JP3376889B2 - 厨芥処理機 - Google Patents

厨芥処理機

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JP3376889B2
JP3376889B2 JP28011697A JP28011697A JP3376889B2 JP 3376889 B2 JP3376889 B2 JP 3376889B2 JP 28011697 A JP28011697 A JP 28011697A JP 28011697 A JP28011697 A JP 28011697A JP 3376889 B2 JP3376889 B2 JP 3376889B2
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達夫 吉川
光康 小川
健二 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は台所で発生する生ご
みを乾燥させ減量処理する厨芥処理機に関する物であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の厨芥処理機を、図5、図6を用い
て説明する。図において、1は生ごみを収納する収納容
器で、この収納容器1内には生ごみを粉砕、攪拌する手
段として固定刃2、回転刃3を設けている。固定刃2は
生ごみ収納容器1の内壁に設けられ、回転刃3は生ごみ
収納容器1の底面から突き出したセンター軸4に固定さ
れている。5は生ごみの収納容器1をセットする外容器
である。センター軸4は、外容器5底部に設けた接続装
置6により着脱自在に回転軸7に連結されており、回転
軸7には、回転モータ8の回転がプーリー9とベルト1
0、および小ギヤ11と大ギヤ12からなる減速装置に
より減速されて伝達される。
【0003】生ごみの収納容器1の上方には生ごみ加熱
機構としてのヒータ13と乾燥ファン14を設けてい
る。15はヒータ13と乾燥ファン14を保護するため
のカバーで、その下部には開口部15aを設けている。
16は乾燥ファン14を回転させるファンモータであ
る。13aはヒータ13の取り付けのために折り曲げた
折り曲げ部で、この折り曲げ部13aの外側に、温風の
温度を検知する温度検知手段27を設けている。28は
温度検知手段27の出力に応じてヒータ13を制御する
制御手段である。
【0004】そして、ヒータ13は温度検知手段27と
制御手段28によって温風温度を一定温度に制御されな
がら乾燥ファン14で生ごみ表面上部を加熱し、回転モ
ータ8によって回転刃3を回転駆動させるようにしてい
る。これら固定刃2と回転刃3により生ごみの収納容器
1の内部の生ごみを粉砕攪拌する粉砕攪拌手段を構成し
ている。17は厨芥処理機本体に開閉可能に設けた蓋
で、生ごみの収納容器1の開口部を蓋17に取着したパ
ッキン18にてシールしている。
【0005】19は、蓋17の内側に設けた裏蓋20に
設けた吸気口であり、本体側に設けた第1の排気ホース
21と連通されている。さらに第1の排気ホース21は
脱臭装置22に接続されている。脱臭装置22の排気側
には吸引ファン23とモータ24からなる吸引手段を有
しており、脱臭装置22と吸引ファン23とは第2の排
気ホース25とファンガイド26によって接続されてい
る。
【0006】以上のように構成された厨芥処理機におい
てその動作を説明する。生ごみの収納容器1に投入され
た生ごみは、回転刃3により攪拌されるとともに回転刃
3と固定刃2により粉砕される。そして、ヒータ13は
温度検知手段27と制御手段28によって温風温度を一
定温度に制御されながら乾燥ファン14で生ごみ表面上
部を加熱する。加熱された生ごみからは水蒸気が発生
し、生ごみの収納容器1上部の吸気口19から排出され
る。
【0007】排出された水蒸気は吸引ファン23とモー
タ24からなる吸引手段により吸引され、第1の排気ホ
ース21を通り、脱臭装置22にて臭いを除去された
後、第2の排気ホース25を通り吸引ファン23によっ
て外部に排出される。
【0008】よって乾燥中は異臭もない上、粉砕、乾燥
された生ごみは収納容器1に残るが嵩が減っており捨て
やすく、また乾燥して水分活性が低下しているので腐敗
したりカビが発生することはない。したがって、生ごみ
の収納容器1が一杯になるまで次々乾燥した生ごみの上
に生ごみを入れて乾燥処理することができる。よって生
ごみを減量し処理しやすいごみに変換することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成で
は、図6に示すように、温度検知手段27がヒータ13
の取り付けのために折り曲げた折り曲げ部13aの外側
に設けられているため、温度検知手段27とヒ−タ14
の距離が離れているので、乾燥ファン14が回転してい
るときは温風の温度を検知するが、乾燥ファン14が停
止したときは、ヒ−タ14の熱はヒ−タ14の上方向に
伝達しやすくなる。そのため、乾燥ファン14の回転時
に温度検知手段27がヒータ13からの熱を受けて一定
温度に達する時間をT1とし、また、乾燥ファン14の
停止時に温度検知手段27がヒータ13からの熱を受け
て一定温度に達する時間をT2とした時、T1<T2と
なる。ここで、一定温度は例えば生ごみを加熱乾燥させ
るための温風の温度(例えば130℃)とし、この一定
温度となるようにヒータ14への通電をオン、オフして
いるものである。
【0010】上記の構成では、串等の細長いごみが蓋1
7のカバー13の開口部13aを介して乾燥ファン14
に当たり、乾燥ファン14の回転が強制的に止められた
ときには、温度検知手段27の温度が上昇し一定温度に
達し、制御手段28がヒータ13をOFFする前に、裏
蓋20の温度は一定温度以上に上昇してしまうという課
題を有していたため、裏蓋20に温度過昇防止装置30
を別個設けてヒ−タ13をOFFする必要があった。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、通常
運転時には温風の温度を精度よく検知し、乾燥ファン1
4が停止したときには速やかにヒータをOFFするよう
制御し裏蓋が高温になることを防ぐことができ、温度過
昇防止装置を別個に設ける必要がなく安価に構成される
厨芥処理機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、生ごみを加熱するヒ−タと、前記ヒータ
で加熱された空気を攪拌する乾燥ファンと、前記ヒ−タ
からの熱を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段
による検知温度に応じて前記ヒ−タを制御する制御手段
とを備え、前記乾燥ファンの回転時に前記温度検知手段
による検知温度がほぼ一定になるまでの時間をT1と
し、前記乾燥ファンの停止時に前記温度検知手段による
検知温度がほぼ一定になるまでの時間をT2とし、前記
温度検知手段の取り付け位置をT1>T2となるように
設定し、乾燥ファンに串等のごみが当たり乾燥ファンが
停止したときには速やかに温度検知手段の温度が上昇
し、制御手段がヒータをOFFするよう制御し裏蓋の異
常な温度上昇を防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
生ごみを収納する収納容器と、生ごみを加熱するヒ−タ
と、前記ヒータで加熱された空気を攪拌する乾燥ファン
と前記ヒ−タからの熱を検知する温度検知手段と、前記
温度検知手段による検知温度に応じて前記ヒ−タを制御
する制御手段とを備え、前記乾燥ファンの回転時に前記
温度検知手段による検知温度がほぼ一定になるまでの時
間をT1とし、前記乾燥ファンの停止時に前記温度検知
手段による検知温度がほぼ一定になるまでの時間をT2
とし、前記温度検知手段の取り付け位置をT1>T2と
なるように設定したもので、この構成によれば、乾燥フ
ァンに串等のごみが当たり乾燥ファンが停止したときに
は速やかに温度検知手段が上昇し制御手段が加熱手段を
制御し本体の温度上昇を防ぐことができる。
【0014】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明の温度検知手段の検知部を、熱伝導性のよい
部材で形成したもので、温度検知の感温性を高めること
ができ、ばらつきが少なく信頼性が高くなる。
【0015】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の発明の温度検知手段の検知部の表面に黒色
塗装を施したもので、温度検知の感温性を高めることが
できばらつきが少なく信頼性が高くなる。
【0016】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項記載の発明の温度検知手段の検知部
に、フィンを配したもので、温度検知の感温性を高める
ことができばらつきが少なく信頼性が高くなる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)本発明の第1の実施例について図1〜図3
を用いて説明する。
【0018】図において、1は生ごみを収納する収納容
器で、この収納容器1内には生ごみを粉砕、攪拌する手
段として固定刃2、回転刃3を設けている。固定刃2は
生ごみの収納容器1の内壁に設けられ、回転刃3は生ご
み収納容器1の底面から突き出したセンター軸4に固定
されている。
【0019】5は生ごみの収納容器1をセットする外容
器である。センター軸4は、外容器5底部に設けた接続
装置6により着脱自在に回転軸7に連結されており、回
転軸7には、回転モータ8の回転がプーリー9とベルト
10、および小ギヤ11と大ギヤ12からなる減速装置
により減速されて伝達される。
【0020】生ごみの収納容器1の上方には生ごみ加熱
機構としてのヒータ13と乾燥ファン14を設けてい
る。15はヒータ13と乾燥ファン14を保護するため
カバーで、そのの下部には開口部15aを設けている。
16は乾燥ファン14を回転させるファンモータであ
る。27はヒータ13の近傍に突出して温風の温度を検
知する温度検知手段であり、温度検知手段27は乾燥フ
ァン14の回転時にヒータ13からの熱をうけて一定温
度に達する時間をT1とし、乾燥ファン14の停止時に
ヒータ13からの熱をうけて一定温度に達する時間をT
2とした時、T1>T2となるように温度検知手段27
をヒ−タ13の近傍に配置する。ここで、一定温度は例
えば生ごみを加熱乾燥させるための温風の温度(例えば
130℃)とし、この一定温度となるようにヒータ14
への通電をオン、オフしているものである。
【0021】具体的には、ヒーター13の中心から内方
に12mm、外方から12mmの範囲内に温度検知手段
27を配すると、上記の条件に合致することが実験結果
より確認された。28は温度検知手段27の出力に応じ
てヒータ13を制御する制御手段である。そして、ヒー
タ13は温度検知手段27と制御手段28によって温風
温度を一定温度に制御されながら乾燥ファン14で生ご
み表面上部を加熱し、回転モータ5によって回転刃3を
回転駆動させるようにしている。これら固定刃2と回転
刃3により生ごみの収納容器1の内部の生ごみを粉砕攪
拌する粉砕攪拌手段を構成している。
【0022】17は厨芥処理機本体に開閉可能に設けた
蓋で、生ごみの収納容器1の開口部1aを蓋17に取着
したパッキン18にてシールしている。19は、蓋17
の内側に設けた裏蓋20に設けた吸気口であり、本体側
に設けた第1の排気ホース21と連通されている。さら
に第1の排気ホース21は脱臭装置22に接続されてい
る。脱臭装置22の排気側には吸引ファン23とモータ
24からなる吸引手段を有しており、脱臭装置22と吸
引ファン23とは第2の排気ホース25とファンガイド
26によって接続されている。
【0023】以上のように構成された厨芥処理機におい
てその動作を説明する。生ごみの収納容器1に投入され
た生ごみは、回転刃3により攪拌されるとともに回転刃
3と固定刃2により粉砕される。そして、ヒータ13は
温度検知手段27と制御手段28によって温風温度を一
定温度に制御されながら乾燥ファン14で生ごみ表面上
部を加熱する。
【0024】加熱された生ごみからは水蒸気が発生し、
生ごみの収納容器1上部の吸気口19から排出される。
排出された水蒸気は吸引ファン23とモータ24からな
る吸引手段により吸引され、第1の排気ホース21を通
り、脱臭装置22にて臭いを除去された後、第2の排気
ホース25を通り吸引ファン23によって外部に排出さ
れる。
【0025】また、串、箸等の細長いごみがカバ−15
の開口部15aを通って乾燥ファン14に当たり乾燥フ
ァン14が停止しても、温度検知手段27がヒ−タ13
の中心から内方に12mm、外方から12mmの範囲の
いずれかの位置に設置してあるために、温度検知手段2
7の温度が上昇するまでの時間が短くなり、裏蓋20の
温度が異常に高くなる前に制御手段28がヒータ13を
OFFするよう制御でき、それにより別部品である温度
過昇防止装置が必要なくなり安価な厨芥処理機を提供す
ることができる。
【0026】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て図2をもとに説明する。なお、上記実施例と同一部分
の説明は省略する。
【0027】27aは温度検知手段27の検知部であ
り、裏蓋20からヒータ13側に突出している。この検
知部27aは、アルミ、銅のような熱伝導のよい材料で
形成したもので、それにより乾燥ファン14が串、箸等
で停止された時、温度検知手段27による検知温度が速
やかに上昇し、制御手段28がヒータ13をOFFする
よう制御するために本体の温度が異常に上昇することを
防止する。
【0028】(実施例3)本発明の第3の実施例につい
て図2をもとに説明する。なお、上記実施例と同一部分
の説明は省略する。
【0029】27aは温度検知手段27の検知部であ
り、裏蓋20からヒータ13側に突出している。この検
知部27aの表面は黒色塗装が施されているため、検知
部27aによる熱の吸収が早く乾燥ファン14が停止し
たときには温度検知手段27による温度検知が速やかに
上昇し制御手段28がヒータ13をOFFするよう制御
するために本体の温度が異常に上昇することを防止す
る。
【0030】(実施例4)本発明の第4の実施例につい
て図4をもとに説明する。なお、上記実施例と同一部分
の説明は省略する。
【0031】本実施例では検知部27aの長手方向に直
交するように複数のフィン29を設けたもので、乾燥フ
ァン14が停止しても、フィン29により受熱面積が大
きいので、温度検知手段27による温度検知が速やかに
行われ制御手段28がヒータ13をOFFするよう制御
するために本体の温度が異常に上昇することを防止す
る。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
温度検知手段が乾燥ファン回転時にヒータからの熱をう
けて定温度に達する時間をT1とし、乾燥ファン停止時
にヒータからの熱をうけて定温度に達する時間をT2と
した時、T1>T2となる位置に温度検知手段を設置
し、乾燥ファンに串、箸等のごみが当たり、乾燥ファン
が停止したときには速やかに温度検知手段が上昇し、制
御手段がヒータを制御し本体の温度上昇を防ぐことがで
き、また、温度過昇防止装置の別部品も不要で、組立性
を向上できる。
【0033】本発明の請求項2記載の発明によれば、温
度検知手段の検知部を熱伝導性のよい部材で構成したこ
とで、温度検知の感温性を高めることができばらつきが
少なく信頼性が高くなる。
【0034】本発明の請求項3記載の発明によれば、温
度検知手段の検知部表面は黒色塗装を施したことで、温
度検知の感温性を高めることができばらつきが少なく信
頼性が高くなる。
【0035】本発明の請求項4記載の発明によれば、温
度検知手段の検知部にフィンを構成したことで、温度検
知の感温性を高めることができばらつきが少なく信頼性
が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3の実施例における厨芥処理機
の断面図
【図2】同厨芥処理機の部分断面図
【図3】同厨芥処理機の部分詳細図
【図4】本発明の第4の実施例における厨芥処理機の部
分断面図
【図5】従来の厨芥処理機の断面図
【図6】従来の厨芥処理機の部分詳細図
【符号の説明】
1 生ごみ収納容器 13 ヒータ 14 乾燥ファン 27 温度検知手段 28 制御手段 29 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 光康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−103755(JP,A) 特開 平9−72663(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 - 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ごみを収納する収納容器と、生ごみを
    加熱するヒ−タと、前記ヒータで加熱された空気を攪拌
    する乾燥ファンと、前記ヒ−タからの熱を検知する温度
    検知手段と、前記温度検知手段による検知温度に応じて
    前記ヒ−タを制御する制御手段とを備え、前記乾燥ファ
    ンの回転時に前記温度検知手段による検知温度がほぼ一
    定になるまでの時間をT1とし、前記ファンの停止時に
    前記温度検知手段による検知温度がほぼ一定になるまで
    の時間T2をとし、前記温度検知手段の取り付け位置を
    T1>T2となるように設定した厨芥処理機。
  2. 【請求項2】 温度検知手段の検知部を熱伝導性のよい
    部材で形成した請求項1記載の厨芥処理機。
  3. 【請求項3】 温度検知手段の検知部の表面に黒色塗装
    を施した請求項1または2記載の厨芥処理機。
  4. 【請求項4】 温度検知手段の検知部にはフィンを配し
    た請求項1〜3のいずれか1項記載の厨芥処理機。
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JP5141466B2 (ja) * 2008-09-19 2013-02-13 パナソニック株式会社 生ごみ処理機
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