JP3380065B2 - 領域識別装置及び階調変換処理装置 - Google Patents

領域識別装置及び階調変換処理装置

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JP3380065B2
JP3380065B2 JP24366194A JP24366194A JP3380065B2 JP 3380065 B2 JP3380065 B2 JP 3380065B2 JP 24366194 A JP24366194 A JP 24366194A JP 24366194 A JP24366194 A JP 24366194A JP 3380065 B2 JP3380065 B2 JP 3380065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、K値階調画像をN値階
調画像(K>N)に変換したN値階調画像中の輪郭領域
と非輪郭領域を識別する領域識別装置、及びN値階調画
像をM値階調画像(N<M)に変換する階調変換処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷装置や表示装置等の出力装置
として多値データにより印刷や表示を行なうようになっ
てきた。よって、これらに用いる画像情報を電子的に扱
う場合は情報量が増大している。このため、ファクシミ
リ、静止画ファイル、複写装置等では原画像を2値化信
号にして伝送・記憶・処理している。しかし、この2値
化信号をそのまま出力装置で再生すると画質が劣化す
る。この画質の劣化を解決するために、原画像を2値化
信号にして伝送、記憶、編集処理し、出力装置で再生す
る時に、2値化信号から原画像の多値階調信号を推定す
る方法がある。
【0003】従来、原画像の濃淡を2値化信号(疑似中
間調画像)で表現するディジタルハーフトーン技術とし
て、ディザ法、誤差拡散方法がある。さらに、この疑似
中間調画像を対象として、2値化信号から原画像の多値
階調信号を推定する方法には、中間調推定方法がある。
(例えば、特開昭61−251368公報)この中間調
推定方法では、走査開口内の白黒画素数の比率に応じて
中間調を推定していた。
【0004】また、2値画像中のエッジを一つのエッジ
検出フィルタで検出し、検出フィルタの出力によって輪
郭領域・非輪郭領域・中間領域を識別して走査開口内の
加算重み係数を変化させ平滑特性を可変していた。(例
えば、特開平4−51378公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ファクシミリ、静止画ファイル、複写装
置が扱う種々の文書画像に対して、ページ単位で異なる
画像特性を有する場合、若しくは1ページ中の異なる領
域で画像特性が異なる場合に最適な多値階調信号を推定
できないといった問題点を有していた。
【0006】また、K値画像の濃淡を2値化信号(K>
2)で表現するディジタルハーフトーン技術は、2値化
変換する際にデータが拡散し、さらに独特のテクスチャ
を発生させる。よって、輪郭領域と非輪郭領域の識別を
一つのエッジ検出器だけで行うと、2値化処理時のデー
タの拡散、または、ドット配置パターンによるテクスチ
ャの影響を受けてしまうといった問題点を有していた。
【0007】また、走査開口が小さいと推定値が変動
し、誤差が大きいという問題点を有していた。また、フ
ァクシミリ、静止画ファイル、複写装置は様々な対象画
像を扱うので、対象画像に合わせて所望の識別処理と画
質調整を行うことができないという問題点を有してい
た。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、画像中の輪郭部および非輪郭領域を2値化データの
拡散、テクスチャに影響されることなく、対象画像に合
わせて領域識別を行う領域識別装置を提供することを第
1の目的とし、画像中のどの領域においても最適な階調
変換を行い、さらに対象画像に合わせた画質調整を行う
優れた階調変換処理装置を提供することを第2の目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この第1の目的を達成す
るために、本発明の領域識別装置は、次の第1の構成、
第2の構成、第3の構成、第4の構成を有する。第1の
構成では、エッジ検出特性が同一で、かつ着目位置が異
なる複数のフィルタと、前記複数のフィルタのそれぞれ
の出力を所定の値と比較し、前記所定の値以上の出力の
み加算する加算手段と、前記加算手段の出力を所定の判
定レベルで判定し、所定の判定値を出力する判定手段と
を有する。
【0010】第2の構成では、第1の構成に、更に、複
数の処理モード若しくは画質調整値を設定する設定手段
と、前記設定手段の設定内容に応じて前記所定の判定レ
ベルを制御する第1の制御手段とを有する。第3の構成
では、エッジ検出特性が同一で、かつ着目位置が異なる
複数の第1のフィルタの出力を加算する第1の検出手段
と、前記第1のフィルタとエッジ検出特性が異なる複数
の第2のフィルタにより構成され、エッジ検出特性が同
一で、かつ着目位置が異なる前記複数の第2のフィルタ
の出力を加算する第2の検出手段と、前記第1の検出手
段の出力を第1の判定レベルで判定し、所定の第1の判
定値を出力する第1の判定手段と、前記第2の検出手段
の出力を第2の判定レベルで判定し、所定の第2の判定
値を出力する第2の判定手段とを有する。
【0011】第4の構成では、第3の構成に、更に、複
数の処理モード若しくは画質調整値を設定する設定手段
と、前記設定手段の設定内容に応じて前記第1の判定値
若しくは前記第2の判定値の有効、無効を制御する第2
の制御手段とを有する。また、第2の目的を達成するた
めに、N値階調画像をM値階調画像(N<M)に変換す
る階調変換処理装置において、本発明の階調変換処理装
置は、次の第5の構成、第6の構成、第7の構成を有す
る。
【0012】第5の構成では、前記N値階調画像中の着
目画素およびその周辺画素に所定の重み係数を乗じて加
算し、前記N値階調画像を前記M値階調画像(N<M)
に変換する第1の平滑フィルタと、走査開口サイズ若し
くは加算する重み係数を異ならせることで、前記第1の
平滑フィルタより平滑度を大きくし、前記N値階調画像
を前記M値階調画像(N<M)に変換する第2の平滑フ
ィルタと、前記N値階調画像中のエッジ量を検出するエ
ッジ検出手段と、前記エッジ量から混合比を算出する混
合比制御手段と、前記第1の平滑フィルタと前記第2の
平滑フィルタを前記混合比に基づいて混合する混合処理
手段と、前記N値階調画像中の非輪郭領域と輪郭領域を
識別する識別手段と、前記識別手段からの制御信号によ
って非輪郭領域は前記混合処理手段の出力を選択し、輪
郭領域では前記第1の平滑フィルタの出力を選択する選
択手段とを有し、前記識別手段は前記第1または第3の
構成である。
【0013】第6の構成では、前記N値階調画像中の着
目画素およびその周辺画素に所定の重み係数を乗じて加
算し、前記N値階調画像を前記M値階調画像(N<M)
に変換する第1の平滑フィルタと、走査開口サイズ若し
くは加算する重み係数を異ならせることで、前記第1の
平滑フィルタより平滑度を大きくし、前記N値階調画像
を前記M値階調画像(N<M)に変換する第2の平滑フ
ィルタと、前記N値階調画像中のエッジ量を検出するエ
ッジ検出手段と、前記エッジ量から混合比を算出する混
合比制御手段と、前記第1の平滑フィルタと前記第2の
平滑フィルタを前記混合比に基づいて混合する混合処理
手段と、前記第1の平滑フィルタの出力を強調する強調
手段と、前記N値階調画像中の非輪郭領域と輪郭領域を
識別する識別手段と、前記識別手段からの制御信号によ
って非輪郭領域は前記混合処理手段の出力を選択し、輪
郭領域では前記強調手段の出力を選択する選択手段とを
有し、前記識別手段は前記第1または第3の構成であ
る。
【0014】第7の構成では、前記N値階調画像中の着
目画素およびその周辺画素に所定の重み係数を乗じて加
算し、前記N値階調画像を前記M値階調画像(N<M)
に変換する第1の平滑フィルタと、走査開口サイズ若し
くは加算する重み係数を異ならせることで、前記第1の
平滑フィルタより平滑度を大きくし、前記N値階調画像
を前記M値階調画像(N<M)に変換する第2の平滑フ
ィルタと、前記N値階調画像中のエッジ量を検出するエ
ッジ検出手段と、前記エッジ量から混合比を算出する混
合比制御手段と、前記第1の平滑フィルタと前記第2の
平滑フィルタを前記混合比に基づいて混合する第1の処
理手段と、前記第1の平滑フィルタの着目画素を含む走
査開口内の1つの行方向若しくは1つの列方向の所定の
重み係数の和と着目画素を含まない走査開口内の端に位
置する1つの行方向若しくは1つの列方向の所定の重み
係数の和に基づいて前記第1の平滑フィルタの出力を変
更する第2の処理手段と、前記N値階調画像中の輪郭領
域と非輪郭領域を識別する識別手段と、前記識別手段か
らの制御信号によって非輪郭領域は前記第1の処理手段
を選択し、輪郭領域では前記第2の処理手段を選択する
選択手段とを有し、前記識別手段は前記第1または第3
の構成である。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】この第1の構成によって、エッジ検出特性が同
一で、かつ着目位置が異なる複数のフィルタの合成値を
エッジ成分とすることで、複数のフィルタの相関を利用
できるので、データの拡散、テクスチャの影響を排除し
てN値画像中の輪郭領域と非輪郭領域を精度良く識別で
きる。
【0019】さらに、第2の構成によって、第1の制御
手段は、設定手段からの処理モード若しくは画質調整値
の設定値によって所定の判定レベルを制御できるので、
種々の画像に対応して異なる識別領域を得ることができ
る。また、第3の構成によって、異なる特性のエッジ検
出フィルタの判定値から、領域を判定できるので、対象
画像の画像特性の影響を抑えて領域識別を行うことがで
きる。
【0020】また、第4の構成によって、第1の制御手
段は、設定手段からの処理モード若しくは画質調整値の
設定値によって、第1の判定値若しくは第2の判定値の
有効、無効を制御できるので、対象画像の特性に合わせ
た領域識別を行うことができる。また、第5の構成によ
って、識別手段からの制御信号によって非輪郭領域は混
合処理手段の出力を選択し、輪郭領域では混合処理手段
が混合としている平滑フィルタの1つを選択するので、
誤識別の影響を抑えて、N値画像中の輪郭領域では解像
度を確保した階調変換を行い、非輪郭領域では階調性を
確保した階調変換を行うことができる。
【0021】また、第6の構成によって、識別手段から
の制御信号によって非輪郭領域は混合処理手段の出力を
選択し、輪郭領域では混合処理手段が混合としている平
滑フィルタの1つを強調した出力を選択するので、誤識
別の影響を抑えて、N値画像中の輪郭領域では先鋭度を
確保した階調変換を行い、非輪郭領域では階調性を確保
した階調変換を行うことができる。
【0022】また、第7の構成によって、識別手段から
の制御信号によって非輪郭領域は第1の処理手段を選択
し、輪郭領域では第1の処理手段が混合としている平滑
フィルタの1つを用い、走査開口を等価的に小さくする
ようにデータ変換した出力を選択するので、誤識別の影
響を抑えて、N値画像中の輪郭領域では解像度を確保し
た階調変換を行い、非輪郭領域では階調性を確保した階
調変換を行うことができる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】以下本発明の一実施例の領域識別装置及び階
調変換処理装置について、図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例における領域識別装
置Aを含む階調変換処理装置のブロック図を示すもので
ある。
【0028】図1において、階調変換回路1はN値階調
画像データ100をM値階調画像データ200に変換す
る。(ただし、N<Mとする。)強調回路5は、N値階
調画像100、または、階調変換回路1から出力される
推定値NA(信号300)を強調処理し、強調信号EF
(信号500)を生成する。
【0029】データ変換回路7は、階調変換回路1から
出力される推定値NA(信号300)を入力し、データ
変換処理を画素単位で実行し、信号700を出力する。
このデータ変換処理は、推定値NA(信号300)の先
鋭度を高める。領域識別装置Aの識別回路4は、N値階
調画像の輪郭領域と非輪郭領域を識別する識別信号40
0(信号SE)を出力する。
【0030】選択回路6は、識別信号400と制御信号
61(CONT1)によって、入力A〜入力Dの選択を
行い、選択信号600を出力する。この選択によって、
信号200(Xout)、信号300(推定値NA)、
信号500(EF)または信号700のいずれかが選択
信号600として出力される。以上のように構成された
領域識別装置Aを含む階調変換処理装置について、以
下、順次に、階調変換回路1、領域識別装置Aの識別回
路4、データ変換回路7、強調回路5、選択回路6につ
いて説明を行う。
【0031】まず、図2は階調変換回路1のブロック図
を示すものである。階調変換回路1は、1画素単位でN
値階調画像を走査し、N値階調画像をM値階調画像(N
<M)に変換する。以下、階調変換回路1の構成要素に
ついて説明を行う。第1多値化変換回路11は、第1加
算回路111と第1正規化回路112より構成される。
第1加算回路111は、N値階調画像データ100を入
力し、それぞれ着目画素およびその周辺の画素を設定さ
れた重み係数に応じて加算処理を行なう。第1正規化回
路112は、第1加算回路111より得られる加算結果
の信号SAを、階調数Nと重み係数の和に基づいて、推
定値NAに変換する。
【0032】第2多値化変換回路12は、第2加算回路
121と第2正規化回路122より構成される。第2加
算回路121は、N値階調画像データ100を入力し、
それぞれ着目画素およびその周辺の画素を設定された重
み係数に応じて加算処理を行なう。第2正規化回路12
2は、第2加算回路121より得られる加算結果の信号
SBを、階調数Nと重み係数の和に基づいて、推定値N
Bに変換する。
【0033】エッジ抽出回路19は、N値階調画像中の
エッジ成分を検出する。混合回路13は、第1正規化回
路112、第2正規化回路122から得られる推定値N
A、推定値NBを第1重み付け制御回路134からの重
み付け係数Ka、Kbによって混合処理し、混合信号X
を算出する。量子化回路14は、混合信号Xを再量子化
処理し、M値階調画像に変換する。ここで、推定値N
A、推定値NBが0から1の実数値に変換され、0≦混
合信号X≦1になるように混合変換する場合でも、量子
化回路14は、[X・(M−1)+0.5]の演算を行
うことで、必要とする階調数Mに再量子化することがで
きる。量子化回路14をRAMなどの書き換え可能なメ
モリで構成すれば、再量子化によって、表示装置、プリ
ンタ装置で必要な階調数Mにそれぞれ対応できる。ま
た、推定値NA、推定値NBが0から(M−1)の整数
値に変換され、0≦混合信号X≦(M−1)になるよう
に混合変換する場合、量子化回路14は、[X+0.
