JP3380121B2 - 車両電源分配装置 - Google Patents
車両電源分配装置Info
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Description
に搭載された各電装品に電源を分配供給する車両電源分
配装置に関し、特に、信頼性向上,コスト低減及び放熱
対策を図った車両電源分配装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車には、バッテリからの電源がジャ
ンクションボックスと呼ばれる分岐接続箱を介して各電
装品に分配供給されている。このジャンクションボック
スには、地絡等の異常発生時に電源供給経路を遮断して
電源や電装品を保護する保護機能が備えられている。 【0003】図3に従来のこの種のジャンクションボッ
クスとその周辺回路を示す。図3において、バッテリ1
の正極側に接続された電源線2を介して供給される電源
は、ヒュージブルリンク(FL)ボックス11内のバス
バー12を介してFLボックス11内の各系統毎にヒュ
ージブルリンク3a,3bの大容量ヒューズを経て、直
接又はキースイッチ4を介してジャンクションボックス
5に供給されたり、オルタネータ6に接続されている。 【0004】ジャンクションボックス5に供給された電
源は、複数の系統に分配され、各系統に分配された電源
は、夫々ブレード型ヒューズ7a,7b・・・などの小
容量ヒューズを介して、直接又はメカニカルリレー8
a,8b・・・を介して負荷9a,9bや、これらの負
荷の駆動を指令するスイッチ10a,10bに供給され
る。 【0005】前記ヒュージブルリンク3a,3b及びブ
レード型ヒューズ7a〜7iは、それよりも負荷側に接
続された電線が、例えば、衝突事故等によって地絡した
場合でもその電線が焼失しないように、これらを保護す
るために設けられている。 【0006】また、ジャンクションボックス5に設けら
れたメカニカルリレー8aはAcc電源モードやIG電
源モードの負荷に対して、キースイッチ4を介さずに電
源を供給することにより、キースイッチ4に流れる電流
値を低減するために設けられる。メカニカルリレー8b
は負荷9bとスイッチ10bとが離れているときに、電
線の引き回し距離を短縮して配線の簡素化を図るために
設けられる。 【0007】一方、近年、自動車の電装部品点数の増大
に伴い、ジャンクションボックス内のリレーやヒューズ
の数が増大してきた。このため、ジャンクションボック
スの信頼性が低下すると共に、コストも増大してきた。
さらに、リレーやヒューズは多量に熱を発生するため、
これらの発熱による熱対策の問題があった。 【0008】そこで、これらの問題を解決したものとし
て、例えば、特開平4−334640号公報に記載され
たものがある。特開平4−334640号公報に記載さ
れたジャンクションボックスを図4に示す。 【0009】図4にジャンクションボックスにおいて
は、ヒュージブルリンク3aと負荷9aとの間、及びキ
ースイッチ4と負荷9bとの間に、ブレード型ヒューズ
7a,7f及びメカニカルリレー8a,8bの直列回路
に代えて、インテリジェント・パワー・スイッチ(IP
S)21a,21bを接続した。 【0010】すなわち、IPS21aの電源入力端子V
bbはヒュージブルリンク3aに接続され、IPS21
aの出力端子OUTは負荷9aに接続され、IPS21
aの制御信号入力端子INはスイッチ10a,抵抗22
a及びブレード型ヒューズ7dを介してキースイッチ4
のAcc端子に接続されている。IPS21bの制御信
号入力端子INと接地端子GNDとの間には抵抗22b
が接続されている。 【0011】一方、IPS21bの電源入力端子Vbb
はキースイッチ4のIG端子に接続され、IPS21b
の出力端子OUTは負荷9bに接続され、IPS21b
の制御信号入力端子INはスイッチ10b及び抵抗22
cを介してキースイッチ4のIG端子に接続されてい
る。IPS21bの制御信号入力端子INと接地端子G
NDとの間には抵抗22dが接続されている。 【0012】IPS21a,21bは、制御信号入力端
子INに入力される制御信号に基づいて負荷9a,9b
を直接駆動する駆動デバイスであると共に、過電流、過
電圧及び過温度上昇等を検出して保護動作を行う保護機
能を有する1チップデバイスである。 【0013】IPS21a,21bは、制御信号入力端
