機の正面図であ
る。図3(a)は図2(b)のA−A線断面図であり、
図3(b)は図2(b)のB−B線断面図である。
並設された三機のシールド掘進機2、3を備えている。
中央には矩形断面を呈するシールド掘進機(以下、単に
矩形掘進機という)2が配置され、その両側にそれぞれ
円形断面を呈するシールド掘進機(以下、単に円形掘進
機という)3が配置されている。各掘進機2、3の前面
には主カッターディスク4が配設されている。
収容されており、この外殻部材5はそれぞれ矩形掘進機
2の側面に着脱可能に連結されている。具体的には図2
(b)に示すごとく、外殻部材5はその外殻5a(スキ
ンプレートとテールプレートとが一体になったもの)
が、円形掘進機3の外周面における外方部分(三連掘進
機1の横外方)を包絡しつつ矩形掘進機2の上面および
下面の側端縁にまで延びている。その結果、外殻部材の
前面は半長円形を呈することになり、三連掘進機1の前
面は長円形を呈することになる。外殻部材5は円形掘進
機3を収容するための、円形掘進機3の外周面に沿う円
筒形の中間胴6を内蔵している。本実施形態では図1に
示すごとく、中間胴6の外方半分は上記外殻5aと一体
に形成されている。中間胴6の内周面には周方向に沿っ
てチューブシールなどからなるシール部材16が配設さ
れている(図1、図2(a)、図3(b)および図4も
併せて参照)。チューブシールは、図4に示すように円
周方向に延びる溝16aを閉止する可撓性部材16bの
内部に気体又は液体を圧入することにより、シール板1
6cが円形掘進機3の外周に圧接してシールするもので
ある。このシール部材16によって円形掘進機3の外周
面と中間胴6の内周面との間がシールされ、三連掘進機
1内への土砂の侵入が防止されている。外殻部材5の前
面における中間胴6と上記外殻5aとの間は前面板7に
よって閉止されている。
掘進機2および円形掘進機3にはそれぞれエレクタ24
が備えられている。これらの掘進機2、3が三連掘進機
1として一体に掘進するときには、矩形掘進機2のエレ
クタ24は長円断面トンネルの中央部の上面および下面
のセグメントを組み立て、このセグメントに連続して円
形掘進機3のエレクタ24が長円断面トンネルの両側方
の半円筒を含む部分のセグメントを組み立てる。
は掘削された土砂を後方に排出するためのスクリューコ
ンベアである。
に、矩形掘進機2にはその前面を閉止する前面板8が配
設されている。この前面板8における主カッターディス
ク4の外方、すなわち矩形の前面板8の四隅近傍にそれ
ぞれ揺動カッタ9が配設されている。この揺動カッタ9
は主カッターディスク4によって未掘削となる範囲を掘
削するためのものである。三連掘進機1として掘進する
ときには、矩形掘進機2および外殻部材5の前面におけ
る未掘削部を掘削し、矩形掘進機2が分岐して単独で掘
進するときには矩形掘進機2の前面における未掘削部を
掘削する。この掘削部を変更するとき(矩形掘進機2が
分岐するとき)にはこの揺動カッタ9は後述のごとく回
転変位させられる。
ーディスク4と揺動カッタ9とによる未掘削部を掘削す
るために補助カッターディスク10が配設されている。
主カッターディスク4と補助カッタディスク10とは回
転させられ、揺動カッタ9は往復揺動させられる。図1
には補助カッターディスク10の図示が省略されてい
る。
ら若干中央寄りに位置した揺動中心たる回転軸9aから
放射状に延びるカッタースポーク11を有している。全
カッタースポーク11は一体で回転軸9a回りに正逆方
向に往復回転させられる。外方(上方、下方、側外方)
に延びるカッタースポーク11aが長く、内方(矩形掘
進機2の中心方向)に延びるカッタースポーク11bが
短くされている。この揺動カッタ9の構成は後述する回
転変位に好適なものとなる。
4aおよび揺動カッタ9のカッタースポーク11の先端
には伸縮駆動されるオーバーカッタ4b、11cが配設
されている。揺動カッタ9のオーバーカッタ11cは、
揺動カッタ9の揺動に同期して伸縮させられる。それに
より、オーバーカッタ11cの先端が後述のとおり外殻
部材5および矩形掘進機2の断面外縁に好適に沿った掘
削軌跡を描く。
