JP3379292B2 - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ及び光ディスク装置

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JP3379292B2
JP3379292B2 JP19735895A JP19735895A JP3379292B2 JP 3379292 B2 JP3379292 B2 JP 3379292B2 JP 19735895 A JP19735895 A JP 19735895A JP 19735895 A JP19735895 A JP 19735895A JP 3379292 B2 JP3379292 B2 JP 3379292B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光素子、光ディスク等
への情報の記録又は再生を行う光ピックアップ及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光を利用して情報の記録や
再生を行う光ディスク装置は半導体レーザ、ホログラ
ム、レンズおよびプリズム等の光学部品により構成され
た光ピックアップを用いていたが、光ディスク装置の小
型・薄型化が望まれており、光学部品点数の削減等によ
り光ピックアップの小型化及び軽量化の試みが行われて
いる。光ピックアップの小型・薄型・軽量化は、装置全
体の小型・薄型化だけでなく、アクセス時間の短縮など
の性能向上に有利となる。近年、光ピックアップの小型
・薄型・軽量化の手段としてホログラム光ピックアップ
の利用が挙げられており、一部実用化に供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、光源から記録媒体までの距離が長く、そ
の間に多数の独立した光学部材を有していたため光ピッ
クアップのパッケージングの小型化に限界があるという
問題点を有していた。
【0004】本発明は光ピックアップのパッケージを小
型・薄型化することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、光源と、光源を保持する保持部材と、光源から照射
された光の入射方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有
し複数の傾斜面をそれぞれ略平行に配置するとともに複
数の傾斜面に所定の光学素子を形成した光ガイド部材
と、光ガイド部材を透過した光を電気信号に変換する受
光手段と、受光手段で変換した電気信号を取り出す接続
部材と、保持部材と光ガイド部材と受光手段と接続部材
とを所定の位置に配設する基台と、基台を覆うとともに
光の透過部を有する蓋部材とを備え、保持部材と光ガイ
ド部材との配設面を囲う略長方形の長軸方向を基台の平
面の長軸方向と略平行に配設する構成を有している。
【0006】
【作用】この構成により、光学素子を光ガイド部材に一
体化することができるので光ピックアップを小型化で
き、光ピクアップのパッケージを光ディスク装置に配置
するときに光ディスクの回転軸方向に対して光ピクアッ
プのパッケージの短軸方向が一致するように配置できる
ので光ディスク装置の薄型化を図ることができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の第1の実施例の光ピックアップ
のパッケージングについて図を参照しながら説明する。
【0008】図1は本発明の第1の実施例おける光ピッ
クアップの構成図、図2は本発明の第1の実施例におけ
る光ピックアップのパッケージングの構成を示す要部拡
大断面図、図3は本発明の第1の実施例における光ピッ
クアップの光ガイド部材の構成を示す分解図である。
【0009】1は光源で、光源1としては半導体レー
ザ,He−Ne等のガスレーザ等の各種レーザが考えら
れる。ここではこれらの中で最も小型で装置全体を小型
化でき、しかも単価の安く数mW〜数十mW程度の出力
を有する半導体レーザを用いる事が好ましい。半導体レ
ーザの材質としてはAlGaAs,InGaAsP,I
nGaAlP,ZnSe,GaN等が考えられ、ここで
は最も一般的に用いられており、安価なAlGaAsを
用いた。さらに高密度記録を行う場合には記録媒体上で
のスポット径をより小さくすることができ、AlGaA
sよりもさらに波長の短いInGaAlPやZnSe等
の半導体レーザを用いることが好ましい。
【0010】2はブロックで、ブロック2は直方体形状
でその側面に突起部2aを有しており、上面には光源1
が取り付けられている。ブロック2は光源1を載置する
とともに、光源1で発生した熱を逃がす働きを有してい
る。ブロック2と光源1との接合には熱伝導率等を考慮
するとAu−Sn,Sn−Pb,In等の箔(厚さ数μ
m〜数十μm)を高温で圧着する方法を用いることが好
ましい。また光源1とブロック2は略水平に取り付けな
ければ光学系の収差の原因になる。従って接合の際には
光源1はブロック2に所定の位置に所定の高さで略水平
にマウントされることが好ましい。さらにブロック2の
上面には光源1の下面と電気的に接触するように電極面
3が設けられている。この電極面3は光源1の電源供給
用のもので、電極面3を構成する金属膜としては導電性
や耐食性を考慮してAuの薄膜を用いることが好まし
