JP3377518B2 - 棟瓦用固定具 - Google Patents

棟瓦用固定具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根の棟部分に設
けられる棟瓦を固定するために用いられる棟瓦用固定具
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の棟瓦用固定具
においては、近年、次のような構成のものが考えられて
いる。すなわち、この棟瓦用固定具は、鋼板製で、ハの
字形をなす取付部と、この取付部から上方へ延びるよう
に設けられた支柱部と、この支柱部の上部に設けられ、
上部側が開放したほぼコ字形をなす固定部とを一体的に
有した構成となっている。
【0003】このような構成の棟瓦用固定具は、次のよ
うにして使用される。すなわち、家屋の屋根の棟部分を
施工する場合において、屋根の棟となる部分に、棟瓦用
固定具を、当該棟の延び方向に所定の間隔をおいて複数
個取り付ける。このとき、棟瓦用固定具は、取付部を釘
止めすることにより屋根に取り付ける。次に、棟部分の
両側部に、桟瓦を配置すると共に、その桟瓦の上に、棟
瓦の両側部を構成する、のし瓦を複数段積み重ね、これ
らのし瓦を、銅線などの緊結線で棟瓦用固定具の支柱部
に固定する。このとき、左右の桟瓦間、及び左右ののし
瓦間にふき土を入れる。
【0004】そして、複数の棟瓦用固定具の各固定部間
に角材を掛け渡すと共に、各固定部において釘によりそ
の角材を固定する。この後、その角材を覆うように、上
記のし瓦の上に、棟瓦の上面を構成する冠瓦を棟に沿っ
て配置し、各冠瓦をねじ釘により角材に固定する。これ
により、棟部分の施工が完了する。
【0005】ところで、このような棟部分を施工する場
合、棟瓦用固定具の各固定部間に角材を掛け渡した際
に、屋根に使用する木材などの材料の寸法や屋根の施工
状態などによって角材が直線状とはならず、上下に波を
打つようになることがある。このような状態で棟部分を
施工した場合には、できあがった棟も上下に波打つよう
な状態となってしまう。
【0006】このようなことに対処するためには、棟瓦
用固定具の高さを調節する必要があるが、上記した従来
構成のものでは、その高さを調節することができない。
このような場合、例えば棟瓦用固定具のハの字形をなす
取付部の開き角度を無理やり変えることで、高さを調節
することが考えられるが、その高さ調節は容易には行う
ことができない。また、角材全体の高さ位置を変えよう
としても、棟瓦用固定具の固定部の高さ位置が変えられ
ないため、やはり容易には変えることができない。
【0007】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、高さ調節を容易に行うことがで
きて、棟部分の施工を良好に行うことができる棟瓦用固
定具を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、屋根の棟部分に設けられる棟
瓦を固定するために用いられる棟瓦用固定具において、
前記屋根の棟部分に固定状態に取り付けられる山形状を
なす取付部、この取付部の頂上部分に位置するように設
けられた水平板状の受け部、この受け部よりも上方へ突
出するように設けられた対向する一対の支柱部を有する
固定部材と、上部側が開放したほぼコ字形をなす棟瓦固
定用の固定部を有する可動部材と、前記固定部材の支柱
部に対して前記可動部材を高さ調節可能に連結固定する
固定手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0009】上記した構成のものによれば、固定部材の
支柱部に対して可動部材が、固定手段により高さ調節可
能に連結固定される構成となっているから、固定部材の
取付部から可動部材の固定部までの高さを容易に調節す
ることができる。また、可動部材を使用せず、固定部材
の受け部を固定部として利用することもできる。
【0010】この場合、高さ調節のための固定手段とし
ては、固定部材の支柱部及び可動部材のうちの一方に高
さ方向に複数個設けられた嵌合部と、他方に前記嵌合部
と嵌合するように設けられた被嵌合部とから構成するこ
とが好ましい。これによれば、固定手段の構成を簡単に
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1ないし図4を参照して説明する。まず、図1及び図
2において、棟瓦用固定具40は、それぞれ鋼板製の固
定部材41と可動部材42とから構成されている。
【0012】このうち固定部材41は、2個の取付片4
3a,43aを一体に有するように山形状に折曲された
取付部43と、この取付部43の両取付片43a,43
aに切り起こしにより形成された立上がり片44,44
と、これら両立上がり片44,44に、取付部43の頂
上部分に位置するように設けられた水平板状の受け部4
5,45と、両立上がり片44,44に、受け部45,
45よりも上方へ突出するように設けられた対向する一
対の支柱部46,46とを一体に有した構成となってい
る。この場合、両支柱部46は、受け部45から約40
mm上方へ突出している。
【0013】このうち各取付片43aには、円形の取付
孔47が複数個形成されている。両支柱部46には、嵌
合部を構成する嵌合孔48が高さ方向(支柱部46の延
び方向)に複数個、この場合3個等間隔(例えば、10
mm間隔)で形成されている。各嵌合孔48は前後方向
(水平方向)に延びていて、その前端部が、支柱部46
の前端部において開放されている。また、両支柱部46
には、円形の孔49が高さ方向に3個形成されていると
共に、上下方向に延びる補強用凸部50,51が外側へ
突出するように形成されている。
【0014】これに対して可動部材42は、上部側が開
放したコ字形をなす固定部52を有した構成となってい
て、支柱部としては有していない。固定部52の対向す
る両側片部52a,52aの外側の幅寸法は、上記固定
部材41の支柱部46,46間の幅寸法より若干小さく
形成されていて、可動部材42が、固定部材41の支柱
