JP3378241B2 - 縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基板保持具固定部材 - Google Patents

縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基板保持具固定部材

Info

Publication number
JP3378241B2
JP3378241B2 JP2001253410A JP2001253410A JP3378241B2 JP 3378241 B2 JP3378241 B2 JP 3378241B2 JP 2001253410 A JP2001253410 A JP 2001253410A JP 2001253410 A JP2001253410 A JP 2001253410A JP 3378241 B2 JP3378241 B2 JP 3378241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
substrate holder
heat
bottom plate
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001253410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002261035A (ja
Inventor
克幸 菱谷
一幸 菅原
勝也 戸羽
喜一 ▲高▼橋
美鶴 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2001253410A priority Critical patent/JP3378241B2/ja
Priority to TW90123244A priority patent/TW502299B/zh
Publication of JP2002261035A publication Critical patent/JP2002261035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3378241B2 publication Critical patent/JP3378241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、半導体ウエハ等の
基板に熱処理を施す縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基
板保持具固定部材に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ(以下、「ウエハ」とい
う)に熱処理を施す熱処理装置の一例として、複数枚の
ウエハをバッチで処理する縦型熱処理装置が知られてい
る。図21に、従来の縦型熱処理装置を模式的に示す。
縦型熱処理装置400の外管401及び内管402から
なる反応管403内には、ウエハWを保持した基板保持
具たるウエハボート404及び保温筒405が設置され
ている。反応管403内を発熱体406で加熱すること
によりウエハWの熱処理が行われる。ここで、熱処理中
にガス導入管407から処理ガスを反応管403内に適
宜導入することにより、ウエハW上に薄膜を形成するこ
とができる。なお、ウエハボート404と保温筒405
は、エレベータ408上に保持され、エレベータ408
の昇降により反応管403内から出し入れされる(ロー
ド、アンロード)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、保温筒405上
に載置されたウエハボート404は、地震等の振動によ
り保温筒405から転倒し易すかった。ウエハボート4
04が転倒するとウエハボート404に保持されたウエ
ハWが破損し、ウエハWは製品として使用することがで
きなくなる。ウエハWの破損は、ウエハW上に形成され
た薄膜から粉塵の形成による、縦型熱処理装置400内
部の汚染の原因ともなる。そこで、ウエハボート404
の転倒を防ぐために特開平4−120724号公報に
は、ウエハボートを支持機構で支持するという技術が開
示されている。しかし、上記支持機構はロード前である
待機中のウエハボートを支持するに過ぎない。上記に鑑
み、本発明は、待機中及び反応管内にロード・アンロー
ド中はもちろん、反応管内での処理中も、基板保持具の
転倒を防ぐことができる縦型熱処理装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】請求項1の縦型熱処理
装置は、反応管と、前記反応管の周囲に配設された加熱
手段と、前記反応管内に収容可能であり、かつ天板及び
底板を備えた、基板を保持する基板保持具と、前記反応
管内に前記基板保持具を出し入れする昇降可能な蓋体
と、前記蓋体上に設置され、前記基板保持具を載置する
天板を備えた保温筒と、前記基板保持具の底板と前記保
温筒とを固定する着脱可能な基板保持具固定部材と、を
具備することを特徴とする。請求項1の縦型熱処理装置
では、前記基板保持具の底板と前記保温筒とを固定する
着脱可能な基板保持具固定部材を備えるので、待機中及
び反応管内にロード・アンロード中はもちろん、反応管
内での処理中も、基板保持具の転倒を防ぐことができ
る。
【0005】請求項2の縦型熱処理装置は、請求項1記
載の縦型熱処理装置であって、前記基板保持具の底板が
第1の開口部を有し、前記保温筒が第2の開口部を有す
る天板を備え、前記基板保持具固定部材が、前記第1の
開口部及び前記第2の開口部を挿通する、前記基板保持
具の底板及び前記保温筒の天板の少なくともいずれか一
方の材質と同一の材質からなる軸部を備えていることを
特徴とする。請求項2の縦型熱処理装置では、前記基板
保持具の底板が第1の開口部を有し、前記保温筒が第2
の開口部を有する天板を備え、前記基板保持具固定部材
が、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を挿通す
る、前記基板保持具の底板及び前記保温筒の天板の少な
くともいずれか一方の材質と同一の材質からなる軸部を
備えるので、前記基板保持具の底板及び前記保温筒の天
板の熱膨張で生ずる前記軸部の応力を低減することがで
き、前記基板保持具と前記保温筒とを確実に固定するこ
とができ、待機中及び反応管内にロード・アンロード中
はもちろん、反応管内での処理中も、基板保持具の転倒
を防ぐことができる。また、一般に基板保持具の底板及
び保温筒の天板には、基板に対しての処理ガスの流れを
良くするために開口部が形成されている。前記基板保持
具固定部材が、前記第1の開口部及び前記第2の開口部
を挿通する軸部を備えているので、既存の基板保持具及
び保温筒であっても、同様に固定することができる。
【0006】請求項3の縦型熱処理装置は、請求項1記
載の縦型熱処理装置であって、前記基板保持具の底板が
第1の開口部を有し、前記保温筒が第2の開口部を有す
る天板を備え、前記基板保持具固定部材が、前記第1の
開口部及び前記第2の開口部を挿通する、前記第2の開
口部の形状に対応した突起部を有する軸部を備え、前記
軸部の突起部が、前記軸部と前記第2の開口部との相対
角度により前記保温筒の天板に係止されることを特徴と
する。請求項3の縦型熱処理装置では、前記基板保持具
固定部材が、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を
挿通する、前記第2の開口部の形状に対応した突起部を
有する軸部を備え、前記軸部の突起部が、前記軸部と前
記第2の開口部との相対角度により前記保温筒の天板に
係止されるので、1つの部材で前記基板保持具と前記保
温筒とを容易に固定することができる。
【0007】請求項4の縦型熱処理装置は、請求項2記
載の縦型熱処理装置であって、前記第1の開口部及び前
記第2の開口部が、それぞれ前記基板保持具の底板及び
前記保温筒の天板の側部に形成されているとともに、前
記軸部が前記第1の開口部及び前記第2の開口部の形状
に対応した突起部を有し、前記軸部の回転により前記突
起部が前記前記基板保持具の底板或いは前記保温筒の天
板に係止されることを特徴とする。請求項4の縦型熱処
理装置では、前記第1の開口部及び前記第2の開口部
が、それぞれ前記基板保持具の底板及び前記保温筒の天
板の側部に形成されているとともに、前記軸部が前記第
1の開口部及び前記第2の開口部の形状に対応した突起
部を有し、前記軸部の回転により前記突起部が前記基板
保持具の底板或いは前記保温筒の天板に係止されるの
で、確実に前記基板保持具と前記保温筒とを固定するこ
とができる。
【0008】請求項5の縦型熱処理装置は、請求項1記
載の縦型熱処理装置であって、前記基板保持具の底板が
第1の開口部を有し、前記保温筒が、端部に第2の開口
部を有する支柱を備え、前記基板保持具固定部材が、前
記第1の開口部及び前記第2の開口部を締着する、前記
基板保持具の底板及び前記保温筒の端部の少なくともい
ずれか一方の材質と同一の材質からなる軸部を備えてい
ることを特徴とする。基板保持具固定部材が、第1の開
口部及び第2の開口部を締着する、基板保持具の底板及
び保温筒の端部の少なくともいずれか一方の材質と同一
の材質からなる軸部を備えることから、基板保持具と保
温筒とを確実に固定し、かつ熱膨張で生ずる軸部の応力
を低減できる。
【0009】請求項6の縦型熱処理装置は、反応管と、
前記反応管の周囲に配設された加熱手段と、前記反応管
内に収容可能であり、かつ天板及び底板を備えた、基板
を保持する基板保持具と、前記反応管内に前記基板保持
具を出し入れする昇降可能な蓋体と、前記基板保持具を
載置する保温筒と、前記保温筒を載置する保温筒受け
と、前記蓋体上に設置され、前記保温筒受けを載置する
保温筒載置台と、前記保温筒と前記保温筒受けとを固定
する着脱可能な保温筒固定部材と、前記保温筒受けと前
記保温筒載置台とを固定する着脱可能な保温筒載置台固
定部材と、を具備することを特徴とする。保温筒受け、
保温筒固定部材、および保温筒載置台固定部材によっ
て、保温筒載置台と保温筒載置台とを確実に固定し、基
板保持具の転倒を防ぐことができる。
【0010】請求項7の縦型熱処理装置は、請求項6記
載の縦型熱処理装置であって、前記保温筒受けが、互い
に連通する第1、第2の空孔にそれぞれ通じる第1、第
2の開口部を有し、前記保温筒載置台が第3の開口部を
有し、前記保温筒固定部材が、前記第1の開口部に螺着
される第1の軸部を備え、前記保温筒載置台固定部材
が、前記第1の軸部の先端が挿入される凹部を有し、か
つ前記第2の開口部を挿通して前記第3の開口部に挿入
される第2の軸部を備えていることを特徴とする。保温
筒載置台固定部材の凹部に保温筒固定部材の軸部の先端
が挿入されるので、保温筒固定部材は保温筒の固定に加
えて保温筒載置台固定部材の抜け止めとしても機能す
る。
【0011】請求項8の縦型熱処理装置用基板保持具固
定部材は、反応管と、前記反応管の周囲に配設された加
熱手段と、前記反応管内に収容可能であり、かつ天板及
び底板を備えた、基板を保持する基板保持具と、前記基
板保持具を載置する保温筒とを具備する縦型熱処理装置
の前記基板保持具の底板と前記保温筒とを固定すること
を特徴とする。請求項8の縦型熱処理装置用基板保持具
固定部材は、前記基板保持具の底板と前記保温筒とを固
定する着脱可能な縦型熱処理装置用基板保持具固定部材
であるので、待機中及び反応管内にロード・アンロード
中はもちろん、反応管内での処理中も、基板保持具の転
倒を防ぐことができる。
【0012】請求項9の縦型熱処理装置用基板保持具固
定部材は、請求項8記載の縦型熱処理装置用基板保持具
固定部材であって、前記縦型熱処理装置において、前記
基板保持具の底板が第1の開口部を有し、かつ前記保温
筒が第2の開口部を有する天板を備え、前記第1の開口
部及び前記第2の開口部を挿通する、前記基板保持具の
底板及び前記保温筒の天板の少なくともいずれか一方の
材質と同一の材質からなる軸部を備えることを特徴とす
る。請求項9の縦型熱処理用基板保持具固定部材では、
前記第1の開口部及び前記第2の開口部を挿通する、前
記基板保持具の底板及び前記保温筒の天板の少なくとも
いずれか一方の材質と同一の材質からなる軸部を備える
ので、前記基板保持具の底板及び前記保温筒の天板の熱
膨張で生ずる前記軸部の応力を低減することができ、前
記基板保持具と前記保温筒とを確実に固定することがで
き、待機中及び反応管内にロード・アンロード中はもち
ろん、反応管内での処理中も、基板保持具の転倒を防ぐ
ことができる。また、一般に基板保持具の底板及び保温
筒の天板には、基板に対しての処理ガスの流れを良くす
るために開口部が形成されている。前記基板保持具固定
部材が、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を挿通
する軸部を備えているので、既存の基板保持具及び保温
筒であっても、同様に固定することができる。
【0013】請求項10の縦型熱処理装置用基板保持具
固定部材は、請求項8記載の縦型熱処理装置用基板保持
具固定部材であって、前記縦型熱処理装置において、前
記基板保持具の底板が第1の開口部を有し、かつ前記保
温筒が第2の開口部を有する天板を備え、前記第1の開
口部及び前記第2の開口部を挿通する、前記第2の開口
部の形状に対応した突起部を有する軸部を備え、前記軸
部の突起部が、前記軸部と前記第2の開口部との相対角
度により前記保温筒の天板に係止されることを特徴とす
る。請求項10の縦型熱処理装置用基板保持固定部材で
は、縦型熱処理装置用基板保持固定部材が、前記第1の
開口部及び前記第2の開口部を挿通する、前記第2の開
口部の形状に対応した突起部を有する軸部を備え、前記
軸部の突起部が、前記軸部と前記第2の開口部との相対
角度により前記保温筒の天板に係止されるので、1つの
部材で前記基板保持具と前記保温筒とを容易に固定する
ことができる。
【0014】請求項11の縦型熱処理装置用基板保持具
固定部材は、請求項8記載の縦型熱処理装置用基板保持
具固定部材であって、前記基板保持具の底板が第1の開
口部を有し、かつ前記保温筒が、端部に第2の開口部を
有する支柱を備え、前記基板保持具固定部材が、前記第
1の開口部及び前記第2の開口部を締着する、前記基板
保持具の底板及び前記保温筒の端部の少なくともいずれ
か一方の材質と同一の材質からなる軸部を備えているこ
とを特徴とする。基板保持具固定部材が、第1の開口部
及び第2の開口部を締着する、基板保持具の底板及び保
温筒の端部の少なくともいずれか一方の材質と同一の材
質からなる軸部を備えることから、基板保持具と保温筒
とを確実に固定し、かつ熱膨張で生ずる軸部の応力を低
減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態に係る縦型熱処理装置について説
明する。本実施の形態では、例えば酸化処理、拡散処
理、及びCVD処理のような熱処理を施す縦型熱処理装
置として、基板としてのウエハを複数枚の同時に熱処理
することができるバッチ式の縦型熱処理装置用いて説明
する。図1は本実施の形態に係る縦型熱処理装置の模式
的な垂直断面図である。図1に示すように、本実施の形
態に係る縦型熱処理装置1は、天井を有した略円筒形の
金属で形成されたハウジング2を備えている。ハウジン
グ2内には、石英或いは炭化珪素(SiC)により形成
された反応管3が配設されており、反応管3内でウエハ
Wに熱処理を施すことができるようになっている。ハウ
ジング2と反応管3との間には、ハウジング2から反応
管3にかけて順に天井を有する略円筒状の断熱材4、及
び例えば螺旋状に形成された加熱手段としての抵抗発熱
体5が配設されている。この抵抗発熱体5には、図示し
ないリード線が接続されており、このリード線はハウジ
ング2外部に配設された図示しない外部電源に接続され
ている。外部電源からリード線を介して抵抗発熱体5に
電圧を印加することにより抵抗発熱体5が発熱して、反
応管3内の温度を例えば500〜1000℃にすること
ができるようになっている。また、断熱材4の下端部に
は、例えば略環状に形成されたベースプレート6が固着
しており、このベースプレート6により断熱材4及びハ
ウジング2が支持されている。反応管3は、天井を有す
る略円筒状の外管7と、外管7の内側に配設された天井
を有しない略円筒状の内管8とから構成されている。外
管7の下端部には、環状のフランジ部9が外管7と一体
的に形成されており、このフランジ部9により安定して
外管7を後述するマニホールド12に載置させることが
できるようになっている。また、内管8の下端部には、
環状のフランジ部10が内管8と一体的に形成されてお
り、このフランジ部10に後述する反応管固定部材20
を取り付けることにより内管8を後述するマニホールド
12に固定することができるようになっている。内管8
の下部には、外管8内に処理ガスを導入する処理ガス導
入系が接続されている。この処理ガス導入系は、具体的
には例えば図示しないガス源と、ガス源と外管7の下部
とを接続する処理ガス導入管11とから主に構成されて
いる。さらに、処理ガス導入管11には図示しないバル
ブ及びマスフローコントローラ(MFC)が介在してお
り、ガス源から流出する処理ガスの流量を調節すること
ができるようになっている。また、外管7及び内管8
は、ステンレス製の略円筒状のマニホールド12により
支持されている。このマニホールド12の上端部及び下
端部には、環状のフランジ部13、14が外側に向けて
それぞれ形成されており、マニホールド12の内壁には
環状に溝15が形成されている。上端部のフランジ部1
3はベースプレート6に固定されており、フランジ部1
3上にはOリングのような環状のシール部材を介して外
管7が載置している。また、下端部のフランジ部14
は、Oリングのような環状のシール部材を介して後述す
るエレベータ60により上昇した蓋体61に接触するよ
うに構成されており、熱処理中に内管8内を気密に保持
できるようになっている。さらにマニホールド12の内
壁に設けられた溝15には、反応管固定部材20が嵌合
しており、内管8とマニホールド12とが固定されてい
る。また、マニホールド12の所定の箇所には、反応管
3内を真空排気するための真空排気系が接続されてい
る。この真空排気系は、具体的には例えばターボ分子ポ
ンプ又はドライポンプのような図示しない真空ポンプ
と、真空ポンプと内管8の下部とを接続する排気管16
とから構成されている。
【0016】熱処理中の内管8内には、複数枚、例えば
150枚のウエハWを略水平に保持可能な基板保持具と
してのウエハボート30がロードされている。このウエ
ハボート30は、金属等によるウエハの汚染を防止する
ために高純度の石英或いは炭化珪素から形成されてい
る。また、ウエハボート30は、概略形状が環状の天板
31及び底板32を備えており、天板31の下面と底板
32の上面には天板31と底板32との間にウエハWを
保持できるように複数本、例えば4本の支柱33が略垂
直に固定されている。また、各支柱33には複数箇所に
溝が設けられており、ウエハWを等間隔に保持できるよ
うになっている。ウエハボート30の下方には、後述す
る保温筒載置台70を熱から守るための断熱作用を有す
る保温筒40が配設されている。この保温筒40は、石
英或いは炭化珪素から形成されている。本実施の形態の
保温筒40は、概略形状が環状の天板41及び底板42
を備えており、天板41の下面と底板42の上面には天
板41と底板42との間に次に説明するフィン44を保
持できるように複数本、例えば4本の支柱43が略垂直
に固定されている。4本の支柱43には、例えば4箇所
に孔を有した略円板状のフィン44が等間隔で複数枚嵌
合しており、このフィン44の枚数を変えることにより
最適な断熱効果を得ることができるようになっている。
ここで、ウエハボート30の底板32と保温筒40の天
板41とは、着脱可能な基板保持具固定部材としてのウ
エハボート固定部材50で固定されている。ウエハボー
ト固定部材50は、具体的には例えば雄ねじ部材51、
雄ねじ部材51に螺合する雌ねじ部材52、及び雄ねじ
部材51と雌ねじ部材52との間に介在させる保温筒挿
入部材53とから構成されている。また、保温筒40の
下方にはエレベータ60が配設されており、保温筒40
及び保温筒40に固定されたウエハボート30を昇降さ
せるようになっている。このエレベータ60上には略円
板状の蓋体61がエレベータ60に固定されており、蓋
体61上には保温筒40が載置される例えばインコネル
のような金属で形成された保温筒載置台70が回転可能
に固定されている。この保温筒載置台70を熱処理中に
回転させることにより保温筒載置台70上に設置される
保温筒40及びウエハボート30が回転し、ウエハボー
ト30内のウエハWに均一に熱処理を施すことができ
る。ここで、本実施の形態では、保温筒載置台70と保
温筒40の底板42とは、保温筒固定部材80で固定さ
れている。ただし、上記した設置とは、保温筒載置台7
0と保温筒40の底板42とが固定されているか否かは
問わないものとする。
【0017】次に、図1の小円A1、B1、及びC1で
囲んだ部分について詳細に説明する。まず、図1の小円
A1で囲んだ部分について説明する。図2は、図1の小
円A1で囲んだ部分を模式的に示した垂直断面図であ
り、図3は、図1の小円A1で囲んだ部分の各部材を分
解した模式的な分解斜視図である。上述したようにウエ
ハボート30の底板32の概略形状は環状に形成されて
いるが、詳細に説明すると、図2及び図3に示すように
ウエハボート30の底板32は、環状に形成された環状
部34を有している。この環状部34の下面側には、内
径が環状部34の内径より大きく、外径が環状部34の
外径より小さい環状の凸部35が突設している。また、
凸部35の2箇所に半径外側方向に突起36が突設して
いる。ここで、以下、環状部の内周面で形成される空間
を環状孔部といい、凸部の内周面で形成される空間を凸
状孔部というものとする。また、上述したように保温筒
40の天板41の概略形状は環状に形成されているが、
詳細に説明すると、保温筒40の天板41は、内径がウ
エハボート30の凸部35の外径とほぼ一致する環状の
環状部45を有している。この環状部45の上面側に
は、内径が環状部45の内径とほぼ一致しており、外径
が環状部45の外径より小さい環状の凸部46が突設し
ている。この凸部46によって形成される凸状孔部47
にウエハボート30の凸部35が嵌合するようになって
いる。この嵌合により保温筒40に対するウエハボート
30の位置決めを確実に行うことができる。また、凸部
46の2箇所には溝48が形成されており、ウエハボー
ト30の突起36がこの溝48に嵌合するようになって
いる。この嵌合により保温筒40に対するウエハボート
30の位置決めをより確実に行なうことができる。ま
た、底板32の第1の開口部としての環状孔部37、及
び凸状孔部38には、頭部側面に段差が形成された雄ね
じ部材51が嵌合している。この雄ねじ部材51の形状
を詳細に説明すると、雄ねじ部材51は、直径が底板3
2の環状部34の内径より大きい略円板状の大円板部5
4を有している。この大円板部54は、雄ねじ部材51
を使用してウエハボート30の底板32と保温筒40の
天板41を固定した場合に、ウエハボート30に保持さ
れたウエハWに干渉しない高さに形成されている。従っ
て、雄ねじ部材51を使用してウエハボート30と保温
筒40とを固定しても、ウエハWの処理枚数を削減する
ことがない。また、この大円板部54の下面側には直径
が底板32の環状部34の内径とほぼ一致した略円板状
の小円板部55が同心的に突設している。ここで、大円
板部54の直径を底板32の環状部34の内径より大き
くすることにより、雄ねじ部材51が底板32の環状孔
部37を通過するのを防いでいる。また、この小円板部
55の直径を底板32の環状部34の内径とほぼ一致さ
せることにより底板32の環状孔部37に嵌合すること
ができ、この嵌合によりウエハボート30に対する雄ね
じ部材51の位置決めを確実に行うことができる。ま
た、小円板部55の下面側には、雄ねじが形成された軸
部56が突設している。さらに、保温筒40内には、軸
部56の雄ねじと螺合する雌ねじ57が形成された雌ね
じ部材52が配設されており、保温筒挿入部材53を介
して雄ねじ部材51に螺合するようになっている。ここ
で、雌ねじ部材52の外径は、保温筒40の環状部45
の内径より小さいものとする。保温筒40の支柱43の
間には、保温筒挿入部材53が略水平に挿入されてい
る。この保温筒挿入部材53は、軸部56が挿入可能な
軸部挿入孔58を有している。ここで、この保温筒挿入
部材53の長手方向の長さは、保温筒40の第2の開口
部としての環状孔部49の直径より長いものとする。保
温筒挿入部材53の長手方向の長さを保温筒40の環状
孔部49の直径より長くすることにより、保温筒挿入部
材53の軸部挿入孔58から突出した軸部56の雄ねじ
と雌ねじ部材52とを螺合させた場合に保温筒挿入部材
53の両端が保温筒40の天板41の下面に係止され、
ウエハボート30と保温筒40とを固定することができ
るようになっている。ここで、雄ねじ部材51は、ウエ
ハボート30の底板32及び保温筒40の天板41の少
なくともいずれか一方と同一の材質から形成されている
ことが好ましい。仮に、底板32及び天板41の材質よ
り熱膨張係数の小さい材質で雄ねじ部材51を形成する
と、底板32及び天板41が軸部56の軸方向に熱膨張
することにより、軸部56に応力が発生して軸部56の
破損を引き起こす可能性が高くなるからである。また、
底板32の材質と天板41の材質を比較して、熱膨張係
数の大きい材質と同一の材質で雄ねじ部材51を形成す
ることがより好ましい。雄ねじ部材51を熱膨張係数の
大きい材質とした方が、熱膨張係数の小さい材質とする
よりも、軸部56の応力を低減させることができるから
である。また、ウエハボート30の底板32、保温筒4
0の天板41、及び雄ねじ部材51を全て同一材質で形
成すれば、軸部56の応力をより低減させることができ
るので、さらに好ましい。なお、底板32等に加えて、
雌ねじ部材52及び保温筒挿入部材53をも同一材質で
形成すれば、軸部56の応力を最も低減させることがで
きるので、最も好ましい。なお、仮に底板32及び天板
41の材質より熱膨張係数の大きい材質で雄ねじ部材5
1を形成すると、軸部56の軸方向の膨張で締付け力が
低下してしまう可能性が高くなる。
【0018】次に、ウエハボート30と保温筒40とを
固定する手順を具体的に説明する。まず、保温筒40の
天板41の凸状孔部47及び溝48にウエハボート30
の底板34の凸部35及び突起36をそれぞれ嵌合させ
る。次に、ウエハボート30の底板34側から雄ねじ部
材51を保温筒40の支柱43間に略水平に挿入された
保温筒挿入部材53の雄ねじ部材挿入孔58に挿入す
る。さらに雄ねじ部材挿入孔58に挿入された雄ねじ部
材51を雌ねじ部材52に螺合させる。この螺合により
ウエハボート30と保温筒40とが着脱可能に固定され
る。
【0019】このように、ウエハボート30と保温筒4
0とウエハボート固定部材50で固定することにより、
待機中及び反応管内にロード・アンロード中はもちろ
ん、反応管内での処理中も、ウエハボート30の転倒を
防ぐことができる。また、ウエハボート30及び保温筒
40は、内管8内にロードされるので、ウエハボート3
0及び保温筒40にも処理ガスを構成する物質が付着し
てしまう。この付着物が付着した状態で熱処理を続行す
ると、付着物がウエハボート30及び保温筒40から剥
離してウエハWを汚染するという問題が生じる。従っ
て、ウエハボート30及び保温筒40を例えばフッ化水
素酸で定期的に洗浄する必要があるが、ウエハボート3
0はウエハWを直接保持するために洗浄頻度が高く、洗
浄頻度の低い保温筒とは分離することが望ましい。本実
施の形態のウエハボート30と保温筒40とを固定して
いるウエハボート固定部材50は着脱可能であるので、
ウエハボート固定部材50を取り外してウエハボート3
0と保温筒40とに分離することができ、ウエハボート
30のみを洗浄することができる。さらに、熱処理装置
1内部では、金属等による汚染を防止するために特別の
工具を使用しないことが好ましい。本実施の形態では、
雄ねじ部材51を手で回転することで、特別な工具を要
さずウエハボート30と保温筒40とを固定できる。ま
た、既存のウエハボートの底板及び保温筒の天板には、
一般にウエハWに対して処理ガスの流れを良くするため
に、環状孔部が形成されている。ウエハボート固定部材
50を環状孔部の寸法に合わせて形成することで、環状
孔部の寸法を変えずに既存のウエハボートと保温筒とを
固定することができる。
【0020】次に、図1の小円B1で囲んだ部分につい
て説明する。図4は、図1の小円B1で囲んだ部分を模
式的に示した垂直断面図であり、図5は、図1の小円B
1で囲んだ部分の各部材を分解した模式的な分解斜視図
である。上述したように保温筒40の底板42の概略形
状は環状に形成されているが、詳細に説明すると、図4
及び図5に示すように保温筒40の底板42は、環状に
形成された環状部90を有している。この環状部90の
下面側には内径が環状部90の内径より大きく、外径が
環状部90の外径より小さい環状の凸部91が突設して
いる。また、保温筒載置台70の形状を詳細に説明する
と、保温筒載置台70は、略円板状の部材に3箇所に孔
が設された形状の載置部71を有している。この載置部
71の上面側には、内径が保温筒40の凸部91の外径
とほぼ一致しており外径が載置部71の直径より小さい
環状の凸部72が突設している。また、孔は円板の中心
部73を残すように設けられており、中心部73と図示
しないモータと結合した回転軸とを接続することにより
中心部73を軸に保温筒載置台70が回転するようにな
っている。また、この凸部72によって形成される凸状
孔部74には、保温筒40の底板42の凸部91が嵌合
するようになっている。さらに、この凸部72の6箇所
には、後述する雄ねじ部材81と螺合するための雌ねじ
75が2箇所1組で形成されている。嵌合した保温筒4
0の底板42と保温筒載置台70との3箇所には、保温
筒40の底板42と保温筒載置台70とを固定するため
の着脱可能な保温筒固定部材80が取り付けられてい
る。保温筒固定部材80は、具体的には例えば、雄ねじ
部材81と、フック部82を有するとともに2箇所に雄
ねじ部材81とほぼ同径の雄ねじ部材挿入孔83が形成
されたフック部材84とから構成されている。このフッ
ク部材84は、保温筒40の環状部90の外周面、及び
保温筒載置台70の凸部72の外周面に沿った形状に形
成されている。
【0021】次に、保温筒40と保温筒載置台70とを
固定する手順を具体的に説明すると、まず、保温筒40
の底板42の凸部91を保温筒載置台70の凸状孔部7
4に嵌合させる。次に、嵌合した保温筒40及び保温筒
載置台70の3箇所にフック部82が保温筒40の底板
42の上面に係合するようにフック部材84を配設す
る。その後、フック部材84の雄ねじ部材挿入孔83と
雌ねじ75との位置合わせをした後、雄ねじ部材挿入孔
83から雌ねじ75に向けて雄ねじ部材81を挿入して
雄ねじ部材81を雌ねじ75に螺合させる。この螺合に
より保温筒40と保温筒載置台70とが着脱可能に固定
される。
【0022】このように、保温筒40の底板42と保温
筒載置台70とを保温筒固定部材80で固定することに
より地震のような振動で保温筒40が保温筒載置台70
に対して揺れ動くことがなくなる。その結果、ウエハボ
ート30の転倒をより効果的に防ぐことができる。ま
た、既存の保温筒の底板及び保温筒載置台には、一般に
ウエハWに対して処理ガスの流れを良くするために、環
状孔部及び孔が形成されている。保温筒固定部材80を
保温筒及び保温筒載置台の外周部に取り付けることで、
環状孔部及び孔を塞ぐことなく既存の保温筒と保温筒載
置台とを固定することができる。さらに、上述したよう
に保温筒40は内管8内に挿入されるので、保温筒40
にも薄膜形成物質が付着する。保温筒40はウエハWを
直接保持していないのでウエハボート30より洗浄する
頻度は低下するが、ウエハボート30同様に洗浄する必
要がある。ここで、作業性の問題から保温筒40と保温
筒載置台70とを分離して洗浄することが望ましい。本
実施の形態の保温筒40と保温筒載置台70とを固定し
ている保温筒固定部材80は着脱可能であるので、保温
筒固定部材80を取り外して保温筒40と保温筒載置台
70とを分離することができ、保温筒40のみを洗浄す
ることができる。
【0023】次に、図1の小円C1で囲んだ部分につい
て説明する。図6は、図1の小円C1で囲んだ部分を模
式的に示した垂直断面図であり、図7は、図1の小円C
1で囲んだ部分の各部材を分解した模式的な分解斜視図
である。上述したように内管8とマニホールド12とは
反応管固定部材20により固定されているが、詳細に説
明すると、図6及び図7に示すように、反応管固定部材
20は、具体的には例えば、内管8のフランジ部10の
3箇所に配設された内管カバー21と、内管8を支持す
る内管受け22と、内管カバー21と内管受け22とを
固定する雄ねじ部材23とから構成されている。内管カ
バー21の形状を詳細に説明すると、内管カバー21は
L字状の部材に雄ねじ部材23を挿入する雄ねじ部材挿
入孔24が設けられた形状になっている。内管受け22
の形状を詳細に説明すると、内管受け22は、内径が内
管8の内径とほぼ一致しており、外径が内管カバー21
の外径とほぼ一致した環状の環状部25を有している。
この環状部25の側面には環状の突起26が突設してい
る。また、環状部25の上面には3箇所に雄ねじ部材2
3と螺合するための雌ねじ27が形成されている。
【0024】次に、内管8とマニホールド12とを固定
する手順を具体的に説明すると、まず、内管カバー21
を内管8のフランジ部10の3箇所に配設する。また、
内管受け22の突起26をマニホールド12の溝15に
嵌合させる。次に、内管8と内管受け22との中心、及
び内管カバー22の雄ねじ部材挿入孔24と内管受け2
2の雌ねじ27との位置合わせをする。その後、内管カ
バー21の雄ねじ部材挿入孔24に雄ねじ部材23を挿
入して内管受け22の雌ねじ27に螺合させる。この螺
合により内管8とマニホールド12とが着脱可能に固定
される。
【0025】このように、内管8とマニホールド12と
を反応管固定部材20で固定することにより地震のよう
な振動で内管8がマニホールド12に対して揺れ動くこ
とがなくなり、外管7やウエハボート30及びウエハW
等との衝突を防ぐことができ、これらの破損を防止する
ことができる。
【0026】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、以下本実施の形
態以降の実施の形態のうち先行する実施の形態と重複す
る内容については説明を省略する。本実施の形態では、
基板保持具固定部材の軸部に突起部を形成するととも
に、保温筒に基板保持具固定部材の突起部の形状に対応
する開口部を形成する構成とした。また、保温筒の下部
に突起部を形成するとともに保温筒載置台に保温筒の突
起部の形状に対応する孔部を形成する構成とした。図8
は本実施の形態に係るウエハボートと保温筒とを模式的
に示した正面図である。図8に示すように、本実施の形
態に係るウエハボート100は、支柱101が3本で構
成されている。また、本実施の形態に係る保温筒110
は、第1の実施の形態に係る保温筒40を天井を有した
略円筒形の保温筒カバー111で覆った構成を採用して
いる。
【0027】次に、図8の小円A2及びB2で囲んだ部
分について詳細に説明する。まず、図8の小円A2で囲
んだ部分について説明する。図9は、図8の小円A2で
囲んだ部分を模式的に示した垂直断面図であり、図10
は、図8の小円A2で囲んだ部分の各部材を分解した模
式的な分解斜視図である。図9及び図10に示すよう
に、ウエハボート100及び保温筒カバー111には、
基板保持具固定部材としての回転ロック部材120が係
止されている。回転ロック部材120は、ウエハボート
100の底板102の環状孔部103に嵌合する頭部1
21と、突起部122及び支柱部123からなる軸部と
が一体的に成形された形状になっている。回転ロック部
材120の頭部121は、側面に段差が形成されてい
る。即ち、回転ロック部材120の頭部121は、直径
が底板102の環状部104の内径より大きい略円板状
の大円板部124を有しており、この大円板部124の
下面側には直径が底板102の環状部104の内径とほ
ぼ一致した略円板状の小円板部125が同心的に突設し
ている。ここで、大円板部124の直径を底板102の
環状部104の内径より大きくすることにより、回転ロ
ック部材120が底板102の環状孔部103を通過す
るのを防いでいる。また、この大円板部124は、回転
ロック部材120を使用してウエハボート100の底板
102と保温筒カバー111とを固定した場合に、ウエ
ハボート100に保持されたウエハWに干渉しない高さ
に形成されている。従って、回転ロック部材120を使
用しても、ウエハWの処理枚数を削減することがない。
また、この小円板部125の直径を底板102の環状部
104の内径とほぼ一致させることにより底板102の
環状孔部103に嵌合することができ、この嵌合により
ウエハボート100に対する回転ロック部材120の位
置決めを確実に行うことができる。軸部の突起部122
は、略円板状の円板部126を有しており、この円板部
126の側面には3箇所に突起127が突設している。
ここで、この回転ロック部材120を用いてウエハボー
ト100と保温筒110とを固定する場合には回転ロッ
ク部材120を一定方向に回転させる必要があるが、容
易に固定及び取り外すために回転方向の突起127の先
端部は、中腹部及び後端部に比べて厚さが薄くなってい
る。即ち、突起127の上面には、回転方向の先端部か
ら中腹部にかけて傾斜面128が形成されている。ま
た、回転ロック部材120には、頭部121から突起部
122にかけて孔129が形成されている。この孔12
9を形成することによりウエハWに対して処理ガスの流
れを良くすることができる。また、第1の実施の形態で
述べたように、回転ロック部材120は、ウエハボート
100の底板102及び保温筒カバー111の少なくと
もいずれか一方と同一の材質から形成されていること
が、軸部の応力の低減の面から好ましい。また、同様
に、底板102と保温筒カバー111のうちの熱膨張係
数の大きい方の材質で回転ロック部材120を形成する
ことがより好ましく、これらの部材を全て同一材質で形
成することがさらに好ましい。ウエハボート100の底
板102には、第1の実施の形態と同様に環状の凸部1
05が突設しており、この凸部105の2箇所には突起
106が突設している。保温筒カバー111の天板とし
ての天井部112の上面には、内径がウエハボート10
0の凸部105の外径とほぼ一致しており、外径が保温
筒110の上底112の直径より小さい環状の凸部11
3が突設している。この凸部113によって形成される
凸状孔部114にウエハボート100の凸部105が嵌
合するようになっている。また、凸部113の2箇所に
は溝115が形成されており、ウエハボート100の突
起106がこの溝115に嵌合するようになっている。
この嵌合により保温筒110に対するウエハボート10
0の位置決めをより確実に行なうことができる。さら
に、保温筒カバー110の天井部112には、回転ロッ
ク部材120の突起部122の形状に対応する第2の開
口部としての回転ロック部材挿入孔部116が設けられ
ている。また、天井部112の厚さは、回転ロック部材
120の突起127の先端部が回転することができるよ
うに先端部挿入付近で薄くなっている。具体的には天井
部112の下面の先端部挿入付近には、突起127の先
端部から中腹部に形成されている傾斜面128に対応す
るような切り欠かき117が形成されている。
【0028】次に、ウエハボート100と保温筒110
とを固定する手順を具体的に説明すると、まず、保温筒
110の凸状孔部114及び溝115にウエハボート1
00の凸部105及び突起106を嵌合する。次に、回
転ロック部材120の頭部121を上側及び突起部12
2を下側にして回転ロック部材120をウエハボート1
00の環状孔部103及び保温筒カバー111の回転ロ
ック挿入孔部116に挿入する。回転ロック部材120
の突起部122を保温筒カバー111の回転ロック挿入
孔部106に挿入した後、回転ロック部材120を回転
させて、突起127の先端部を保温筒カバー111の天
井部112の下面側に潜り込ませる。この突起127の
先端部を保温筒110の天井部112の下面側に潜り込
ませることにより回転ロック部材120が保温筒カバー
111に係止され、ウエハボート100と保温筒カバー
111とが固定される。従って、ウエハボート100と
保温筒110とが着脱可能に固定される。
【0029】このように本実施の形態では、回転ロック
部材120の軸部に突起部127を形成するとともに保
温筒カバー111に突起部127の形状に対応する回転
ロック挿入孔部116を形成することにより、ウエハボ
ート100と保温筒110とを着脱可能に固定すること
ができる。また、本実施の形態では、回転ロック部材1
20のみでウエハボート100と保温筒110とを固定
しているので、回転ロック部材120の着脱が容易にで
きるという特有の効果を有する。また、本実施の形態で
は、突起127に傾斜面128が、天井部112の下面
に切り欠き117が形成されているので、回転ロック部
材120の回転の際に、突起127のエッジが回転ロッ
ク挿入孔部116を形作る内壁に衝突して回転不能とな
ることがない。また、回転ロック部材120を回転さ
せ、ウエハボート100と保温筒カバー111とをぐら
つきなく固定することができる。回転ロック部材120
を回転するにつれ、傾斜面128の切り欠き117と接
する箇所が移動し、保温筒カバー111をより強く締付
けるからである。
【0030】次に、図8の小円B2で囲んだ部分につい
て説明する。図11は、図8の小円B2で囲んだ部分を
模式的に示した垂直断面図であり、図12は、図8の小
円B2で囲んだ部分の各部材を分解した模式的な分解斜
視図である。図11及び図12に示すように、保温筒カ
バー110の下部と保温筒載置台140とには保温筒固
定部材としての係止ピン150が挿入されている。ま
ず、保温筒カバー111の下部の形状を詳細に説明する
と、保温筒カバー111の下部には3箇所に突起部13
0が突設している。また、1箇所の突起部130には、
係止ピン150を挿入するための略半円柱状の第1の係
止ピン挿入孔部131が形成されている。次に、保温筒
載置台140の形状を詳細に説明すると、保温筒載置台
140は、環状の環状部141を有している。この環状
部141の上面側には略円板状の部材に保温筒110の
突起部130の形状に対応する保温筒挿入孔部142及
び係止ピン150を挿入する第2の係止ピン挿入孔部1
43が設けられた係止部144が突設している。さら
に、係止部144の上面には、内径が保温筒110の中
心から突起部130外周までの距離より大きく、外径が
係止部144の外径と一致した環状の凸部145が突設
している。係止ピン150は、略円板状の円板部151
を有しており、この円板部151の下面側には直径が円
板部151の直径より小さい円柱状の軸部152が突設
している。
【0031】次に、保温筒110と保温筒載置台140
とを固定する手順を具体的に説明すると、まず、保温筒
カバー110を保温筒載置台140の保温筒挿入孔部1
42に挿入する。次に保温筒挿入孔部142に挿入され
た保温筒カバー110を回転させて、保温筒カバー11
1の下部の突起部130を保温筒載置台140の下面側
に潜り込ませる。その後、1箇所の突起部130に設け
られた第1の係止ピン挿入孔部131と保温筒載置台1
40に設けられた第2の係止ピン挿入孔部143とが揃
う位置で回転を停止させる。第1の係止ピン挿入部13
1と第2の係止ピン挿入部143との位置が揃い保温筒
カバー111の回転を停止させた後、第1の係止ピン挿
入部131と第2の係止ピン挿入部143とに係止ピン
150を挿入する。係止ピン150の挿入により保温筒
110と保温筒載置台140とが着脱可能に固定され
る。
【0032】このように、本実施の形態では、保温筒カ
バー111の下部に突起部130を形成するとともに保
温筒載置台140に保温筒カバー111の突起部130
の形状に対応する保温筒挿入孔部142を形成にするこ
とより保温筒110と保温筒載置台140とを着脱可能
に固定することができる。また、保温筒110の下部の
突起部130を保温筒載置台140の下面に潜り込ませ
ることにより保温筒110と保温筒載置台140と固定
することができるが、係止ピン150を第1の係止ピン
挿入孔部131及び第2の係止ピン挿入孔部143に挿
入することにより、熱処理中に保温筒110が回転する
のを防ぐことができるとともに保温筒110と保温筒載
置台140をより確実に固定することができる。
【0033】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、嵌
合可能なウエハボート及び保温筒の側部に開口部を形成
するとともに、基板保持具固定部材の軸部に突起部を形
成する構成とした。また、保温筒の底板に溝を形成する
とともに、回転しない保温筒載置台に雌ねじを形成する
構成とした。図13は本実施の形態に係るウエハボート
と保温筒とを模式的に示した正面図である。図13に示
すように、本実施の形態に係るウエハボート160と保
温筒170との嵌合部には突起が形成された基板保持具
固定部材としての突起形成ピン180が挿入されてい
る。また、本実施の形態の保温筒載置台190は回転す
る機能を有していない。
【0034】次に、図13の小円A3及びB3で囲んだ
部分について詳細に説明する。まず、図13の小円A3
で囲んだ部分について説明する。図14は、図13の小
円A3で囲んだ部分を模式的に示した垂直断面図であ
り、図15は、図13の小円A3で囲んだ部分の各部材
を分解した模式的な分解斜視図である。図14及び図1
5に示すように、本実施の形態のウエハボート160の
底板161は、天井部を有した略円筒状に形成されてい
る。即ち、ウエハボート160の底板161には凹部1
62が形成されている。また、ウエハボート160の底
板161の側部には、突起形成ピン180の形状に対応
する第1の開口部としての第1の突起形成ピン挿入孔部
163が形成されている。また、保温筒170の天板1
71は、環状の環状部172を有しており、この環状部
172の上面側には、内径が環状部172の内径とほぼ
一致しており、外径がウエハボート160の底板161
の外径とほぼ一致した環状の凸部173が突設してい
る。この凸部173がウエハボート160の凹部162
に嵌合するようになっている。さらに、凸部173の側
部には、突起形成ピン180の形状に対応する第2の開
口部としての第2の突起形成ピン挿入孔部174が形成
されている。突起形成ピン180は、略円板状の円板部
181と、外周の一部に板状の突起部183が突設した
軸部182とが一体的に成形された形状になっている。
また、第1の実施の形態で述べたように、突起形成ピン
180は、ウエハボート160の底板161及び保温筒
170の天板171の少なくともいずれか一方と同一の
材質から形成されていることが、軸部182の応力の低
減の面から好ましい。また、同様に、底板161と天板
171のうちの熱膨張係数の大きい方の材質で突起形成
ピン180を形成することがより好ましく、これらの部
材を全て同一材質で形成することがさらに好ましい。
【0035】次に、ウエハボート160と保温筒170
とを固定する手順を具体的に説明すると、まず、ウエハ
ボート160の凹部162に保温筒170の凸部173
を嵌合させる。次に、ウエハボート160に形成されて
いる第1の突起形成ピン挿入孔部163と保温筒170
の凸部173に形成されている第2の突起形成ピン挿入
孔部174の位置合わせをする。第1の突起形成ピン挿
入孔部163と第2の突起形成ピン挿入孔部174とを
位置合わせした後、第1の突起形成ピン挿入孔部163
と第2の突起形成ピン挿入孔部174に突起形成ピン1
80を挿入して、突起形成ピン180を回転させる。こ
の回転により突起部183の円板部181側の面が保温
筒170の凸部173の内周面に当接して突起形成ピン
180がウエハボート160及び保温筒170に係止さ
れる。この係止により、ウエハボート160と保温筒1
70とが着脱可能に固定される。
【0036】このように、本実施の形態では、ウエハボ
ート160と保温筒170とを嵌合するとともに突起1
83が形成された突起形成ピン180でウエハボート1
60と保温筒170とを係止することにより確実にウエ
ハボート160と保温筒170とを固定することができ
る。
【0037】次に、図13の小円B3で囲んだ部分につ
いて説明する。図16は、図13の小円B3で囲んだ部
分を模式的に示した垂直断面図であり、図17は、図1
3の小円B3で囲んだ部分の各部材を分解した模式的な
分解斜視図である。図16及び図17に示すように、保
温筒170の底板175と保温筒載置台190とに保温
筒固定部材としての雄ねじ部材200が挿入されてい
る。まず、保温筒170の底板175の形状を詳細に説
明すると、保温筒170の底板175は、環状の部材の
4箇所に雄ねじ部材200を挿入するための略半円柱の
雄ねじ部材挿入溝176が設けられた形状に形成されて
いる。また、保温筒載置台190は、略円板状の部材の
同心的な4箇所に雄ねじ部材200と螺合するための雌
ねじ191が設けられた形状の載置部192を有してい
る。この載置部192の上面には、内径が保温筒170
の底板175の外径より大きく外径が載置部192の直
径より大きい環状の凸部193が突設している。
【0038】次に、保温筒170と保温筒載置台190
とを固定する手順を具体的に説明すると、まず、保温筒
170の底板175を保温筒載置台190の載置部19
2に雄ねじ部材挿入溝176と雌ねじ191が合うよう
に載置する。その後、雄ねじ部材200を雄ねじ部材挿
入溝176及び雌ねじ191に挿入して、雄ねじ部材2
00に雌ねじ191を螺合させる。この螺合により保温
筒170と保温筒載置台190とが着脱可能に固定され
る。
【0039】このように、本実施の形態では保温筒17
0と保温筒載置台190とに雄ねじ部材200を挿入す
ることにより容易に保温筒170と保温筒載置部190
とを固定することができる。
【0040】(第1の実施形態の変形例)図18は、第
1の実施形態の変形例に係る保温筒と保温筒載置台とを
模式的に示した分解斜視図である。第1の実施の形態で
は、略環状の底板42を有する保温筒40と保温筒載置
台70とを雄ねじ部材81で固定しているが、図18に
示すように、保温筒カバー211を有する保温筒210
でも雄ねじ部材220で保温筒載置台230に固定する
ことができる。保温筒カバー211の概略形状は、略円
筒状の保温筒カバー本体部212を有しており、この保
温筒カバー本体部212の外周面の3箇所には突起部2
13が突設している。この保温筒カバー212の形状を
詳細に説明すると、保温筒カバー212には突起部21
3を貫通するように半径方向に孔214が設けられてい
る。また、保温筒載置台230の形状は、保温筒載置台
70とほぼ同じ形状に形成されているが、凸部231は
外径が保温筒カバー211の内径とほぼ一致しており、
保温筒カバー211の内周面で形成される凹部215に
凸部213が嵌合するようになっている。また、保温筒
210と保温筒載置台230との固定する際には、2箇
所に雄ねじ部材220を挿入する雄ねじ部材挿入孔部2
21が形成されたブロック状部材222を使用する。保
温筒210と保温筒載置台230とを固定する手順を具
体的に説明すると、まず、保温筒載置台230の凸部2
13を保温筒210の凹部215に嵌合させるとともに
ブロック状部材222を保温筒カバーの孔214に挿入
する。その後、雄ねじ部材挿入孔部221と雌ねじ23
2との位置合わせた後、雄ねじ部材挿入孔部221に雄
ねじ部材220を挿入して雄ねじ部材220と雌ねじ2
32を螺合させる。この螺合により保温筒210と保温
筒載置台230とが着脱可能に固定される。
【0041】(第4の実施の形態)以下、本発明の第4
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、天
板のない保温筒とウエハボートとを固定すると共に、保
温筒と保温筒載置台とを保温筒受けを用いて固定してい
る。図19は本実施の形態に係るウエハボート310、
保温筒320,保温筒受け330,保温筒載置台340
とを模式的に示した一部断面図である。また、図20
(A),(B)はそれぞれ図19の小円A4,B4内を
拡大した拡大図である。なお、見やすさのために、後述
する雄ネジ部材370がネジ穴333に挿入される途中
の状態となっている点で、図20(B)は図19と異な
る。図19に示すように、蓋体350上に保温筒載置台
340が、保温筒載置台340上に保温筒受け330
が、保温筒受け330上に保温筒320が、保温筒32
0上にウエハボート310がそれぞれ載置されている。
ウエハボート310は、支柱311,底板312を有す
る。なお、天板は図示を省略している。保温筒320
は、支柱321、複数重ねて支柱321に固定されたフ
ィン322、および支柱321と一体に形成された底板
323から構成され、天板を有しない。
【0042】ウエハボート310の底板312には貫通
孔313および凹部314が、支柱321の上端にはね
じ穴324および突起部325がそれぞれ対応して形成
されている。底板312と支柱321とは、貫通孔31
3およびネジ穴324を介して、基板保持具固定部材た
る雄ネジ部材360によって固定されている。雄ネジ部
材360は、略円板状の頭部361および軸部362か
ら構成され、軸部362はさらに略円柱状の連結部36
3および連結部363より径の小さなネジ部364から
構成される。連結部363は貫通孔313を挿通し、そ
の下端が支柱321の上端に当接している。連結部36
3の長さd1は、底板312の板厚d2より大きい。こ
のため、頭部361と底板312の上面には、厚さΔd
(=d1−d2)の隙間が形成される。厚さΔdは、例
えば1mm以下である。この隙間は、各部材の熱膨張に
起因する応力による破損の防止のために設けられる。こ
の熱膨張による応力は、各部材の材料が異なるとより問
題になる。例えば、底板312が炭化珪素(SiC)
で、支柱321と雄ネジ部材360とが石英で形成され
ていたとする。炭化珪素の熱膨張率は石英より大きいの
で高温になると底板312の板厚d2は連結部363の
長さd1より大きな割合で膨張する。このため、常温で
底板312と頭部361間に隙間がないと、加熱時に底
板312と頭部361間に大きな熱応力が作用し、底板
312と雄ネジ部材360のいずれかが破壊する畏れが
ある。隙間の厚さΔdは、このような熱膨張を考慮して
決定される。なお、複数の支柱321の一部のみを底板
312と固定してもよい。例えば、支柱321が4つあ
る場合に、そのうち3つを雄ネジ部材360によって底
板312と固定し、残る1つの支柱321を雄ネジ部材
360には固定しなくても差し支えない。
【0043】保温筒320と保温筒載置台340は、保
温筒受け330、保温筒固定部材としての雄ネジ部材3
70,保温筒載置台固定部材としての係止ピン380に
よって互いに固定される。保温筒受け330は、略円板
状の基体331,基体331と一体の略平板リング状の
外周部332から構成される。この外周部332には、
上下に開口部を有するネジ穴333、および外周と内周
とを貫通する貫通孔334が形成されている。このネジ
穴333と貫通孔334とは、互いに略直交して連通し
ている。雄ネジ部材370は、略円板状の頭部371お
よび軸部372から構成され、軸部372はさらにネジ
部373およびネジ部373の先端に形成された係止部
374から構成される。係止ピン380は、略円柱状の
本体381と本体の中央付近に形成された底面が略円柱
状の凹部382(段差部)から構成される。保温筒載置
台340には、その側面に開口部を有する凹部341が
形成されている。以下の(1)、(2)に、保温筒載置
台340、保温筒受け330,保温筒320の組立方法
を示す。 (1)保温筒載置台340に保温筒受け330を載置し
た状態で、係止ピン380を貫通孔334を挿通して凹
部341内に挿入する。この結果、保温筒載置台340
と保温筒受け330が固定される。このとき係止ピン3
80の凹部382はネジ穴333の開口部に対応した位
置に配される。 (2)さらに保温筒受け330に保温筒320の底板3
23を載置した状態で、雄ネジ部材370を保温筒受け
330のネジ穴333にねじ込むことによって、その頭
部371の底面が底板323の上面の周縁近傍に当接す
る。この結果、保温筒320の底板323と保温筒受け
330が固定される。このとき、雄ネジ部材370の係
止部374は、係止ピン380の凹部382内に挿入さ
れる。この結果、係止ピン380が貫通孔334から抜
けなくなる。即ち、雄ネジ部材370は、保温筒320
と保温筒受け330の固定に加えて、係止ピン380の
抜け止めの機能を有する。以上のようにして、保温筒3
20,保温筒受け330、および保温筒載置台340が
着脱自在かつ堅固に互いに固定される。
【0044】なお、本発明は上記第1〜第4の実施の形
態の記載内容に限定されるものではなく、構造、各部材
の形状及び寸法、及び固定する手順等は、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記
第1の実施の形態では、保温筒挿入部材53を設けてい
るが、保温筒挿入部材53を設けなくともよい。ただ
し、この場合には保温筒40の天板41の環状孔部49
より雌ねじ部材52が大きいものとする。
【0045】また、上記第1の実施の形態では、雄ねじ
部材51と雌ねじ部材52とを螺合させてウエハボート
30と保温筒40とを固定しているが、ピンのような挿
入部材で固定することも可能である。具体的には、雄ね
じ部材51とほぼ同形状のねじ部が形成されていない軸
部を有する凸部材と、凸部材の軸部に挿入可能な円筒部
材と、後述する第1の貫通孔部及び第2の貫通孔部に挿
入可能なテーパ状に形成されたテーパピンと使用して固
定することができる。ここで、凸部材には、雄ねじ部材
の大円板部から軸部にかけて貫通させるような貫通孔部
が設けられている。また、軸部の側面部には貫通した第
1の側面孔部が設けられている。さらに、円筒部材の側
面部には貫通した第2の側面孔部が設けられている。凸
部材を雄ねじ部材51と同様にウエハボート30及び保
温筒40に挿入した後、保温筒挿入部材53を介して凸
部材を円筒部材に挿入する。その後、第1の貫通孔部と
第2の貫通孔部との位置を合わせてテーパピンを第1の
貫通孔部と第2の貫通孔部に挿入する。このテーパピン
の挿入によりウエハボート30と保温筒40とを固定す
ることができる。また、ピンの形状をテーパ状にするこ
とにより凸部材と円筒部材との遊びを取ることができ
る。
【0046】また、上記第1の実施の形態では、雄ねじ
部材51に大円板部54から軸部56にかけて貫通させ
るような貫通孔を設けないで説明しているが、雄ねじ部
材に貫通孔を設けることも可能である。雄ねじ部材に貫
通孔を設けることによりウエハWに対して処理ガスの流
れを良くすることができる。
【0047】また、上記第4の実施形態では、保温筒受
け330を保温筒320、保温筒載置台340のいずれ
とも別部材としているが、保温筒受け330を保温筒3
20、保温筒載置台340のいずれかと一体に形成して
も差し支えない。例えば、保温筒受け330を保温筒3
20の底板323と一体にすると、雄ネジ部材370と
保温筒載置台340との固定は係止ピン380によって
行われ、雄ネジ部材370は専ら係止ピン380の抜け
防止に用いられる。
【0048】また、上記第1〜第4の実施の形態に記載
されたウエハボート30、100、160、310と保
温筒40、110、170、320との固定方法、保温
筒40、110、170、320と保温筒載置台70、
140、230、340との固定方法を適宜組合せて使
用することも可能である。具体的には例えば、第1の実
施の形態では、雄ねじ部材51を保温筒挿入部材53を
介して雌ねじ部材52に螺合させてウエハボート30と
保温筒40とを固定しているとともに雄ねじ部材81を
フック部材84を介して雌ねじ75に螺合させて保温筒
40と保温筒載置台70とを固定しているが、ウエハボ
ート30と保温筒40との固定方法を同じにして、保温
筒40と保温筒載置台70との固定方法を第2の実施の
形態に記載された固定方法にすることも可能である。
【0049】また、第1〜第4の実施の形態では、被処
理基板としてウエハWを用いて説明しているが、液晶用
のLCDガラス基板を用いることも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上、詳説したように、本発明の縦型熱
処理装置によれば、待機中及び反応管内にロード・アン
ロード中はもちろん、反応管内での処理中も、基板保持
具の転倒を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態に係る縦型熱処理装
置の模式的な垂直断面図である。
【図2】図2は、図1の小円A1で囲んだ部分を模式的
に示した垂直断面図である。
【図3】図3は、図1の小円A1で囲んだ部分の各部材
を分解した模式的な分解斜視図である。
【図4】図4は、図1の小円B1で囲んだ部分を模式的
に示した垂直断面図である。
【図5】図5は、図1の小円B1で囲んだ部分の各部材
を分解した模式的な分解斜視図である。
【図6】図6は、図1の小円C1で囲んだ部分を模式的
に示した垂直断面図である。
【図7】図7は、図1の小円C1で囲んだ部分の各部材
を分解した模式的な分解斜視図である。
【図8】図8は、第2の実施の形態に係るウエハボート
と保温筒とを模式的に示した正面図である。
【図9】図9は、図8の小円A2で囲んだ部分を模式的
に示した垂直断面図である。
【図10】図10は、図8の小円A2で囲んだ部分の各
部材を分解した模式的な分解斜視図である。
【図11】図11は、図8の小円B2で囲んだ部分を模
式的に示した垂直断面図である。
【図12】図12は、図8の小円A2で囲んだ部分の各
部材を分解した模式的な分解斜視図である。
【図13】図13は、第3の実施の形態に係るウエハボ
ートと保温筒とを模式的に示した正面図である。
【図14】図14は、図13の小円A3で囲んだ部分を
模式的に示した垂直断面図である。
【図15】図15は、図13の小円A2で囲んだ部分の
各部材を分解した模式的な分解斜視図である。
【図16】図16は、図13の小円B3で囲んだ部分を
模式的に示した垂直断面図である。
【図17】図17は、図13の小円B3で囲んだ部分の
各部材を分解した模式的な分解斜視図である。
【図18】図18は、第1の実施形態の変形例に係る保
温筒と保温筒載置台とを模式的に示した分解斜視図であ
る。
【図19】図19は、第4の実施形態に係るウエハボー
ト、保温筒,保温筒受け,保温筒載置台とを模式的に示
した一部断面図である。
【図20】図20は、図19の一部を拡大した状態を示
す一部断面図である。
【図21】図21は、従来の縦型熱処理装置内部を模式
的に示した垂直断面図である。
【符号の説明】
W…ウエハ 1…縦型熱処理装置 3…反応管 8…内管 30、100、160、310…ウエハボート 32、102、161、312…底板 37、103…環状孔部 40、110、170、320…保温筒 41、171…天板 50…ウエハボート固定部材 51、360,370…雄ねじ部材 52…雌ねじ部材 53…保温筒挿入部材 112…天井部 116…回転ロック挿入孔部 120…回転ロック部材 122…突起部 127…突起 163…第1の突起形成ピン挿入孔部 174…第2の突起形成ピン挿入孔部 180…突起形成ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F27D 5/00 F27D 5/00 H01L 21/205 H01L 21/205 21/31 21/31 F 21/68 21/68 N (72)発明者 戸羽 勝也 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS 放送センター 東京エレクトロン株式会 社内 (72)発明者 ▲高▼橋 喜一 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS 放送センター 東京エレクトロン株式会 社内 (72)発明者 小原 美鶴 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS 放送センター 東京エレクトロン株式会 社内 (56)参考文献 特開 平11−74205(JP,A) 特開 平5−218186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/22 H01L 21/205 H01L 21/31

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応管と、 前記反応管の周囲に配設された加熱手段と、 前記反応管内に収容可能であり、かつ天板及び底板を備
    えた、基板を保持する基板保持具と、 前記反応管内に前記基板保持具を出し入れする昇降可能
    な蓋体と、 前記蓋体上に設置され、前記基板保持具を載置する保温
    筒と、 前記基板保持具の底板と前記保温筒とを固定する着脱可
    能な基板保持具固定部材と、 を具備することを特徴とする縦型熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記基板保持具の底板が第1の開口部を
    有し、 前記保温筒が第2の開口部を有する天板を備え、 前記基板保持具固定部材が、前記第1の開口部及び前記
    第2の開口部を挿通する、前記基板保持具の底板及び前
    記保温筒の天板の少なくともいずれか一方の材質と同一
    の材質からなる軸部を備えていることを特徴とする請求
    項1記載の縦型熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記基板保持具の底板が第1の開口部を
    有し、 前記保温筒が第2の開口部を有する天板を備え、 前記基板保持具固定部材が、前記第1の開口部及び前記
    第2の開口部を挿通する、前記第2の開口部の形状に対
    応した突起部を有する軸部を備え、 前記軸部の突起部が、前記軸部と前記第2の開口部との
    相対角度により前記天板に係止されることを特徴とする
    請求項1記載の縦型熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の開口部及び前記第2の開口部
    が、それぞれ前記基板保持具の底板及び前記保温筒の天
    板の側部に形成されているとともに、 前記軸部が前記第1の開口部及び前記第2の開口部の形
    状に対応した突起部を有し、前記軸部の回転により前記
    突起部が前記基板保持具の底板或いは前記保温筒の天板
    に係止されることを特徴とする請求項2記載の縦型熱処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記基板保持具の底板が第1の開口部を
    有し、 前記保温筒が、端部に第2の開口部を有する支柱を備
    え、 前記基板保持具固定部材が、前記第1の開口部及び前記
    第2の開口部を締着する、前記基板保持具の底板及び前
    記保温筒の端部の少なくともいずれか一方の材質と同一
    の材質からなる軸部を備えていることを特徴とする請求
    項1記載の縦型熱処理装置。
  6. 【請求項6】 反応管と、 前記反応管の周囲に配設された加熱手段と、 前記反応管内に収容可能であり、かつ天板及び底板を備
    えた、基板を保持する基板保持具と、 前記反応管内に前記基板保持具を出し入れする昇降可能
    な蓋体と、 前記基板保持具を載置する保温筒と、 前記保温筒を載置する保温筒受けと、 前記蓋体上に設置され、前記保温筒受けを載置する保温
    筒載置台と、 前記保温筒と前記保温筒受けとを固定する着脱可能な保
    温筒固定部材と、 前記保温筒受けと前記保温筒載置台とを固定する着脱可
    能な保温筒載置台固定部材と、 を具備することを特徴とする縦型熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記保温筒受けが、互いに連通する第
    1、第2の空孔にそれぞれ通じる第1、第2の開口部を
    有し、 前記保温筒載置台が第3の開口部を有し、 前記保温筒固定部材が、前記第1の開口部に螺着される
    第1の軸部を備え、 前記保温筒載置台固定部材が、前記第1の軸部の先端が
    挿入される凹部を有し、かつ前記第2の開口部を挿通し
    て前記第3の開口部に挿入される第2の軸部を備えてい
    ることを特徴とする請求項6記載の縦型熱処理装置。
  8. 【請求項8】 反応管と、前記反応管の周囲に配設され
    た加熱手段と、前記反応管内に収容可能であり、かつ天
    板及び底板を備えた、基板を保持する基板保持具と、前
    記基板保持具を載置する保温筒とを具備する縦型熱処理
    装置の前記基板保持具の底板と前記保温筒とを固定する
    着脱可能な縦型熱処理装置用基板保持具固定部材。
  9. 【請求項9】 前記縦型熱処理装置において、前記基板
    保持具の底板が第1の開口部を有し、かつ前記保温筒が
    第2の開口部を有する天板を備え、 前記第1の開口部及び前記第2の開口部を挿通する、前
    記基板保持具の底板及び前記保温筒の天板の少なくとも
    いずれか一方の材質と同一の材質からなる軸部を備える
    ことを特徴とする請求項8記載の縦型熱処理装置用基板
    保持具固定部材。
  10. 【請求項10】 前記縦型熱処理装置において、前記基
    板保持具の底板が第1の開口部を有し、かつ前記保温筒
    が第2の開口部を有する天板を備え、 前記第1の開口部及び前記第2の開口部を挿通する、前
    記第2の開口部の形状に対応した突起部を有する軸部を
    備え、 前記軸部の突起部が、前記軸部と前記第2の開口部との
    相対角度により前記保温筒の天板に係止されることを特
    徴とする請求項8記載の縦型熱処理装置用基板保持具固
    定部材。
  11. 【請求項11】 前記縦型熱処理装置において、前記基
    板保持具の底板が第1の開口部を有し、かつ前記保温筒
    が、端部に第2の開口部を有する支柱を備え、 前記基板保持具固定部材が、前記第1の開口部及び前記
    第2の開口部を締着する、前記基板保持具の底板及び前
    記保温筒の端部の少なくともいずれか一方の材質と同一
    の材質からなる軸部を備えていることを特徴とする請求
    項8記載の縦型熱処理装置用基板保持具固定部材。
JP2001253410A 2000-09-20 2001-08-23 縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基板保持具固定部材 Expired - Fee Related JP3378241B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001253410A JP3378241B2 (ja) 2000-09-22 2001-08-23 縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基板保持具固定部材
TW90123244A TW502299B (en) 2000-09-20 2001-09-20 Vertical heat-processing apparatus and fastening member used in the same

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000289485 2000-09-22
JP2000-402844 2000-12-28
JP2000-289485 2000-12-28
JP2000402844 2000-12-28
JP2001253410A JP3378241B2 (ja) 2000-09-22 2001-08-23 縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基板保持具固定部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002261035A JP2002261035A (ja) 2002-09-13
JP3378241B2 true JP3378241B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=27344722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001253410A Expired - Fee Related JP3378241B2 (ja) 2000-09-20 2001-08-23 縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基板保持具固定部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3378241B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7896648B2 (en) 2007-01-30 2011-03-01 Tokyo Electron Limited Vertical heat processing apparatus and heat processing method using the vertical heat processing apparatus
US7922485B2 (en) 2007-02-14 2011-04-12 Tokyo Electron Limited Vertical type heat processing apparatus and vertical type heat processing method
US8709159B2 (en) 2007-08-16 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Vertical heat treatment apparatus

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007040062A1 (ja) 2005-10-04 2007-04-12 Hitachi Kokusai Electric Inc. 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP5109725B2 (ja) * 2008-03-05 2012-12-26 ミツミ電機株式会社 縦型熱処理装置用基板保持具の支持構造、縦型熱処理装置及び半導体装置の製造方法
CN102953049B (zh) * 2011-08-25 2015-07-08 沈阳金研机床工具有限公司 化学气相沉积法涂层装置
KR102552458B1 (ko) * 2019-07-31 2023-07-06 가부시키가이샤 코쿠사이 엘렉트릭 기판 처리 장치, 기판 지지구 및 반도체 장치의 제조 방법
CN117652013A (zh) * 2021-08-25 2024-03-05 株式会社国际电气 基板支撑件、基板处理装置以及半导体装置的制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7896648B2 (en) 2007-01-30 2011-03-01 Tokyo Electron Limited Vertical heat processing apparatus and heat processing method using the vertical heat processing apparatus
US7922485B2 (en) 2007-02-14 2011-04-12 Tokyo Electron Limited Vertical type heat processing apparatus and vertical type heat processing method
US8709159B2 (en) 2007-08-16 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Vertical heat treatment apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002261035A (ja) 2002-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5188326B2 (ja) 半導体装置の製造方法、基板処理方法、及び基板処理装置
US6048403A (en) Multi-ledge substrate support for a thermal processing chamber
JPH08181080A (ja) 化学蒸着用基板支持装置
JP3378241B2 (ja) 縦型熱処理装置及び縦型熱処理用基板保持具固定部材
KR20010040561A (ko) 반도체 기판을 처리하기 위한 웨이퍼 캐리어 및 반도체장치
JPH08191051A (ja) 化学蒸着方法及び化学蒸着用基板支持装置
US7704327B2 (en) High temperature anneal with improved substrate support
JP2000516772A (ja) 半導体処理チャンバ内で使用する同時回転エッジリング延長部
JP2004533117A (ja) 基板サポートアセンブリと基板処理用装置
US6187134B1 (en) Reusable wafer support for semiconductor processing
KR100868399B1 (ko) 열 처리용 보트 및 종형 열 처리 장치
WO2005015620A1 (ja) 熱処理装置
JP5933399B2 (ja) 熱処理装置
JPH1087394A (ja) 気相成長装置用サセプタ
US5431737A (en) Interchangeable CVD chuck surface
JP2002033284A (ja) 縦型cvd用ウェハホルダー
JP2010056249A (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
JP2003257958A (ja) 熱処理用ボート及び縦型熱処理装置
JPH0588537B2 (ja)
JP2996355B2 (ja) 縦型収納治具
TW502299B (en) Vertical heat-processing apparatus and fastening member used in the same
JP3503710B2 (ja) 半導体ウエハの熱処理用搭載治具及び熱処理装置
US20030157453A1 (en) Boat for heat treatment and vertical heat treatment apparatus
JPH01168030A (ja) 減圧気相成長方法
JP3488804B2 (ja) Cvd装置及びcvd装置用のサセプタ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3378241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141206

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees