JP3496968B2 - 射出成形方法および射出成形装置 - Google Patents

射出成形方法および射出成形装置

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JP3496968B2
JP3496968B2 JP34711193A JP34711193A JP3496968B2 JP 3496968 B2 JP3496968 B2 JP 3496968B2 JP 34711193 A JP34711193 A JP 34711193A JP 34711193 A JP34711193 A JP 34711193A JP 3496968 B2 JP3496968 B2 JP 3496968B2
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広志 米久保
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型ユニットを型締機
で型締めする型締工程、型締めされた金型ユニットに溶
融樹脂を射出する射出工程、型締機を開いて金型ユニッ
トを型締め状態に結合して移動あるいは駆動する移動工
程、金型ユニットを開いて成形品を取り出す取出工程等
を繰り返しながら成形する射出成形方法およびこの方法
の実施に使用される射出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形方法あるいは射出成形装置は、
文献名を挙げるまでもなく従来周知で、一般に樹脂材料
を溶融して射出する射出機、製品を成形する金型ユニッ
ト、金型ユニットを型締めする型締機等から構成されて
いる。したがって、射出機で樹脂材料を溶融混練すると
共に、金型ユニットを型締機で型締めし、そして金型ユ
ニットのキャビテイに例えばスプルー、ゲート等を介し
て射出機から可塑化された樹脂を射出充填し、冷却固化
を待って可動金型を開くと、キャビテイで成形された所
望形状の合成樹脂製の成形品を得ることができる。
【0003】ところで、従来周知の射出成形装置によっ
ても上記したようにして成形品を得ることはできるが、
成形品が肉厚のときは成形品の容積の2〜3乗に比例
し、固化時間が長くなるので、射出成形効率が悪くな
る、あるいは射出サイクルが長くなる。すなわち成形品
が固化するまでは、可動金型を開いて成形品を取り出す
ことができないので、次の射出サイクルに入ることがで
きず、高価な射出機、型締機等を徒に待機させることに
なり、射出成形効率が悪くなる。そこで複数個の金型ユ
ニットを準備し、一方の金型ユニットに射出し、射出し
終った金型ユニットを型締め状態で、あるいは型締め力
を自己保持した状態で型締機から取り出して冷却固化
し、冷却固化している間に他の金型ユニットを型締めし
て射出するようにした金型が、例えば特開平5ー825
8号で提案されている。
【0004】この金型によると射出機、型締機等をフル
に稼動させることはできる。しかしながら、この金型は
型締機から取り外すときに金型が開かないように工夫さ
れたもので、自動成形する上では問題がある。そこで本
出願人は、特願平4ー293911号、同293912
号により、可動盤の型開きあるいは型締め動作に関連し
て金型ユニットを型締め状態あるいは型開き可能な状態
にできると共に、固定金型を固定盤に対して同様に可動
盤の動作に関連して脱着できる射出成形用金型を現在提
案している。これらの金型によると、一方の金型ユニッ
トに射出してから、この金型ユニットをロック機構等で
型締め状態にして、可動盤を型開き方向に駆動して金型
ユニットを固定盤から分離し、そしてスライドさせて射
出位置からずらし、冷却固化することができる。冷却固
化している間に可動盤を駆動して一旦型締めし、他の金
型ユニットの固定金型を固定盤にロックしてから可動金
型を固定金型から開くことにより、固化した成形品を取
り出すことができる。次いで成形品を取り出した他の金
型ユニットを再度型締めして射出し、同様にロック機構
等で型締め状態にして、可動盤を型開き方向に駆動して
金型ユニットを固定盤から分離し、そしてスライドさせ
て射出位置からずらし、冷却固化する。以下同様にして
成形することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が提案してい
る前述の金型によっても上記したようにして、1台の射
出機と、1台の型締機で複数個の金型ユニットを適宜移
動あるいはスライドさせながら成形することができるの
で、肉厚の成形品も効率的に自動成形することはでき
る。しかしながら、上記成形方法は成形品の表面メラ、
表面精度、光沢不良等の阻害要因を持っている。すなわ
ち前述の成形方法によると、型締め状態で移動させた金
型ユニットを開くためには、固定金型を固定盤に接触さ
せ固定盤にロックすると共に、可動金型と固定金型との
間のロックを解かなければならないので、一旦型締めす
る必要がある。ところで、このときの型締め力は、可動
金型と固定金型の型締め自己保持力を少し上回る程度の
型締め力、例えば5トン程度の型締め力で充分であるに
も拘らず、射出成形に必要な例えば50トン程度の大き
な力で、射出時と同じ型締め力で型締めされている。こ
のような大きな力で、型締めされると、固化しつつある
成形品を再度型締めすることになり、成形品の表面に前
述したような表面ムラ、表面精度、光沢不良等を起こす
ことがある。また必要以上の力で型締めされているの
で、動力を無駄に消費していることにもなる。したがっ
て、本発明は表面精度の高い成形品を得ることができる
と共に、少ない動力費で成形することができる射出成形
方法およびこの方法の実施に使用される射出成形装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、可動金型と固定金型とからなる複数個の
金型ユニットを使用して、一方の金型ユニットに射出す
るために射出位置で型締めする第1型締め工程、型締め
された一方の金型ユニットに溶融樹脂を射出する射出工
程、射出された一方の金型ユニットを型締め状態に結合
して型締機を開いて射出位置から他の位置へ移動させる
と共に、他の金型ユニットを射出位置へ移動する移動工
程、型開きする他の金型ユニットの可動金型と固定金型
との結合を解くと共に、型開きする他の金型ユニットの
固定金型を支持部材にロックするために型締めする第2
型締め工程、他方の金型ユニットを開いて成形品を取り
出す取出し工程、成形品が取り出された他の金型ユニッ
トを、射出するために型締めする第1型締め工程、型締
めされた他方の金型ユニットに溶融樹脂を射出する射出
工程、射出された他方の金型ユニットを型締め状態に結
合して型締機を開いて、射出位置から他の位置へ移動さ
せると共に、一方の金型ユニットを射出位置へ移動する
移動工程、型開きする一方の金型ユニットの可動金型と
固定金型との結合を解くと共に、一方の金型ユニットの
固定金型を支持部材にロックするために型締めする第2
型締め工程、一方の金型ユニットを開いて成形品を取り
出す取出し工程、を組み合わせて繰り返しながら射出成
形するとき、前記第2型締め工程時における型締力を、
前記第1型締め工程時における型締力より小さくして成
形するように構成される。請求項2に記載の発明は、請
求項1記載の第1型締め工程時には、射出する金型ユニ
ットのみ型締めし、第2型締め工程時には型開きする金
型ユニットのみ型締めするように構成される。請求項3
に記載の発明は、可動金型と固定金型とからなる複数個
の金型ユニットと、これらの金型ユニットを型締めする
型締機と、型締めされた金型ユニットに溶融樹脂を射出
する射出機と、前記金型ユニットを射出位置から他の位
置へあるいは他の位置から射出位置へ駆動する駆動手段
と、前記金型ユニットの可動金型と固定金型とを型締め
に関連して結合および解く結合部材と、前記金型ユニッ
トの固定金型を支持部材に型締めに関連してロックおよ
び解除するロックピンとを備え、前記型締機は、前記結
合部材とロックピンが作動可能な型締力と、溶融樹脂を
充填するための型締力とが得られるように複数段に型締
力を発生するように構成されいる。
【0007】
【作用】例えば一方の金型ユニットを射出位置で型締め
する。そして溶融樹脂を射出する。射出した一方の金型
ユニットを型締め状態に結合し、そして型締機を開いて
射出位置から他の位置へ移動させる。このとき他の金型
ユニットも射出位置へ移動させる。小さな力例えば後述
する射出するための大きな型締め力の1/5〜1/50
で、好ましくは約1/10程度の型締め力で型締めす
る。そうして、前の射出サイクルで射出されている他の
金型ユニットの可動金型と固定金型との結合を解くと共
に、型開きする他の金型ユニットの固定金型を支持部材
にロックする。それから他方の金型ユニットを開いて成
形品を取り出す。成形品が取り出された他の金型ユニッ
トを、射出するために例えば50トン程度の大きな型締
め力で型締めする。そして溶融樹脂を射出する。射出が
終わった他方の金型ユニットを型締め状態に結合して型
締機を開いて、射出位置から他の位置へ移動させる。こ
のとき一方の金型ユニットも射出位置へ移動させる。小
さな型締め力で型締めして、型開きする一方の金型ユニ
ットの可動金型と固定金型との結合を解くと共に、一方
の金型ユニットの固定金型を支持部材にロックする。そ
の後一方の金型ユニットを開いて成形品を取り出す。上
記操作を繰り返しながら成形する。他の発明は、上記発
明と略同様に作用するが、射出成形に必要な大きな型締
め力例えば50トン程度で型締めするときは、射出する
金型ユニットのみを型締めする。
【0008】
【実施例】本発明は、金型をスライドあるいは回転移動
させる成形方法には等しく適用できる。例えば前述した
特願平4ー293911号、同293912号に記載さ
れている金型も移動させられるので、本発明はそのまま
適用できる。また適用される金型ユニットも3個以上の
複数個でも実施できる。しかしながら、以下2個の金型
ユニットを使用して肉厚の2種の成形品を得る実施例に
ついて説明する。なお、型締機、射出機等は従来周知の
ものが適用されるので、これらの実施例は図には示され
ていない。
【0009】本実施例においても金型ユニットあるいは
成形装置は、前述した本出願人が提案中の特願平4ー2
93911号、同293912号等に記載されているよ
うに構成することができるので、図1の(イ)には、こ
れらの実施例を代表して模式的に示されている。すなわ
ち本実施例に係わる成形装置は、2組の第1、第2金型
ユニット1、10を備えている。そして図において上方
に位置する第1金型ユニット1は、可動金型2と固定金
型3とから構成され、下方に位置する第2金型ユニット
10も、同様に可動金型12と固定金型13とから構成
されている。第1金型ユニット1の可動金型2には、光
学機器である例えばプリズムを成形するためのキャビテ
イ4が、また第2金型ユニット10の可動金型12には
凸レンズを成形するためのキャビテイ14がそれぞれ設
けられている。そして固定金型3、13には、これらの
キャビテイ4、14に連通した従来周知の構造のスプル
ー5、15が形成されている。
【0010】このように構成されている可動金型2、1
2は、スライド板20に固定されている。そしてこのス
ライド板20は、可動盤22の取付部材21に対して図
において上下方向に摺動自在に設けられている。取付部
材21の上方端部からは、腕23が水平方向に延び、こ
の腕23にピストンシリンダユニット24が設けられて
いる。ピストンシリンダユニット24のロッド25は、
スライド板20の方へ延びそしてスライド板20に取り
付けられている。したがって、ピストンシリンダユニッ
ト24によって、第1、2金型ユニット1、10は、後
述するように下方に位置する第1位置と、上方に位置す
る第2位置との間を適宜駆動される。この第1、2位置
においてスプルー5、15は、固定盤32と保持部材3
3とを貫通して進退自在に設けられている射出ノズルN
と整合する。
【0011】可動盤22と対をなす固定盤32には、保
持部材33が設けられている。そしてこの保持部材33
に第1、2金型ユニット1、10の固定金型3、13が
ロック機構により取り付けられている。ロック機構は、
前述の特願平4ー293911、特願平4ー29391
2号等に開示されているように構成できるので、図には
模式的にロックピン34、35で示されている。このロ
ックピン34、35により可動盤22の移動あるいは駆
動に関連して固定金型3、13が保持部材33にロック
され、また解除される。
【0012】また可動金型2、12も、必要に応じて固
定金型3、13に対して型締め状態が維持され、また解
除されるようになっているが、この機構も前述の特願平
4ー293911号、同293912号等に開示されて
いるようにも構成できるので、これらの機構を代表して
模式的に結合部材7、17で示されている。
【0013】本実施例によると、固定金型3、13を保
持部材33に接触させ、そして保持部材33にロックす
ると共に、可動金型2、12と固定金型3、13との間
の結合を解除するためには、一旦型締めする必要があ
る。このときは射出するときに比較して小さな型締め力
