JPH0935306A - 光ピックアップ及びその製造方法 - Google Patents

光ピックアップ及びその製造方法

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JPH0935306A
JPH0935306A JP7183740A JP18374095A JPH0935306A JP H0935306 A JPH0935306 A JP H0935306A JP 7183740 A JP7183740 A JP 7183740A JP 18374095 A JP18374095 A JP 18374095A JP H0935306 A JPH0935306 A JP H0935306A
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JP
Japan
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light
optical pickup
gas
optical
atm
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Application number
JP7183740A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hiwatari
竜也 樋渡
Haruji Manabe
晴二 真鍋
Kazuyuki Nakajima
一幸 中島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ピックアップのパッケージ内部の密閉が良
好で、ごみや水分が内部に混入しておらず、従って誤動
作や故障の起こりにくい光ピックアップ及びその製造方
法を提供することを目的としている。 【構成】 光ピックアップのパッケージの内部を密閉
し、密封時にパッケージ内部にガスを封入し、そのガス
の露点を−10℃以下好ましくは−20℃以下更に好ま
しくは−30℃以下とし、かつその圧力(P)を0.5
(atm)≦P≦1.5(atm)とし、更に封入する
ガスの主成分をN2ガスや不活性ガスという構成を有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光素子、光ディスク等
への情報の記録又は再生を行う光ピックアップ及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下従来の組立手順について図を参照し
ながら説明する。
【0003】図26〜30は従来の光ピックアップのパ
ッケージングの製造手順を示す図である。まず最初に、
光源501とサブマウント502及びブロック503
(以下LDブロックと称す)を組み立てる。次に組み上
がったLDブロックを放熱板504の所定の位置に、所
定の状態で取り付ける。取り付けには半田付けなどの方
法が用いられる。
【0004】次にLDブロックの組み込まれた放熱板5
04上にパッケージ514を所定の位置にエポキシ系の
接着剤を用いて取り付ける。そして受光素子513をパ
ッケージ514内に設置し、受光素子513の各信号取
り出し電極とそれぞれに対応するリードフレームの足5
14bとをワイヤでワイヤボンディングする。このとき
ワイヤボンディングに用いるワイヤの長さは、後で受光
素子513の位置を微調節する関係から、多少長めにし
ておくことが好ましい。またこのとき同時に光源501
の電源用に光源501の上面及びAu面を介して光源5
01の底面に接触しているサブマウント502と、リー
ドフレームの足514bとを同じくワイヤを用いてワイ
ヤボンディングしておく。尚このときは受光素子513
はワイヤボンディングされているだけで放熱板504も
しくは光ガイド部材505には取り付け、固定はされて
いない。
【0005】次に光ガイド部材505をブロック503
の側面部に所定の方法で調整しながら取り付ける。そし
て受光素子513を放熱板504の所定の位置に所定の
方法で位置の調整をしながら取り付ける。受光素子51
3の位置決めをした後、紫外線を照射してUV接着剤を
固化させる。そしてその後位置調整用の穴を封止するた
めにエポキシ系のポッティング剤若しくは半田を用いて
隙間を塞ぐ。最後に予め別工程で、エポキシ系の接着剤
を用いてシェル515の上面にカバー部材516を取り
付けておき、この一体化された部材の底面をパッケージ
514の上面に取り付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、光ピックアップの組立作業を大気中で行
っていたためにパッケージの内部にごみや水分等が進入
していた。そのため光源にごみが付着して出射光が悪影
響を受けたり、受光素子や光源に用いられる半導体が酸
化したり、光ピックアップの寿命が短くなるといった問
題や、内部に封入された水分が光ガイド部材やカバー部
材の表面で結露して、光がそこで散乱してしまい、結果
的に光ピックアップが誤動作を起こしたり、パッケージ
内部の密閉が不完全であったため、組立作業時に問題が
なくても、その後にごみや水分がパッケージ内部に進入
してしまう等の問題点を有していた。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、パッケージ内部の密閉が良好で、ごみや水分が内部
に封入されておらず、従って誤動作や故障の起こりにく
い光ピックアップを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、光ピックアップのパッケージの内部を密閉し、密封
時にパッケージ内部にガスを封入し、そのガスの露点を
−10℃以下好ましくは−20℃以下さらに好ましくは
−30℃以下とし、かつその圧力(P)を0.5(at
m)≦P≦1.5(atm)好ましくは1.0(at
m)<P≦1.5(atm)とし、さらに封入するガス
の主成分をN2ガスや不活性ガスという構成を有してい
る。
【0009】
【作用】この構成により、光ピックアップのパッケージ
内部において、光源や光路中にごみが付着したり、光ガ
イド部材の表面等が結露したりすること等による光量の
減少や収差の発生等を減少させることができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例の第一の光ピックアッ
プのパッケージングについて図を参照しながら説明す
る。
【0011】図1及び図2はともに本発明の一実施例に
おける光ピックアップのパッケージングの構成を示す断
面図である。
【0012】1は光源で、光源1としては半導体レー
ザ,He−Ne等のガスレーザ等の各種レーザが考えら
れる。ここではこれらの中で最も小型で装置全体を小型
化でき、しかも単価の安く数mW〜数十mW程度の出力
を有する半導体レーザを用いる事が好ましい。半導体レ
ーザの材質としてはAlGaAs,InGaAsP,I
nGaAlP,ZnSe,GaN等が考えられ、ここで
は最も一般的に用いられており、安価なAlGaAsを
用いた。さらに高密度記録を行う場合には記録媒体上で
のスポット径をより小さくすることができ、AlGaA
sよりもさらに波長の短いInGaAlPやZnSe等
の半導体レーザを用いることが好ましい。
【0013】2はサブマウントで、サブマウント2はそ
の形状が直方体状若しくは板形状で、その上面には光源
1が取り付けられている。このサブマウント2は光源1
を載置するとともに、光源1で発生した熱を逃がす働き
を有している。サブマウント2と光源1との接合には熱
伝導率等を考慮するとAu−Sn,Sn−Pb,Sn−
Pb−In等の箔(厚さ数μm〜数十μm)を高温で圧
着する方法を用いることが好ましい。また光源1とサブ
マウント2は略水平に取り付けなければ光学系の収差の
原因になる。従って接合の際には光源1はサブマウント
2に所定の位置に所定の高さで略水平にマウントされる
ことが好ましい。さらにサブマウント2の上面には光源
1の下面と電気的に接触するように電極面2aが設けら
れている。この電極面2aは光源1に電源を供給するた
めのもので、電極面2aを構成する金属膜としては導電
性や耐食性を考慮してAuの薄膜を用いることが好まし
い。さらにサブマウント2は、光源1で発生する熱や光
源1との取付等の問題から、熱伝導性が高く、かつ、線
膨張係数が光源1のそれ(約6.5×10-6/℃)に近
い材質が好ましい。具体的には線膨張係数が3〜10×
10-6/℃で、熱伝導率が100w/mK以上である物
質、例えばAlN,SiC,T−cBN,Cu/W,C
u/Mo,Si等を、特に高出力のレーザを用いる場合
で熱伝導率を非常に大きくしなければならないときには
ダイアモンド等を用いることが好ましい。光源1とサブ
マウント2の線膨張係数が同じか近い数値となるように
した場合、光源1とサブマウント2の間の歪みの発生を
抑制することができるので、光源1とサブマウント2と
の取付部分が外れたり、光源1にクラックが入る等の不
都合を防止することができる。しかしながら本範囲を外
れた場合には、光源1とサブマウント2の間に大きな歪
みが生じてしまい、光源1とサブマウント2との取付部
分が外れたり、光源1にクラック等を生じる可能性が高
くなる。またサブマウント2の熱伝導率をできるだけ大
きく取ることにより、光源1で発生する熱を効率よく外
部に逃がすことができる。しかしながら熱伝導率が本限
定以下の場合には、光源1で発生した熱が外部に逃げ難
くなるため、光源1の温度が上昇し、光源1の出力が低
下したり、光源1の寿命が短くなったり、最悪の場合に
は光源1が破壊されてしまう等の不都合が発生しやすく
なる。本実施例では比較的安価で、これらの2つの特性
のどちらにも非常に優れたAlNを用いた。さらにサブ
マウント2の上面には光源1との接合性を良くするため
に、サブマウント2から光源1に向かってTi,Pt,
Auの順に薄膜を形成することが好ましい。
【0014】3はブロックで、ブロック3は直方体形状
でその側面に大きな突起部3aを有しており、上面には
サブマウント2が取り付けられている。このブロック3
もまたサブマウント2と同様に、光源1で発生する熱や
サブマウント2との取付等の問題から、熱伝導性が高
く、かつ、線膨張係数がサブマウント2に近い材質、例
えばサブマウント2の材質例で示したもの以外にMo,
Cu,Fe,コバール,42アロイ等を用いることが好
ましい。しかしながらこれらの特性値の要求はサブマウ
ント2に比べるとそれほど厳しくはないので、コストを
重視して選択する方が好ましい。ここではAlNに比べ
て非常に安価で、これらの特性に比較的優れたCu,M
o等の材料でブロック3を形成した。またブロック3と
サブマウント2との接合には熱伝導率等を考慮すると、
やはりサブマウント2と光源1の場合と同様に、多少高
価ではあるがAu−Sn,Sn−Pb,Sn−Pb−I
n等の箔(厚さ数μm〜数十μm)を高温で圧着するこ
とが好ましい。
【0015】4は放熱板で、放熱板4は、光源1で発生
し、伝導によりサブマウント2,ブロック3を通って伝
わってきた熱を外部に放出する働きを有するとともに、
光ピックアップを形成する種々の部材が載置され、パッ
ケージングの基板となるものである。ブロック3はロウ
付け,クリーム半田付け等により放熱板4の上面に固定
される。放熱板4の材質としては、熱伝導性が高いC
u,Al,Fe等が考えられる。
【0016】なおここではサブマウント2とブロック3
とを別体で形成していたが、光源1の出力が高く、これ
らの部材により高い熱伝導性が要求される場合には、熱
伝導性を良くするためにこれらの部材を一体で形成する
ことが好ましい。この場合それらの材質は、AlN等の
熱伝導性が非常に高いものを用いることが好ましい。
【0017】またブロック3はサブマウント2よりも大
きくして、放熱板4との接触面積を大きく取ることが望
ましい。
【0018】また光源1には光軸に関して高い精度が要
求されるので、サブマウント2の上面は高い精度で水平
であることが好ましい。従ってサブマウント2,ブロッ
ク3及び放熱板4の取り付けについても細心の注意を払
うことが好ましい。
【0019】5は光ガイド部材で、光ガイド部材5は直
方体形状をしており、その内部には複数の斜面及びそれ
らの斜面上に形成された各種膜を有しており、光源から
射出された光を出射するとともに、戻ってきた光を所定
の位置に導く働きを有している。また光ガイド部材5は
その側面でブロック3の突起部3aの端面部3bに接着
されている。これに用いられる接合材には大きな接着強
度,任意の瞬間に固定できる作業性,硬化前と硬化後の
体積の変化や温度・湿度の変化による体積の変化が小さ
い即ち低体積収縮率等の条件が要求され、これらを満た
すことにより作業性及び接合面の安定性等を向上させる
ことができる。この様な接合材としてここでは紫外線を
照射することにより瞬時に硬化するUV接着剤を用い
た。また吸湿硬化型の瞬間接着剤を用いても良い。さら
に十分な取り付け強度を持つようにするためにブロック
3と光ガイド部材5の間の接触面積(S)はS>1mm
2とすることが好ましい。
【0020】13は受光素子で、受光素子13は板形状
の半導体ウェハーに形成された各種の電気回路で構成さ
れており、光ガイド部材5の底面に取り付けられてい
る。受光素子13と光ガイド部材5との取り付けについ
ては、大きな接着強度,任意の瞬間に固定できる作業
性,硬化前と硬化後の体積の変化や温度・湿度による体
積の変化が小さい即ち低体積収縮率等の条件が要求さ
れ、これらを満たすことにより、作業性、接合面の安定
性が向上する。この様な接合材としてここでは紫外線を
照射することにより瞬時に硬化するため特に作業性が良
好なUV接着剤を用いた。なお吸湿硬化型の瞬間接着剤
を用いても良い。また受光素子13は光源1から出射さ
れ、光ガイド部材5や記録媒体等で反射されて戻ってき
た光信号を受光する受光部を複数有している。この受光
部で検知された光信号は、その光量に応じて電気信号に
変換される。この電気信号は変換当初は電流値の大きさ
である。しかしながらこの電流は非常に微弱であり、か
つノイズを拾いやすいというデメリットがある。このた
めここでは受光素子13として、電流値を相関する電圧
値に変換して増幅する働きを持つI−Vアンプが形成さ
れているものを用いることが好ましい。ただし光の入射
周波数に対して出力電圧の応答が良好であることが要求
される。さらに受光素子13の表面には受光した情報を
信号として取り出すためのAl等の薄膜で構成された複
数の電極13aが設けてある。
【0021】14はパッケージで、パッケージ14は、
放熱板4の上面に前述のブロック3や光ガイド部材5,
受光素子13等を囲むように設けられており、その内部
には受光素子13からの電気信号取り出しや光源1の電
源供給等に用いられるリードフレーム14aがモールド
されている。このパッケージ14の形状は中央部がくり
貫かれた直方体形状をしており、さらにリードフレーム
14aがモールドされている側のパッケージ14の内面
にはリードフレームの足14bを露出するように段差1
4cが設けてある。なおパッケージ14の形状について
は円筒形等であっても構わない。そして受光素子13か
らの電気信号を取り出すためにパッケージ14に設けら
れた段差14cに露出しているリードフレームの足14
bと受光素子13の表面に設けられている複数の電極1
3aとをAuやAl等で形成されたワイヤ14dでワイ
ヤボンディングにより接続している。また光源1の電源
供給のため、光源1の上面とパッケージ14に設けられ
た段差14cに露出しているリードフレームの足14b
とをワイヤ14dでボンディングし、さらにサブマウン
ト2の上面に光源1の下面と電気的に接触するように設
けられている電極面2aとパッケージ14に設けられた
段差14cに露出しているリードフレームの足14bと
を同じくワイヤ14dでワイヤボンディングすることに
より接続している。パッケージ14の材質としては、低
吸水性や低アウトガス性などに優れていることが求めら
れるが、ここではICモールドとしては最も一般的なエ
ポキシ樹脂等の熱硬化性の樹脂を用いている。またリー
ドフレーム14aの材質としてはCu,42アロイ,F
e等の金属にAgやAu等をメッキしたものを用いるこ
とが多い。ここではCuにNiメッキをし、その上にA
uメッキを施したものを用いた。さらにパッケージ14
と放熱板4との間の取り付けには、大きな接着強度,低
い吸水性,高い気密性(低いリーク特性)等の性質を有
する接合材を用いる。これにより接合面,接合位置の安
定性を向上させ、光ピックアップのパッケージング内部
への不純物の混入を防止することができる。ここでは多
少接着に時間がかかるが、これらの特性に優れ、安価な
エポキシ系接着剤を用いた。
【0022】15はシェルで、シェル15もまたパッケ
ージ14と同様に直方体の中心部をくり貫いたような外
形をしており、その水平方向の断面はパッケージ14の
それとほぼ同一形状をしている。またその材質にはパッ
ケージング内部への不純物混入を防止する意味で、低吸
水性や低アウトガス性等の特性が求められる。ここでは
それらの特性に優れたポリプチレンテレフタレート(以
下PBTとする)を用いた。ただし、特に強度や寸法精
度等に優れた特性が要求される場合には、PBTよりも
高価ではあるがこれらの特性に優れたLCPを用いても
良い。そしてシェル15とパッケージ14との接着は、
前述のパッケージ14と放熱板4との取り付けと同様の
理由で、エポキシ系接着剤を用いた。なおこのシェル1
5を用いる代わりにパッケージ14の側壁部分の高さ
を、光ガイド部材5よりも高くなるようにして代替して
も良い。
【0023】16はカバー部材で、カバー部材16は光
ガイド部材5や受光素子13等にごみ,ほこり等が付着
するのを防止するもので、シェル15の上面にエポキシ
系の接着剤により取り付けられている。またカバー部材
16の材質としては、BK−7,FK−1,K−3等の
ガラスや、ウレタン,ポリカーボネート,アクリル等の
光透過率の高い樹脂等を用いることがことが好ましい。
さらにカバー部材16の上下両面には反射防止のために
反射防止膜16aを形成している。この反射防止膜16
aはMgF2等の材質で形成することが好ましい。
【0024】そして放熱板4に設けられた孔4aと受光
素子13との間に存在する隙間17を小さな体積収縮
率,低い吸水性,高い気密性(優れたリーク特性)等の
特性を有する接合材、例えばエポキシ系のポッティング
剤や半田等で埋めて、パッケージ内部を密閉する。
【0025】このとき光ピックアップのパッケージング
の内部は光源1及び受光素子13の酸化防止やガラス部
分の結露防止等の観点から、酸素や水分をほとんど(理
想的には全く)含まない乾燥ガスを封入することが好ま
しい。そしてこの乾燥ガスの条件としてはそのガス中に
含まれる水蒸気が飽和する温度、即ち露点が−10℃以
下好ましくは−20℃以下さらに好ましくは−30℃以
下であることが、光ピックアップのパッケージ内部の結
露を防止できるので好ましい。特に−30℃以下の場合
には特に気候へ厳しい地域の戸外においても品質を保障
できる。このようなガスとしてはコスト面に優れるN2
ガスを用いることが好ましい。或いは化学的に不活性で
パッケージ内部で化学反応を起こす可能性がほとんどな
いAr,Ne,He等の不活性ガスを充填することがさ
らに好ましい。そしてパッケージ内部に乾燥ガスを封入
する場合にはそのガス圧(P)を0.5≦P≦1.5
(atm)好ましくは1<P≦1.5(atm)とする
ことが、パッケージの内外の気圧差の悪影響を受けるこ
となく、光量の減少や収差の発生をを防止できるので、
好ましい。即ち0.5気圧以上でパッケージ内部に乾燥
ガスを封入することにより、パッケージ内部の気密性が
完全でなく、ある程度のリークレートを有していたとし
ても光ピックアップの光学特性が悪化することがほとん
どない。また1.5気圧以下でパッケージ内部に乾燥ガ
スを封入することにより、パッケージの各接合部位に、
外気との圧力差に起因する応力が、接合部位が破損して
しまうほど加わることはないので、多少の振動や衝撃が
パッケージに加わっても、パッケージが破損することが
ない。さらにガス圧を1気圧よりも大きくすることによ
り、そのパッケージの有するリークレートによって外部
から空気が流入することがなくなる。
【0026】そしてパッケージ内部の気圧と大気圧との
差が負圧の場合、光ピックアップの有するリークレート
は1×10-8(atm・cc/sec)以下であること
が、またパッケージ内部の気圧と大気圧との差が正圧の
場合、光ピックアップの有するリークレートは1×10
-3(atm・cc/sec)以上であることが好まし
い。この様にすることにより、極少量ではあるがパッケ
ージ内部に混入してくる空気により、光ピックアップの
内部で結露が発生することを長期に渡って抑制すること
ができるので、光ピックアップの信頼性を長期間保つこ
とができる。
【0027】以上示してきた構成を用いることにより、
光源1や光ガイド部材5等にごみが付着したり、光ガイ
ド部材5やカバー部材16の内面等に結露が発生したり
して、光量が減少したり、収差が発生したりすることを
防止することができる。さらに多少の振動や衝撃がパッ
ケージに加わっても、パッケージの内外の気圧差による
応力によってパッケージが破損することがなく、また気
圧差によって外気の水分がパッケージ内部に吸引される
ことがほとんどない。従って非常に信頼性の高い光ピッ
クアップを提供することができる。
【0028】次に本発明の一実施例における光ピックア
ップの動作について、図面を参照しながら説明する。図
3は本発明の一実施例における光ピックアップの動作の
概念図、図4は本発明の一実施例における光ピックアッ
プの平面図である。
【0029】図3及び図4において放熱板4上にサブマ
ウント2を介して水平にマウントされた光源1から水平
に放出されたレーザ光は、平行な複数の斜面を有する光
ガイド部材5の面5fから光ガイド部材5に入射し、光
ガイド部材5の第二の斜面5bに形成されかつ入射する
光の拡散角に対して射出する光の拡散角を変換する(以
下NAを変換すると呼ぶ)機能を有する反射型の拡散角
変換ホログラム7に到達する。拡散角変換ホログラム7
によってNAを変換されかつ反射した光は第一の斜面5
aに形成された反射型の回折格子6によって0次回折光
(以下メインビームと呼ぶ)と±1次回折光(以下サイ
ドビームと呼ぶ)とに分けられる。回折格子6によって
発生するメインビーム及びサイドビームは第一の偏光選
択性のあるビームスプリッター膜9(以下単に第一のビ
ームスプリッター膜と呼ぶ)に入射する。第一のビーム
スプリッター膜9に入射する光のうち第一のビームスプ
リッター膜9を透過する光は光源1からの射出光のモニ
ター光として利用される。また、第一のビームスプリッ
ター膜9を反射するメインビーム及びサイドビームは、
光ガイド部材5の面5eを透過、対物レンズ26に入射
し、対物レンズ26の集光作用によって記録媒体27の
記録媒体面27aに結像される。この時、記録媒体面2
7a上において2つのサイドビームのビームスポット2
9a及び29cはメインビームのビームスポット29b
を中心としてほぼ対称な位置に結像される。記録媒体面
27aに対してメインビーム及びサイドビームのビーム
スポット29b及び29a、29cにより情報の記録ま
たは再生信号及びトラッキング、フォーカシングいわゆ
るサーボ信号の読みだしを行う。
【0030】拡散角変換ホログラム7は、光源1からの
射出光のうち拡散角変換ホログラム7へ入射することの
できる光束の拡散角に対して、拡散角変換ホログラム7
からの反射光の拡散角を変換することができる。また、
拡散角変換ホログラム7によって拡散角をまったく持た
ない平行光にも変換可能である。また、同じ拡散角変換
ホログラム7によって図3に示されるように光ガイド部
材5射出後の光束が途中経路で積算された波面収差が取
り除かれた理想球面波30となる。したがって、対物レ
ンズ26への入射光は理想球面波30となり、対物レン
ズ26による記録媒体27でのビームスポットはほぼ回
折限界まで絞り込まれ理想的な大きさとなり、情報の記
録または再生を容易に行うことができる。
【0031】記録媒体27の情報記録面27aによって
反射されたメインビーム及びサイドビームの戻り光は対
物レンズ26、光ガイド部材5の面5eを再び通過し、
再び光ガイド部材の第二の斜面5bに形成された第一の
ビームスプリッター膜9に入射する。第一のビームスプ
リッター膜9は入射面に対して平行な振動成分を有する
光(以下単にP偏光成分と呼ぶ)に対してほぼ100%
の透過率を有し、垂直な振動成分(以下単にS偏光成分
と呼ぶ)に対しては一定の反射率を有する。
【0032】記録媒体27からの戻り光のうち第一のビ
ームスプリッター膜9から透過する光は光ガイド部材5
の第一の斜面5aに平行な第三の斜面5c上に形成され
た第二の偏光選択性のあるビームスプリッター膜11
(以下単に第二のビームスプリッター膜と呼ぶ)に入射
する。第二のビームスプリッター膜11は第一のビーム
スプリッター膜9と同様にP偏光成分に対してほぼ10
0%の透過率を有し、S偏光成分に対しては一定の反射
率を有する。
【0033】ここで第二の光ビームスプリッター膜11
に入射した光束の内、透過光117に関して説明する。
透過光117は第三の斜面5c上に積層された偏光面変
換基板31に入射する。
【0034】図5は本発明の一実施例における偏光面変
換基板の斜視図、図6は本発明の一実施例における光ピ
ックアップの受光部配置及び信号処理を示す図である。
偏光面変換基板31は第1のその他の斜面31a(以下
単に第1他斜面と呼ぶ)とその第1他斜面31aに平行
な第2のその他の斜面31b(以下単に第2他斜面と呼
ぶ)を有し、第1他斜面31aには反射膜126が、第
2他斜面31bには偏光分離膜12が夫々形成されてい
る。透過光117は第2他斜面31b上に形成された偏
光分離膜12に入射する。第2他斜面31bは透過光1
17の偏光面117aと入射面128とのなす角が略4
5°(2n+1)、(nは整数)になるように形成され
ている。その結果透過光117のP偏光成分117pと
S偏光成分117sは略1:1の強度比を有するように
なる。入射面128と平行な偏光成分を有するP偏光成
分117pは偏光分離膜12によってほぼ100%透過
し、一方、入射面128に垂直な偏光成分を有するS偏
光成分117sは第2他斜面31b上の偏光分離膜12
によって略100%反射し第1他斜面31a面上に入射
し、反射膜126によって反射させられ受光素子へ導か
れる。
【0035】次に図3中に示す第二のビームスプリッタ
ー膜11に入射した光束のうち反射光123に関して説
明する。反射光123は第二の斜面5b上の反射型のホ
ログラムで形成された非点収差発生ホログラム10に入
射する。反射光123は非点収差発生ホログラム10に
よって非点収差を発生しつつ反射され、反射膜124及
び反射膜125で反射され、メインビームの戻り光は受
光素子13上の受光部172に、サイドビームの戻り光
は受光素子13上の受光部176及び177に到達す
る。
【0036】次に本発明の第一実施例において、特に相
変化型光ディスク(に対応した光ピックアップの構成に
ついて図を参照しながら説明する。相変化型光ディスク
は光を照射することで記録媒体中の結晶構造を変化させ
て情報を記録するもので、結晶構造を変化させるために
従来の光記録再生装置に比べてより多くの光量を必要と
するので、より効率の良い光学系を必要とする。図23
は本発明の一実施例における相変化型光ディスク用の光
ピックアップの構成図である。なお図1,図2及び図3
に示したものと番号が同一の部材については、その働き
及び構成が同様であるので説明を省略する。
【0037】光源1から水平に放出されたレーザ光は、
平行な複数の斜面を有する光ガイド部材41の面41f
から光ガイド部材41に入射し、拡散角変換ホログラム
7及び偏光選択性のあるビームスプリッター膜35(以
下ビームスプリッター膜と呼ぶ)を通って光ガイド部材
41の面41eから出射される。ここでビームスプリッ
ター膜35は第一実施例の場合とは異なりS偏光成分の
反射率は95%以上でP偏光成分の反射率はおよそ1%
程度である。ビームスプリッター膜35に入射する光の
うちビームスプリッター膜35を透過する光(P偏光成
分で全光量の数パーセント程度)は光源1からの射出光
のモニター光として利用される。光ガイド部材41の面
41eから出射された光はカバー部材16に設けられた
λ/4板33を透過する。図24は本発明の一実施例に
おけるλ/4板の概観図である。λ/4板33は光ガイ
ド部材41からの入射光偏光面に対して、その異常光軸
がπ/4・(2m−1);(ただしmは自然数:以下同
じ)の方向に設置されており、入射光の異常光成分と常
光成分の位相差をπ/2・(2m−1)だけ発生させる
機能を有している。λ/4板33を構成する材料として
は一般に一軸性結晶材料を用いる。その中でも低コスト
で、光透過性に優れた水晶を用いることが好ましい。一
軸性結晶では異常光軸616と常光軸617があり、そ
れぞれの光軸に対して異常光屈折率ne及び常光屈折率
oと呼ばれる異なる屈折率を有している。異常光と常
光では光の進行速度が異なるので、λ/4板33の基板
厚をQD,入射光波長をλとして次の関係式で決まる位
相差Δが発生する。λ/4板33の厚さQDはこの位相
差Δがπ/2・(2m−1)となるように決定されてい
る。
【0038】Δ=2π・(ne−no)・QD/λ 本実施例では、波長λ=790nm、異常光屈折率ne
=1.5477、常光屈折率no=1.5388(ただ
し屈折率は基板の切り出し角で異なる。ここでは異常光
軸及び常光軸の双方の軸を含む平面に平行に切り出し
た。)という条件に対してλ/4板33の基板厚は2
1.9・(2m−1)μmとなる。この様な条件にする
ことにより、直線偏光で入射角0度で入射してきた光を
円偏向の光に変換することができる。即ち光源1から出
射されたS偏向成分のみを含む直線偏光を円偏光に変換
することができる。なおここではλ/4板33としてカ
バー部材16上に21.9μmの水晶を設けていたが、
光ガイド部材の面41eや対物レンズ26に設けること
もある。
【0039】λ/4板33を透過して円偏向となった光
は対物レンズ26に入射し、対物レンズ26の集光作用
によって記録媒体27の記録媒体面27aに結像され、
反射される。記録媒体面で反射された円偏光化した光は
その回転方向が逆転するので、戻り光は対物レンズ26
を透過し、再びλ/4板33を透過する際に、P偏光成
分のみを含む直線偏光に変換される。この様に変換され
た戻り光は光ガイド部材41の面41eを再び通過し、
再び光ガイド部材の第二の斜面41bに形成されたビー
ムスプリッター膜35に入射する。ビームスプリッター
膜35は入射面に対して平行な振動成分を有する光(以
下単にP偏光成分と呼ぶ)に対してほぼ100%の透過
率を有し、垂直な振動成分(以下単にS偏光成分と呼
ぶ)に対しては一定の反射率を有する。従ってP偏光成
分しか有さない戻り光はビームスプリター膜35をほぼ
透過する。
【0040】そして戻り光は光ガイド部材41の第一の
斜面41aに平行な第三の斜面41c上に形成されたハ
ーフミラー34に入射する。ハーフミラー34は入射し
た光のうち所定の量を反射して、残りを透過する働きを
有している。図25は本発明の一実施例における相変化
型光ディスク用の光ピックアップの受光部の配置図であ
るここでハーフミラー34に入射した光束の内、透過光
117は受光素子36上に設けられている受光部37へ
導かれる。
【0041】次に図23中に示すハーフミラー34に入
射した光束のうち反射光123に関して説明する。反射
光123は第二の斜面41b上の反射型のホログラムで
形成された非点収差発生ホログラム10に入射する。反
射光123は非点収差発生ホログラム10によって非点
収差を発生しつつ、さらに反射膜124,反射膜125
で反射されて、メインビームの戻り光は受光素子36上
の受光部38に、サイドビームの戻り光は受光素子36
上の受光部39及び40に到達する。
【0042】以上のような構成を有する光ピックアップ
ではλ/4板をビームスプリッター膜35と記録媒体2
7との間に設け、S偏光成分の直線偏光である出射光を
円偏光化した光に変換し、その後記録媒体27で反射さ
れ回転方向が逆転した円偏光化した光をP偏光成分のみ
を有する直線偏光に変換してビームスプリッター膜35
に入射させることにより記録媒体27で反射された光を
ほぼ受光素子36上に導くことができるので、ビームス
プリッター膜のS偏光成分の反射率を大幅に高くするこ
とができ、従って記録媒体27に照射される光量を大き
くすることができる。
【0043】次に図3に示してきたような構成を有する
光ピックアップのパッケージングの製造方法について説
明する。
【0044】図7〜図11は本発明の一実施例における
光ピックアップのパッケージングの製造手順を示す図で
ある。まず最初に、光源1とサブマウント2及びブロッ
ク3(以下LDブロックと称す)を組み立てる。組み立
てる前には特にブロック3の突起部3aの端面部3bが
放熱板4に対して垂直になるようにきちんと加工してお
く必要がある。サブマウント2及びブロック3は予めメ
ッキしたAlNの板を打ち抜いたり、ダイジングソー等
を用いて切り出すことにより作製される。その際面粗
度,平面度,垂直度が十分に出ていない場合にはラップ
加工等を行うことも考えられる。光源1をサブマウント
2の所定の位置に取り付ける。取り付けはAu−Sn,
Sn−Pb,Sn−Pb−In等の数μm〜数十μmの
厚さの箔等を用いてこれを高温で圧着する方法等により
行う。通常はこれと同時にサブマウント2とブロック3
の取り付けも同一の方法で行う。しかしながら光源1と
サブマウント2の取り付けと、サブマウント2とブロッ
ク3との取り付けを異なる方法で行う場合には、実施温
度が高いものから順に取り付けていく必要がある。なお
これらの部材の接合面にTiやPtの膜を形成して、さ
らにその上にAuの膜を形成して、そこで接合すること
が好ましい。特に光源1とサブマウント2との間の取り
付けにはこの方法を用いることが、光源1の信頼性の向
上につながるので非常に好ましい。またこれらの部材の
組み立てに際しては、光の収差が大きくならないよう
に、特に光源1の発光面と、ブロック3の突起部3aの
端面部3bとが略平行で、かつ両面の距離の誤差が10
μm以下となるように留意しなければならない。誤差の
値をこの様にすることにより製品の特性のばらつきを抑
えることができる。
【0045】次にこの様にして組み上がったLDブロッ
クを放熱板4の所定の位置に、所定の状態で取り付け
る。取り付けには半田付けなどの方法が用いられるが、
このときLDブロックの組み立てに用いられている接合
材が溶けて、組み立て精度が悪くならないように注意す
る必要がある。溶けないようにすることによって初めて
組み立て精度を維持することができ、誤動作のない光ピ
ックアップユニットの生産が可能になる。この時にも同
じく接合面にTiの膜を、またその上にNi若しくはP
tの膜を形成して、さらにその上にAuの膜を形成し
て、そこで接合することが好ましい。ただしここではあ
まり大きな接合強度は必要としないので、Ti−Au,
Ti−Niの膜で接合しても構わない。
【0046】なお別の組立方法として、ブロック3と放
熱板4を予め前述の各種薄膜を形成しておき、その後A
gロウ等でブロック3と放熱板4を取り付け、その後サ
ブマウント2をクリーム半田や前述した各種の箔等で取
り付け、最後に光源1を前述した各種の箔により取り付
けることも考えられる。
【0047】次にLDブロックの組み込まれた放熱板4
上にパッケージ14を所定の位置に取り付ける。取り付
けにはエポキシ系の接着剤を用いる。そして受光素子1
3をパッケージ14内に設置し、受光素子13の各信号
取り出し電極とそれぞれに対応するリードフレームの足
14bとをワイヤ14dでワイヤボンディングする。こ
のときワイヤボンディングに用いるワイヤの長さは、後
で受光素子13の位置を微調節する関係から、多少長め
にしておくことが好ましい。またこのとき同時に光源1
の電源用に、光源1の上面及びAu面を介して光源1の
底面に接触しているサブマウント2の電極面2aと、リ
ードフレームの足14bとを同じくワイヤ14dを用い
てワイヤボンディングしておく。尚このときは受光素子
13はワイヤボンディングされているだけで放熱板4も
しくは光ガイド部材5には取り付け、固定はされていな
い。
【0048】次に光ガイド部材5をブロック3の端面部
3bに取り付ける。この取り付けには非常に高い精度が
要求されるので、ここではその方法について図を参照し
ながら詳細に説明する。図12は本発明の一実施例にお
けるCCDで観察した0次光と1次光との不一致を示し
た概念図、図13は本発明の一実施例におけるCCDで
観察した0次光と1次光との一致を示した概念図、また
図14は本発明の一実施例における観察実験の概念図を
示している。まずエアピンセット等で保持された光ガイ
ド部材5をブロック3の側面部に沿って移動させて、大
体の位置合わせを行う。このとき光ガイド部材5の側面
部若しくはブロック3の端面部3bの少なくともどちら
か一方にUV接着剤を塗布しておく。その後光源1に電
源を供給して発光させて光ガイド部材5に光を導入す
る。光ガイド部材5に導入された光は拡散角変換ホログ
ラム7で0次回折光と1次回折光とに分離されて、その
後光ガイド部材5の面5eから外部に出射される。出射
された光はコリメータレンズ(図示せず)及び対物レン
ズ26を通って記録媒体27があるはずの位置で結像す
る。このときもし光源1と光ガイド部材5との相対的位
置が正しければ、拡散角変換ホログラム7で変換された
0次回折光と1次回折光とは焦点深度が異なるだけで、
同じポイントでフォーカスするので記録媒体27上で
は、図13に示すように、同心円状に見える。またもし
光源1と光ガイド部材5との相対的位置が正しくなけれ
ば、拡散角変換ホログラム7で変換された0次回折光と
1次回折光とは焦点深度もフォーカスポイントも異なる
ので、記録媒体27上では図12に示すように異なる2
つの円となる。このことを利用して、記録媒体位置に電
荷結合素子カメラ32(以下CCDとする)をセットし
て0次回折光と1次回折光とのズレを測定し、そのズレ
幅及びズレの方向をフィードバックし、その量に合わせ
て光ガイド部材5をCCD32で見た2つの成分の光の
結像が同心円になるように移動させる。これにより光ガ
イド部材5の光源1に対する位置を非常に精度良く定め
ることができる。この様にして光ガイド部材5の位置決
めをした後、紫外線を照射してUV接着剤を固化させ
る。
【0049】なお固定にはUV接着剤でなくとも、位置
決め後瞬間接着剤を塗布する方法も考えられる。その場
合には光を遮らないように乾燥時に白化しないタイプの
ものを用いる。この接着剤を用いた場合には紫外線を照
射する工程を省くことができる。
【0050】また位置決めの方法として、1次回折光の
光学的収差を波面収差測定器等を用いて測定し、収差が
最小になるように位置決めするという方法も考えられ
る。ただしトラッキング信号検出方式として3ビーム法
を用いた場合にはサイドビームも波面収差測定器に入射
してしまうため、異なる3つの光を同時に測定してしま
うので、この方法を用いることは困難となる。
【0051】次に受光素子13を放熱板4の所定の位置
に取り付ける。この場合もやはり記録媒体27で反射し
てきた光を正しく受光素子13の各受光部上に導かなく
てはならないので、受光素子13と光ガイド部材5との
精密な相対的な位置合わせが必要である。この位置合わ
せの方法について説明する前に、受光素子13における
非点収差法によるフォーカスエラー信号検出と本実施例
における非点収差の様子について図を用いて説明する。
【0052】図15〜図17は各々記録媒体27が合焦
位置にある場合、記録媒体27が合焦点位置より近づい
た場合、記録媒体27が合焦位置より遠ざかった場合の
非点収差光束の外観図である。また図18〜図20は各
々図15〜図17の場合の非点収差発生ホログラム10
によって発生した光の受光素子13上に設けられた受光
部172a,172b,172c,172dでのスポッ
ト形状を示した図である。
【0053】非点収差発生ホログラム10は記録媒体2
7が合焦位置にある場合受光部172に対して上流に第
1焦点178を受光部172に対して下流に第2焦点1
79を発生させ、図18〜図20に示すようにX軸方向
とY軸方向をとると、第1焦点178の位置ではY軸方
向の線像を結び第2焦点179の位置ではX軸上の線像
を結ぶことになる。また記録媒体27が合焦位置にある
場合、非点収差によって発生したX軸Y軸方向のそれぞ
れのスポット径が等しくなり円形のスポット形状になる
位置に非点収差発生ホログラム10は設計される。
【0054】フォーカスエラー信号は受光部172a,
172b,172c,172dからの光電流(又はI−
Vアンプにより変換された電圧)をそれぞれI172
a,I172b,I172c,I172dとすれば図6
の回路図からもわかるように以下の式で表すことができ
る。
【0055】F.E.=(I172a+I172c)−
(I172b+I172d) 記録媒体27が合焦位置にある場合、図15、図18か
らもわかるようにX軸Y軸方向のそれぞれのスポット径
が等しくなり略円形のスポット形状になるため172a
と172cでの合計受光量と172bと172dでの合
計受光量が等しくなるためフォーカスエラー信号は以下
の式となる。
【0056】F.E.=0 記録媒体27が合焦位置より近づいた場合、図16に示
すように非点収差発生ホログラム10で発生した第1焦
点178と第2焦点179は焦点誤差検出素子から遠ざ
かるため受光部172a,172b,172c,172
d上のスポット形状は図19に示したようにY軸方向に
長軸を有する楕円光束となり受光部172a,172c
の受光量が受光部172b,172dの受光量に比べ多
くなりフォーカスエラー信号は以下の式となる。
【0057】F.E>0 記録媒体27が合焦位置より離れた場合、図17に示す
ように非点収差発生ホログラム10で発生した第1焦点
178と第2焦点179は非点収差発生ホログラム10
に近づくため受光部172a,172b,172c,1
72d上のスポット形状は図20に示したようにX軸方
向に長軸を有する楕円光束となり受光部172b,17
2dの受光量が受光部172a,172cの受光量に比
べ多くなりフォーカスエラー信号は以下の式となる。
【0058】F.E<0 以上のようなフォーカスエラー信号検出方法は非点収差
法として知られている。
【0059】そこで本実施例ではこの原理を用いて受光
素子13の位置決めを行っている。即ち放熱板4に設け
られている孔4aから受光素子13の背面を吸着するエ
アピンセットを用いて受光素子13を保持し、設置位置
の微調節を可能とし、さらに記録媒体27の位置に反射
板(図示せず)を設置しておく。このとき光ガイド部材
5の底面若しくは受光素子13の上面には予めUV接着
剤を塗布しておく。それから先ずは反射板で反射されて
戻ってきた光の強度を受光素子13の受光部170,1
71等でモニターし、その大まかな最適位置を決定す
る。そして次に四分割されている受光部172のそれぞ
れの受光部172a,172b,172c,172dか
らの電流若しくは電圧(受光量に比例)をそれぞれモニ
ターしながら、反射板をピエゾ素子等を用いて故意に光
軸に平行に振動させる。これにより反射板は受光素子1
3に対して近づいたり、遠ざかったりすることになる。
このとき受光部172a,172b,172c,172
dの光量がそれぞれほぼ等しくなるように受光素子13
を移動させれば、光ガイド部材5に対する受光素子13
の精密な位置決めが可能になる。このときの受光部17
2a及び172bからの信号の様子を図21、図22に
示した。この様にして受光素子13の位置決めをした
後、紫外線を照射してUV接着剤を固化させる。そして
その後エアピンセットを挿入できるように設けられた放
熱板4の孔4aを封止するためにエポキシ系のポッティ
ング剤若しくは半田を用いて隙間17を塞ぐ。
【0060】なお固定方法としてはUV接着剤の他に瞬
間接着剤を用いることも考えられる。この場合位置決め
後に瞬間接着剤を塗布する。瞬間接着剤としては乾燥時
に白化しないタイプのものを用いることが好ましい。ま
たブロック3と光ガイド部材5との間の接着、及び光ガ
イド部材5と受光素子13との間の接着の両方にUV接
着剤を用いる場合には、光源1と光ガイド部材5との間
の位置決めと、光ガイド部材5と受光素子13との間の
位置決めの両方が終了してから紫外線を照射するか若し
くはブロック3と光ガイド部材5のUV接着終了後に、
光ガイド部材5と受光素子13の間にUV接着剤を塗布
する。
【0061】なお反射板を設置せずに実際に記録媒体2
7を配置し、記録媒体27を回転させて面振れを発生さ
せて、それにより位置調整を行っても良い。さらにここ
では光源1と光ガイド部材5の位置決め、及び光ガイド
部材5と受光素子13との間の位置決めの方法について
光源1を発光させて行う方法を記してきたが、他の方法
として各部品をCCD等を用いて画像認識し、それらの
部品と基準になる位置を認識して、相対位置寸法が所定
の寸法になるように位置させるという方法も考えられ
る。
【0062】最後に予め別工程で、エポキシ系の接着剤
を用いてシェル15の上面にカバー部材16を取り付け
ておき、この一体化された部材の底面をパッケージ14
の上面に取り付ける。取り付けには主にエポキシ系の接
着剤を用いる。このとき所定のガス雰囲気中でカバー部
材16のついたシェル15とパッケージ14との接着を
行うことにより、光ピックアップのパッケージ内をパー
ジでき、酸素や水分の混入を防止できるので好ましい。
このときの作業環境としてはガスの露点が−10℃以下
好ましくは−20℃以下さらに好ましくは−30℃以下
で、ガス圧(P)を0.5≦P≦1.5(atm)、さ
らに好ましくは1.0<P≦1.5(atm)とするこ
とが好ましく、使用するガスの主成分としてN2,A
r,He,Ne等を用いることが好ましい。
【0063】以上説明してきたような製造方法により、
光ピックアップのパッケージングが完成する。このよう
な製造方法を用いることにより、このような形状の光ガ
イド部材5を搭載した光ピックアップのパッケージング
をより精密に密閉することができ、かつより容易に所定
の湿度以下のガスを所定の圧力で封入することができ
る。
【0064】
【発明の効果】本発明は、光源と、光源を保持する保持
部材と、光を受光するとともに受光した光信号を電気信
号に変換する受光手段と、光源から照射された光の入射
方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有し、光源からの
光をそれらの複数の傾斜面で反射させて光媒体に導くと
ともに、その光媒体から反射してきた光を受光素子に導
く光ガイド部材と、光源と光ガイド部材と受光手段とを
収納する収納部材とを備え、収納容器を密閉したことに
より、外部からのごみや水分の進入を防ぐことができ
る。さらにパッケージ内部に乾燥ガスを封入することに
より、ガラス部材等での結露の発生や光源や受光素子の
酸化,劣化等を防止することができる。さらにパッケー
ジ内部に封入する乾燥ガスの主成分を不活性ガスとした
ことにより、ガラス部材等での結露の発生や光源や受光
素子の酸化,劣化等を防止し、かつパッケージ中に存在
する部材と封入ガスとの間の化学反応を防止することが
できる。またパッケージ内部に封入する乾燥ガスの主成
分をN2ガスとしたことにより、より低コストで不活性
ガスとほぼ同様の効果を期待できる。パッケージ内部に
封入する乾燥ガスの圧力(P)を0.5(atm)≦P
≦1.5(atm)としたことにより、ガラス部材等で
の結露の発生や光源や受光素子の酸化,劣化等を防止す
ることができるとともに、多少の振動や衝撃が加わって
も外気との圧力差による応力との相乗効果によって接着
部位が破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光ピックアップのパ
ッケージングの構成を示す断面図
【図2】本発明の一実施例における光ピックアップのパ
ッケージングの構成を示す断面図
【図3】本発明の一実施例における光ピックアップの動
作の概念図
【図4】本発明の一実施例における光ピックアップの平
面図
【図5】本発明の一実施例における光ピックアップの偏
光面変換基板の斜視図
【図6】本発明の一実施例における光ピックアップの受
光部配置及び信号処理を示す図
【図7】本発明の一実施例における光ピックアップのパ
ッケージングの製造手順を示す図
【図8】本発明の一実施例における光ピックアップのパ
ッケージングの製造手順を示す図
【図9】本発明の一実施例における光ピックアップのパ
ッケージングの製造手順を示す図
【図10】本発明の一実施例における光ピックアップの
パッケージングの製造手順を示す図
【図11】本発明の一実施例における光ピックアップの
パッケージングの製造手順を示す図
【図12】本発明の一実施例におけるCCDで観察した
0次光と1次光との不一致を示した概念図
【図13】本発明の一実施例におけるCCDで観察した
0次光と1次光との一致を示した概念図
【図14】本発明の一実施例における観察実験の概念図
【図15】本発明の一実施例における非点収差光束の外
観図
【図16】本発明の一実施例における非点収差光束の外
観図
【図17】本発明の一実施例における非点収差光束の外
観図
【図18】本発明の一実施例における受光センサ上での
ビームのスポット形状を示した図
【図19】本発明の一実施例における受光センサ上での
ビームのスポット形状を示した図
【図20】本発明の一実施例における受光センサ上での
ビームのスポット形状を示した図
【図21】本発明の一実施例における受光センサ上での
センサ光量を示した図
【図22】本発明の一実施例における受光センサ上での
センサ光量を示した図
【図23】本発明の一実施例における相変化型光ディス
ク用の光ピックアップの構成図
【図24】本発明の一実施例におけるλ/4板の概観図
【図25】本発明の一実施例における相変化型光ディス
クに対応した光ピックアップの受光部の配置図
【図26】従来の光ピックアップのパッケージングの製
造手順を示す図
【図27】従来の光ピックアップのパッケージングの製
造手順を示す図
【図28】従来の光ピックアップのパッケージングの製
造手順を示す図
【図29】従来の光ピックアップのパッケージングの製
造手順を示す図
【図30】従来の光ピックアップのパッケージングの製
造手順を示す図
【符号の説明】
1 光源 2 サブマウント 2a 電極面 3 ブロック 4 放熱板 5 光ガイド部材 5a 第一の斜面 5b 第二の斜面 5c 第三の斜面 5e 面 5f 面 6 回折格子 7 拡散角変換ホログラム 9 第一のビームスプリッター膜 10 非点収差発生ホログラム 11 第二のビームスプリッター膜 12 偏光分離膜 13 受光素子 13a 電極 14 パッケージ 14a リードフレーム 14b リードフレームの足 14c 段差 14d ワイヤ 15 シェル 16 カバー部材 16a 反射防止膜 17 隙間 26 対物レンズ 27 記録媒体 27a 記録媒体面 29a,29b,29c ビームスポット 30 理想球面波 31 偏光面変換基板 31a 第1他斜面 31b 第2他斜面 32 CCD 33 λ/4板 34 ハーフミラー 35 ビームスプリッター膜 36 受光素子 37,38,39,40 受光部 41 光ガイド部材 41a 第一の斜面 41b 第二の斜面 41c 第三の斜面 41e 面 41f 面 117 透過光 117a 偏光面 117s S偏光成分 117p P偏光成分 123 反射光 124 反射膜 125 反射膜 126 反射膜 128 入射面 170,171,172,172a,172b,172
c,172d,176,177 受光部 616 異常光軸 617 常光軸

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源を保持する保持部材と、
    光を受光するとともに受光した光信号を電気信号に変換
    する受光手段と、前記光源から照射された光の入射方向
    に対して傾斜した複数の傾斜面を有し、前記光源からの
    光を前記複数の傾斜面で反射させて光媒体に導くととも
    に、前記光媒体から反射してきた光を前記受光素子に導
    く光ガイド部材と、前記光源と前記光ガイド部材と前記
    受光手段とを収納する収納部材とを備えた光ピックアッ
    プであって、前記光ピックアップを密閉するとともに、
    前記光ピックアップの内部にガスを封入し、前記ガスは
    乾燥ガスで、かつ前記ガスのガス圧(P)が0.5(a
    tm)≦P≦1.5(atm)好ましくは1(atm)
    <P≦1.5(atm)であることを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  2. 【請求項2】光源と、前記光源を保持する保持部材と、
    光を受光するとともに受光した光信号を電気信号に変換
    する受光手段と、前記光源から照射された光の入射方向
    に対して傾斜した複数の傾斜面を有し、前記光源からの
    光を前記複数の傾斜面で反射させて光媒体に導くととも
    に、前記光媒体から反射してきた光を前記受光素子に導
    く光ガイド部材と、前記光源と前記光ガイド部材と前記
    受光手段とを収納するとともに前記光ガイド部材におい
    て光媒体に光を出射したり光媒体からの反射光を入射す
    る入出射部分との対向する部分に開口部を有した収納部
    材と、前記開口部を覆うカバー部材とを備えた光ピック
    アップであって、前記光ピックアップを密閉するととも
    に、前記光ピックアップの内部にガスを封入し、前記ガ
    スは乾燥ガスで、かつ前記ガスのガス圧(P)が0.5
    (atm)≦P≦1.5(atm)好ましくは1(at
    m)<P≦1.5(atm)であることを特徴とする光
    ピックアップ。
  3. 【請求項3】光ピックアップの内部に封入するガスの主
    成分を不活性ガスとしたことを特徴とする請求項1,2
    いずれか1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】光ピックアップの内部に封入するガスの主
    成分をN2ガスとしたことを特徴とする請求項1,2い
    ずれか1記載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】光ピックアップの内部に封入するガスは露
    点が−10℃以下好ましくは−20℃以下さらに好まし
    くは−30℃以下であることを特徴とする請求項1〜4
    いずれか1記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】光ピックアップを構成する各種部材を載置
    した基台と、接続部材をモールドした収納部材とを接合
    し、前記収納部材とカバー部材を接合させる光ピックア
    ップの製造方法であって、前記光ピックアップを密閉す
    る際に、所定のガス雰囲気中で、前記ガスは乾燥ガス
    で、かつ前記ガスのガス圧(P)を0.5(atm)≦
    P≦1.5(atm)好ましくは1(atm)<P≦
    1.5(atm)の条件下で作業を行うことを特徴とす
    る光ピックアップの製造方法。
  7. 【請求項7】所定のガスの主成分を不活性ガスとしたこ
    とを特徴とする請求項5記載の光ピックアップの製造方
    法。
  8. 【請求項8】所定のガスの主成分をN2ガスとしたこと
    を特徴とする請求項5記載の光ピックアップの製造方
    法。
  9. 【請求項9】所定のガスとして露点が−10℃以下好ま
    しくは−20℃以下さらに好ましくは−30℃以下のガ
    スを用いることを特徴とする請求項6〜9いずれか1記
    載の光ピックアップの製造方法。
  10. 【請求項10】光ピックアップ内部のガス圧と大気圧と
    の差が負圧である場合、光ピックアップのリークレート
    (L)をL≦1×10-8(atm・cc/sec)とす
    ることを特徴とする請求項1〜5いずれか1記載の光ピ
    ックアップ。
  11. 【請求項11】光ピックアップ内部のガス圧と大気圧と
    の差が正圧である場合、光ピックアップのリークレート
    (L)をL≦1×10-3(atm・cc/sec)とす
    ることを特徴とする請求項1〜5いずれか1記載の光ピ
    ックアップ。
  12. 【請求項12】光源と、前記光源を保持する保持部材
    と、光を受光するとともに受光した光信号を電気信号に
    変換する受光手段と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜面で反射させて光媒体に導くと
    ともに、前記光媒体から反射してきた光を前記受光素子
    に導く光ガイド部材と、前記光源と前記光ガイド部材と
    前記受光手段とを収納する収納部材とを備えた相変化型
    光ディスク用の光ピックアップであって、前記光ピック
    アップを密閉するとともに、前記光ピックアップの内部
    にガスを封入し、前記ガスは乾燥ガスで、かつ前記ガス
    のガス圧(P)が0.5(atm)≦P≦1.5(at
    m)好ましくは1(atm)<P≦1.5(atm)で
    あることを特徴とする相変化型光ディスク用の光ピック
    アップ。
  13. 【請求項13】光源と、前記光源を保持する保持部材
    と、光を受光するとともに受光した光信号を電気信号に
    変換する受光手段と、前記光源から照射された光の入射
    方向に対して傾斜した複数の傾斜面を有し、前記光源か
    らの光を前記複数の傾斜面で反射させて光媒体に導くと
    ともに、前記光媒体から反射してきた光を前記受光素子
    に導く光ガイド部材と、前記光源と前記光ガイド部材と
    前記受光手段とを収納するとともに前記光ガイド部材に
    おいて光媒体に光を出射したり光媒体からの反射光を入
    射する入出射部分との対向する部分に開口部を有した収
    納部材と、前記開口部を覆うカバー部材とを備えた相変
    化型光ディスク用の光ピックアップであって、前記光ピ
    ックアップを密閉するとともに、前記光ピックアップの
    内部にガスを封入し、前記ガスは乾燥ガスで、かつ前記
    ガスのガス圧(P)が0.5(atm)≦P≦1.5
    (atm)好ましくは1(atm)<P≦1.5(at
    m)であることを特徴とする相変化型光ディスク用の光
    ピックアップ。
  14. 【請求項14】光ガイド部材の光出射面と光媒体との間
    にλ/4板を設け、前記λ/4板と光の光軸とが略垂直
    であることを特徴とする請求項13記載の相変化型光デ
    ィスク用の光ピックアップ。
  15. 【請求項15】λ/4板がカバー部材上に設けられてい
    ることを特徴とする請求項14記載の相変化型光ディス
    ク用の光ピックアップ。
  16. 【請求項16】光を透過若しくは反射の少なくとも一方
    を行う導光手段を介して、光媒体からの反射光を受光手
    段に導くことを特徴とする請求項12〜15いずれか1
    記載の相変化型光ディスク用の光ピックアップ。
  17. 【請求項17】導光手段がハーフミラーであることを特
    徴とする請求項16記載の相変化型光ディスク用の光ピ
    ックアップ。
  18. 【請求項18】相変化型光ディスク用の光ピックアップ
    の内部に封入するガスの主成分を不活性ガスとしたこと
    を特徴とする請求項12〜17いずれか1記載の相変化
    型光ディスク用の光ピックアップ。
  19. 【請求項19】相変化型光ディスク用の光ピックアップ
    の内部に封入するガスの主成分をN2ガスとしたことを
    特徴とする請求項12〜17いずれか1記載の相変化型
    光ディスク用の光ピックアップ。
  20. 【請求項20】相変化型光ディスク用の光ピックアップ
    の内部に封入するガスは露点が−10℃以下好ましくは
    −20℃以下さらに好ましくは−30℃以下であること
    を特徴とする請求項12〜19いずれか1記載の相変化
    型光ディスク用の光ピックアップ。
  21. 【請求項21】相変化型光ディスク用の光ピックアップ
    を構成する各種部材を載置した基台と、接続部材をモー
    ルドした収納部材とを接合し、前記収納部材とカバー部
    材を接合させる相変化型光ディスク用の光ピックアップ
    の製造方法であって、前記相変化型光ディスク用の光ピ
    ックアップを密閉する際に、所定のガス雰囲気中で、前
    記ガスは乾燥ガスで、かつ前記ガスのガス圧(P)を
    0.5(atm)≦P≦1.5(atm)好ましくは1
    (atm)<P≦1.5(atm)の条件下で作業を行
    うことを特徴とする相変化型光ディスク用の光ピックア
    ップの製造方法。
  22. 【請求項22】所定のガスの主成分を不活性ガスとした
    ことを特徴とする請求項21記載の相変化型光ディスク
    用の光ピックアップの製造方法。
  23. 【請求項23】所定のガスの主成分をN2ガスとしたこ
    とを特徴とする請求項21記載の相変化型光ディスク用
    の光ピックアップの製造方法。
  24. 【請求項24】所定のガスとして露点が−10℃以下好
    ましくは−20℃以下さらに好ましくは−30℃以下の
    ガスを用いることを特徴とする請求項21〜23いずれ
    か1記載の相変化型光ディスク用の光ピックアップの製
    造方法。
  25. 【請求項25】光ピックアップ内部のガス圧と大気圧と
    の差が負圧である場合、光ピックアップのリークレート
    (L)をL≦1×10-8(atm・cc/sec)とす
    ることを特徴とする請求項12〜20いずれか1記載の
    相変化型光ディスク用の光ピックアップ。
  26. 【請求項26】光ピックアップ内部のガス圧と大気圧と
    の差が正圧である場合、光ピックアップのリークレート
    (L)をL≦1×10-3(atm・cc/sec)とす
    ることを特徴とする請求項12〜20いずれか1記載の
    相変化型光ディスク用の光ピックアップ。
JP7183740A 1995-05-08 1995-07-20 光ピックアップ及びその製造方法 Pending JPH0935306A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075698A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Konica Corp 光学ユニットの組立方法

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