子INから入力される負荷の駆動指令信号がハイレベル
になったとき、スイッチ回路31がオン状態となり、出
力トランジスタ32がアクティブになって負荷を駆動す
る。 【0014】IPS21a,21bには、負荷動作モニ
タ回路33と保護回路34とからなる故障診断回路35
が設けられ、負荷動作モニタ回路33は、出力トランジ
スタ32の過電流、過電圧及び加熱を検出することで負
荷の駆動時の異常を検出し、故障診断信号を出力する。
保護回路34は、負荷動作モニタ回路33が異常を検出
したとき、スイッチ回路31を制御して出力トランジス
タ32を保護する。 【0015】このような構成によれば、スイッチ10a
のオフ時には、制御信号入力端子INは抵抗22bによ
り接地電位にプルダウンされるので、スイッチ回路31
はオフ状態であり、出力トランジスタ32はインアクテ
ィブになる。このため、負荷9aには電源は供給されな
い。 【0016】次に、スイッチ10aがオンとなると、制
御信号入力端子INには、電源電圧を抵抗22a,22
bで分圧した電圧が印加される。そして、抵抗22a,
22bの抵抗値をIPS21aの入力条件を満たすよう
に決定すれば、スイッチ回路31がオン状態となって、
出力トランジスタ32がアクティブになる。これによ
り、負荷9aに電源が印加され、負荷9aが作動状態に
なる。 【0017】ここで、負荷9aがショートしたり、ある
いは、IPS21aと負荷9aとの間の電源が地絡する
と、ヒュージブルリンク3a〜IPS21a〜負荷9a
〜接地の間に、シャットダウン電流を超える過電流が流
れる。 【0018】すると、負荷動作モニタ回路33がこの過
電流を検出し、保護回路34を介してスイッチ回路31
をオフ状態に制御する。このため、出力トランジスタ3
2がオフ状態となり、過電流が遮断される。 【0019】このように、従来のリレーやヒューズを、
IPS21a,21bに置き換えたので、部品点数及び
部品占有面積を大幅に削減できるから、ジャンクション
ボックスを大幅に小型化することができ、また、放熱対
策を図ることができる。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジャン
クションボックス内では、基本的に大電流回路を分配す
るため、バスバー12や基板のパターンを太くする必要
があり、回路の配線スペースは従来と同等レベルかそれ
以上にもなりかねない。 【0021】また、IPSは周囲温度による特性の変化
が大きい。このため、放熱対策として、搭載される部品
の間隔を広げたり、放熱板を取り付けなければならず、
ジャンクションボックス内にIPSを搭載する利点は少
なかった。 【0022】本発明の目的は、信頼性を向上し、かつ、
コスト低減及び放熱対策を図ることのできる車両電源分
配装置を提供することにある。 【0023】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の手段を採用した。請求項1の発明は、
車両バッテリから大容量ヒューズを介して供給される電
源を複数の負荷に分配する車両電源分配装置において、
前記複数の負荷に対応して設けられ各負荷の駆動を制御
する複数の負荷制御装置を備え、前記各負荷制御装置
は、電源入力端子に前記大容量ヒューズを介する電源が
供給され、出力端子が負荷に接続され、制御入力端子に
前記負荷を駆動するための制御信号が供給される第1の
インテリジェントパワースイッチと、前記負荷を駆動す
るための制御信号を前記第1のインテリジェントパワー
スイッチの前記制御入力端子に出力する制御回路とを有
し、複数の負荷制御装置の内のいずれか1つの負荷制御
装置は、電源入力端子に前記大容量ヒューズを介する電
源が供給され、出力端子が前記制御回路の全てに接続さ
れ、前記全ての制御回路を動作させる第2のインテリジ
ェントパワースイッチを有することを要旨とする。 【0024】この発明によれば、各負荷の駆動を制御す
る複数の負荷制御装置を複数の負荷に対応して設け、各
負荷制御装置毎に第1のインテリジェントパワースイッ
チを配置したので、ヒューズ又はリレーの代替として使
用できると共に、従来のジャンクションボックスが不必
要となる。これにより、信頼性を向上し、かつ、コスト
低減及び放熱対策を図ることができる。 【0025】 【0026】また、いずれか1つの負荷制御装置内の第