5]の演算を行い、最大値をM−1として必要とする階
調数Mに再量子化する。
【0034】以上のように構成された階調変換回路1に
ついて、以下、図2、図3、図4、図5、図24を用い
てその動作を説明する。本発明の第1の実施例ではN、
Mは特定されるものではないが、例えばN=2、M=2
56として、以下の説明を行なう。図3(a)は第2加
算回路121に用いるフィルタ図、図3(b)は第1加
算回路111に用いるフィルタ図を示すものである。
【0035】フィルタの開口サイズ、フィルタの重み係
数は特定されるものでないが、本発明の第1の実施例で
は、第1加算回路111には図3(b)に図示する3×
3のサイズと重み係数を有するフィルタ1110を用
い、信号SAを生成する。また、第2加算回路121に
は図3(a)に図示する5×5のサイズと重み係数を有
するフィルタ1210を用い、信号SBを生成する。着
目画素の値をP(i,j)、着目画素の重み係数をW
(i,j)とした場合、信号SA=ΣΣW(i,j)・
P(i,j)の演算を走査開口領域内のすべての画素位
置で行い、演算結果をすべて加算処理する。信号SBも
同様である。よって、信号SA、信号SBは、それぞれ
(数1)、(数2)のように演算される。ここで、・は
乗算を示す演算子である。
【0036】
【数1】
【0037】
【数2】
【0038】第1加算回路111は、図3(b)に図示
する3×3のサイズと重み係数を有するフィルタ111
0を用い、信号SAを生成する場合、図24に図示する
回路で実現できる。入力したN値画像データ100は、
遅延回路113とラッチ回路117で主走査方向iと副
走査方向jに展開される。3×3領域に展開された9画
素の画像データは乗算器114によってそれぞれ重み係
数レジスタ115からの重み係数が乗算され、乗算結果
は加算回路116ですべて加算され、信号SAを得る。
加算結果は「0」から「16」のM(=17)値画像デ
ータとなる。乗算器114は、重み係数レジスタ115
からの重み係数が2n であれば、ビットシフトの演算に
よっても実現でき、回路を簡易化できる。 第1加算回
路111、第2加算回路121において、入力される画
像データの階調数をn、加算される領域の重み係数の和
をSnとした場合、出力の最大値Mxは(数3)のよう
に演算される。
【0039】
【数3】
【0040】第1加算回路111において、重み係数の
和をSaとし、出力値SAの最大値をMaとすると、M
a=(n−1)×Saとなる。本発明の第1の実施例で
は、n=2であり、第1加算回路111は図3(b)の
フィルタ1110に基づいて加算処理を行うので、各画
素の重み係数からSa=16、Mb=16となる。
【0041】同様に、第2加算回路121において、重
み係数の和をSbとし、出力値SBの最大値をMbとす
ると、Mb=(n−1)×Sbとなる。本発明の第1の
実施例では、n=2であり、第2加算回路121は図3
(a)のフィルタ1210に基づいて加算処理を行うの
で、各画素の重み係数からSb=25、Mb=25とな
る。
【0042】次に、第1正規化回路112、第2正規化
回路122の説明を行なう。 第1正規化回路112、
第2正規化回路122は、入力値をSGxとし、(数
3)から得られるMxを入力値の最大値とすると、(数
4)に基づいて、入力値SGxを出力値SCxに正規化
する。[ ]は小数部を切り捨てる整数化処理である。
【0043】
【数4】
【0044】(数4)は演算回路としても良いし、CP
U、DSPなどによって、SGxからSCxへの対応を
予め(数4)に基づき計算し、計算された値をテーブル
化したルック・アップ・テーブル(以下単にLUTと記
す。)を用いても良い。以上に説明した(数3)、(数
4)により、加算結果である入力値SGxはそれぞれM
値階調画像データに正規化される。具体的には、(数
5)によって第1正規化回路112の入力値SAは推定
値NAに正規化処理され、(数6)によって第2正規化
回路122の入力値SBは推定値NBに正規化処理され
る。ここで、入力値SAの最大値をMaとし、入力値S
Bの最大値をMbとする。また、[]は小数部を切り捨
てる整数化処理である。
【0045】
【数5】
【0046】
【数6】
【0047】本発明の第1の実施例では、例えばMa=
16、Mb=25あり、M=256とすると、それぞれ
入力SAに対する出力NA、入力SBに対する出力NB
が演算され、256階調の画像データとしてそれぞれ混
合回路13に出力される。第1加算回路111、第2加
算回路121において、使用するフィルタの重み係数の
値は、正の数値だけでなく負の数値、零の値としても良
い。さらには整数だけでなく実数でも良い。零が係数の
画素は、入力値に「0」が乗算され、結果は「0」とし
て加算される。加算結果が負の場合は「0」に処理さ
れ、最大値は(数3)に基づく数値に処理される。
【0048】また、重み係数、加算される領域サイズ
(走査開口)は、設計段階で決定される所定の値および
所定のサイズであり、N値階調画像データ、M値階調画
像データから要求される画像品質、即ち要求される空間
フィルタの特性によって考慮されるものである。従っ
て、本発明の第1の実施例では、異なる領域サイズとし
たが、同じサイズとしても良い。重み係数を異ならせる
ことで入力画像データの平滑度合(空間フィルタの平滑
特性)を変えることができる。
【0049】次に、混合回路13の説明を図2、図5を
用いて行なう。図5は混合回路13の動作説明図を示す
ものである。重み付け混合係数Ka、Kbは図5に図示
するa、cの重み付け特性を示し、エッジ抽出回路19
からの信号Eoutに基づいて決定される。図2に図示
する推定値NAは乗算器131によって係数Kaとかけ
算され、推定値NBは乗算器132によって係数Kbと
かけ算される。乗算された結果は加算器133によって
加算され混合信号Xを出力する。
【0050】推定値NA(信号300)、推定値NB、
エッジ量Eout(信号181)を入力とし、生成され
る混合信号をXとすると、混合回路13により混合信号
Xは(数7)に基づいて生成される。ここで、MAXは
Eout(信号181)が出力する最大値である。
【0051】
【数7】
【0052】(数7)に基づいて混合された混合信号X
は、量子化回路14によって整数化処理され、最終的に
M値階調画像データに変換される。例えば、M=256
とした場合は256階調の画像データXout(信号2
00)が生成される。このように、エッジ量Eout
(信号181)によって、混合回路13は、入力された
複数の信号(推定値NA、推定値NB)に重みづけを行
い、混合処理することで補間画像データを生成する。
【0053】エッジ量Eoutが大きくなるほど、混合
回路13は、推定値NBより推定値NAの混合比を大き
くする。これは、平滑度を小さくする操作となり、解像
度を保持する方向となる。また逆に、エッジ量Eout
が小きくなるほど、混合回路13は、推定値NAより推
定値NBの混合比を大きくする。これは、平滑度を大き
くする操作となり、入力画像データはより滑らかになる
ように処理される。よって、写真領域などのエッジ変化
の小さい領域は平滑度が向上する。
【0054】また、図5に図示するように、係数Ka、
係数Kbとして線形な変化特性を持つa、cを用いる変
わりにb、dのようにMAX/2で2値的な変化特性を
示す係数としても良い。これは選択操作となり、文字な
どの処理に最適である。第1重み付け制御回路134を
RAMまたはROMによるLUTによって構成すれば、
任意な変化特性の係数操作が実現できる。ただし、Ka
+Kb=1となるようにする。
【0055】以上に説明したように、混合回路13での
補間処理によって、異なる複数の加算回路(空間フィル
タ)の出力をエッジ量Eoutによって連続的に推移さ
せることができる。結果、入力画像データのエッジ成分
に応じて、局所的に平滑処理の度合を連続変化させ、入
力画像データを所定の多値レベルに変換できる。このエ
ッジ保存を適応的に行う多値化変換処理は、文字・線画
領域の解像度と写真領域の滑らかさを両立させることが
できる。特に文字・写真の混在する領域において、2値
的な切り替え処理を行なわないため誤識別による画像劣
化は非常に小さく抑えられる。
【0056】本発明の第1の実施例では、2つの入力を
混合処理したが、少なくとも2つ以上の入力で行なえば
良く、同様の効果が得られる。また、加算の領域サイズ
(走査開口)、若しくは、重み係数が異なる加算回路の
種類を多くして混合処理すれば、より連続的な階調画像
データが生成できる。さらには、3つ以上の入力に対し
て、同時(並列)に重み付けの操作を行なうことも容易
にでき、精度の良い補間処理ができる。また、混合回路
13では、線形な重み付けを行なったが、非線形な重み
づけを行なっても良い。
【0057】次に、エッジ抽出回路19について図4、
図8を用いて説明する。図4はエッジ抽出回路19に用
いるフィルタ図、図8は第1の実施例で用いるフィルタ
の空間周波数特性図である。エッジ抽出回路19には、
図4に図示するフィルタ1900、フィルタ1901の
1次微分フィルタを用いる。主走査方向iのエッジ成分
は、フィルタ1901が検出し、副走査方向jのエッジ
成分は、フィルタ1900が検出する。よって、フィル
タ1900の各係数によって得られる加算値の絶対値
と、フィルタ1901の各係数によって得られる加算値
の絶対値を合成することで、N値画像中の主走査方向i
と副走査方向jのエッジ成分を抽出することができる。
図8に図示すように、フィルタ1900、フィルタ19
01はf0にピークを有する空間周波数特性を持つ。よ
って、N値画像中の特定の周波数を中心としたエッジ成
分を抽出する。抽出されたエッジ成分は、最大値MAX
にクリップ処理され、混合回路13にエッジ量Eout
(信号181)として出力される。
【0058】ここで、対象とする画像は、様々な図柄、
写真、文字によって構成されるため、エッジ成分の空間
周波数を特定することは通常困難である。従って、特定
の周波数を中心としたエッジ成分を抽出することで効果
が期待できるのは、画像の特性を把握できる場合、また
は限定される場合であり、輪郭として検出したい所望の
領域のエッジ成分を抽出することができる。
【0059】しかし、通常、FAX、文書ファイル、ワ
ープロ、複写機などでは、複数ページで異なる任意の対
象画像を扱い、さらには1ページの画像中においても、
図柄、写真、文字が混在している。1ページの各図柄領
域、写真領域、文字領域で期待する輪郭領域のエッジ成
分を抽出するには、異なる空間周波数をもつエッジ検出
器を複数用意し、対応する必要がある。さらには、エッ
ジ成分の空間周波数を特定することは困難である為、適
応的に複数のエッジ検出器を利用する必要がある。
【0060】異なる空間周波数をもつエッジ成分に、適
応的に対応するように、エッジ抽出回路19を改良した
実施例について、次に説明する。図6はエッジ抽出回路
19の改良ブロック図である。図6の改良ブロック図で
は、エッジ抽出回路19は、第1エッジ検出回路15、
第2エッジ検出回路16、混合回路17、クリップ回路
