JP3536473B2 - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP3536473B2
JP3536473B2 JP25314495A JP25314495A JP3536473B2 JP 3536473 B2 JP3536473 B2 JP 3536473B2 JP 25314495 A JP25314495 A JP 25314495A JP 25314495 A JP25314495 A JP 25314495A JP 3536473 B2 JP3536473 B2 JP 3536473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光素子、光ディスク等
への情報の記録又は再生を行う光ピックアップ及び相変
化型光ディスク用の光ピックアップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下従来の光ピックアップについて図を
用いて説明する。図13は従来の光ピックアップユニッ
トのパッケージングを示した断面図である。図13にお
いて501は半導体レーザ等からなる光源、502はサ
ブマウント、503はブロックで、サブマウント502
及びブロック503は光源501を保持するとともに光
源501で発生する過大な熱を外部に放出する働きを持
つ(以下これら3つの部材の集合をLDブロックと称す
る)。504は放熱板で、放熱板504はLDブロック
等を載置するとともにLDブロックからの熱を外部に逃
がすものである。505は光ガイド部材で、光ガイド部
材505は光源501から照射された光の入射方向に対
して傾斜した複数の傾斜面を有し、その複数の傾斜面が
それぞれ略平行に配置されており、その複数の傾斜面に
各種の光学素子を形成したものである。513は受光素
子で、受光素子513は光ガイド部材505を透過して
入射してきた光信号を電気信号に変換する。514はパ
ッケージで、パッケージ514は前述の各部材を収納す
るとともに、その上面に開口部を有する。このパッケー
ジ514の開口部を外側からカバー部材516で覆っ
て、光ピックアップの内部を封止する。カバー部材51
6は通常ガラスなどの光透過性を有する材料から形成さ
れている。このカバー部材516で光ピックアップの内
部を封止する際には、光ピックアップ内部の結露を防止
したり、光源や受光素子の酸化,劣化等を防止すること
から、その内部に窒素ガスや不活性ガス又は乾燥空気等
を正圧若しくは負圧で充填させた雰囲気中で作業を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、カバー部材516は常にパッケージ51
4の上縁部に接合されるだけであるので、パッケージ内
部に正圧でガスを封入した際には、ガスの圧力により発
生する応力が、パッケージ514とカバー部材516と
の接合部分に集中し、最悪の場合にはガスの圧力によ
り、パッケージ514とカバー部材516との接合面が
解離してしまう恐れがあった。
【0004】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、光ピックアップに内部を正圧にしても負圧にしても
カバー部材と収納部材の密着性が低下することのない信
頼性の高い光ピックアップ及び相変化型光ディスク用の
光ピックアップを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、光ピックアップの内部の圧力を正圧にしたときには
カバー部材を収納部材の内側に接合し、光ピックアップ
の内部の圧力を負圧にしたときにはカバー部材を収納部
材の外側に接合するという構成を有している。
【0006】
【作用】この構成により、光ピックアップに内部を正圧
にしても負圧にしてもカバー部材がはがれる可能性をほ
とんどなくすことができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例の第一の光ピックアッ
プのパッケージングについて図を参照しながら説明す
る。
【0008】図1及び図2はともに本発明の一実施例に
おける光ピックアップのパッケージングの構成を示す断
面図である。
【0009】1は光源で、光源1としては半導体レー
ザ,He−Ne等のガスレーザ等の各種レーザが考えら
れる。ここではこれらの中で最も小型で装置全体を小型
化でき、しかも単価の安く数mW〜数十mW程度の出力
を有する半導体レーザを用いる事が好ましい。半導体レ
ーザの材質としてはAlGaAs,InGaAsP,I
nGaAlP,ZnSe,GaN等が考えられ、ここで
は最も一般的に用いられており、安価なAlGaAsを
用いた。さらに高密度記録を行う場合には記録媒体上で
のスポット径をより小さくすることができ、AlGaA
sよりもさらに波長の短いInGaAlPやZnSe等
の半導体レーザを用いることが好ましい。
【0010】2はサブマウントで、サブマウント2はそ
の形状が直方体状若しくは板形状で、その上面には光源
1が取り付けられている。このサブマウント2は光源1
を載置するとともに、光源1で発生した熱を逃がす働き
を有している。サブマウント2と光源1との接合には熱
伝導等を考慮するとAu−Sn,Sn−Pb,Sn−P
b−In等の箔(厚さ数μm〜数十μm)を高温で圧着
する方法を用いることが好ましい。また光源1とサブマ
ウント2は略水平に取り付けなければ光学系の収差の原
因になる。従って接合の際には光源1はサブマウント2
に所定の位置に所定の高さで略水平にマウントされるこ
とが好ましい。さらにサブマウント2の上面には光源1
の下面と電気的に接触するように電極面2aが設けられ
ている。この電極面2aは光源1に電源を供給するため
のもので、電極面2aを構成する金属膜としては導電性
や耐食性を考慮してAuの薄膜を用いることが好まし
い。更にサブマウント2は、光源1で発生する熱や光源
1との取付等の問題から、熱伝導性が高く、かつ、線膨
張係数が光源1のそれ(約6.5×10-6/℃)に近い
材質が好ましい。具体的には線膨張係数が3〜10×1
-6/℃で、熱伝導率が100W/mK以上である物
質、例えばAlN,SiC,T−cBN,Cu/W,C
u/Mo,Si等を、特に高出力のレーザを用いる場合
で熱伝導率を非常に大きくしなければならないときには
ダイアモンド等を用いることが好ましい。光源1とサブ
マウント2の線膨張係数が同じか近い数値となるように
した場合、光源1とサブマウント2の間の歪みの発生を
抑制することができるので、光源1とサブマウント2と
の取付部分が外れたり、光源1にクラックが入る等の不
都合を防止することができる。しかしながら本範囲を外
れた場合には、光源1とサブマウント2の間に大きな歪
みが生じてしまい、光源1とサブマウント2との取付部
分が外れたり、光源1にクラック等を生じる可能性が高
くなる。またサブマウント2の熱伝導率をできるだけ大
きく取ることにより、光源1で発生する熱を効率よく外
部に逃がすことができる。しかしながら熱伝導率が本限
定以下の場合には、光源1で発生した熱が外部に逃げ難
くなるため、光源1の温度が上昇し、光源1の出力が低
下したり、光源1の寿命が短くなったり、最悪の場合に
は光源1が破壊されてしまう等の不都合が発生しやすく
なる。本実施例では比較的安価で、これらの2つの特性
のどちらにも非常に優れたAlNを用いた。更にサブマ
ウント2の上面には光源1との接合性を良くするため
に、サブマウント2から光源1に向かってTi,Pt,
Auの順に薄膜を形成することが好ましい。
【0011】3はブロックで、ブロック3は直方体形状
でその側面に大きな突起部3aを有しており、上面には
サブマウント2が取り付けられている。このブロック3
もまたサブマウント2と同様に、光源1で発生する熱や
サブマウント2との取付等の問題から、熱伝導性が高
く、かつ、線膨張係数がサブマウント2に近い材質、例
えばサブマウント2の材質例で示したもの以外にMo,
Cu,Fe,コバール,42アロイ等を用いることが好
ましい。しかしながらこれらの特性値の要求はサブマウ
ント2に比べるとそれほど厳しくはないので、コストを
重視して選択する方が好ましい。ここではAlNに比べ
て非常に安価で、これらの特性に比較的優れたCu,M
o等の材料でブロック3を形成した。またブロック3と
サブマウント2との接合には熱伝導率等を考慮すると、
やはりサブマウント2と光源1の場合と同様に、多少高
価ではあるがAu−Sn,Sn−Pb,Sn−Pb−I
n等の箔(厚さ数μm〜数十μm)を高温で圧着するこ
とが好ましい。
【0012】4は放熱板で、放熱板4は、光源1で発生
し、伝導によりサブマウント2,ブロック3を通って伝
わってきた熱を外部に放出する働きを有するとともに、
光ピックアップを形成する種々の部材が載置され、パッ
ケージングの基板となるものである。ブロック3はロウ
付け,クリーム半田付け等により放熱板4の上面に固定
される。放熱板4の材質としては、熱伝導性が高いC
u,Al,Fe等が考えられる。
【0013】なおここではサブマウント2とブロック3
とを別体で形成していたが、光源1の出力が高く、これ
らの部材により高い熱伝導性が要求される場合には、熱
伝導性を良くするためにこれらの部材を一体で形成する
ことが好ましい。この場合それらの材質は、AlN等の
熱伝導性が非常に高いものを用いることが好ましい。
【0014】またブロック3はサブマウント2よりも大
きくして、放熱板4との接触面積を大きく取ることが望
ましい。
【0015】また光源1には光軸に関して高い精度が要
求されるので、サブマウント2の上面は高い精度で水平
であることが好ましい。従ってサブマウント2,ブロッ
ク3及び放熱板4の取り付けについても細心の注意を払
うことが好ましい。
【0016】5は光ガイド部材で、光ガイド部材5は直
方体形状をしており、その内部には複数の斜面及びそれ
らの斜面上に形成された各種膜を有しており、光源から
射出された光を出射するとともに、戻ってきた光を所定
の位置に導く働きを有している。また光ガイド部材5は
その側面でブロック3の突起部3aの端面部3bに接着
されている。これに用いられる接合材には大きな接着強
度,任意の瞬間に固定できる作業性,硬化前と硬化後の
体積の変化や温度・湿度の変化による体積の変化が小さ
い即ち低体積収縮率等の条件が要求され、これらを満た
すことにより作業性及び接合面の安定性等を向上させる
ことができる。この様な接合材としてここでは紫外線を
照射することにより瞬時に硬化するUV接着剤を用い
た。また吸湿硬化型の瞬間接着剤を用いても良い。更に
十分な取り付け強度を持つようにするためにブロック3
と光ガイド部材5の間の接触面積(S)はS>1mm2
とすることが好ましい。
【0017】13は受光素子で、受光素子13は板形状
の半導体ウェハーに形成された各種の電気回路で構成さ
れており、光ガイド部材5の底面に取り付けられてい
る。受光素子13と光ガイド部材5との取り付けについ
ては、大きな接着強度,任意の瞬間に固定できる作業
性,硬化前と硬化後の体積の変化や温度・湿度による体
積の変化が小さい即ち低体積収縮率等の条件が要求さ
れ、これらを満たすことにより、作業性、接合面の安定
性が向上する。この様な接合材としてここでは紫外線を
照射することにより瞬時に硬化するため特に作業性が良
好なUV接着剤を用いた。なお吸湿硬化型の瞬間接着剤
を用いても良い。また受光素子13は光源1から出射さ
れ、光ガイド部材5や記録媒体等で反射されて戻ってき
た光信号を受光する受光部を複数有している。この受光
部で検知された光信号は、その光量に応じて電気信号に
変換される。この電気信号は変換当初は電流値の大きさ
である。しかしながらこの電流は非常に微弱であり、か
つノイズを拾いやすいというデメリットがある。このた
めここでは受光素子13として、電流値を相関する電圧
値に変換して増幅する働きを持つI−Vアンプが形成さ
れているものを用いることが好ましい。ただし光の入射
周波数に対して出力電圧の応答が良好であることが要求
される。更に受光素子13の表面には受光した情報を信
号として取り出すためのAl等の薄膜で構成された複数
の電極13aが設けてある。
【0018】14はパッケージで、パッケージ14は、
放熱板4の上面に前述のブロック3や光ガイド部材5,
受光素子13等を囲むように設けられており、その内部
には受光素子13からの電気信号取り出しや光源1の電
源供給等に用いられるリードフレーム14aがモールド
されている。このパッケージ14の形状は中央部がくり
貫かれた直方体形状をしており、更にリードフレーム1
4aがモールドされている側のパッケージ14の内面に
はリードフレームの足14bを露出するように段差14
cが設けてある。なおパッケージ14の形状については
円筒形等であっても構わない。そして受光素子13から
の電気信号を取り出すためにパッケージ14に設けられ
た段差14cに露出しているリードフレームの足14b
と受光素子13の表面に設けられている複数の電極13
aとをAuやAl等で形成されたワイヤ14dでワイヤ
ボンディングにより接続している。また光源1の電源供
給のため、光源1の上面とパッケージ14に設けられた
段差14cに露出しているリードフレームの足14bと
をワイヤ14dでボンディングし、更にサブマウント2
の上面に光源1の下面と電気的に接触するように設けら
れている電極面2aとパッケージ14に設けられた段差
14cに露出しているリードフレームの足14bとを同
じくワイヤ14dでワイヤボンディングすることにより
接続している。パッケージ14の材質としては、低吸水
性や低アウトガス性などに優れていることが求められる
が、ここではICモールドとしては最も一般的なエポキ
シ樹脂等の熱硬化性の樹脂を用いている。またリードフ
レーム14aの材質としてはCu,42アロイ,Fe等
の金属にAgやAu等をメッキしたものを用いることが
多い。ここではCuにNiメッキをし、その上にAuメ
ッキを施したものを用いた。更にパッケージ14と放熱
板4との間の取り付けには、大きな接着強度,低い吸水
性,高い気密性(低いリーク特性)等の性質を有する接
合材を用いる。これにより接合面,接合位置の安定性を
向上させ、光ピックアップのパッケージング内部への不
純物の混入を防止することができる。ここでは多少接着
に時間がかかるが、これらの特性に優れ、安価なエポキ
シ系接着剤を用いた。
【0019】次にシェルについて図を参照しながら説明
する。図10〜図12は本発明の一実施例における光ピ
ックアップの内部が正圧である場合のシェル付近の断面
図である。なお各図10中に示す点線は光ピックアップ
の内部の圧力が負圧の場合のカバー部材16の取付位置
を示している。15はシェルで、シェル15はその水平
方向の断面についてパッケージ14のそれとほぼ同一形
状をしているが、図に示す垂直方向の断面についてはパ
ッケージ14と対向する側ではその開口部は大きく、そ
の反対側ではその開口部は小さくすることが好ましい。
またシェル15の材質としてはパッケージング内部への
不純物混入を防止する意味で、低吸水性や低アウトガス
性等の特性が求められる。従ってシェル15の構成材料
としてはそれらの特性に優れたポリプチレンテレフタレ
ート(以下PBTとする)を用いることが好ましい。た
だし、特に強度や寸法精度等に優れた特性が要求される
場合には、PBTよりも高価ではあるがこれらの特性に
優れたLCPを用いても良い。そしてシェル15とパッ
ケージ14との接合は、前述のパッケージ14と放熱板
4との取り付けと同様の理由で、エポキシ系接着剤を用
いることが好ましい。なおこのシェル15を用いる代わ
りにパッケージ14の側壁部分の高さを、光ガイド部材
5よりも高くなるようにして代替しても良い。
【0020】16はカバー部材で、カバー部材16はシ
ェル15に設けられている開口部15aを塞ぐようにエ
ポキシ系の接着剤等によりシェル15の面15bに取り
付けられている。またカバー部材16は光ガイド部材5
や受光素子13等にごみ,ほこり等が付着するのを防止
する働きを有するとともにそこを透過して入出射される
光にほとんど収差を発生させないという働きを有してい
る。更にカバー部材16の材質としては、コバルコガラ
ス,ホウケイ酸ガラス,BK−7,FK−1,K−3等
のガラスや、ウレタン,ポリカーボネート,アクリル等
の光透過率の高い樹脂等を用いることがことが好まし
い。またカバー部材16の上下両面には反射防止のため
に反射防止膜16aを形成している。この反射防止膜1
6aはMgF2 等の材質で形成することが好ましい。
【0021】そして放熱板4に設けられた孔4aと受光
素子13との間に存在する隙間17を小さな体積収縮
率,低い吸水性,高い気密性(優れたリーク特性)等の
特性を有する接合材、例えばエポキシ系のポッティング
剤や半田等で埋めて、パッケージ内部を密閉する。
【0022】このとき光ピックアップのパッケージング
の内部は光源1及び受光素子13の酸化防止やガラス部
分の結露防止等の観点から、酸素や水分をほとんど(理
想的には全く)含まない乾燥ガスを封入することが好ま
しい。そしてこの乾燥ガスの条件としてはそのガス中に
含まれる水蒸気が飽和する温度、即ち露点が−10℃以
下好ましくは−20℃以下更に好ましくは−30℃以下
であることが、光ピックアップのパッケージ内部の結露
を防止できるので好ましい。特に−30℃以下の場合特
に気候の厳しい地域の戸外においても品質を保証する事
ができる。このようなガスとしてはコスト面に優れるN
2ガスを用いることが好ましい。或いは化学的に不活性
でパッケージ内部で化学反応を起こす可能性がほとんど
ないAr,Ne,He等の不活性ガスを充填することが
さらに好ましい。そしてパッケージ内部に乾燥ガスを封
入する場合にはそのガス圧(P)を0.5≦P≦1.5
(atm)好ましくは1<P≦1.5(atm)とする
ことが、パッケージの内外の気圧差の悪影響を受けるこ
となく、光量の減少や収差の発生をを防止できるので、
好ましい。即ち0.5気圧以上でパッケージ内部に乾燥
ガスを封入することにより、パッケージ内部の気密性が
完全でなく、ある程度のリークレートを有していたとし
ても光ピックアップの光学特性が悪化することがほとん
どない。また1.5気圧以下でパッケージ内部に乾燥ガ
スを封入することにより、パッケージの各接合部位に、
外気との圧力差に起因する応力が、接合部位が破損して
しまうほど加わることはないので、多少の振動や衝撃が
パッケージに加わっても、パッケージが破損することが
ない。更にガス圧を1気圧よりも大きくすることによ
り、そのパッケージの有するリークレートによって外部
から空気が流入することがなくなる。
【0023】そしてパッケージ内部の気圧と大気圧との
差が負圧の場合、光ピックアップの有するリークレート
は1×10-8(atm・cc/sec)以下であること
が、またパッケージ内部の気圧と大気圧との差が正圧の
場合、光ピックアップの有するリークレートは1×10
-3(atm・cc/sec)以上であることが好まし
い。この様にすることにより、極少量ではあるがパッケ
ージ内部に混入してくる空気により、光ピックアップの
内部で結露が発生することを長期に渡って抑制すること
ができるので、光ピックアップの信頼性を長期間保つこ
とができる。
【0024】以上示してきた構成を用いることにより、
光源1や光ガイド部材5等にごみが付着したり、光ガイ
ド部材5やカバー部材16の内面等に結露が発生したり
して、光量が減少したり、収差が発生したりすることを
防止することができる。更に多少の振動や衝撃がパッケ
ージに加わっても、パッケージの内外の気圧差による応
力によってパッケージが破損することがなく、また気圧
差によって外気の水分がパッケージ内部に吸引されるこ
とがほとんどない。従って非常に信頼性の高い光ピック
アップを提供することができる。
【0025】次にカバー部材16のシェル15に対する
取付位置について説明する。カバー部材16のシェル1
5に対する取付位置は光ピックアップの内部に封入され
る不活性ガス等の圧力を大気圧(1atm)よりも高く
するかそれとも大気圧よりも低くするかによって変える
ことが好ましい。即ち、光ピックアップの内部の圧力が
大気圧よりも高い場合、カバー部材16はシェル15の
内側の面15bにほぼ隙間なく接合されることが好まし
い。なぜならば光ピックアップの内圧が正圧の場合には
カバー部材16には外側に押し出される方向(図に示す
Kの方向)に圧力が加わることになるので、カバー部材
16はシェル15に押し付けられる。従ってシェル15
とカバー部材16との間の密着性が良くなるので、この
接合部分からリーク等が起こる可能性がほとんどなくな
る。仮にカバー部材16をシェル15の外側の面15c
に接合したとすると、カバー部材16には外側に押し出
される方向(図に示すKの方向)に圧力が加わるので、
カバー部材16はシェル15から押しはなされる方向に
力を受ける。従ってシェル15とカバー部材16との間
の密着性が悪くなり、カバー部材16とシェル15の間
の接合部分がその力に耐えられずに微少なリークを起こ
したり、最悪の場合にはカバー部材16とシェル15の
間の接合部分が解離してカバー部材16がずれたり、外
れたりして、カバー部材16を透過する光に収差が発生
する可能性や、光ピックアップの内部に水分やその他の
不純物が混入して光源1の性能が劣化したり、光ガイド
部材5に結露が生じたりして、光ピックアップ全体とし
て性能が低下する可能性があるからである。
【0026】また光ピックアップの内部の圧力が大気圧
よりも低い場合には、カバー部材16はシェル15の外
側の面15cにほぼ隙間なく接合されることが好まし
い。なぜならば光ピックアップの内圧が負圧の場合には
カバー部材16には内側に押し込まれる方向(図に示す
Lの方向)に圧力が加わることになるので、カバー部材
16はシェル15に押し付けられる。従ってシェル15
とカバー部材16との間の密着性が良くなり、この接合
部分からリーク等が起こる可能性がほとんどなくなる。
仮にカバー部材16をシェル15の内側の面15bに接
合したとすると、カバー部材16には内側に押し込まれ
るる方向(図に示すKの方向)に圧力が加わるので、カ
バー部材16はシェル15から押しはなされる方向に力
を受ける。従ってシェル15とカバー部材16との間の
密着性が悪くなり、カバー部材16とシェル15の間の
接合部分がその力に耐えられずに微少なリークを起こし
たり、最悪の場合にはカバー部材16とシェル15の間
の接合部分が解離してカバー部材16がずれたり、外れ
たりして、カバー部材16を透過する光に収差が発生す
る可能性や、光ピックアップの内部に水分やその他の不
純物が混入して光源1の性能が劣化したり、光ガイド部
材5に結露が生じたりして、光ピックアップ全体として
性能が低下する可能性があるからである。
【0027】以上示してきたように光ピックアップの内
部の圧力が大気圧よりも高い場合には、カバー部材16
をシェル15の内側の面15bにほぼ隙間なく接合し、
光ピックアップの内部の圧力が大気圧よりも低い場合に
は、カバー部材16をシェル15の外側の面15cにほ
ぼ隙間なく接合することにより、カバー部材16は常に
シェル15に押し付けられるので、シェル15とカバー
部材16との間の密着性をより高くすることができる。
従って封入された不活性ガス等がリークすることがほと
んどなくなるので、光ピックアップ内部の気密性を非常
に高くすることができる。また接合が不十分であるため
に外気が混入したりすることがほとんどないので、外気
の混入による光源の劣化や結露の発生を防止でき、光ピ
ックアップの信頼性を非常に高くすることができる。
【0028】また図11に示すように、カバー部材16
を出入射光付近にのみ設ける、即ちカバー部材の面積を
小さくすることにより、外部からの余計な光の入射を抑
制することができ、光ピックアップにおける外的要因に
よるノイズの発生を抑制することができるので、光ピッ
クアップの性能を高くすることができる。更にこのよう
な構成を用いるときには、シェル15の面15b若しく
は15cの開口部15aの周囲にカバー部材16が挿入
できる段差部を設けておいて、その段差部にカバー部材
16を挿入するような構成を用いることが、カバー部材
16の位置決めが容易に行えるので、好ましい。
【0029】更に図12に示すように、シェル15の内
壁15dにテーパーを設けることにより、カバー部材1
6のシェル15の所定の位置への載置を容易に行うこと
ができる。
【0030】次に本発明の一実施例における光ピックア
ップの動作について、図面を参照しながら説明する。図
3は本発明の一実施例における光ピックアップの動作の
概念図、図4は本発明の一実施例における光ガイド部材
の組立を示す斜視図である。
【0031】図3及び図4において放熱板4上にサブマ
ウント2を介して水平にマウントされた光源1から水平
に放出されたレーザ光は、平行な複数の斜面を有する光
ガイド部材5の面5fから光ガイド部材5に入射し、光
ガイド部材5の第二の斜面5bに形成されかつ入射する
光の拡散角に対して射出する光の拡散角を変換する(以
下NAを変換すると呼ぶ)機能を有する反射型の拡散角
変換ホログラム7に到達する。拡散角変換ホログラム7
によってNAを変換されかつ反射した光は第一の斜面5
aに形成された反射型の回折格子6によって0次回折光
(以下メインビームと呼ぶ)と±1次回折光(以下サイ
ドビームと呼ぶ)とに分けられる。回折格子6によって
発生するメインビーム及びサイドビームは第1の偏光選
択性のあるビームスプリッター膜9(以下単に第一のビ
ームスプリッター膜と呼ぶ)に入射する。第一のビーム
スプリッター膜9に入射する光のうち第一のビームスプ
リッター膜9を透過する光は光源1からの射出光のモニ
ター光として利用される。また、第一のビームスプリッ
ター膜9を反射するメインビーム及びサイドビームは、
光ガイド部材5の面5eを透過、対物レンズ26に入射
し、対物レンズ26の集光作用によって記録媒体27の
記録媒体面27aに結像される。この時、記録媒体面2
7a上において2つのサイドビームの結像スポット29
a及び29cはメインビームの結像スポット29bを中
心としてほぼ対称な位置に結像される。記録媒体面27
aに対してメインビーム及びサイドビームの結像スポッ
ト29b及び29a、29cにより情報の記録または再
生信号及びトラッキング、フォーカシングいわゆるサー
ボ信号の読みだしを行う。
【0032】拡散角変換ホログラム7は、光源1からの
射出光のうち拡散角変換ホログラム7へ入射することの
できる光束の拡散角に対して、拡散角変換ホログラム7
からの反射光の拡散角を変換することができる。また、
拡散角変換ホログラム7によって拡散角をまったく持た
ない平行光にも変換可能である。また、同じ拡散角変換
ホログラム7によって図3に示されるように光ガイド部
材5射出後の光束が途中経路で積算された波面収差が取
り除かれた理想球面波30となる。したがって、対物レ
ンズ26への入射光は理想球面波30となり、対物レン
ズ26による記録媒体27での結像スポットはほぼ回折
限界まで絞り込まれ理想的な大きさとなり、情報の記録
または再生を容易に行うとができる。
【0033】記録媒体27の情報記録面27aによって
反射されたメインビーム及びサイドビームの戻り光は対
物レンズ26、光ガイド部材5の面5eを再び通過し、
再び光ガイド部材の第二の斜面5bに形成された第一の
ビームスプリッター膜9に入射する。第一のビームスプ
リッター膜9は入射面に対して平行な振動成分を有する
光(以下単にP偏光成分と呼ぶ)に対してほぼ100%
の透過率を有し、垂直な振動成分(以下単にS偏光成分
と呼ぶ)に対しては一定の反射率を有する。
【0034】記録媒体27からの戻り光のうち第一のビ
ームスプリッター膜9から透過する光は光ガイド部材5
の第一の斜面5aに平行な第3面5c上に形成された第
2の偏光選択性のあるビームスプリッター膜11(以下
単に第二のビームスプリッター膜と呼ぶ)に入射する。
第二のビームスプリッター膜11は第一のビームスプリ
ッター膜9と同様にP偏光成分に対してほぼ100%の
透過率を有し、S偏光成分に対しては一定の反射率を有
する。
【0035】ここで第二のビームスプリッター膜11に
入射した光束の内、透過光117に関して説明する。透
過光117は第三の斜面5c上に積層された偏光面変換
基板31に入射する。
【0036】図5は本発明の一実施例における偏光面変
換基板の斜視図、図6は本発明の一実施例における光ピ
ックアップの受光部配置及び信号処理を示す図である。
偏光面変換基板31は第1のその他の斜面31a(以下
単に第1他斜面と呼ぶ)とその第1他斜面31aに平行
な第2のその他の斜面31b(以下単に第2他斜面と呼
ぶ)を有し、第1他斜面31aには反射膜126が、第
2他斜面31bには偏光分離膜12が夫々形成されてい
る。透過光117は第2他斜面31b上に形成された偏
光分離膜12に入射する。第2他斜面31bは透過光1
17の偏光面117aと入射面128とのなす角が略4
5°(2n+1)、(nは整数)になるように形成され
ている。図5は整数nが0または自然数である場合を例
示するものであり、第2他斜面31bにおいて透過光1
17の進行方向から見て時計方向(右側)にS偏光成分
117Sが反射される例を示している。整数nが負の自
然数である場合は、言うまでもなく、第2他斜面31b
は略−45゜になるように形成されるから透過光117
の進行方向から見て反時計方向(左側)にS偏光成分1
17Sが反射されることになる。その結果透過光117
のP偏光成分117pとS偏光成分117sは略1:1
の強度比を有するようになる。入射面128と平行な偏
光成分を有するP偏光成分117pは偏光分離膜12に
よってほぼ100%透過し、一方、入射面128に垂直
な偏光成分を有するS偏光成分117sは第2他斜面3
1b上の偏光分離膜12によって略100%反射し第1
他斜面31a面上に入射し、反射膜126によって反射
させられ受光素子へ導かれる。
【0037】次に図3中に示す第二のビームスプリッタ
ー膜11に入射した光束のうち反射光123に関して説
明する。反射光123は第二の斜面5b上の反射型のホ
ログラムで形成された非点収差発生ホログラム10に入
射する。反射光123は非点収差発生ホログラム10に
よって非点収差を発生しつつ反射され、反射膜124及
び反射膜125で反射され、メインビームの戻り光は受
光素子13上の受光部172に、サイドビームの戻り光
は受光素子13上の受光部176及び177に到達す
る。
【0038】次に本発明の第一実施例において、特に相
変化型光ディスク(に対応した光ピックアップの構成に
ついて図を参照しながら説明する。相変化型光ディスク
は光を照射することで記録媒体中の結晶構造を変化させ
て情報を記録するもので、結晶構造を変化させるために
従来の光記録再生装置に比べてより多くの光量を必要と
するので、より効率の良い光学系を必要とする。図7は
本発明の一実施例における相変化型光ディスク用の光ピ
ックアップの構成図である。なお図1,図2及び図3に
示したものと番号が同一の部材については、その働き及
び構成が同様であるので説明を省略する。
【0039】光源1から水平に放出されたレーザ光は、
平行な複数の斜面を有する光ガイド部材41の面41f
から光ガイド部材41に入射し、拡散角変換ホログラム
7及び偏光選択性のあるビームスプリッター膜35(以
下ビームスプリッター膜と呼ぶ)を通って光ガイド部材
41の面41eから出射される。ここでビームスプリッ
ター膜35は第一実施例の場合とは異なりS偏光成分の
反射率は95%以上でP偏光成分の反射率はおよそ1%
程度である。ビームスプリッター膜35に入射する光の
うちビームスプリッター膜35を透過する光(P偏光成
分で全光量のの数パーセント程度)は光源1からの射出
光のモニター光として利用される。光ガイド部材41の
面41eから出射された光はカバー部材16に設けられ
たλ/4板33を透過する。図8は本発明の一実施例に
おけるλ/4板33の構成を示した図である。λ/4板
33は光ガイド部材41からの入射光偏光面に対して、
その異常光軸がπ/4・(2m−1);(ただしmは自
然数:以下同じ)の方向に設置されており、入射光の異
常光成分と常光成分の位相差をπ/2・(2m−1)だ
け発生させる機能を有している。λ/4板33を構成す
る材料としては一般に一軸性結晶材料を用いる。その中
でも低コストで、光透過性に優れた水晶を用いることが
好ましい。一軸性結晶では異常光軸616と常光軸61
7があり、それぞれの光軸に対して異常光屈折率ne
び常光屈折率noと呼ばれる異なる屈折率を有してい
る。異常光と常光では光の進行速度が異なるので、λ/
4板33の基板厚をQD,入射光波長をλとして次の関
係式で決まる位相差Δが発生する。λ/4板33の厚さ
QDはこの位相差Δがπ/2・(2m−1)となるよう
に決定されている。
【0040】Δ=2π・(ne−no)・QD/λ 本実施例では、波長λ=790nm、異常光屈折率ne
=1.5477、常光屈折率no=1.5388(ただ
し屈折率は基板の切り出し角で異なる。ここでは異常光
軸及び常光軸の双方の軸を含む平面に平行に切り出し
た。)という条件に対してλ/4板33の基板厚は2
1.9・(2m−1)μmとなる。この様な条件にする
ことにより、直線偏光で入射角0度で入射してきた光を
円偏向の光に変換することができる。即ち光源1から出
射されたS偏向成分のみを含む直線偏光を円偏光に変換
することができる。なおここではλ/4板33としてカ
バー部材16上に21.9μmの水晶を設けていたが、
光ガイド部材の面41eや対物レンズ26に設けること
もある。
【0041】λ/4板33を透過して円偏向となった光
は対物レンズ26に入射し、対物レンズ26の集光作用
によって記録媒体27の記録媒体面27aに結像され、
反射される。記録媒体面で反射された円偏光化した光は
その回転方向が逆転するので、戻り光は対物レンズ26
を透過し、再びλ/4板33を透過する際に、P偏光成
分のみを含む直線偏光に変換される。この様に変換され
た戻り光は光ガイド部材41の面41eを再び通過し、
再び光ガイド部材の第二の斜面41bに形成されたビー
ムスプリッター膜35に入射する。ビームスプリッター
膜35は入射面に対して平行な振動成分を有する光(以
下単にP偏光成分と呼ぶ)に対してほぼ100%の透過
率を有し、垂直な振動成分(以下単にS偏光成分と呼
ぶ)に対しては一定の反射率を有する。従ってP偏光成
分しか有さない戻り光はビームスプリター膜35をほぼ
透過する。
【0042】そして戻り光は光ガイド部材41の第一の
斜面41aに平行な第3の斜面41c上に形成されたハ
ーフミラー34に入射する。ハーフミラー34は入射し
た光のうち所定の量を反射して、残りを透過する働きを
有している。図9は本発明の一実施例における相変化型
光ディスク用の光ピックアップの受光部の配置図である
ここでハーフミラー34に入射した光束の内、透過光1
17は受光素子36上に設けられている受光部37へ導
かれる。
【0043】次に図7中に示すハーフミラー34に入射
した光束のうち反射光123に関して説明する。反射光
123は第二の斜面41b上の反射型のホログラムで形
成された非点収差発生ホログラム10に入射する。反射
光123は非点収差発生ホログラム10によって非点収
差を発生しつつ、さらに反射膜124,反射膜125で
反射されて、メインビームの戻り光は受光素子36上の
受光部38に、サイドビームの戻り光は受光素子36上
の受光部39及び40に到達する。
【0044】以上のような構成を有する光ピックアップ
ではλ/4板をビームスプリッター膜35と記録媒体2
7との間に設け、S偏光成分の直線偏光である出射光を
円偏光化した光に変換し、その後記録媒体27で反射さ
れ回転方向が逆転した円偏光化した光をP偏光成分のみ
を有する直線偏光に変換してビームスプリッター膜35
に入射させることにより記録媒体27で反射された光を
ほぼ受光素子36上に導くことができるので、ビームス
プリッター膜のS偏光成分の反射率を大幅に高くするこ
とができ、従って記録媒体27に照射される光量を大き
くすることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、収納部材内部のガス圧と大気
圧との間の圧力差によって、カバー部材が収納部材に押
し付けられるように設けられていること、即ち光ピック
アップの内部の圧力を正圧にしたときにはカバー部材を
収納部材の内側に接合し、光ピックアップの内部の圧力
を負圧にしたときにはカバー部材を収納部材の外側に接
合するという構成とすることにより、収納部材とカバー
部材との間の密着性をより高くすることができる。従っ
て封入された不活性ガス等がリークすることがほとんど
なくなるので、光ピックアップ内部の気密性を非常に高
くすることができる。
【0046】またカバー部材の最も広い面の面積を光ガ
イド部材の光の入出射面の面積よりも小さくすることに
より、外部からの余計な光の入射を抑制することがで
き、光ピックアップにおける外的要因によるノイズの発
生を抑制することができるので、光ピックアップの性能
を高くすることができる。
【0047】更に収納部材の内側の側壁部にテーパーを
設けることにより、カバー部材の収納部材の所定の位置
への載置を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光ピックアップのパ
ッケージングの構成を示す断面図
【図2】本発明の一実施例における光ピックアップのパ
ッケージングの構成を示す断面図
【図3】本発明の一実施例における光ピックアップの動
作の概念図
【図4】本発明の一実施例における光ピックアップの平
面図
【図5】本発明の一実施例における偏光面変換基板の斜
視図
【図6】本発明の一実施例における光ピックアップの受
光部配置及び信号処理を示す図
【図7】本発明の一実施例における相変化型光ディスク
用の光ピックアップの構成図
【図8】本発明の一実施例におけるλ/4板の概観図
【図9】本発明の一実施例における相変化型光ディスク
に対応した光ピックアップの受光部の配置図
【図10】本発明の一実施例における光ピックアップの
内部が正圧である場合のシェル付近の断面図
【図11】本発明の一実施例における光ピックアップの
内部が正圧である場合のシェル付近の断面図
【図12】本発明の一実施例における光ピックアップの
内部が正圧である場合のシェル付近の断面図
【図13】従来の光ピックアップユニットのパッケージ
ングを示した断面図
【符号の説明】
1 光源 2 サブマウント 2a 電極面 3 ブロック 4 放熱板 5 光ガイド部材 5a 第一の斜面 5b 第二の斜面 5c 第三の斜面 5e 面 5f 面 6 回折格子 7 拡散角変換ホログラム 9 第一のビームスプリッター膜 10 非点収差発生ホログラム 11 第二のビームスプリッター膜 12 偏光分離膜 13 受光素子 13a 電極 14 パッケージ 14a リードフレーム 14b リードフレームの足 14c 段差 14d ワイヤ 15 シェル 16 カバー部材 16a 反射防止膜 17 隙間 26 対物レンズ 27 記録媒体 27a 記録媒体面 28 第二のビームスプリッター膜 29a,29b,29c ビームスポット 30 理想球面波 31 偏光面変換基板 31a 第1他斜面 31b 第2他斜面 32 CCD 33 λ/4板 34 ハーフミラー 35 ビームスプリッター膜 36 受光素子 37,38,39,40 受光部 41 光ガイド部材 41a 第一の斜面 41b 第二の斜面 41c 第三の斜面 41e 面 41f 面 117 透過光 117a 偏光面 117s S偏光成分 117p P偏光成分 123 反射光 124 反射膜 125 反射膜 126 反射膜 128 入射面 170,171,172,172a,172b,172
c,172d,176,177 受光部 616 異常光軸 617 常光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−182227(JP,A) 特開 昭64−4931(JP,A) 特開 平6−203420(JP,A) 特開 平6−302044(JP,A) 実開 昭61−6916(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から照射された光に対
    して傾斜した複数の傾斜面と前記傾斜面に対してさらに
    角をなす複数の他斜面とを内部に有し直方体に形成され
    た光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光信
    号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源と前記光
    ガイド部材と前記受光手段とを収納するとともに光の入
    出射部となる開口部を備えた収納部材と、前記開口部を
    塞ぐカバー部材とを有し、前記光源から照射された光は
    前記光ガイド部材に入射し前記傾斜面を経て外部に射出
    され、外部から前記光ガイド部材に入射した光は前記傾
    斜面と前記他斜面とを経て前記受光手段に導かれる光ピ
    ックアップであって、前記他斜面のなす角は、外部から前記光ガイド部材に入
    射した光の透過光の偏光面と前記傾斜面との成す角が前
    記透過光の進行方向から見て時計方向(右側)に 略45
    (2n+1)度(ただし、nは整数であって0または自
    然数に形成され、 前記カバー部材を前記収納部材の内側に接合して前記収
    納部材の内部にガスを封入し、前記ガスの圧力を大気圧
    (1atm)よりも高くしたことを特徴とする光ピック
    アップ。
  2. 【請求項2】 光源と、前記光源から照射された光に対
    して傾斜した複数の傾斜面と前記傾斜面に対してさらに
    角をなす複数の他斜面とを内部に有し直方体に形成され
    た光ガイド部材と、光を受光するとともに受光した光信
    号を電気信号に変換する受光手段と、前記光源と前記光
    ガイド部材と前記受光手段とを収納するとともに光の入
    出射部となる開口部を備えた収納部材と、前記開口部を
    塞ぐカバー部材とを有し、前記光源から照射された光は
    前記光ガイド部材に入射し前記傾斜面を経て外部に射出
    され、外部から前記光ガイド部材に入射した光は前記傾
    斜面と前記他斜面とを経て前記受光手段に導かれる光ピ
    ックアップであって、前記他斜面のなす角は、外部から前記光ガイド部材に入
    射した光の透過光の偏光面と前記傾斜面との成す角が前
    記透過光の進行方向から見て反時計方向(左側)に略4
    5(2n+1)度(ただし、nは整数であって負の自然
    数)に形成され、 前記カバー部材を前記収納部材の内側に接合して前記収
    納部材の内部にガスを封入し、前記ガスの圧力を大気圧
    (1atm)よりも高くしたことを特徴とする光ピック
    アップ。
  3. 【請求項3】 前記ガスを不活性ガス,乾燥空気,N2
    ガスの少なくとも一つとし、前記ガスの圧力を、 1<
    ガスの圧力≦1.5 (atm)としたことを特徴とす
    請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記収納部材の内側の側壁部に開口部に
    向かって徐々に狭くなるテーパーに形成したことを特徴
    とする請求項1から請求項3のいずれか1に記載の光ピ
    ックアップ。
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