い。更にブロック2は、光源1で発生する熱や光源1と
の取付等の問題点から、熱伝導性が高くそして熱抵抗が
低く、かつ、線膨張係数が光源1のそれ(約6.5×1
-6/℃)に近い材質が好ましい。具体的には線膨張係
数が3〜10×10-6/℃で、熱伝導率が100w/m
K以上である物質、例えばAlN,SiC,T−cB
N,Cu/W,Cu/Mo,Si等を用い熱抵抗が35
℃/W以下になるように、特に高出力のレーザを用いる
場合で熱伝導率を非常に大きくしなければならないとき
にはダイアモンド等を用いることが好ましい。また、特
性値の要求がさほど厳しくなくコストを重視して選択す
る場合は、Mo,Cu,Fe,コバール,42アロイ等
の材料を用いることもできる。光源1とブロック2の線
膨張係数が同じか近い数値となるようにした場合、光源
1とブロック2の間の歪みの発生を抑制することができ
るので、光源1とブロック2との取付部分が外れたり、
光源1にクラックが入る等の不都合を防止することがで
きる。しかしながら本範囲を外れた場合には、光源1と
ブロック2の間に大きな歪みが生じてしまい、光源1と
ブロック2との取付部分が外れたり、光源1にクラック
等を生じる可能性が高くなる。またブロック2の熱伝導
率をできるだけ大きく取ることにより、光源1で発生す
る熱を効率よく外部に逃がすことができる。しかしなが
ら熱伝導率が本限定以下の場合には、光源1で発生した
熱が外部に逃げ難くなるため、光源1の温度が上昇し、
光源1の出力が低下したり、光源1の寿命が短くなった
り、最悪の場合には光源1が破壊されてしまう等の不都
合が発生しやすくなる。本実施例では比較的安価で、こ
れらの2つの特性のどちらにも非常に優れたAlNを用
いた。更にブロック2の上面には光源1との接合性を良
くするために、ブロック2から光源1に向かってTi,
Pt,Auの順に薄膜を形成することが好ましい。
【0011】5は光ガイド部材で、光ガイド部材5は直
方体形状をしており、その内部には複数の斜面及びそれ
らの斜面上に形成された各種膜よりなる光素子を有して
おり、光源1から射出された光が入射し光素子を経由し
て出射するとともに、戻ってきた光を所定の位置に導く
働きを有している。また光ガイド部材5はその側面でブ
ロック2の突起部2aに接着されている。これに用いら
れる接合材には大きな接着強度,任意の瞬間に固定でき
る作業性,硬化前と硬化後の体積の変化や温度・湿度の
変化による体積の変化が小さい即ち低収縮率等の条件が
要求され、これらを満たすことにより作業性及び接合面
の安定性等を向上させることができる。この様な接合材
としてここでは紫外線を照射することにより瞬時に硬化
するUV接着剤を用いた。また吸湿硬化型の瞬間接着剤
を用いても良い。更に十分な取り付け強度を持つように
するためにブロック2と光ガイド部材5の間の接触面積
(S)はS>1mm2とすることが好ましい。
【0012】13は受光素子で、受光素子13は板形状
の半導体ウェハーに形成された各種の電気回路で構成さ
れており、光ガイド部材5の底面に取り付けられてい
る。受光素子13と光ガイド部材5との取り付けについ
ては、大きな接着強度,任意の瞬間に固定できる作業
性,硬化前と硬化後の体積の変化や温度・湿度による体
積の変化が小さい即ち低収縮率等の条件が要求され、こ
れらを満たすことにより、作業性、接合面の安定性が向
上する。この様な接合材としてここでは紫外線を照射す
ることにより瞬時に硬化するため特に作業性が良好なU
V接着剤を用いた。なお吸湿硬化型の瞬間接着剤を用い
ても良い。また受光素子13は光源1から出射され、光
ガイド部材5や記録媒体等を経由してきた光信号を受光
する受光部を複数有している。この受光部で検知された
光信号は、その光量に応じて電気信号に変換される。こ
の電気信号は変換当初は電流値の大きさである。しかし
ながらこの電流は非常に微弱であり、かつノイズを拾い
やすいという性質がある。このためここでは受光素子1
3として、電流値を相関する電圧値に変換して増幅する
働きを持つI−Vアンプが形成されているものを用いる
ことが好ましい。ただし光の入射周波数に対して出力電
圧の応答が良好であることが要求される。更に受光素子
13の表面には受光した情報を信号として取り出すため
のAl等の薄膜で構成された複数の電極(図示せず)が
設けてある。
【0013】4は放熱板で、放熱板4は光源1で発生し
伝導によりブロック2を通って伝わってきた熱を外部に
放出する働きを有するとともに、光ピックアップを形成
するブロック2や光ガイド部材5,受光素子13等の種
々の部材が配設されており、パッケージングの基板とな
るものである。ブロック2と光ガイド部材5との配設面
を囲う略長方形の長軸方向を放熱板4の部材配設平面の
長軸A方向と略平行に配設する。ブロック2は半田箔の
使用、ロウ付け等により放熱板4の上面に固定される。
放熱板4の材質としては、セラミック系として例えばA
lNやAl23等で形成することが考えられ、金属系と
して例えばコバールをプレス加工して形成することも可
能である。本実施例では特に熱伝導率の高いAlNを用
いたが、コストを優先させる必要がある場合にはAl2
3を用いることが安価であるので好ましい。またその
構造はセラミックの基板を3枚張り合わせたもので、上
から順に基板4a,4b,4cとなっている。それぞれ
の基板4a,4b,4cには、受光素子13からの電気
信号や光源1の電源の供給等に用いるパターンが上面,
底面及び側面(スルーホール等)にプリントされてい
る。放熱板4の底面には受光素子13の位置合わせ用の
孔4dが設けられている。
【0014】20は端子で、端子20は光源1への電源
を供給するものである。2本の端子20は基板4cの下
面の電極にロウ付けされたものであり、基板4a,4
b,4cに設けられたピン若しくはスルーホール等を経
由して基板4aの上面に形成された電極と電気的につな
がり、さらに光源1への電源供給は、基板4a上に形成
された電極と、光源1の上面に形成された電極(図示せ
ず)及び光源1の底面と電気的に接続しているブロック
2の上面に形成された電極面3とをワイヤボンディング
することにより行われる。また端子20の反対側の端部
は光源1を高出力で発光させる場合には高周波重畳電源
回路とつながっている。そして端子20を放熱板4の下
部に配したことにより、光源1と高周波重畳電源回路と
の間の接続に要する距離を短くできるので、電源線や信
号線等の引き回しにより高周波重畳電源回路から発せら
れる不要輻射を抑制できる。
【0015】また光源1には光軸に関して高い精度が要
求されるので、ブロック2の上面は高い精度で水平であ
ることが好ましい。従ってブロック2及び放熱板4の取
り付けについても細心の注意を払うことが好ましい。
【0016】22はキャップで、キャップ22は光ガイ
ド部材5を覆うように設けられ、光ガイド部材5から出
た光が出射しそして光ディスクで反射した戻り光が入射
する開口部22aが設けられており、パッケージングの
内部にごみやほこり等が入り、光ガイド部材5や受光素
子13等に問題が発生するのを防止する働きがある。キ
ャップ22の材質としては金属系若しくは樹脂等で、放
熱板4との接合が容易にでき、形状が安定しているもの
であればどのようなものでも構わない。特にキャップ2
2を金属製とした場合には、高周波重畳電源回路等が発
する不要輻射を抑える働きが期待されるので、キャップ
22はFe・Ni・Co合金,42アロイ,Cu等の金
属で形成することが好ましい。本実施例では、Fe・N
i・Co合金を用いた。キャップ22はシームウェルド
により放熱板4上のリング4dに溶接される。
【0017】16はカバー部材で、カバー部材16はガ
ラス材よりなりキャップ22の開口部22aを塞ぎ、光
ガイド部材5や受光素子13等にごみ,ほこり等が付着
するのを防止するもので、ガラス接着剤によりキャップ
22に取り付けられている。更にカバー部材16の上下
両面には反射防止のためにMgF2等の材質で反射防止
膜を形成している。ただしカバー部材16の表面での反
射があまり問題にならない場合には、反射防止膜は設け
なくとも良い。
【0018】カバー部材16と光ガイド部材5との位置
関係は、両者を接触させる場合と両者の間に空間を設け
る場合とが考えられる。両者を接触させる場合、光ガイ
ド部材5はカバー部材16の底部にエポキシ系の接着剤
やUV接着剤等で取り付けられる。この時のカバー部材
16の厚さ(t1)を0.3≦t1≦3.0(mm)と
することが好ましい。この理由は、下限についてはこれ
以上薄くすると取り付けられている光ガイド部材5等の
重さや、接着剤が固まる際の張力等にカバー部材16が
耐えられず破損する恐れがあるためである。また上限に
ついては、カバー部材16は空気に比べて屈折率が大き
いため光に収束作用が生まれ、光が広がらないので、結
果としてカバー部材16とコリメータレンズ(無限系光
学系の場合)或いは対物レンズ(有限系光学系の場合)
との距離を長くせざるを得ないくなってしまい、ピック
アップユニットの小型化に不利になるからである。この
様な構成を用いることにより光ピックアップのパッケー
ジングの高さをより低くでき、十分な取付強度を保ちな
がらもピックアップユニットを小型化することができ
る。
【0019】これに対して両者の間に空間を設ける場合
は、カバー部材16の厚さ(t2)を0.1≦t2≦
3.0(mm),カバー部材16と光ガイド部材5との
間の距離(d)を同じく0.1≦d≦3.0(mm)と
することが好ましい。この理由はt2の下限については
前例とは違って光ガイド部材5が取り付けられておら
ず、ただ振動等の外部要因にさえ耐えられればよいから
である。またdについては、小さければ小さい程良いの
だが、組立時の精度の誤差を0.1mm以下にできない
可能性があり、この場合組立時にカバー部材16が光ガ
イド部材5に接触し、破損してしまう恐れがある。この
様な構成を用いることにより光ガイド部材5と、光源
1,ブロック2の間の取り付け相対位置精度を向上させ
つつブロック2を他の部材に熱的に接触させることが可
能であり、これにより光源1で発生する熱を外部に容易
に放出することができる。
【0020】なお光ピックアップのパッケージの内部は
光源1及び受光素子13の酸化防止等の観点から、酸化
防止ガスとして乾燥したN2等のガスやAr,Ne,H
e等の不活性ガスを充填してもよい。
【0021】以上示してきた構成を用いることにより、
光源1で発生する熱を容易に外部に放出することがで
き、光源1及び受光素子13等の酸化防止を行うことが
でき長期間安定して動作させることができる。また光学
系においては光源1,光ガイド部材5及び受光素子13
の相対的な位置関係を正しくかつ強固に保持することが
できるので、それらの位置のずれによる誤動作や余分な
光学的収差等が発生しない。
【0022】次に本発明の第1の実施例における光ピッ
クアップの動作について、図2及び図3を参照しながら
説明する。
【0023】図2及び図3において放熱板4上にブロッ
ク2を介して水平にマウントされた光源1から垂直に放
出されたレーザ光は、平行な複数の斜面を有する光ガイ
ド部材5の面5fから光ガイド部材5に入射し、光ガイ
ド部材5の第二の斜面5bに形成されかつ入射する光の
拡散角に対して射出する光の拡散角を変換する(以下N
Aを変換すると呼ぶ)機能を有する反射型の拡散角変換
ホログラム7に到達する。拡散角変換ホログラム7によ
ってNAを変換されかつ反射した光は第一の斜面5aに
形成された反射型の回折格子6によって0次回折光(以
下メインビームと呼ぶ)と±1次回折光(以下サイドビ
ームと呼ぶ)とに分けられる。回折格子6によって発生
するメインビーム及びサイドビームは第1の偏光選択性
のあるビームスプリッター膜9(以下単に第1偏光ビー
ムスプリッター膜と呼ぶ)に入射する。第1偏光ビーム
スプリッター膜9に入射する光のうち第1偏光ビームス
プリッター膜9を透過する光は光源1からの射出光のモ
ニター光として利用される。また、第1偏光ビームスプ
リッター膜9を反射するメインビーム及びサイドビーム
は、光ガイド部材5の面5eを透過、対物レンズ26に
入射し、対物レンズ26の集光作用によって記録媒体2
7の記録媒体面27aに結像される。この時、記録媒体
面27a上において2つのサイドビームのビームスポッ
ト29a及び29cはメインビームのビームスポット2
9bを中心としてほぼ対称な位置に結像される。記録媒
体面27aに対してメインビーム及びサイドビームのビ
ームスポット29b及び29a、29cにより情報の記
録または再生信号及びトラッキング、フォーカシングい
わゆるサーボ信号の読みだしを行う。
【0024】拡散角変換ホログラム7は、光源1からの
射出光のうち拡散角変換ホログラム7へ入射することの
できる光束の拡散角に対して、拡散角変換ホログラム7
からの反射光の拡散角を所定の値に変換することができ
る。また、拡散角変換ホログラム7によって拡散角をま
ったく持たない平行光にも変換可能である。また、拡散
角変換ホログラム7により光路中の波面収差分が事前に
補正され、対物レンズ26への入射光は理想球面波30
となり、対物レンズ26による記録媒体27での結像ス
ポットはほぼ回折限界まで絞り込まれ理想的な大きさと
なり、情報の記録または再生を容易に行うとができる。
【0025】記録媒体27の情報記録面27aによって
反射されたメインビーム及びサイドビームの戻り光は対
物レンズ26、光ガイド部材5の面5eを再び透過し、
再び光ガイド部材5の第二の斜面5bに形成された第1
偏光ビームスプリッター膜9に入射する。第1偏光ビー
ムスプリッター膜9は入射面に対して平行な振動成分を
有する光(以下単にP偏光成分と呼ぶ)に対してほぼ1
00%の透過率を有し、垂直な振動成分(以下単にS偏
光成分と呼ぶ)に対しては一定の反射率を有する。
【0026】記録媒体27からの戻り光のうち第1偏光
ビームスプリッター膜9から透過する光は光ガイド部材
5の第一の斜面5aに平行な第三の斜面5c上に形成さ
れた第2の偏光選択性のあるビームスプリッター膜11
(以下単に第2偏光ビームスプリッター膜と呼ぶ)に入
射する。第2偏光ビームスプリッター膜11は第1偏光
ビームスプリッター膜9と同様にP偏光成分に対してほ
ぼ100%の透過率を有し、S偏光成分に対しては一定
の反射率を有する。
【0027】ここで第2偏光ビームスプリッター膜11
に入射した光束の内、透過光117に関して説明する。
透過光117は第三の斜面5c上に積層された偏光面変
換基板31に入射する。
【0028】図4は本発明の第1の実施例における光ピ
ックアップの偏光面変換基板の斜視図である。偏光面変
換基板31は第1のその他の斜面31a(以下単に第1
他斜面と呼ぶ)とその第1他斜面31aに平行な第2の
その他の斜面31b(以下単に第2他斜面と呼ぶ)を有
し、第1他斜面31aには反射膜126が、第2他斜面
31bには偏光分離膜12が夫々形成されている。透過
光117は第2他斜面31b上に形成された偏光分離膜
12に入射する。第2他斜面31bは透過光117の偏
光面117aと入射面128とのなす角が略45°(2
n+1)、(nは整数)になるように形成されている。
その結果透過光117のP偏光成分117pとS偏光成
分117sは略1:1の強度比を有するようになる。入
射面128と平行な偏光成分を有するP偏光成分117
pは偏光分離膜12によってほぼ100%透過し、一
方、入射面128に垂直な偏光成分を有するS偏光成分
117sは第2他斜面31b上の偏光分離膜12によっ
て略100%反射し第1他斜面31a面上に入射し、反
射膜126によって反射させられ受光素子へ導かれる。
【0029】次に図2中に示す第2偏光ビームスプリッ
ター膜11に入射した光束のうち反射光123に関して
説明する。反射光123は第二の斜面5b上の反射型の
ホログラムで形成された非点収差発生ホログラム10に
入射する。反射光123は非点収差発生ホログラム10
によって非点収差を発生しつつ反射し、メインビームの
戻り光は受光素子13上の第1の受光センサー(図示せ
ず)に、サイドビームの戻り光は受光素子13上の第2
の受光センサー(図示せず)及び第3の受光センサー
(図示せず)に到達する。
【0030】なお本実施例ではブロック2と光ガイド部
材5とが接着され、一体化されていたが、これらを別々
に放熱板4上に設けても構わない。この場合、光ガイド
部材5と受光素子13との間の位置決めが容易になる。
さらに受光素子13は光ガイド部材5の底部に取り付け
られていたが、光学特性に問題を生じない範囲であれ
ば、放熱板4上に取り付けても構わない。また放熱板4
はここではセラミック板3枚を張り合わせること(三層
構造)によって形成されていたが、三層構造にとらわれ
ることなく一層でも多層でも構わない。
【0031】図5は本発明の第1の実施例における光ピ
ックアップのパッケージングの製造手順を示す図であ
る。
【0032】図5の(a)に示すように、受光素子13
を放熱板4に配置し、受光素子13の各信号取り出し電
極と放熱板4に設けられたそれぞれに対応する信号のパ
ターンとをワイヤボンディングして接続する。このとき
は受光素子13はワイヤボンディングされているだけで
放熱板4には取り付け、固定はされていない。尚、受光
素子13と放熱板4との接続はピンコンタクト、半田付
け、フレキシブル回路基板等を用いてもよい。
【0033】次に図5の(b)に示すように、光源1と
ブロック2(以下LDブロックと称す)を組み立てる。
組み立てる前には特にブロック2の突起部2aの端面部
が放熱板4に対して垂直になるようにきちんと加工して
おく必要がある。ブロック2は予めメッキしたAlNの
板を打ち抜いたり、ダイジングソー等を用いて切り出す
ことにより作製される。その際面粗度,平面度,垂直度
が十分に出ていない場合にはラップ加工等を行うことも
考えられる。光源1をブロック2の所定の位置に取り付
ける。取り付けはAu−Sn,Sn−Pb,In等の数
μm〜数十μmの厚さの箔等を用いてこれを高温で圧着
する方法等により行う。なおこれらの部材の接合面にT
iやPtの膜を形成して、更にその上にAuの膜を形成
して、そこで接合してもよい。またこれらの部材の組み
立てに際しては、光の収差が大きくならないように、特
に光源1の発光面と、ブロック2の突起部2aの端面部
とが略平行で、かつ両面の所定の距離に対する誤差が1
0μm以下となるように留意しなければならない。誤差
の値をこの様にすることにより製品の特性のばらつきを
抑えることができる。
【0034】次にこの様にして組み上がったLDブロッ
クを放熱板4の所定の位置に、所定の状態で取り付け
る。取り付けには半田付けなどの方法が用いられるが、
このときLDブロックの組み立てに用いられている接合
材が溶けて、組み立て精度が悪くならないように注意す
る必要がある。溶けないようにすることによって初めて
組み立て精度を維持することができ、誤動作のない光ピ
ックアップユニットの生産が可能になる。この時にも同
じく接合面にTiの膜を、またその上にNi若しくはP
tの膜を形成して、更にその上にAuの膜を形成して、
そこで接合することが好ましい。ただしここではあまり
大きな接合強度は必要としないので、Ti−Au,Ti
−Niの膜で接合しても構わない。
【0035】なお別の組立方法として、ブロック2と放
熱板4とに予め前述の各種薄膜を形成しておき、その後
Agロウ等でブロック2と放熱板4を取り付け、その後
に光源1を前述した各種の箔によりブロック2に取り付
けることも考えられる。
【0036】次に図5の(c)に示すように、光ガイド
部材5をブロック2の突起部2aに取り付ける。この取
り付けには非常に高い精度が要求されるので、ここでは
その方法について詳細に説明する。まずエアピンセット
等で保持された光ガイド部材5をブロック2の側面部に
沿って移動させて、大体の位置合わせを行う。このとき
光ガイド部材5の側面部若しくはブロック2の突起部2
aの端面部の少なくともどちらか一方にUV接着剤を塗
布しておく。その後光源1に電源を供給して発光させて
光ガイド部材5に光を導入する。光ガイド部材5に導入
された光は拡散角変換ホログラム7で0次回折光と1次
回折光とに分離されて、その後光ガイド部材5の面5e
から外部に出射される。出射された光はコリメータレン
ズ(図示せず)及び対物レンズ26を通って記録媒体2
7があるはずの位置で結像する。このときもし光源1と
光ガイド部材5との相対的位置が正しければ、拡散角変
換ホログラム7で変換された0次回折光と1次回折光と
は焦点深度が異なるだけで、同じポイントでフォーカス
するので記録媒体27上では、同心円状に見える。また
もし光源1と光ガイド部材5との相対的位置が正しくな
ければ、拡散角変換ホログラム7で変換された0次回折
光と1次回折光とは焦点深度もフォーカスポイントも異
なるので、記録媒体27上では異なる2つの円となる。
このことを利用して、記録媒体位置に電荷結合素子カメ
ラ(図示せず)をセットして0次回折光と1次回折光と
のズレを測定し、そのズレ幅及びズレの方向をフィード
バックし、その量に合わせて光ガイド部材5を電荷結合
素子カメラで見た2つの成分の光の結像が同心円になる
ように移動させる。これにより光ガイド部材5の光源1
に対する位置を非常に精度良く定めることができる。こ
の様にして光ガイド部材5の位置決めをした後、紫外線
を照射してUV接着剤を固化させる。
【0037】なお固定にはUV接着剤でなくとも、位置
決め後瞬間接着剤を塗布する方法も考えられる。その場
合には光を遮らないように乾燥時に白化しないタイプの
ものを用いる。この接着剤を用いた場合には紫外線を照
射する工程を省くことができる。
【0038】また位置決めの方法として、1次回折光の
光学的収差を波面収差測定器等を用いて測定し、収差が
最小になるように位置決めするという方法も考えられ
る。ただしトラッキング信号検出方式として3ビーム法
を用いた場合にはサイドビームも波面収差測定器に入射
してしまうため、異なる3つの光を同時に測定してしま
うので、この方法を用いることは困難となる。
【0039】次に受光素子13を光ガイド部材5の所定
の位置に取り付ける。この場合もやはり記録媒体27で
反射してきた光を正しく受光素子13の各受光部上に導
かなくてはならないので、受光素子13と光ガイド部材
5との精密な相対的な位置合わせが必要である。放熱板
4に設けられている孔4dからエアピンセットを差込み
受光素子13の背面を吸着して受光素子13を保持し、
設置位置の微調節を可能とし、さらに記録媒体27の位
置に反射板(図示せず)を設置しておく。このとき光ガ
イド部材5の底面若しくは受光素子13の上面には予め
UV接着剤を塗布しておく。それから先ずは反射板で反
射されて戻ってきた光の強度を受光素子13の受光セン
サーでモニターし、その大まかな最適位置を決定する。
そして次に四分割されている受光センサーのそれぞれの
受光部からの電流若しくは電圧(受光量に比例)をそれ
ぞれモニターしながら、反射板をピエゾ素子等を用いて
故意に光軸に平行に振動させる。これにより反射板は受
光素子13に対して近づいたり、遠ざかったりすること
になる。このとき受光部の光量がそれぞれほぼ等しくな
るように受光素子13を移動させれば、光ガイド部材5
に対する受光素子13の精密な位置決めが可能になる。
この様にして受光素子13の位置決めをした後、紫外線
を照射してUV接着剤を固化させる。そしてその後エア
ピンセット用の穴を封止するためにエポキシ系のポッテ
ィング剤若しくは半田を用いて孔4dを塞ぐ。
【0040】なお固定方法としてはUV接着剤の他に瞬
間接着剤を用いることも考えられる。この場合位置決め
後に瞬間接着剤を塗布する。瞬間接着剤としては乾燥時
に白化しないタイプのものを用いることが好ましい。ま
たブロック2と光ガイド部材5との間の接着、及び光ガ
イド部材5と受光素子13との間の接着の両方にUV接
着剤を用いる場合には、光源1と光ガイド部材5との間
の位置決めと、光ガイド部材5と受光素子13との間の
位置決めの両方が終了してから紫外線を照射するか若し
くはブロック2と光ガイド部材5のUV接着終了後に、
光ガイド部材5と受光素子13の間にUV接着剤を塗布
する。
【0041】なお反射板を設置せずに実際に記録媒体2
7を配置し、記録媒体27を回転させて面振れを発生さ
せて、それにより位置調整を行っても良い。更にここで
は光源1と光ガイド部材5の位置決め、及び光ガイド部
材5と受光素子13との間の位置決めの方法について光
源1を発光させて行う方法を記してきたが、他の方法と
して各部品をCCD等を用いて画像認識し、それらの部
品と基準になる位置を認識して、相対位置寸法が所定の
寸法になるように位置させるという方法でもよい。
【0042】別途図5の(d)に示すように、別工程で
ガラス接着剤を用いてキャップ22の上面にカバー部材
16を取り付けておく。
【0043】次に図5の(e)に示すように、カバー部
材16が取り付けられたキャップ22の底面を放熱板4
の上面に取り付ける。取り付けには主にエポキシ系の接
着剤を用いる。更にこの作業をN2,He,Ne,Ar
等の乾燥した酸化防止ガス雰囲気中で行うことにより、
光ピックアップのパッケージ内の空気をパージすること
ができる。
【0044】以上説明してきたような製造方法により、
光ピックアップのパッケージングが完成する。このよう
な製造方法を用いることにより、このような形状の光ガ
イド部材5を搭載した光ピックアップのパッケージング
を、より簡単且つ精密に行うことが出来、歩留まりを向
上させることが出来る。
【0045】次に本発明の第2の実施例において、特に
相変化型光ディスク(以下PDと称す)に対応した光ピ
ックアップの構成について図を参照しながら説明する。
PDは光を照射することで記録媒体中の結晶構造を変化
させて情報を記録するもので、結晶構造を変化させるた
めに従来の光記録再生装置に比べてより多くの光量を必
要とするので、より効率の良い光学系を必要とする。図
6は本発明の第2の実施例におけるPD対応の光ピック
アップの構成図である。なお図2,図3及び図4に示し
たものと番号が同一の部材については、その働き及び構
成が同様であるので説明を省略する。
【0046】光源1から水平に放出されたレーザ光は、
平行な複数の斜面を有する光ガイド部材41の面41f
から光ガイド部材41に入射し、拡散角変換ホログラム
7、反射型の回折格子6及び偏光選択性のあるビームス
プリッター膜35(以下ビームスプリッター膜と呼ぶ)
を通って光ガイド部材41の面41eから出射される。
ここでビームスプリッター膜35は第1の実施例の場合
とは異なりS偏光成分の反射率は95%以上でP偏光成
分の反射率はおよそ1%程度である。ビームスプリッタ
ー膜35に入射する光のうちビームスプリッター膜35
を透過する光(P偏光成分で全光量の数パーセント程
度)は光源1からの射出光のモニター光として利用され
る。光ガイド部材41の面41eから出射された光はカ
バー部材16に設けられたλ/4板33を透過する。図
7は本発明の第2の実施例におけるPD対応の光ピック
アップのλ/4板の構成を示した図である。λ/4板3
3は光ガイド部材41からの入射光偏光面に対して、そ
の異常光軸がπ/4・(2m−1);(ただしmは自然
数:以下同じ)の方向に設置されており、入射光の異常
光成分と常光成分の位相差をπ/2・(2m−1)だけ
発生させる機能を有している。λ/4板33を構成する
材料としては一般に一軸性結晶材料を用いる。その中で
も低コストで、光透過性に優れた水晶を用いることが好
ましい。一軸性結晶では異常光軸616と常光軸617
があり、それぞれの光軸に対して異常光屈折率ne及び
常光屈折率noと呼ばれる異なる屈折率を有している。
異常光と常光では光学的距離が異なるので、λ/4板3
3の基板厚をQD,入射光波長をλとして次の関係式で
決まる位相差Δが発生する。λ/4板33の厚さQDは
この位相差Δがπ/2・(2m−1)となるように決定
されている。
【0047】Δ=2π・(ne−no)・QD/λ 本実施例では、波長λ=790nm、異常光屈折率ne
=1.5477、常光屈折率no=1.5388(ただ
し屈折率は基板の切り出し角で異なる。ここでは異常光
軸及び常光軸の双方の軸を含む平面に平行に切り出し
た)という条件に対してλ/4板33の基板厚は21.
9・(2m−1)μmとなる。この様な条件にすること
により、直線偏光で入射角0度で入射してきた光を円偏
向の光に変換することができる。即ち光源1から出射さ
れたS偏向成分のみを含む直線偏光を円偏光に変換する
ことができる。なおここではλ/4板33としてカバー
部材16上に21.9μmの水晶を設けていたが、光ガ
イド部材の面41eや対物レンズ26に設けることも、
カバー部材をλ/4板で形成してもよい。
【0048】λ/4板33を透過して円偏向となった光
は対物レンズ26に入射し、対物レンズ26の集光作用
によって記録媒体27の記録媒体面27aに結像され、
反射される。記録媒体面で反射された円偏光化した光は
その回転方向が逆転するので、戻り光は対物レンズ26
を透過し、再びλ/4板33を透過する際に、P偏光成
分のみを含む直線偏光に変換される。この様に変換され
た戻り光は光ガイド部材41の面41eを再び通過し、
再び光ガイド部材の第二の斜面41bに形成されたビー
ムスプリッター膜35に入射する。ビームスプリッター
膜35は入射面に対して平行な振動成分を有する光(以
下単にP偏光成分と呼ぶ)に対してほぼ100%の透過
率を有し、垂直な振動成分(以下単にS偏光成分と呼
ぶ)に対しては一定の反射率を有する。従ってP偏光成
分しか有さない戻り光はビームスプリター膜35をほぼ
透過する。
【0049】そして戻り光は光ガイド部材41の第一の
斜面41aに平行な第3の斜面41c上に形成されたハ
ーフミラー34に入射する。ハーフミラー34は入射し
た光のうち所定の量を反射して、残りを透過する働きを
有している。
【0050】ここでハーフミラー34に入射した光束の
内、透過光117は受光素子36上に設けられている受
光部(図示せず)へ導かれる。
【0051】次にハーフミラー34に入射した光束のう
ち反射光123に関して説明する。反射光123は第二
の斜面41b上の反射型のホログラムで形成された非点
収差発生ホログラム10に入射する。反射光123は非
点収差発生ホログラム10によって非点収差を発生しつ
つ、さらに反射膜124,反射膜125で反射されて、
メインビームの戻り光は受光素子36上の第1の受光部
(図示せず)に、サイドビームの戻り光は受光素子36
上の第2の受光部(図示せず)及び第3の受光部(図示
せず)に到達する。
【0052】以上のような構成を有する光ピックアップ
ではλ/4板33をビームスプリッター膜35と記録媒
体27との間に設け、S偏光成分の直線偏光である出射
光を円偏光化した光に変換し、その後記録媒体27で反
射され回転方向が逆転した円偏光化した光をP偏光成分
のみを有する直線偏光に変換してビームスプリッター膜
35に入射させることにより記録媒体27で反射された
光をほぼ受光素子13上に導くことができるので、ビー
ムスプリッター膜のS偏光成分の反射率を大幅に高くす
ることができ、従って記録媒体27に照射される光量を
大きくすることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明は、光ピックアップのパッケージ
ングを光源と光ガイド部材と受光素子と収納部材とで構
成することにより、光磁気ディスクで比較した場合、従
来の光ピックアップに対して体積比で1/50に小型化
することができた。保持部材と光ガイド部材との配設面
を囲う略長方形の長軸方向を基台の平面の長軸方向と略
平行に配設することで、光ピックアップの幅を狭くする
ことができ、光ピクアップのパッケージを光ディスク装
置に配置するときに光ディスクの回転軸方向に対して光
ピクアップのパッケージの短軸方向が一致するように配
置できるので光ディスク装置の薄型化を図ることができ
る。更に基台や保持部材を用いることにより光源で発生
する熱を効率よく外部に放出することができるので、光
源の誤動作や破壊を防ぐことができる。また蓋部材で基
台を覆い基台の孔と受光手段との間をシールし不活性ガ
スを充填することによりことにより、パッケージ内部へ
のごみ等の付着を防止することができ、光の余分な屈折
や受光素子の誤動作及び劣化を防ぐことができるととも
に光特性の劣化も防止でき、かつ各部材の酸化や劣化な
どを防ぐことができる。さらに保持部材の熱抵抗を35
℃/W以下とすることにより光源で発生する熱を効率よ
く逃がすことができるので、光源に熱による悪影響が発
生しない優れた光ピックアップを実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例おける光ピックアップの
構成図
【図2】本発明の第1の実施例における光ピックアップ
のパッケージングの構成を示す要部拡大断面図
【図3】本発明の第1の実施例における光ピックアップ
の光ガイド部材の構成を示す分解図
【図4】本発明の第1の実施例における光ピックアップ
の偏光面変換基板の斜視図
【図5】本発明の第1の実施例における光ピックアップ
のパッケージングの製造手順を示す図
【図6】本発明の第2の実施例におけるPD対応の光ピ
ックアップの構成図
【図7】本発明の第2の実施例におけるPD対応の光ピ
ックアップのλ/4板の構成を示した図
【符号の説明】
1 光源 2 ブロック 2a 突起部 3 電極面 4 放熱板 4a,4b,4c 基板 4d 孔 5,41 光ガイド部材 5a,41a 第一の斜面 5b,41b 第二の斜面 5c,41c 第三の斜面 5e,41e 面 5f,41f 面 6 回折格子 7 拡散角変換ホログラム 9 第1偏光ビームスプリッター膜 10 非点収差発生ホログラム 11 第2偏光ビームスプリッター膜 12 偏光分離膜 13,36 受光素子 16 カバー部材 20 端子 22 キャップ 22a 開口部 26 対物レンズ 27 記録媒体 27a 記録媒体面 29a,29b,29c ビームスポット 30 理想球面波 31 偏光面変換基板 31a 第1他斜面 31b 第2他斜面 33 λ/4板 34 ハーフミラー 35 ビームスプリッター膜 117 透過光 117a 偏光面 117s S偏光成分 117p P偏光成分 123 反射光 124,125,126 反射膜 128 入射面 616 異常光軸 617 常光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−73493(JP,A) 特開 平6−203420(JP,A) 特開 平7−272337(JP,A) 特開 平6−119651(JP,A) 特開 平6−36338(JP,A) 特開 平5−182227(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から照射された光の入
    射方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有し前記複数の
    傾斜面をそれぞれ略平行に配置するとともに前記複数の
    傾斜面に所定の光学素子を形成し直方体状に形成された
    光ガイド部材と、長方形状に形成され前記光ガイド部材
    を透過した光を電気信号に変換する受光手段と、前記光
    源と前記受光手段とに接続する電極やパターンが形成さ
    れた基板を略長方形に形成した放熱板と、前記光源と前
    記光ガイド部材と前記受光手段とを収納して前記放熱板
    と接続されるとともに光の透過部を有する直方体状の
    納部材とを有し、 前記光源の光の出射方向と前記光ガイド部材の長軸方向
    と前記放熱板の長軸方向とを前記収納部材の長手方向に
    沿うように配置し、前記受光手段の前記電極と前記放熱
    板の前記電極とを長方形状の短辺部分に配置したことを
    特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 光源と、前記光源から照射された光の入
    射方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有し前記複数の
    傾斜面をそれぞれ略平行に配置するとともに前記複数の
    傾斜面に所定の光学素子を形成し直方体状に形成された
    光ガイド部材と、長方形状に形成され前記光ガイド部材
    を透過した光を電気信号に変換する受光手段と、前記光
    源と前記受光手段とに接続する電極やパターンが形成さ
    れた基板を略長方形に形成した放熱板と、前記放熱板の
    下面に立設され前記光源に接続する2本の端子と、前記
    光源と前記光ガイド部材と前記受光手段とを収納して前
    記放熱板と接合されるとともに光の透過部を有する直方
    体状の収納部材とを有し、 前記光源の光の出射方向と前記光ガイド部材の長軸方向
    と前記端子と前記放熱板の長軸方向とを前記収納部材の
    長手方向に沿うように配置し、前記受光手段の前記電極
    と前記放熱板の前記電極とを長方形状の短辺部分に配置
    したことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の光ピック
    アップを用いた光ディスク装置であって、光ディスクの
    回転軸方向と前記光ピックアップの短軸方向とを一致さ
    せて配置したことを特徴とする光ディスク装置。
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