JP3374936B2 - 射出成形方法および射出成形装置 - Google Patents

射出成形方法および射出成形装置

Info

Publication number
JP3374936B2
JP3374936B2 JP34710993A JP34710993A JP3374936B2 JP 3374936 B2 JP3374936 B2 JP 3374936B2 JP 34710993 A JP34710993 A JP 34710993A JP 34710993 A JP34710993 A JP 34710993A JP 3374936 B2 JP3374936 B2 JP 3374936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
injection
molding
cooling
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34710993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07186176A (ja
Inventor
正三 西田
孝志 上村
邦和 数田
広志 米久保
薫 前田
哲生 菅
一男 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Olympus Corp
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd, Olympus Optic Co Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP34710993A priority Critical patent/JP3374936B2/ja
Publication of JPH07186176A publication Critical patent/JPH07186176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3374936B2 publication Critical patent/JP3374936B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動金型と固定金型と
からなる複数個の金型ユニットを使用して、これらの複
数個の金型ユニットを射出位置と冷却位置との間を適宜
移動させながら成形する射出成形方法およびこの方法の
実施に使用される射出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形方法あるいは射出成形装置は、
文献名を挙げるまでもなく従来周知で、一般に樹脂材料
を溶融して射出する射出機、製品を成形する金型ユニッ
ト、金型ユニットを型締めする型締機等から構成されて
いる。したがって、射出機で樹脂材料を溶融混練すると
共に、金型ユニットを型締機で型締めし、そして金型ユ
ニットのキャビテイに例えばスプルー、ゲート等を介し
て射出機から可塑化された樹脂を射出充填し、冷却固化
を待って可動金型を開くと、キャビテイで成形された所
望形状の合成樹脂製の成形品を得ることができる。
【0003】ところで、従来周知の射出成形装置によっ
ても上記したようにして成形品を得ることはできるが、
成形品が肉厚のときは成形品の容積の2〜3乗に比例
し、固化時間が長くなるので、射出成形効率が悪くな
る、あるいは射出サイクルが長くなる欠点がある。さら
に詳しく説明すると、成形品が固化するまでは、可動金
型を開いて成形品を取り出すことができないので、次の
射出サイクルに入ることができず、高価な射出機、型締
機等を徒に待機させることになり、射出成形効率が悪く
なる。そこで複数個の金型ユニットを準備し、一方の金
型ユニットに射出し、射出し終った金型ユニットを型締
め状態で、あるいは型締め力を自己保持した状態で型締
機から取り出して冷却固化し、冷却固化している間に他
の金型ユニットを型締めして射出するようにした金型
が、例えば特開平5ー8258号で提案されている。
【0004】この金型によると射出機、型締機等をフル
に稼動させることはできる。しかしながら、この金型は
型締機から取り外すときに金型が開かないように工夫さ
れたもので、自動成形する上では問題がある。そこで本
出願人は、特願平4ー293911号、同293912
号により、可動盤の型開きあるいは型締め動作に関連し
て金型ユニットを型締め状態あるいは型開き可能な状態
にできると共に、固定金型を固定盤に対して同様に可動
盤の動作に関連して脱着できる射出成形用金型を現在提
案している。これらの金型によると、一方の金型ユニッ
トに射出してから、この金型ユニットをロック機構等で
型締め状態にして、可動盤を型開き方向に駆動して金型
ユニットを固定盤から分離し、そしてスライドさせて射
出位置から他の位置へずらし、冷却固化することができ
る。冷却固化している間に可動盤を駆動して一旦型締め
し、他の金型ユニットの固定金型を固定盤にロックして
から可動金型を固定金型から開くことにより、固化した
成形品を取り出すことができる。次いで成形品を取り出
した他の金型ユニットを再度型締めして射出し、同様に
ロック機構等で型締め状態にして、可動盤を型開き方向
に駆動して金型ユニットを固定盤から分離し、そしてス
ライドさせて射出位置からずらし、冷却固化する。以下
同様にして成形することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が提案してい
