JP3376189B2 - キクわい化ウイロイドの検出方法 - Google Patents

キクわい化ウイロイドの検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキクわい化ウイロイ
ド(CSVd)の検出方法、さらに詳しくは、該ウイロ
イドの遺伝子工学的検出方法に関する。また、本発明
は、該遺伝子工学的検出に使用するプライマーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】キクわい病(chrysanthemum stunt dise
ase)は、キクに発生する病害の一つであり、農作業中
のはさみの使用や植物個体間の摩擦によって伝搬され
る。1973年に、本病の病原は、ウイロイドであるこ
とが確認された[ウイロロジー(Virology)、第51
巻、94−101頁(1973)]。本病は、これまで
英国[アニュアル・オブ・アプライド・バイオロジー
(Annual of Applied Biology)、第74巻、第333
−348頁、(1973)]、アフリカ[プラント・デ
ィジーズ(Plant Disease)、第68巻、485−48
8頁(1984)]、ブラジル[プラント・パソロジー
(Plant Pathology)、第39巻、636−637頁、
(1990)]、中国[チャイニーズ・ジャーナル・オ
ブ・ウイロロジー(Chinese Journal of Virology)、
第4巻、366−370頁(1988)]等、世界中に
分布していることが報告されている。日本では、大沢ら
[日本植物病理会報、第43巻、372頁(197
7)]が接ぎ木によって初めてその発生を確認し報告し
た。その後、香川、栃木、北海道、静岡、和歌山、愛知
などの各地より報告されている。
【0003】本病の病徴は、キクの品種によって異なる
が、一般には次のようなものである。 (1)若い茎葉は、健全のものよりも淡緑色を帯び、ま
た、茎と大きく開いた角度をなして成長するよりはむし
ろ直立して成長する傾向がある。 (2)罹病植物は、植えてから2〜3週間後にわい化を
示し、成熟期にも健全キクの半分の高さにとどまること
がしばしばである。 (3)罹病のキクは、健全キクより1週間ぐらい早く開
花する。 (4)赤い色素を持つ品種では、赤い色素の成分が退色
する。 (5)ある品種では、花が非常に小さくなる。
【0004】本病は、直接キクの商品価値に影響するの
で、早期診断、ウイロイドフリー苗の作出、検疫に役立
つ高感度診断法が必要とされている。本病の原因となる
キクわい化ウイロイド(chrysanthemum stunt viroid、
以下、CSVdと略す)としては、これまでにオースト
ラリア分離株[ヌクレック・アシッズ・リサーチ(Nucl
eic Acids Research)、第9巻、2741−2752
頁、(1981)]とイングランド分離株[ヨーロピア
ン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(European
Journal of Biochemistry)、第121巻、249−2
57頁、(1982)]との2種が報告されており、両
者の塩基配列には高い相同性が存在している。CSVd
感染の診断法には、特定の検定植物に接種して病徴観察
を行う生物診断法のほか、リターンポリアクリルアミド
電気泳動法、CSVdのcDNAやcRNAを標識した
プローブを用いるドットブロットハイブリダイゼーショ
ン法等がある。近年、ポリメラーゼ・チェーン・リアク
ション(Polymerase Chain Reaction、PCR)法を利
用したRT−PCR法による診断も試みられている[関
西病虫研報、第35巻、7−12頁、(1993)]。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ウイロイド分子は、小
さく、抗原性が無いため、抗体を用いた血清診断法では
検出できない。生物診断法は、時間がかかるばかりでな
く、温室や高温条件を必要とし、多数の検体の場合には
実用性に欠けている。電気泳動法は、数日間で結果がわ
かるが、低ウイロイド試料では検出が難しく、また、ウ
イロイドが混合感染した試料では、バンドの有無だけで
ウイロイドを同定できない場合がある。放射性同位体
(RI)で標識したプローブを用いたハイブリダイゼー
ション法は、感度が高く、比較的多数の検定試料を同時
に検定することができるが、プローブの半減期、安全性
の面で問題があり、その実用性が限定されている。ビオ
チンやジゴキシゲニン(DIG)標識したcDNAまた
はcRNAプローブを用いたドットブロットハイブリダ
イゼーション法も報告されたが、RI標識した場合に比
べて感度が低く、感染初期のようなウイロイド濃度の低
い試料では検出できない可能性が考えられる。このよう
に、さらに検出感度の高い診断法の開発が望まれてい
る。
【0006】CSVdの特徴的な塩基配列を遺伝子増幅
法により増幅すれば、ウイロイドの存在を直接的に、ま
た高感度かつ迅速に確定することができる。さらに、感
染初期の植物でも検出できることが期待される。本発明
の目的は、遺伝子増幅法によりCSVdを検出する際
に、より効率良く増幅できるプライマーを設計するため
のCSVd上の特定の領域を明らかにし、高感度なCS