部46、46間に挿入できる構成となっている。固定部
52の両側片部52a,52aには、それぞれ外側へ突
出する嵌合凸部53が高さ方向に複数個、この場合3個
等間隔(これも、前記嵌合孔48と同様に10mm間
隔)で形成されていると共に、円形の孔54と長孔55
とが形成されている。この嵌合凸部53は、嵌合孔48
に嵌合する被嵌合部を構成するものである。この場合、
可動部材42の高さ寸法H4(図1参照)は、約30m
mに設定されている。
【0015】ここで、固定部材41の支柱部46に対し
て、可動部材42を前方から挿入し、可動部材42側の
嵌合凸部53を、固定部材41側の嵌合孔48に挿入し
て嵌合させることにより、例えば図2に示すように、固
定部材41の支柱部46に対して可動部材42を連結固
定することができる。この場合、固定部材41側の嵌合
孔48と可動部材42側の嵌合凸部53との嵌合位置を
高さ方向で調節することにより、可動部材42(固定部
52)の高さ位置を調整することができ、従って、それ
ら嵌合孔48とこれに嵌合する嵌合凸部53とにより、
固定部材41の支柱部46に対して可動部材42を高さ
調節可能に連結固定する固定手段56を構成している。
【0016】このような構成の棟瓦用固定具40は次の
ように使用される。すなわち、棟瓦用固定具40は、図
3及び図4に示すように、屋根20の棟となる部分に、
当該棟の延び方向に所定の間隔をおいて複数個取り付け
られる。そして、各可動部材42の固定部52間に角材
57を掛け渡す。このとき、掛け渡された角材57が、
棟に沿って直線状となるようであれば良いが、上下に波
打つような状態であれば、該当する棟瓦用固定具40の
可動部材42を固定部材41から一旦外し、その可動部
材42の高さを変えるべく、嵌合孔48と嵌合凸部53
との嵌合位置を変えて嵌合させることにより、可動部材
42を固定部材41に連結させる。このようにして可動
部材42の高さ位置(固定部52の高さ位置)を調節
し、掛け渡された角材57が棟に沿って直線状となるよ
うにする。そして、固定部材41の支柱部46の孔49
及び可動部材42の固定部5の孔54,55を利用し
て、釘24によりその角材57を固定する。なお、この
角材57の固定部52への固定は、棟瓦の冠瓦(図示せ
ず)をふせる直前に行うようにしても良い。
【0017】この後、棟部分の両側部に、棟瓦のベース
となる桟瓦を棟に沿って配置すると共に、その桟瓦の上
に、棟瓦の両側部を構成する、のし瓦を複数段積み重
ね、これら各のし瓦を、銅線などの緊結線で棟瓦用固定
具40に固定する。そして、前記角材57を覆うよう
に、上記のし瓦の上に、棟瓦の上面を構成する冠瓦を棟
に沿って配置し、各冠瓦をねじ釘により角材57に固定
する。これにより、棟部分の施工が完了する。
【0018】この場合、棟瓦の高さが低い場合には、棟
瓦用固定具40の可動部材42を使用せず、角材57を
固定部材41の受け部45に受けさせ、一対の支柱部4
6,46の孔49を利用して角材57を固定部材41に
固定することもできる。
【0019】従って、この実施例においては、固定部材
41の受け部45の高さ位置を「0」mm、可動部材4
2を最も上の位置に固定した高さ位置を「30」mmと
すると、角材57の位置を、「0」mmから「30」m
mの範囲で調整でき、棟の高さが比較的低い場合に対応
できるものである。
【0020】本発明は、上記した実施例にのみ限定され
るものではなく、次のように変形または拡張することが
できる。固定部材41の支柱部46と可動部材42とを
高さ調節可能に連結固定する固定手段56は、嵌合孔4
8を可動部材42に形成すると共に、嵌合凸部53を固
定部材41の支柱部46に形成する構成としても良い。
【0021】
【発明の効果】請求項1の棟瓦用固定具によれば、固定
部材の支柱部に対して可動部材を固定手段により高さ調
節可能に連結固定される構成となっているから、固定部
材の取付部から可動部材までの高さを容易に調節するこ
とができ、棟が比較的低い場合の棟部分の施工を良好に
行うことができるようになる。また、可動部材を使用せ
ず、固定部材の受け部を固定部として利用することもで
きる。
【0022】請求項2の棟瓦用固定具によれば、固定手
段は、高さ方向に複数個設けられた嵌合部と被嵌合部と
を嵌合させる構成としているので、簡単な構成とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図
【図2】固定部材と可動部材とを連結した状態を一部を
破断した状態で示す破断正面図
【図3】使用例を示す縦断正面図
【図4】使用例を示す斜視図
【符号の説明】
20は屋根、40は棟瓦用固定具、41は固定部材、4
2は可動部材、43は取付部、45は受け部、46は支
柱部、48は嵌合孔(嵌合部)、52は固定部、53は
嵌合凸部(被嵌合部)、56は固定手段、57は角材を
示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の棟部分に設けられる棟瓦を固定す
    るために用いられるものであって、 前記屋根の棟部分に固定状態に取り付けられる山形状を
    なす取付部、この取付部の頂上部分に位置するように設
    けられた水平板状の受け部、この受け部よりも上方へ突
    出するように設けられた対向する一対の支柱部を有する
    固定部材と、 上部側が開放したほぼコ字形をなす棟瓦固定用の固定部
    を有する可動部材と、 前記固定部材の支柱部に対して前記可動部材を高さ調節
    可能に連結固定する固定手段とを具備したことを特徴と
    する棟瓦用固定具。
  2. 【請求項2】 固定手段は、固定部材の支柱部及び可動
    部材のうちの一方に高さ方向に複数個設けられた嵌合部
    と、他方に前記嵌合部と嵌合するように設けられた被嵌
    合部とから構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の棟瓦用固定具。
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