JPH06332540A - 湯水混合装置 - Google Patents

湯水混合装置

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JPH06332540A
JPH06332540A JP12128693A JP12128693A JPH06332540A JP H06332540 A JPH06332540 A JP H06332540A JP 12128693 A JP12128693 A JP 12128693A JP 12128693 A JP12128693 A JP 12128693A JP H06332540 A JPH06332540 A JP H06332540A
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JP
Japan
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water
hot water
pressure
water side
hot
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Application number
JP12128693A
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English (en)
Inventor
Hideki Ono
英樹 大野
Shigeru Shirai
白井  滋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンを有した混合弁体の駆動手段の低電
力化および小型化ができる湯水混合装置を提供する。 【構成】 湯側弁体27を有する湯側弁ユニット25
と、水側弁体32を有する水側弁ユニット26と、水側
1次流路24から湯側圧力ピストン31および水側圧力
ピストン35に至る湯側パイロット圧導入路38および
水側パイロット圧導入路39の導通面積を可変するパイ
ロット圧可変手段44を備えている。そして、温度検出
器46で検出した混合湯温と設定手段48の設定温度と
を比較し、フィードバック制御し適温を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯と水を混合して適温
を得る給湯用の湯水混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の湯水混合置には、図3に示
すようなものがあった(例えば、特開平1−31227
9号公報)。
【0003】図3において、湯流路1と水流路2を経て
供給される湯と水は、自動調圧弁3によって、減圧され
るとともに湯と水の混合比が調節される。自動調圧弁3
は、湯流路1の1次圧力PH1を減圧する湯側弁体4、
湯側弁座5と、水流路2の1次圧力PC1を減圧する水
側弁体6、水側弁座7と、湯側弁体4と水側弁体6を連
結する弁軸8と、シリンダ9内に設けられた湯と水の1
次圧PH1、PC1の圧力差で動作するピストン9aと
で構成されており、湯または水の圧力が急変してもその
圧力で自動調圧弁3が左右に移動し、湯側弁体4と水側
弁体6の2次圧PH2とPC2とが常に等しく保たれる
ように作用する。さらに、弁軸8にバイアス駆動手段1
0が設けられ、バイアス駆動手段10は、弁軸8の端部
に結合されたボビン11と、そのボビン11上に巻回さ
れ絶縁されたコイル12、およびコイル12をはさむよ
うに設けられた永久磁石13を有し、前記コイル12
は、可撓部14を介して制御手段18に接続されてい
る。制御手段18からコイル12に電流を流すと、その
電流は永久磁石13によって発生している磁界を横切る
ので、フレミングの法則によって弁軸8にバイアス力が
付与される。このためバイアス力の分だけ自動調圧点が
ずれ、例えば湯と水の2次圧PH2とPC2とが2:1
の点で常に調圧されるようになり、結果的に出湯温度が
高くなる。このように、コイル12への電流を変化する
ことにより混合湯温を変える。19は湯と水の混合部で
あり、混合後は流量調節開閉弁20を介して出湯される
が、その温度は混合湯温検出手段(例えばサーミスタ)
15によって、またその流量は流量検出手段16によっ
て検出され、設定手段17の値に一致させるべく制御手
段18がバイアス駆動手段10と流量調節開閉弁駆動手
段21を付勢し温度調節を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、次のような課題を有していた。
【0005】例えば、湯側の供給1次圧が1kg/cm
2(9.8×104Pa)で、水側の供給1次圧が2kg/cm
2(19.61×104Pa)で、仕切りピストン9aの直
径が15グの場合、バイアス駆動手段10には約1.8kgf
(=17.3N)以上の駆動力が必要とされる。このこ
とから考えても湯側と水側の供給1次圧、すなわちPH
1とPC1との圧力差が大きい場合には湯と水の混合比
を可変するためのバイアス駆動手段10の必要駆動力は
必然的に大きくなる。そのためバイアス駆動手段10は
外形寸法が大型化し、消費電力も大きくならざるを得な
かった。
【0006】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、ピストンを有した構造の混合弁において湯と水の供
給圧の差が大きい場合に対応でき、かつ駆動手段の低電
力および小型化を実現できる湯水混合装置を提供するこ
とを第1の目的としている。
【0007】本発明の第2の目的は、ピストンを有した
構造の混合弁においてゴミ噛みを防止しつつ、特に小型
で低電力のモータ1個で駆動できる湯水混合装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために本発明の湯水混合装置は、湯側1次流路に設
けられた湯側弁座および湯側弁体と、前記湯側弁体に湯
側弁軸を介して連結された湯側仕切りピストンおよび湯
側圧力ピストンと、水側1次流路に設けられた水側弁座
および水側弁体と、前記水側弁体に水側弁軸を介して連
結された水側仕切りピストンおよび水側圧力ピストン
と、前記水側1次流路の水圧を前記湯側圧力ピストンへ
導入する湯側パイロット圧導入路と、前記水側1次流路
の水圧を前記水側圧力ピストンへ導入する水側パイロッ
ト圧導入路と、前記湯側圧力ピストンへの導入圧を湯側
2次流路へ排出する湯側パイロット圧排出路と、前記水
側圧力ピストンへの導入圧を水側2次流路へ排出する水
側パイロット圧排出路と、前記湯側パイロット圧導入路
および前記水側パイロット圧導入路と前記水側1次流路
の導通面積を加減するパイロット圧可変手段と、湯と水
が合流する混合流路に設けた温度検出器と、出湯温度の
設定を行う設定手段と、前記設定手段と前記温度検出器
の信号を比較して前記パイロット圧可変手段を制御する
制御器を備えたものである。
【0009】また第2の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、湯側1次流路に設けられた湯側弁座お
よび旋回翼を形成した湯側弁体と、前記湯側弁体に湯側
弁軸を介して連結された湯側仕切りピストンおよび湯側
圧力ピストンと、水側1次流路に設けられた水側弁座お
よび水流により前記湯側弁体と同方向に回転力を発生す
る旋回翼を形成した水側弁体と、前記水側弁体に水側弁
軸を介して連結された水側仕切りピストンおよび水側圧
力ピストンと、前記水側1次流路の水圧を前記湯側圧力
ピストンへ導入する湯側パイロット圧導入路と、前記水
側1次流路の水圧を前記水側圧力ピストンへ導入する水
側パイロット圧導入路と、前記湯側圧力ピストンへの導
入圧を湯側2次流路へ排出する湯側パイロット圧排出路
と、前記水側圧力ピストンへの導入圧を水側2次流路へ
排出する水側パイロット圧排出路と、前記湯側パイロッ
ト圧導入路および前記水側パイロット圧導入路とに交叉
する円形断面の軸表面に切り欠き流路を有するパイロッ
ト弁軸と前記パイロット弁軸の回転範囲を規制する回転
規制部材と前記パイロット弁軸を正逆回転制御する1個
のモータからなるパイロット圧可変手段と、湯と水が合
流する混合流路に設けた温度検出器と、出湯温度の設定
を行う設定手段と、前記設定手段と前記温度検出器の信
号を比較して前記パイロット圧可変手段を制御する制御
器を備えたものである。
【0010】
【作用】本発明の湯水混合装置は上記した構成によっ
て、パイロット圧可変手段を制御器からの信号で駆動す
ることにより、湯側圧力ピストンおよび水側圧力ピスト
ンに作用する圧力が変化する。それにともなって圧力バ
ランス作用により、湯側弁体および水側弁体がそれぞれ
移動し、湯と水の混合比を可変するように作用する。し
かも、湯側および水側パイロット圧導入路の流路面積
は、湯側および水側弁体や仕切りピストンの受圧面積と
比較して桁違いに小さいため、パイロット圧可変手段に
必要な駆動力は桁違いに小さくできる。
【0011】また、本発明の湯水混合装置は前記構成に
より、湯側パイロット圧導入路および水側パイロット圧
導入路とに交叉する1本のパイロット弁軸をモータで回
転制御することによって、水側1次流路の水圧を湯側圧
力ピストンに導いたり、水側圧力ピストンに導いたりの
切替えや、湯側パイロット圧導入路および水側パイロッ
ト圧導入路と水側1次流路との導通面積を可変するよう
に作用する。したがって例えば、パイロット弁軸をモー
タが回転し、そのパイロット弁軸に形成された切り欠き
流路が湯側パイロット圧導入路に背を向け、水側パイロ
ット圧導入路にかかり始めその度合が増して行くと、水
側1次流路と湯側パイロット圧導入路とは連通を閉ざさ
れ、水側1次流路と水側パイロット圧導入路の導通面積
が増大していく。すると湯側弁体が湯側弁座に近づく方
向に押そうとする湯側圧力ピストンへの作用圧は低下
し、水側弁体が水側弁座に近づく方向に押そうとする水
側圧力ピストンへの作用圧が増大する。逆にパイロット
弁軸をモータが回転し、そのパイロット弁軸に形成され
た切り欠き流路が水側パイロット圧導入路に背を向け、
湯側パイロット圧導入路にかかり始めその度合が増して
行くと、水側1次流路と水側パイロット圧導入路とは連
通を閉ざされ、水側1次流路と湯側パイロット圧導入路
の導通面積が増大して行く。すると水側弁体が水側弁座
に近づく方向に押そうとする水側圧力ピストンへの作用
圧は低下し、湯側弁体が湯側弁座に近づく方向に押そう
とする湯側圧力ピストンへの作用圧が増大する。以上に
ともなって、圧力バランス作用により、湯側弁体および
水側弁体がそれぞれ移動し、湯と水の混合比を可変する
ように作用する。このように細い1本のパイロット弁軸
を回転制御するだけなので、小さい回転駆動力があれば
よく、小型で低電力のモータ1個で湯水混合制御を可能
にする。
【0012】また、本発明の湯水混合装置は前記構成に
より、パイロット弁軸は回転規制部材によって、湯側弁
体が全開して水側弁体が全閉する位置から、水側弁体が
全開して湯側弁体が全閉する位置までの範囲に回転を規
制される。そのため、パイロット弁軸が回転両端位置ま
で回転した状態でさらにモータに回転電流パルスを送っ
ても回転規制部材がパイロット弁軸の回転を制止される
ように作用し、パイロット弁軸は回転両端位置のいずれ
にも確実に制止することができる。したがってそのどち
らかの位置を零点と認識して、制御器からモータへ送る
回転パルスによってパイロット弁軸の位置を確実に把握
できるため、迅速かつ的確な制御をやり易くできるもの
である。たとえモータが脱調した場合でも両端位置にき
たときに零点補正ができるため問題がない。
【0013】また、本発明の湯水混合装置は前記構成に
より、湯側弁体および水側弁体の周囲に、湯水の流れを
受けて同じ方向に回転力を発生する旋回翼を形成してあ
り、湯が流れることによって湯側弁体、湯側圧力ピスト
ン、湯側仕切りピストンが旋回し、また水が流れること
によって水側弁体、水側圧力ピストン、水側仕切りピス
トンが旋回する。これらの旋回によって、ゴミ等の異物
も同時に旋回し、一部に集中することなく分散されて流
れ去るため、ゴミ噛みが防止でき、水垢等の堆積も防止
できるよう作用する。しかも、これらの旋回によって、
湯側および水側弁ユニットが弁軸の軸心方向へ移動する
とき、摺動抵抗が小さくなり、円滑に動作する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1において混合弁本体22には、湯側1次流路2
3と水側1次流路24があって、湯側1次流路23およ
び水側1次流路24から供給される湯と水は、湯側弁ユ
ニット25および水側弁ユニット26に至る。湯側弁ユ
ニット25は、湯側弁体27と、湯側弁体27に湯側弁
軸28を介して連結され、逃し穴29を設けた湯側仕切
りピストン30と、同様に湯側弁体27に連結され、湯
側弁体27や湯側仕切りピストン30と比較して大きな
受圧面積を持つ湯側圧力ピストン31から成っている。
また水側弁ユニット26は、水側弁体32と、水側弁体
32と水側弁軸33を介して連結された水側仕切りピス
トン34と、同様に水側弁体32に連結され、水側弁体
32や水側仕切りピストン34と比較して大きな受圧面
積を持つ水側圧力ピストン35から成っている。なお湯
側弁体27と水側弁体32は、それぞれ湯側1次流路2
3の湯側弁座36、水側1次流路24の水側弁座37に
臨んで設けられており、湯側全閉状態では、湯側弁座3
6に対し湯側弁体27のテーパー部分が接し、また水側
全閉状態では、水側弁座37に対し水側弁体32のテー
パー部分が接するように構成されている。さらに混合弁
本体22には、水側1次流路24の水圧を湯側圧力ピス
トン31へ導入する湯側パイロット圧導入路38と、水
側1次流路24の水圧を水側圧力ピストン35へ導入す
る水側パイロット圧導入路39と、湯側圧力ピストン3
1への導入圧を湯側2次流路40へ排出する湯側パイロ
ット圧排出路41と、水側圧力ピストン35への導入圧
を水側2次流路42へ排出する水側パイロット圧排出路
43と、湯側パイロット圧導入路38および水側パイロ
ット圧導入路39と水側1次流路24の導通面積を加減
するパイロット圧可変手段44が設けられている。湯側
弁体27を経て流量を調節された湯と、水側弁体32を
経て流量を調節された水は、それぞれ湯側2次流路40
もしくは水側2次流路42を通り、混合流路45で合流
して混ざる。混合流路45を流れる混合湯は、温度検出
器46に至り温度が検出される。制御器47は、温度検
出器46で検出された温度信号と設定手段48で設定さ
れた温度信号の比較を行ない、温度偏差を無くすように
パイロット圧可変手段44を制御する。なお、設定手段
48では出湯温度の設定の他、出湯の開始、停止の設
定、流量の設定ができるようになっている。また流量検
出器49は、混合流路45の下流かつ流量制御兼切替え
弁50の上流に設けられ、検出した流量信号を制御器4
7へフィードバックする構成にしてある。設定手段48
での出湯温度、流量、出湯開始、出湯停止等の設定指示
に従って、制御器47を介して湯水の混合流量比および
流量制御兼切替え弁50が制御される。流量制御兼切替
え弁50を経た混合湯は、カラン51やシャワー52等
の給湯対象に供給される。
【0015】次に、パイロット圧可変手段44について
詳述する。パイロット圧可変手段44は、水側1次流路
24の水圧を湯側圧力ピストン31および水側圧力ピス
トン35へ導入する湯側パイロット圧導入路38および
水側パイロット圧導入路39とに交叉するように1本の
パイロット弁軸53が設けてあり、かつパイロット弁軸
53には図2に示すように円形断面の軸表面に切り欠き
流路54およびOリング溝55が形成されており、その
パイロット弁軸53を回転させるモータ56を設けた構
成である。したがってパイロット弁軸53の回転角度位
置を制御器47の指示にてモータ56を制御することに
よって、水側1次流路24の水圧を湯側圧力ピストン3
1に導いたり、水側圧力ピストン35に導いたりの切替
えや、湯側パイロット圧導入路38および水側パイロッ
ト圧導入路39と水側1次流路24の導通面積の可変が
できる構成である。
【0016】次に、パイロット圧可変手段44について
さらに詳述する。パイロット圧可変手段44は、パイロ
ット弁軸53と、パイロット弁軸上かつパイロット弁軸
53が水側1次流路24と湯側パイロット圧導入路38
の連通を閉ざし、水側1次流路24と水側パイロット圧
導入路39の連通開度を全開する位置から、水側1次流
路24と水側パイロット圧導入路39の連通を閉ざし、
水側1次流路24と湯側パイロット圧導入路38の連通
開度を全開する位置までの回転範囲を越えようとする位
置に設けた回転規制部材57と、モータ56を備えた構
成である。
【0017】次に、湯側弁体27および水側弁体32、
湯側仕切りピストン30および水側仕切りピストン3
4、湯側圧力ピストン31および水側圧力ピストン35
について詳述する。
【0018】湯側弁体27および水側弁体32には、湯
水の流れを受けて同じ方向に回転力が発生するように、
それぞれ旋回翼58、59を形成してある。これらの旋
回翼58、59は湯側弁体27および水側弁体32の円
錘状の外周面にねじれ角を有する数枚の羽根を固着形成
したものである。つまり湯側1次流路23からの湯の流
れにより、湯側圧力ピストン31、湯側弁体27、湯側
仕切りピストン30、湯側弁軸28が共に旋回し、かつ
水側1次流路24からの水の流れにより、水側弁体3
2、水側圧力ピストン35、水側弁軸33が共に旋回す
る構成である。
【0019】次に上記実施例の作用、動作について説明
する。まず、湯側1次流路23から供給された湯の圧力
は、湯側弁体27および湯側仕切りピストン30に作用
する。一方、水側1次流路24から供給された水の圧力
は、水側弁体32および水側仕切りピストン34に作用
する。ここで制御器47からモータ56へ信号を送り、
湯側パイロット圧導入路38および水側パイロット圧導
入路39と水側1次流路24との導通面積を可変するパ
イロット圧可変手段44を駆動することにより、湯側圧
力ピストン31および水側圧力ピストン35に作用する
圧力が変化する。それにともなって、圧力バランス作用
により、湯側圧力ピストン31が連結してなる湯側弁体
27および湯側仕切りピストン30と、水側圧力ピスト
ン35が連結してなる水側弁体32および水側仕切りピ
ストン34を移動させ、湯と水の混合比を可変するよう
に作用する。例えば、パイロット圧可変手段44が水側
1次流路24と水側パイロット圧導入路39との連通開
度を増すと、水側1次流路24から水が水側パイロット
圧導入路39を通って流れ込み、水側圧力ピストン35
に作用する圧力が、水側1次流路24の圧力に近づいて
大きくなり、その圧力が水側圧力ピストン35を押すこ
とによって、水側弁体32を閉じる方向に動かす力が増
大することになる。そこで力のバランスとしては、湯側
弁体27を閉じ水側弁体32を開ける方向の力よりも、
湯側弁体27を開き水側弁体32を閉じる方向の力が勝
り、結果として図1のように水に対して湯を多く混合す
る状態になる。逆に、パイロット圧可変手段44が水側
1次流路24と水側パイロット圧導入路39との連通開
度を減少させ、水側1次流路24と湯側パイロット圧導
入路38との連通開度を増大させると、水側1次流路2
4から水が湯側パイロット圧導入路38を通って流れ込
み、湯側圧力ピストン31に作用する圧力が水側1次流
路24の圧力に近づいて大きくなり、その圧力が湯側圧
力ピストン31を押すことによって、湯側弁体27を閉
じる方向に動かす力が増大することになる。一方、水側
圧力ピストン35に作用する圧力は減少するため、この
場合、湯側弁ユニット25および水側弁ユニット26
は、湯側弁体27を閉じ水側弁体32を開ける方向に移
動し、結果として湯に対して水を多く混合する状態とな
る。このように、制御器47からの信号により、モータ
56でパイロット圧可変手段44のパイロット弁軸53
を転回し、湯側と水側の各パイロット圧導入路38、3
9と水側1次流路24との導通面積を制御することによ
って、湯と水の混合比を可変制御することができる。し
かも、湯側パイロット圧導入路38および水側パイロッ
ト圧導入路39の流路面積は、湯側弁体27および水側
弁体32や湯側仕切りピストン30および水側仕切りピ
ストン34の受圧面積と比較して桁違いに小さいため、
パイロット圧可変手段44に必要な駆動力は桁違いに小
さくできる。ちなみに従来例で必要駆動力が約1.8kg
f(17.3N)と説明したときと湯水の圧力を同じ条件
で比較すると、本実施例で湯側パイロット圧導入路38
および水側パイロット圧導入路39の流路径が2mmの場
合、必要駆動力は約1/50と極めて小さくできる。し
たがって、パイロット圧可変手段44は、低消費電力で
小型コンパクトにすることができる。つまり、パイロッ
ト圧可変手段44を、制御器47からの信号で駆動する
ことにより、湯側圧力ピストン31および水側圧力ピス
トン35に作用する圧力が変化する。それにともなっ
て、圧力バランス作用により、湯側弁ユニット26およ
び水側弁ユニット26を移動させ、湯と水の混合比を可
変することができる。しかも低消費電力で小型コンパク
トな湯水混合装置が可能になる。
【0020】また、上記実施例の湯水混合装置は前記構
成により、パイロット弁軸53の回転角度位置を制御器
47からモータ56へ信号を送ることによって制御し、
水側1次流路24の水圧を湯側圧力ピストン31に導い
たり、水側圧力ピストン35に導いたりの切替えや、湯
側パイロット圧導入路38および水側パイロット圧導入
路39と水側1次流路24との導通面積の可変をするこ
とができる。例えば、パイロット弁軸53をモータ56
が転回し、そのパイロット弁軸53に形成された切り欠
き流路54が湯側パイロット圧導入路38に背を向け、
水側パイロット圧導入路39にかかり始めその度合が増
して行くと、水側1次流路24と湯側パイロット圧導入
路38とは連通を閉ざされ、水側1次流路24と水側パ
イロット圧導入路39との導通面積が増大して行く。す
なわち水側1次流路24からの水がパイロット弁軸53
の切り欠き流路54を通り、さらに水側パイロット圧導
入路39を通り、水側圧力ピストン35に達する流路開
度が、パイロット弁軸53の切り欠き流路54が水側パ
イロット圧導入路39の方へ向くにしたがって拡大する
ためである。すると湯側弁体27が湯側弁座36に近づ
く方向に押そうとする湯側圧力ピストン31への作用圧
は低下し、水側弁体32が水側弁座37に近づく方向に
押そうとする水側圧力ピストン35への作用圧が増大す
る。逆にパイロット弁軸53をモータ56が転回し、そ
のパイロット弁軸53に形成された切り欠き流路54が
水側パイロット圧導入路39に背を向け、湯側パイロッ
ト圧導入路38にかかり始めその度合が増して行くと、
水側1次流路24と水側パイロット圧導入路39とは連
通を閉ざされ、水側1次流路24と湯側パイロット圧導
入路38の導通面積が増大して行く。すると水側弁体3
2が水側弁座37に近づく方向に押そうとする水側圧力
ピストン35への作用圧は低下し、湯側弁体27が湯側
弁座36に近づく方向に押そうとする湯側圧力ピストン
31への作用圧が増大する。以上にともなって、圧力バ
ランス作用により、湯側弁体27と湯側仕切りピストン
30および水側弁体32と水側仕切りピストン34を移
動させ、湯と水の混合比を可変するように作用する。こ
のように直径が約2〜3mm程度の細い1本のパイロット
弁軸53を回転制御するだけなので、Oリングシールし
ていてもトルク約0.1kgcm程度の極めて小さい回転駆
動力があればよく、アクチュエータとしては低電力で小
型のモータ56を1個設けるだけで湯水混合制御を可能
にすることができる。
【0021】また、上記実施例の湯水混合装置は前記構
成により、パイロット圧可変手段44にて、湯側パイロ
ット圧導入路38および水側パイロット圧導入路39と
水側1次流路24との導通面積を可変すると、湯側圧力
ピストン31および水側圧力ピストン35に作用する圧
力が変化し、湯側弁体27および水側弁体32が駆動さ
れ、湯水の混合比が変化する。しかも、一般的に水側1
次流路24の圧力は湯側1次流路23の圧力よりも高
く、湯側圧力ピストン31および水側圧力ピストン35
へは、湯側パイロット圧導入路38および水側パイロッ
ト圧導入路39を介していずれにも圧力の高い水側1次
流路24の水圧が導かれる。さらには湯側圧力ピストン
31および水側圧力ピストン35は、湯側弁体27およ
び水側弁体32や湯側仕切りピストン30および水側仕
切りピストン34と比較して、大きな受圧面積をもつ構
成にしたことによって、湯側弁ユニット25および水側
弁ユニット26を駆動するのに十分な力が得られる。ま
た、弁ユニットを湯側弁ユニット25および湯側弁ユニ
ット26の2つに分割したことによって、湯側全閉状態
では湯側弁座36に対し湯側弁体27のテーパー部分が
接し、かつ水側全閉状態では水側弁座37に対し水側弁
体32のテーパー部分が接する構成が可能となる。した
がって、例えばパイロット圧可変手段44にて湯側パイ
ロット圧導入路38と水側1次流路24との導通面積を
最小にし、水側パイロット圧導入路39と水側1次流路
24との導通面積を最大にすると、水側弁体32が水側
弁座37に接した状態で全閉し、湯側弁体27が湯側弁
座36を全開するように作用し、逆にパイロット圧可変
手段44にて湯側パイロット圧導入路38と水側1次流
路24との導通面積を最大にし、水側パイロット圧導入
路39と水側1次流路24との導通面積を最小にする
と、水側弁体32が水側弁座37を全開し、湯側弁体2
7が湯側弁座36に接した状態で全閉するように作用す
る。つまり、湯水の全閉状態での漏れ量を低減し、混合
比を広範囲に大きく変化させることが可能となる。
【0022】また、上記実施例の湯水混合装置は前記構
成により、湯側仕切りピストン31および水側仕切りピ
ストン34の径方向隙間を通って仕切りピストン間隙間
60へ流入した水もしくは湯は、閉じこめられることな
く、逃し穴29を通って湯側1次流路23へ排出され
る。しかも、湯側仕切りピストン31を水側仕切りピス
トン34や湯側弁体27、水側弁体32とほぼ同じ径の
構成にしたことによって、湯側弁ユニット25の旋回中
心軸のふれをなくし、湯側弁ユニット25およびシリン
ダ61の偏摩耗や、湯側弁ユニット25とシリンダ61
の固着を防止するように作用する。つまり、湯側弁ユニ
ット25と水側弁ユニット26の旋回中心軸のずれをな
くし、かつ湯側弁ユニット25および水側弁ユニット2
6が湯側弁軸28および水側弁軸33の軸心方向に移動
するとき湯側弁ユニット25と水側弁ユニット26が離
れて動作することによるヒステリシスの増大を防止す
る。
【0023】なお、上記実施例の湯水混合装置は、湯水
が流れると湯側弁体27、湯側仕切りピストン30、湯
側圧力ピストン31、水側弁体27、水側仕切りピスト
ン34、水側圧力ピストン35が旋回する。それは、湯
側弁体27および水側弁体32の周囲に、湯水の流れを
受けて同じ方向に回転力を発生する旋回翼58、59を
形成してあることによる。つまり、旋回翼58、59
は、湯側弁体27および水側弁体32の外周に、湯側弁
軸28および水側弁軸33の軸心に対して約40度の角
度傾斜して数枚の羽根を固着形成してあり、湯や水が湯
側1次流路23および水側1次流路24から湯側2次流
路40および水側2次流路42へ流れる際、旋回翼5
8、59へ当りながら流れるため、旋回翼に揚力が発生
し、湯側弁ユニット25と水側弁ユニット26が同方向
に旋回する。この旋回をすることによって、湯側仕切り
ピストン30および水側仕切りピストン35とシリンダ
61との間のゴミ噛み等による湯側弁ユニット25およ
び水側弁ユニット26の固着が防止できる。これは湯側
弁ユニット25および水側弁ユニット26が旋回するこ
とによって、ゴミなどの異物も同時に旋回し、一部に集
中することなく分散されて流れ去ったり、旋回すること
によって水垢等の堆積も防止できることなどの理由が考
えられる。模擬的なゴミ混入によるゴミ詰まり耐久実験
においても、旋回による湯側弁ユニット25および水側
弁ユニット26の固着防止効果は顕著である。またそれ
だけではなく、旋回翼58、59を設けた構成により、
湯側弁ユニット25および水側弁ユニット26が旋回す
ることによって、湯側弁軸28および水側弁軸33の軸
心方向に移動するときの摺動抵抗が極小にでき、パイロ
ット圧可変手段44の制御に忠実で、かつ円滑な混合比
制御が可能になるといった効果もある。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の湯水混合装置によ
れば、次の効果が得られる。
【0025】(1)湯側パイロット圧導入路および水側
パイロット圧導入路の流路面積を可変するパイロット圧
可変手段を、制御器からの信号で駆動し、湯側圧力ピス
トンおよび水側圧力ピストンに作用する圧力を変化させ
ることによって湯水の混合比を変化させる構成なので、
極めて小さい駆動力で湯と水の混合比を可変できる。し
たがって、低消費電力で小型コンパクトな湯水混合装置
が得られる。
【0026】(2)湯側パイロット圧導入路および水側
パイロット圧導入路に交叉する細い1本のパイロット弁
軸を回転して、湯側および水側のパイロット圧を可変す
る構成なので、極めて小さな回転駆動力があればよく、
アクチュエータとしては桁違いに低電力で小型のモータ
を1個設けるだけの簡単な構成でかつ小型の湯水混合装
置が得られる。
【0027】(3)モータでパイロット弁軸を駆動し、
そのパイロット弁軸の回転範囲を規制する回転規制部材
を設けた構成なので、制御器からモータへ送る回転パル
スによって、パイロット弁軸の位置を確実に把握しつつ
回転が制御でき、迅速かつ的確な混合湯温の制御が可能
となる。
【0028】(4)湯側弁体および水側弁体の周囲に、
湯水の流れを受けて同じ方向に回転力を生じる旋回翼を
設けた構成なので、ゴミ噛みや水垢等の堆積が防止でき
るとともに、円滑な動作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における湯水混合装置の断面図
【図2】同装置のパイロット圧可変手段の斜視図
【図3】従来の湯水混合装置の断面図
【符号の説明】
23 湯側1次流路 24 水側1次流路 27 湯側弁体 28 湯側弁軸 30 湯側仕切りピストン 31 湯側圧力ピストン 32 水側弁体 33 水側弁軸 34 水側仕切りピストン 35 水側圧力ピストン 36 湯側弁座 37 水側弁座 38 湯側パイロット圧導入路 39 水側パイロット圧導入路 40 湯側2次流路 41 湯側パイロット圧排出路 42 水側2次流路 43 水側パイロット圧排出路 44 パイロット圧可変手段 45 混合流路 46 温度検出器 47 制御器 48 設定手段 53 パイロット弁軸 54 切り欠き流路 56 モータ 57 回転規制部材 58、59 旋回翼
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 16/10 P 8610−3H 23/13 9132−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湯側1次流路に設けられた湯側弁座および
    湯側弁体と、前記湯側弁体に湯側弁軸を介して連結され
    た湯側仕切りピストンおよび湯側圧力ピストンと、水側
    1次流路に設けられた水側弁座および水側弁体と、前記
    水側弁体に水側弁軸を介して連結された水側仕切りピス
    トンおよび水側圧力ピストンと、前記水側1次流路の水
    圧を前記湯側圧力ピストンへ導入する湯側パイロット圧
    導入路と、前記水側1次流路の水圧を前記水側圧力ピス
    トンへ導入する水側パイロット圧導入路と、前記湯側圧
    力ピストンへの導入圧を湯側2次流路へ排出する湯側パ
    イロット圧排出路と、前記水側圧力ピストンへの導入圧
    を水側2次流路へ排出する水側パイロット圧排出路と、
    前記湯側パイロット圧導入路および前記水側パイロット
    圧導入路と前記水側1次流路の導通面積を加減するパイ
    ロット圧可変手段と、湯と水が合流する混合流路に設け
    た温度検出器と、出湯温度の設定を行う設定手段と、前
    記設定手段と前記温度検出器の信号を比較して前記パイ
    ロット圧可変手段を制御する制御器とを備えた湯水混合
    装置。
  2. 【請求項2】湯側1次流路に設けられた湯側弁座および
    旋回翼を形成した湯側弁体と、前記湯側弁体に湯側弁軸
    を介して連結された湯側仕切りピストンおよび湯側圧力
    ピストンと、水側1次流路に設けられた水側弁座および
    水流により前記湯側弁体と同方向に回転力を発生する旋
    回翼を形成した水側弁体と、前記水側弁体に水側弁軸を
    介して連結された水側仕切りピストンおよび水側圧力ピ
    ストンと、前記水側1次流路の水圧を前記湯側圧力ピス
    トンへ導入する湯側パイロット圧導入路と、前記水側1
    次流路の水圧を前記水側圧力ピストンへ導入する水側パ
    イロット圧導入路と、前記湯側圧力ピストンへの導入圧
    を湯側2次流路へ排出する湯側パイロット圧排出路と、
    前記水側圧力ピストンへの導入圧を水側2次流路へ排出
    する水側パイロット圧排出路と、前記湯側パイロット圧
    導入路および前記水側パイロット圧導入路に交叉する円
    形断面の軸表面に切り欠き流路を有するパイロット弁軸
    と前記パイロット弁軸の回転範囲を規制する回転規制部
    材と前記パイロット弁軸を正逆回転制御する1個のモー
    タからなるパイロット圧可変手段と、湯と水が合流する
    混合流路に設けた温度検出器と、出湯温度の設定を行う
    設定手段と、前記設定手段と前記温度検出器の信号を比
    較して前記パイロット圧可変手段を制御する制御器を備
    えた湯水混合装置。
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