JP3459976B2 - リンゴクロロティックリーフスポットウイルスの検出方法及び検出用プライマー - Google Patents
リンゴクロロティックリーフスポットウイルスの検出方法及び検出用プライマーInfo
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法に関し、より詳細には、リンゴクロロティックリーフ
スポットウイルス(apple chlorotic leaf spot viru
s、以下「ACLSV」という。)の複数の分離株を同時に検
出する方法、及び該方法に用いることのできるオリゴヌ
クレオチドに関する。
種類の病原ウイルスの一つで、リンゴ台木であるマルバ
カイドウを衰弱させる。世界にも広く分布し、リンゴの
他にモモ、スモモ、オウトウ、アンズを犯す重要病害で
ある。
22kDaの外皮タンパク質からなるウイルスである。従っ
て、被検植物がACLSVに感染しているかどうかの診断
は、指標植物への接ぎ木による生物検定法、外皮タンパ
ク質に対する抗体を用いた免疫検定法、例えば固相酵素
免疫検定法(enzyme-linked immunosorbent assay、以
下「ELISA」という。)、ウイルスゲノムに対する相補
的なDNA又はRNAをプローブとして用いるハイブリ
ダイゼーション法などにより行われていた。
数ヶ月から数年の検定期間を要し、さらにACLSV潜在系
統では病徴が弱いか又は病徴を示さない場合があるた
め、判定が困難である。また、ELISAやハイブリダイゼ
ーションでは、指標植物においてはACLSVを検出できる
ものの、ウイルス濃度が低いリンゴ樹から直接検出する
には感度が充分でなく、検出できるのは花弁と同時期に
採取された若葉だけである(菅野善明・吉川信幸・高橋
荘、日本植物病理学会報、第57巻、第278頁)。
増幅する方法が開発された。一つは、特定のDNA断片
を指数関数的に増幅するポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)法である(Saiki, R.K.ら、Science 239, 487-491
(1988))。もう一つは、特定のRNA断片を指数関数的
に増幅する方法で、Nucleic Acid Sequence-Based Ampl
ification (NASBA)法である(Davey and Malek, 1989,
European Patent No. EP0329822)。これらの方法はウ
イルス診断にも応用されている。すなわち、ウイルスゲ
ノムの一部の配列を指数関数的に増幅した後に、得られ
る増幅断片をゲル電気泳動やハイブリダイゼーションで
検出することにより、非常に高感度にウイルスを検出す
ることができる。さらに、より高感度にウイルス等を検
出する方法として、ネスティドPCRやネスティドNASB
A(Kievits, T.ら、J. Virol. Methods 35, 273-286 (1
991))が開発されている。
性の違う分離株(潜在系から強毒系)がある。一方、リ
ンゴ、スモモ及びオウトウが保毒するACLSVのゲノムの
全塩基配列がそれぞれ決定されており(German, S.ら、
Virology, Vol. 179, 104-112 (1990), Sato, K.ら、J.
Gen. Virol., Vol. 74, 1927-1931 (1993), German,S.
ら、Arch. Virol., Vol. 142, 833-841 (1997))、それ
らの間で塩基配列を比較すると、多くの領域で配列の違
いが認められる(相同性:76〜82%)。従って、リンゴ
樹の保毒する病原性の違うACLSV分離株間で、ゲノムの
塩基配列に違いがある可能性が考えられる。さらに、リ
ンゴ樹が保毒する各ACLSV分離株は複数の塩基配列を含
むヘテロな集団であることが判明している(中原ら、日
本植物病理学会報、第64巻605頁 (1998))。従って、上
述の遺伝子増幅法をACLSVの検出に応用する場合、あるA
CLSVゲノムに対して設計した一種類のプライマーでは、
全てのACLSV分離株のゲノム配列を増幅することはでき
ないと考えられる。リンゴ樹が保毒するACLSVの検出方
法として遺伝子増幅法を用いた方法は非常に有望である
が、上述のように、従来の方法は、ACLSV分離株全てを
診断するには適していない。
のACLSV分離株を同時に被検植物から直接検出できる高
感度診断法を提供することにある。
を解決するために鋭意研究を行った結果、病原性の異な
る複数のACLSV分離株のゲノムRNAに基づいて設計し
た複数組のプライマーを用いる遺伝子増幅法により、該
複数のACLSV分離株の全てをリンゴ樹から直接検出でき
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
織から抽出したRNAを鋳型として使用し、リンゴクロ
ロティックリーフスポットウイルスの複数の分離株のゲ
ノムRNAの第1の部分領域を増幅し得る第1の相同プ
ライマー及び第1の相補プライマーを用いる核酸増幅を
行って第1の増幅産物を取得し;次いで(ii)前記第1
の増幅産物を鋳型として使用し、リンゴクロロティック
リーフスポットウイルスの前記複数の分離株のゲノムR
NAの前記第1の部分領域に含まれる第2の部分領域を
増幅し得る第2の相同プライマー及び第2の相補プライ
マーを用いる核酸増幅を行って第2の増幅産物を取得す
る;ことにより、前記被検植物からリンゴクロロティッ
クリーフスポットウイルスを検出する方法を提供する。
ットウイルスの前記複数の分離株は、P205株、P195株、
P195L株、PK32株、PK51株、P142株、P143株、P202株、P
K5株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO41株
及びB81株であることが好ましい。
2又は3で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチ
ドであり、かつ前記第2の相同プライマーは、(i)前
記第1の相同プライマーが配列番号1で表わされる塩基
配列を含むオリゴヌクレオチドである場合には、配列番
号2、3若しくは4で表わされる塩基配列を含むオリゴ
ヌクレオチド;(ii)前記第1の相同プライマーが配列
番号2で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチド
である場合には、配列番号3若しくは4で表わされる塩
基配列を含むオリゴヌクレオチド;又は(iii)前記第
1の相同プライマーが配列番号3で表わされる塩基配列
を含むオリゴヌクレオチドである場合には、配列番号4
で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチド;であ
ることが好ましい。
号6、7又は8で表わされる塩基配列を含むオリゴヌク
レオチドであり、かつ前記第2の相補プライマーは、
(iv)前記第1の相補プライマーが配列番号6で表わさ
れる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである場合に
は、配列番号5で表わされる塩基配列を含むオリゴヌク
レオチド;(v)前記第1の相補プライマーが配列番号
7で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであ
る場合には、配列番号5若しくは6で表わされる塩基配
列を含むオリゴヌクレオチド;又は(vi)前記第1の相
補プライマーが配列番号8で表わされる塩基配列を含む
オリゴヌクレオチドである場合には、配列番号5、6若
しくは7で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチ
ド;であることが好ましい。
ーは配列番号3で表わされる塩基配列を含むオリゴヌク
レオチドであり、前記第2の相同プライマーは配列番号
4で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであ
り、前記第1の相補プライマーは配列番号6で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、かつ前記
第2の相補プライマーは配列番号5で表わされる塩基配
列を含むオリゴヌクレオチドである。前記被検植物は、
リンゴ、モモ、スモモ、オウトウ又はアンズであること
が好ましい。また、前記組織は、花弁、葉又は樹皮であ
ることが好ましい。
ィックリーフスポットウイルスの複数の分離株のゲノム
RNAの第1の部分領域を増幅し得る相同プライマー及
び相補プライマー;並びに(ii)リンゴクロロティック
リーフスポットウイルスの前記複数の分離株のゲノムR
NAの前記第1の部分領域に含まれる第2の部分領域を
増幅し得る相同プライマー及び相補プライマー;を含
む、被検植物からリンゴクロロティックリーフスポット
ウイルスを検出するためのプライマーセットを提供す
る。
ットウイルスの前記複数の分離株は、P205株、P195株、
P195L株、PK32株、PK51株、P142株、P143株、P202株、P
K5株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO41株
及びB81株であることが好ましい。
は、配列番号1〜4で表わされる塩基配列を含むオリゴ
ヌクレオチドからなる群より選択される2種類の相同プ
ライマー、及び配列番号5〜8で表わされる塩基配列を
含むオリゴヌクレオチドからなる群より選択される2種
類の相補プライマーを含み、より好ましくは、配列番号
3〜6で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチド
を含む。
から抽出したRNAを鋳型として使用し、リンゴクロロ
ティックリーフスポットウイルスの複数の分離株のゲノ
ムRNAの第1及び第2の部分領域を増幅し得る第1及
び第2の相同プライマー並びに第1及び第2の相補プラ
イマーを用いる核酸増幅を行って第1の増幅産物を取得
し;次いで(ii)第1の増幅産物を鋳型として使用し、
リンゴクロロティックリーフスポットウイルスの前記複
数の分離株のゲノムRNAの第3及び第4の部分領域を
増幅し得る第3及び第4の相同プライマー並びに第3及
び第4の相補プライマーを用いる核酸増幅を行って第2
の増幅産物を取得する;ことにより、前記被検植物から
リンゴクロロティックリーフスポットウイルスを検出す
る方法を提供する。
位置関係については、第1の部分領域及び第2の部分領
域が、それぞれ第3の部分領域及び第4の部分領域を内
包することが必要であり、好ましくは、第4の部分領域
が第2の部分領域に内包され、第2の部分領域が第3の
部分領域に内包され、第3の部分領域が第1の部分領域
に内包されるようにする。
ットウイルスの前記複数の分離株は、P205株、P195株、
P195L株、PK32株、PK51株、P142株、P143株、P202株、P
K5株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO41株
及びB81株であることが好ましい。
表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、
前記第2の相同プライマーは配列番号3で表わされる塩
基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、前記第3の相
同プライマーは配列番号2で表わされる塩基配列を含む
オリゴヌクレオチドであり、前記第4の相同プライマー
は配列番号4で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレ
オチドであり、前記第1の相補プライマーは配列番号8
で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであ
り、前記第2の相補プライマーは配列番号6で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、前記第3
の相補プライマーは配列番号7で表わされる塩基配列を
含むオリゴヌクレオチドであり、かつ前記第4の相補プ
ライマーは配列番号5で表わされる塩基配列を含むオリ
ゴヌクレオチドであることが好ましい。
オウトウ又はアンズであることが好ましい。また、前記
組織は、花弁、葉又は樹皮であることが好ましい。さら
に、本発明は、(i)リンゴクロロティックリーフスポ
ットウイルスの複数の分離株のゲノムRNAの第1の部
分領域を増幅し得る相同プライマー及び相補プライマ
ー;(ii)リンゴクロロティックリーフスポットウイル
スの複数の分離株のゲノムRNAの第2の部分領域を増
幅し得る相同プライマー及び相補プライマー;(iii)
リンゴクロロティックリーフスポットウイルスの複数の
分離株のゲノムRNAの第3の部分領域を増幅し得る相
同プライマー及び相補プライマー;並びに(iv)リンゴ
クロロティックリーフスポットウイルスの前記複数の分
離株のゲノムRNAの第4の部分領域を増幅し得る相同
プライマー及び相補プライマー;を含む、被検植物から
リンゴクロロティックリーフスポットウイルスを検出す
るためのプライマーセットを提供する。
位置関係については、第1の部分領域及び第2の部分領
域が、それぞれ第3の部分領域及び第4の部分領域を内
包することが必要であり、好ましくは、第4の部分領域
が第2の部分領域に内包され、第2の部分領域が第3の
部分領域に内包され、第3の部分領域が第1の部分領域
に内包されるようにする。
ットウイルスの前記複数の分離株は、P205株、P195株、
P195L株、PK32株、PK51株、P142株、P143株、P202株、P
K5株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO41株
及びB81株であることが好ましい。また、上記プライマ
ーセットは、配列番号1〜8で表わされる塩基配列を含
むオリゴヌクレオチドを含むことが好ましい。
抽出、ACLSV検出用合成オリゴヌクレオチドプライマー
を用いる遺伝子増幅反応及び該増幅反応により得られる
増幅産物の検出を含む。以下、これらの各工程を詳細に
説明する。
植物組織から全RNAを抽出し、これを増幅のための鋳
型として用いる。また、ACLSVのゲノムRNAは宿主植
物のmRNAと同様に3'末端にアデニンの連続配列(ポ
リA)が付加されているため、被検植物組織からmRN
Aを抽出して鋳型に用いることもできる。さらに、ウイ
ルス粒子を分離後、ウイルスゲノムRNAを抽出して鋳
型に用いることもできる。
株が感染し得る植物であればよく、特に限定されない
が、好ましくはリンゴ、モモ、スモモ、オウトウ又はア
ンズ、より好ましくはリンゴである。また、上記組織
は、ACLSVのいずれかの分離株が感染し得る組織であれ
ばよく、特に限定されないが、好ましくは花弁、葉又は
樹皮である。
えば、該組織を液体窒素で凍結後、その細胞組織を磨砕
し、グアニジウムチオシアネートやフェノール・クロロ
フォルム溶液等で全RNAを抽出した後にエタノール沈
殿等することにより行うことができる。被検植物組織か
らのmRNAは、前記全RNA又は組織の磨砕液からオ
リゴdTセルロース等により精製することができる。具体
的な操作方法は、Molecular Cloning(Maniatisら、A L
aboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Pr
ess, 1982)等に記載されている。このような全RNA
又はmRNAの抽出・精製は、市販のRNA抽出キット
を用いて行うこともできる。被検植物組織からのウイル
スゲノムRNAの抽出は、ウイルス粒子に対する抗体に
より組織磨砕液から簡便に分離して行うイムノキャプチ
ャー法(Jansenら、Proc. Natl.Acad. Sci. USA 87, 28
67-2871(1990))等、公知の方法をACLSVに適用して行う
ことができる。
ドプライマーを用いる遺伝子増幅反応 本発明のウイルス検出方法では、上記(1)で得られる
RNA試料を鋳型として用い、ACLSV検出用合成オリゴ
ヌクレオチドプライマーを用いる遺伝子増幅反応を行
う。
R法、ネスティドNASBA法等のネスティド(nested)様
式の増幅反応を用いる。特に、デュアルネスティドPC
R法、デュアルネスティドNASBA法等は有用である。こ
れらの詳細については後述するが、通常のネスティドP
CR法又はネスティドNASBA法を用いる場合には少なく
とも2種の相同プライマー及び少なくとも2種の相補プ
ライマーが必要となり、デュアルネスティドPCR法又
はデュアルネスティドNASBA法を用いる場合には少なく
とも4種の相同プライマー及び少なくとも4種の相補プ
ライマーが必要となる。
るプライマーは、ACLSVの複数の分離株のゲノムRNA
の部分領域を増幅し得るものであり、これは、該複数の
分離株のゲノムRNAの間で保存性の高い領域(保存領
域)に基づいて設計することができる。ここで、上記複
数の分離株は本発明のウイルス検出方法によって同時に
検出しようとする分離株である。ただし、検出対象とな
る分離株はプライマーの設計に用いたものに限定される
ものではなく、設計されたプライマーにより検出し得る
分離株、すなわち、上記保存領域を有する分離株であれ
ばいずれも検出対象とすることができる。このようなAC
LSV分離株は当業者に公知のものであってよく、特に限
定されないが、例えば、P205株、P195株、P195L株、PK3
2株、PK51株、P142株、P143株、P202株、PK5株、P125
株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO41株、B81株等が
挙げられる。ここに挙げた16種の分離株は、農林水産
省果樹試験場リンゴ支場病害研究室(岩手県盛岡市下厨
川字鍋屋敷92)で保存されている、マルバカイドウに対
する病原性の異なるACLSV分離株である。
ムRNA又はそのcDNAの塩基配列を比較することに
より特定することができる。このような塩基配列は、当
業者に公知のヌクレオチド配列データベース、例えばGe
nBank等を検索することにより容易に入手することがで
き、また、新たに配列決定したものを用いることもでき
る。例えば、上記複数の分離株として、P205株、P195
株、P195L株、PK32株、PK51株、P142株、P143株、P202
株、PK5株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO
41株及びB81株を用いる場合には、これらのゲノムにお
ける3'末端部分のcDNA塩基配列である配列番号11
〜42で表わされる塩基配列(これらのcDNA配列中
に未決定の領域が存在するため、それぞれ前半と後半に
分けて示す。);配列番号11(P205株前半)及び配列
番号12(P205株後半):配列番号13(P195株前半)
及び配列番号14(P195株後半):配列番号15(P195
L株前半)及び配列番号16(P195L株後半):配列番号
17(PK32株前半)及び配列番号18(PK32株後半):
配列番号19(PK51株前半)及び配列番号20(PK51株
後半):配列番号21(P142株前半)及び配列番号22
(P142株後半):配列番号23(P143株前半)及び配列
番号24(P143株後半):配列番号25(MK8株前半)
及び配列番号26(MK8株後半):配列番号27(B81株
前半)及び配列番号28(B81株後半):配列番号29
(P202株前半)及び配列番号30(P202株後半):配列
番号31(PK5株前半)及び配列番号32(PK5株後
半):配列番号33(PI25株前半)及び配列番号34
(PI25株後半):配列番号35(MK1株前半)及び配列
番号36(MK1株後半):配列番号37(MO31株前半)
及び配列番号38(MO31株後半):配列番号39(MO41
株前半)及び配列番号40(MO41株後半):配列番号4
1(MK9株前半)及び配列番号42(MK9株後半);を用
いることができる。このうち、P205株のcDNA塩基配
列についてはGenBankに登録されている(登録番号:D14
996)。
DNA塩基配列は、上記配列番号11〜42を決定した
方法と同様の方法を用いて決定することができる。すな
わち、まず、既にゲノムRNAの全塩基配列が決定され
ているリンゴ、スモモ及びオウトウから分離された3つ
のACLSV分離株において相同な配列を示す部分に基づ
き、合成オリゴヌクレオチドプライマーをいくつか設計
する。次いで、ACLSVの濃度が比較的高い花弁若しくは
同時期の若葉をそれぞれの分離株を保毒するリンゴ樹か
ら採取して全RNAを抽出する。この全RNAを鋳型と
し、上記の合成オリゴヌクレオチドプライマーにより逆
転写及びPCRを行って、良好に増幅された増幅産物を
配列決定の対象とする。
NA塩基配列を決定するためには、相同プライマー:5'
-GAAGATCGCAGAAGGGGATATTC-3'(配列番号9)、及び相
補プライマー:5'-GTCTACAGGCTATTTATTATAAG-3'(配列
番号10)の組み合わせをプライマーとして用いること
ができ、これにより、その分離株のゲノムにおける3'末
端部分約1800塩基のcDNAを増幅することができる。
は、はじめに増幅に用いた上記のプライマーで、このc
DNA断片を鋳型にシークエンス反応を行うことにより
決定することができ、さらに決定した配列を基づいて新
たなプライマーを合成し、同様に塩基配列を決定するこ
とができる。これを繰り返してcDNA断片の塩基配列
のほぼ全てを決定することができる。
る塩基配列のアライメントを取ることにより特定するこ
とができる。複数の配列のアライメントを取るには、当
業者に公知の方法を用いることができるが、例えば、市
販のソフトウエアを用いることもできる。このようなア
ライメント(配列比較)に基づいてプライマー設計の基
礎となる保存領域を特定するには、特定される保存領域
の塩基配列全てが完全に相同である必要はないが、プラ
イマーを設計したときに3'末端となる部分の近辺では保
存性が特に高くなるようにする。これは、プライマーと
標的ACLSVゲノムとの相補性は非常に重要で、特に、プ
ライマーの塩基配列の3'末端付近が標的と相補的に結合
しない場合には、増幅効率が著しく低下してしまうから
である。それぞれのプライマーの塩基数は、通常プライ
マーとして用いられる塩基数であればよく、特に限定さ
れないが、好ましくは16塩基以上、より好ましくは2
0塩基以上とする。設計されるプライマーによって増幅
される断片の塩基数は、通常のDNA断片分離法、例え
ば電気泳動法によって分離可能な塩基数であればよく、
特に限定されないが、好ましくは100塩基〜2000
塩基、より好ましくは150塩基〜1000塩基とす
る。
株、P195株、P195L株、PK32株、PK51株、P142株、P143
株、P202株、PK5株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO
31株、MO41株及びB81株とした場合の、これらの配列の
アライメントを示す図を図1〜5に示す。これらの配列
比較図に基づいて保存領域を特定し、全分離株のcDN
Aが増幅されるように複数の塩基配列からなるオリゴヌ
クレオチドを設計することができる。設計されるオリゴ
ヌクレオチドの具体的な塩基配列は特に限定されない
が、例えば、配列番号1〜4で表わされる塩基配列(相
同プライマー)及び配列番号5〜8で表わされる塩基配
列(相補プライマー)を挙げることができ、これらの設
計の基となる保存領域を図1〜5の比較配列の上部(示
された番号は配列番号に対応する。)に示す。ここで、
配列番号1〜4はそれぞれACLSVゲノム上の5'上流域か
ら下流域に順に設計された相同プライマーである。ま
た、配列番号5〜8は同様にそれぞれ5'上流域から下流
域に設計された相補プライマーである。
ー及び相補プライマーを常法に従って合成し、これを用
いて遺伝子増幅法を行う。この際に鋳型として用いるの
は、上記(1)で得られるRNA試料である。
スティド様式の遺伝子増幅法として知られるいかなる方
法をも用いることができるため、特に限定されないが、
好ましくはネスティドPCR法を用いる。このような方
法は、通常の遺伝子増幅法よりも検出感度が高いという
利点を有するものである。以下、ネスティドPCRを用
いた方法を詳述する。
列を増幅する場合、PCRの前に逆転写酵素によるcD
NA合成を行う必要がある。逆転写酵素としては、当業
者に公知のものを用いることができ、特に限定されない
が、通常はレトロウイルス等の逆転写酵素、例えば、市
販のAMV逆転写酵素XL(Life Sciences社)を利用するこ
とができる。逆転写反応に用いるプライマーとしては、
第1鎖cDNA合成に用いられることが知られているプ
ライマー、例えば、ランダムプライマー等を用いること
ができるが、後に行うPCRによって増幅しようとする
配列に特異的なプライマーを用いることもできる。この
ような特異的プライマーとしては、上述のようにして設
計される相補プライマー、好ましくは配列番号5〜8で
表わされる塩基配列を有するプライマーを使うことが可
能である。ただし、後に行う2回目のPCRで使用する
相補プライマーよりも、ACLSVゲノムにおいて5'側上流
域に設計したプライマーは使えない。上記のようなcD
NA合成は、通常のRT−PCRにおける第1鎖cDN
A合成に用いられる方法により、当業者であれば容易に
行うことができる。逆転写とPCRを同一の反応液で行
うことのできるキット、例えばRNA PCRキット(Gene Am
p EZ rTth RNA PCR kit、パーキンエルマー社)を使う
ことにより操作を簡素化できる。
型にしてネスティドPCRを行う。PCR法は、鋳型
(ここでは上記cDNA)への相同プライマーのアニー
リング、耐熱性DNAポリメラーゼによる伸長反応によ
りセンス鎖のDNAを合成し、その後は、反応液の温度
を変化させることにより、熱変性、センス鎖及びアンチ
センス鎖DNAに対する相補プライマー及び相同プライ
マーのアニーリング、並びに耐熱性DNAポリメラーゼ
による伸長をこの順番で行うサイクル反応を30〜50回程
度繰り返し、結果として標的配列の2本鎖DNAを指数
関数的に(105-8倍程度)増幅する方法である。詳しい原
理については、例えばMolecular Cloning(Maniatis
ら、A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Labora
tory Press, 1982)に記載されている。PCRでは、標
的遺伝子配列を増幅するためにその両末端部分の20〜30
塩基の配列を持つ合成オリゴヌクレオチドのプライマー
組を用いる。ネスティドPCRは標的遺伝子配列を増幅
するために2回の連続したPCRを行う。その際、2回
目のPCRは、1回目のPCR産物を鋳型にして、1回
目のPCRに用いた相同プライマーより3'側下流域に設
計した相同プライマーと、1回目の相補プライマーより
5'側上流域に設計した相補プライマーによって、より短
い配列を増幅する。こうすることにより、1回目に非特
異的に増幅された配列は2回目には増幅されず、増幅さ
れる配列の特異性が向上して、結果として検出感度が向
上する。
上述のようにして設計した相同プライマー及び相補プラ
イマーを用いてネスティドPCRを行う。該相同プライ
マーとしては、好ましくは配列番号1〜4で表わされる
塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを用いる。該相補プ
ライマーとしては、好ましくは配列番号5〜8で表わさ
れる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを用いる。配列
番号1〜4で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオ
チドは、それぞれ上記したようにACLSVゲノム上の5'上
流域から下流域に向けて順に設計された相同プライマー
である。また、配列番号5〜8で表わされる塩基配列を
含むオリゴヌクレオチドは、それぞれ5'上流域から下流
域に向けて順に設計された相補プライマーである。従っ
て、例えば、配列番号1〜4から2つを選び、配列番号
の小さい方を1回目、残りを2回目のPCRに相同プラ
イマーとして用いる。同様に、配列番号5〜8から2つ
を選び、配列番号の大きい方を1回目、残りを2回目の
PCRに用いればよい。
ィドPCRは、公知の方法により、当業者であれば容易
に行うことができるが、市販のキットを用いて行うこと
もできる。例えば、上記の逆転写反応及び1回目のPC
RをRNA PCRキット(Gene Amp EZ rTth RNA PCR kit、
パーキンエルマー社)を用いて行い、2回目のPCRを
耐熱性DNAポリメラーゼ(TaKaRa Ex Taq、宝酒造
製)を用いて行うことができる。
伝子増幅法は、上記のような通常のネスティドPCRで
あってもよいが、本発明者らが開発したデュアルネステ
ィドPCRを用いることもできる。
低い。それはいくつかの要因による制限があるからであ
り、その要因の1つは使用するプライマーである。すな
わち、PCRの増幅効率は、2つのプライマーのうち、
標的と正確にアニールする効率の低い方により制限され
ることになる。そこで、本発明者らは、ネスティドPC
Rの各PCR反応において2組のプライマーペア(計4
つのプライマー)を加えて行うことにより、制限要因と
なっているプライマー側からのDNA合成を別のプライ
マーからのDNA合成により補うことができ、これによ
り増幅効率が向上することを見出した。この方法が上述
のデュアルネスティドPCRである。
ネスティドPCRを利用するには、上述のネスティドP
CRにおいて、1回目のPCR及び2回目のPCRにそ
れぞれ2組ずつのプライマーペアを用いる。この場合に
は、1回目のPCRに用いる2組のプライマーペアによ
り増幅されるべき第1の部分領域及び第2の部分領域
が、それぞれ2回目のPCRに用いる2組のプライマー
ペアにより増幅されるべき第3の部分領域及び第4の部
分領域を内包することが必要であり、好ましくは、第4
の部分領域が第2の部分領域に内包され、第2の部分領
域が第3の部分領域に内包され、第3の部分領域が第1
の部分領域に内包されるようにする。
おいて配列番号1〜8で表わされる塩基配列を含むオリ
ゴヌクレオチドをプライマーとして用いる場合には、1
回目のPCRを配列番号1、3、6及び8の4つのプラ
イマーを用いて行い、2回目のPCRを配列番号2、
4、5及び7の4つのプライマーを用いて行うことがで
きる。これにより、通常のネスティドPCRに比べて増
幅効率の安定的な向上が見られる。上記の場合におい
て、1回目のPCRで配列番号1、2、7及び8のプラ
イマー、2回目のPCRで配列番号3、4、5及び6の
プライマーを用いてもよいように考えられるが、このよ
うに行った場合、逆に増幅効率の低下が見られる。この
理由はわからないがDNAポリメラーゼの5'-3'エクソ
ヌクレアーゼ活性が原因になっている可能性があると思
われる。
象とするACLSVはRNAゲノムを有するウイルスである
ため、上記のPCRに代えて、NASBA法(Nucleic Acid
Sequence Based Amplification, Davey and Malek, 198
9, European Patent No. EP0329822)を用いることがで
きる。NASBA法は、RNAを鋳型として該RNAに相補
的なRNA(アンチセンス鎖)を増幅するRNA特異的
増幅法であり、その原理は、例えば、以下のようなもの
である。なお、ここで用いる相補プライマーは、その5'
末端にT7RNAポリメラーゼのプロモータ配列が付加
されている。
ス鎖)にアニールする。 (b)AMV-RT(逆転写酵素)を用いる伸長反応により、
第1鎖cDNAが合成される。 (c)上記(b)により得られる標的RNA/第1鎖c
DNAハイブリッドの標的RNAはRNaseHにより分解さ
れ、第1鎖cDNA(アンチセンス鎖)は1本鎖とな
る。このとき、1本鎖のRNAは、RNaseHの基質とはな
らないので、分解されない。
DNAに相同プライマーがアニールする。 (e)1本鎖cDNAにアニールした相同プライマーは
AMV-RTのDNAポリメラーゼ活性によって伸長され、こ
れにより、次のRNA増幅の鋳型とT7RNAポリメラ
ーゼのプロモータが2本鎖DNAとなる。 (f)T7RNAポリメラーゼがこのプロモータ配列を
認識し、相同プライマーの5'末端までの、標的RNAの
アンチセンス鎖RNAのコピーを多数合成する。
Aに相同プライマーがアニールし、AMV-RTによって第1
鎖cDNA(センス鎖)が合成される。これにより生ず
るRNA/cDNAハイブリッドのRNAがRNaseHによ
り分解され、前記第1鎖cDNAが1本鎖となる。この
1本鎖cDNAの3'末端に相補プライマーがアニール
し、該相補プライマーはAMV-RTにより伸長され、次のR
NA増幅の鋳型とT7RNAポリメラーゼのプロモータ
が2本鎖DNAとなり、多数のRNA(アンチセンス
鎖)のコピーの生産が誘導される。このようなステップ
が一定温度で連続的に起こることにより、標的RNAの
アンチセンス鎖が指数関数的に増幅される。
の説明を参照することにより、当業者であれば容易に実
施することができる。また、上記NASBA法は、NASBA Amp
lification Kit(ORGANON TEKNIKA)等の市販のキット
を用いることにより、簡便に行うことができる。本発明
のウイルス検出法において上記NASBAを用いる場合に
は、PCRの場合と同様に、ネスティドNASBA法(Kievi
ts, T.ら、J. Virol. Methods 35, 273-286 (1991))又
はデュアルネスティドNASBA法を用いる。
は、2回のNASBAを行う。1回目のNASBAは、上記(1)
で得られるRNA試料を鋳型とし、上記ネスティドPC
Rにおける1回目のPCRの場合と同様の相同プライマ
ー及び相補プライマーを用いて行う。これにより、標的
RNAの相補鎖に相当するRNAが増幅産物として得ら
れる。次いで、該増幅産物を鋳型とし、上記ネスティド
PCRにおける2回目のPCRの場合と同様の相同プラ
イマー及び相補プライマーを用いて、2回目のNASBAを
行う。ここで、2回目のNASBAにおける鋳型との関係で
は、2回目のPCRにおいて相同プライマーとして用い
たものが相補プライマーとして使用され、逆に相補プラ
イマーとして用いられたものが相同プライマーとして使
用される点に注意すべきである。なお、ここで用いる相
補プライマー(これは、2回目のNASBAにおいては、鋳
型(アンチセンス鎖)との関係では相補プライマーであ
り、ACLSVのゲノムRNA(センス鎖)との関係では相
同プライマーである)はいずれも、その5'末端にT7R
NAポリメラーゼのプロモータ配列が付加されている。
は、1回目及び2回目の各NASBAにおいて、それぞれ2
本ずつの相同プライマー及び相補プライマーを用いる点
を除き、上記通常のネスティドNASBA法と同様に行うこ
とができる。使用する相同プライマー及び相補プライマ
ーとしては、上記デュアルネスティドPCRについて記
載したものを同様に用いることができる。ここで、2回
目のNASBAにおける鋳型との関係では、2回目のPCR
において相同プライマーとして用いたものが相補プライ
マーとして使用され、逆に相補プライマーとして用いら
れたものが相同プライマーとして使用される点に注意す
べきである。なお、ここで用いる相補プライマー(これ
は、2回目のNASBAにおいては、鋳型(アンチセンス
鎖)との関係では相補プライマーであり、ACLSVのゲノ
ムRNA(センス鎖)との関係では相同プライマーであ
る)はいずれも、その5'末端にT7RNAポリメラーゼ
のプロモータ配列が付加されている。
クリルアミドゲル電気泳動により分離した後、臭化エチ
ジウム染色等により検出できる。この場合には、電気泳
動により予想される増幅断片の分子量からACLSVのゲノ
ム由来の増幅断片であるかどうかを判断することができ
る。ただし、増幅断片の分子量だけでなく、増幅産物に
対するcDNAプローブによるハイブリダイゼーション
により特異性を確認することが好ましい。その方法とし
ては、常法のドットブロットハイブリダイゼーションの
他、マイクロプレートハイブリダイゼーションなどが挙
げられる。さらに、PCR反応と同時にハイブリダイゼ
ーションによる特異性検定を行うことができるPCR/RT-P
CRタックマン法(パーキンエルマー社)が公知の技術と
して利用できる。
することのできるプライマーセットに関する。該プライ
マーセットに含まれる各プライマーは、上述のようにし
て設計することができる。
ド様式の増幅方法、例えばネスティドPCR、ネスティ
ドNASBA等に用いるためのものである場合には、2種の
相同プライマー及び2種の相補プライマーを含む。この
ようなプライマーセットは、好ましくは、配列番号1〜
4で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドから
なる群より選択される2種類の相同プライマー、及び配
列番号5〜8で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレ
オチドからなる群より選択される2種類の相補プライマ
ーを含み、より好ましくは、配列番号3〜6で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを含む。
ネスティド様式の増幅方法、例えばデュアルネスティド
PCR、デュアルネスティドNASBA等に用いるためのも
のである場合には、4種の相同プライマー及び4種の相
補プライマーを含み、好ましくは、配列番号1〜8で表
わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを含む。
用いるためのものである場合には、1回目のNASBAに用
いるための相補プライマー及び2回目のNASBAに用いる
ための相同プライマー(これは、2回目のNASBAの鋳型
(アンチセンス鎖)との関係では相補プライマーである
が、ACLSVのゲノムRNA(センス鎖)との関係では相
同プライマーである)はいずれも、その5'末端にT7R
NAポリメラーゼのプロモータ配列が付加されているこ
とが好ましい。
るプライマー以外の試薬類を本発明のプライマーセット
に加えて、ACLSV検出用キットとすることもできる。こ
のような試薬類としては、RNA抽出用試薬、PCR用
試薬若しくはNASBA用試薬、電気泳動用試薬などが挙げ
られるが、これらに限定されない。前記RNA抽出用試
薬としては、例えば、粉砕用緩衝液、グアニジンチオシ
アン酸塩、フェノール、β−メルカプトエタノール、S
DS、クロロホルム等が挙げられる。前記PCR用試薬
としては、例えば、Tris-HCl、KCl、MgCl2、各種dNT
P、Taq DNAポリメラーゼ、水等が挙げられる。前記NAS
BA用試薬としては、例えば、AMV-RT、RNaseH、T7RN
Aポリメラーゼ、BSA(ウシ血清アルブミン)、ヌクレ
オチド混合物、DTT、MgCl2、72%DMSO、2M KCl、水等が
挙げられる。前記電気泳動用試薬としては、例えば、ア
ガロース又はポリアクリルアミドゲル、ローディング緩
衝液、臭化エチジウム染色用試薬等が挙げられる。
に説明する。ただし、これらの実施例は説明のためのも
のであり、本発明の技術的範囲を制限するものではな
い。 〔調製例1〕リンゴ樹からのRNA試料の調製 ACLSVを保毒するリンゴ樹5株(農林水産省果樹試験場
リンゴ支場病害研究室にて保存)の5月の若葉と2月の
樹皮を採取して-80℃の冷凍機で保存した。これらの保
存試料のそれぞれ100mgを液体窒素で凍結し、RNeasy Pl
ant Mini Kit(キアゲン社)により全RNAを抽出し
た。得られた抽出液をRNA試料とした。
株(農林水産省果樹試験場リンゴ支場病害研究室にて保
存)、すなわち、P195株、P195L株、PK32株、PK51株、P
142株、P143株、P202株、PK5株、P125株、MK1株、MK8
株、MK9株、MO31株、MO41株及びB81株のゲノムRNAの
塩基配列を解析した。
れている、リンゴ、スモモ及びオウトウから分離された
3つのACLSV分離株において、相同な配列を示す部分はAC
LSVにおいて保存性が高いと考え、この部分に基づいて
オリゴヌクレオチドプライマーをいくつか設計し、常法
に従って合成した。ACLSVの濃度が比較的高い花弁若し
くは同時期の若葉をそれぞれの分離株を保毒するリンゴ
樹から採取して、調製例1に記載の方法に従って全RN
Aを抽出した。上記の合成オリゴヌクレオチドプライマ
ーにより逆転写及びPCRを行ったところ、相同プライ
マー:5'-GAAGATCGCAGAAGGGGATATTC-3'(配列番号
9)、及び相補プライマー:5'-GTCTACAGGCTATTTATTATA
AG-3'(配列番号10)の組み合わせにおいて全分離株
のゲノムにおける3'末端部分約1800塩基のcDNA断片
を増幅することができた。
析した。はじめに、増幅に用いた上記のプライマーを用
いて、このcDNA断片を鋳型としてシークエンス反応
を行い、塩基配列を決定した。さらに、決定した配列に
基いて新たにプライマーを合成し、上記と同様のシーク
エンス反応により塩基配列を決定した。これを繰り返し
て上記cDNA断片の塩基配列のほぼ全てを決定した。
これらのcDNA断片の内部に配列未決定の領域が存在
するため、各cDNA断片の塩基配列を前半部分と後半
部分に分けて、配列番号13(P195株前半)、配列番号
14(P195株後半)、配列番号15(P195L株前半)、
配列番号16(P195L株後半)、配列番号17(PK32株
前半)、配列番号18(PK32株後半)、配列番号19
(PK51株前半)、配列番号20(PK51株後半)、配列番
号21(P142株前半)、配列番号22(P142株後半)、
配列番号23(P143株前半)、配列番号24(P143株後
半)、配列番号25(MK8株前半)、配列番号26(MK8
株後半)、配列番号27(B81株前半)、配列番号28
(B81株後半)、配列番号29(P202株前半)、配列番
号30(P202株後半)、配列番号31(PK5株前半)、
配列番号32(PK5株後半)、配列番号33(PI25株前
半)、配列番号34(PI25株後半)、配列番号35(MK
1株前半)、配列番号36(MK1株後半)、配列番号37
(MO31株前半)、配列番号38(MO31株後半)、配列番
号39(MO41株前半)、配列番号40(MO41株後半)、
配列番号41(MK9株前半)及び配列番号42(MK9株後
半)に示す。
列、及びP205株由来cDNA断片の塩基配列(前半:配
列番号11;後半:配列番号12,GenBank登録番号:D
14996)のアライメントをとり、これを図1〜5に示し
た。図1の上段において、各塩基配列の左側に各分離株
の名称を示した。これらの図に基き、全分離株のcDN
Aの増幅に用いることのできる、配列番号1〜8で表わ
される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを設計し、
常法に従って合成した。配列番号1〜4はそれぞれACLS
Vゲノム上の5'上流域から下流域に順に設計された相同
プライマーである。また、配列番号5〜8は同様にそれ
ぞれ5'上流域から下流域に順に設計された相補プライマ
ーである。
ネスティドPCRによりcDNAを増幅した。ネスティ
ドPCRは以下のように行った。まず、RNA PCRキット
(Gene Amp EZrTth RNA PCR kit、パーキンエルマー
社)により逆転写と1回目のPCRを行った。PCR反
応液は、5μlの系でRNA試料約50ngを鋳型として添
加し、配列番号3及び6で表わされる塩基配列を有する
オリゴヌクレオチドをプライマーとしてそれぞれ終濃度
10μMになるよう加えて調製した。その後の反応はキッ
トの説明書に従って行った。増幅反応の温度条件は、6
0℃で30分間、94℃で1分間に続いて、94℃で1
5秒間−60℃で2分間を40サイクル、その後、60
℃で7分間とした。2回目のPCRは、耐熱性DNAポ
リメラーゼ(TaKaRaEx Taq、宝酒造製)を用いて行っ
た。次に、説明書に従って、配列番号4及び5で表わさ
れる塩基配列を有するオリゴヌクレオチドをプライマー
としてそれぞれ終濃度10μMになるように加えた反応液9
5μlを、上記の逆転写及び1回目のPCRを行った溶液
に加えて2回目のPCRを常法により行った。増幅反応
の温度条件は、94℃で2分間に続いて、94℃で30
秒間−60℃で30秒間−72℃で2分間を35サイク
ル、その後、72℃で7分間とした。
動することにより、ACLSVのcDNAの検出を行った
(図6、パネルB)。図6のパネルBでは、全ての感染
組織からACLSVが検出され、健全(MO38)からは検出さ
れず、ACLSVの診断が正確にできることが確認された。
よる検出 調製例1で得られたRNA試料からcDNAを合成し、
デュアルネスティドPCRによりcDNAを増幅した。
デュアルネスティドPCRは以下のように行った。ま
ず、実施例2と同様にして逆転写及びPCRを行った。
ただし、配列番号1及び3、並びに6及び8で表わされ
る塩基配列を有するオリゴヌクレオチドをプライマーと
して反応液に加えた。次に、2回目のPCRも実施例2
と同様に行った。ただし、配列番号2及び4、並びに5
及び7で表わされる塩基配列を有するオリゴヌクレオチ
ドをプライマーとして反応液に加えた。
動することにより、ACLSVのcDNAの検出を行った
(図6、パネルC)。図6のパネルCでは、全ての感染
組織からACLSVが検出され、健全(MO38)からは検出さ
れず、ACLSVの診断が正確にできることが確認された。
また、この結果を実施例2(パネルB)と比較すると、
デュアルネスティドPCRではネスティドPCRに比べ
て臭化エチジウムによるcDNAの染色像の試料間にお
ける変動が少なく、安定してcDNAが増幅されている
ことが考えられた。
通常のPCRによりcDNAを増幅した。通常のPCR
を用いる上記増幅は、逆転写とPCRを1つの反応液中
で行うことのできるRNA PCRキット(Gene Amp EZ rTth
RNA PCR kit、パーキンエルマー社)により行った。P
CR反応液は、20μlの系でRNA試料約250ngを鋳型と
して添加し、配列番号4及び5で表わされる塩基配列を
有するオリゴヌクレオチドをプライマーとしてそれぞれ
終濃度10μMになるよう加えて調製した。その後の反応
はキットの説明書に従って行った。増幅反応の温度条件
は、60℃で30分間、94℃で1分間に続いて、94
℃で15秒間−60℃で2分間を40サイクル、その
後、60℃で7分間とした。
動することにより、ACLSVのcDNAの検出を行った
(図6、パネルA)。図6のパネルAでは、比較的ACLS
Vのリンゴ樹組織中の濃度が高い5月の若葉からは一部
検出されるが、2月の樹皮からは全く検出できなかっ
た。
同時に検出することが可能となる。従って、本発明によ
れば、時期を選ばないリンゴ樹の正確なACLSV感染診断
が可能となり、これにより、ACLSV未感染のリンゴ苗木
を供給することが可能となる。
第18塩基及び第21塩基のnは、a、t、c、又はgであ
る。 〔配列番号2〕プライマー。第7塩基及び第13塩基のn
は、a、t、c、又はgである。 〔配列番号3〕プライマー。第6塩基のnは、a、t、
c、又はgである。
は、a、t、c、又はgである。 〔配列番号5〕プライマー。 〔配列番号6〕プライマー。第3塩基及び第9塩基のn
は、a、t、c、又はgである。 〔配列番号7〜10〕プライマー。
ントを示す図である。
ントを示す図である。
ントを示す図である。
ントを示す図である。
ントを示す図である。
ネスティドPCRによるACLSVの検出を示す電気泳動写
真である。
Claims (12)
- 【請求項1】 (i)被検植物の組織から抽出したRN
Aを鋳型として使用し、リンゴクロロティックリーフス
ポットウイルスの複数の分離株のゲノムRNAの第1の
部分領域を増幅し得る第1の相同プライマー及び第1の
相補プライマーを用いる核酸増幅を行って第1の増幅産
物を取得し;次いで(ii)前記第1の増幅産物を鋳型と
して使用し、リンゴクロロティックリーフスポットウイ
ルスの前記複数の分離株のゲノムRNAの前記第1の部
分領域に含まれる第2の部分領域を増幅し得る第2の相
同プライマー及び第2の相補プライマーを用いる核酸増
幅を行って第2の増幅産物を取得する;ことにより、前
記被検植物からリンゴクロロティックリーフスポットウ
イルスを検出する方法であって、前記第1の相同プライマーが配列番号1、2又は3で表
わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、か
つ前記第2の相同プライマーが、(i)前記第1の相同
プライマーが配列番号1で表わされる塩基配列を含むオ
リゴヌクレオチドである場合には、配列番号2、3若し
くは4で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチ
ド;(ii)前記第1の相同プライマーが配列番号2で表
わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである場合
には、配列番号3若しくは4で表わされる塩基配列を含
むオリゴヌクレオチド;又は(iii)前記第1の相同プ
ライマーが配列番号3で表わされる塩基配列を含むオリ
ゴヌクレオチドである場合には、配列番号4で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチド;であり、 前記第1の相補プライマーが配列番号6、7又は8で表
わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、か
つ前記第2の相補プライマーが、(iv)前記第1の相補
プライマーが配列番号6で表わされる塩基配列を含むオ
リゴヌクレオチドである場合には、配列番号5で表わさ
れる塩基配列を含むオリゴヌクレオチド;(v)前記第
1の相補プライマーが配列番号7で表わされる塩基配列
を含むオリゴヌクレオチドである場合には、配列番号5
若しくは6で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオ
チド;又は(vi)前記第1の相補プライマーが配列番号
8で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであ
る場合には、配列番号5、6若しくは7で表わされる塩
基配列を含むオリゴヌクレオチド;であることを特徴と
する、ウイルス検出方法 。 - 【請求項2】 前記第1の相同プライマーが配列番号3
で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであ
り、前記第2の相同プライマーが配列番号4で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、前記第1
の相補プライマーが配列番号6で表わされる塩基配列を
含むオリゴヌクレオチドであり、かつ前記第2の相補プ
ライマーが配列番号5で表わされる塩基配列を含むオリ
ゴヌクレオチドである請求項1記載のウイルス検出方
法。 - 【請求項3】 リンゴクロロティックリーフスポットウ
イルスの前記複数の分離株が、P205株、P195株、P195L
株、PK32株、PK51株、P142株、P143株、P202株、PK5
株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO41株及
びB81株である請求項1又は2記載のウイルス検出方
法。 - 【請求項4】 前記被検植物が、リンゴ、モモ、スモ
モ、オウトウ又はアンズである請求項1〜3のいずれか
1項に記載のウイルス検出方法。 - 【請求項5】 前記組織が花弁、葉又は樹皮である請求
項1〜4のいずれか1項に記載のウイルス検出方法。 - 【請求項6】 以下の第1の相同プライマーとその相補
プライマー及び第2の相同プライマーとその相補プライ
マーからなる、プライマーセット: (i)第1の相同プライマーが配列番号1で表わされる
塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである場合には、第
2の相同プライマーが配列番号2、3若しくは4で表わ
される塩基配列を含むオリゴヌクレオチド; (ii)第1の相同プライマーが配列番号2で表わされる
塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである場合には、第
2の相同プライマーが配列番号3若しくは4で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチド;又は (iii)第1の相同プライマーが配列番号3で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである場合には、
第2の相同プライマーが配列番号4で表わされる塩基配
列を含むオリゴヌクレオチド;であり、かつ 、(iv)第1の相補プライマーが配列番号6で表わされる
塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである場合には、第
2の相補プライマーが配列番号5で表わされる塩基配列
を含むオリゴヌクレオチド; (v)第1の相補プライマーが配列番号7で表わされる
塩基配列を含むオリゴヌ クレオチドである場合には、第
2の相補プライマーが配列番号5若しくは6で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチド;又は (vi)第1の相補プライマーが配列番号8で表わされる
塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである場合には、第
2の相補プライマーが配列番号5、6若しくは7で表わ
される塩基配列を含むオリゴヌクレオチド 。 - 【請求項7】 配列番号3、配列番号4、配列番号5、
及び配列番号6で表される塩基配列をそれぞれ含むオリ
ゴヌクレオチド からなるプライマーセット。 - 【請求項8】 (i)被検植物の組織から抽出したRN
Aを鋳型として使用し、リンゴクロロティックリーフス
ポットウイルスの複数の分離株のゲノムRNAの第1及
び第2の部分領域を増幅し得る第1及び第2の相同プラ
イマー並びに第1及び第2の相補プライマーを用いる核
酸増幅を行って第1の増幅産物を取得し;次いで(ii)
第1の増幅産物を鋳型として使用し、リンゴクロロティ
ックリーフスポットウイルスの前記複数の分離株のゲノ
ムRNAの第3及び第4の部分領域を増幅し得る第3及
び第4の相同プライマー並びに第3及び第4の相補プラ
イマーを用いる核酸増幅を行って第2の増幅産物を取得
する;ことにより、前記被検植物からリンゴクロロティ
ックリーフスポットウイルスを検出する方法であって、前記第1の相同プライマーが配列番号1で表わされる塩
基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、前記第2の相
同プライマーが配列番号3で表わされる塩基配列を含む
オリゴヌクレオチドであり、前記第3の相同プライマー
が配列番号2で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレ
オチドであり、前記第4の相同プライマーが配列番号4
で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであ
り、前記第1の相補プライマーが配列番号8で表わされ
る塩基配列を含むオリゴヌクレオチドであり、前記第2
の相補プライマーが配列番号6で表わされる塩基配列を
含むオリゴヌクレオチドであり、前記第3の相補プライ
マーが配列番号7で表わされる塩基配列を含むオリゴヌ
クレオチドであり、かつ前記第4の相補プライマーが配
列番号5で表わされる塩基配列を含むオリゴヌクレオチ
ドである、ウイルス検出方法。 - 【請求項9】 リンゴクロロティックリーフスポットウ
イルスの前記複数の分離株が、P205株、P195株、P195L
株、PK32株、PK51株、P142株、P143株、P202株、PK5
株、P125株、MK1株、MK8株、MK9株、MO31株、MO41株及
びB81株である請求項8記載のウイルス検出方法。 - 【請求項10】 前記被検植物が、リンゴ、モモ、スモ
モ、オウトウ又はアンズである請求項8又は9に記載の
ウイルス検出方法。 - 【請求項11】 前記組織が花弁、葉又は樹皮である請
求項8〜10のいずれか1項に記載のウイルス検出方
法。 - 【請求項12】 配列番号1、配列番号2、配列番号
3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号
7、及び配列番号8で表わされる塩基配列をそれぞれ含
むオリゴヌクレオチドからなるプライマーセット 。
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JP2000081878A JP3459976B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | リンゴクロロティックリーフスポットウイルスの検出方法及び検出用プライマー |
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JP2001258571A JP2001258571A (ja) | 2001-09-25 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106566868A (zh) * | 2015-10-12 | 2017-04-19 | 李保华 | 一种快速检测苹果褐斑病菌子囊孢子方法 |
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2000
- 2000-03-23 JP JP2000081878A patent/JP3459976B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (3)
Title |
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J.Virol.Methods,Vol.35,No.3(1991),p.273−286 |
Plant.Dis.,Vol.80,No.6(1996),p.616−621 |
蛋白質 核酸 酵素,Vol.41,No.5(1996),p.419(5.Nested PCRの項) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106566868A (zh) * | 2015-10-12 | 2017-04-19 | 李保华 | 一种快速检测苹果褐斑病菌子囊孢子方法 |
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