で型締めされる。これを検知する手段として本実施例に
よると、スライド板20の動作で作動するリミットスイ
ッチ50、51が設けられている。リミットスイッチ5
0、51は、取付部材21の上下両端部に取り付けら
れ、スライド板20が上方あるいは下方に駆動され、こ
れらのリミットスイッチ50、51にタッチすると、そ
の信号が制御装置に入力されるようになっている。
【0014】制御装置は、図3に示されているように、
フリップフロップ53、ANDゲート54、ドライブ回
路55等から構成されている。リミットスイッチ50、
51は、フリップフロップ53のプリセット入力端子P
Rに接続され、クリア端子CLRには、リミットスイッ
チ56、57が接続されている。リミットスイッチ5
6、57は、図1の(イ)に示されているように、保持
部材33に取り付けられ、固定金型3、13で作動する
ようになっている。
【0015】原理的な型締装置60の例が図4に示され
ている。本例によると、例えば50トン程度の型締め力
が得られるメインシリンダ61の周りに、合計で5トン
程度の型締め力が得られるサブシリンダ62、62が配
置されている。そしてこれらのシリンダ61、62、6
2のラム63、64、64は可動盤22に接続されてい
る。したがって、電磁式方向切り換え弁65がドライブ
回路55によりAポジションに切り替わると、ポンプP
からサブシリンダ62、62に圧油が供給され、5トン
程度で型締めされ、Bポジションに切り替わると、50
トン程度で型締めされることになる。
【0016】次に上記金型ユニット1、10を使用して
光学機器である凸レンズとプリズムとを射出成形する例
について説明する。初めに図1の(イ)に示されている
ように、ピストンシリンダユニット24によってスライ
ド板20が下方に駆動され、第2金型ユニット10のキ
ャビテイ14には既に溶融樹脂が射出され、第1金型ユ
ニット1は第1位置にあり、ノズルNと整合している時
から説明する。 (1) 可動盤22を駆動して第1、2の金型ユニット
1、10を型締めする。この型締め動作に関連して可動
金型2、12と固定金型3、13は、結合部材7、17
で型締め状態に結合される。また、ロックピン34、3
5は解除される。このとき固定金型13が、保持部材3
3に取り付けられているリミットスイッチ57に作用
し、フリップフロップ53のクリア端子CLRには、ロ
ーLが印加されクリアされているので、ANDゲート5
4にはローLが出力されている。したがって、型締め信
号KSが印加されても、ANDゲート54はドライブ回
路55に出力しない。ドライブ回路55は、電磁式方向
切り換え弁65を、Bポジションに切り換える。ポンプ
Pからメインシリンダ61に圧油が供給され、50トン
程度で型締めされる。ノズルNから溶融樹脂をスプルー
5から第1金型ユニット1のキャビテイ4に射出する。 (2) 第1、2金型ユニット1、10をスライドする
ために、可動盤22を開く方向に駆動する。この時の開
き間隔sは、図1の(ロ)に示されているようにスライ
ド板20をスライドするに必要な間隔で、一般に小さ
い。開くとロックピン34、35は既に解除されている
ので、固定金型3、13は保持部材33から離間する。
ピストンシリンダユニット24によってスライド板20
を上方に駆動し、第2金型ユニット10のスプルー15
がノズルNと整合する第2位置にする。この状態は図1
の(ロ)に示されている。スライド板20によりリミッ
トスイッチ50がオンし、フリップフロップ53にはプ
リセットがかかる。したがって、次に型締め信号KSが
印加されると、ANDゲート54はドライブ回路55に
出力し、ドライブ回路55は電磁式方向切り換え弁65
をAポジションに切り換わる。ポンプPからサブシリン
ダ62、62に圧油が供給され、5トン程度で型締めさ
れることになる。 (3) 図1の(ロ)に示されている状態で可動盤22
を駆動して型締めする。このときは前述したように5ト
ン程度で型締めされる。型締めされた状態は図1の
(ハ)に示されている。型締めすると、第1金型ユニッ
ト1の固定金型3のロックピン34は解除され、また第
2金型ユニット10の固定金型13は保持部材33にロ
ックされる。第2金型ユニット10の可動金型12と固
定金型13の結合も解除される。型締めされると、固定
金型3がリミットスイッチ56をオンするので、図1の
(イ)に関して説明したように、フリップフロップ53
はクリアされる。したがって、次に型締め信号KSが印
加されると、今度は50トン程度で型締めされることに
なる。 (4) 可動盤22を型開き方向に駆動して、第2金型
ユニット10を開く。このときはキャビテイ14で成形
されたレンズLを取り出すに充分な間隔Sに開く。取り
出している状態は図1の(二)に示されている。
【0017】(5) レンズLを取り出したら、スライ
ド板20を駆動することなく、型締めする。この時は前
述したように50トン程度で型締めされる。型締めする
と、前述したように可動金型2、12と固定金型3、1
3は、結合部材7、17で型締め状態に結合される。ま
たロックピン34、35は解除される。ノズルNから溶
融樹脂をスプルー15を通して第2金型ユニット10の
キャビテイ14に射出する。射出している状態は、図2
の(イ)に示されている。 (6) 第1、2金型ユニット1、10をスライドさせ
るために、可動盤22を開く方向に駆動する。この時の
開き間隔sも小さくする。開くとロックピン34、35
は解除されているので、固定金型3、13は保持部材3
3から離間する。ピストンシリンダユニット24によっ
てスライド板20を下方に駆動し、第1金型ユニット1
のスプルー5がノズルNと整合する第1位置にする。可
動盤22を開いて、そして第1位置に駆動した状態は図
2の(ロ)に示されている。スライド板20を下方に駆
動すると、リミットスイッチ51がオンするので、フリ
ップフロップ53にはプリセットがかかる。したがっ
て、今度型締めされるときは前述したように5トン程度
で型締めされることになる。 (7) 図2の(ロ)に示されている状態で可動盤22
を駆動して型締めする。型締めされた状態は図2の
(ハ)に示されている。型締めすると、第2金型ユニッ
ト10の固定金型13のロックピン35は解除され、ま
た第1金型ユニット1の可動金型2と固定金型3の結合
も解除される。型締めされると、固定金型3がリミット
スイッチ57をオンするので、前述したように、フリッ
プフロップ53はクリアされる。したがって、次の型締
め信号KSが印加されると、今度は50トン程度で型締
めされることになる。可動盤22を型開き方向に駆動し
て、第1金型ユニット1を開く。このときはキャビテイ
4で成形されたプリズムPを取り出すに充分な間隔Sに
開く。取り出している状態は図2の(二)に示されてい
る。 (8) プリズムPを取り出したら型締めする。このと
きは、前述した理由により50トン程度で型締めされ
る。この型締めと関連して、第1、2金型ユニット1、
10の可動金型2、12と固定金型3、13は、図1の
(イ)に示されているように、結合部材7、17で結合
される。以下同様にして成形する。
【0018】以上のように、本実施例によると、固定金
型3、13を保持部材33に接触させ再度保持部材33
にロックすると共に、可動金型2、12と固定金型3、
13との間のロックを解除するときの型締め力は、射出
するときに比較して充分小さいので、既に射出されてい
る成形品の表面精度等を損なうようなことはない。ま
た、固定金型3、13を保持部材33に接触させて保持
部材33にロックし、可動金型2、12と固定金型3、
13との間の結合を解くときは、小さな型締め力で型締
めされるので、少ない動力で成形できる効果も得られ
る。なお、図2の(イ)に示されているように、第1金
型ユニット1に充填されている状態で、50トン程度で
型締めされるが、第1金型ユニット1に充填されている
樹脂材料は、射出されてから図1の(ロ)、(ハ)およ
び(ニ)に示されているような各工程を経ているので、
略固化しており、成形品の品質を落とすようなことはな
い。
【0019】本発明は、上記実施例に限定されることな
く色々な形で実施できる。例えば型締機は、トグル式型
締め機でも実施できる。また本実施例では、便宜上複数
個のリミットスイッチ50、51、56、57を設け、
これらのリミットスイッチ50、51、56、57から
の信号により、5トン程度で型締めするか、50トンで
型締めするか制御されているが、射出成形サイクルに合
わせてソフト的に制御できる。また上記実施例では型締
め力は、大小2段に選定されているが、複数段に選定で
きることは明らかである。例えば第1金型ユニット1で
プリズムPを成形するときと、第2金型ユニット10で
レンズLを成形するときの型締め力に差を持たせること
もできる。
【0020】前述の実施例では、例えば第2金型ユニッ
ト10に射出するときは、第1金型ユニット1の溶融樹
脂は既に固化しているとはいえ、第1金型ユニット1も
充填された状態で型締めされるので、影響がないとは云
えない。そこで図5、6に、必要な金型ユニット1、1
0のみを型締めするようにした実施例が示されている。
前述した実施例と同様な部材には同じ参照符号を付けて
詳しい説明はしないが、本実施例によると、保持部材3
3は1個の金型ユニット1、10のみを型締めできる大
きさに構成されている。そして第1金型ユニット1と第
2金型ユニット10は、所定の間隔をおいてスライド板
20に取り付けられている。
【0021】したがって、図5の(イ)に示されている
ように、溶融樹脂を射出するときは、射出される第1金
型ユニット1のみが前述したように、成形に必要な例え
ば50トン程度で型締めされる。そして第2金型ユニッ
ト10は型締めされない。しかも、固定金型3、13を
保持部材33に接触させ保持部材33にロックすると共
に、可動金型2、12と固定金型3、13との間の結合
を解くときは、図5の(ハ)に示されているように、対
象とする第2金型ユニット10のみが小さな力で型締さ
れる。小さな型締め力とはいえ、冷却中の第1金型ユニ
ット1は型締めされないので、さらに高精度の表面の成
形品が得られる。このときの型締め力は小さいので、省
エネ成形もできる。以下、同様にして対象とする金型ユ
ニット1、10のみを必要な型締め力で型締めして射出
成形することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、複数個
の金型ユニットを使用して、射出位置と他の位置との間
を移動させながら射出成形するとき、射出する金型ユニ
ットは、成形に必要な比較的大きな力で型締めされる
が、射出されている他の金型ユニットの可動金型と固定
金型との結合を解くと共に、型開きする他の金型ユニッ
トの固定金型を支持部材にロックするために型締めする
ときは、小さな型締め力で型締めされるので、金型ユニ
ットを移動させながら成形する成形方法にも拘らず、高
精度の表面を持った成形品を得ることができる、という
本発明特有の効果が得られる。他の発明によると、上記
発明と同様な効果が得られると共に、射出成形に必要な
大きな型締め力で型締めするときは、射出する金型ユニ
ットのみを型締めするので、さらに高精度の表面の成形
品が得られる。また小さな型締め力では、可動金型と固
定金型との結合を解くと共に、固定金型を支持部材にロ
ックする金型のみが型締めされ、不必要な金型ユニット
は型締めされないので、少ない動力費で成形できる効果
が得られる。また、請求項3記載の発明の型締機は、複
数段の型締め力を出すので、この型締機を使用して成形
すると、前述したような効果が得れると共に成形品の種
類により型締め力を選定し、省エネ成形ができる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図で、(イ)〜(ニ)
は、成形段階を順を追って示す一部断正面図である。
【図2】本発明の実施例を示す図で、(イ)〜(ニ)
は、図1に示す次の成形段階を順を追って示す一部断正
面図である。
【図3】制御装置の1実施例を示す制御ブロック図であ
る。
【図4】型締機の模式的な実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す図で、(イ)〜
(ニ)は、成形段階を順を追って示す一部断正面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例を示す図で、(イ)〜
(ニ)は、図5に示す次の成形段階を順を追って示す一
部断正面図である。
【符号の説明】
1 第1金型ユニット 7
結合部材 10 第2金型ユニット 17
結合部材 20 スライド部材 22
可動盤 24 ピストンシリンダユニット 32
固定盤 34、35 ロックピン 40
作動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 数田 邦和 広島市安芸区船越南1丁目6番1号 株 式会社 日本製鋼所内 (72)発明者 米久保 広志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 前田 薫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅 哲生 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 齋藤 一男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号オリ ンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−64830(JP,A) 特開 平5−16191(JP,A) 特開 平6−114874(JP,A) 特開 平6−114890(JP,A) 特開 平1−249415(JP,A) 実開 昭63−100211(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/06 B29C 45/10 B29C 45/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動金型(2、12)と固定金型(3、
    13)とからなる複数個の金型ユニット(1、10)を
    使用して、 一方の金型ユニット(1)に射出するために射出位置で
    型締めする第1型締め工程、 型締めされた一方の金型ユニット(1)に溶融樹脂を射
    出する射出工程、 射出された一方の金型ユニット(1)を型締め状態に結
    合して型締機を開いて射出位置から他の位置へ移動させ
    ると共に、他の金型ユニット(10)を射出位置へ移動
    する移動工程、 型開きする他の金型ユニット(10)の可動金型(1
    2)と固定金型(13)との結合を解くと共に、型開き
    する他の金型ユニット(10)の固定金型(13)を支
    持部材(33)にロックするために型締めする第2型締
    め工程、 他方の金型ユニット(10)を開いて成形品(L)を取
    り出す取出し工程、 成形品(L)が取り出された他の金型ユニット(10)
    を、射出するために型締めする第1型締め工程、 型締めされた他方の金型ユニット(10)に溶融樹脂を
    射出する射出工程、 射出された他方の金型ユニット(10)を型締め状態に
    結合して型締機を開いて、射出位置から他の位置へ移動
    させると共に、一方の金型ユニット(1)を射出位置へ
    移動する移動工程、 型開きする一方の金型ユニット(1)の可動金型(2)
    と固定金型(3)との結合を解くと共に、一方の金型ユ
    ニット(1)の固定金型(3)を支持部材(33)にロ
    ックするために型締めする第2型締め工程、 一方の金型ユニット(1)を開いて成形品(P)を取り
    出す取出し工程、を組み合わせて繰り返しながら射出成
    形するとき、 前記第2型締め工程時における型締力を、前記第1型締
    め工程時における型締力より小さくして成形することを
    特徴とする射出成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第1型締め工程時には、
    射出する金型ユニットのみ型締めし、第2型締め工程時
    には型開きする金型ユニットのみ型締めすることを特徴
    とする射出成形方法。
  3. 【請求項3】 可動金型(2、12)と固定金型(3、
    13)とからなる複数個の金型ユニット(1、10)
    と、これらの金型ユニット(1、10)を型締めする型
    締機と、型締めされた金型ユニット(1、10)に溶融
    樹脂を射出する射出機と、前記金型ユニット(1、1
    0)を射出位置から他の位置へあるいは他の位置から射
    出位置へ駆動する駆動手段(24)と前記金型ユニッ
    ト(1、10)の可動金型(2、12)と固定金型
    (3、13)とを型締めに関連して結合および解く結合
    部材(7、17)と、前記金型ユニット(1、10)の
    固定金型(3、13)を支持部材(33)に型締めに関
    連してロックおよび解除するロックピン(34、35)
    とを備え、 前記型締機は、前記結合部材(7,17)とロックピン
    (34,35)が作動可能な型締力と、溶融樹脂を充填
    するための型締力とが得られるように複数段に型締力を
    発生するように構成されていることを特徴とする射出成
    形装置。
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