18より構成される。
【0061】第1エッジ検出回路15、第2エッジ検出
回路16は画像中の着目画素位置でのエッジ成分を検出
する。混合回路17は、第1エッジ検出回路15、第2
エッジ検出回路16から得られるエッジ成分の信号E
a、信号Ebを第2重み付け制御回路174からの重み
付け係数Kc、Kdによって混合処理し、エッジ量Eg
を出力する。第1エッジ検出回路15のエッジ成分Ea
は、乗算回路171によって係数Kcとかけ算され、第
2エッジ検出回路16のエッジ成分Ebは、乗算回路1
72によって係数Kdとかけ算される。乗算された結果
は加算器173によって加算され、エッジ量Egを出力
する。また、混合回路17は演算回路を用いずRAM、
ROMによるLUTとしても良い。
【0062】係数Kc、KdはKc=Ea/(Ea+E
b+Cn)、Kd=1−Kcより演算され、エッジ量E
gはEg=Kc×Ea+Kd×Ebより演算される。定
数Cnは、Ea、Ebに比べ必要とする精度が許容でき
る小さい値であれば良い。例えば、C=0.5とする。
【0063】クリップ回路18は、混合回路17より入
力したエッジ量Egを量子化処理し、最大値をMAXに
クリップ処理し、クリップ処理したエッジ量Eoutを
混合回路13に出力する。図7(a)は第1エッジ検出
回路15に用いるフィルタ図、図7(b)は第2エッジ
検出回路16に用いるフィルタ図、図23は2次微分フ
ィルタ1500の回路ブロック図である。
【0064】エッジ成分Eaは、図7(a)に図示する
2次微分フィルタ1500を用いて生成され、図示した
重み係数で加算された結果の絶対値をエッジ量Eaとす
る。また、エッジ成分Ebは、図7(b)に図示する1
次微分フィルタ1601、1602を用いて生成され、
図示した各フィルタの重み係数で加算されたそれぞれの
結果の絶対値を加算してエッジ量Ebとする。
【0065】図23は、2次微分フィルタ1500の回
路ブロック図である。遅延回路150は、N値画像デー
タ100をラインメモリで副走査方向jに遅延させる。
副走査方向jに遅延したデータはラッチによって主走査
方向iに遅延され、用いるフィルタの係数によって、そ
れぞれ加算回路152、加算回路153、加算回路15
9、加算回路160で加算される。乗算器154は加算
回路153の出力を4倍にし、乗算器157は加算回路
159の出力を−1倍にする。加算器155は乗算器1
57と乗算器154の出力を加算することで、エッジ成
分を出力する。絶対値回路156は加算器155の絶対
値を算出することで、着目画素のエッジ成分Eaを出力
する。図23は2次微分フィルタを実現する回路であ
り、主走査方向iの遅延用ラッチと副走査方向jの遅延
用ラインメモリを増減させることで、用いられる2次微
分フィルタの係数に合わせることができる。
【0066】エッジ成分Ea、エッジ成分Ebの空間周
波数特性は、図8に図示するように、異なるf1、f2
にピークを有する空間周波数特性を示し、ピーク周波数
は、f1>f2の関係になる。また、図4に図示したフ
ィルタ1900、フィルタ1901のピーク周波数に対
してf1>f0>f2の関係になる。この異なるエッジ
成分Ea、エッジ成分Ebの出力に対して、混合回路1
7は、エッジ成分の出力が大きくなる方の成分比を適応
的に大きくするように制御する。これによって、f0の
特定周波数を中心に検出するのに比べ、広い周波数範囲
のエッジ成分を抽出することができ、写真の輪郭、文字
の輪郭、図形の輪郭など条件の異なる輪郭領域のエッジ
成分を適応的に検出することができる。図7(a)で
は、エッジ成分Eaの生成に2次微分フィルタ、図7
(b)では、エッジ成分Ebの生成に1次微分フィルタ
を用いたが、設定された空間周波数を検出する検出器で
あれば良い。また、3つ以上のエッジ検出器の出力を混
合処理しても同様の効果が得られる。
【0067】このように、特性の異なるエッジ成分を混
合処理することで2値的な処理の切り替えをなくし、か
つ空間周波数的に画像中の広範囲なエッジ成分を適応的
に抽出することができる。このエッジ量Eoutを混合
回路13に用いれば、局所的な画像エッジの特性に適応
して走査開口の混合処理を行なうことができ、エッジ成
分を含めた完全な混合処理が実行できる。即ち、文字、
図形、写真など異なる特性を有する画像が混在しても、
推定処理では、2値的な切り替え処理を完全になくし、
かつ、自動的に局所的な画像エッジの特性に適応するこ
とができる。よって、それぞれの領域に最適なエッジ成
分の抽出と、エッジ成分に応じた推定処理が実行できる
ので、画像の局所的な誤識別の影響を小さく抑え、画像
劣化を非常に小さく抑えることができる。さらには、扱
う画像を特定する操作が不要となる。画像を特定する操
作は処理時間が必要なので、図6に図示するエッジ抽出
回路19を用いることで、処理の高速化を図ることがで
きる。また、FAX等の受信画像のように画像を特定で
きない画像でも最適な処理を実行できる。
【0068】次に、領域識別装置Aの識別回路4につい
て、その動作を図8、図9、図10、図11、図12を
用いて説明する。図9は識別回路4のブロック図、図1
0(a)はエッジ検出フィルタ41、エッジ検出フィル
タ42の検出位置の配置図、図10(b)はエッジ検出
フィルタ41のフィルタ図、図10(c)はエッジ検出
フィルタ42のフィルタ図を示すものである。本発明の
第1の実施例においてN、Mは特定されるものではない
が、例えばN=2、M=256として以下の説明を行な
う。
【0069】図9において、エッジ検出フィルタ41は
第1検出器A(41a)〜第9検出器A(41i)の9
個の検出器と検出器(41a〜41i)の出力を加算す
る加算器410より構成され、加算信号ESAを生成す
る。図10(a)に図示するように、9個の検出器(4
1a〜41i)は、階調変換回路1が処理する着目画素
位置を位置Eとすると、位置Eを含む周辺位置A〜Iを
それぞれの検出位置としてエッジ量を検出する。検出器
(41a〜41i)には同じフィルタを使用する。例え
ば、エッジ成分の抽出には、図10(b)に図示する1
次微分フィルタ4100、4101を用い、図示した各
フィルタの重み係数で加算されたそれぞれの結果の絶対
値を加算してエッジ量とする。
【0070】図22は、エッジ検出フィルタ41の第n
検出器A(41a〜41i)の1つを実現する回路ブロ
ック図である。ここで、nは1〜9である。遅延回路4
18は、N値画像データ100をラインメモリで副走査
方向jに遅延させる。副走査方向jに遅延したデータは
ラッチによって主走査方向iに遅延され、用いるフィル
タの係数によって、それぞれ加算回路412a〜412
dで加算される。加算器413は副走査方向jの差分値
を演算し、絶対値回路415は加算器413の絶対値を
算出することで副走査方向jのエッジ成分(フィルタ4
100のエッジ成分)を出力する。また、加算器414
は主走査方向iの差分値を演算し、絶対値回路416は
加算器414の絶対値を算出することで主走査方向iの
エッジ成分(フィルタ4101のエッジ成分)を出力す
る。加算器417は主走査方向iのエッジ成分と副走査
方向jのエッジ成分を加算することで、着目画素のエッ
ジ成分を出力する。図22は1次微分フィルタを実現す
る回路であり、主走査方向iの遅延用ラッチと副走査方
向jの遅延用ラインメモリを増減させることで、用いら
れる1次微分フィルタの係数に合わせることができる。
【0071】同様に、エッジ検出フィルタ42は第1検
出器B(42a)〜第9検出器B(42i)の9個の検
出器と検出器(42a〜42i)の出力を加算する加算
器420より構成され、加算信号ESBを生成する。図
10(a)に図示するように、9個の検出器(42a〜
42i)は階調変換回路1が処理する着目画素位置を位
置Eとすると、位置Eを含む周辺位置A〜Iをそれぞれ
の検出位置としてエッジ量を検出する。検出器42a〜
42iには同じフィルタを使用する。例えば、エッジ成
分抽出には図10(c)に図示する1次微分フィルタ4
200、4201を用い、図示した各フィルタの重み係
数で加算されたそれぞれの結果の絶対値を加算してエッ
ジ量とする。
【0072】図8に図示するように、エッジ検出特性
は、異なるピークを有する空間周波数特性を示す。フィ
ルタ4100、フィルタ4101のピーク周波数をFS
aとし、フィルタ4200、フィルタ4201のピーク
周波数をFSbとすると、FSa>FSbの関係とな
る。よって、文字・図形などの周波数の高いパターンの
輪郭検出にはエッジ検出フィルタ41が適し、テクスチ
ャ、網点周波数に影響されず写真などの低い周波数の輪
郭検出にはエッジ検出フィルタ42が適する。また、複
数の検出器の加算値をエッジ量とすることにより複数の
検出器の検出値が大きく、かつ、相関が高いときに大き
な出力となる。よって、2値化処理によって起こるデー
タの拡散、または独特のテクスチャによる影響を受けず
にエッジ検出ができる。
【0073】図9において、第1比較回路43は、信号
ESAと比較レベルCPA(信号64)を比較し、ES
A>CPAのとき「H」を出力し、ESA≦CPAのと
き「L」を出力する。同様に、第2比較回路44は、信
号ESBと比較レベルCPB(信号65)を比較し、E
SB>CPBのとき「H」を出力し、ESB≦CPBの
とき「L」を出力する。ここで、「H」は輪郭領域と判
定し、「L」は非輪郭領域と判定した判定レベルとす
る。
【0074】AND回路45は、制御信号62(信号C
ONT2)が「H」のとき、第1比較回路43の出力を
有効にし、「L」のときは無効で、かつ出力を常に
「L」とする。同様に、AND回路46は制御信号63
(信号CONT3)が「H」のとき、第2比較回路44
の出力を有効にし、「L」のときは無効で、かつ出力を
常に「L」とする。
【0075】OR回路47はAND回路45、AND回
路46の出力のいずれかが「H」のときに「H」の識別
信号400を出力し、どちらも「L」のとき「L」を出
力する。ここで、「H」は輪郭領域と判定し、「L」は
非輪郭領域と判定したレベルとする。このように、第1
比較回路43、第2比較回路44は、比較レベルCP
A、CPBをパラメータにして、複数位置で検出された
エッジ信号を加算した信号ESA、信号ESBの検出信
号を判定する。図8に図示するように、比較レベルCP
Aによって識別aの領域が検出され、比較レベルCPB
によって識別bの領域が検出される。よって、比較レベ
ルCPA、CPBのパラメータで識別する周波数領域を
制御することができる。
【0076】また、制御信号62は第1比較回路43の
判定結果の有効、無効を制御し、制御信号63は第2比
較回路44の判定結果の有効、無効を制御する。結果、
写真画像の輪郭、文字画像の輪郭、図形画像の輪郭、網
点画像の輪郭、文字・写真混在画像の輪郭など最適条件
の異なる対象画像の輪郭領域検出に対応でき、さらに検
出特性の制御ができる。
【0077】また、図9に図示する識別回路4は、図1
1に図示するように、9個の検出器(41a〜41i)
の出力と、レジスタ411の値とを9個の比較器(41
j〜41r)でそれぞれ比較し、レジスタ411の値以
