JPH09207161A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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Publication number
JPH09207161A
JPH09207161A JP4413296A JP4413296A JPH09207161A JP H09207161 A JPH09207161 A JP H09207161A JP 4413296 A JP4413296 A JP 4413296A JP 4413296 A JP4413296 A JP 4413296A JP H09207161 A JPH09207161 A JP H09207161A
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JP
Japan
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mold
injection
molding
mold structure
seconds
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Application number
JP4413296A
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English (en)
Inventor
Takayuki Yokozawa
孝之 横沢
Kazuhiro Yanagidaira
和寛 柳平
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Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形サイクル上において、冷却時間、インサ
ート部品のセット時間、及び成形品の取り出し時間等を
短縮することのできる新規の射出成形装置を提供する。 【解決手段】 基台10の上面に円形の回転テーブル1
1が回転自在に取付けられ、この回転テーブル11の表
面上に2つの金型構造部20A,20Bがそれぞれ固定
されている。回転テーブル11は、基台10の内部に収
容された駆動モータにより回転されるように構成され
る。金型構造部20A,20Bには、回転テーブル11
と可動側取付け板24との間に接続された4つの油圧シ
リンダ25が設けられている。この油圧シリンダ25に
は、基台10の内部に収容された油圧制御機構によって
回転テーブル11の上で上下に伸縮し金型を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形装置に係
り、特に、肉厚に形成される製品や高精度が要求される
製品を成形するために好適な装置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形装置においては、通常、
射出機構部に設けられた射出ノズルから金型内のキャビ
ティに溶融樹脂を注入し、金型内の樹脂が冷却して固化
した後に、金型を開いて成形品を取り出すように構成さ
れている。
【0003】一般的な熱可塑性樹脂を用いた射出成形の
工程は概略以下の通りである。まず、射出成形装置に所
望の成形品を形成するように作られたキャビティを備え
た金型を取付け、これを型締め状態とする。次に、射出
シリンダより溶融樹脂が供給され、射出ノズルから金型
のキャビティ内に樹脂が注入される(射出工程)。
【0004】キャビティ内に注入された樹脂は時間の経
過と共に冷却され、収縮していくので、しばらくの間、
成形品の肉厚部のひけを防止する等の目的により射出ノ
ズルから一定の圧力を印加し続ける(保圧工程)。この
とき、冷却収縮分の補充やゲートシール後の収縮を見越
したオーバーパッキングを施す場合もある。
【0005】続いて、機構的に、若しくは冷却作用によ
る樹脂の固化を利用して、金型内のゲートがシールされ
る。さらに、キャビティに注入された樹脂を取り出し可
能な程度まで充分に固化させるためにしばらく放置して
冷却を行う(冷却工程)。
【0006】冷却終了後、金型を開いて成形品を露出さ
せ、金型内に設けられた突き出し機構により成形品を突
き出しピンで突き出し、離型させる。そして、次回の成
形に備えて、インサート部品がある場合にはキャビティ
内にインサートをセットし、金型の型締めを行う。
【0007】射出成形装置には、射出シリンダの方向に
応じて縦型と横型の装置があり、それぞれに多種の構造
を備えたものが存在する。例えば、回転可能に構成され
たロータリーテーブルの上に2つの固定側金型部を配置
し、可動側金型部を射出機構部の側に取付け、可動側金
型部を一方の固定側金型部の上からセットして型締めを
行った後、射出成形して型開き後、成形品を取り出し、
次に、ロータリーテーブルを回転させて、可動側金型部
を他方の固定側金型部の上からセットするというように
して、2つの固定側金型部を交互に使用して成形を行う
ように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の射出成形に
おいては、特に肉厚の成形品を形成する場合に冷却工程
に時間がかかり、生産効率が低くなるという問題点があ
る。この問題点は精密成形品を形成する場合にも同様で
あり、成形品の寸法精度を確保するために冷却時間を長
くとる必要があることから、成形サイクルが長くなって
しまう。
【0009】ここで、上記ロータリー式の射出成形装置
においては、射出機構部に対向していない他方の固定側
金型部に対してインサート部品のセットや成形品の取り
出し作業を行うため、インサート部品のセットや成形品
の取り出しを一方の固定側金型部により射出成形が行わ
れている間に行うことができ、これらの作業時間を短縮
できるという効果があるが、冷却時間については上述と
同様に短縮することはできず、生産効率の向上に限界が
ある。
【0010】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、成形サイクル上において、冷却
時間、インサート部品のセット時間、及び成形品の取り
出し時間等を短縮することのできる新規の射出成形装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、射出ノズルから成形材を射出
するための射出機構部と、前記射出機構部に対向し、前
記射出ノズルの射出位置に対して移動可能に構成された
移動部材と、該移動部材に対して取付けられた複数の金
型構造部と、前記移動部材を複数の前記金型構造部のい
ずれかが前記射出位置に対応した少なくとも一つの成形
位置に配置されるように移動させる移動制御部と、前記
金型構造部毎に設けられ、前記金型を開閉するとともに
その開放状態及び閉鎖状態を保持することの可能な開閉
保持機構とを有することを特徴とする射出成形装置であ
る。
【0012】この手段によれば、複数の金型構造部を移
動部材によって移動可能に構成し、金型構造部毎に金型
を開閉し保持する開閉保持機構を設けたので、金型構造
部毎に金型の開閉や型締め状態の保持を行うことができ
るため、成形位置で成形材を金型に注入する前後の成形
品の取り出し、インサート部品のセット、成形材の冷却
等の作業を成形位置以外の他の位置で行うことができる
から、従来よりも成形サイクルを短縮でき、生産効率を
向上させることができる。
【0013】ここで、前記移動部材を前記成形位置以外
の基準位置を中心として回転可能に構成し、複数の前記
金型構造部を前記基準位置から相互に等距離に配置する
場合がある。この場合には、移動部材により金型構造部
を回転移動させるので、装置をコンパクトかつ簡易に構
成できる。
【0014】また、前記移動部材を前記成形位置に対し
て並進可能に構成し、複数の前記金型構造部を前記成形
位置に対して前記移動部材の並進方向に沿って配置する
場合もある。
【0015】さらに、前記開閉保持機構には前記金型の
閉鎖圧力を調整する手段を設けることが好ましい。開閉
保持機構に金型の閉鎖圧力を調整する手段を設けること
により、冷却工程において金型に対して加える型締め力
を変化させて圧縮成形を行い、転写精度の向上を図るこ
とができる。
【0016】また、前記射出機構部には、閉鎖状態にあ
る前記金型構造部を射出時において位置決め固定する位
置決め保持機構を設けることが好ましい。この手段によ
れば、射出工程において金型構造部を位置決め固定する
ことにより、金型構造部の位置精度を移動部材の移動精
度に頼ることなく高めることができるので、機械精度を
容易に確保することができる。特に、射出機構部の一部
が金型構造部と嵌合して位置決めし、同時に型締め力を
付与することが機構構成上好ましい。
【0017】上記各手段において、前記開閉保持機構
は、前記金型の開閉方向に出没可能に形成された可動軸
を有する流体圧シリンダーであることが望ましい。流体
圧シリンダーを用いることにより、高精度かつ保持圧力
の制御性に優れた機構とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る射出成形装置の実施形態について説明する。図1
及び図2は本発明に係る第1の実施形態を示す正面図及
び平面図である。この実施形態は、ロータリーテーブル
を備えた縦型の射出成形機として構成されたものであ
る。
【0019】図1に示すように、本実施形態には、後述
する各種駆動装置及び制御機器を収容した基台10の上
面に円形の回転テーブル11が回転自在に取付けられ、
この回転テーブル11の表面上に、図2に示すように2
つの金型構造部20A,20Bがそれぞれ固定されてい
る。回転テーブル11は、基台10の内部に収容された
駆動モータにより回転されるように構成され、図示しな
い制御装置によって、所定のプログラムに従って、2つ
の金型構造部20A,20Bのいずれかを後述する射出
機構部30の直下の成形位置に移動させ、かつ、保持す
るようになっている。
【0020】金型構造部20A,20Bには、それぞ
れ、回転テーブル11に固定された固定側取付板21
と、この取付板に接続された固定側(下側)金型部22
と、固定側金型部22に対応して形成された可動側(上
側)金型部23と、可動側金型部23に接続された可動
側取付板24とが設けられ、これらのうち、固定側金型
部22と可動側金型部23とは相互に接離自在に取付け
られ、そのパーティングラインの上下に成形品に対応し
た凹部が形成され、これらの凹部が組合わさることによ
ってキャビティが構成される。
【0021】金型構造部20A,20Bには、回転テー
ブル11と可動側取付け板24との間に接続された4つ
の油圧シリンダ25が設けられている。この油圧シリン
ダ25には、基台10の内部に収容された油圧制御機構
によって図示しない導油管を介して油圧が印加され、こ
の油圧によって回転テーブル11の上で上下に伸縮する
ようになっている。油圧シリンダ25の伸縮によって、
固定側取付板21に接続された固定側金型部22と、可
動側取付板24に接続された可動側金型部23とが接離
して、キャビティを開閉するようになっている。
【0022】射出機構部30には、射出シリンダを駆動
するとともに樹脂を供給する駆動供給部31と、樹脂を
混練して所定圧力で射出するための射出シリンダ32
と、射出シリンダ32の先端に設けられた射出ノズル3
3と、射出ノズル33を上下に移動させるための油圧シ
リンダ34と、上記金型構造部20A,20Bのいずれ
かの上に当接して、金型構造部20A,20Bと射出ノ
ズル33との位置決めを行うとともに金型を押さえつけ
るための位置決め保持機構としての可動型プラテン35
と、可動型プラテン35を上下に移動させるための、図
示しない油圧シリンダに取付けられたタイバー36とか
ら概略構成される。このタイバー36は可動型プラテン
35に固定され、基台10内において固定された油圧シ
リンダによって昇降可能に連結されている。
【0023】上記射出機構部30は、基台10に支持さ
れた3本のタイバー36によって支持された可動型プラ
テン35に搭載されている。タイバー36のうちの回転
テーブル11の中心側にあるものは、回転テーブル11
の回転中心を軸受けを介して貫通して基台10に支持さ
れている。可動型プラテン35の底面と、可動側取付板
24の上面とは、射出時における正規の位置関係にあっ
て相互に嵌合するように、それぞれ所定の凹凸形状に形
成されている。
【0024】金型構造部20A,20Bでは、図3
(a)に示すように、油圧シリンダ25のピストンロッ
ド25aを引き込んだ状態とすることによって金型を型
締め状態とすることができる。一方、油圧シリンダ25
のピストンロッド25aを突き出した状態とすることに
よって、図3(b)に示すように、金型を開くことがで
きる。なお、図示の金型はピンゲート方式であって、型
開き時にパーティングラインとランナ部においてそれぞ
れ分離し、3分割する形式のものである。
【0025】油圧シリンダ25は図示しない油圧制御機
構によって、ピストンロッド25aの上下位置を選択で
きるとともに、ピストンロッド25aを引き込んだ状態
にした際の引き込み力を調節できるように構成され、金
型の型締め時における型締め圧力を制御できるようにな
っている。なお、上記図1、図2には、部品の供給装置
や取り出し装置、配管や配線等は省略して示してある。
【0026】上記図1乃至図3に示した実施形態におい
ては、まず、回転テーブル11上に固定された金型構造
部のうち例えば金型構造部20Aは型締め状態で射出機
構部30の直下の位置、すなわち、成形位置に配置され
る。このとき、油圧シリンダ25によって型締め圧力が
印加されていてもされていなくてもよい。
【0027】次に、射出機構部30の可動型プラテン3
5をタイバー36によって降下させ、可動型プラテン3
5を可動側取付板24に嵌合させ、金型構造部20Aを
射出機構部30に対して正確に位置決めするとともに、
可動型プラテン35を上から押し付けることにより、金
型を所定圧力で締め付ける。
【0028】続いて、射出シリンダ32を油圧シリンダ
34により降下させ、射出ノズル33を金型のスプール
に接触させる。そして、射出ノズル33から溶融樹脂を
金型構造部20Aの金型内に注入する(射出工程)。次
に、金型のキャビティに樹脂が充填されると、射出圧力
を保圧に切り換えて、そのまま保持する(保圧工程)。
【0029】金型のゲートがシールされると、射出シリ
ンダ32及び可動型プラテン35を上昇させ、射出機構
部30を金型構造部20Aから離反させる。この離反さ
せるタイミングはゲートシール直後でもよく、また、し
ばらく冷却を行った後でもよい。射出機構部30を引き
上げるタイミングは、成形品の投影面積、キャビティ内
圧、成形サイクルによる2つの金型構造部20Aと20
Bのバランス、及び油圧シリンダ25の型締め能力等を
加味して適宜設定される。
【0030】ここで、射出工程において油圧シリンダ2
5による型締め圧力を印加していない場合には、可動型
プラテン35を引き上げる前に油圧シリンダ25の型締
め圧力を印加し、金型構造部20Aが自己保持状態とな
っている必要がある。
【0031】次に、回転テーブル11が回転し、金型構
造部20Aを射出機構部30の直下の成形位置から移動
させると共に、金型構造部20Bを成形位置に配置す
る。そして、この金型構造部20Bに対して、上述の金
型構造部20Aと同様の操作が行われる。
【0032】一方、成形位置から離れた金型構造部20
Aでは、金型構造部20Bに対して射出成形が行われて
いる間に金型が冷却される(冷却工程)。冷却工程が進
み、成形品が離型可能な状態まで固化したら、油圧シリ
ンダ25のピストンロッド25aを突出させ、型開きを
行う。
【0033】金型の型開き後、金型内に組み込まれたエ
ジェクタ機構によって、成形品が離型され、図示しない
取り出しロボット等により成形品は所定の格納場所に格
納される。離型後の金型には、インサート成形を行う場
合には次回の成形準備のためインサート部品のセット作
業を実施した後に、インサート成形を行わない場合には
そのままの状態で、油圧シリンダ25のピストンロッド
25aを引き込み、型締め状態とする。
【0034】図5には、冷却時間を25秒必要とする成
形品の成形工程を上記実施形態の装置で実施した場合
と、従来の単一金型の成形機で実施した場合とを比較し
たタイムチャートを示す。この成形工程においては、金
型構造部20A(A金型)において可動型プラテン35
及び射出ノズル33の降下(2秒)、射出・保圧
(11秒)、ゲートシール後の射出シリンダにおける可
塑化(或いは成形位置における冷却)(6秒)、可動
型プラテン35及び射出ノズル33の上昇(2秒)の
各工程が実施された後、回転テーブルの回転(3秒)
によって金型構造部20B(B金型)が成形位置に移動
され、金型構造部20Bに対して上記からまでが同
様に実施される。そして、以下同様に交互に金型構造部
20Aと20Bとでそれぞれ成形が行われる。
【0035】成形が実施されて成形位置から移動した後
の金型構造部20A,20Bにおいては、しばらくの間
そのまま冷却が行われる。図中の金型の冷却時間Cは2
5秒であり、金型構造部が単独で金型の型締め状態を保
持して冷却する自己保持冷却時間Sは19秒である。冷
却工程が終了すると、油圧シリンダ25によって型開き
(2秒)が行われ、次に、成形品の取り出し及び必要
に応じてなされるインサート部品の挿入(4秒)が実
施され、最後に油圧シリンダ25によって型締め
(1.5秒)が実施される。これに対して、従来装置で
は冷却時間C’を有する冷却工程’(25秒)の存在
によって成形サイクルが長くなる。
【0036】この成形工程では、本実施形態における成
形サイクル2Tは48秒であり、この成形サイクル2T
の間に金型構造部20Aと20Bにおいて2つの成形品
が形成される。一方、従来の成形サイクルT’は42.
5秒であり、この成形サイクルT’の間に一つの成形品
のみが形成される。本実施形態では、2つの金型構造部
にて交互に成形を行い、それぞれの金型構造部に金型を
開閉するための開閉保持機構、すなわち油圧シリンダを
設けたので、金型の冷却時間及び成形品の取り出し及び
インサート部品のセットを他方の金型構造部が成形を行
っている間に実施することが可能になるから、成形サイ
クルを短縮することができ、生産効率を向上させること
ができる。
【0037】この実施形態では、開閉保持機構、すなわ
ち油圧シリンダによる金型の型締めのための保持圧力を
調節することができるので、例えば、冷却工程の初期段
階では金型の保持圧力を小さく設定し、冷却固化してき
た段階で保持圧力を高めて、金型の転写性や成形寸法の
向上を図る(圧縮成形を行う)ことも可能である。
【0038】図6には、冷却時間が60秒必要な場合の
成形サイクルのタイムチャートを示す。からまでの
各工程は上記図5の場合と同様である。ここで、工程
は2秒、工程は10秒、工程は25秒、工程は2
秒、工程は3秒、工程は2秒、工程は5秒、工程
は2秒である。従来装置における工程’は60秒で
ある。この場合の実施形態の成形サイクル2Tは84秒
であって2つの成形品が形成され、従来装置では成形サ
イクルT’は79秒であって、一つの成形品のみが形成
される。
【0039】図7には、金型構造部20Aにおいて成形
される成形品の冷却時間Cが金型構造部20Bにおいて
成形される成形品の冷却時間C’よりも極端に長いた
め、金型構造部20Aにて1回成形する間に、金型構造
部20Bにて続けて2回成形を実施した場合のタイムチ
ャートを示す。
【0040】この図における金型構造部20Aでの工程
〜は上述の工程と同様であり、金型構造部20Bで
の工程’〜’は工程〜と同様である。工程’
と”は回転テーブル11が回転している工程である。
工程においては、成形位置に移動された金型構造部2
0Aは型締め状態のまま冷却工程にあるが、金型構造部
20Bでは、上述と同様の工程〜が実施され、成形
品の取り出しと次回の成形のための準備が実行される。
【0041】ここで、工程、’は2秒、工程は1
2秒、工程は10秒、工程は2秒、工程、’、
”はそれぞれ3秒、工程は2秒、工程は6秒、工
程は2秒、工程’は8.5秒、工程’は31秒で
ある。金型構造部20Aの冷却時間Cは120秒、金型
構造部20Bの冷却時間C’は50秒である。金型構造
部20Aの単独の成形サイクルは144秒、金型構造部
20Bの単独の成形サイクルは70.5秒であるが、全
体の成形サイクル3Tは147秒であり、この間に3つ
の成形品(金型構造部20Aで一つ、金型構造部20B
で2つ)が形成される。
【0042】図8は冷却時間の短い通常の量産品を本実
施形態の成形装置により製造した場合のタイムチャート
を示すものである。この場合、金型構造部20Aで成形
される成形品と金型構造部20Bで成形される成形品と
は異なるものである。工程からまでは図5に示す工
程と同様であり、工程、’は2秒、工程は10
秒、工程、’は5秒、工程は2秒、工程、’
は3秒、工程、’は2秒、工程、’は4秒、工
程、’は2秒であり、工程’は9秒である。金型
構造部20Aの冷却時間Cは13秒であり、金型構造部
20Bの冷却時間C’は10秒である。
【0043】この例においても、単独の成形工程を繰り
返す従来技術では、金型構造部20Aの成形品で1個当
たり31秒、金型構造部20Bの成形品で1個当たり2
7秒の所要時間であったものが、本実施形態を採用する
ことによって、金型構造部20Aの成形品が1個当たり
22秒、金型構造部20Bの成形品が1個当たり21秒
の所要時間で成形できるようになり、金型構造部20A
の成形品で29%、金型構造部20Bの成形品で22%
の成形時間の短縮効果が得られた。
【0044】上記実施形態において、油圧シリンダ25
の下端部は回転テーブル11に固定されているが、固定
側取付板21に固定してもよい。この場合には、金型構
造部20A,20Bを、固定側取付板21を回転テーブ
ル11へ取付けるだけで容易に固定できるので、金型の
取り替え時間(段取り替え時間)が短縮でき、しかも金
型構造部20A,20Bの取扱いが容易になり、その破
損を防止することができる。
【0045】上記実施形態において、油圧シリンダ25
は金型構造部20A,20Bの1構成要素として設けら
れているが、油圧シリンダ25を回転テーブル11に備
付けのままとしておき、金型のみを交換するように構成
して、油圧シリンダ25のピストンロッド25の先端を
金型の可動側取付板24に対して着脱自在に構成してお
けば、金型の交換が容易になり、金型の製造コストも低
減できる。
【0046】上記実施形態において、金型構造部20
A,20Bは回転テーブル11の上に取付けられている
が、金型構造部を並進運動する(スライドする)移動部
材の上に取付けてもよい。このような実施形態の概略構
造を示すのが図4である。基台40の上面に等幅の案内
凹部40aを形成し、この案内凹部40aに摺動自在に
嵌合する移動板41を取りつける。この移動板41の表
面には3つの金型構造部50A,50B,50Cが取り
つけられ、それぞれ、上述の金型構造部20A,20B
と同様に金型を自己で開閉し、かつ状態を保持する4つ
の油圧シリンダ55により構成される開閉保持機構を備
えている。
【0047】基台40の中央部上方には射出機構部60
が油圧シリンダ66を介して搭載され、その構造は上述
の射出機構部30とほぼ同様である。金型構造部50
A,50B,50Cに対しては、所定の順序で上述の説
明と同様に、移動板41によって移動しながら射出機構
部60により成形工程が施される。例えば、50A,5
0B,50C,50B,50A,50B、・・・という
ように移動板41を左右に往復移動させながら成形を行
う。
【0048】上述の各実施形態における油圧シリンダ2
5,55はその他の流体圧により動作するシリンダでも
良く、また、本発明に係る開閉保持機構としては、流体
圧シリンダに限らず、種々の公知の駆動手段を用いるこ
とができる。また、本発明に係る射出成形装置として
は、上述の樹脂成形に限らず、種々の材料の射出成形に
適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の金型構造部を移動部材によって移動可能に構成し、
金型構造部毎に金型を開閉し保持する開閉保持機構を設
けたので、金型構造部毎に金型の開閉や型締め状態の保
持を行うことができるため、成形位置で成形材を金型に
注入する前後の成形品の取り出し、インサート部品のセ
ット、成形材の冷却等の作業を成形位置以外の他の位置
で行うことができるから、従来よりも成形サイクルを短
縮でき、生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形装置の実施形態を示す概
略正面図である。
【図2】同実施形態の概略平面図である。
【図3】同実施形態における金型構造部の型締め状態を
示す説明図(a)及び型開き状態を示す説明図(b)で
ある。
【図4】本発明に係る異なる実施形態を示す概略平面図
である。
【図5】本発明に係る実施形態の動作例を示すタイムチ
ャートである。
【図6】他の動作例を示すタイムチャートである。
【図7】さらに別の動作例を示すタイムチャートであ
る。
【図8】さらに異なる動作例を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
10 基台 11 回転テーブル 20A,20B 金型構造部 21 固定側取付板 22 固定側金型部 23 可動側金型部 24 可動側取付板 25 油圧シリンダ 30 射出機構部 32 射出シリンダ 33 射出ノズル 34 油圧シリンダ 35 可動型プラテン 36 タイバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出ノズルから成形材を射出するための
    射出機構部と、前記射出機構部に対向し、前記射出ノズ
    ルの射出位置に対して移動可能に構成された移動部材
    と、該移動部材に対して取付けられた複数の金型構造部
    と、前記移動部材を複数の前記金型構造部のいずれかが
    前記射出位置に対応した少なくとも一つの成形位置に配
    置されるように移動させる移動制御部と、前記金型構造
    部毎に設けられ、前記金型を開閉するとともにその開放
    状態及び閉鎖状態を保持することの可能な開閉保持機構
    とを有することを特徴とする射出成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記移動部材を前記
    成形位置以外の基準位置を中心として回転可能に構成
    し、複数の前記金型構造部を前記基準位置から相互に等
    距離に配置したことを特徴とする射出成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記移動部材を前記
    成形位置に対して並進可能に構成し、複数の前記金型構
    造部を前記成形位置に対して前記移動部材の並進方向に
    沿って配置したことを特徴とする射出成形装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記開閉保持機構に
    は前記金型の閉鎖圧力を調整する手段を設けたことを特
    徴とする射出成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記射出機構部に
    は、射出時において閉鎖状態にある前記金型構造部を位
    置決め固定する位置決め保持機構を設けたことを特徴と
    する射出成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5において、前記開
    閉保持機構は、前記金型の開閉方向に出没可能に形成さ
    れた可動軸を有する流体圧シリンダーであることを特徴
    とする射出成形装置。
JP4413296A 1996-02-05 1996-02-05 射出成形装置 Pending JPH09207161A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262373A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toyo Mach & Metal Co Ltd 縦型射出成形機
CN107984715A (zh) * 2017-12-13 2018-05-04 柴建华 一种塑料模具加工用注塑机取模机构

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JP2009262373A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toyo Mach & Metal Co Ltd 縦型射出成形機
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