JP3379686B2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JP3379686B2 JP14829497A JP14829497A JP3379686B2 JP 3379686 B2 JP3379686 B2 JP 3379686B2 JP 14829497 A JP14829497 A JP 14829497A JP 14829497 A JP14829497 A JP 14829497A JP 3379686 B2 JP3379686 B2 JP 3379686B2
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、電子写
真複写機やレーザープリンタ等の画像形成装において使
用されるベルト状感光体、転写ベルト、中間転写ベルト
等を回転駆動する駆動ローラ等の各種の駆動ローラに対
して回転力を伝達するための駆動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、電子写真複写機においては、
ドラム状感光体の表面にトナー像が形成され、このトナ
ー像が、転写ベルトにより搬送される記録用紙の上に転
写される。
【0003】転写ベルトは、駆動ローラを含む複数のロ
ーラに巻き架けられており、駆動ローラにより回転駆動
される。
【0004】駆動ローラの回転軸の端部には被駆動歯車
が固定されており、この被駆動歯車に対して、モータ等
の回転駆動源からの回転力が歯車列等の回転力伝達装置
を介して伝達される。
【0005】感光体の表面上のトナー像を記録用紙に転
写する際には、転写時の像の乱れを防止するために、感
光体の周速と転写ベルトによる記録用紙の搬送速度との
関係を一定に維持する必要がある。従って、転写ベルト
を回転駆動する駆動ローラの回転速度も一定に維持しな
ければならない。
【0006】先に述べたように、駆動ローラの回転軸に
は被駆動歯車が固定されるが、この被駆動歯車は、長時
間使用することにより摩耗するので、定期的に交換する
必要がある。このため、被駆動歯車は、交換容易な構造
で駆動ローラの回転軸に固定する必要がある。
【0007】この固定構造としては、従来から種々の構
造が提案されている。たとえば、図6(a)に示される
ように、駆動ローラ51の回転軸52の端部をD軸と
し、このD軸に被駆動歯車53に形成されたD穴を嵌め
合わせる構造や、図6(b)に示されるように、駆動ロ
ーラ51の回転軸52の端部と被駆動歯車53にキー溝
52a、52bを形成し、これらのキー溝52a、52
bにキー54を圧入する構造や、図6(c)に示される
ように、駆動ローラ51の回転軸52の端部にキー溝5
2aを形成し、このキー溝52aに被駆動歯車53と一
体に形成されたキー53bを圧入する構造や、図6
(d)に示されるように、被駆動歯車53にボス53c
を設け、このボス53cと駆動ローラ51の回転軸52
を貫通してピン55を打ち込む構造や、図6(e)に示
されるように、被駆動歯車53にボス53cを設け、こ
のボス53cに形成されたネジ穴53dにセットスクリ
ュー56をねじ込んで、セットスクリュー56の先端で
駆動ローラ51の回転軸52あるいはこの回転軸52に
形成されたキーを押圧することにより固定する構造等が
知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(a)〜(c)に示される従来例においては、基本的に
は嵌合により被駆動歯車と回転軸とを固定しているの
で、被駆動歯車と回転軸との間に、回転方向の多少のガ
タが発生するのは避けられない。
【0009】被駆動歯車と回転軸との間にガタがある
と、駆動ローラ51の回転速度が変動し、出力画像上に
バンディングと呼ばれる画像の濃淡が発生するという不
都合がある。
【0010】図6(d)に示されるピン打ちによる従来
例であれば、被駆動歯車と回転軸との間に回転方向のガ
タは発生しないが、被駆動歯車を交換する作業が困難に
なるという問題がある。
【0011】また、図6(e)に示されセットスクリュ
ーによる従来例であれば、被駆動歯車と回転軸との間に
回転方向のガタは発生しないが、駆動ローラの軸に対し
て被駆動歯車が偏芯するおそれがあるという問題があ
る。
【0012】また、特開平7−295398号公報、特
開平7−295399号公報には、歯車の偏芯に起因す
る転写部材の速度変動を補正するするために、逆方向に
偏芯させた歯車を使用することが開示されている。しか
しながら、これらの公報に記載の転写材駆動装置におい
ては、偏芯が相殺されるように特殊な駆動装置を使用し
なければならないため、製造や調整が複雑化するという
問題がある。また、偏芯の状態は、装置ごとに異なって
いるので、各装置ごとに偏芯が相殺するように設定する
のは非常に手間がかかるという問題がある。
【0013】そこで本発明は、簡単な構成で被駆動歯車
と回転軸との間の回転方向のがたつき及び偏芯を防止す
ることが出来、かつ、歯車の交換を容易に行うことがで
きる駆動力伝達装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、被駆動体に連
結された回転軸と、該回転軸に対して着脱可能に嵌合さ
れた被駆動歯車を備えた駆動力伝達装置において、前記