2のインテリジェントパワースイッチは、電源入力端子
に大容量ヒューズを介する電源が供給されると、全ての
制御回路を動作させるので、各制御回路は、負荷を駆動
するための制御信号を第1のインテリジェントパワース
イッチの制御入力端子に出力することができる。 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【発明の実施の形態】以下、本発明の車両電源分配装置
の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。 【0032】<実施の形態1>図1に本発明の実施の形
態1の車両電源分配装置の構成図を示す。図1に示す車
両電源分配装置は、自動車の各電装品に電源を複数に分
配供給するもので、IPSを各負荷制御装置(以下、各
負荷制御ユニットと称する。)毎に配置し、従来のリレ
ー及びヒューズの代替を行うものである。 【0033】バッテリ1、電源線2、FLボックス1
1、キースイッチ4、オルタネータ6の構成は、従来の
ものと同一構成であるので、ここでは、その詳細な説明
は省略する。 【0034】ヒュージブルリンク3aには、負荷の駆動
を制御するための負荷制御ユニット53a〜53cが接
続される。 【0035】(負荷制御ユニット53aの構成)まず、
負荷制御ユニット53aの構成について説明する。負荷
制御ユニット53aには、IPS21a1 ,IPS21
a2 、制御回路55a、抵抗56a,57aが設けられ
る。 【0036】IPS21a1 の電源入力端子Vbbはヒ
ュージブルリンク3aに接続され、IPS21a1 の出
力端子OUTは制御回路55a〜55cに接続され、I
PS21a1 の制御信号入力端子INは抵抗61及び抵
抗62を介して接地されている。また、抵抗61は制御
信号入力端子INと電源入力端子Vbbとに接続されて
いる。 【0037】IPS21a1 は、各負荷制御ユニット5
3a〜53cに設けられる制御回路55a〜55cを駆
動するためのIPSであり、電源入力端子Vbbに電源
が供給されると、出力端子OUTから各負荷制御ユニッ
ト53a〜53cの制御回路55a〜55cに電源が供
給される。 【0038】負荷制御ユニット53aは、制御回路55
a〜55cを駆動するためのIPS21a1 を設けた点
が他の負荷制御ユニット53b,53cと異なる。 【0039】抵抗56aの一端にはある電圧が印加さ
れ、抵抗56aの他端には抵抗57aの一端が接続さ
れ、抵抗57aの他端は制御回路55aに接続されてい
る。抵抗56aと抵抗57aとの中点には負荷の駆動を
指令するスイッチ10aの一端が接続され、スイッチ1
0aの他端は接地されている。 【0040】制御回路55aは、スイッチ10aのオン
・オフにより、負荷9aを駆動するための制御信号をI
PS21a2 の制御信号入力端子INに出力するように
なっている。 【0041】IPS21a2 は、制御信号入力端子IN
に入力される制御信号に基づいて負荷9aを直接駆動す
ると共に、過電流、過電圧及び過温度上昇等を検出して
保護動作を行う。 【0042】IPS21a2 の電源入力端子Vbbはヒ
ュージブルリンク3aに接続され、IPS21a2 の出
力端子OUTは負荷9aに接続され、IPS21a2 の
制御信号入力端子INは制御回路55aに接続されてい
る。 【0043】(負荷制御ユニット53bの構成)次に、
負荷制御ユニット53bの構成について説明する。負荷
制御ユニット53bには、IPS21b1 ,IPS21
b2 、制御回路55b、抵抗56b,57b,58b,
59bが設けられる。 【0044】IPS21b1 の電源入力端子Vbbはヒ
ュージブルリンク3aに接続され、IPS21b1 の出
力端子OUTは負荷9b1 に接続され、IPS21b1
の制御信号入力端子INは制御回路55bに接続されて
いる。 【0045】IPS21b2 の電源入力端子Vbbはキ
ースイッチ4のAcc端子に接続されている。IPS2
1b2 の出力端子OUTは負荷9b2 に接続され、IP
S21b2 の制御信号入力端子INは制御回路55bに
接続されている。 【0046】抵抗56bの一端にはある電圧が印加さ
れ、抵抗56bの他端には抵抗57bの一端が接続さ
れ、抵抗57bの他端は制御回路55bに接続されてい
る。抵抗56bと抵抗57bとの中点にはスイッチ10
b1 の一端が接続され、スイッチ10b1 aの他端は接
地されている。 【0047】抵抗58bの一端にはある電圧が印加さ
れ、抵抗58bの他端には抵抗59bの一端が接続さ
れ、抵抗59bの他端は制御回路55bに接続されてい
る。抵抗58bと抵抗59bとの中点にはスイッチ10
b2 の一端が接続され、スイッチ10b2 の他端は接地
されている。 【0048】制御回路55bは、スイッチ10b1 のオ
ン・オフにより、負荷9b1 を駆動するための制御信号
をIPS21b1 の制御信号入力端子INに出力し、ス
イッチ10b2 のオン・オフにより、負荷9b2 を駆動
するための制御信号をIPS21b2 の制御信号入力端
子INに出力するようになっている。 【0049】IPS21b1 ,IPS21b2 は、制御
信号入力端子INに入力される制御信号に基づいて負荷
9b1 ,9b2 を直接駆動すると共に、過電流、過電圧
及び過温度上昇等を検出して保護動作を行う。 【0050】(負荷制御ユニット53cの構成)次に、
負荷制御ユニット53cの構成について説明する。負荷
制御ユニット53bのIPS21b2 の電源入力端子V
bbがキースイッチ4のAcc端子に接続されているの
に対して、負荷制御ユニット53cのIPS21c2 の
電源入力端子Vbbがキースイッチ4のIG端子に接続
されている点が異なる。 【0051】以下にそれ以外の構成を説明する。負荷制
御ユニット53cには、IPS21c1 ,IPS21c
2 、制御回路55c、抵抗56c,57c,58c,5
9cが設けられる。 【0052】IPS21c1 の電源入力端子Vbbはヒ
ュージブルリンク3aに接続され、IPS21c1 の出
力端子OUTは負荷9c1 に接続され、IPS21c1
の制御信号入力端子INは制御回路55cに接続されて
いる。 【0053】IPS21c2 の電源入力端子Vbbはキ
ースイッチ4のIG端子に接続されている。IPS21
c2 の出力端子OUTは負荷9c2 に接続され、IPS
21c2 の制御信号入力端子INは制御回路55cに接
続されている。 【0054】抵抗56cの一端にはある電圧が印加さ
れ、抵抗56cの他端には抵抗57cの一端が接続さ
れ、抵抗57cの他端は制御回路55cに接続されてい
る。抵抗56cと抵抗57cとの中点にはスイッチ10
c1 の一端が接続され、スイッチ10c1 の他端は接地
されている。 【0055】抵抗58cの一端にはある電圧が印加さ
れ、抵抗58cの他端には抵抗59cの一端が接続さ
れ、抵抗59cの他端は制御回路55cに接続されてい
る。抵抗58cと抵抗59cとの中点にはスイッチ10
c2 の一端が接続され、スイッチ10c2 の他端は接地
されている。 【0056】制御回路55cは、スイッチ10c1 のオ
ン・オフにより、負荷9c1 を駆動するための制御信号
をIPS21c1 の制御信号入力端子INに出力し、ス
イッチ10c2 のオン・オフにより、負荷9c2 を駆動
するための制御信号をIPS21c2 の制御信号入力端
子INに出力するようになっている。 【0057】IPS21c1 ,IPS21c2 は、制御
信号入力端子INに入力される制御信号に基づいて負荷
9c1 ,9c2 を直接駆動すると共に、過電流、過電圧
及び過温度上昇等を検出して保護動作を行う。 【0058】IPS21a2 〜IPS21c2 は、制御
信号入力端子INから入力される負荷を駆動する制御信
号がローレベルになったとき、負荷を駆動する。 【0059】以上の構成により、キースイッチ4を介さ
ないヒュージブルリンク3aからの電源は、IPS21
a1 ,IPS21a2 ,IPS21b1 ,IPS21c
1 に常時、供給されるようになっている。また、キース
イッチ4を介する電源は、キースイッチ4の位置によっ
て、IPS21b2 ,IPS21c2 に供給されるよう
になっている。 【0060】次に、このように構成された実施の形態1
の車両電源分配装置の動作を説明する。 【0061】まず、ヒュージブルリンク3aからの電源
が、IPS21a1 ,IPS21a2 ,IPS21
b1 ,IPS21c1 の夫々の電源入力端子Vbbに供
給される。キースイッチ4を介する電源は、キースイッ
チ4のAcc端子からIPS21b2 の電源入力端子V
bbに供給され、キースイッチ4のIG端子からIPS
21c2 の電源入力端子Vbbに供給される。 【0062】すると、IPS21a1 の出力端子OUT
からの出力により、制御回路55a,55b,55cが
動作状態となる。 【0063】ここで、例えば、スイッチ10aのオフ時
には、制御回路55aには抵抗56a,57aにより分
圧された電圧が印加されるので、制御回路55aからハ
イレベルの制御信号がIPS21a2 の制御信号入力端
子INに入力される。このため、負荷9aには電源は供
給されない。 【0064】次に、スイッチ10aがオンとなると、抵
抗56aが接地されるので、制御回路55aからローレ
ベルの制御信号がIPS21a2 の制御信号入力端子I
Nに入力される。すると、出力端子OUTから負荷9a
に電源が印加され、負荷9aが駆動される。 【0065】ここでは、負荷9aの駆動について説明し
たが、その他の負荷9b1 ,9b2,9c1 ,9c2 で
あっても同様に動作する。 【0066】このように、実施の形態1によれば、従来
のリレーやヒューズの代替としてIPSを使用すること
ができる。また、各負荷制御ユニット毎にIPSを用い
るため、ジャンクションボックスが不必要となり、省ス
ペース化、メンテナンスフリー化が可能である。これに
より、信頼性を向上し、かつ、コスト低減及び放熱対策
を図ることができる。 【0067】なお、実施の形態1では、負荷制御ユニッ
トの数を3つとしたが、この数に限定されることなく、
その他の数であってもよい。 【0068】<実施の形態2>図2に本発明の実施の形
態2の車両電源分配装置の構成図を示す。実施の形態2
の車両電源分配装置は、ジャンクションボックス70内
にIPSを配置することなく、従来のリレーやヒューズ
の代替であるIPSを各負荷制御ユニット毎に配置した
ものである。 【0069】図2に示す車両電源分配装置は、ジャンク
ションボックス70、このジャンクションボックス70
の隣接または離れた場所に配置された負荷制御ユニット
53b,53cを備える。 【0070】ジャンクションボックス70は、ヒュージ
ブルリンク3aに接続されるブレード型ヒューズ7b,
7c、キースイッチ4のAcc端子に接続されるブレー
ド型ヒューズ7d,7e、キースイッチ4のIG端子に
接続されるブレード型ヒューズ7h,7i等を有する。 【0071】ヒュージブルリンク3aには、負荷制御ユ
ニット53b内のIPS21b1 の電源入力端子Vbb
及び負荷制御ユニット53c内のIPS21c1 の電源
入力端子Vbbが接続される。 【0072】ブレード型ヒューズ7bには、制御回路5
5b,55cが接続される。キースイッチ4のIG端子
には、負荷制御ユニット53b内のIPS21b2 の電
源入力端子Vbb及び負荷制御ユニット53c内のIP
S21c2 の電源入力端子Vbbが接続される。 【0073】なお、その他の負荷制御ユニット53b,
53cの構成については、実施の形態1で説明したの
で、ここでは、その詳細な説明は省略する。 【0074】次に、このように構成された実施の形態2
の車両電源分配装置の動作を説明する。 【0075】まず、ヒュージブルリンク3aからの電源
が、IPS21b1 ,IPS21c1 の夫々の電源入力
端子Vbbに供給される。キースイッチ4を介する電源
は、キースイッチ4のIG端子からIPS21b2 ,I
PS21c2 の電源入力端子Vbbに供給される。 【0076】また、ブレード型ヒューズ7bからの電源
は、制御回路55b,55cに供給されるので、制御回
路55b,55cが動作状態となる。 【0077】ここで、例えば、スイッチ10b1 のオフ
時には、制御回路55bには抵抗56b,57bにより
分圧された電圧が印加されるので、制御回路55bから
ハイレベルの制御信号がIPS21b1 の制御信号入力
端子INに入力される。このため、負荷9b1 には電源
は供給されない。 【0078】次に、スイッチ10b1 がオンとなると、
抵抗56bが接地されるので、制御回路55bからロー
レベルの制御信号がIPS21b1 の制御信号入力端子
INに入力される。すると、出力端子OUTから負荷9
b1 に電源が印加され、負荷9b1 が駆動される。 【0079】ここでは、負荷9b1 の駆動について説明
したが、その他の負荷9b2 ,9c1 ,9c2 であって
も同様に動作する。 【0080】このように、実施の形態2によれば、ジャ
ンクションボックス70内にIPSを配置することな
く、従来のリレーやヒューズの代替であるIPSを各負
荷制御ユニット毎に配置したので、ジャンクションボッ
クスの熱対策を図ることができる。また、ヒューズの数
が減るので、ジャンクションボックス70を小型化する
ことができる。 【0081】なお、実施の形態2では、負荷制御ユニッ
トの数を2つとしたが、この数に限定されることなく、
その他の数であってもよい。 【0082】 【発明の効果】本発明によれば、各負荷の駆動を制御す
る複数の負荷制御装置を複数の負荷に対応して設け、各
負荷制御装置毎に第1のインテリジェントパワースイッ
チを配置したので、ヒューズ又はリレーの代替として使
用できると共に、従来のジャンクションボックスが不必
要となる。これにより、信頼性を向上し、かつ、コスト
低減及び放熱対策を図ることができる。 【0083】また、いずれか1つの負荷制御装置内の第
2のインテリジェントパワースイッチは、電源入力端子
に大容量ヒューズを介する電源が供給されると、全ての
制御回路を動作させるので、各制御回路は、負荷を駆動
するための制御信号を第1のインテリジェントパワース
イッチの制御入力端子に出力することができる。 【0084】 【0085】
す構成図である。 【図2】本発明の実施の形態2の車両電源分配装置を示
す構成図である。 【図3】従来のジャンクションボックスの一例を示す構
成図である。 【図4】従来のジャンクションボックスの他の一例を示
す構成図である。 【図5】図4に示すジャンクションボックスにおけるI
PSの概略構成を示すブロック図である。 【符号の説明】 1 バッテリ 3a,3b ヒュージブルリンク 4 キースイッチ 5,20,70 ジャンクションボックス 7a〜7i ブレード型ヒューズ 8a,8b メカニカルリレー 9a,9b,9a1 〜9c2 負荷 10,10a,10b1 〜10c2 スイッチ 11 ヒュージブルリンクボクス 12 バスバー 21a,21b,21a1 〜21c2 ,41 IPS 53a〜53c 負荷制御ユニット 55a〜55c 制御回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両バッテリから大容量ヒューズを介し
て供給される電源を複数の負荷に分配する車両電源分配
装置において、 前記複数の負荷に対応して設けられ各負荷の駆動を制御
する複数の負荷制御装置を備え、 前記各負荷制御装置は、電源入力端子に前記大容量ヒュ
ーズを介する電源が供給され、出力端子が負荷に接続さ
れ、制御入力端子に前記負荷を駆動するための制御信号
が供給される第1のインテリジェントパワースイッチ
と、 前記負荷を駆動するための制御信号を前記第1のインテ
リジェントパワースイッチの前記制御入力端子に出力す
る制御回路とを有し、 複数の負荷制御装置の内のいずれか1つの負荷制御装置
は、電源入力端子に前記大容量ヒューズを介する電源が
供給され、出力端子が前記制御回路の全てに接続され、
前記全ての制御回路を動作させる第2のインテリジェン
トパワースイッチ を有することを特徴とする車両電源分
配装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21849596A JP3380121B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 車両電源分配装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21849596A JP3380121B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 車両電源分配装置 |
Publications (2)
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JPH1059090A JPH1059090A (ja) | 1998-03-03 |
JP3380121B2 true JP3380121B2 (ja) | 2003-02-24 |
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ID=16720835
Family Applications (1)
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