る前述の金型によっても上記したようにして、1台の射
出機と、1台の型締機で複数個の金型ユニットを適宜ス
ライドあるいは移動させながら成形することができるの
で、肉厚の成形品も効率的に自動成形することができる
し、同じ肉厚の成形品を得るときは格別に問題はない。
しかしながら、肉厚の異なる成形品を得ようとする上で
は改良すべき点もある。すなわち、上記成形方法による
と、複数個の金型ユニットが適用されるが、これらのユ
ニットで肉厚の異なる成形品例えば、一方のユニットで
厚肉の凸レンズを、そして他方のユニットで比較的肉薄
の凹レンズを成形するようなとき、または本体と蓋体を
成形するようなときは、成形サイクルが肉厚の成形品の
固化時間に左右され、既に固化している金型ユニットに
遊び時間が生じ、成形効率が落ちることが避けられなく
なる。したがって、本発明は、肉厚の異なる成形品も効
率的に成形することができる射出成形方法およびこの方
法の実施に使用される射出成形装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、可動金型と固定金型とからなる複数個の
金型ユニットと1台の型締機を使用して、他方の金型ユ
ニットが退避している間に一方の金型ユニットを射出位
置で型締めして射出し、そして型締め力を自己保持した
状態で射出位置から冷却位置へ退避させ、再び射出位置
に復帰させて成形品を取り出し、そして型締めして射出
し、同様に自己保持した状態で射出位置から冷却位置へ
退避させる、一方の金型ユニットを使用した成形サイク
ルと、一方の金型ユニットが退避している間に他の金型
ユニットを射出位置で型締めして射出し、そして型締め
力を自己保持した状態で射出位置から冷却位置へ退避さ
せ、再び射出位置に復帰させて成形品を取り出し、そし
て型締めして射出し、同様に自己保持した状態で射出位
置から冷却位置へ退避させる、他方の金型ユニットを使
用した成形サイクル、とを組み合わせて繰り返しながら
成形するとき、冷却・固化時間の長い金型ユニットで成
形する成形サイクルを基準として、冷却・固化時間の短
い金型ユニットで成形する成形サイクルを2回以上行う
ように構成される。請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において冷却・固化時間の短い金型ユニット
で成形する成形サイクルを、金型ユニットを冷却位置へ
退避させることなく2回以上行うように構成される。そ
して請求項3記載の発明は、可動金型と固定金型とか
らなる複数個の金型ユニットと、これらの金型ユニット
を型締めする1台の型締機と、型締めされた金型ユニッ
トに溶融樹脂を射出する射出機と、前記金型ユニットを
射出位置から冷却位置へあるいは冷却位置から射出位置
へ駆動する駆動手段と、制御手段とを備え、前記制御手
段は、前記複数個の金型ユニットのそれぞれで成形され
成形品の冷却・固化時間の長短により、前記金型ユニ
ットの可動金型と固定金型を、型締め操作に関連して相
互に型締め状態に結合および解くように、また前記固定
金型をこれらの金型を支持する支持部材にロックおよび
解除するように制御すると共に、前記操作に関連して
記駆動手段を制御するように構成される。
【0007】
【作用】可動金型と固定金型とからなる複数個の金型ユ
ニットを使用して、例えば一方の金型ユニットで比較的
薄肉の成形品を、そして他方の金型ユニットで肉厚の成
形品を成形する。初めに、例えば他方の金型ユニットを
射出位置で型締めして射出し、そして型締め力を自己保
持した状態で射出位置から冷却位置へ退避させる。他方
の金型ユニットが退避している間に一方の金型ユニット
を射出位置で型締めして射出し、そして型締め力を自己
保持した状態で射出位置から冷却位置へ退避させる。そ
して冷却固化を待つ。あるいは退避させることなく射出
位置で冷却固化を待つ。固化したら射出位置で型開きを
して薄肉の成形品を取り出す。再び型締めして射出し、
同様にして冷却固化を待つ。固化したら射出位置で型開
きをして薄肉の成形品を取り出す。以上のようにして一
方の金型ユニットで薄肉の成形品を複数個成形したら、
射出充填してから退避させる。他方の金型ユニットを射
出位置に復帰させ、厚肉の成形品を取り出す。この射出
位置で、型締めして射出し、そして型締め力を自己保持
した状態で射出位置から冷却位置へ退避させる。一方の
金型ユニットを射出位置に復帰させて成形品を取り出
し、そして型締めして射出する。以下同様にして、厚肉
の成形品を1個成形する間に薄肉の成形品を複数個成形
する。請求項3記載の発明も同様に作用するが、制御手
段は複数個の金型ユニットのそれぞれで成形される成形
品の冷却・固化時間の長短に合わせて、金型ユニットの
可動金型と固定金型を、型締め操作に関連して相互に型
締め状態に結合および解くように、また固定金型をこれ
らの金型を支持する支持部材にロックおよび解除するよ
うに制御すると共に、型締め操作に関連して駆動手段を
制御して、金型ユニットを射出位置から退避させ、また
射出位置へ復帰させる。
【0008】
【実施例】本発明は、金型ユニットに溶融樹脂を射出す
るために射出位置へスライドあるいは回転移動させ、そ
して射出された金型ユニットを冷却するために射出位置
から冷却位置へスライドさせながら成形するいわゆるO
CI成形方法すなわちOUT COOLING INJ
ECTION法には等しく適用できる。例えば前述した
特願平4ー293911号、同293912号に記載さ
れている金型も移動させられるので、本発明はそのまま
適用できる。また適用される金型ユニットも3個以上の
複数個でも実施できる。しかしながら、以下、2個の金
型ユニットを使用して肉厚の異なる凹レンズと凸レンズ
を、凹レンズを2回、そして凸レンズを1回の割合で成
形する例について説明する。なお、型締機、射出機等は
従来周知のものが適用されるので、これらの実施例は図
には示されていない。
【0009】本実施例においても金型ユニットあるいは
成形装置は、前述した本出願人が提案中の特願平4ー2
93911号、同293912号等に記載されているよ
うに構成することができるので、図1には、これらの実
施例を代表して模式的に示されている。すなわち本実施
例に係わる成形装置は、2組の第1、第2金型ユニット
1、10を備えている。そして図において上方に位置す
る第1金型ユニット1は、可動金型2と固定金型3とか
ら構成され、下方に位置する第2金型ユニット10も、
同様に可動金型12と固定金型13とから構成されてい
る。第1金型ユニット1の可動金型2には、光学機器で
ある凹レンズを成形するためのキャビテイ4が、また第
2金型ユニット10の可動金型12には凸レンズを成形
するためのキャビテイ14がそれぞれ設けられている。
そして固定金型3、13には、これらのキャビテイ4、
14に連通した従来周知の構造のスプルー5、15が形
成されている。
【0010】このように構成されている可動金型2、1
2は、スライド板20に所定の間隔をおいて固定されて
いる。そしてこのスライド板20は、可動盤22の取付
部材21に対して図において上下方向に摺動自在に設け
られている。取付部材21の上方端部からは、腕23が
水平方向に延び、この腕23にピストンシリンダユニッ
ト24が設けられている。ピストンシリンダユニット2
4のロッド25は、スライド板20の方へ延びそしてス
ライド板20の上端に取り付けられている。したがっ
て、ピストンシリンダユニット24によって、第1、2
金型ユニット1、10は、後述するように下方に位置す
る第1位置と、上方に位置する第2位置との間を適宜ス
ライド的に駆動される。この第1位置において第1金型
ユニット1のスプルー5は、固定盤32と保持部材33
とを貫通して進退自在に設けられている射出ノズルNと
整合する。また第2位置において、今度は第2金型ユニ
ット10のスプルー15が射出ノズルNと整合する。
【0011】可動盤22と対をなす固定盤32には、保
持部材33が設けられている。保持部材33は、1個の
金型ユニット1、10を保持するだけの大きさを有し、
この保持部材33に第1、2金型ユニット1、10の固
定金型3、13がロック機構により取り付けらるように
なっている。ロック機構は、前述の特願平4ー2939
11、特願平4ー293912号等に開示されているよ
うに構成できるので、図には模式的にロックピン34、
35で示されている。このロックピン34、35により
可動盤22の移動あるいは駆動に関連して固定金型3、
13が保持部材33にロックされ、また解除される。
【0012】可動金型2、12も、必要に応じて固定金
型3、13に対して型締め状態が維持され、また解除さ
れるようになっているが、この機構も前述の特願平4ー
293911号、同293912号等に開示されている
ようにも構成できるので、これらの機構を代表して模式
的に結合部材7、17で示されている。
【0013】本実施例によると、第1、2の金型ユニッ
ト1、10の固定金型3、13は、型締め動作に関連し
て、可動金型2、12に結合あるいは解除され、また固
定金型3、13も保持部材33にロックあるいはアンロ
ックされ、さらにはピストンシリンダユニット24によ
ってスライド板20が上下方向に駆動されるが、その時
期は、制御装置によって制御される。制御装置は、射出
成形機の適所に上下方向に所定の間隔をおいて設けられ
ているリミットスイッチ50、51と、図5に関して後
述するようなカウンタ等から構成されている。リミット
スイッチ50、51は、スライド板20が型締め方向お
よび型開き方向の両方向に駆動されるときオンしてパル
スを発生するもので、下方に位置するリミットスイッチ
50は、スライド板20が下方の第1位置にあるとき作
動するようになっている。また、リミットスイッチ51
は、スライド板20が上方の第2位置にあるとき作動す
る。
【0014】制御装置は、図5に示されているようにリ
ミットスイッチ50のパルスが印可される5進カウンタ
52と、リミットスイッチ51のパルスが印可される3
進カウンタ53とを備えている。そしてこれらのカウン
タ52、53がカウントアップすると、金型制御回路5
4に入力されるようになっている。この金型制御回路5
4によって、射出位置にある固定金型3、13は、可動
金型2、12に結合部材7、17で結合される。同時に
固定金型3、13は、保持部材33とのロックが解かれ
るようになっている。制御装置は、またアンドゲート5
5を備えている。このアンドゲート55の入力端子に
は、5および3進カウンタ52、53の出力端子と、保
圧完了信号端子56とが接続され、その出力端子はスラ
イド板駆動回路57に接続されている。
【0015】次に上記金型ユニット1、10を使用して
薄肉の凹レンズと、比較的肉厚の凸レンズとを射出成形
する例について説明する。なお、型締め、射出、保圧、
成形品の取り出し等の動作は従来周知のように作動し、
以下に述べるように信号が出力されないときは、対象と
している金型ユニット1、10の固定金型3、13と可
動金型2、12の結合は、型締め動作に関連して解除さ
れ、固定金型3、13は保持部材33にロックされるよ
うになっているものとする。初めに図2の(イ)に示さ
れているように、ピストンシリンダユニット24によっ
てスライド板20が下方の第1位置に駆動され、第1金
型ユニット1はノズルNと整合して射出位置に、そして
第2金型ユニット10は冷却位置にあり、しかも第2金
型ユニット10のキャビテイ14には既に溶融樹脂が射
出充填されているものとして説明する。
【0016】(1)図2の(イ)に示されているよう
に、可動盤22を駆動して型締めする。第1金型ユニッ
ト1は、ノズルNと整合した射出位置にあり、この金型
ユニット1が対象としている金型ユニットである。した
がって型締め動作に関連して、固定金型3と可動金型2
との結合は解除される。そして固定金型3は、保持部材
33にロックピン34でロックされる。この型締め動作
により、スライド板20がリミットスイッチ50に作用
し、5進カウンタ52にパルスが1個印可される。周知
のようにして、ノズルNから第1金型ユニット1のキャ
ビテイ4に溶融樹脂を射出する。 (2) 保圧・固化を待って可動盤22を駆動し、第1
金型ユニット1を開く。このときは、凹レンズRの直径
の5倍程度に充分大きく開く。成形された1個目の凹レ
ンズRが取り出される。取り出されている状態は、図2
の(ロ)に示されている。この型開き動作により、5進
カウンタ52に2個目のパルスが印可される。 (3)図2の(ハ)に示されているように可動盤22を
駆動して型締めする。このときも第1金型ユニット1が
対象としている金型ユニットであるので、図2の(イ)
について説明したように、固定金型3と可動金型2との
結合は解除され、固定金型3は保持部材33にロックさ
れている。この型締め動作により、同様にして5進カウ
ンタ52にパルスが印可される。このパルスは、3個目
である。 (4) 前述したようにして、射出し、保圧・固化を待
って可動盤22を駆動し、第1金型ユニット1を開いて
成形された2個目の凹レンズRを取り出す。この型開き
動作により、5進カウンタ52には4個目のパルスが印
可される。
【0017】(1)型締めをする。この型締め動作によ
り、5進カウンタ52には5個目のパルスが印可され
る。5進カウンタ52はカウントアップし、金型制御回
路54にその信号が印可される。したがって、図3の
(イ)に示されているように、第1金型ユニット1の固
定金型3は、可動金型2に結合部材7で結合され、また
固定金型3と保持部材33との間のロックは解除され
る。前述したようにして、第1金型ユニット1に射出す
る。 (2)5進カウンタ52からは、図5に示されているよ
うに、アンドゲート55にも出力されているので、保圧
完了信号56が印可されると、スライド板駆動回路57
に出力され、ピストンシリンダユニット24によりスラ
イド板20は、上方の第2位置へ駆動され、第2金型ユ
ニット10がノズルNと整合する射出位置になり、第1
金型ユニット1が冷却位置になる。なお、スライド板2
0をスライド駆動するに当たっては、可動盤20を開か
なければならないが、このときはスライドに必要なだけ
小間隔に開いて成形効率を上げる。 (3) スライド板20を上方に駆動したので、対象金
型ユニットは第2金型ユニット10になっている。図3
の(ハ)に示されているように型締めする。この型締め
により、第2金型ユニット10の固定金型13と可動金
型12との結合は解除される。また固定金型13は、保
持部材33にロックピン35によりロックされる。スラ
イド板20が上方に駆動されているので、上方に位置す
るリミットスイッチ51が型締め動作により作動し、3
進カウンタ53に1個目のパルスが印可される。 (4)図3の(ニ)に示されているように、可動盤22
を充分大きく開いて、1個目の凸レンズLを取り出す。
型開き動作により3進カウンタ53に2個目のパルスが
印可される。
【0018】(1)図4の(イ)に示されているよう
に、型締めする。型締めすると、リミットスイッチ51
が作動して3進カウンタ53に3個目のパルスが印可さ
れる。3進カウンタ53は、カウントアップし、前述し
たように第2金型ユニット10の固定金型13と可動金
型12は、結合部材17で結合される。また固定金型1
3と保持部材33のロックは解除される。 (2)3進カウンタ52からは、同様にアンドゲート5
5にも出力されているので、保圧完了信号56が印可さ
れると、スライド板駆動回路57に出力され、ピストン
シリンダユニット24によりスライド板20は、今度は
下方の第1位置へスライド駆動される。したがって、第
1金型ユニット1がノズルNと整合する。なお、このス
ライドのときも図4の(ロ)に示されているように小間
隔に開いて成形効率を上げる。 (3) この第1位置は、前述した図2の(イ)に示さ
れている位置と同じ位置であり、図4の(ハ)に示され
ているように型締めすると、固定金型3と可動金型2と
の結合は解除される。そして固定金型3は、保持部材3
3にロックピン34でロックされる。なお、この場合は
第1、2金型ユニット1、10には既に射出されている
ので、そのまま開いて凹レンズRを取り出すことにな
る。以下同様にして凹レンズRを2個、凸レンズLを1
この割合で成形する。
【0019】以上のように、本実施例によると、第1、
2金型ユニットを射出位置と冷却位置との間をスライド
させながら成形するので、肉厚の製品も効率的に成形で
きると共に、冷却固化に時間のかかる凸レンズLを1回
成形する間に比較的短時間に固化する凹レンズRを2回
成形するので、射出成形効率が一層上がる。また本実施
例によると、凹レンズRを成形するときは、冷却固化の
ために第2位置である退避位置へスライドさせないで成
形されるので、動力費が少なくて済む利点も得られる。
【0020】本発明は、上記実施例に限定されることな
く色々な形で実施できる。例えば、前記実施例では2個
目の凹レンズRを成形するときは、射出された第1金型
ユニット1を冷却位置へ退避させることなく、射出位置
で冷却固化されているが、冷却固化している期間は、常
に冷却位置へ退避させるように実施することもできる。
また本実施例では、スライド板2の型締め方向への移動
および型開き方向の移動により作動するリミットスイッ
チ50、51が設けられ、これらのリミットスイッチ5
0、51からの信号をカウントすることにより、射出す
るための型締め動作か、あるいは固定金型3、13を保
持部材33にロックする、または解除する型締めかどう
か、さらには可動金型2、12と固定金型3、13との
間の結合あるいは解除する型締めどうか判断されたが、
他の手段によって判断できることも明らかである。
【0021】型締め動作には、前述した作用の説明から
も明らかなように、射出するための型締め動作と、固定
金型3、13を保持部材33に接触させ保持部材33に
ロックする、あるいはロックを解く共に、可動金型2、
12と固定金型3、13とを結合あるいは結合を解除す
るときの型締め動作とがあるが、後者の型締め動作の時
は、前者の型締め力に比較して小さな型締め力で型締め
することができる。これにより動力費を安くすることが
できる。また、射出するときの型締め力を複数段に設定
できることは明らかである。例えば第1金型ユニット1
で凹レンズRを成形するときと、第2金型ユニット10
で凸レンズLを成形するときの型締め力に差を持たせる
こともできる。
【0022】上記実施例では、対象とする金型ユニット
のみが型締めされたが、上記のように型締め力に差を持
たせると、冷却中あるいは冷却位置へスライドされた金
型ユニットも同時に型締めするように実施することもで
きる。なお、同時に型締めしても例えば第1金型ユニッ
ト1に充填されている樹脂材料は、射出されてから図3
の(ロ)、(ハ)に示されているように、型を開く工
程、上方へスライドさせる工程等を経ているので、略固
化しており、凹レンズRの品質が格別に落ちるようなこ
とはない。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、複数個
の金型ユニットと1台の型締機を使用して、射出位置と
冷却位置との間を移動させながら射出成形するとき、冷
却・固化時間の長い金型ユニットで成形する成形サイク
ルを基準として、冷却・固化時間の短い金型ユニットで
成形する成形サイクルを2回以上行うように構成されて
いるので、肉厚の異なる成形品も効率的に成形すること
ができる。また、他の発明によると、冷却・固化時間の
短い金型ユニットで成形する成形サイクルを、金型ユニ
ットを冷却位置へ退避させることなく行うように構成さ
れているので、退避させる時間が無く、さらに効率を上
げることができると共に、退避させる動力費を必要とし
ない、効果も得られる。請求項3記載の発明によると、
上記のような効果が得られると共に、制御手段は複数個
の金型ユニットのそれぞれで成形される成形品の冷却・
固化時間の長短に合わせて、可動金型と固定金型を、型
締め操作に関連して相互に型締め状態に結合および解く
ように、また固定金型をこれらの金型を支持している
持部材にロックおよび解除するように制御すると共に、
駆動手段を制御して、金型ユニットを射出位置から退避
させ、また射出位置へ復帰させるので、肉厚の異なる成
形品も効率的に自動成形が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す一部断正面図である。
【図2】本発明の実施例の作用状態を模式的に示す図
で、(イ)〜(ニ)は成形段階をそれぞれ順を追って示
す一部断正面図である。
【図3】本発明の実施例の作用状態を模式的に示す図
で、(イ)〜(ニ)は図2に示す次の成形段階をそれぞ
れ順を追って示す一部断正面図である。
【図4】本発明の実施例の作用状態を模式的に示す図
で、(イ)〜(ハ)は図3に示す次の成形段階を順を追
って示す一部断正面図である。
【図5】制御装置の1実施例を示す制御ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第1金型ユニット 7
結合部材 10 第2金型ユニット 17
結合部材 20 スライド部材 22
可動盤 24 ピストンシリンダユニット 32
固定盤 34、35 ロックピン 50、51 リミットスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 数田 邦和 広島市安芸区船越南1丁目6番1号 株 式会社 日本製鋼所内 (72)発明者 米久保 広志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 前田 薫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅 哲生 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 齋藤 一男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−64830(JP,A) 特開 平5−16191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/04 B29C 45/12 B29C 45/64 B29C 45/72 B29C 45/76

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動金型(2、12)と固定金型(3、
    13)とからなる複数個の金型ユニット(1、10)
    1台の型締機を使用して、 他方の金型ユニット(10)が退避している間に一方の
    金型ユニット(1)を射出位置で型締めして射出し、そ
    して型締め力を自己保持した状態で射出位置から冷却位
    置へ退避させ、再び射出位置に復帰させて成形品を取り
    出し、そして型締めして射出し、同様に自己保持した状
    態で射出位置から冷却位置へ退避させる、一方の金型ユ
    ニット(1)を使用した成形サイクルと、 一方の金型ユニット(1)が退避している間に他の金型
    ユニット(10)を射出位置で型締めして射出し、そし
    て型締め力を自己保持した状態で射出位置から冷却位置
    へ退避させ、再び射出位置に復帰させて成形品を取り出
    し、そして型締めして射出し、同様に自己保持した状態
    で射出位置から冷却位置へ退避させる、他方の金型ユニ
    ット(10)を使用した成形サイクル、とを組み合わ
    て繰り返しながら成形するとき、 冷却・固化時間の長い金型ユニット(10)で成形する
    成形サイクルを基準として、冷却・固化時間の短い金型
    ユニット(1)で成形する成形サイクルを2回以上行う
    ことを特徴とする射出成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷却・固化時間の短い金
    型ユニット(1)で成形する成形サイクルを、金型ユニ
    ット(1)を冷却位置へ退避させることなく2回以上行
    うことを特徴とする射出成形方法。
  3. 【請求項3】 可動金型(2、12)と固定金型(3、
    13)とからなる複数個の金型ユニット(1、10)
    と、これらの金型ユニット(1、10)を型締めする
    台の型締機と、型締めされた金型ユニット(1、10)
    に溶融樹脂を射出する射出機と、前記金型ユニット
    (1、10)を射出位置から冷却位置へあるいは冷却位
    置から射出位置へ駆動する駆動手段(24)と、制御手
    段とを備え、 前記制御手段は、前記複数個の金型ユニット(1、1
    0)のそれぞれで成形される成形品の冷却・固化時間
    長短により、前記金型ユニット(1、10)の可動金型
    (2、12)と固定金型(3、13)を型締め操作に関
    連して相互に型締め状態に結合(7、17)および解く
    ように、また前記固定金型(3、13)をこれらの金型
    (3、13)を支持する支持部材(33)にロック(3
    4、35)および解除するように制御すると共に、前記
    操作に関連して前記駆動手段(24)を制御することを
    特徴とする射出成形装置。
JP34710993A 1993-12-27 1993-12-27 射出成形方法および射出成形装置 Expired - Fee Related JP3374936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34710993A JP3374936B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 射出成形方法および射出成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34710993A JP3374936B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 射出成形方法および射出成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07186176A JPH07186176A (ja) 1995-07-25
JP3374936B2 true JP3374936B2 (ja) 2003-02-10

Family

ID=18387977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34710993A Expired - Fee Related JP3374936B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 射出成形方法および射出成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3374936B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6084599B2 (ja) * 2014-12-15 2017-02-22 株式会社日本製鋼所 複数個の成形品を並行して成形する成形方法および成形装置
JP6121601B1 (ja) * 2016-07-07 2017-04-26 キヤノンベトナム カンパニー リミテッドCanon Vietnam Co., Ltd. 製造方法および射出成形システム
JP6419930B1 (ja) * 2017-10-31 2018-11-07 キヤノンベトナム カンパニー リミテッドCanon Vietnam Co., Ltd. 製造方法および射出成形システム
US20220212380A1 (en) * 2019-05-17 2022-07-07 Canon Virginia, Inc. Manufacturing method and an injection molding system
KR102327376B1 (ko) * 2019-10-01 2021-11-17 엘지전자 주식회사 사출 금형장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07186176A (ja) 1995-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0622822B2 (ja) 射出成形機
JP2875021B2 (ja) 逐次射出する多成分射出成形法
JP3374936B2 (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JP3185197B2 (ja) 射出成形方法
JPH03218807A (ja) 射出成形機
JPH08197578A (ja) 複合成形品の成形方法およびその装置
KR100874414B1 (ko) 성형 시스템에서의 성형 방법
JP3527802B2 (ja) 複数品の成形用金型およびこの金型を使用した複数品の成形方法
JP2000280277A (ja) 金型構造
JP2851321B2 (ja) 射出成形金型
JP3304832B2 (ja) 中空成形品の多段成形方法および射出成形機
JPH03193428A (ja) 射出成形用金型
JP3496968B2 (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JPS59165632A (ja) 中空品の射出成形方法及び装置
JP3374937B2 (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JP2010105168A (ja) 多材射出成形装置および多材射出成形方法ならびに多材射出成形金型
JP2859494B2 (ja) 複数材射出成形機
JPH03292116A (ja) 樹脂成形品の成形方法及び成形用金型
JP2976264B2 (ja) 三層構造成形品の射出成形方法およびその金型
JP3472886B2 (ja) 射出成形方法および射出成形装置
CA2467432A1 (en) Method for operating injection molding apparatus
JP3224863B2 (ja) 射出成形方法及び装置
JP2671602B2 (ja) 樹脂成形機の成形品排出装置
JP3168402B2 (ja) 射出成形金型装置
JPH07117088A (ja) プラスチック凹レンズの成形金型装置及び成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021105

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071129

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081129

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091129

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091129

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101129

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111129

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131129

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees