JPH0338254Y2 - - Google Patents

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JPH0338254Y2
JPH0338254Y2 JP1984079949U JP7994984U JPH0338254Y2 JP H0338254 Y2 JPH0338254 Y2 JP H0338254Y2 JP 1984079949 U JP1984079949 U JP 1984079949U JP 7994984 U JP7994984 U JP 7994984U JP H0338254 Y2 JPH0338254 Y2 JP H0338254Y2
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dam
old
bedrock
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levee body
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はフローテイングダムに関する。
(従来技術) ダム、特に砂防ダムはしばしば透水性の大な地
盤や巨礫を含む地盤上に築造され、いわゆるフロ
ーテイングダム形式のものが多い。このフローテ
イングダム形式は一般的にダム堤高が低いため、
第3図に示すように、ダム上流側Aにおいて土
砂、礫等の土砂堆積物4がすぐ滞積してしまう。
このため、洪水時においては土砂の流下や多量の
水の流下により、ダム下流部分が激しく洗掘さ
れ、最悪の場合には、一点鎖線で示すように、ダ
ムが不安定となつたり、ダム本体に損傷を与えダ
ムとして使用できなくなる場合がある。
したがつて、第4図に示すように、ダム上流部
の土砂堆積物4の掘削を行い、土砂、礫の流下や
多量の水の流下を防止し、洗掘を最小限に押さえ
ることによつてダムの安定性をはかるようにして
いる。また、下流側の洗掘を防止するためにダム
下流部水たたき部にコンクリートブロツク7を敷
設したり、あるいは副ダム8を設けたりするなど
の諸工法によつて洗掘を最小限に押さえるように
しているが、従来においてはダムの復旧に多大な
経費と時間を要するわりには長時間にわたりダム
の安定を保持することは難かしいという欠点があ
つた。
(考案の目的) 本考案は上記の点に鑑み提案されたもので、そ
の目的とするところは、使用不能となつた、ある
いは修復に多大な期間を要するような旧堤体を利
用して容易に、かつ経済的に復旧されたダムを提
供することにある。
(考案の構成) 以下、図面に沿つて本考案を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示すもので、図中
Iは河川1等の下に存在する透水性の大なる岩
盤、2はその岩盤上に設けられた、使用不能あ
るいは従前の工法では修復に多大な期間を要する
旧堤体、3は洗掘箇所であり、上流側Aの土砂堆
積物4によつて多量の水や土砂、礫の流下によ
り、旧堤体2の下流側Bが激しく洗掘されてい
る。
しかして、良好な岩盤がない場合、洗掘された
箇所3に水中コンクリートまたはセメントミルク
等を注入して固結せしめ、ダム下流側Bのみに遮
水壁からなる支持体5を適切な梁工に築造するこ
とによつて、ダム中央部への洗掘を防止する。
ついで、旧堤体2の上部に旧堤体2を包むよう
に新しいコンクリートを打設して外殻6を形成
し、この外殻6と旧堤体2と支持体5とを一体化
することによつて新堤体を構成し、これにより
ダムの安定を保持したものである。
第2図イ,ロは本考案の他の実施例を示すもの
で、この実施例では良好な岩盤が比較的浅い位
置にある場合、先ずイに示すように、ダム上・下
流側A,Bにそれぞれ鋼管杭、場所打杭、ケーソ
ン、連続壁等からなる支持体5′を良好な岩盤
の上に築造し、ついでロに示すように、透水性の
大きい岩盤上において使用不能となつている旧
堤体2を包むようにし、必要であれば鉄筋または
鉄骨を内圧させ新しいコンクリートを旧堤体2の
上部に打設して外殻6を形成し、この外殻6と旧
堤体2と支持体5′とを一体化して新堤体を構
成している。したがつて、ダム上・下流側におい
て良好な岩盤上に築造された支持体5′に荷重を
分担することができ、安定化を図ることができ
る。
(考案の効果) 以上の通り本考案によれば、河川等の下に存在
する岩盤中に設けられた支持体と、前記岩盤上に
設けられた旧堤体と、この旧堤体の上部に被覆形
成され、かつ前記支持体および旧堤体と一体化さ
れてなる外殻とを備えて構成したから、 (イ) 旧堤体を利用して新堤体を築造できるので経
済的であり、それに要する時間も少ない。
(ロ) 旧堤体と新堤体の一体化により、この堤体を
支える場合においては杭、連続壁、ケーソン等
を築造することによつて容易にダムの安定を長
時間にわたつて保持することができる。
(ハ) 本考案によつて構築したダムの下流部におい
て洗掘が進んでも連続壁等の遮水性の高い支持
構造物をダム下流側に適切な深さまで築造して
あるため、良好な岩盤がない場合においてもダ
ム中央部への洗掘を防止しダムの安定を長時間
にわたつて保持することができる。
等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例で、第2図イ,ロは
本考案の他の実施例、第3図および第4図は従来
例である。 ……透水性の大きい岩盤、……良好な岩
盤、2……旧堤体、5,5′……支持体、6……
外殻、……新堤体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 河川等の下に存在する岩盤中に設けられた支
    持体と、前記岩盤上に設けられた旧堤体と、こ
    の旧堤体の上部に被覆形成され、かつ前記支持
    体および旧堤体と一体化されてなる外殻とを備
    えて構成されたダム。 (2) 支持体は旧堤体下流側の洗掘箇所に築造され
    た遮水壁からなる実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のダム。 (3) 支持体は上・下流側に設けられた鋼管杭、場
    所杭、ケーソンあるいは連続壁等からなる実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のダム。
JP7994984U 1984-05-29 1984-05-29 ダム Granted JPS60190810U (ja)

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JP2017082440A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 Jfe建材株式会社 堰堤の施工方法
JP2017082439A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 Jfe建材株式会社 堰堤
JP2017082441A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 Jfe建材株式会社 堰堤構造物

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