回転軸にキー溝を形成するとともに、前記被駆動歯車
中空部の内周面には、軸方向に沿って伸延し、前記キー
溝と嵌合するキーを前記被駆動歯車と一体に弾性を有す
る合成樹脂で形成し、該キーは、軸方向に沿って伸延
し、かつ、軸中心方向に向かって突出する複数の弾性突
片から構成された弾性突起部を形成したことを特徴とす
る。また、前記弾性突片の両側に溝を設けたことを特徴
とする。
【0015】また本発明は、前記被駆動歯車には、前記
回転軸の外周を覆うスリーブ部が前記被駆動歯車と一体
に形成されていることを特徴とする。
【0016】また本発明は、前記被駆動体が、ベルト搬
送装置の駆動ロールであることを特徴とする。
【0017】また本発明は、前記ベルト搬送装置が、画
像記録装置において記録用紙を搬送する用紙搬送装置で
あることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の駆動力伝達装置
が適用されたカラー画像形成装置を示す模式図である。
【0019】転写材担持体である用紙搬送ベルト1は、
駆動ロール2、分離ロール3、位置制御ロール4、支持
ロール5を巡って巻き架けられており、この用紙搬送ベ
ルト1は、駆動ロール2の回転により矢印A方向に回転
駆動される用紙搬送ベルト1の延長方向に沿って複数の
画像形成ユニット6、7、8、9が配置されている。画
像形成ユニット6、7、8、9のそれぞれは、それぞれ
異なった色、たとえば、イエロー、マゼンタ、シアン、
黒のトナー画像を形成するものである。
【0020】各画像形成ユニットは、同じ構成を有して
いるため最初の画像形成ユニット6を例に挙げて説明す
ると、この画像形成ユニット6は、矢印B方向に回転す
るドラム状の感光体6a、この感光体6aの表面を一様
に帯電するための帯電装置6b、感光体6aの表面を露
光して静電潜像を形成する露光装置6c、静電潜像を現
像してトナー像を形成する現像装置6d、トナー像を用
紙搬送ベルト1により搬送される記録用紙上に転写する
転写装置6e、転写後感光体6aの表面に残ったトナー
を除去するクリーニング装置6f等から構成されてい
る。
【0021】図示しない用紙トレイから送り出された記
録用紙は、給紙ロール10により矢印C方向に用紙送り
出しロール11まで搬送され、画像形成ユニット6にお
ける画像形成のタイミングに合わせて、用紙送り出しロ
ール11により記録用紙が用紙搬送ベルト1に向けて送
り出される。
【0022】記録用紙は吸着装置12により静電的に用
紙搬送ベルト1に吸着され、複数の画像形成ユニット
6、7、8、9の各転写部を順次通過し、各転写部にお
いて各色のトナー像が記録用紙の同じ位置に重ねて転写
され、記録用紙上にカラー像が形成される。
【0023】カラー像が形成された記録用紙は、剥離装
置13および分離爪14により用紙搬送ベルト1から剥
離される。
【0024】用紙搬送ベルト1から剥離された記録用紙
は、定着装置15により定着処理を受けた後に、排出ロ
ール16、17により機外に排出される。
【0025】記録用紙が剥離された後の用紙搬送ベルト
1は、除電装置18、19で除電され、クリーニング部
材20、21によりクリーニングされる。
【0026】なお、記録用紙の搬送経路に沿って複数の
用紙センサー22a〜22fが配置されており、記録用
紙の有無、記録用紙の通過タイミングを検出して、画像
形成のタイミング等を制御するようになっている。
【0027】上述したようなカラー画像形成装置におい
ては、駆動ロール2により回転駆動される用紙搬送ベル
ト1により記録用紙が搬送され、この記録用紙に対し
て、複数の画像形成ユニット6、7、8、9のそれぞれ
の転写部において、それぞれの色のトナー像を記録用紙
の同じ位置に重ねて転写する。
【0028】図2は、図1に示すカラー画像形成装置に
おいて使用される駆動ロール2を単体で示す断面図であ
る。駆動ロール2は、所定の間隔を空けて配置された一
対の円盤状支持部23、24と、これらの円盤状支持部
23、24により両端が支持された円筒状のロール本体
25と、円盤状支持部23、24と一体的に形成されて
軸方向に突出して設けられた回転軸26、27とから構
成されている。
【0029】一方の回転軸27には軸芯に沿ってネジ穴
28が形成されるとともに、回転軸27の周面には軸に
平行にキー溝29が形成されている。図3(a)は、図
2に示す回転軸27を矢印P方向から見た図、図3
(b)は、同じく矢印Q方向から見た図である。
【0030】回転軸27には、図4に示すように、被駆
動歯車30がボルト31により固定される。図5
(a)、(b)、(c)は、被駆動歯車30を単体で示
す断面図及び正面図である。なお、図5(b)は図5
(a)のX−X線切断断面図である。被駆動歯車30
は、ポリアセタール等の弾性を有する合成樹脂から形成
されている。被駆動歯車30の側面には、被駆動歯車3
0と一体に形成され、回転軸27の方向に突出して、回
転軸27の外周部を覆うスリーブ30aが形成されてい
る。このスリーブ30aの内側には、回転軸27の端部
と嵌合する中空部32が形成されており、被駆動歯車3
0の径大部の外周部には噛み合い歯33が形成されてい
る。
【0031】被駆動歯車30の中空部32の内周面に
は、軸方向に沿って伸延し、回転軸27のキー溝29と
嵌合するキー34が被駆動歯車30と一体に形成されて
いる。さらに、被駆動歯車30の内周面には、軸方向に
沿って伸延し、かつ、軸中心方向に向かって突出する弾
性突起部35が形成されている。この弾性突起部35
は、複数の弾性突片35a、35bから構成されてお
り、これらの弾性突片35a、35bの円周方向の両側
に、溝35c、35dが形成されている。
【0032】被駆動歯車30を駆動ロール2の回転軸2
7に嵌合する場合には、被駆動歯車30のキー34の位
置を、回転軸27のキー溝29の位置に一致させて、被
駆動歯車30を駆動ロール2の回転軸27の方向に押し
込む。このとき、被駆動歯車30に形成されている弾性
突起部35の弾性突片35a、35bが回転軸27の外
周面に当接して弾性変形する。またこのとき、弾性突片
35a、35bの両側には溝35c、35dが形成され
ているので、弾性突片35a、35bは、無理な歪みを
生じることがない。
【0033】被駆動歯車30を完全に回転軸27に嵌合
した後に、ボルト31を回転軸27のネジ穴28にねじ
込むことにより、被駆動歯車30は動ロール2の回転軸
27に対して完全に固定される。
【0034】
【発明の効果】本発明においては、回転軸にキー溝を形
成するとともに、この回転軸に嵌合される弾性体からな
る被駆動歯車に、キー溝と係合するキーを一体に形成し
たので、キーとキー溝とは弾性的に係合され回転方向の
がたつきが防止される。また、被駆動歯車とキーとを、
樹脂形成により一体に形成することができるので、製造
が容易となり、製造コストを低減することができる。ま
た、被駆動歯車の一部を延長して回転軸の外周と嵌合す
るようにしたので、回転軸に対する被駆動歯車の偏芯を
少なくすることができる。これにより、回転軸に取り付
けられた駆動ロールの回転むらを防止することができ
る。また、この駆動ロールを画像形成装置のベルト搬送
装置に適用することにより、乱れや濃度むらのない画像
を出力する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の駆動力伝達装置が適用されたカラー
画像形成装置を示す模式図である。
【図2】 図1に示すカラー画像形成装置において使用
される駆動ロール2を単体で示す断面図である。
【図3】 (a)は、図2に示す回転軸を矢印P方向か
ら見た図、(b)は、同じく矢印Q方向から見た図であ
る。
【図4】 被駆動歯車が回転軸に固定された状態の駆動
ロールを示す部分切断正面図である。
【図5】 (a)、(b)、(c)は、被駆動歯車を単
体で示す断面図及び正面図である。
【図6】 従来の駆動力伝達装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 用紙搬送ベルト 2 駆動ロール 3 分離ロール 4 位置制御ロール 5 支持ロール 6、7、8、9 画像形成ユニット 6a 感光体 6b 帯電装置 6c 露光装置 6d 現像装置 6e 転写装置 6f クリーニング装置 10 給紙ロール 11 用紙送り出しロール 12 吸着装置 13 剥離装置 14 分離爪 15 定着装置 16、17 排出ロール 18、19 除電装置 20、21 クリーニング部材 22a〜22f 用紙センサー 23、24 円盤状支持部 25 ロール本体 26、27 回転軸 28 ネジ穴 29 キー溝 30 被駆動歯車 31 ボルト 32 中空部 33 噛み合い歯 34 キー 35 弾性突起部 35a、35b 弾性突片 35c、35d 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 G03G 21/00 350 - 352 G03G 15/16 - 15/16 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動体に連結された回転軸と、該回転
    軸に対して着脱可能に嵌合された被駆動歯車を備えた駆
    動力伝達装置において、 前記回転軸にキー溝を形成するとともに、前記被駆動歯
    の中空部の内周面には、軸方向に沿って伸延し、前記
    キー溝と嵌合するキーを前記被駆動歯車と一体に弾性を
    有する合成樹脂で形成し、該キーは、軸方向に沿って伸
    延し、かつ、軸中心方向に向かって突出する複数の弾性
    突片から構成された弾性突起部を形成したことを特徴と
    する駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性突片の両側に溝を設けたこと
    特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記被駆動歯車には、前記回転軸の外周
    を覆うスリーブ部が前記被駆動歯車と一体に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記被駆動体が、ベルト搬送装置の駆動
    ロールであることを特徴とする請求項1記載の駆動力伝
    達装置。
  5. 【請求項5】 前記ベルト搬送装置が、画像記録装置に
    おいて記録用紙を搬送する用紙搬送装置であることを特
    徴とする請求項4記載の駆動力伝達装置。
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