JP3375059B2 - 合板の成形方法 - Google Patents

合板の成形方法

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義昭 加藤
忍 石黒
充祥 原田
和久 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリフェノー
ル樹脂を接着剤として使用した合板の成形方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合板の成型や各種のバインダーに
使用されるアルカリフェノール樹脂は、フェノールとホ
ルムアルデヒドとをアンモニア、力性ソーダ等のアルカ
リ触媒下で反応させた組成物で硬化剤に炭酸ナトリウム
を使用して硬化させるタイプのものが使用されていた。
しかし、これらの樹脂では成形温度は130〜145℃
高く単板中の水分の揮発が激しいため成形後の合板の反
り、うねり等の問題がメラミン樹脂や尿素樹脂を使用し
た場合に比較して多発していた。又、成形時間が長く生
産性が上がらないという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため検討の結果なされたものである。本発明で
用いられるフェノール類としてはフェノール、クレゾー
ル、ビスフェノール類があり、アルデヒドとしてはホル
ムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド等が挙げられアルカリ性の反応触媒下で反応が進めら
れ本発明に係わるアルカリフェノール樹脂(以下樹脂と
いう)が得られる。
【0004】本発明においてアルデヒド/フェノールの
モル比は1.0〜3.5であり、好ましくは1.5〜
2.5が最良である。1.0以下では保存安定性が悪く
適合せず、3.5以上では可使時間が極端に短くなるた
め好ましくない。速硬性は、アルカリフェノール樹脂に
硬化促進剤として重炭酸ナトリュウム(以下重ソーとい
う)及びプロピレンカーボネート(以下PCという)を
添加することにより得られ、より効果的にはアルカリフ
ェノール樹脂をシゾルシノール、アミノフェノール等の
変性剤により一部変性した変性アルカリフェノール樹脂
(以下変性樹脂という)に硬化促進剤として重ソー及び
PCを添加することにより得られる。
【0005】重ソーの添加量は樹脂、変性樹脂の樹脂分
100重量部(以下部という)に対して4〜20部が適
合する。4部以下では速硬性に乏しく、20部以上では
可使時間が短くなりすぎ好ましくない。PCの添加量は
樹脂、変性樹脂の樹脂分100部に対して0.2〜4部
が適合する。0.2部以下では速硬化性がえられず、4
部以上では速硬化性になり過ぎ使用が難しい。尚、PC
は調合糊に添加して使用する方法以外に樹脂反応工程に
おいて添加する方法が採用されてもよい。
【0006】また樹脂自体の速硬化性を改良するために
レゾルシノール、アミノフェノール等の変性剤を一部共
縮合することが効果的であることが確認された。変性量
は樹脂分重量全体に対して1〜20重量%共縮合するこ
とが望ましい。1重量%以下では効果が得られず、20
重量%以上では効果は得られるもののコスト高になり好
ましくない。
【0007】反応触媒にはレゾール型フェノール樹脂を
生成せしめるものであれば使用でき、アルカリ金属の酸
化物及び水酸化物、アルカリ土類金属の酸化物及び水酸
化物等が挙げられ、これらが単独使用又は併用される。
【0008】本発明に係わる変性樹脂の合成プロセスに
ついて実施例の合成法に従って説明する。37%ホルム
アルデヒド2148g(26.5モル)、フェノール1
000g(10.6モル)及び水690gを反応釜に仕
込み、反応触媒として必要量の力性ソーダを投入後、8
0〜95℃に昇温し、約60分間反応を進行させ、メタ
ノール/水混合液に対する溶解度を測定しながら一次反
応終点に至らしめたのち、二次の力性ソーダを投入し更
に反応を進め、所定の縮合度に至った時点で冷却を開始
し、70〜60℃に冷却されたポイントでレゾルシノー
ルを所定量投入して反応させた後、常温まで冷却して目
的とする変性樹脂を得る方法においてレゾルシノールの
投入量を各々10.8g、25.1g、179.5g、
431g、520gとして変性樹脂(1)、(2)、
(3)、(4)、及び(5)を得た。又、レゾルシノー
ルに代えてアミノフェノールを179.5g投入して変
性樹脂(6)を得た。
【0009】また本発明に係わる実施例の樹脂(7)は
該変性樹脂の合成方法においてレゾルシノール使用する
ことなく同一の条件で反応することによりを得た。
【0010】
【実施例1〜3】以下、本発明に関して実施例、比較例
により説明する。該樹脂(7)100重量部(以下、単
に部とする)に硬化促進剤として重ソー、PC、充填剤
として炭酸カルシウム、小麦粉、水を表1のとおり配合
して実施例及び比較例の各調合糊(粘度p/25℃)を
調製した。各調合糊を使用してラワン材から作ったロー
タリー単板、サイズ3×6尺で3.0mm厚の糊芯単
板、2.1mm厚の原板及び原中板単板を使用し、該糊
芯単板に該調合糊を38g/尺両面に塗布し、2.1/
3.0/2.1/3.0/2.1mmの5プライの12
mm構成に1サンプルセットして、10kgf/cm2
にて30分間冷圧後、120℃10kgf/cm2にて
240秒間熱圧して実施例の合板を成形テストした。結
果は表1の通りであった。
【0011】
【比較例1〜4】該樹脂(7)100部に硬化促進剤と
して炭酸ナトリウム、重ソー、PC、充填剤として炭酸
カルシウム部、小麦糊その他水を混合して比較例の各調
合糊(p/25℃)を調製した。実施例1、2、3と同
一条件で5プライの構成にサンプルセットし、10kg
f/cm2にて30分間冷圧後、120℃,10kgf
/cm2にて240秒間の熱圧して比較例の合板を成形
テストした。結果は表1の通りであった。
【0012】
【実施例4〜7】該変性樹脂(2)、(3)、(4)に
硬化促進剤として重ソー、PC、充填材として炭酸カル
シュウム、小麦粉その他水を混合して実施例の調合糊
(p/25℃)を調整した。実施例1〜3と同一条件で
5ブライの構成にサンプルセットし10kgf/cm2
にて30分間冷圧後、120℃にて4分間熱圧して実施
例の合板を成形テストした。結果は表2・1の通りであ
った。
【0013】
【実施例5〜11】該変性樹脂(1)、(3)、(5)
に硬化促進剤として重ソー、PC、充填剤として炭酸カ
ルシュウム、小麦粉その他水を混合して比較例の調合糊
(p/25℃)を調製した。実施例1〜3と同一条件で
サンプルセット、熱圧して比較例の合板を成形テストし
た。結果は表2・2の通りであった。
【0014】
【実施例8】該変性樹脂(6)に硬化促進剤として重ソ
ー、PC、充填剤として炭酸カルシュウム、小麦粉その
他水を混合して実施例の調合糊(P/25℃)を調製し
た。実施例1〜3と同一条件でサンプルセツト、熱圧し
て実施例の合板を成形テストした。結果は表3の通りで
あった。
【0015】
【比較例11〜13】該変性樹脂(6)に硬化促進剤と
して重ソー、PC、充填剤として炭酸カルシュウム、小
麦粉その他水を混合して比較例の調合糊(p/25℃)
を調製した。実施例1〜3と同一条件でサンプルセツト
し熱圧して比較例の合板を成形テストした。結果は表3
の通りであった。
【00016】表1
【00017】表2・1
【00018】表2・2 注) ※α 測定不可能 ※β コスト比 調合糊コスト 比較例5/実施例4=300 ※2 増粘使用不可 ※3 未硬化
【00019】表3 注) ※2 増粘使用不可
【00020】接着性能テスト方法・・・JAS特類合
板の試験方法による。 (1)常態試験 ・常態接着力 JAS特類合板の試験方法により試験片を作成し、すべ
ての接着層について順逆各2片について測定 ・平均木破率 接着力測定の試片について接着層に残留付着した木破の
割合 ・合格率 接着力が7kfg/cm2以上の割合 (2)特類試験 ・特類接着力 JAS特類試験(試験片を72時間沸騰水に浸せき後、
水中で室温に冷却後、ぬれたままで接着力を測定) ・平均木破率 (1)の平均木破率に準ずる(特類試験後) ・合格率 (1)の合格率に準ずる(特類試験後) (3)反り、うねり ・含水率7〜12%に調製した3×6尺の単板を使用し
た各実施例、比較例の方法に準じて各50枚、現場のホ
ットプレスにて熱圧成形したサンプルについて、対角線
方向において10mm以上の反り、うねりのある合板の
枚数の割合を測定する。
【00021】本発明になるアルカリフェノール樹脂を
使用した接着剤による合板の成形方法によれば、メラミ
ン樹脂或いは尿素樹脂並みの成形条件(120℃)で合
板を成形できるため合板の反り、うねりの発生が従来の
フェノール樹脂を使用した合板の成形方法に比較して著
しく少なくなり不良品が少なくなる。また短い熱圧成形
時間であっても、性能とりわけフェノール樹脂接着剤で
期待されるJAS特類性能を確保できる。このため生産
工場における成形サイクルの短縮化を実現でき、生産性
向上に貢献できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−207918(JP,A) 特開 平2−263814(JP,A) 特開 平5−76984(JP,A) 特開 平6−239948(JP,A) 特開 昭48−66637(JP,A) 特開 昭60−90251(JP,A) 特開 昭51−54630(JP,A) 特開 昭57−182313(JP,A) 特公 昭47−21719(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 1/04 C08K 3/00 - 13/08 C08L 1/00 - 101/16 C09J 1/00 - 5/10 C09J 9/00 - 201/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール類とアルデヒド類とをアルカ
    リ触媒下で反応させたアルカリフェノール樹脂の樹脂分
    100重量部に硬化促進剤として重炭酸ナトリュウム4
    〜20重量部並びにプロピレンカーボネート0.2〜4
    重量部を添加した調合糊を使用して120℃で成形可能
    することを特徴とする合板の成形方法。
  2. 【請求項2】 フェノール類とアルデヒド類とをアルカ
    リ触媒下で反応させるアルカリフェノール樹脂において
    変性剤を樹脂分重量全体に対して1〜20重量%共縮合
    させた変性アルカリフェノール樹脂の樹脂分100重量
    部に対して硬化促進剤として重炭酸ナトリュウム4〜2
    0重量部並びにプロピレンカーボネート0.2〜4重量
    部を添加した調合糊を使用して120℃で成形可能と
    ることを特徴とする合板の成形方法。
  3. 【請求項3】 3×6尺の単板を使用して熱圧成形した
    合板の対角線方向において10ミリ以上の反り、うねり
    のあるものが4%以下である請求項1並びに請求項2記
    載の合板の成形方法。
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