上を加算器410で加算するように改良しても良い。同
様に、9個の検出器(42a〜42i)の出力と、レジ
スタ421の値とを9個の比較器(42j〜42r)で
それぞれ比較し、レジスタ421の値以上を加算器42
0で加算するように改良しても良い。
【0078】この改良によって改善される効果につい
て、以下、図12(a)、図12(b)、図12
(c)、図12(d)を用いて説明する。図12(a)
は、2値化データ100のパターン図を図示したもので
ある。領域2000は文字・図形領域を示し、領域20
00の内部の領域2200は、2値化処理によってデー
タが拡散し、文字・図形のイメージデータが移動した例
である。このデータの移動は、コンピュータの描画によ
る電子データでは発生しない。しかし、スキャナーなど
の入力によって原稿が読み込まれる場合、原稿濃度が薄
い、または、かすれた状態では多く発生する。また、非
輪郭領域での領域2100は、K値画像データの濃淡値
が小さいときに、2値化処理によって多く発生する孤立
点である。これは、K値画像データの濃淡値が一定のデ
ータとすると、誤差拡散法、ディザ法などのディジタル
ハーフトーン技術では、ある広い領域で濃淡値を平均的
に保存するように2値化処理するからである。
【0079】図12(b)は、エッジ検出フィルタ41
のうち、着目画素位置Eを検出する第5検出器A(41
e)を1つ用て、画像のエッジを検出したときの出力図
を図示したものである。第5検出器A(41e)は、フ
ィルタ4100、フィルタ4101を用い、主走査方向
と副走査方向の画像のエッジを検出し、それぞれの出力
を合成することで着目画素位置Eでのエッジを検出す
る。実施回路は図22と同じである。このエッジ検出の
出力データを用いて、領域を識別する。誤差拡散法、デ
ィザ法などのディジタルハーフトーン技術では、2値値
化する前のデータが一定値でも、2値化処理によってデ
ータが拡散するため、エッジ出力Egは「0」にならな
い。よって、非輪郭領域での孤立点領域200の影響
(誤識別)を考慮し、識別する判定レベルを「3」以上
とすると、図12(b)の点線で囲まれた領域3000
を輪郭領域として検出できる。図12(b)に図示する
うに、孤立点領域2100の誤検出はないものの、文字
・図形領域2000は検出されず、外側の領域を検出し
ている。さらに、検出領域3000は、図12(a)に
図示した、2値化処理によってデータが移動した領域2
200の影響を受け、領域3000が孤立した状態で識
別している。判定レベルを「2」以上とすると、識別領
域は広がるが、領域3000が孤立した状態は解決され
ない。また、孤立点領域2100の周辺で、誤検出領域
がさらに多くなる。
【0080】図12(c)は、エッジ検出フィルタ41
のエッジ出力ESAの出力図を図示したものである。エ
ッジ検出フィルタ41は第1検出器A(41a)〜第9
検出器A(41i)の9個の検出器と検出器(41a〜
41i)の出力を加算する加算器410より構成され、
加算信号ESAを生成するので、各検出器(41a〜4
1i)の相関が大きいと、より大きなエッジ成分を出力
し、相関が小さいと、エッジ成分の出力は大きくならな
い。よって、非輪郭領域では、孤立点の影響を抑え、輪
郭領域ではデータの拡散による影響を受けずに領域を識
別できるようになる。ここで、図9に図示する第1比較
回路43の判定レベルCPAの値を「8」に設定する
と、図12(c)の点線で囲まれた領域3000を輪郭
領域として検出できる。孤立点領域100の誤検出はあ
るものの、文字・図形領域2000の周辺を含めて広い
領域を1つの連結した状態で検出している。また、検出
領域3000は、図12(a)に図示した、2値化処理
によってデータが移動した領域2200の影響を全く受
けていない。ここで、判定レベルCPAの値を「15」
に設定することで、文字・図形領域2000のみ抽出し
て識別することもできる。このように、判定レベルCP
Aの値の設定を異ならせることで、抽出する領域を異な
らせ、識別領域を変化させることができる。
【0081】図12(d)は、図11に図示する改良し
たエッジ検出フィルタ41のエッジ出力ESAの出力図
を図示したものである。この改良によって、エッジ成分
が所定レベル以上を加算対象とするので、孤立点の影響
を排除でき、図12(c)の孤立点の誤検出を改善す
る。ここで、比較値(REG1)を「1」とし、図11
に図示する9個のエッジ検出器(41a〜41i)のエ
ッジ出力Egを、それぞれ各比較器(41j〜41r)
で比較し、Eg>1の時に加算器410でエッジ出力E
gを加算する。さらに、図9に図示する第1比較回路4
3の判定レベルCPAの値を「8」に設定すると、図1
2(d)の点線で囲まれた領域3000を輪郭領域とし
て検出できる。孤立点領域2100の誤検出もなく、文
字・図形領域2000の周辺を含めて広い領域を1つの
連結した状態で検出している。また、検出領域3000
は、図12(a)に図示した、2値化処理によってデー
タが移動した領域2200の影響を全く受けていない。
よって、図12(c)と比べると、エッジ検出フィルタ
41の検出精度が向上していることが分かる。同様の処
理により、エッジ検出フィルタ42の検出精度も向上で
きる。ここで、判定レベルCPAの値を「12」に設定
することで、文字・図形領域2000のみ抽出して識別
することもできる。このように、判定レベルCPAの値
の設定を異ならせることで、抽出する領域を異ならせ、
識別領域を変化させることができる。
【0082】以上のことから、着目画素位置を含む周辺
位置から複数のエッジ検出フィルタで検出されるエッジ
量を加算し、所定レベルと比較することで、輪郭領域で
ある文字・図形領域を精度良く検出できる。さらに、エ
ッジ検出フィルタで検出されるエッジ量を、所定値と比
較判定して、所定以上の値を加算する処理を追加するこ
とで、2値化処理で生じるデータ拡散の影響を排除で
き、さらには、2値化画像中のテクスチャによる誤検出
を排除できる。結果、非輪郭領域での誤検出量を小さく
し、かつ輪郭領域のエッジ量を加算処理できるので、エ
ッジ検出精度をより向上できる。
【0083】また、図9、図11に図示する識別回路4
は、N値階調画像中の輪郭領域と非輪郭領域を識別する
ので、それぞれの識別領域で異なる階調変換処理(N値
画像をM値画像[N<M]に変換する処理)を用いるこ
とができる。よって、それぞれの輪郭領域と非輪郭領域
に最適な階調変換処理を用いることで、N値階調画像全
体に対して、解像度と均一性の両立ができる階調変換処
理が実現できる。
【0084】また、輪郭領域の近傍では、階調変換処理
のn×mの走査開口が、輪郭領域の文字・図形領域20
00と非輪郭領域を含めた2値化データから中間状態の
推定値NAを出力する。この中間領域は、画質上、解像
度が優先する領域なので、輪郭領域として識別する必要
がある。n×mの走査開口が文字・図形領域2000を
含む位置を輪郭領域と判定するには、文字・図形領域2
000の周辺を含めて広い領域を1つの連結した状態で
検出する必要があり、この理由から、図9に図示する識
別回路4は、文字・図形領域2000の周辺を含めて広
い領域を1つの連結した状態で検出するので、階調変換
処理と非常に相性が良い。
【0085】次に、データ変換回路7について図13、
図14、図15を用いて説明する。図13はデータ変換
回路7のブロック図、図14(a)はデータ変換回路7
の係数設定を説明するためのフィルタ図、図14(b)
はデータ変換曲線図、図15はデータ変換回路7の動作
説明図を示すものである。ここでは、N=2、M=17
とし、さらに図2に図示する第1正規化回路112の正
規化係数を1(SA=NA)として説明する。
【0086】図13において、入力される推定値NA
(信号300)は、図2に図示される第1多値化変換回
路11によって生成される信号である。第1多値化変換
回路11の第1加算回路111には図3(b)に図示す
るフィルタ1110を用いる。データ変換回路7の係数
設定回路71は、係数設定レジスタ72にデータ変換係
数を設定する。データ変換係数は、第1多値化変換回路
11の第1加算回路111で用いるフィルタ1110の
重み係数に基づいて算出される。算出方法については後
述する。
【0087】第1多値化変換回路11が出力した推定値
NA(信号300)は、減算器77によってレジスタ7
2aの値「4」が減算され、さらに減算結果はレジスタ
72cの値「2」が乗算器78によって乗算され、信号
780を得る。比較回路73は、入力条件がA>Bの時
に出力信号730を「H」レベルにし、A≦Bのとき
「L」レベルする。選択回路75は、比較回路73の出
力信号730が「H」レベルの時、レジスタ72dの値
「16」を選択し、「L」レベルのときに出力信号78
0を選択し、出力信号750を出力する。比較回路74
は入力条件がA<Bの時に出力信号740を「L」レベ
ルにし、A≧Bのとき「H」レベルする。除去回路76
は、信号740が「L」レベルのとき出力信号を「0」
とし、「H」レベルのとき、出力信号750を出力信号
700として出力する。
【0088】ここで、図14(a)を用いて、係数設定
レジスタ72に設定する各レジスタ72a〜72dの値
の算出方法について説明する。図14(a)では、フィ
ルタ1110を実施例として説明する。各画素位置での
重み係数をW11〜W33とすると、W11、W13、
W31、W33は「1」、W12、W21、W23、W
32は「2」、W22は「4」となる。重み係数は特定
されるものでないが、着目画素位置の重み係数が周囲画
素位置より大きいほど効果が大きい。さらに、主走査方
向i、副走査方向jで対象になるように係数を配置する
と、方向に依存しなくなるので、画質上好ましい。
【0089】レジスタ72aの値をreg(a)、レジ
スタ72bの値をreg(b)、レジスタ72cの値を
reg(c)、レジスタ72dの値をreg(d)とす
ると各レジスタ値は(数8)のように算出される。
【0090】
【数8】
【0091】reg(a)は行ライン上端の重み係数を
加算したが、行ライン上端、行ライン下端、列ライン左
端、列ライン右端のいずれか1つのライン上の重み係数
を加算すれば良い。reg(d)は重み係数の総和が設
定される。(数8)の演算は、走査開口の行方向の端
行、若しくは列方向の端列に位置する画素位置から得ら
れる想定上の推定値分を、推定値NAから予め除去する
ことで、開口を等価的に小さくする方向にデータ変換を
行うので、先鋭度を向上させる。走査開口サイズが大き
くなった場合でも走査開口の行方向の端行、若しくは列
方向の端列に位置する画素から得られる想定上の推定分
を、予め推定値から削除するので同様の効果がある。
【0092】以上のデータ変換により、入力される推定
値NA(信号300)は図14(b)に図示するデータ
変換曲線によって変換され、出力信号700として出力
される。図15は、2値画像データ上を図14(a)の
フィルタ1110で主走査方向iへ移動させた場合の推
定値NA(信号300)と、推定値NA(信号300)
をデータ変換回路7で処理した信号700を比較した図
