JP3376631B2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

Info

Publication number
JP3376631B2
JP3376631B2 JP08171993A JP8171993A JP3376631B2 JP 3376631 B2 JP3376631 B2 JP 3376631B2 JP 08171993 A JP08171993 A JP 08171993A JP 8171993 A JP8171993 A JP 8171993A JP 3376631 B2 JP3376631 B2 JP 3376631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pilot
valve body
passage
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08171993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06300152A (ja
Inventor
白井  滋
英樹 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP08171993A priority Critical patent/JP3376631B2/ja
Publication of JPH06300152A publication Critical patent/JPH06300152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3376631B2 publication Critical patent/JP3376631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体の流量を制御する
流量制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の流量制御弁には、図3に示
すようなものがあった(例えば、特開昭60−2838
号公報)。
【0003】図3において、入口1から流入した湯水は
直動弁体2と弁座3の隙間を通りダイヤフラム室4へ至
り、さらに差圧発生体5を経て出口6に至る。このよう
に湯水が流れると差圧発生体5の前後に差圧を生じる。
この差圧がダイヤフラム7に作用するように、圧力発生
体5の二次側圧力をダイヤフラム背圧室8へ導くパイロ
ット連通路8が形成してある。このダイヤフラム7の表
裏に作用する圧力差で生ずる力と、スプリング9の力と
がバランスする位置にダイヤフラム7が変形すると共
に、ダイヤフラム7と一体的に設けられた直動弁体2が
作動する。したがって、ギヤードモータ10で圧力発生
体5を回転して流路を絞り、差圧を大きくした場合、ダ
イヤフラム7及び直動弁体2は、弁座3との間隙をより
狭くした位置に安定する。逆にギヤードモータ10で圧
力発生体5を回転して流路を広げ、差圧を小さくした場
合、ダイヤフラム7及び直動弁体2は、弁座3との間隙
をより広くした位置に安定する。このように圧力発生体
5の回転位置をギヤードモータ10で制御することによ
って、流量を制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、次のような課題を有していた。
【0005】例えば給湯機等に使用して湯水の流量制御
をする場合、直動弁体2と弁座3との隙間を通過する圧
力損失に加えて、差圧発生体5でもさらに大きい圧力損
失を生じるため、所望の大流量を得ようとすると装置が
大きく複雑になる不都合があった。またギヤードモータ
10の必要駆動力は、パイロットダイヤフラム式なの
で、直動弁体5を水圧作用力に抗して直接駆動するより
は小さいが、圧損の面からやや太めの圧力発生体5を回
転駆動するのに、比較的大きい駆動力のギヤードモータ
10が必要で、制御弁全体として高価で大きいという不
都合があった。さらにゴム等の薄いダイヤフラムを使用
することから、流体温度の制約や信頼性などの面でも不
都合があった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、小型で安価な流量制御弁を提供することを第1の目
的としている。
【0007】本発明の第2の目的は、小刻みで迅速な流
量制御ができる流量制御弁を小型かつ安価に提供するこ
とにある。
【0008】本発明の第3の目的は、さらに確実な流量
制御ができる流量制御弁を小型かつ安価に提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために本発明の流量制御弁は、入口と出口の間に流
路を形成したハウジングと、前記流路に設けられた弁座
および弁体と、弁体と連結された圧力ピストンと、前記
弁体の1次側流路の圧力を前記圧力ピストンへ導入する
パイロット圧導入路と、前記圧力ピストンへの導入圧を
前記弁体の2次側流路へ排出するパイロット圧排出路
と、前記パイロット圧導入路の導通路面積を電気的に可
変するパイロット圧可変手段を備え任意の流量に制御す
ものである。
【0010】また第2の目的を達成するために本発明の
流量制御弁は、入口と出口の間に流路を形成したハウジ
ングと、前記流路に設けられた弁座および旋回翼を形成
した弁体と、前記弁体と連結された圧力ピストンと、前
記弁体の1次側流路の圧力を前記圧力ピストンへ導入す
るパイロット圧導入路と、前記圧力ピストンへの導入圧
を前記弁体の2次側流路へ排出するパイロット圧排出路
と、前記パイロット圧導入路に交又する円形断面の軸表
面に切り欠き流路を有するパイロット弁軸と前記パイロ
ット弁軸を正逆回転制御するステッピングモータからな
るパイロット圧可変手段と、前記パイロット弁軸の回転
範囲を規制する回転範囲規制部材とを備えたものであ
る。
【0011】また第3の目的を達成するために本発明の
流量制御弁は、入口と出口の間に流路を形成したハウジ
ングと、前記流路に設けられた弁座および旋回翼を形成
した弁体と、前記弁体と連結された圧力ピストンと、前
記弁体の1次側流路の圧力を前記圧力ピストンへ導入す
るパイロット圧導入路と、前記圧力ピストンへの導入圧
を前記弁体の2次側流路へ排出するパイロット圧排出路
と、前記閉側パイロット圧導入路に交又する円形断面の
軸表面に切り欠き流路を有するパイロット弁軸と前記パ
イロット弁軸を正逆回転制御するステッピングモータか
らなるパイロット圧可変手段と、前記パイロット弁軸の
回転範囲を規制する回転範囲規制部材と、前記圧力ピス
トンまたは前記弁体の外周部に設けた永久磁石と、前記
弁体と共に回転摺動する前記永久磁石に近接する前記ハ
ウジングの一部に設置した磁気検出素子とを備えたもの
である。
【0012】
【作用】本発明の流量制御弁は上記した構成によって、
パイロット圧可変手段を、電気信号により駆動すること
により、圧力ピストンに作用する圧力が変化する。それ
にともなって、圧力バランス作用により弁体を移動さ
せ、流量を可変するように作用する。しかも、パイロッ
ト圧導入路の導路面積は、弁体の受圧面積と比較して
桁違いに小さいため、パイロット圧可変手段に必要な駆
動力は桁違いに小さくできる。
【0013】また、本発明の流量制御弁は前記構成によ
り、パイロット圧導入路に交又する1本のパイロット弁
軸をモータで回転制御することによって、弁体の1次側
流路の水圧を圧力ピストンに導くパイロット圧導入路の
導通路面積が変化するように作用する。したがって例え
ば、パイロット弁軸をモータが回転し、そのパイロット
弁軸に形成された切り欠き流路がパイロット圧導入路に
向く方向に回転して行くと、弁体の1次側流路とパイロ
ット圧導入路の導通路面積が増大して行く。すると弁体
が弁座に近づく方向に押そうとする圧力ピストンへの作
用圧が増大する。逆にパイロット弁軸をモータが回転
し、そのパイロット弁軸に形成された切り欠き流路がパ
イロット圧導入路を閉ざす方向に回転して行くと、弁体
の1次側流路とパイロット圧導入路との導通路面積は減
少して行く。すると弁体が弁座に近づく方向に押そうと
する圧力ピストンへの作用圧が減少する。以上にともな
って、圧力バランス作用により、弁体を移動させ、流量
を可変するように作用する。このように細い1本のパイ
ロット弁軸を回転制御するだけなので、小さい回転駆動
力があればよく、小型で低電力のモータで流量制御が可
能となる。
【0014】また、本発明の流量制御弁は前記構成によ
り、ステッピングモータでパイロット弁軸を回転して流
量を可変する際、弁体が全開するパイロット弁軸の回転
位置までパイロット弁軸が回転すると、それ以上ステッ
ピングモータに回転電流パルスを送っても回転範囲規制
部材によってパイロット弁軸の回転が制止され、逆回転
させた場合も弁体が全閉するパイロット弁軸の回転位置
までパイロット弁軸が回転すると、それ以上ステッピン
グモータに回転電流パルスを送っても回転範囲規制部材
によってパイロット弁軸の回転が制止されるように作用
し、パイロット弁軸の回転両端位置のいずれにも確実に
制止することができる。したがってそのどちらかの位置
を零点として認識して、ステッピングモータへ制御器か
ら送る回転パルスによって正確にパイロット弁軸の位置
を確実に把握しつつ高い分解能で小刻みに回転位置が制
御でき、迅速かつ的確な流量制御ができる。たとえステ
ッピングモータが脱調した場合でも両端位置にきた時
に、零点補正ができるため問題がない。
【0015】また、本発明の流量制御弁は前記構成によ
り、弁体の周囲に流体の流れを受けて回転力を発生する
旋回翼が形成してあり、湯や水等の流体が流れると一体
に形成された弁体と圧力ピストンが流量に応じて旋回す
る。この旋回する外周部に設けられた永久磁石も当然な
がら弁体と同時に旋回し、ハウジングに設置された磁気
検出素子から弁体の回転数に比例した信号が出力され
る。すなわち流量に対応した信号が得られ、この流量信
号によって確実な流量フィードバック制御を容易にな
る。しかも旋回によって、弁体が軸心方向へ作動すると
きの摺動抵抗が小さく、ヒステリシスも小さく円滑に動
作する。
【0016】また、本発明の流量制御弁は前記構成によ
り、弁体の周囲に流体の流れを受けて回転力を発生する
旋回翼が形成してあり、湯や水等の流体が流れると一体
に形成された弁体と圧力ピストンが旋回する。この旋回
によってゴミ等の異物も同時に旋回し、一部に集中する
ことなく分散されて流れ去りゴミ噛みが防止でき、旋回
によって水垢等の堆積も防止するように作用する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。まず図1においてハウジング11の入口12から出
口13へ至る主流路14の途中に弁座15が形成されて
おり、その弁座15に対向して弁体16が設けられ、さ
らに弁体16と一体的に圧力ピストン17が形成され、
シリンダ18の内面に微小隙間を有して回転摺動自在に
収納されている。
【0018】さらにハウジング11には、弁体16の1
次側流路19の水圧を圧力ピストン17へ導入するパイ
ロット圧導入路20と、圧力ピストン17への導入圧を
弁体16の2次側流路21へ排出するパイロット圧排出
路22と、パイロット圧導入路20の導通路面積を加減
するパイロット圧可変手段23が設けられている。
【0019】次に、パイロット圧可変手段23について
さらに詳述する。パイロット圧可変手段23は、弁体1
6の1次側流路19の水圧を、圧力ピストン17へ導入
するパイロット圧導入路20に交又するように1本のパ
イロット弁軸24が設けてあり、かつ、パイロット弁軸
24には図2に示すように一部に切り欠き25及びOリ
ング溝26が形成されており、そのパイロット弁軸24
を回転させるステッピングモータ27を設けた構成であ
る。したがって制御器(図示していない)の指示にてス
テッピングモータ27を制御することによって、パイロ
ット弁軸24の回転角度位置を小刻みにコントロールで
き、弁体16の1次側流路19の水圧を、圧力ピストン
17に導くパイロット圧導入路20の導通路面積の可変
ができる構成である。
【0020】次に、パイロット圧可変手段23について
さらに詳述する。パイロット圧可変手段23は、パイロ
ット弁軸24と、そのパイロット弁軸24が弁体16の
1次側流路19とパイロット圧導入路20との連通開度
が全閉する回転位置から、弁体16の1次側流路19と
パイロット圧導入路20との連通開度を全開する回転位
置までの回転範囲を越えようとする位置に、パイロット
弁軸24の回転を規制する回転規制部材28を設けたス
テッピングモータ27とを備えた構成である。
【0021】次に、弁体16や圧力ピストン17につい
てさらに詳述する。弁体16の周囲には、湯水の流れを
受けて同じ方向に回転力を発生するように、それぞれ旋
回翼29を形成してある。この旋回翼29は、弁体16
の円錐状の外周面にねじれ角を有して数枚の羽根を固着
形成したものである。その円錐面と弁座15が対向して
いる。つまり1次側流路19からの湯水の流れの力によ
り、弁体16、圧力ピストン17、弁軸30が共に旋回
する構成である。
【0022】次に上記実施例の作用、動作について説明
する。まず、1次側流路19から供給された湯水の圧力
は、弁体16に作用する。一方、パイロット圧導入路2
0への導通路面積を可変するパイロット圧可変手段23
を、制御器(図示していない)からの信号でステッピン
グモータ27を駆動することにより、圧力ピストン17
に作用する圧力が変化する。それにともなって、圧力バ
ランス作用により、圧力ピストン17が連結してなる弁
体16を移動させ、湯水の流量を可変するように作用す
る。
【0023】例えば、パイロット圧可変手段23が1次
側流路19とパイロット圧導入路20との連通開度を増
大させると、1次側流路19から湯水がパイロット圧導
入路20を通って入り、圧力ピストン17に作用する圧
力が大きくなり、その圧力が圧力ピストン17を押し
て、弁体16を閉じる方向に動かす力が増大することに
なる。そこで力のバランスとしては、弁体16を開く方
向の力よりも閉じる方向の力が勝り、結果として図1の
ように湯水の流量を少なくする状態になる。逆に、パイ
ロット圧可変手段23が1次側流路19とパイロット圧
導入路20との連通開度を減少させると、1次側流路1
9から湯水がパイロット圧導入路20を通って入り、圧
力ピストン17に作用する圧力が小さくなり、その圧力
が圧力ピストン17を押して、弁体16を閉じる方向に
動かす力が減少するため、弁体16が開く方向に移動
し、結果として湯水の流量を多くする状態になる。この
ように、制御器(図示していない)からの信号により、
ステッピングモータ27でパイロット圧可変手段23の
パイロット弁軸24を回転し、パイロット圧導入路20
の導通路面積を制御することによって、湯水の流量を可
変制御することができる。しかも、パイロット圧導入路
20の導通路面積は、弁体16の受圧面積と比較して桁
違いに小さいため、パイロット圧可変手段23に必要な
駆動力は桁違いに小さくできる。ちなみに弁体の受圧直
径が15mmで、水圧1kg/cm2(9.8×104Pa)と仮定して弁
体を直接駆動するとした場合、必要駆動力は約1.8kg
f(17.3N)となり、同じ条件で比較すると、本実施例でパ
イロット圧導入路20の流路直径が2mmの場合、必要駆
動力は約1/50と極めて小さくできる。したがって、
パイロット圧可変手段23は、低消費電力で小型コンパ
クトにすることができる。
【0024】つまり、パイロット圧可変手段23を、制
御器(図示していない)からの信号で駆動することによ
り、圧力ピストン17に作用する圧力が変化する。それ
にともなって、圧力バランス作用により、連結してなる
弁体16を移動させ、湯水の流量を可変できる。しかも
低消費電力で小型コンパクトな流量制御弁が可能にな
る。
【0025】また、上記実施例の流量制御弁は前記構成
により、ステッピングモータ27を制御することによっ
て、弁体16の1次側流路19の水圧を圧力ピストン1
7に導くパイロット圧導入路20の導通路面積の可変が
できる。例えば、パイロット弁軸24をステッピングモ
ータ27が回転し、そのパイロット弁軸24に形成され
た切り欠き25が、パイロット圧導入路20の方へ向く
にしたがって導通路面積を拡大するため、パイロット圧
導入路20の開口度合が増して行く。すると、弁体16
が弁座15に近ずく方向に押そうとする圧力ピストン1
7への作用圧は増大する。逆にパイロット弁軸24をス
テッピングモータ29が回転し、そのパイロット弁軸2
4に形成された切り欠き25がパイロット圧導入路20
の開口度合を減少して行くと、弁体16が弁座15に近
づく方向に押そうとする圧力ピストン17への作用圧は
低下する。以上にともなって、圧力バランス作用によ
り、圧力ピストン17と連結してなる弁体16を移動さ
せ、湯水の流量を可変するように作用する。このように
直径が約2〜3mm程度の細い1本のパイロット弁軸24
を回転制御するだけなので、Oリングシールしていても
トルク約0.1kgcm程度の極めて小さい回転駆動力があ
ればよく、アクチュエータとしては低電力で小型のステ
ッピングモータ29を1個設けるだけで小型かつ安価な
流量制御弁を実現できる。
【0026】また、上記実施例の流量制御弁は前記構成
により、ステッピングモータ29でパイロット弁軸24
を回転して湯水の流量を可変する際、弁体16が全開す
る回転位置までパイロット弁軸24が回転すると、それ
以上ステッピングモータ29に回転電流パルスを送って
も回転規制部材28によってパイロット弁軸24の回転
が制止され、逆回転させた場合も弁体16全閉する回転
位置までパイロット弁軸24が回転すると、それ以上ス
テッピングモータ29に回転電流パルスを送っても回転
規制部材28によってパイロット弁軸24の回転が制止
されるように作用し、パイロット弁軸24の回転両端位
置のいずれにも確実に制止することができる。したがっ
て、そのどちらかの位置を零点として認識して、ステッ
ピングモータ29へ制御器(図示していない)から送る
回転パルスによって正確にパイロット弁軸24の位置を
確実に把握しつつ回転が制御できるため、迅速かつ的確
な制御をやり易くできるものである。たとえステッピン
グモータ29が脱調した場合でも両端位置にきた時に、
零点補正ができるため問題がない。
【0027】また、上記実施例の流量制御弁は前記構成
により、パイロット圧可変手段23にて、パイロット圧
導入路20の導通路面積を可変すると、圧力ピストン1
7に作用する圧力が変化し、弁体16が駆動され、湯水
の流量が変化する。しかも、本実施例の流量制御弁は、
圧力ピストン17の直径を弁座15の直径よりも大きく
構成してあり、弁座15に弁体16を押し付ける力が十
分得られ、弁体16の閉塞性が高い。例えばパイロット
圧可変手段23にてパイロット圧導入路20の導流路面
積を全開すると、弁体16が弁座15を全閉するように
作用し、逆にパイロット圧可変手段23にてパイロット
圧導入路20の導流路面積を全閉すると、弁体16が弁
座15を全閉するように作用する。つまり、流量を広範
囲に大きく変化させることが可能となる。もう少し詳し
く説明すると、まず1次側流路19からの湯水の圧力
は、弁体16に作用して、弁体16を弁座15から遠ざ
けて流量を増大しようとする。一方、圧力ピストン17
に、パイロット圧導入路20を介して1次側流路19の
水圧が導かれるが、そのパイロット圧導入路20に設け
たパイロット圧可変手段23のパイロット弁軸24の切
り欠き25の向きをステッピングモータ29で変えるこ
とにより、パイロット圧導入路20の圧力を可変でき
る。つまり切り欠き25の向きによる弁体16と圧力ピ
ストン17の相互の圧力バランス作用によって、弁体1
6の開度を任意に可変できる。つまり、湯水の流量は、
ほとんど零の状態から全開最大流量の状態まで、パイロ
ット圧可変手段23の小さい駆動力によって、広範囲に
大きく任意に制御することができる。なお、パイロット
圧排出路22の一部は、排出絞り部31が設けられ、洩
れ流量が極小に制限されている。
【0028】また、上記実施例の流量制御弁は前記構成
により、湯水が流れると弁体16および圧力ピストン1
7が旋回する。それは、弁体16の周囲に、湯水の流れ
を受けて回転力を発生する旋回翼29が形成してあるこ
とによる。すなわち、旋回翼29は、弁体16の外周
に、弁軸30の軸心に対して約35度程度の角度傾斜し
て数枚の羽根を固着形成してあるため、湯や水が弁体1
6の1次側流路19から2次側流路21へ流れる際、旋
回翼29へ当りながら流れるので、この湯水の流れの力
によって、弁体16、圧力ピストン17、弁軸30が共
に旋回する。この旋回をすることによって、圧力ピスト
ン17とシリンダ18との間のゴミ噛み等による固着が
防止できる。これは圧力ピストン17が旋回することに
よって、ゴミなどの異物も同時に旋回し、一部に集中す
ることなく分散されて流れ去ったり、旋回することによ
って水垢等の堆積も防止できることなどの理由が考えら
れる。模擬的なゴミ混入によるゴミ詰まり耐久実験にお
いても、旋回による固着防止効果は顕著である。またそ
れだけではなく、旋回翼29を設けた構成により、弁体
16、弁軸30、圧力ピストン17等が共に旋回するこ
とによって、弁軸30の軸心方向に移動するときの摺動
抵抗が極小にでき、パイロット圧可変手段23の動作に
連動して忠実に弁体16が作動するいわゆるヒステリシ
スが小さく、かつ円滑な流量制御ができる。
【0029】また、上記実施例の流量制御弁は、弁体1
6の周囲に湯水等の流れを受けて回転力を発生する旋回
翼29が形成してあり、湯や水が流れると一体に形成さ
れた弁体16と圧力ピストン17が流量に応じて旋回す
るが、さらに図3のようにこの旋回する弁体16または
開側圧力ピストン17のいずれかの外周部に永久磁石3
2が設けられており、その永久磁石32も当然ながら弁
体16と同時に旋回する。さらに、その旋回する永久磁
石32と対向してハウジング11に磁気検出素子33が
取り付けられている。したがって、弁体16の回転数に
比例した信号が磁気検出素子33から出力される。すな
わち流量に対応した信号が得られ、この流量信号によっ
て確実な流量フィードバック制御が容易にできる。つま
り弁体16はそれ自身が流量を調節すると共に、旋回翼
29によってその流量に応じて回転し、その回転数に対
応した流量信号を磁気検出素子33によって検出され
る。この磁気検出素子33で検出された流量信号は制御
器(図示していない)に取り込まれ、その制御器で設定
流量信号と比較され、流量偏差を無くすように、その制