ないように前後方向にずらせて配設されている(図2
(a)参照)。
機2の前面板8を貫通している。そして図2(a)、図
3(a)および図6に示すように、回転軸9aは矩形掘
進機2の内部に揺動自在に枢支された一対の駆動シリン
ダ12によって回転駆動される。すなわち、揺動カッタ
9の回転軸9aにはアーム9bが固設されており、この
アーム9bに両駆動シリンダ12のロッド12aがとも
に連結されている。この二本の駆動シリンダ12が交互
にそのロッド12aを伸縮させることによって回転軸9
が正逆方向に往復回転させられる。
く、主カッターディスク4に連結されたリングギア25
bが複数個のモータ25aによって回転させられること
によって作動する。
タ9と補助カッターディスク10とでは掘削できない範
囲Lが生じることがあるが、この範囲Lは外殻5aの前
端縁に形成された刃23により、三連掘進機1の前進に
ともなって未掘削部を前方に突いて削り取っていく。こ
の刃23を貫入ビットと呼び、図2(b)および図7に
示す。この貫入ビット23は主カッターディスク4と揺
動カッタ9と補助カッターディスク10とでは掘削でき
ない範囲Lにのみ形成しておけばよい。
ク4、揺動カッタ9、補助カッターディスク10および
貫入ビット23による掘削面、すなわち三連掘進機1が
一体として掘削する掘削面が示されている。
進機2の単独掘進時に上記アーム9bが二点鎖線で示す
位置に回転変位させられる。こうすることにより、図7
に示すように、揺動カッタ9の全カッタースポーク11
a、11bが矩形掘進機2の前面の範囲内におさまる。
それに応じて一対の駆動シリンダ12は揺動変位させら
れたうえでこれらアーム9bに改めて連結される。この
場合にあってもオーバーカッタ11cは揺動カッタ9の
揺動に同期して伸縮させられ、矩形掘進機2の外形に沿
うように掘削することができる。図5(b)には矩形掘
進機2が主カッターディスク4および揺動カッタ9によ
って掘削する掘削面が示されている。
ように、円形掘進機3は装入ピン13aを備えた固定装
置13によって外殻部材の中間胴6と連結されている。
固定装置13は円周方向に沿って等間隔をおいて複数個
設置されている(図8(a)参照)。装入ピン13aは
円形掘進機3のスキンプレート3aと中間胴6とに一致
させて穿設された嵌合孔を形成する孔部材13bに円形
掘進機3側から装入するようにされている(図9参
照)。また、外殻部材5の側板5b、すなわち矩形掘進
機2の側板2cに対向する鉛直面を構成する部材と、矩
形掘進機2の側面とは、ボルトやピンなどからなる着脱
可能な複数の連結部材14によって連結されている(図
10(b)参照)。なお、図10は矩形掘進機2と外殻
部材5との連結部における下端近傍を示しており、図1
0(a)が前端部、図10(b)が後端部を示してい
る。図中の符号Fは前方を示す。
部材5の側板5bおよび中間胴6は円形掘進機3のスキ
ンプレート3aととほぼ同じ長さにされている。これは
外殻5aの前後方向長さより短いことを意味する。外殻
5aの前後方向長さは、円形掘進機3が単独掘進すると
きにスキンプレート後端にテールプレート15を接続し
た状態の長さにほぼ等しい。したがって、中間胴6は図
1に示すようにその内方側(矩形掘進機側)の半分が切
りかかれた形状となる。
および図3(a)に示すごとく、その上面プレート2a
および下面プレート2bは外殻5aの長さとほぼ等し
く、その側板2cは円形掘進機3のスキンプレート3a
とほぼ同じ長さにされている。したがって、矩形掘進機
2の後部の両側方Dは開かれた状態になっている。こう
することにより、三連掘進機1一体で掘進するときに矩
形掘進機2と円形掘進機3との連通範囲を大きくとるこ
とができる。矩形掘進機2を単独掘進させるときには、
その後部の開かれた両側方Dは側部テールプレート22
によって閉止される(図10(b)も併せて参照)。
ように、外殻5aはその上下両端部17が矩形掘進機2
の上面プレート2aおよび下面プレート2bの端縁付近
それぞれに当接するように延びている。そして、この端
部17にはその前後方向に沿って溝18aが形成されて
おり、この溝18aにシール部材18が配設されてい
る。このシール部材18によって外殻部材5と矩形掘進
機2との連結部の上部および下部はその前後方向に沿っ
てシールされている。シール部材18は、たとえば、押
さえ代の大きなV字断面またはU字断面のゴム製シール
部材とするのが好ましい。
0(a)に示すように、外殻部材5の左右両側板5bに
は鉛直方向にチューブシールなどからなるシール部材1
9が配設されている。そして、図10(a)に示すよう
にこのシール部材19の上下両端と上記端部17のシー
ル部材18とは連続されている。この構成によって外殻
部材5と矩形掘進機2との連結部(その上部、下部およ
び前部)から三連掘進機1の内部への土砂の侵入が防止
されている。
して一体で掘進するときには外殻5aの内周面に沿って
複数個のシールドジャッキ20が配設されている。ただ
し、外殻5aと円形掘進機3のスキンプレート3aとが
重なり合っている部分、すなわち、円形掘進機3のほぼ
外側半分の範囲についてはシールドジャッキ20は円形
掘進機3のスキンプレート3aの内周面に沿って配設さ
れている。また、矩形掘進機2の上面プレート5aおよ
び下面プレート5bそれぞれの内面側にも横方向に沿っ
て複数個のシールドジャッキ20が配設されている。
には外殻5a内周面のシールドジャッキ20を取り外
し、円形掘進機3のスキンプレート3aの内周面全周に
シールドジャッキ20を取り付ける(図8(b)参
照)。一方、矩形掘進機2が外殻部材5から分岐して単
独掘進するときには、その左右両側板5cの内面側にも
シールドジャッキ20を並べて配設する(図8(b)参
照)。
形掘進機3が連結されて一体になった三連掘進機1の状
態を示し、図8(b)は矩形掘進機2および円形掘進機
3がともに分岐した後の状態を示している。
掘削し、その途中で円形掘進機3を分岐させて単独で掘
進させる場合には以下のごとくなされる。
進機1の内周面の全シールドジャッキ20のロッド20
aに延長用の補助ロッド21を取り付ける。そして、補
助ロッド21の長さ分だけ三連掘進機1をさらに掘進さ
せる。これは、外殻5aの内部および矩形掘進機2の内
部において、分岐点まで組み立てられてきた長円形断面
トンネル用のセグメントSaから、真円形断面トンネル
用のセグメントSbに変更する部位の異径セグメントS
c(図11(c)参照)を組み立てるスペースを作るた
めである。異径セグメントScは、真円形断面トンネル
部を構成する部分円筒部分と、長円形断面トンネルと真
円形断面トンネルとの半径差部分を閉止するフランジ部
分から構成されたものである。
ッド21を取り外す。そして、外殻5aのテールプレー
ト部分の後端縁、並びに、矩形掘進機2の上面プレート
5aおよび下面プレート5bの後端縁は、長円形断面の
トンネル状に組み立てられたセグメントSa群の前端縁
に溶接して接続される。さらに、円形掘進機3の内部に
円形掘進機3の前進動作を案内するレール(図示しな
い)を敷設する。レールは周方向に約30°間隔で配設
される。円形掘進機3の後端部にテールプレート15を
取り付ける。また、矩形掘進機2の単独掘進の準備とし
て、矩形掘進機2の両側面の後部に側部テールプレート
22を取り付けておく。外殻部材5の内周からシールド
ジャッキ20を取り外す。そして、この取り外したもの
も含めて円形掘進機3の内周面に沿ってシールドジャッ
キ20を整列させて取り付ける(図8(b)も併せて参
照)。
セグメントScを組み込んで長円形断面トンネルから真
円断面トンネルに移行させる。その後、上記固定装置1
3の装入ピン13aを抜いて円形掘進機3と中間胴6と
の連結を解く。固定装置13の嵌合孔に図示しない防水
板を設置して閉止する。
当該円形掘進機3を単独で掘進させる。そのとき、外殻
部材5は長円形断面トンネルの一部として分岐点に残留
させる。必要に応じて他の円形掘進機(図示しない)も
同様の手順で分岐させて掘進させる。
の左右両側板2cの内面にもシールドジャッキ20を整
列配設する。また、図6および図7に示すごとく、揺動
カッタ9を回転変位させてそのカッタースポーク11を
矩形掘進機2の前面の範囲内におさまるように変位させ
る。そして、外殻部材5の側板5bとの間の連結部材1
4を取り外す。その後、上記円形掘進機3におけると同
様の手順によって単独掘進させる。この際、長円形断面
トンネル用のセグメントSaから、矩形断面トンネル用
のセグメントSdに変更する部位の図示しない変形セグ
メントを組み込む。これは、矩形断面トンネルの上下寸
法が長円形断面トンネルの中央部の上下寸法より若干短
いからである。このため、図10(b)に示すように矩
形掘進機2の下面プレート2b(上面プレート2aも同
じ)の後端部は段差27が設けられている。長円形断面
トンネルの掘進時には段差27の後方の面27aに図示
しないテールグラウトが配設され、矩形断面トンネルの
掘進時には段差27の前方の面27bおよび側部テール
プレート22の内側にテールグラウトが配設される。
も外殻部材5から分岐して単独掘進することができる。
異径セグメントScに連結されて真円断面トンネル用の
セグメントSbが真円断面に組まれ、矩形断面トンネル
用のセグメントSdが矩形断面に組まれていく。矩形掘
進機2の部分には外殻部材5を必要としないので製造コ
ストが低減される。
2(b)に示すように、両側方の半円と、この半円の直
径とほぼ同一の高さ寸法を有する中央部の矩形との組合
せである。しかし、かかる形状に限定されることはな
い。たとえば、中央部の矩形掘進機の高さ寸法を両側方
の円形掘進機の直径より大きく、または、小さくするこ
とができる。また、両側方の円形掘進機の直径を相互に
違えることも可能である。この場合、外角部材の外殻を
矩形掘進機の上下プレートへそれぞれ連続するように湾
曲させて繋がる形状にすればよい。また、三連ではな
く、一機の矩形掘進機と一機の円形掘進機を連結した二
連掘進機とすることも容易である。さらに、矩形掘進機
同士を連結することも可能である。連結方法は、前述し
た矩形掘進機と外殻部材との連結方法を採用すれば容易
である。
い断面積のトンネルを容易に掘削することができる。ま
た、この大断面積トンネルから真円形断面トンネルおよ
び矩形断面トンネルを任意に分岐して単独に形成するこ
とができる。
である。
り、図2(b)は図1の掘進機の正面図である。
線断面図であり、図3(b)は図2(b)のIIIB−
IIIB線断面図である。
る。
を示す断面図であり、図5(b)は矩形掘進機による掘
削断面を示す断面図である。
る、揺動カッタの作動を示す概略図である。
面を示す正面図である。
線断面図であり、図8(b)は矩形掘進機および円形掘
進機が単独掘進するときの同断面図である。
(a)のJ部拡大図である。
結部の前端部における下端近傍を示す部分斜視図であ
り、図10(b)が後端部における下端近傍を示す部分
斜視図である。
シールを分岐させる手順を示す横断面図である。
スポーク 11c・・・(揺動カッタの)オーバーカッタ 12・・・駆動シリンダ 12a・・・駆動シリンダのロッド 13・・・固定装置 13a・・・装入ピン 13b・・・孔部材 14・・・連結部材 15・・・(円形掘進機の)テールプレート 16・・・(中間胴の内周面の)シール部材 17・・・端部 18・・・(外殻部材端部の)シール部材 19・・・(外殻部材の側板の)シール部材 20・・・シールドジャッキ 20a・・・(シールドジャッキ)のロッド 21・・・補助ロッド 22・・・(矩形掘進機の)側部テールプレート 23・・・貫入ビット 24・・・エレクタ 25a・・・(主カッターディスク用)モータ 25b・・・(主カッターディスク用)リングギア 26・・・スクリューコンベア 27・・・段差 27a・・・段差の後方の面 27b・・・段差の前方の面 D・・・矩形掘進機の後部の開かれた側方 Sa・・・長円形断面トンネル用セグメント Sb・・・真円形断面トンネル用セグメント Sc・・・異径セグメント Sd・・・矩形断面トンネル用セグメント
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも一機の矩形断面の矩形シール
ド掘進機と、 該矩形断面のシールド掘進機に隣接する少なくとも一機
の円形断面の円形シールド掘進機と、 上記円形シールド掘進機が分岐可能に収容され、且つ、
矩形シールド掘進機が分岐可能に連結される外殻部材と
を備えており、 該外殻部材が、円形シールド掘進機の外周面に部分的に
沿うとともに、隣接する矩形シールド掘進機の上端およ
び下端にその上下両端縁が至るように形成された外殻を
有してなる多連分岐シールド掘進機。 - 【請求項2】 主カッターディスクを有する少なくとも
一機の矩形断面の矩形シールド掘進機と、 該矩形シールド掘進機に隣接する、主カッターディスク
を有する少なくとも一機の円形断面の円形シールド掘進
機と、 上記円形シールド掘進機が分岐可能に収容され、且つ、
矩形シールド掘進機が分岐可能に連結される外殻部材
と、 上記矩形シールド掘進機の前面における上記主カッター
ディスクの外方に配設された、主カッターディスクによ
る未掘削部を掘削するための揺動カッタとを備えてなる
多連分岐シールド掘進機。 - 【請求項3】 上記矩形シールド掘進機および円形シー
ルド掘進機がそれぞれ主カッターディスクを有してお
り、 上記矩形シールド掘進機の前面における上記主カッター
ディスクの外方に配設された、主カッターディスクによ
る未掘削部を掘削するための揺動カッタを備えてなる請
求項1記載の多連分岐シールド掘進機。 - 【請求項4】 上記揺動カッタがその揺動中心から放射
状に伸びる複数本のカッタースポークを有しており、該
カッタースポークが第一作用位置と第二作用位置とに変
位するように構成されており、 第一作用位置が、矩形シールド掘進機の前面および外殻
部材の前面における上記主カッターディスクによる未掘
削部を掘削する位置であり、 第二作用位置が、矩形シールド掘進機の前面における上
記主カッターディスクによる未掘削部を掘削する位置で
ある請求項2記載の多連分岐シールド掘進機。 - 【請求項5】 上記揺動カッタのカッタースポークの先
端近傍に伸縮しうるオーバーカッタが配設されてなる請
求項4記載の多連分岐シールド掘進機。 - 【請求項6】 上記揺動カッタのオーバーカッタが揺動
カッタの揺動に同期して伸縮するようにされることによ
り、該オーバーカッタの先端が、第一作用位置において
は外殻部材の断面外形および矩形シールド掘進機の断面
外形またはそれらに近接した移動軌跡を描くように構成
されてなる請求項5記載の多連分岐シールド掘進機。 - 【請求項7】 上記揺動カッタが、円形シールド掘進機
の主カッターディスクおよび矩形シールド掘進機の主カ
ッターディスクと前後方向に離間して配設されてなる請
求項4記載の多連分岐シールド掘進機。 - 【請求項8】 上記外殻の両端縁が、矩形断面の掘進機
の上面よび下面に対して前後方向に延びる前後シール部
材を介して対向されてなる請求項1または3記載の多連
分岐シールド掘進機。 - 【請求項9】 上記外殻部材と矩形シールド掘進機と
が、上下方向に延びる上下シール部材を介して対向され
ており、該上下シール部材が上記前後シール部材と連続
して配設されてなる請求項8記載の多連分岐シールド掘
進機。 - 【請求項10】 上記外殻部材の内部に円形シールド掘
進機の外周に沿ってシールド掘進機を収容する中間胴が
配設されており、中間胴の内周とシールド掘進機の外周
との間にシール機構が配設されてなる請求項1または2
記載の多連分岐シールド掘進機。
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JP2000156006A JP3380213B2 (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 多連分岐シールド掘進機 |
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JP2001336386A JP2001336386A (ja) | 2001-12-07 |
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- 2000-05-26 JP JP2000156006A patent/JP3380213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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