面であり、先鋭度(解像度)が向上している様子がわか
る。
【0093】この変換信号700を、図1で図示した選
択回路6の入力Dに用いることによって、識別回路4で
識別した輪郭領域の先鋭度(解像度)を向上させること
ができる。また、誤識別が非輪郭領域で存在しても急激
な濃度変化を起こさないので、画質劣化を小さく抑える
ことができる。なお、データ変換回路7のレジスタ72
に設定するの各値(72a〜72d)が固定される場合
は、データ変換回路7をROMに置き換え、内部にデー
タ変換係数に対応するデータ変換テーブルを格納して同
様のデータ変換を行っても良い。さらに、データ変換回
路7のレジスタ72に設定するの各値(72a〜72
d)が可変される場合は、データ変換回路7をRAMに
置き換え、フィルタ1110の重み係数に対応する係数
を算出し、変換曲線に対応する変換テーブルを再度作成
し、作成した変換テーブルをRAMに再度設定するよう
にしても良い。
【0094】次に、強調回路5について図1、図16を
用いて説明する。図16は強調回路5のブロック図であ
る。図16において、遅延回路50は3ラインのライン
メモリより構成され、副走査方向jに推定値NA(信号
300)を遅延させる。遅延されたデータは、遅延回路
51によって主走査方向iに遅延する。遅延回路51は
ラッチによって構成される。乗算回路52は強調する着
目画素位置の値P(i,j)を5倍にする。加算回路5
4は、着目画素位置の周辺に位置する画素値P(i−
1,j−1)、P(i+1,j−1)、P(i−1,j
+1)、P(i+1,j+1)を加算する。乗算回路5
6は、加算回路54の出力を−1倍する。加算回路53
は、乗算回路52と乗算回路56の出力を加算する。絶
対値回路55は加算回路53の出力の絶対値を算出し、
強調信号EF(信号500)を出力する。
【0095】この強調回路5は、推定値NA(信号30
0)の画像を着目画素位置毎、即ち1画素単位で強調処
理する。よって、着目する強調位置をP(i,j)とす
ると、強調信号EFは(数9)により演算される。ただ
し、ABS[ ]は絶対値をとる演算である。
【0096】
【数9】
【0097】また、同様の強調信号EF(信号500)
は、推定値NA(信号300)を3ラインのラインメモ
リで遅延させずに生成することもできる。この場合は、
強調する着目画素位置(i,j)を含む位置(i,
j)、位置(i−1,j−1)、位置(i+1,j−
1)、位置(i−1,j+1)、位置(i+1,j+
1)の5点を、推定位置として、それぞれ図2の第1多
値化変換回路11を用いて推定値NAを算出し、算出さ
れた各位置での推定値NA(i,j)、NA(i−1,
j−1)、NA(i+1,j−1)、NA(i−1,j
+1)、NA(i+1,j+1)を(数9)の各位置に
対応する画素値として代入することで、N値階調画像1
00から直接に強調信号EF(信号500)を得ること
ができる。 このN値階調画像100から直接に強調信
号EFを得ると、遅延回路50の3ラインのラインメモ
リの容量が大幅に削減できる。本発明の第1の実施例で
はN=2、M=256である為、信号300の遅延は8
ビット/画素を行なうのに対して、N値階調画像100
の遅延は1ビット/画素となる。遅延ライン数が同じ場
合、ラインメモリ容量は1/8となる。N値階調画像1
00から直接に強調信号EFを得る方法は、5点を着目
位置として推定するので第1多値化変換回路11の規模
は5倍になる。しかし、削減されるメモリ容量の7/8
に相当するゲート換算数と、5倍の第1多値化変換回路
11の規模のゲート換算数では、N値階調画像100か
ら直接に強調信号EF(信号500)を得る方がゲート
換算数が小さい。これは、LSI化する際に有利とな
り、高速化できるといった効果がある。
【0098】以上の強調回路5を用いることで、先鋭渡
を高めた推定値NAの強調画像を得ることができる。こ
の強調信号500(信号EF)をN値階調画像中の輪郭
領域に用いることによって、エッジの先鋭度の劣化を抑
えることができる。また、輪郭領域のみ強調することで
非輪郭領域の平滑性を劣化させることなくM値階調画像
を得ることができる。結果、輪郭領域ではエッジが保存
され、非輪郭領域では平滑性の良いM値階調画像(N<
M)を得ることができる。
【0099】次に、選択回路6について図1を用いて説
明する。選択回路6は、制御信号61(信号CONT
1)と識別信号400(信号SE)によって、入力A
(信号200)、入力B(信号300)、入力C(信号
200)、入力D(信号500または信号700)の選
択を行ない、選択信号600を出力する。
【0100】選択する条件は、例えば(表1)のように
行なう。ここで、選択信号600をOUTとする。ま
た、信号400(信号SE)の「H」レベルは輪郭領
域、「L」レベルは非輪郭領域と判定した結果を表わ
す。
【0101】
【表1】
【0102】(表1)より、制御信号61(信号CON
T1)は3ステップの信号レベルを有する。よって、選
択回路6は制御信号61によって以下の選択を行う。信
号レベルが「0」のときは、非輪郭領域に入力A、輪郭
領域に入力Bを選択する。信号レベルが「1」のとき、
非輪郭領域に入力C、輪郭領域に入力Dを選択する。信
号レベルが「2」のとき、非輪郭領域に入力B、輪郭領
域に入力Dを選択する。
【0103】よって、「写真モード」では、階調性が重
視されるので入力A、入力Bを用いて処理し、輪郭領域
の強調処理は行なわない。「文字・写真モード」では、
解像度と階調性が重視されるので入力C、入力Dを用い
て処理し、輪郭領域の強調処理を行なう。さらに、「文
字モード」では、解像度が重視されるので入力Bと入力
Dを用いて処理し、輪郭領域の強調処理を行なう。
【0104】このように、後述する操作パネル91から
の設定操作によって、(表1)に示す「処理モード」を
設定し、制御回路92が対応する制御信号61(信号C
ONT1)の設定を行うことで、種々の対象画像に最適
なN値階調画像からM値階調画像(N<M)への変換処
理が実行できる。また、強調処理を行う強調回路5の出
力信号500を、データ変換回路7の出力信号700に
置き換えても良い。データ変換回路7は、走査開口の行
方向の端行、若しくは列方向の端列に位置する画素位置
から得られる想定上の推定値分を、推定値NAから予め
除去することで、開口を等価的に小さくする方向にデー
タ変換を行うので、先鋭度を向上させる。
【0105】以上、第1の実施例によって輪郭領域では
エッジ劣化が少なく、非輪郭領域では平滑性の良いM値
階調画像(N<M)を得ることができる。以下、本発明
の第2の実施例における階調変換処理装置ついて図面を
参照しながら説明する。図17は本発明の第2の実施例
における階調変換処理装置のブロック図を示すものであ
る。
【0106】図17において、第1変換回路2はRAM
などのLUTで構成され、制御回路92から制御信号9
20(信号TAB1)を経由して設定される変換テーブ
ルによってK値画像データを変換する。N値化回路8
は、第1変換回路2からのK値画像データをN値階調画
像データ(K>N)に変換する。
【0107】画像メモリ9は、例えば半導体メモリまた
はハードディスク装置等からなりN値化回路8からのN
値階調画像データを記憶する。推定回路93は図1に図
示する本発明の第1の実施例の階調変換処理装置であ
り、画像メモリ9からのN値階調画像データ100をM
値階調画像データ600(N<M)に変換する。
【0108】第2変換回路3はRAMなどのLUTで構
成され、制御回路92から制御信号921(信号TAB
2)を経由して設定される変換テーブルによってM値階
調画像データを変換する。制御回路92は、操作パネル
91からの設定信号に応じて推定回路93、第1変換回
路2、第2変換回路3に制御信号を出力する。
【0109】操作パネル91は例えば複数のキーより構
成され、画像の解像度レベルの設定、「写真モード」、
「文字・写真モード」、「文字モード」、「文字・図形
モード」「網点モード」値等の入力スイッチの設定に従
って、制御回路92に設定された内容に応じて設定信号
を出力する。以上のように構成された階調変換処理装置
について、以下にその動作を説明する。
【0110】まず、N値化回路8においてK値画像から
N値画像(K>N)へ変換する実施例について図21を
用いて説明する。N値化処理を行なう変換方法はディザ
法、誤差拡散法などがあが、本発明の第2の実施例で
は、例えば、図21に図示する誤差拡散法によってK値
画像データをN値画像データに変換する。図21におい
て、K値画像データfxyは加算器81によって着目画
素周辺の積算誤差値Errと加算され出力f´xyを出
力する。このf´xyはN値化処理回路82で予め設定
される複数のしきい値と比較されることでN値に量子化
され、出力gxyが出力される。加算器83はexy=
f´xy−gxyの演算を行い、量子化誤差exyはあ
る重み係数で着目画素周辺に分配され、誤差メモリ86
に記憶される。かけ算器84は着目画素周辺に分配され
た誤差値eにウェイトマトリクスWijの重み係数をか
け算して積算誤差値Errを出力する。信号801はE
rr=ΣΣe(x+i、y+j)×Wijとなる。例え
ば、N=2とすると、gxyは「0」、「255」の2
値データを出力し、正規化回路87は「0」、「25
5」の2値データを「0」、「1」の2値データに正規
化する。これによって、K値画像データはN値画像デー
タに正規化される。
【0111】推定回路93の入力画像に、図21に示す
誤差拡散法で生成されるハーフトーン画像を用いると、
エッジ部の劣化が少なく、かつ疑似輪郭のない解像度と
階調性を両立する推定復元を行なうことができる。ここ
では誤差拡散法をK値階調をN値階調(K>N)にする
N値化処理として用いたが、N値化回路8は、本発明の
第2の実施例で特定されるものでなく、画像中の平均的
なデータ値を保存する処理であれば良い。よって、公知
のN値化(K>N)手段で処理を行って良く、例えば、
平均誤差最小法、ディザ法、多値ディザ法等を用いても
良い。
【0112】次に、第1変換回路2、第2変換回路3に
ついて、図17、図18、図19、図20を用いて説明
する。図18(a)は第1変換回路2、第2変換回路3
の変換動作の説明図、図18(b)は走査開口位置と黒
画素位置の関係図、図19はデータ変換の説明図、図2
0は変換テーブルの説明図である。本発明の第2の実施
例においてN、M、Kは特定されるものでないが、N=
2、M=256、K=256とする。また、説明を容易
にするために図2に図示する階調変換回路1の中で、第
1多値化変換回路11の推定値NAを実施例として説明
する。また、第1加算回路111に用いるフィルタ11
10の走査開口を2×2とし、開口内の加算重み係数を
すべて1として、その推定動作の説明を行なう。よっ
て、第1加算回路111は着目画素位置の画素値をP
(i,j)、重み付け係数をW(i,j)とすると、信
号SAはSA=ΣΣW(i,j)・P(i,j)である
から、(数3)はSA=P(i,j)+P(i+1,
j)+P(i,j+1)+P(i+1,j+1)とな
る。ここで、・は乗算を示す演算子である。また、Sa
=4、Ma=4となる。これに伴って、第1正規化回路
112の正規化は(数5)に従って、Ma=4、M=2
56を代入して算出され、推定値NAが出力される。
(M−1)/Maはおおよそ64となるので、走査開口
2×2の領域でカウントされる1個の黒画素は、推定値
NAでは64のデータ値となる。
【0113】まず、第1変換回路2、第2変換回路3に
図18(a)に図示する変換曲線3を設定した場合の説
明を行なう。変換曲線3は、入力信号Xinと出力信号
YoutがYout=Xinなる関係をもつ。これは、
入力信号をそのまま出力信号とする変換テーブルであ
る。推定回路93は、N値階調画像からM値階調画像
(N<M)を推定する。K=Mとすれば、N値化回路8
に入力されるK値画像を推定することになる。N値化回
路8は、着目画素の濃淡データを「0」、「255」の
2値データに変換し、生じる誤差を周辺画素に拡散させ
る。「0」、「255」の2値データは「0」、「1」
に正規化され、画像メモリ9に記憶される。この2値量
子化処理によって、8ビット/画素は1ビット/画素に
変換され、データ容量は1/8に圧縮される。この圧縮
画像は、ビットマップ構造を有し、圧縮率は固定長であ
る。よって、可変長符号化による圧縮に比べ、圧縮時間
が一定の為、リアルタイム処理に適する。さらには、画
像メモリ9内の画像データはビットマップ構造を有する
ため、可変長符号化による圧縮画像のように一旦伸長し
てから編集する必要がないので、重ね編集を高速に実行
できるものである。この2値データの「0」を白ドッ
ト、「1」を黒ドットで表現する出力装置、若しくは、
2値データの「1」を白ドット、「0」を黒ドットで表
現する表示装置に出力すればドットの粗密によるデジタ
ルハーフトーンの画像が得られる。
【0114】画像メモリ9に格納した「0」、「1」の
2値データから、M値階調画像を第1多値化変換回路1
1で推定する。例えば、一定値「16」のK値画像デー
タはN値化回路8によって正規化データ「0」、「1」
に変換され、「0」を白画素、「1」を黒画素で図示す
ると、図18(b)のように主走査方向にDx、副走査
方向にDyの距離を有する「0」「1」の2値データに
変換される。第1多値化変換回路11は、走査開口内の
データ値を加算し、正規化処理することでM値階調画像
の推定を行なう。走査開口が2×2で、加算の重み付け
係数をすべて1にすると、M=256、Ma=4とな
り、黒ドット「1」は(数5)によりデータ値でおおよ
そ64に換算される。
【0115】K値データが小さい値、即ち、画像のハイ
ライト領域では、黒画素(2値データの「1」)の拡散
範囲より走査開口サイズが小さくなり、走査位置によっ
て推定値NAが変動する。図18(b)に図示した走査
位置Aでは、推定値が64、位置Bでは0、位置Cでは
64となる。一定値「16」のK値画像データに対し、
推定値は一定とならず変動している。シャドウ領域にお
いても、白画素(2値データの「0」)の拡散範囲より
走査開口サイズが小さくなり、やはり推定値NAは変動
する。
【0116】このハイライト領域、シャドウ領域の推定
値NAの変動を改善する為、図18(a)に図示する変
換曲線1を第1変換回路2に、変換曲線2を第2変換回
路3に設定する。変換処理の概念的な説明を図18
(a)、図18(b)、図18(c)を用いて説明す
る。ここで、入力データを一定値で16、即ち、図18
(a)のH点におけるK値画像データの変換処理につい
て説明する。また、図18(b)、図18(c)では、
2値データの「0」を白画素、「1」を黒画素で図示す
る。
【0117】図18(a)に図示するように、変換曲線
1によって、入力データ「16」は、第1変換回路2の
変換曲線1によって4倍にされ、「64」の出力データ
(B点)に変換される。また、この4倍にされたK値画
像データ「64」は、N値化回路8によって「0」
「1」に変換される。概念的には、データが4倍になっ
ているので図18(c)のように主走査方向にDx/
2、副走査方向にDy/2の距離を有する「0」「1」
の2値データに変換される。図18(c)に図示した走
査位置Aでは、推定値NAは64であり、位置Bで6
4、位置Cで64となる。しかし、K値画像データは変
換曲線1で4倍にされているので、変換曲線2を用いて
1/4倍(E点)にし、位置Aでは16、位置Bでは1
6、位置Cでは16とする。結果、図18(a)に比
べ、推定値NAの変動を抑え、かつ精度の良い推定値を
得ることができる。
【0118】図18(a)のG点は、K値画像データの
信号レンジの中央値で、0から255を入力する信号範
囲とした場合、128の位置に設定される点である。第
1変換回路2では、G点以下のハイライト領域では直線
AGよりK値画像データが大きくなるように変換し(例
えば、点ABGを通る曲線)、G点以上のシャドウ領域
でが直線GDより小さくなるように変換(例えば点GC
Dを通る曲線)する。これによってハイライト領域では
黒画素(2値データ「1」)の拡散範囲、またはシャド
ウ領域では白画素(2値データ「0」)の拡散範囲が小
さくなる。また、第2変換回路3では、第1変換回路2
で行った変換処理の逆変換処理を行なう。即ち、第2変
換回路3では、G点以下のハイライト領域での曲線AB
Gをによる変換値を、AEG点を通る曲線により逆変換
し、G点以上のシャドウ領域での曲線GCDによる変換
値を、GFD点を通る曲線により逆変換する。
【0119】このように、K値画像データを信号レンジ
の中央値近傍に集中するように第1変換回路2で変換
し、M値データの推定値NAを第2変換回路3で逆変換
すると、ハイライト領域、またはシャドウ領域で、推定
値NAの変動が小さくなる。以上、変換処理の概要につ
いて述べたが、詳細について図19(a)、図19
(b)、図19(c)、図19(d)、図19(e)、
図19(f)を用いて説明する。
【0120】図19(a)は、K値画像データの実施例
を示すものである。説明において、K値画像データの最
大値は255、最小値は0とする。実施例では、K値画
像データの最大値255のほぼ1/16にあたる一定値
「16」を処理する対象データとする。図19(b)
は、図19(a)のK値画像データをN値化回路8で2
値化処理したときの2値化データ100の例を示すもの
である。図19(b)に図示するように、平均的な状態
では領域A(4×4)の中で「1」が1個存在する2値
化データが得られる。
【0121】図19(c)は、図19(b)の2値化デ
ータ100を、第1多値化変換回路11で推定した場合
の推定値NAの出力を示すものである。領域A内の平均
値は「16」となり、確かに領域Aを単位とする平均値
では、K値画像データが推定されているが、内部の個々
の画素位置では、推定値NAの変動が0から64と大き
い。
【0122】一方、図19(d)は、図19(a)のK
値画像データ「16」を変換曲線1(変換1)で4倍に
変換し、K値画像データの最大値255のほぼ1/4に
あたる「64」をN値化回路8で2値化処理した2値化
データ100の例を示すものである。図19(d)に図
示するように、平均的な状態では領域Aのなかで「1」
が4個存在する2値化データに変換される。
【0123】図19(e)は、図19(d)の2値化デ
ータ100を、第1多値化変換回路11で推定した場合
の推定値NAの出力を示すものである。次に、図19
(f)は、図19(e)の推定値NAを、変換曲線2
(変換2)で1/4倍に逆変換した出力である。ここ
で、1/4倍にする理由は、N値化回路8に入力するK
値画像データを変換曲線1(変換1)で4倍に変換した
ため、変換前の状態に戻す逆変換が必要となるためであ
る。図19(f)では、領域Aの内部において、個々の
画素位置での推定値NAの変動はなく、かつ、K値画像
データ「16」が精度良く推定されている。
【0124】ここで、変換による効果を説明すると、変
換を行わない図19(c)の推定値NAに比べて、第1
変換回路2、第2変換回路3で変換を行う図19(f)
の推定値NAは、明らかに推定値の変動が抑えられてお
り、さらには精度の良い推定値が得られている。この変
換処理は、2値化データが拡散しやすいハイライト領
域、またはシャドウ領域で特に効果がある。
【0125】以上のように、K値画像データを信号レン
ジの中央値近傍に集中するように第1変換回路2で変換
し、変換したK値画像データをN値化データ(K>N)
にN値化変換することで、ハイライト領域の黒ドット、
またはシャドウ領域の白ドットのデータ拡散範囲を抑え
ることができる。このN値化データ(K>N)から得ら
れるM値データ(N<M)の推定値NAを第2変換回路
3で逆変換すると、ハイライト領域、またはシャドウ領
域で、推定値の変動を抑え、かつ精度のよい推定値NA
を得ることができる。これは、N値化回路8の2値化処
理によって起こるデータの拡散範囲を制御することに相
当し、着目画素位置からの距離が小さい領域に、白ドッ
ト「0」若しくは黒ドット「1」のデータの拡散範囲を
抑えることで、局所的な変動を抑えた推定値NAを得る
ことができるものである。
【0126】また、第1変換回路2、第2変換回路3の
変換動作は、白ドット「0」若しくは黒ドット「1」の
データの拡散範囲を、ハイライト領域、またはシャドウ
領域で、着目画素位置からの距離が小さくなるように抑
えるので、走査開口を小さく設定しても、推定値の変動
を抑えることができる。走査開口を小さくすることで回
路規模を小さくでき、さらに、解像度を高めることがで
きる。 この変動が小さい推定値NA(M値画像デー
タ)を、出力装置、若しくは、表示装置に出力すれば濃
度ムラの少ない高品位な画像が得られる。
【0127】また、推定回路93を図1に図示する階調
変換処理装置としたが、図2に図示する階調変換回路
1、第1多値化変換回路11、または多値化変換回路1
2としても良い。所定の走査開口内の画素値から多値化
レベルを推定することでN値階調画像をM値階調画像
(N<M)に変換する装置ならすべてに効果がある。ま
た、推定値NAの変動量は第1変換回路2の変換量、第
1加算回路111に用いるフィルタ1110の走査開口
サイズにより決定される。開口サイズが一定の場合は変
換量が大きい程効果があるが、図18(a)の直線BC
の変化量も小さくなり、エッジ成分の検出量は抑圧され
る。これは、検出したエッジ成分によって推定する開口
サイズを制御する装置では影響が大きい。例えば、文字
・図形では直線BCの変化量が大きい方が好ましい。
【0128】よって、処理する画像に対応するように、
操作パネル91上に「処理モード」を設定する操作キー
を設け、操作キーの設定により設定信号を制御回路92
に出力する。制御回路92は変換メモリを内蔵し、変換
テーブルを複数種記憶する。操作パネル91から設定さ
れる「処理モード」に応じて変換テーブルを信号92
0、信号921を経由して第1変換回路2、第2変換回
路3の変換テーブルを再設定する。 図20に図示する
ように、画質調整用の変換テーブルは、例えば、変換メ
モリに格納されている。エッジ成分を重視する「文字・
図形モード」が設定されると、LUT3の先頭アドレス
から変換曲線3のテーブルが読み出され、信号920を
経由して第1変換回路2に、信号921を経由して第2
変換回路3に変換テーブルを再設定する。
【0129】同様に、平滑性を重視する「写真モード」
が設定されるとLUT1の先頭アドレスから変換曲線1
のテーブルが読み出され、信号920を経由して第1変
換回路2に、LUT2の先頭アドレスから変換曲線2の
テーブルが読み出され、信号921を経由して第2変換
回路3にそれぞれ変換テーブルを再設定する。図20に
図示するように、複数種の変換テーブルを変換メモリに
格納することで、種々の画像に対応することができ、画
質調整もできる。
【0130】更に、推定回路93は、制御回路92から
の制御信号61〜65を制御することでも種々の画像に
対応することができ、画質調整できる。以下、その動作
について図9、(表1)、(表2)を用いて説明を行な
う。
【0131】
【表2】
【0132】(表1)に示す動作により、制御信号61
(信号CONT1)は、「処理モード」に応じて強調処
理の有無(またはデータ変換の有無)など、各推定出力
の選択をする。制御信号62(信号CONT2)、制御
信号63(信号CONT3)は、図9に図示する識別信
号400を制御するものである。制御信号62(信号C
ONT2)は、図9に図示するAND回路45を制御
し、第1比較回路43で判定される結果の有効、無効を
制御する。また、制御信号63(信号CONT3)は図
9に図示するAND回路63を制御し、第2比較回路4
4で判定される結果の有効、無効を制御する。「H」レ
ベルで有効、「L」レベルで無効となる。比較レベルC
PA、比較レベルCPBは、識別レベルを操作する。比
較レベル値(CPA、CPB)が大きいほど、大きなエ
ッジ検出レベルが必要となり、識別領域が制限される。
逆に、比較レベル値(CPA、CPB)が小さいほど、
小さなエッジ検出レベルで識別するので、識別領域が広
くなる。 以上の制御信号を用いて、「処理モード」に
最適な制御値を設定する。
【0133】「写真モード」では、平滑性が重視される
ので識別処理を行なわい。よって、CONT2を
「L」、CONT3を「L」に設定する。この設定で
は、比較レベル値CPA、CPBは無効である。「文字
・写真モード」では、文字領域の解像度と写真領域の平
滑性の両方が重視されるので、識別処理を行う。しか
し、空間周波数が広範囲に分布する網点画像による誤識
別を考慮して、識別周波数の高いエッジ検出フィルタ4
1を用いた識別信号は無効にし、網点周波数より識別周
波数が低く、かつ網点周波数による誤識別が小さいエッ
ジ検出フィルタ42を用いた識別信号を有効にする。よ
って、CONT2を「L」、CONT3を「H」に設定
する。この設定では、比較レベルCPAの値は無効、比
較レベルCPBの値は有効である。
【0134】「文字モード」では、文字領域の解像度が
重視されるので識別処理を行う。さらに、空間周波数を
広範囲に検出した識別信号を得る為に、エッジ検出フィ
ルタ41とエッジ検出フィルタ42の両方を用いた結果
を有効にする。よって、CONT2を「H」、CONT
3を「H」に設定する。この設定では、比較レベルCP
A、比較レベルCPBの値は有効に機能する。さらに、
エッジの検出領域を広げる為に、比較レベルCPBの値
をB1からB2(B1>B2)に変更する。
【0135】また、操作パネル91に複数の画質設定キ
ーを設け、設定操作をすることで制御回路92は複数の
設定ステップで比較レベル値CPA、CPBを設定し、
識別領域を制御することで画質調整を行なう。以上のよ
うに第2の実施例によれば、制御信号61〜65を制御
することで、推定回路93は、種々の画像に対応するこ
とができ、画質調整できる。よって、N値階調画像をM
値階調画像(N<M)に変換する際に、種々の画像に対
応した最適な変換処理を行い、所望の画質調整も変換時
に実行することから、所望する画質で高品位なM値階調
画像(N<M)を生成できる。
【0136】以上のように、本発明の第1の実施例、第
2の実施例によれば、複数のエッジ検出の加算によって
輪郭領域を検出する識別手段を有することで、K値画像
をN値画像(K>N)に変換した際の、データの拡散に
よるデータ変動に影響されることなく、画像中の輪郭領
域と非輪郭領域を精度良く識別することができる。さら
に、N値画像中の輪郭領域は先鋭度を重視し、非輪郭領
域では階調性を重視した推定処理を実行する手段を有す
ため、N値画像中の輪郭領域および非輪郭領域のいずれ
の領域においても高品位なM値画像(N<M)を推定す
ることができる。
【0137】また、K値画像データを信号レンジの中央
値近傍に集中させる変換を行う手段を有し、変換された
K値画像データをN値化データ(K>N)に変換するこ
とで、N値化データの拡散範囲を抑えることができる。
このN値化データを推定手段が推定することで、走査開
口を小さくしても推定値の変動を抑えることができると
いった効果がある。小さい走査開口による処理は、解像
度が確保され、かつ低コストで実現できる。
【0138】また、特性の異なる複数のエッジ検出手段
の出力を画像特性に合わせて混合したエッジ成分量を生
成し、エッジ成分量によって複数の空間フィルタを混合
する手段を有することから、2値的な処理の状態変更を
伴わずに、かつ空間周波数に対して広範囲のエッジ成分
を抽出できる。よって、種々の画像若しくは画像領域に
適応した階調変換を行うことができる。
【0139】また、N値階調画像をM値階調画像(N<
M)に変換する際に、種々の画像に対応した最適な変換
処理を行うように制御する制御手段を有し、所望の画質
調整も変換時に実行する手段を有することから、所望の
画質で高品位なM値階調画像(N<M)を生成できる。
また、本発明を複写機、プリンタ、表示装置、FAX、
文書ファイルなどに応用することで、画像データ容量を
削減して記憶、データ転送を実現でき、出力および表示
段階で高品位な推定画像を得ることができる。さらに、
白黒画像に限らずカラーの出力装置およびカラーの表示
装置およびカラーのFAXに応用すれば、画質を維持し
ながら、さらに画像データ容量の削減を行なうことがで
きる。カラーでは、RGB画像、若しくは、YMC画像
のそれぞれの色に、白黒と同様の処理を行うことで実現
できる。
【0140】また、本発明の第1、第2の実施例におけ
る領域識別装置及び階調変換処理装置をすべてCPU、
またはDSPを用いた演算処理(ソフトウェア処理)に
よって実現してもよい。また、本発明の階調変換処理装
置を画像データの圧縮・伸長処理として用いると、固定
長の符号化とビットマップ構造を維持した圧縮・伸長処
理が実現できる。固定長の符号化は、固定した時間で圧
縮・伸長を行うので、リアルタイム処理を行う装置に最
適である。さらに、ビットマップ構造を維持した圧縮
は、画像記録装置内の任意の位置に対する重ね書き編集
を可能にし、可変長符号化方式のように圧縮画像を一度
再展開して編集する必要がないために編集処理の高速化
を図ることができる。以上の実施例の効果をまとめる
と、複数のエッジ検出の加算によって輪郭領域を検出す
る識別手段を有することで、K値画像をN値画像(K>
N)に変換した際の、データの拡散によるデータ変動に
影響されることなく、画像中の輪郭領域と非輪郭領域を
精度良く識別することができるといった効果がある。さ
らに、N値画像中の輪郭領域は先鋭度を重視し、非輪郭
領域では階調性を重視した推定処理を実行する手段を有
すため、N値画像中の輪郭領域および非輪郭領域のいず
れの領域においても高品位なM値画像(N<M)を推定
することができるといった効果がある。また、K値画像
データを信号レンジの中央値近傍に集中させる変換を行
う手段を有し、変換されたK値画像データをN値化デー
タ(K>N)に変換することで、N値化データの拡散範
囲を抑えることができる。このN値化データを推定手段
が推定することで、走査開口を小さくしても推定値の変
動を抑えることができるといった効果がある。小さい走
査開口による処理は、解像度が確保され、かつ低コスト
で実現できるといった効果がある。また、特性の異なる
複数のエッジ検出手段の出力を画像特性に合わせて混合
したエッジ成分量を生成し、エッジ成分量によって複数
の空間フィルタを混合する手段を有することから、2値
的な処理の状態変更を伴わずに、かつ空間周波数に対し
て広範囲のエッジ成分を抽出できる。よって、種々の画
像若しくは画像領域 に適応した階調変換を行うことがで
きるといった効果がある。また、N値階調画像をM値階
調画像(N<M)に変換する際に、種々の画像に対応し
た最適な変換処理を行うように制御する制御手段を有
し、所望の画質調整も変換時に実行する手段を有するこ
とから、所望の画質で高品位なM値階調画像(N<M)
を生成できるといった効果がある。
【0141】
【発明の効果】以上のように本発明は、エッジ検出特性
が同一で、かつ着目位置が異なる複数のフィルタの合成
値をエッジ成分とすることで、複数のフィルタの相関を
利用できるので、データの拡散、テクスチャの影響を排
除してN値画像中の輪郭領域と非輪郭領域を精度良く識
別できる。
【0142】また、第1の制御手段は、設定手段からの
処理モード若しくは画質調整値の設定値によって所定の
判定レベルを制御できるので、種々の画像に対応して異
なる識別領域を得ることができる。また、異なる特性の
エッジ検出フィルタの判定値から、領域を判定できるの
で、対象画像の画像特性の影響を抑えて領域識別を行う
ことができる。
【0143】また、第1の制御手段は、設定手段からの
処理モード若しくは画質調整値の設定値によって、第1
の判定値若しくは第2の判定値の有効、無効を制御でき
るので、対象画像の特性に合わせた領域識別を行うこと
ができる。また、第5の構成によって、識別手段からの
制御信号によって非輪郭領域は混合処理手段の出力を選
択し、輪郭領域では混合処理手段が混合としている平滑
フィルタの1つを選択するので、誤識別の影響を抑え
て、N値画像中の輪郭領域では解像度を確保した階調変
換を行い、非輪郭領域では階調性を確保した階調変換を
行うことができる。
【0144】また、識別手段からの制御信号によって非
輪郭領域は混合処理手段の出力を選択し、輪郭領域では
混合処理手段が混合としている平滑フィルタの1つを強
調した出力を選択するので、誤識別の影響を抑えて、N
値画像中の輪郭領域では先鋭度を確保した階調変換を行
い、非輪郭領域では階調性を確保した階調変換を行うこ
とができる。さらに、識別手段からの制御信号によって
非輪郭領域は第1の処理手段を選択し、輪郭領域では第
1の処理手段が混合としている平滑フィルタの1つを用
い、走査開口を等価的に小さくするようにデータ変換し
た出力を選択するので、誤識別の影響を抑えて、N値画
像中の輪郭領域では解像度を確保した階調変換を行い、
非輪郭領域では階調性を確保した階調変換を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における領域識別装置A
を含む階調変換処理装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の図1における階調変換
回路1のブロック図である。
【図3】(a)第2加算回路121に用いるフィルタ図
(1210)である。 (b)第1加算回路111に用いるフィルタ図(111
0)である。
【図4】エッジ抽出回路19に用いるフィルタ図(19
00、1901)である。
【図5】第1の実施例に用いる混合回路13の動作説明
図である。
【図6】エッジ抽出回路19の改良ブロック図である。
【図7】(a)第1エッジ検出回路15に用いるフィル
タ図(1500)である。 (b)第2エッジ検出回路16に用いるフィルタ図(1
600、1601)である。
【図8】第1の実施例で用いるフィルタの空間周波数特
性図である。
【図9】識別回路4のブロック図である。
【図10】(a)エッジ検出フィルタ41、エッジ検出
フィルタ42の検出位置の配置図っである。 (b)エッジ検出フィルタ41に用いるフィルタ図(4
100、4101)である。 (c)エッジ検出フィルタ42に用いるフィルタ図(4
200、4201)である。
【図11】エッジ検出フィルタ41、エッジ検出フィル
タ42の改良ブロック図である。
【図12】(a)2値化データ100のパターン図であ
る。 (b)エッジ検出フィルタ41の第5検出器A(41
e)のエッジ出力図である。 (c)エッジ検出フィルタ41のエッジ出力ESAの出
力図である。 (d)改良したエッジ検出フィルタ41のエッジ出力E
SAの出力図である。
【図13】データ変換回路7のブロック図である。
【図14】(a)はデータ変換回路7の係数設定を説明
するためのフィルタ図(1000)である。 (b)はデータ変換曲線図である。
【図15】データ変換回路7の動作説明図である。
【図16】強調回路5のブロック図である。
【図17】本発明の第2の実施例における階調変換処理
装置のブロック図である。
【図18】(a)第1変換回路2、第2変換回路3の変
換動作の説明図である。 (b)変換前の走査開口位置と画素位置の関係図であ
る。 (c)変換後の走査開口位置と画素位置の関係図であ
る。
【図19】(a)K値画像データのデータ図である。 (b)図19(a)のK値画像データを2値化処理した
ときの2値化データ図である。 (c)図19(b)の2値化データ100を推定した場
合の推定値NAの出力データ図である。 (d)図19(a)のK値画像データを変換曲線1で変
換し、2値化処理したときの2値化データ図である。 (e)図19(d)の2値化データ100を推定した場
合の推定値NAの出力データ図である。 (f)図19(e)の推定値NAを、変換曲線2で逆変
換した出力データ図である。
【図20】変換テーブルの説明図である。
【図21】N値化回路8のブロック図である。
【図22】エッジ検出フィルタ41の第n検出器Aの回
路ブロック図である。
【図23】フィルタ1500の回路ブロック図である。
【図24】第1加算回路111の回路ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 階調変換回路 2 第1変換回路 3 第2変換回路 4 識別回路 5 強調回路 6 選択回路 7 データ変換回路 8 N値化回路 9 画像メモリ 11 第1多値化変換回路 12 第2多値化変換回路 13 混合回路 14 量子化回路 15 第1エッジ検出回路 16 第2エッジ検出回路 17 混合回路 19 エッジ抽出回路 41 エッジ検出フィルタ 42 エッジ検出フィルタ 91 操作パネル 92 制御回路 93 推定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 G06T 5/00 100

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッジ検出特性が同一で、かつ着目位置
    が異なる複数のフィルタと、 前記複数のフィルタのそれぞれの出力を所定の値と比較
    し、前記所定の値以上の出力のみ加算する加算手段と、 前記加算手段の出力を所定の判定レベルで判定し、所定
    の判定値を出力する判定手段とを備え、 前記所定の判定値よりN値画像中の輪郭領域と非輪郭領
    域を識別する領域識別装置。
  2. 【請求項2】 前記領域識別装置は、更に、複数の処理
    モード若しくは画質調整値を設定する設定手段と、前記
    設定手段の設定内容に応じて前記所定の判定レベルを制
    御する第1の制御手段と、を備えることを特徴とする請
    求項1記載の領域識別装置。
  3. 【請求項3】 エッジ検出特性が同一で、かつ着目位置
    が異なる複数の第1のフィルタの出力を加算する第1の
    検出手段と、 前記第1のフィルタとエッジ検出特性が異なる複数の第
    2のフィルタにより構成され、エッジ検出特性が同一
    で、かつ着目位置が異なる前記複数の第2のフィルタの
    出力を加算する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段の出力を第1の判定レベルで判定
    し、所定の第1の判定値を出力する第1の判定手段と、 前記第2の検出手段の出力を第2の判定レベルで判定
    し、所定の第2の判定値を出力する第2の判定手段とを
    備え、 前記所定の第1の判定値と前記所定の第2の判定値に基
    づいてN値画像中の輪郭領域と非輪郭領域を識別する領
    域識別装置。
  4. 【請求項4】 複数の第1のフィルタの各出力をそれぞ
    れ第1のレベルと比較し、前記第1のレベル以上の出力
    のみ加算した結果を前記第1の検出手段の出力とし、前
    記第2の検出手段は、複数の第2のフィルタの各出力を
    それぞれ第2のレベルと比較し、前記第2のレベル以上
    の出力のみ加算した結果を前記第2の検出手段の出力と
    することを特徴とする請求項3記載の領域識別装置。
  5. 【請求項5】 前記領域識別装置は、更に、複数の処理
    モード若しくは画質調整値を設定する設定手段と、前記
    設定手段の設定内容に応じて前記第1の判定値若しくは
    前記第2の判定値の有効、無効を制御する第2の制御手
    段と、を備えることを特徴とする請求項3記載の領域識
    別装置。
  6. 【請求項6】 N値階調画像をM値階調画像(N<M)
    に変換する階調変換処理装置において、 前記N値階調画像中の着目画素およびその周辺画素に所
    定の重み係数を乗じて加算し、前記N値階調画像を前記
    M値階調画像(N<M)に変換する第1の平滑フィルタ
    と、 走査開口サイズ若しくは加算する重み係数を異ならせる
    ことで、前記第1の平滑フィルタより平滑度を大きく
    し、前記N値階調画像を前記M値階調画像(N<M)に
    変換する第2の平滑フィルタと、 前記N値階調画像中のエッジ量を検出するエッジ検出手
    段と、 前記エッジ量から混合比を算出する混合比制御手段と、 前記第1の平滑フィルタと前記第2の平滑フィルタを前
    記混合比に基づいて混合する混合処理手段と、 前記N値階調画像中の非輪郭領域と輪郭領域を識別する
    識別手段と、 前記識別手段からの制御信号によって非輪郭領域は前記
    混合処理手段の出力を選択し、輪郭領域では前記第1の
    平滑フィルタの出力を選択する選択手段と、を備え、前記識別装置は、請求項1または請求項3記載の識別装
    置である ことを特徴とする階調変換処理装置。
  7. 【請求項7】 N値階調画像をM値階調画像(N<M)
    に変換する階調変換処理装置において、 前記N値階調画像中の着目画素およびその周辺画素に所
    定の重み係数を乗じて加算し、前記N値階調画像を前記
    M値階調画像(N<M)に変換する第1の平滑フィルタ
    と、 走査開口サイズ若しくは加算する重み係数を異ならせる
    ことで、前記第1の平滑フィルタより平滑度を大きく
    し、前記N値階調画像を前記M値階調画像(N< M)に
    変換する第2の平滑フィルタと、 前記N値階調画像中のエッジ量を検出するエッジ検出手
    段と、 前記エッジ量から混合比を算出する混合比制御手段と、 前記第1の平滑フィルタと前記第2の平滑フィルタを前
    記混合比に基づいて混合する混合処理手段と、 前記第1の平滑フィルタの出力を強調する強調手段と、 前記N値階調画像中の非輪郭領域と輪郭領域を識別する
    識別手段と、 前記識別手段からの制御信号によって非輪郭領域は前記
    混合処理手段の出力を選択し、輪郭領域では前記強調手
    段の出力を選択する選択手段とを備え、 前記識別手段は、請求項1または請求項3に記載の領域
    識別装置であることを特徴とする階調変換処理装置。
  8. 【請求項8】 N値階調画像をM値階調画像(N<M)
    に変換する階調変換処理装置において、 前記N値階調画像中の着目画素およびその周辺画素に所
    定の重み係数を乗じて加算し、前記N値階調画像を前記
    M値階調画像(N<M)に変換する第1の平滑フィルタ
    と、 走査開口サイズ若しくは加算する重み係数を異ならせる
    ことで、前記第1の平滑フィルタより平滑度を大きく
    し、前記N値階調画像を前記M値階調画像(N<M)に
    変換する第2の平滑フィルタと、 前記N値階調画像中のエッジ量を検出するエッジ検出手
    段と、 前記エッジ量から混合比を算出する混合比制御手段と、 前記第1の平滑フィルタと前記第2の平滑フィルタを前
    記混合比に基づいて混合する第1の処理手段と、 前記第1の平滑フィルタの着目画素を含む走査開口内の
    1つの行方向若しくは1つの列方向の所定の重み係数の
    和と着目画素を含まない走査開口内の端に位置する1つ
    の行方向若しくは1つの列方向の所定の重み係数の和に
    基づいて前記第1の平滑フィルタの出力を変更する第2
    の処理手段と、 前記N値階調画像中の輪郭領域と非輪郭領域を識別する
    識別手段と、 前記識別手段からの制御信号によって非輪郭領域は前記
    第1の処理手段を選択 し、輪郭領域では前記第2の処理
    手段を選択する選択手段とを備え、 前記識別手段は、請求項1または請求項3に記載の領域
    識別装置であることを特徴とする階調変換処理装置。
  9. 【請求項9】 前記階調変換処理装置は、更に、複数の
    処理モード若しくは画質調整値を設定する設定手段と、
    前記設定手段の設定内容に応じて識別手段の第1の制御
    手段若しくは第2の制御手段を制御する第3の制御手段
    を備え、前記設定内容により識別処理を異ならせること
    を特徴とする請求項6または請求項7または請求項8記
    載の階調変換処理装置。
  10. 【請求項10】 前記N値画像が2値画像であることを
    特徴とする請求項1または請求項3記載の領域識別装
    置。
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