御器がパイロット圧可変手段23を制御し、確実で迅速
かつ的確な流量制御ができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の流量制御弁によれ
ば、次の効果が得られる。
【0031】(1)弁体の受圧面積と比較して桁違いに
小さいパイロット圧導入路の導路面積を可変するパイ
ロット圧可変手段を駆動し、圧力ピストンに作用する圧
力を変化させる構成なので、パイロット圧可変手段に必
要な駆動力は桁違いに小さい駆動力で、流体流量を可変
できる。したがって、低消費電力で小型コンパクトで安
価な流量制御弁が得られる。
【0032】(2)パイロット圧導入路に交叉する細い
1本のパイロット弁軸を回転して、圧力ピストンに作用
するパイロット圧を可変する構成で、極めて小さい回転
駆動力があればよく、アクチュエータとしては桁違いに
低電力で小型のモータを1個設けるだけの簡単な構成で
かつ小型で安価な流量制御弁が得られる。
【0033】(3)ステッピングモータでパイロット弁
軸を回転し、そのパイロット弁軸の回転範囲を規制する
回転規制部材を設けた構成なので、ステッピングモータ
へ送る回転パルスによって正確にパイロット弁軸の位置
を確実に把握しつつ小刻みに回転が制御でき、迅速かつ
的確な流量制御ができる。
【0034】(4)弁体の周囲に、流体の流れを受けて
回転力を発生する旋回翼を形成し、流体が流れると閉側
圧力ピストン、弁体、開側圧力ピストンが旋回する構成
なので、ゴミ噛みや水垢等の堆積が防止でき、しかも旋
回によって、ヒステリシスも小さく円滑に動作する流量
制御弁が得られる。
【0035】(5)弁体の周囲に設けられた旋回翼によ
って、流量に応じて一体に形成された圧力ピストンが旋
回する構成で、この旋回する外周部に設けられた永久磁
石と、ハウジングに設置された磁気検出素子によって、
流量制御弁とは別途に流量センサを設置することなしに
流量に対応した比例的な信号が得られるため、小型かつ
安価に確実な流量制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における流量制御弁の正面断
面図
【図2】同流量制御弁のパイロット圧可変手段の斜視図
【図3】同流量制御弁の側面断面図
【図4】従来の湯水混合装置の断面図
【符号の説明】 11 ハウジング 12 入口 13 出口 15 弁座 16 弁体 17 圧力ピストン 19 1次側流路 20 パイロット圧導入路 21 2次側流路 22 パイロット圧排出路 23 パイロット圧可変手段 24 パイロット弁軸 25 切り欠き 27 モータ 28 回転規制部材 29 旋回翼 32 永久磁石 33 磁気検出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−13425(JP,A) 特開 平3−189483(JP,A) 特開 昭59−54864(JP,A) 実開 昭63−53977(JP,U) 特公 昭40−13350(JP,B1) 実公 昭47−33860(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口の間に流路を形成したハウジ
    ングと、前記流路に設けられた弁座および弁体と、弁体
    と連結された圧力ピストンと、前記弁体の1次側流路の
    圧力を前記圧力ピストンへ導入するパイロット圧導入路
    と、前記圧力ピストンへの導入圧を前記弁体の2次側流
    路へ排出するパイロット圧排出路と、前記弁体の受圧面
    積と比較して桁違いに小さい前記パイロット圧導入路の
    導通路面積を電気的に可変するパイロット圧可変手段を
    備え任意の流量に制御する流量制御弁。
  2. 【請求項2】入口と出口の間に流路を形成したハウジン
    グと、前記流路に設けられた弁座および旋回翼を形成し
    た弁体と、前記弁体と連結された圧力ピストンと、前記
    弁体の1次側流路の圧力を前記圧力ピストンへ導入する
    パイロット圧導入路と、前記圧力ピストンへの導入圧を
    前記弁体の2次側流路へ排出するパイロット圧排出路
    と、前記パイロット圧導入路に交又する円形断面の軸表
    面に切り欠き流路を有するパイロット弁軸と前記パイロ
    ット弁軸を正逆回転制御するステッピングモータからな
    るパイロット圧可変手段と、前記パイロット弁軸の回転
    範囲を規制する回転範囲規制部材を備えた流量制御弁。
  3. 【請求項3】入口と出口の間に流路を形成したハウジン