Vdの検出方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
遺伝子増幅によるキクわい化ウイロイド(CSVd)の
検出方法において、配列表の配列番号1で示される塩基
配列、とりわけ配列表の配列番号2で示される塩基配列
に相補的な塩基配列のうち、連続した15塩基以上から
なる配列もしくはその変異配列を含有するプライマーを
用いて逆転写反応を行い、cDNAを調製する工程を包
含することを特徴とするCSVd検出方法を提供するも
のである。
【0008】本発明の第2の発明は、第1の発明を用い
て得られるcDNAを鋳型とし、配列表の配列番号3で
示される塩基配列、とりわけ配列表の配列番号4、5、
および6で示される塩基配列のうち、連続した15塩基
以上からなる配列もしくはその変異配列を含有するプラ
イマーを用いて遺伝子増幅反応を行う工程を包含するこ
とを特徴とするCSVd検出方法を提供するものであ
る。
【0009】本発明の第3の発明は、第1の発明に示さ
れた方法で検体植物のCSVd感染の有無を診断するた
めのキットであって、第1の発明および第2の発明に示
されたプライマーを含有することを特徴とするCSVd
感染の診断用キットを提供するものである。
【0010】本明細書において、「変異配列を含有する
プライマー」とは、CSVdの検出が可能な範囲で、上
記のプライマーの設計に用いられる塩基配列の一部に塩
基の欠失、置換、挿入または付加などの変異を導入した
配列を含有するプライマーをいう。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の検出方法の対象となるキ
クわい化ウイロイド(CSVd)は、特に限定するもの
ではないが、例えば、オーストラリア分離株[ヌクレッ
ク・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Research)、
第9巻、2741−2752頁、(1981)]があ
り、その全塩基配列は公知である。配列表の配列番号7
に該ウイロイドの全塩基配列を示す。CSVdは環状の
RNA分子であり、その検出が可能な遺伝子増幅法の一
例としてはRT−PCR法があり、該方法にはウイロイ
ドRNAよりcDNAを合成するための逆転写プライマ
ーおよびそれと共に増幅反応に用いるPCRプライマー
が必要である。両プライマーともCSVdの塩基配列を
もとにしてその配列を設計し、化学的に合成することが
できる。また、その長さに関して特に制約はなく、CS
Vdが検出できる範囲で適当な長さのものを使用しても
問題ない。
【0012】本明細書に記載のプライマーは、全て20
塩基の合成オリゴデオキシヌクレオチドであり、各プラ
イマーの名称は、そのCSVd分子での対応する位置を
示す。プライマーの名称のうち、Rを冠したものは、ゲ
ノムRNAに相補的な配列を持つものを、Fを冠したも
のは、ゲノムRNAと相同的な配列を持つものをそれぞ
れ示す。数字は、配列表の配列番号7に示したCSVd
の塩基配列上でそれぞれのプライマーの5'−末端の塩
基が対応する塩基の位置を示す。例えば、プライマーF
134は、配列表の配列番号7に示した塩基配列中、1
34番目から153番目にかけての配列と相同的な配列
を持つ20塩基の合成オリゴデオキシヌクレオチドであ
り、プライマーR21は、配列表の配列番号7に示した
塩基配列中、21番目から2番目にかけての配列と相補
的な配列を持つ20塩基の合成オリゴデオキシヌクレオ
チドである。本発明において、Rを冠したプライマーは
逆転写プライマーとして、Fを冠したプライマーはPC
Rプライマーとして使用する。
【0013】CSVd分子のいくつかの部分を選んで逆
転写用プライマー、PCRプライマーを作製し、それら
を組み合わせてCSVdを含む試料と共に逆転写、およ
びPCR反応(RT−PCR反応)を行い、反応後のD
NA増幅の有無を調べることによって、その検出感度を
知ることができる。このRT−PCR反応には、RNA
−PCRキット(宝酒造社製)を用いることができる。
CSVdを遺伝子増幅する場合には、その第一段階とな
るRNAからcDNAへの逆転写反応の効率が増幅効率
全体、すなわち、ウイロイドの検出感度を大きく左右す
る。このため、例えば、種々の逆転写プライマーを用い
た場合の検出感度を比較することにより、逆転写の効率
に優れたプライマーを選ぶと同時に、逆転写プライマー
の設計に適したCSVd上の領域を決定する必要があ
る。
【0014】後の実施例に示すように、本発明において
作製された逆転写用プライマーのうち、プライマーR2
74およびR264を用いた場合には、特異的な増幅産
物が得られるのに対し、その両側に位置するプライマー
R186およびR348では、増幅が見られないことか
ら、該プライマーで挟まれる領域、すなわち、配列表の
配列番号7に示されるCSVdの塩基配列のうち、18
7番目から328番目かけての塩基配列が逆転写プライ
マーの設計に適していることが示された。この領域の塩
基配列を配列表の配列番号1に示す。
【0015】さらに、配列表の配列番号1に示される上
記の逆転写プライマーの設計に適した領域について、種
々の逆転写プライマーを作製し、同様にしてCSVdの
検出感度を調べることにより、逆転写プライマーの設計
に特に適した領域を決定する。配列表の配列番号7に示
されるCSVdの塩基配列のうち、230番目から27
9番目の配列をもとに設計した逆転写プライマーは、す
べて高い検出感度を示し、この領域が逆転写プライマー
の設計に特に適していることがわかる。配列表の配列番
号2に上記の逆転写プライマーの設計に特に適した領域
の塩基配列を示す。
【0016】上記の領域の塩基配列より設計した逆転写
プライマーを用いてcDNA合成を行っても、PCRプ
ライマーの選択が不適切な場合には、期待されるような
高感度が得られない。上記の領域より設計したある逆転
写プライマーに対して、いくつかのPCRプライマーを
組み合わせた場合の検出感度を比較し、増幅効率に優れ
たPCRプライマーおよびその設計に適したCSVd上
の領域を決定する必要がある。
【0017】また、後の実施例に示すように、逆転写プ
ライマーにR264またはR274を用いた場合には、
PCRプライマーF196とF326とで挟まれる領
域、すなわち、配列表の配列番号7に示されるCSVd
の塩基配列のうち、1番目から195番目および346
番目から356番目にかけての塩基配列がPCRプライ
マーの設計に適していた。配列表の配列番号3に上記の
PCRプライマーの設計に適した領域の塩基配列を示
す。さらに、逆転写プライマーの場合と同様にしてPC
Rプライマーの設計に特に適した領域を決定した。配列
表の配列番号4、5、および6にPCRプライマーの設
計に特に適した領域の塩基配列を示す。
【0018】上記の各領域の塩基配列をもとに作製され
た逆転写プライマー、PCRプライマーを使用するRT
−PCR法によるCSVdの検出感度は従来の検出方
法、すなわち、既知のプライマーを用いたRT−PCR
法または遺伝子増幅法以外の検出方法(リターンポリア
クリルアミドゲル電気泳動法、およびドットブロットハ
イブリダイゼーション法)に比べて高い検出感度を有し
ている。以上に説明したように、本発明により、CSV
dを遺伝子増幅法で感度良く検出する際に、逆転写プラ
イマーおよびPCRプライマーを設計するために適する
CSVd上の領域が決定できた。
【0019】本発明の検出方法に供する検体としては、
特に限定するものではないが、CSVd感染の疑いのあ
るキク、トマト、ジャガイモ、ジヌラ、シネラリアなど
が挙げられる。本発明に使用する遺伝子増幅法自体は、
CSVdのRNAゲノムからcDNAを合成する工程
と、該cDNAを適当なプライマー対を用いて増幅する
工程とを含む方法の全てが適応可能であり、公知の方法
および条件が採用でき、本明細書に示したRT−PCR
法のほか、RNAポリメラーゼを用いて増幅する方法
(特開平2−5864号)や鎖置換増幅法(米国特許第
5,422,252号)等が使用できる。
【0020】プライマーは、上記の領域の塩基配列をも
とに任意に設計することができるが、その設計にあたっ
てはプライマーが分子内で二次構造を形成しないような
配列を選ぶとともに、プライマーと鋳型との融解温度
(Tm値)が適当な温度になるよう注意することは言う
までもない。また、プライマーの3'−末端付近は、シ
トシン(C)、グアニン(G)の割合が高くなるように
設計することが望ましい。CSVdの検出が可能であれ
ば、プライマーは、その配列の一部に塩基の欠失、置
換、挿入または付加などの変異を有していてもよい。な
お、プライマー伸長反応の効率に大きく影響を与えるプ
ライマーの3'−末端付近については変異がないように
するか、あるいは、あっても最小限にとどめることが好
ましく、より好ましくはその5'−末端に変異を有する
ようプライマーを設計する。プライマーは、必要に応じ
て適当な修飾を施して使用することが可能である。ビオ
チンやジゴキシゲニンのようなリガンドや蛍光物質など
を付したプライマーは、増幅反応後の産物の検出を容易
にする。また、プライマーの5'−側にCSVdの塩基
配列由来ではない適当な塩基配列を付してもよい。たと
えば、RNAポリメラーゼを用いた増幅を行う場合には
RNAポリメラーゼのプロモーター配列を、また、鎖置
換法を使用する場合には使用する制限酵素の認識配列
を、それぞれプライマーの5’−側に付しておく必要が
ある。
【0021】増幅産物の検出は、常法に従い、増幅反応
後の反応液の一部をとって電気泳動を行い、エチジウム
ブロマイドでDNAを染色することにより行うことがで
きる。上記の修飾を付したプライマーを使用した場合に
はその修飾に応じた適当な検出方法を使用することもで
きる。また、増幅される塩基配列、またはその一部の配
列を含むDNA、またはRNAを標識しておけばハイブ
リダイゼーションによって増幅産物を検出することも可
能である。
【0022】本発明により得られる逆転写プライマー、
PCRプライマー(またはこれらの誘導体)を含むキッ
トを構築し、植物におけるCSVd感染の診断に用いる
ことができる。このようなキットは、増幅反応に用いる
ための緩衝液や酵素を含むことができ、さらに簡便に診
断を行うためには、植物細胞からの核酸試料の調製や増
幅産物の検出に使用される試薬類を含んでいてもよく、
常法に従い、適宜の剤形とすることができる。
【0023】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 実施例1 (1)CSVd感染キクからの低分子RNAの抽出 液体窒素で冷凍された1グラムのCSVd感染キクの葉
を乳鉢で磨砕し、1.5mlの1M K2HPO4と10
μlのメルカプトエタノールを入れて、さらに磨砕す
る。磨砕液を遠心分離して得られる上清の一部を1.5
mlのエッペンドルフチューブに移し、等量のCartrimo
x-14TM溶液(RNAアイソレーション・キット、アイ
オワ・バイオテクノロジー社製)を加え、ボルテックス
ミキサーで2分間撹拌する。12000rpm、5分間
遠心して回収される沈殿を100μlのGuanidinium溶
液(RNAアイソレーション・キット、アイオワ・バイ
オテクノロジー社製)に充分に溶かし、100μlの水
飽和フェノール:クロロホルム(1:1)を加えて撹拌
した後、遠心して回収した上層にイソプロパノールを加
えて沈殿を回収した。さらに、メトキシエタノール処理
により多糖類を除去後、臭化セチルトリメチルアンモニ
ウム(CTAB)処理により全核酸を回収した。最後に
2M LiCl処理により高分子RNAを除去し、エタ
ノール沈殿を行って回収した低分子RNAを適当な量の
TE緩衝液(10mM トリス−HCl、1mM EDT
A、pH8.3)に溶かしてこれを原液とし、10倍希
釈シリーズを作って以下の実験に用いるCSVd含有試
料とした。また、CSVdに感染していない健全キクか
らの低分子RNAの調製は上記の罹病組織からの調製と
同じ方法で行った。
【0024】(2)CSVdの種々の領域で作成したプ
ライマー対でのCSVd検出感度の比較 配列表の配列番号7に示された配列に基にして、10個
の逆転写プライマーと、10個のPCRプライマーを合
成した。逆転写プライマー、R21、R54、R80、
R89、R133、R166、R186、R264、R
274、R348の配列を配列表の配列番号8−17に
示す。また、PCRプライマー、F8、F70、F9
4、F134、F196、F233、F257、F29
7、F326の配列をそれぞれ配列表の配列番号18−
26に示す。作製された各逆転写プライマーに対して、
増幅されるDNA断片(増幅産物)が160−220b
pとなるようなPCRプライマーを選んで対にし、各プ
ライマー対を用いた場合のCSVdの検出感度をRNA
−PCRキット(宝酒造社製)を用い、キット添付の説
明書に従って以下のように調べた。
【0025】実施例1−(1)で得られたCSVd感染
植物より抽出した低分子RNA試料をTE緩衝液で10
4倍希釈したCSVd含有試料3.5μl(450ng
の葉に相当する)、終濃度1pmol/μlの逆転写プ
ライマーおよび上記のキット中の10倍濃度RNA−P
CR緩衝液、dNTP混合物、塩化マグネシウム、RN
aseインヒビター、逆転写酵素を加えた20μlの反
応液を調製し、30℃、10分間加温した後、55℃、
30分間反応させた。反応終了後、99℃、5分の熱処
理により逆転写酵素を失活させ、冷却した後、10倍濃
度RNA-PCR緩衝液、塩化マグネシウム、タックD
NAポリメラーゼ、終濃度0.2pmol/μlのPC
Rプライマーを加えて全量を100μlとした。この反
応液の上層に100μlのミネラルオイル(宝酒造社
製)を加え、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラー4
80(Thermal Cycler 480、パーキンエルマー社
製)により増幅反応を行った。反応条件は94℃、30
秒の変性→55℃、1分のアニーリング→72℃、1分
の伸長反応を1サイクルとし、30サイクルの反応を行
った。反応後、反応液の10μlを取り、2% L03ア
ガロース(宝酒造社製)を用いたゲル電気泳動を行い、
エチジウムブロマイドでDNAを染色して増幅したDN
Aを確認した。その結果を表1に示す。表中、−は特異
的な遺伝子増幅のないこと、+は特異的な遺伝子の増幅
があること、++は強い特異的増幅があることを示す。
【0026】
【表1】
【0027】(3)逆転写用プライマーの設計に適した
領域の決定 表1に示した結果より、逆転写プライマー、R186と
R348とではさまれた領域の塩基配列より作成された
プライマー、たとえば逆転写プライマーR264、R2
74を用いた場合には感度良くCSVdを検出できるこ
とが示された。この領域の塩基配列を配列表の配列番号
2に示す。
【0028】次に、この検出感度が各々のプライマーの
塩基配列によるものか、プライマーがアニーリングする
CSVd上の領域の性質によるのかを調べるため、特に
高い増幅効率を示したプライマーR264、R274の
アニーリングする領域周辺についてさらに詳細な検討を
行った。プライマーR264を基本にCSVd上でのア
ニーリング位置を3塩基ずつ5'−末端側にずらした5
種のプライマーR261、R258、R255、R25
2、R249と、逆に3'−末端側に3塩基ずつずらし
た5種のプライマーR267、R270、R273、R
276、R279を合成した。プライマーR249、R
252、R255、R258、R261、R267、R
270、R273、R276、R279の塩基配列をそ
れぞれ配列表の配列番号27〜36に示す。これらの逆
転写プライマーをそれぞれPCRプライマーF94と組
み合わせ、実施例1−(2)と同様にしてCSVdの検
出感度を調べた。この結果、上記の10種類の逆転写用
プライマーのどれを用いた場合も予想される大きさのD
NA断片の増幅が確認され、肉眼観察でその増幅量を比
べてもR264を用いた場合と顕著な差は見られなかっ
た。また、健全なキクより調製した試料を用いた反応で
は、どのプライマーを用いた場合でもDNAの増幅は見
られなかった。
【0029】このように、上記のプライマーがアニーリ
ングする領域(配列表の配列番号7に示される塩基配列
中の230番目から279番目にかけての領域に対応す
る)の塩基配列をもとに、逆転写プライマーを作製する
ことによりCSVdを極めて高感度に検出できることが
明らかになった。配列表の配列番号2に上記の領域の塩
基配列を示す。
【0030】(4)PCRプライマーの設計に適したプ
ライマー領域の決定 逆転写用プライマーR264、R274に対してPCR
プライマーF8、F70、F94、F134、F19
6、F297、およびF326をそれぞれ組み合わせ、
実施例1−(2)と同じようにしてCSVdの検出感度
を調べた。表2にその結果を示す。表中、−は特異的な
遺伝子増幅がないこと、±は特異的な遺伝子の増幅があ
るが弱いこと、+は特異的な遺伝子の増幅があること、
++は強い特異的増幅があることを示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2に示したように、R274、R264
のどちらを用いて逆転写反応を行っても、F196とF
326とではさまれた領域の塩基配列から作製されたP
CRプライマー、たとえばF134、F94、F8と組
み合わせた場合は、他のプライマーを用いた場合に比べ
て増幅能が高いことが明らかになった。この領域の塩基
配列を配列表の配列番号3に示す。この領域中で特に高
い増幅能が得られる領域を探すため、プライマーF94
を基本にCSVd上でのアニーリング位置を3塩基ずつ
5'−末端側、あるいは3'−末端側にずらしたプライマ
ー、F91、F88、F85、F82、およびF97、
F100、F103を合成した。プライマーF82、F
85、F88、F91、F97、F100、F103の
塩基配列をそれぞれ配列表の配列番号37〜43に示
す。これらのPCRプライマーと逆転写プライマーR2
64とを組み合わせた場合のCSVdの検出感度を、実
施例1−(2)と同様にして調べた。この結果、上記の
7種類のPCRプライマーのどれを用いた場合も予想さ
れる大きさのDNA断片の増幅が確認され、その増幅量
についてもPCRプライマーにF94、あるいはF8を
用いた場合と顕著な差は見られなかった。また健全のキ
クより調製した試料を用いた反応では、DNAの増幅は
見られなかった。
【0033】このように、配列表の配列番号4に示す上
記の7種類のPCRプライマーがアニーリングする領
域、配列表の配列番号5に示すPCRプライマーF8が
アニーリングする領域、および配列表の配列番号6に示
すPCRプライマーF134がアニーリングする領域の
塩基配列よりPCRプライマーを作製することにより、
CSVdの検出感度がさらに向上することが明らかにな
った。
【0034】実施例2 既知のCSVd検出方法との比較 (1)プライマー対CSVC−1/CSVS−1との検
出感度の比較 関西病虫研報、第35巻、7−12頁、(1993)に
はCSVd検出用プライマー対として逆転写プライマー
CSVC−1、およびPCRプライマーCSVS−1が
報告されている。これら両プライマーの塩基配列を配列
表の配列番号44および45に示す。このプライマー対
でのCSVd検出感度を本発明のプライマー対のものと
比較した。比較には実施例1で得られたプライマー対、
R264/F134、R264/F94、R264/F
70、R264/F8および実施例1ではCSVdを検
出できなかったプライマー対、R348/F196を用
いた。実施例1−(1)で得られたCSVd感染植物よ
り抽出した低分子RNAをTE緩衝液でそれぞれ1
4、105、106、107倍希釈したCSVd含有試料
3.5μl(450ng、45ng、4.5ng、45
0pgの葉に相当する)を使用した他は実施例1−
(2)に述べた条件でRT−PCR反応を行った。ただ
し、プライマー対CSVC−1/CSVS−1について
は、プライマーのTm値が本発明のプライマーのものよ
り低いことを考慮し、アニーリング温度を51℃とした
場合の検出感度も調べた。結果を表3に示す。表中、N
Tは実験していないことを、()内の数字はプライマー
のTm値を、51℃と55℃はPCR反応時のアニーリ
ング温度を示す。
【0035】
【表3】
【0036】表3に示すように、R264/F134、
R264/F94、R264/F8の3つのプライマー
対は、プライマー対CSVC−1/CSVS−1に比べ
て約100倍高い検出感度を示した。またこれらのプラ
イマー対ではCSVC−1/CSVS−1に見られた非
特異的増幅は認められなかった。なお、プライマー対C
SVC−1/CSVS−1についてアニーリング温度を
51℃としても、55℃の場合に比べて顕著な検出感度
の増加は見られなかったが、非特異的増幅は若干増加し
た。
【0037】(2)遺伝子増幅法以外のCSVd検出方
法との比較 本発明のCSVd検出方法の検出感度を、リターンポリ
アクリルアミドゲル電気泳動(R−PAGE)法[フィ
トパソロジー(Phytopathology)、第77巻、1588
−1591頁(1987)]、およびドットブロットハ
イブリダイゼーション法[ジャーナル・オブ・ウイロロ
ジカル・メソッズ(Journal of Virological Method
s)、第20巻、185−193頁(1988)]と比
較した。本発明の方法はプライマー対R264/F94
を用い、実施例1−(2)に示した方法で、また、R−
PAGE法は上記引用文献に示されたとおりの操作で行
った。また、ドットブロットハイブリダイゼーション法
は、pGEM−Tベクター(プロメガ社製)にCSVd
全長のcDNAをクローニングしたものを鋳型とし、D
IG−RNAラベリングキット(ベーリンガー社製)を
用いて調製したDIG標識cRNAプローブを用いて、
日本植物病理学報、第61巻、第93−102頁(19
95)に記載の方法に従って行った。
【0038】実施例1−(1)に示したCSVd感染キ
クより調製したCSVd含有試料を用いてそれぞれの方
法の検出感度を測定した結果、本発明のプライマー対R
264/F94を用いたRT−PCR法では4.5ng
のキク葉に相当する試料からも検出可能であったのに対
し、ドットハイブリダイゼーション法では4.5μg、
R−PAGE法では4.5mgのキク葉に相当する量の
試料を必要とした。すなわち、遺伝子増幅に基づく本発
明のCSVd検出方法は、ドットハイブリダイゼーショ
ン法の約103倍、またR−PAGE法の約106倍の検
出感度を有することが確かめられた。
【0039】
【発明の効果】本発明により、遺伝子増幅法の特長を最
大限に発揮して、これまで報告された検出法より高い感
度で試料中のCSVdを検出する事が可能となった。本
発明により提供されるCSVdの検出方法、および検出
用プライマーはCSVdのモニタリング、感染初期の植
物の早期診断、植物検疫、ウイロイドフリー種苗の作成
による病害予防等の分野において有用である。
【0040】
【配列表】
【0041】配列番号:1 配列の長さ:142 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: UUCCUUUAGU UUCCUUCCUC UCCUGGAGAG GUCUUCUGCC CUAGCCCGGU CUUCGAAGCU 60 UCCUUUGGCU ACUACCCGGU GGAAACAACU GAAGCUUCAA CGCCUUUUUU UCCAACCUUC 120 UUUAGCACCG GGCCAGGGAG UU 142
【0042】配列番号:2 配列の長さ:50 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: GCCCGGUCUU CGAAGCUUCC UUUGGCUACU ACCCGGUGGA AACAACUGAA 50
【0043】配列番号:3 配列の長さ:206 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: UAUUGUUCCC UCGGGACUUA CUUGUGGUUC CUG
UGGUGCA CUCCUGACCC UGCUGCUAUA 60 GCAAAGAAAA AGAAAUGAGG CGAAGAAGUC CUU
CAGGGAU CCCCGGGGAA ACCUGGAGGA 120 AGUCCGACGA GAUCGCGGUU GGGGCUUAGG ACC
CCACUCC UGCGAGACAG GAGUAAUCCU 180 AAACAGGGUU UUCACCCUUC CUUUAG
206
【0044】配列番号:4 配列の長さ:41 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: UCAGGGAUCC CCGGGGAAAC CUGGAGGAAG UCCGACGAGA U 41
【0045】配列番号:5 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: UACUUGUGGU UCCUGUGGUG 20
【0046】配列番号:6 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic RNA 配列: CUUAGGACCC CACUCCUGCG 20
【0047】配列番号:7 配列の長さ:356 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:環状 配列の種類:Genomic RNA 配列: CGGGACUUAC UUGUGGUUCC UGUGGUGCAC UCCUGACCCU GCUGCUAUAG CAAAGAAAAA 60 GAAAUGAGGC GAAGAAGUCC UUCAGGGAUC CCCGGGGAAA CCUGGAGGAA GUCCGACGAG 120 AUCGCGGUUG GGGCUUAGGA CCCCACUCCU GCGAGACAGG AGUAAUCCUA AACAGGGUUU 180 UCACCCUUCC UUUAGUUUCC UUCCUCUCCU GGAGAGGUCU UCUGCCCUAG CCCGGUCUUC 240 GAAGCUUCCU UUGGCUACUA CCCGGUGGAA ACAACUGAAG CUUCAACGCC UUUUUUUCCA 300 ACCUUCUUUA GCACCGGGCC AGGGAGUUAG CCCUUGGAAC CUUAGUAUUG UUCCCU 356
【0048】配列番号:8 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AGGAACCACA AGTAAGTCCC 20
【0049】配列番号:9 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTTGCTATAG CAGCAGGGTC 20
【0050】配列番号:10 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGACTTCTTC GCCTCATTTC 20
【0051】配列番号:11 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATCCCTGAAG GACTTCTTCG 20
【0052】配列番号:12 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCCCAACCGC GATCTCGTCG 20
【0053】配列番号:13 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATTACTCCTG TCTCGCAGGA 20
【0054】配列番号:14 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGGTGAAAAC CCTGTTTAGG 20
【0055】配列番号:15 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CGGGTAGTAG CCAAAGGAAG 20
【0056】配列番号:16 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTGTTTCCAC CGGGTAGTAG 20
【0057】配列番号:17 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATACTAAGGT TCCAAGGGCT 20
【0058】配列番号:18 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TACTTGTGGT TCCTGTGGTG
20
【0059】配列番号:19 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CGAAGAAGTC CTTCAGGGAT
20
【0060】配列番号:20 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGGGAAACCT GGAGGAAGTC 20
【0061】配列番号:21 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CTTAGGACCC CACTCCTGCG 20
【0062】配列番号:22 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTTCCTTCCT CTCCTGGAGA 20
【0063】配列番号:23 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CGGTCTTCGA AGCTTCCTTT 20
【0064】配列番号:24 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ACTACCCGGT GGAAACAACT 20
【0065】配列番号:25 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TCCAACCTTC TTTAGCACCG 20
【0066】配列番号:26 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GTTAGCCCTT GGAACCTTAG 20
【0067】配列番号:27 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGAAGCTTCG AAGACCGGGC 20
【0068】配列番号:28 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AAAGGAAGCT TCGAAGACCG 20
【0069】配列番号:29 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GCCAAAGGAA GCTTCGAAGA 20
【0070】配列番号:30 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GTAGCCAAAG GAAGCTTCGA 20
【0071】配列番号:31 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GTAGTAGCCA AAGGAAGCTT 20
【0072】配列番号:32 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CACCGGGTAG TAGCCAAAGG 20
【0073】配列番号:33 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTCCACCGGG TAGTAGCCAA 20
【0074】配列番号:34 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGTTTCCACC GGGTAGTAGC
20
【0075】配列番号:35 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AGTTGTTTCC ACCGGGTAGT
20
【0076】配列番号:36 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTCAGTTGTT TCCACCGGGT 20
【0077】配列番号:37 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TCAGGGATCC CCGGGGAAAC 20
【0078】配列番号:38 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GGGATCCCCG GGGAAACCTG 20
【0079】配列番号:39 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATCCCCGGGG AAACCTGGAG 20
【0080】配列番号:40 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCCGGGGAAA CCTGGAGGAA 20
【0081】配列番号:41 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GAAACCTGGA GGAAGTCCGA 20
【0082】配列番号:42 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ACCTGGAGGA AGTCCGACGA 20
【0083】配列番号:43 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGGAGGAAGT CCGACGAGAT 20
【0084】配列番号:44 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TTCTTTCAAA GCAGCAGGGT 20
【0085】配列番号:45 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AAAGAAATGA GGCGAAGAAG 20
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 利治 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 浅田 起代蔵 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒 造株式会社中央研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) SwissProt/PIR/GeneS eq GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq BIOSIS/WPI(DIALOG) PubMed

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遺伝子増幅によるキクわい化ウイロイド
    (CSVd)の検出方法において、配列表の配列番号2
    で示される塩基配列のうち、連続した15塩基以上から
    なる配列またはその変異配列を含有するプライマーを用
    いて逆転写反応を行ってcDNAを調製する工程を包含
    することを特徴とするCSVdの検出方法。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号7に示される塩基配列
    の8番目から153番目にかけての配列のうち、連続し
    た15塩基以上からなる配列またはその変異配列を含有
    するプライマーを用い、請求項1記載の方法で得られた
    cDNAを鋳型とした遺伝子増幅反応を行う工程を包含
    する請求項1記載のCSVdの検出方法。
  3. 【請求項3】 遺伝子増幅反応工程が、配列表の配列番
    号4、5および6で示される塩基配列のうち、連続した
    15塩基以上からなる配列またはその変異配列を含有す
    るプライマーを用いて請求項1記載方法で得られたcD
    NAを鋳型として行う請求項2記載のCSVdの検出方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のCSVdの検出方法を用
    いて検体植物のCSVd感染の有無を診断するためのキ
    ットであって、請求項1および請求項2に記載のプライ
    マーを含有することを特徴とするCSVd感染診断キッ
    ト。
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