JP3377380B2 - 二重外囲体 - Google Patents
二重外囲体Info
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Description
工時における二重外囲体の極めて簡単なる構造及び老朽
化した外囲体の補修等を簡易かつ迅速に施工することが
できる二重外囲体に関する。
体が種々施工されている。この種のものは、下部外囲体
を施工し、該下部外囲体上に支持具等を介して上部外囲
体を施工している。また、二重構造の外囲体は、施工時
には一重の建築用板からなる外囲体を施工し、二重タイ
プの外囲体とすることもある。
は、構造が複雑であり、さらに加えて施工も困難且つ面
倒なものとなる。それゆえに工期が長びき、さらに施工
費用も多くなる。また、下部外囲体上に上部外囲体を施
工するにあたり、上部外囲体を構成する建築用板を固定
支持するための固定具を下部外囲体に固着するには、ビ
ス,ボルト等の固着具にて固定する。そのために、下部
外囲体には、固着具用の貫通孔を開けることとなり、そ
の部分より雨漏りを生ずるおそれがある。
課題を解決するために、鋭意,研究を重ねた結果、本発
明を、下部主板上に複数の山形部を形成し,該山形部の
幅方向両側箇所より上方は略半楕円状とし、その下側に
凹み部を形成した下部建築用板を複数連結してなる下部
外囲体と、外方に向かって上向き傾斜状の係止突片を設
けた係止部を形成した固定具と、上部主板の幅方向両側
より下方に係止用屈曲部を形成した上部建築用板と、該
上部建築用板の係止用屈曲部が係止する被係止部を有す
るガッターとからなり、前記隣接する山形部の対向する
凹み部に、間隔をおいて複数の前記固定具の係止突片が
係止され、その複数の前記固定具上に固定されたガッタ
ーの被係止部に上部建築用板の係止用屈曲部が係止され
てなる二重外囲体としたり、或いは、前記構成におい
て、前記上部建築用板の上部主板にはシート状の太陽電
池素子を設けてなる二重外囲体としたことにより、上記
課題を解決したものである。
具5,5,…が配置,固着される。その構造材4上に下
部建築用板A1 ,A1 ,…が、その長手方向が略直交す
るようにして、配置され、受金具5,5,…に山形部2
箇所を下面側より嵌合する〔図5(A)参照〕。そし
て、隣接する下部建築用板A1 ,A1 の被嵌合山形部2
bに嵌合山形部2aを重合して嵌合連結する。これが順
次、繰り返されて、下部外囲体Aが施工される。
に固定具Cが配置固定される。その固定具Cの固定構造
は、固定具Cの係止部8における係止突片8b,8bが
下部外囲体Aの隣接,対向する山形部2,2の両凹み部
3,3に食い込むように係止するものである〔図5
(B)参照〕。また、固定具Cの支持部材6の幅方向両
側箇所は、隣接する山形部2,2の頂部上に載置するよ
うにセットする。このようにして、下部外囲体Aの隣接
する山形部2,2に固定具C,C,…を等間隔に配置固
定してゆくものである。
ター13のベース13bを螺子杆9を利用して、固着す
る。次に、そのガッター13,13,…間に上部建築用
板B1 ,B1 ,…を配置し、その隣接する上部建築用板
B1 ,B1 の係止用屈曲部11,11をガッター13の
被係止部13a,13aに嵌合して、固定し、下部外囲
体A上に上部建築用板B1 ,B1 ,…を配置固定してゆ
く(図6参照)。
に基いて説明する。その下部外囲体Aは、図1(A),
(B)及び図2等に示すように、複数の下部建築用板A
1 ,A1 ,…により構成されたものである。その下部建
築用板A1 は、下部主板1の幅方向に複数の山形部2,
2,…が形成されている。該山形部2は、山形状をなし
ており、その幅方向の両側箇所には、凹み部3,3が形
成されている。
側において、嵌合山形部2aと被嵌合山形部2bとして
形成されている。その嵌合山形部2a及び被嵌合山形部
2bにおいても凹み部3,3が形成されている。その山
形部2の凹み部3,3の形成箇所より上方の形状は、略
半楕円形状である。即ち、山形部2は、幅方向に形成し
た凹み部3,3により括れた形状となっている。
が母屋,胴縁等の構造材4に受金具5,5,…を介して
下部建築用板A1 を固定してゆくものである。その隣接
する下部建築用板A1 ,A1 同士の対向する被嵌合山形
部2b上に嵌合山形部2aが重合嵌合され、これが、幅
方向に順次連結されて、下部外囲体Aが施工されてゆ
く。
2としては、最も簡単な構造のものでは、下部建築用板
A1 の幅方向両側に嵌合山形部2a及び被嵌合山形部2
bが形成され、その嵌合山形部2aと被嵌合山形部2b
との間には中間山形部2cが存在しないものである。
合山形部2aと被嵌合山形部2bとが形成され、その嵌
合山形部2aと被嵌合山形部2bとの間に1又は複数の
中間山形部2cが形成されているタイプも存在してい
る。
持部材6の下方に係止部8が形成されたものである。そ
の支持部材6と係止部8とは、構造部7により形成され
たものであり、そして、前記支持部材6上には螺子杆9
が形成されている。その係止部8の形状としては、金属
帯板部材8aであり、その幅方向両端箇所が外方に向か
って上向き傾斜状の係止突片8b,8bが形成されてい
る。該係止部8,8は、前記下部建築用板A1 の山形部
2に形成された凹み部3,3に係止するものである。
板A1 ,A1 ,…により施工された下部外囲体Aの隣接
する山形部2,2間に配置されるものであって、その係
止部8の幅方向両端の係止突片8b,8bの先端が凹み
部3,3に食い込むように係止し、隣接する山形部2,
2間に配置固定されるものである。その固定具Cは、隣
接する山形部2,2間に上方より係止することできる
[図5(B)右側参照]。また、前記支持部材6は帯状
金属状に形成されたものであるが、その支持部材6の幅
方向両側端部が隣接する山形部2,2の頂部上に載置さ
れる程度の長さを有している。
板B1 ,B1 ,…から構成されたものである。その上部
建築用板Bは、上部主板10の幅方向両側端より下方に
向かって係止用屈曲部11,11が形成されている。該
係止用屈曲部11の下端には上部主板10側に嵌合屈曲
端片11b,11bが屈曲形成されている。その上部主
板10の表面には、太陽電池素子14が設けられるタイ
プと、該太陽電池素子14が設けられていないタイプが
存在する。該太陽電池素子14は、薄平板形状をなし、
上部主板10の裏面側には接続コネクタ類等が設けら
れ、太陽電池素子14による電気エネルギーを伝えるこ
とができる構造としている。
板B1 ,B1 を固定具Cに固定するものであって、ガッ
ター13の具体的な構造としては、図3(B)に示すよ
うに、長手方向に長尺であり、ベース13bの幅方向両
側より被係止部13a,13aが形成されている。該被
係止部13a,13aは、隣接する上部建築用板B1,
B1 の対向する係止用屈曲部11,11の嵌合屈曲端片
11b,11bが嵌合し、隣接する上部建築用板B1 ,
B1 同士を連結するものである。また、ガッター13
は、ベース13bが固定具Cの螺子杆9を利用して固着
されるようになっている。
主板1上に複数の山形部2を形成し、該山形部2の幅方
向両側箇所より上方は略半楕円状とし、その下側に凹み
部3,3を形成した下部建築用板A1 ,A1 ,…を複数
連結した下部外囲体Aと、外方に向かって上向き傾斜状
の係止突片8b,8bを設けた係止部8,8を形成した
固定具Cと、上部主板10の幅方向両側より下方に係止
用屈曲部11,11を形成した上部建築用板B1 と、該
上部建築用板B1 の係止用屈曲部11が係止する被係止
部13a,13aを有するガッター13とからなり、前
記隣接する山形部2,2の対向する凹み部3,3に、間
隔をおいて複数の前記固定具Cの係止突片8,8が係止
され、その複数の前記固定具C上に固定されたガッター
13の被係止部13a,13aに上部建築用板B1 の係
止用屈曲部11,11が係止されてなる二重外囲体とし
たことにより、まず、第1に極めて強固な二重外囲体に
できるし、第2に構造が極めて簡単で簡易かつ迅速に施
工でき、第3に補修屋根としても極めて好適にできる等
の効果を奏する。
囲体Aは、下部主板1上に,凹み部3,3を形成した山
形部2を適宜に形成した下部建築用板A1 ,A1 ,…を
複数連結したものである。また、その固定具Cは、幅方
向両側に下部建築用板A1 の山形部2の凹み部3,3に
係止する,外方に向かって上向き傾斜状の係止突片8
b,8bを設けた係止部8,8を形成したものであり、
固定具Cを極めて容易に固定することができる。従っ
て、固定具Cに対して、ガッター13を固定具C上に固
定すると、後はその固定具Cとガッター13に、上部主
板10の幅方向両側より下方に係止用屈曲部11,11
を形成した上部建築用板B1 を係止固着してゆくのみ
で、略瞬時に上部建築用板B1 を施工することができ
る。
る山形部2,2間に装着されるものであるために、極め
て安定し、且つ整然とした状態で上部外囲体を強度性を
増加させつつ施工することができる。また、前記したよ
うに、上部建築用板B1 ,B1 は、嵌合タイプであり、
ビス,ボルト等の固着具の為の貫通孔を開ける等の作業
が不要であり、このようなことから、上部建築用板
B1 ,B1 に傷等が付くことを極力防止することができ
る。
て、前記上部建築用板Bの上部主板10にはシート状の
太陽電池素子14を設けてなる二重外囲体としたことに
より太陽エネルギーを利用することができる外囲体を施
工することができる。また、太陽エネルギーを電気エネ
ルギーに変換して利用することができる外囲体を施工す
ることができる。
部外囲体A上に施工するときに、太陽電池素子14は、
上部主板10に設けており、上部主板10の幅方向両側
箇所の係止用屈曲部11,11が吊子13に係止される
構造となっていることにより、その作業中において太陽
電池素子14に損傷がほとんど生じないようにすること
ができる。
築用板を装着している工程図
Claims (2)
- 【請求項1】 下部主板上に複数の山形部を形成し,該
山形部の幅方向両側箇所より上方は略半楕円状とし、そ
の下側に凹み部を形成した下部建築用板を複数連結して
なる下部外囲体と、外方に向かって上向き傾斜状の係止
突片を設けた係止部を形成した固定具と、上部主板の幅
方向両側より下方に係止用屈曲部を形成した上部建築用
板と、該上部建築用板の係止用屈曲部が係止する被係止
部を有するガッターとからなり、前記隣接する山形部の
対向する凹み部に、間隔をおいて複数の前記固定具の係
止突片が係止され、その複数の前記固定具上に固定され
たガッターの被係止部に上部建築用板の係止用屈曲部が
係止されてなることを特徴とする二重外囲体。 - 【請求項2】 請求項1において、前記上部建築用板の
上部主板にはシート状の太陽電池素子を設けてなること
を特徴とした二重外囲体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29249696A JP3377380B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 二重外囲体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29249696A JP3377380B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 二重外囲体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10131410A JPH10131410A (ja) | 1998-05-19 |
JP3377380B2 true JP3377380B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=17782580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29249696A Expired - Lifetime JP3377380B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 二重外囲体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3377380B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008255569A (ja) * | 2007-03-31 | 2008-10-23 | Sanko Metal Ind Co Ltd | 嵌合建築用板及びその嵌合外囲体 |
JP5294190B2 (ja) * | 2008-01-30 | 2013-09-18 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 外設構造、及びその施工方法 |
JP5802074B2 (ja) * | 2011-07-28 | 2015-10-28 | 日新製鋼株式会社 | 金属屋根 |
-
1996
- 1996-11-05 JP JP29249696A patent/JP3377380B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10131410A (ja) | 1998-05-19 |
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