    グと、前記流路に設けられた弁座および旋回翼を形成し
    た弁体と、前記弁体と連結された圧力ピストンと、前記
    弁体の1次側流路の圧力を前記圧力ピストンへ導入する
    パイロット圧導入路と、前記圧力ピストンへの導入圧を
    前記弁体の2次側流路へ排出するパイロット圧排出路
    と、前記閉側パイロット圧導入路に交又する円形断面の
    軸表面に切り欠き流路を有するパイロット弁軸と前記パ
    イロット弁軸を正逆回転制御するステッピングモータか
    らなるパイロット圧可変手段と、前記パイロット弁軸の
    回転範囲を規制する回転範囲規制部材と、前記圧力ピス
    トンまたは前記弁体の外周部に設けた永久磁石と、前記
    弁体と共に回転摺動する前記永久磁石に近接する前記ハ
    ウジングの一部に設置した磁気検出素子を備えた流量制
    御弁。
JP08171993A 1993-04-08 1993-04-08 流量制御弁 Expired - Fee Related JP3376631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08171993A JP3376631B2 (ja) 1993-04-08 1993-04-08 流量制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08171993A JP3376631B2 (ja) 1993-04-08 1993-04-08 流量制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06300152A JPH06300152A (ja) 1994-10-28
JP3376631B2 true JP3376631B2 (ja) 2003-02-10

Family

ID=13754227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08171993A Expired - Fee Related JP3376631B2 (ja) 1993-04-08 1993-04-08 流量制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3376631B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013032846A (ja) * 2012-09-13 2013-02-14 Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland キャビテーション損傷を軽減したスプール弁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06300152A (ja) 1994-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3376631B2 (ja) 流量制御弁
JP3371459B2 (ja) 流量制御弁
JPH11287337A (ja) 混合比例弁
JP3070222B2 (ja) 流量調節装置
JP2950161B2 (ja) 混合弁および湯水混合装置
JP3289345B2 (ja) 湯水混合装置
JP3263983B2 (ja) 湯水混合装置
JPH06119060A (ja) 湯水混合装置
JPH08128560A (ja) 湯水混合装置
JPH0744243A (ja) 湯水混合装置
JPH06332540A (ja) 湯水混合装置
JPH06257772A (ja) 湯水混合装置
JPS58221083A (ja) ミキシングバルブ
JPH06332539A (ja) 湯水混合装置
CN108953653B (zh) 一种电动阀
JP2988061B2 (ja) 湯水混合装置
JPH07121243A (ja) 湯水混合装置
JP2612250B2 (ja) ガス器具用器具栓装置
JPS61252449A (ja) ガス給湯機の通水音防止装置
JPH0426886Y2 (ja)
JPS5837382A (ja) 流量制御弁
JP2629947B2 (ja) 湯水混合装置
JPH0695747A (ja) 湯水混合装置
CN115750804A (zh) 一种出口压力连续可调活门及压力控制方法
JP2697030B2 (ja) 湯水混合装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees