JP3378966B2 - 連続地中壁を構築する方法及び連続地中壁 - Google Patents
連続地中壁を構築する方法及び連続地中壁Info
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Description
続地中壁に関するものである。
連続地中壁を構築していた。
では、次のような問題点がある。 <イ>連続地中壁により地下水の流路が遮断され、地下
水の流れに支障をきたし、上流側では地下水の噴水、下
流側では井戸枯れが発生する問題があった。 <ロ>下流側では水位低下による地盤沈下が発生する問
題があった。 <ハ>地下水位低下により生態系の変化が発生する問題
があった。
中壁の構築方法および連続地中壁を提供することにあ
る。
続地中壁を構築する方法において、該掘削溝の壁面に対
向して口元管を取付けた可撓性のシートを配置し、該掘
削溝の対向する壁面に対応する両該口元管に湾曲又は伸
縮可能な透水ホースを連結し、対向する該シート間にコ
ンクリートを充填し、該シートを該掘削溝の壁面に当接
し、地下水を一方の壁面から該口元管及び該透水ホース
を通して他方の壁面に流すことを特徴とする連続地中壁
を構築する方法、又は、掘削溝に構築された連続地中壁
において、該連続地中壁の両側に配置された可撓性のシ
ートと、該シートに取付けられた口元管と、該連続地中
壁の両側の該シートに取付けられた該口元管を連結する
湾曲又は伸縮可能な透水ホースとを備え、地下水を該連
続地中壁の一方の壁面から該口元管及び該透水管を通し
て他方の壁面に流すことを特徴とする連続地中壁にあ
る。
る。
連続地中壁10で包囲された地中に構造物22を構築す
ると、地下水の流れが連続地中壁10で遮断されること
になる。そこで、図1乃至図2のように、連続地中壁内
部に地下水が通過できる通路を形成する。そのために、
掘削溝20の壁面に可撓性のシート11を取付け、この
シート間にコンクリートを充填して連続地中壁10を構
築する。このシート11に地下水を通す口元管12を取
付け、口元管12を通して地下水を連続地中壁10の一
方の面から他方の面に流すようにする。連続地中壁構築
の際、掘削溝20の両側壁面のシート11は間隙が拡大
するので、口元管12は湾曲又は伸縮可能な透水ホース
13に連結しておき、シート間の間隙の拡大に追従でき
るようにする。この構成により、掘削溝20の一方の壁
面から流出した地下水は、一方のシート11の口元管1
2、透水ホース13、そして他方のシート11の口元管
12を通して、他方の壁面に流れることができる。
の壁面に配置され、コンクリートが充填されると、図3
(b)のように、壁面に当接させられる。シート11を
掘削溝20に配置するには、例えば、シート付の鉄筋籠
14を掘削溝20に建込むことにより行うことができ
る。
断された地下水を通すためのものである。口元管12の
シート取付け位置は、地層の地下水が通過する透水層2
1に対応する位置に配置すると、地下水を口元管12に
容易に流すことができる。地下水の水量に応じて、口元
管12の個数を決めることができる。
ースであり、両端で口元管12と連結し、口元管12と
共に連続地中壁10の内部に埋設されるものである。こ
の構成により、連続地中壁10の一方の壁面に発生した
地下水は口元管12から入り、透水ホース13を通り、
他方の壁面の口元管12から排出される。透水ホース1
3は、透水ホース13は湾曲又は伸縮可能であるので、
設置に際しては、例えば中間部付近を鉄筋籠14に取付
けておき、コンクリート打設時に浮力による上昇を抑
え、所定の位置に埋設されるように配置する。しかも、
連続地中壁10構築の際、鉄筋籠14の両側のシート1
1が間隙を拡大しても、透水ホース13が伸びて、口元
管12が掘削面に当接し、この拡大に追従することがで
きる。透水ホース13は、湾曲又は伸縮可能であれば、
蛇腹のような形状でもよい。ただ、透水性ホース13は
コンクリートの圧力でも潰れることがなく、ホースの内
部に地下水が流れる必要がある。
止水具15を取付ける。止水具15が取付けられた口元
管12は、構造物22を構築するために掘削される地盤
側に配置される。止水具15としては、例えば、止水バ
ルブや止水板などを用いる。連続地中壁10を構築した
際は、止水バルブや止水板などを設置しておき、連続地
中壁10で包囲された区域に構造物22を構築後、止水
バルブを開け又は止水板を撤去するなどして地下水の流
路を確保する。
3の内部に配置し、土砂などの侵入を防止する。例え
ば、人造の透水マットなどが使用できる。
などを取付ける。透水ホースは湾曲の状態、又は縮んだ
状態で配置される。また、鉄筋籠14を使用しない仮設
の止水壁を構築する場合は、鉄骨などを組み込んでシー
ト11、口元管12、透水ホース13などを取付ける。
掘削溝20に鉄筋籠14を配置し、コンクリートを充填
すると、シート11は掘削溝20に当接させられ、それ
と共に、口元管12がシート11の移動に追従して掘削
面に移動する。その際、透水ホース13は伸びて所定の
連続地中壁の中に埋設される。
22を構築する際、口元管12の止水具15を閉じてお
く。構造物22の構築に際し、地下水を流すために連続
地中壁間の口元管12を連結管16で結合する。連結管
16は、構造物22の内部に配置しても、また構造物2
2の外に配置しても良い。連結管16の連結に際し、止
水具15を開き、地下水の通路を形成する。
できる。 <イ>透水ホースをシートの所定の位置に配置できるの
で、地盤の透水層21が存在する位置に合わせられる。
その結果、容易に連続地中壁に地下水の透過通路を形成
できる。 <ロ>連続地中壁の強度を考慮して、透水ホースを配置
することができるので、連続地中壁の強度に影響を与え
ない。 <ハ>透水ホースの大きさや設置する個数で透水する地
下水の水量を任意に設定することができる。 <ニ>透水ホースは、湾曲又は伸縮可能であるので、連
続地中壁構築の際、鉄筋籠の両側のシート11が間隙を
拡大しても、伸びて、口元管が掘削面に当接し、この拡
大に追従することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】掘削溝に連続地中壁を構築する方法におい
て、 該掘削溝の壁面に対向して口元管を取付けた可撓性のシ
ートを配置し、 該掘削溝の対向する壁面に対応する両該口元管に湾曲又
は伸縮可能な透水ホースを連結し、 対向する該シート間にコンクリートを充填し、該シート
を該掘削溝の壁面に当接し、地下水を一方の壁面から該
口元管及び該透水ホースを通して他方の壁面に流すこと
を特徴とする、 連続地中壁を構築する方法。 - 【請求項2】掘削溝に連続地中壁を構築する方法におい
て、 該掘削溝の壁面に対向して口元管を取付けた可撓性のシ
ートを配置し、 該掘削溝の対向する壁面に対応する両該口元管に湾曲又
は伸縮可能な透水ホースを連結し、 該透水ホースの中間部付近を鉄筋籠に取付けてコンクリ
ートの充填による浮力に対抗させ、 対向する該シート間にコンクリートを充填し、該シート
を該掘削溝の壁面に当接し、地下水を一方の壁面から該
口元管及び該透水ホースを通して他方の壁面に流すこと
を特徴とする、 連続地中壁を構築する方法。 - 【請求項3】掘削溝に鉄筋籠を有する連続地中壁を構築
する方法において、 該鉄筋籠の両側に口元管が取付けられた可撓性のシート
を取付け、 該鉄筋籠に湾曲又は伸縮可能な透水ホースの中間を取付
け、 該鉄筋籠の両側の口元管は該透水ホースを介して連結さ
れ、 該鉄筋籠を掘削溝に配置し、 対向する該シート間にコンクリートを充填し、該シート
を該掘削溝の壁面に当接し、地下水を一方の壁面から該
口元管及び該透水ホースを通して他方の壁面に流すこと
を特徴とする、 連続地中壁を構築する方法。 - 【請求項4】掘削溝に構築された連続地中壁において、 該連続地中壁の両側に配置された可撓性のシートと、 該シートに取付けられた口元管と、 該連続地中壁の両側の該シートに取付けられた該口元管
を連結する湾曲又は伸縮可能な透水ホースとを備え、 地下水を該連続地中壁の一方の壁面から該口元管及び該
透水管を通して他方の壁面に流すことを特徴とする、 連続地中壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30591393A JP3378966B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 連続地中壁を構築する方法及び連続地中壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30591393A JP3378966B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 連続地中壁を構築する方法及び連続地中壁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138939A JPH07138939A (ja) | 1995-05-30 |
JP3378966B2 true JP3378966B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=17950813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30591393A Expired - Lifetime JP3378966B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 連続地中壁を構築する方法及び連続地中壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3378966B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11323992A (ja) * | 1998-05-14 | 1999-11-26 | Kubota Corp | 鋼管柱列土留壁における地下水脈復元工法 |
JP2000220136A (ja) * | 1999-02-01 | 2000-08-08 | Kubota Corp | 鋼管柱列土留壁における地下水脈復元工法。 |
JP5648850B2 (ja) * | 2011-02-28 | 2015-01-07 | 清水建設株式会社 | 地下水集水構造および地下水通水構造 |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP30591393A patent/JP3378966B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07138939A (ja) | 1995-05-30 |
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