JP3374666B2 - 移動局間通信同期方法および移動局間通信同期システム - Google Patents

移動局間通信同期方法および移動局間通信同期システム

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JP3374666B2
JP3374666B2 JP20726596A JP20726596A JP3374666B2 JP 3374666 B2 JP3374666 B2 JP 3374666B2 JP 20726596 A JP20726596 A JP 20726596A JP 20726596 A JP20726596 A JP 20726596A JP 3374666 B2 JP3374666 B2 JP 3374666B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、航空機及び船等
の移動局の送信タイミングを通信ネットワークに同期さ
せる同期方法及び同期システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は、「TDMA通信、山本平一、
加藤修三共著、電子情報通信学会、P11」に示された
従来の移動無線通信システムの概略図である。図19に
おいて、50は固定局であり、#1〜#nは、固定局5
0と通信を行なう移動局である。固定局50は、周波数
f1を用いる第1の無線回線によって移動局#1〜#n
にデータを送信し、移動局#1〜#nは、周波数f2を
用いる第2の無線回線における固定局50から割り当て
られたスロットを使用して時分割に送信を行う。各移動
局#1〜#nは時分割に送信を行うため、移動局#1〜
#nによって送信された送信信号は空間で時分割多重さ
れる。固定局50は、時分割多重された信号(以下、T
DMA信号と記す)を受信することにより、移動局#1
〜#nからの信号を受信する。
【0003】次に、従来の無線通信システムにおける固
定局および移動局の構成をより詳細に説明する。図20
は、固定局及び移動局の内部構成図であり、図20
(a)は固定局50の系統図であり、図20(b)は移
動局11の系統図を示す。
【0004】図20において、1は送信データが入力さ
れる送信データ入力端であり、2は送信データや受信デ
ータの入出力を制御する入出力制御部であり、3は送信
信号を変調する変調部であり、変調部3は入出力制御部
2の出力側に設けられる。4は送信信号を高周波信号に
変換する送信部であり、送信部4は変調部3の出力側に
設けられる。
【0005】5は送信及び受信用の局部発振周波数を発
生する局部発振部であり、局部発信部5は制御部19の
出力側に設けられる。6は局部発信部5から送信部4に
対して出力される送信局部発振信号であり、7は送信信
号を増幅する電力増幅部であり、8は空中線共用部であ
り、空中線共用部8は空中線9に接続され、信号送信の
際及び信号受信の際に機能する。9は移動局に対して送
信信号を送信するとともに、移動局からの受信信号を受
信する空中線である。
【0006】10は移動局からの受信信号を受信する固
定局のバースト受信部であり、11は局部発信部5から
バースト受信部10に対して出力される受信局部発振信
号であり、12は受信信号を復調する復調部である。1
3は受信データを出力する受信データ出力端であり、1
4は通信装置を制御するための制御データを入出力する
制御データ入出力端であり、15は固定局の通信装置を
制御する制御部であり、16は第1の無線回線と第2の
無線回線の周波数を切替える周波数切替信号である。
【0007】17は固定局50からの信号を受信する移
動局11の受信部であり、18は移動局の送信位置を規
定する送信位置検地信号であり、入出力制御部2から制
御部19に対して出力される。19は移動局の通信装置
を制御する制御部であり、20は電力増幅部の送信をO
N/OFFする送信制御信号であり、制御部19からバ
ースト送信部21に対して出力される。また、21はバ
ースト信号を送信するバースト送信部である。
【0008】次に上記通信ネットワークシステムの固定
局50及び移動局#1の動作について説明する。固定局
50の入出力制御部2は、送信データ入力端1から入力
した情報を伝送するためのフォーマットに変換して送信
信号を生成する。このフォーマット変換の際に必要に応
じて誤り訂正符号化等の処理を実施してもよい。入出力
制御部2において生成した送信信号は変調部3によって
変調された後、送信部4にて局部発振部5から出力され
る送信局部発振信号6により高周波信号に変換される。
その後、送信部4によって得られた高周波信号は、電力
増幅部7によって増幅された後、空中線共用部8及び空
中線9を経て連続的に送信される。
【0009】移動局#1は、固定局50から送信された
送信信号を、空中線9及び空中線共用部8を介して受信
部17にて受信し、局部発振部5から出力される受信局
部発振信号11を用いて高周波信号から受信信号に変換
する。受信部17によって受信された受信信号は、復調
部12にて復調され、入出力制御部2にて伝送するため
のフォーマットを解かれ、受信データに戻される。この
フォーマットを解く際に必要に応じて誤り訂正復号化等
の処理を実施してもよい。入出力制御部2によってフォ
ーマットを解かれた受信データは、受信データ出力端1
3から外部関連装置へ出力される。
【0010】各移動局は、固定局50によって割り当て
られた順序に従って送信を行う。移動局は、固定局50
からの受信信号から自己の送信位置を検知し、固定局5
0のクロックに同期させて送信信号の処理を入出力制御
部2で実施するとともに送信位置検知信号18を制御部
19へ出力する。制御部19は、送信のON/OFFを
示す送信制御信号20をバースト送信部21に対して出
力することによりバースト送信部21を制御し、バース
ト送信を行う。移動局の他の送信処理は、固定局と同様
にして行う。
【0011】固定局50では、各移動局から送信されて
くるバースト信号を空中線9及び空中線共用部8を介し
てバースト受信部10にて受信し、局部発振部5から出
力される受信局部発振信号11を用いて高周波信号から
受信信号に変換する。受信信号は復調部12にて復調
し、入出力制御部2にて伝送するためのフォーマットを
解かれ、受信データに戻される。このフォーマットを解
く際に、必要に応じて誤り訂正復号化等の処理を実施し
てもよい。
【0012】受信データは受信データ出力端13から外
部関連装置へ出力される。なお、送信装置の制御は制御
データ入出力端14から入出力する制御データにより制
御部15が実施する。制御部15は第1の無線回線と第
2の無線回線の周波数を設定するため、局部発振部5へ
周波数切替信号16を出力する。
【0013】通信ネットワークシステムの送信タイミン
グの1例を図21を用いて説明する。図21は、従来の
通信ネットワークシステムの送信タイミング図である。
図21(a)は固定局50から送信される信号を時系列
で示したものであり、図21(b)は固定局50が受信
する信号を時系列で示したものである。
【0014】固定局50から移動局#1〜#nへの送信
は連続送信による時分割多重信号(以下、TDM信号と
記す。)を送信することにより行われ、固定局50は移
動局#1〜#nに対する送信データを該当するスロット
に挿入して送信する。図21(a)に示したS1,S
2,S3,・・・,Snが各移動局#1〜#nに対応し
たスロットである。移動局#1〜#nは、固定局50か
らのTDM信号を常時受信し、自局に対する送信スロッ
トのデータを抽出して受信する。
【0015】移動局#1〜#nは、固定局50により決
められた順序で、固定局50の送信タイミングを基に固
定局50に対する送信を行う。固定局50に対して各移
動局#1〜#nが交替でバースト通信を行うため、空間
においてはTDMAされることになる。固定局50は各
移動局#1〜#nから送信されてくるTDMA信号を受
信する。このような手順で通信が行われ、各移動局#1
〜#nは常に固定局50と通信を行うことになる。従っ
て、移動局#1〜#n間の通信は、固定局50を経由し
て行われることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信ネットワー
クシステムは以上のように構成されているので、固定局
により同期制御を受けないとネットワークを構築できな
いという問題があった。また、ネットワークを構成する
移動局が固定局の見通し外にある場合には通信を行なう
ことができないという課題もあった。
【0017】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、固定局からの同期制御を受けること
なく通信ネットワークと同期をとることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明における移動局
間通信同期方法は、移動局の送信タイミングを、時分割
多元接続方式により通信を行なう通信ネットワークに同
期させる同期方法であって、通信ネットワークに設けら
れる複数のスロットの内の空スロットから、上記通信ネ
ットワークに参加しようとする移動局が使用するスロッ
トを決定する決定ステップと、上記決定したスロットの
前に位置するスロットの内、上記通信ネットワークに参
加している移動局が使用している使用中スロットを上記
ネットワークに参加しようとする移動局が検出する検出
ステップと、上記検出した使用中スロットのタイミング
を基に、上記通信ネットワークに参加しようとする移動
局が自局の送信タイミングを上記通信ネットワークに対
して同期させる同期ステップとを有し、上記同期ステッ
プは、上記通信ネットワークに参加しようとする移動局
が自局の送信タイミングに基づき、上記使用中スロット
のタイミングを予測する予測ステップと、上記予測した
使用中スロットのタイミングと、実際の使用中スロット
のタイミ ングとを比較する比較ステップと、上記比較結
果に基づき、上記通信ネットワークの送信タイミングに
対する上記通信ネットワークに参加しようとする移動局
の送信タイミングの差を算出する差算出ステップと、上
記算出した差に基づき、上記通信ネットワークに参加し
ようとする移動局が自局の送信タイミングを補正する補
正ステップとを有するものである。
【0019】また、この発明における移動局間通信同期
方法は、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方
式により通信を行なう通信ネットワークに同期させる同
期方法であって、通信ネットワークに設けられる複数の
スロットの内の空スロットから、上記通信ネットワーク
に参加しようとする移動局が使用するスロットを決定す
る決定ステップと、上記決定したスロットの前に位置す
るスロットの内、上記通信ネットワークに参加している
移動局が使用している使用中スロットを上記ネットワー
クに参加しようとする移動局が検出する検出ステップ
と、上記検出した使用中スロットのタイミングを基に、
上記通信ネットワークに参加しようとする移動局が自局
の送信タイミングを上記通信ネットワークに対して同期
させる同期ステップと、上記使用中スロットを使用して
いる移動局からの送信信号を受信できなくなった場合
に、上記使用中スロット以降のスロットを使用している
移動局が、自局が使うスロットよりも前のスロットの
内、受信可能なスロットに同期を合わせる再同期ステッ
プとを有するものである。
【0020】また、前記再同期ステップが、上記使用中
スロットを使用している移動局からの送信信号を受信で
きなくなった場合に、上記使用中スロットを使用してい
た移動局が上記通信ネットワークから離脱したか否かを
判別する判別ステップと、上記判別により上記使用中ス
ロットを使用していた移動局が通信ネットワークから離
脱したと認識した場合に、上記使用中スロット以降のス
ロットを使用している移動局が、自局が使うスロットよ
りも前のスロットの内、受信可能なスロットに同期を合
わせるとともに、上記使用中スロットをつめて使うスロ
ット変更ステップとを有するものである。
【0021】この発明における移動局間通信同期方法
は、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方式に
より通信を行なう通信ネットワークに同期させる同期方
法であって、第1通信ネットワークに参加している第1
移動局が、上記第1通信ネットワークと異なる第2通信
ネットワークの存在を検知する検知ステップと、上記第
1移動局が第1通信ネットワークに参加している他の移
動局に対して送信停止を指示する指示ステップと、上記
第1通信ネットワークに参加している上記他の移動局が
送信を停止する停止ステップと、上記第1移動局が第2
通信ネットワークと同期をとり、情報を送信する送信ス
テップと、上記第1通信ネットワークに参加している上
記他の移動局が、上記第1移動局の送信タイミングを基
準に同期をとる同期ステップとを有するものである。
【0022】また、上記第1通信ネットワークのスロッ
トに第1通信ネットワークに参加しているどの移動局に
対しても割り当てないオープンスロットを設けるオープ
ンスロット設定ステップとを有し、上記検出ステップ
は、上記第1移動局が上記オープンスロットの位置で上
記第2通信ネットワークからの無線信号を受信すること
により、上記第2通信ネットワークの存在を検知するも
のである。
【0023】この発明における移動局間通信同期システ
ムは、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方式
により通信を行なう通信ネットワークに同期させる同期
システムであって、上記通信ネットワークに参加しよう
とする移動局は、上記通信ネットワークに設けられる複
数のスロットの内の空スロットから、使用するスロット
を決定する決定手段と、上記決定手段により決定したス
ロットの前に位置するスロットの内、上記通信ネットワ
ークに参加している移動局が使用している使用中スロッ
トを検出する検出手段と、上記検出手段により検出した
使用中スロットのタイミングを基に、自局の送信タイミ
ングを上記通信ネットワークに対して同期させる同期手
段とを有し、上記同期手段は、自局の送信タイミングに
基づき、上記使用中スロットのタイミングを予測する予
測手段と、上記予測手段により予測した使用中スロット
のタイミングと、実際の使用中スロットのタイミングと
を比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に
基づき、上記通信ネットワークの送信タイミングに対す
る自局の送信タイミングの差を算出する差算出手段と、
上記算出手段により算出した差に基づき、自局の送信タ
イミングを補正する補正手段とを有するものである。
【0024】この発明における移動局間通信同期システ
ムは、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方式
により通信を行なう通信ネットワークに同期させる同期
システムであって、上記通信ネットワークに参加しよう
とする移動局は、通信ネットワークに設けられる複数の
スロットの内の空スロットから、使用するスロットを決
定する決定手段と、上記決定手段により決定したスロッ
トの前に位置するスロットの内、上記通信ネットワーク
に参加している移動局が使用している使用中スロットを
検出する検出手段と、上記検出手段により検出した使用
中スロットのタイミングを基に、自局の送信タイミング
を上記通信ネットワークに対して同期させる同期手段
と、自局において上記使用中スロットを使用している移
動局からの送信信号を受信できなくなり、自局が当該受
信できなくなった使用中スロット以降のスロットを使用
している場合に、自局が使うスロットよりも前のスロッ
トの内、受信可能なスロットに同期を合わせる再同期手
段とを有するものである。
【0025】この発明における移動局間通信同期システ
ムは、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方式
により通信を行なう通信ネットワークに同期させる同期
システムであって、第1通信ネットワークに参加してい
る第1移動局は、上記第1通信ネットワークと異なる第
2通信ネットワークの存在を検知する検知手段と、上記
検知手段による検知結果に基づき、上記第1通信ネット
ワークに参加している他の移動局に対して送信停止を指
示する指示手段と上記検知手段により検知した上記第2
通信ネットワークと同期をとる第1同期手段と、上記同
期手段により上記第2通信ネットワークと同期させて、
情報を送信する送信手段とを有し、上記第1通信ネット
ワークに参加している上記他の移動局は、上記第1移動
局からの送信停止の指示に基づき、送信を停止する停止
手段と、上記停止手段による送信停止後、上記第1移動
局の送信タイミングを基準に同期をとる第2同期手段と
を有するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1. この実施の形態における移動局間通信同期方法は、通信
ネットワークに参加しようとする移動局が、自局の送信
タイミングを使用中スロットを基準に同期させるもの
で、以下図1に基づいて説明する。図1は、この実施の
形態における移動局の内部構成図である。この実施の形
態における移動局#nは、次のような回路によって構成
されている。1は送信データが入力される送信データ入
力端であり、2は送信データや受信データの入出力を制
御する入出力制御部であり、3は送信信号を変調する変
調部であり、変調部3は入出力制御部2の出力側に設け
られる。4は送信信号を高周波信号に変換する送信部で
あり、送信部4は変調部3の出力側に設けられる。
【0027】5は送信及び受信用の局部発振周波数を発
生する局部発振部であり、局部発信部5は制御部19の
出力側に設けられる。6は局部発信部5から送信部4に
対して出力される送信局部発振信号であり、8は空中線
9に接続され、信号送信の際及び信号受信の際に機能す
る空中線共用部である。9は移動局に対して送信信号を
送信するとともに、移動局からの受信信号を受信する空
中線であり、10は移動局からの受信信号を受信する固
定局のバースト受信部であり、11は局部発信部5から
バースト受信部10に対して出力される受信局部発振信
号である。
【0028】12は受信信号を復調する復調部であり、
13は受信データを出力する受信データ出力端であり、
14は通信装置を制御するための制御データを入出力す
る制御データ入出力端であり、16は周波数を切替える
周波数切替信号である。
【0029】18は移動局の送信位置を規定する送信位
置検地信号であり、入出力制御部2から制御部19に対
して出力される。19は移動局の通信装置を制御する制
御部であり、20は電力増幅部の送信をON/OFFす
る送信制御信号であり、制御部19からバースト送信部
21に対して出力される。
【0030】21は移動局のバースト送信部であり、2
2はモニタすべきスロットの位置を示す位置情報信号で
あり、23はモニタしたスロットの周期を示す周期信号
であり、24は他の移動局のスロットをモニタするモニ
タ部である。図1に示した他の移動局#1、#2、#3
についても、移動局#nと同様の内部構成を有してい
る。これら移動局間で通信ネットワークが構成され、各
移動局は時分割多元接続方式により、通信ネットワーク
に設けられた所定のスロットを用いて送信を行なう。通
信ネットワークのスロットタイミングについては、後述
する。
【0031】次に、この実施の形態における移動局の動
作について説明する。ここでは、簡単のため通信ネット
ワークの最大加入局数を3つとし、この通信ネットワー
クに移動局#1が既に参加しているとしたときに、移動
局#2が新たに参加する場合について説明する。通信ネ
ットワークに参加している移動局#1は、伝送情報の有
無にかかわりなく、ネットワークに参加する際に決定し
たスロット1を用いて情報を送信する。即ち、移動局は
伝送情報があるときにはスロット1を用いてその伝送情
報を送信し、伝送情報が無いときにはスロット1を用い
てダミー情報を送信する。
【0032】ネットワークに参加している移動局が送信
する信号は、入出力制御部2によって送信フレームにフ
ォーマット化され、送信される。図2に、入出力制御部
2によってフォーマット化された送信フレームの構成を
示す。送信フレームは、F1〜F7により構成され、F
1は送信フレームの先頭を示すフレーム先頭ワードマー
クであり、F2は送信フレームの送信順番を示すフレー
ム番号であり、F3は送信データの有無を示す送信デー
タワード数である。送信データワード数F3は、送信デ
ータが無い場合には「0」が設定される。
【0033】F4はネットワークを制御する制御情報で
あり、F5は送信局の状態を示すステータス情報であ
り、F6は送信データである。送信データF6は、送信
データが無い場合には不要となり、送信データのエリア
が固定に設定される場合には送信データには空情報が入
り、送信データのエリアを可変に設定した場合には送信
データは挿入されない。送信データのエリアを可変にす
るか否かは、システム設計によって決まる。F7は送信
フレームの最後を示すフレーム最終ワードマークであ
る。
【0034】図3に、通信ネットワークのスロットタイ
ミングを示す。図3に示すように、空間上では、スロッ
ト1〜スロット3によって時分割多重されている。スロ
ット1〜スロット3の内、スロット1は移動局#1によ
って使用された使用中スロットであり、斜線で示してい
る。斜線を設けていないスロットは、空きスロットを示
しており、図3のネットワークではスロット2およびス
ロット3が空きスロットであることを示している。尚、
実施の形態における空きスロットとは、通信ネットワー
クに参加している移動局によって使用されていないスロ
ットをいい、使用中スロットとは、通信ネットワークに
参加している移動局によって、情報が送信されているス
ロット又はダミー情報が送信されているスロットをい
う。このスロットタイミングは、通信ネットワークの基
準となる移動局(この実施の形態では移動局#1)の送
信タイミングにより決定される。
【0035】移動局#2の同期手順を図4に基づいて説
明する。この通信ネットワークに移動局#2が新たに参
加する場合には、まず、移動局#2は、参加しようとす
る通信ネットワークの通信状況をモニタする。そして、
移動局#2内の入出力制御部2は、空きスロットである
スロット2およびスロット3の内、どのスロットを使用
するかを決定する(ステップS1)。ここでは、入出力
制御部2は、移動局#2が使用するスロットをスロット
2と決定する。次に、移動局#2内の入出力制御部2
は、使用する空きスロットを示す送信位置検知信号18
を制御部19に対して出力する。
【0036】新たに加入する移動局#2の送信タイミン
グは、通信ネットワークの通信タイミングとは同期がと
れておらず、ずれをもっている(以降、このずれをΔt
と記す)ため、次のような処理を行う必要がある。
【0037】移動局#2内の制御局19は、使用する空
きスロットの前に存在する使用中スロットをモニタする
ようにモニタ24に対して指示する。この指示は、モニ
タ24に対して位置情報信号22を出力することによっ
て行われる。ここでは、スロット1が移動局1によって
使用されているので、使用する空きスロットの前に存在
する使用中スロットとしてスロット1をモニタするよう
に指示する。尚、使用中スロットとは、通信ネットワー
クに参加している移動局によって、情報が送信されてい
るスロット又はダミー情報が送信されているスロットを
いう。
【0038】また、移動局#2内の制御部19は、移動
局#2の補正前の送信タイミングa0に対して2・T1
+2・T2を加えることにより次の周期のスロット1の
開始時刻を予測する(以下、予測開始時刻a1と記す)
(ステップS3)。ここで、T1はガードタイムを示
し、T2はスロットの送信時間を示している。移動局1
2の送信タイミングa0自体がΔt分ずれているため、
この予測開始時刻a1は、実際の開始時刻とはずれΔt
をもっている。
【0039】移動局#2内のモニタ24は、制御部19
からの指示によりスロット1の開始時刻をモニタしてお
り、実際の開始時刻r1を検出する(ステップS4)。
そして、モニタ24は、検出した実際の開始時刻r1を
示す周期信号23を制御部19に対して出力する。制御
部19では、予測開始時刻a1と実際の開始時刻r1と
の差を算出することにより、移動局12の送信タイミン
グのずれΔtを算出することができる(ステップS
5)。
【0040】移動局#2内の制御部19は、算出したず
れΔt分だけ送信タイミングを早めるよう補正すること
により、移動局12の送信タイミングと通信ネットワー
クの送信タイミングとを同期させる(ステップS6)。
【0041】通信ネットワークの送信タイミングとの同
期がとれた後、制御部19は、スロット2の間は送信を
行うことを示す通信制御信号20をバースト送信部21
に対して出力し、送信が行われる(ステップS7)。ま
た、スロット2以外のときには送信を行わない旨の通信
制御信号20をバースト送信部21に対して出力するこ
とにより、送信が行われない。
【0042】また、制御部19はバースト受信部10に
も送信制御信号20を入力し、自局が送信している間は
バースト受信部10をブランキング(受信しないよう
に)させるよう制御する。このような制御を行うのは、
この実施の形態における移動局は送信および受信に同一
の周波数を使用するので、自局の送信波によってバース
ト受信部10が壊れないようにする必要があるからであ
る。
【0043】以降、移動局#3が通信ネットワークに新
たに参加する場合には、移動局#3は自局の送信タイミ
ングを基にスロット2の開始時刻を予測し、スロット2
の実際の開始時刻との差を求めることにより移動局#3
の送信タイミングを補正し、移動局#3の送信タイミン
グと通信ネットワークの送信タイミングとを同期させる
ことができる。この実施の形態においては、新たに加入
する移動局が使用する空スロットの1つ前に存在する使
用中スロットの開始時刻に合わせて同期を取るようにし
ているので、最終的には通信ネットワークに参加するす
べての移動局が移動局#1の送信タイミングに同期する
ことになる。つまり、通信ネットワークに参加する移動
局は、間接的に移動局#1と同期することになる。
【0044】この実施の形態における移動局間通信同期
方法の効果について述べる。この実施の形態における移
動局間通信同期方法は、通信ネットワークのスロットタ
イミングは、基準となる移動局#1の送信タイミングに
よって決まるため、固定局の機能の内、移動局の送信タ
イミングを制御する機能が不要となり、ハードウェア構
成を簡略化できる。
【0045】また、各移動局は従来のように固定局を介
して通信を行なう必要が無くなり、固定局を介さず移動
局相互間で直接通信を行なうことができる。さらに、移
動局は固定局から移動局の送信タイミングを制御するた
めの制御情報を受信する必要がなくなるため、上記制御
情報を送信するためのチャネルを不要とすることがで
き、よって周波数利用効率が向上する。さらにまた、新
たに通信ネットワークに参加する移動局は、自局が送信
するスロットの前のスロットをモニタすることにより通
信ネットワークとの同期をとるようにしたため、最終的
には移動局#1と間接的に同期をとることが可能にな
り、送信タイミングを容易に通信ネットワークに合わせ
ることができる。
【0046】尚、この実施の形態においては通信ネット
ワークのスロットタイミングは移動局1の送信タイミン
グにより決定され、移動局#1は通信ネットワークの基
準移動局として機能する。その後、移動局1がネットワ
ークから離脱した場合には、通信ネットワークに属する
他の移動局が基準移動局として機能することになる。ま
た尚、入力制御部2は、空きスロットの中から使用する
スロットを決定する決定手段を有する。また、制御部1
9は、使用中スロットを検出する検出手段と、送信タイ
ミングを通信ネットワークに同期させる同期手段を有す
る。
【0047】実施の形態2.実施の形態1では、通信ネ
ットワークに参加しようとする移動局が間接的に移動局
#1との同期を確立するものを示したが、ネットワーク
との同期を実施の形態1と同様にして確立した後、各移
動局が移動局#1と直接同期をとるようにするようにし
てもよい。この方法を以下説明する。
【0048】図5は、この実施の形態における移動局の
内部構成図である。図5において、25は入出力制御部
2からの指示により処理時間を計測する処理時間計測部
であり、26は、入出力制御部2からの指示を示す信号
であり、入出力制御部2からの信号としては、計測開始
信号と計測終了信号とがある。そして、処理時間計測部
25の出力は入出力制御部2に接続されており、処理時
間の計測結果を入出力制御部2に通知するよう構成して
いる。その他の構成は、先の実施の形態と同様であるの
で説明は省略する。
【0049】次に、各移動局が移動局#1と直接同期を
とるための動作を説明する。以降では、例えば通信ネッ
トワークの最大加入局数が3であり、既に移動局#1お
よび移動局#2が通信ネットワークに参加しており、移
動局#2が移動局#1と直接同期をとる場合について図
6と図7を用いて具体的に説明する。
【0050】まず、移動局#1が移動局#2に対して情
報を送信すると、同時に移動局#1内の入出力制御部2
は処理時間計測部25に対して計測開始信号を出力する
(ステップU11)。この計測開始信号によって移動局
#1内の処理時間計測部25は、移動局#2に対して情
報を送信してから移動局#2から応答信号を受信するま
での応答時間T12の計測を開始する(ステップU1
2)。
【0051】移動局#2では、移動局#1から情報を受
信すると同時に、入出力制御部2から処理時間計測部2
5に対して計測開始信号を出力する(ステップU2
1)。この計測開始信号によって移動局#1からの情報
を受信してから移動局#1に対して応答信号を送信する
までの処理時間t12を計測する(ステップU22)。
移動局#2内での処理が終了し、移動局#1に対して応
答信号を送信する際に、移動局#2内の入出力制御部2
は処理時間計測部25に対して計測終了信号を出力す
る。そして、移動局#2は、処理時間計測部25におい
て計測した処理時間t12を移動局#1に対する応答信
号に入れて送信する(ステップU23)。
【0052】移動局#1は、移動局#2から応答信号を
受信すると、移動局#1内の入出力制御部2は処理時間
計測部25に対して計測終了信号を出力する(ステップ
U13)。移動局#1内の入出力制御部2では、移動局
#1で計測した移動局#2に対して情報を送信してから
移動局#2から応答信号を受信するまでの応答時間T1
2と、移動局#2で計測した移動局#1からの情報を受
信してから移動局#1に対して応答信号を送信するまで
の時間処理t12とを用いて、移動局#1と移動局#2
との距離D12を以下の式から算出する(ステップU1
4)。 D12=(T12−t12)C/2 移動局#1は、ステップU14において算出した移動局
#1と移動局#2との距離D12を、移動局#2に対し
て送信する(ステップU15)。
【0053】移動局#2は、移動局#1から送信された
信号から移動局#1と移動局#2との距離D12を認識
する(ステップU24)。そして、移動局#2内の入出
力制御部2では、距離D12を基に移動局#1から送信
された信号を移動局#2が受信するまでに要する時間τ
2を算出する(ステップU25)。このτ2は、移動局
#1と移動局#2とが距離的に離れているために生じる
ずれであり、 τ2=D12/C によって算出することができる。ここで、Cは光速を示
す。
【0054】上述のずれτ2があるため、移動局#1か
らの情報を受信した後、ガードタイムT1とスロットの
送信時間T2とを加えたT1+T2時間経過後に移動局
#2が情報の送信を開始したのでは、図6(b)に示し
たように移動局#2の送信タイミングは移動局#1の送
信タイミングを基準として決定されている通信ネットワ
ークのスロットタイミングとは一致しておらず、τ2だ
け遅れていることになる。そこで、移動局#2では送信
タイミングをτ2分補正し、移動局#1からの情報を受
信した後T1+T2−τ2経過後に送信を行なう(ステ
ップU26)。このような方法により、図6(f)に示
したように、移動局#2の送信タイミングは通信ネット
ワークのスロットタイミングに対して一致して同期させ
ることができる。
【0055】尚、この実施の形態におけるステップU1
4では、移動局#1と移動局#2との距離D12を算出
していたが、移動局#1から送信された信号を移動局#
2が受信するまでに要する時間τ2をステップU14で
算出するようにしてもよい。時間τ2は、次の式から算
出することができる。 τ2=(T12ーt12)/2 このようにステップU14で時間τ2を算出し、算出結
果を移動局#2に送信することにより、移動局#2では
ステップU24、U25の処理を不要とすることができ
る。
【0056】また、この実施の形態における移動局#2
は、処理時間計測部25において計測した処理時間t1
2を移動局#1に対する応答信号に入れて送信している
(ステップU23)が、この処理時間t12は、ガード
タイムT1とスロットの送信時間T2との和(T1+T
2)とほぼ同じである。したがって、移動局#2で処理
時間t12を計測せずとも、ガードタイムT1とスロッ
トの送信時間T2との和を処理時間t2と推定して、距
離D12やずれτ2を算出してもよい。
【0057】さらに、この実施の形態においては移動局
#1と移動局#2との距離D12を算出しているが、距
離D12の算出は次のような手順により行なうことも可
能である。移動局#1では他の移動局に対して情報を送
信する際に、移動局#1が出力する無線信号の電界強度
を示す送信電界強度P1を送信情報に挿入して送信す
る。移動局#2では、移動局#1からの送信信号を受信
し、その受信電界強度P2を計測するとともに、移動局
#1から送信される送信情報に挿入された送信電界強度
P1とを得る。単位距離当たりの電界強度の損失をLと
すると、移動局#1と移動局#2との距離D12は、次
のように算出される。 D12=(P1ーP2)/L このようにして、移動局#2は、移動局#1と移動局#
2との距離D12を認識することができ、ステップU2
5によりずれτ2を算出することができる。
【0058】この実施の形態における移動局間通信同期
方法は、実施の形態1における効果に加えてさらに次の
ような効果を奏する。この実施の形態における各移動局
は、通信ネットワークの基準移動局となる移動局#1と
の距離を知ることにより、この距離によって生じる送信
タイミングのずれを補正することが可能になる。したが
って、各移動局は、より精度良く通信ネットワークとの
同期を取ることができる。
【0059】実施の形態3. この実施の形態における移動局間通信同期方法は、移動
局がネットワークの基準移動局の電波見通し外にある場
合の移動局間通信同期方法であり、以下図8に基づいて
説明する。実施の形態1及び実施の形態2の場合は、す
べての移動局が電波見通し内にあるものとしていたが、
新たに通信ネットワークに加入する移動局が電波見通し
外に存在する場合には、次のようにして通信ネットワー
クと同期をとるようにすることができる。この実施の形
態における移動局の内部構成は、実施の形態1の構成と
同様であるので説明は省略する。
【0060】次に、新たに参加する移動局が電波見通し
外に存在する場合に通信ネットワークと同期をとる手順
を説明する。通信ネットワークには、移動局#1〜移動
局#nが既に加入しており、新たに移動局#n+1が参
加する場合について説明する。また、ここでは新たに参
加する移動局#n+1は、移動局#2からの無線信号の
み受信することができ、移動局#2以外の移動局からの
無線信号を受信できない状況にあるとして以下説明す
る。
【0061】通信ネットワークに参加している移動局#
1は、通信ネットワークに参加している参加局数を検出
する。この参加局数の検出は、例えば移動局#1が通信
ネットワークの1周期分の無線信号を受信し、1周期中
にいくつバースト信号を受信したかによって検出するこ
とができる。そして、移動局#1は送信信号の中に参加
局数データを挿入して、通信ネットワークに参加してい
るすべての移動局#2〜移動局#nに対して信号を送信
する。
【0062】移動局#2は、移動局#1が送信した送信
信号を受信し、その送信信号の中に挿入されている参加
局数データを取り出す。そして、移動局#2は、移動局
#2自信が信号を送信する際にも、参加局数データを送
信信号に挿入して送信する。
【0063】見通し外にいる移動局#n+1は、移動局
#2が送信した送信信号を受信し、その送信信号の中に
挿入されている参加局数データを取出すことにより、通
信ネットワークに参加している移動局数を認識する。ま
た、移動局#n+1は、得られた移動局数から自分が送
信できるスロットを判別する。また、移動局#n+1の
送信タイミングと通信ネットワークの送信タイミングと
の間にはずれΔtがあるので、移動局#n+1は移動局
#2の受信スロットからΔtを求め、n+1番目のスロ
ットよりΔt分を補正して送信を開始する。尚、移動局
#n+1の送信タイミングと通信ネットワークの送信タ
イミングとのずれΔtの補正は、実施の形態1と同様に
行う。
【0064】ずれΔtを補正した後、移動局#n+1は
送信を開始するが、移動局#n+1からの送信信号は移
動局#2でのみ受信可能であるため、図8に示すような
手順で送信を行う。図8は、移動局#n+1の中継手順
を示すタイミングチャートである。
【0065】移動局#n+1は、送信を行う前に移動局
#2に対して中継依頼信号を送信することにより移動局
2に対して中継を依頼する(ステップV1)。移動局#
2は移動局#n+1から中継依頼信号を受信した時点で
中継モードに移行し(ステップV2)、移動局#1に対
し、移動局#n+1が通信ネットワークに加入したこ
と、移動局#2が中継モードに移行したことおよび中継
のために空スロットn+2を用いることを通知する(ス
テップV3)。
【0066】移動局#1は、移動局#2から空スロット
n+2を使用する旨の通知を受けると、参加局数を更新
する(ステップV4)。その後、移動局#n+1から移
動局#2に対してスロットn+1を用いて送信データが
送信される(ステップV5)と、移動局#2は、移動局
#n+1から送信された送信データをスロットn+2を
用いて移動局#1や移動局#3〜#nに対して中継デー
タとして送信する(ステップV6)。また、移動局#2
は、移動局#1や移動局#3〜#nから送信された送信
データを移動局#n+1に対してスロットn+2を用い
て中継データとして送信する(ステップV7)。
【0067】移動局#2が中継モードに移行している間
に移動局#2で発生した情報を他の移動局に送信する場
合には、移動局#2にあらかじめ割り当てられたスロッ
ト2を用いて他の移動局に対して送信する(ステップV
8)。
【0068】尚、移動局#2が中継する方法としては上
述したような空スロットn+2を用いる方法以外に、移
動局#2に対してあらかじめ割り当てられたスロット2
を用いる方法がある。スロット2を用いて中継を行なう
場合には、ステップV3において空スロットn+2を使
用する旨を通知する必要が無くなり、ステップV4が不
要になる。
【0069】この実施の形態における移動局間通信同期
方法は、先の実施の形態における効果に加えてさらに次
のような効果を奏する。この実施の形態においては、ネ
ットワーク参加している移動局が中継機能を有すること
により、電波見通し外にある移動局とも通信を行なうこ
とができる。従来の無線通信装置においては、固定局か
ら送出される電波の見通し外にある移動局は通信を行な
うことができなかったが、この実施の形態の場合にはネ
ットワークに参加するいずれかの移動局の電波見通し内
にあればよく、よって通信ネットワークがカバーできる
エリアが広くなる。
【0070】実施の形態4. この実施の形態における移動局間通信同期方法は、2つ
の通信ネットワークを統合して同期させるものであり、
以下図9〜図11に基づいて説明する。先の実施の形態
では1つのエリアに1つの通信ネットワークしか存在し
ない場合を示したが、移動局の移動で1つのエリアに同
一の無線回線を使用する2つ以上の通信ネットワークが
存在するようになった場合に、ネットワークを統合する
ものを以下に示す。この実施の形態における移動局の構
成は先の実施の形態と同様であるので、説明は省略す
る。
【0071】次に、2つの通信ネットワークを統合する
場合の動作を説明する。図9は、1つのエリアに2つの
通信ネットワークが存在する場合の概念図である。図9
では、ネットワーク1とネットワーク2とが同一エリア
に存在する場合を示しており、ネットワーク1には移動
局#11〜#13が参加しており、ネットワーク2には
移動局#21〜#24が参加している場合を示してい
る。ネットワーク1、ネットワーク2共に、周波数fの
無線回線を使用している。図9のような2つの通信ネッ
トワークが存在する場合について、以下図10に基づい
て説明する。
【0072】まず、図9に示すように同一エリアにネッ
トワーク1及びネットワーク2が存在するようになる
と、ネットワーク2の移動局#22は、スロット21〜
24以外の空スロットでネットワーク1の移動局からの
送信信号を受信するようになる(ステップW1)。ネッ
トワーク1の移動局からの送信信号を受信することによ
り移動局#22は同一エリアに2つのネットワークが存
在していることを認識し(ステップW2)、移動局#2
2は他の移動局#21、#23、#24に対してネット
ワーク1が存在すること及び一旦送信を停止するよう指
示を出す(ステップW3)。
【0073】ネットワーク2に参加している移動局#2
1、#23、#24は、移動局#22の指示を受けた
後、一旦送信を停止する(ステップW4)。そして移動
局#22は、ネットワーク2に参加している移動局すべ
ての送信が停止されたことを確認した後、スロット13
を基準にネットワーク1の送信タイミングに送信を同期
させ、送信を行う(ステップW5)。さらに移動局#2
2は、ネットワーク2の他の移動局に対して送信開始指
示を出す(ステップW6)。以降、ネットワーク2の他
の移動局(移動局#21、#23、#24)は、移動局
#22のスロット22を基準に同期を取る(ステップW
7)。同期をとる方法は、先の実施の形態に示した方法
と同様であるので説明は省略する。
【0074】ネットワーク2がネットワーク1に統合さ
れることにより、ネットワーク1に参加する移動局数
(以下、参加局数と記す)が増加することになるため、
ネットワーク1の参加局数を管理する移動局#11は移
動局数を更新する(ステップW8)。以上の手順でネッ
トワーク2がネットワーク1に統合される。図11に、
ネットワークの統合後の送信状況を示す。図11(a)
はネットワーク統合前のネットワーク1およびネットワ
ーク2の送信状況を示しており、図11(b)はネット
ワーク統合後の送信状況を示す。
【0075】上述の説明では、ネットワーク2の移動局
#22がネットワークの重複を検知した場合について説
明したが、ネットワーク1の移動局及びネットワーク2
の移動局が同時にネットワークの重複を検知する場合が
あり、この場合には双方のネットワークは同時に送信を
止めるため、上述のネットワーク統合方法をそのまま適
用できない。そこで、双方のネットワークの復旧時間を
異なる間隔に設定しておき、一方のネットワークが先に
送信を始めるようにし、後から復旧するネットワークは
先に復旧したネットワークに同期を取るようにすること
により、上述のネットワーク統合方法による統合が可能
となる。
【0076】例えば、ネットワーク1の移動局#12と
ネットワーク2の移動局#22が同時に相手のネットワ
ークを検知した場合には、移動局#12からの指示によ
りネットワーク1のすべての移動局が送信を停止し、移
動局#22からの指示によりネットワーク2のすべての
移動局が送信を停止する。ネットワーク同士の同期が取
れない場合の復旧時間をネットワーク1はT1、ネット
ワーク2はT2(T1<<T2)と設定しておくと、時
間T1経過後にネットワーク1の移動局#12はネット
ワーク2との同期に失敗したことをネットワーク1の他
の移動局に通知する。そして、移動局#12からの通知
を受けたネットワーク1の各移動局は再び移動局#11
を中心に同期を取り直す。
【0077】ネットワーク2の移動局#22は、時間T
1経過後に復旧したネットワーク1の送信信号を検知で
きるため、時間T2を経過した時点で先に説明した手順
でネットワーク1の送信タイミングとの同期をとる。
【0078】この実施の形態における移動局間通信同期
方法は、同一のエリアに同一の無線回線チャネルを使用
するネットワークが2つ以上存在する場合にネットワー
クの統合を図るため、ネットワーク間の電波干渉が発生
するのを防止することができる。尚、この実施の形態に
おいては、空きスロットの位置で無線信号を受信するこ
とにより他のネットワークの存在を知るため、空きスロ
ットの多いネットワーク側で他のネットワークの存在を
知る確率が高い。例えば、ネットワーク1、ネットワー
ク2ともに総スロット数6であり、ネットワーク1には
2つの移動局が参加しており、空きスロットが4つあ
り、ネットワーク2には4つの移動局が参加しており、
空きスロットが2の場合を想定する。この場合には、ネ
ットワーク2に比べて、ネットワーク1の方が空きスロ
ットが多いため、ネットワーク1に参加している移動局
の方がネットワーク2の存在を知る確率が高い。また、
ネットワーク1内の移動局がネットワーク2の存在を知
った場合には、ネットワーク1内の移動局がネットワー
ク2に対して同期を取るように動作する。この場合に
は、ネットワーク2内の移動局が4つであるのに対し
て、ネットワーク1内の移動局が2つであるため、ネッ
トワーク1内の移動局をネットワーク2に同期させる方
が、ネットワーク統合のための処理工程を少なくするこ
とができる。以上のように、他のネットワークの存在を
空スロットにより検知することにより、ネットワーク統
合のための処理量を少なくすることができることになる
ため合理的である。また尚、モニタ部24はネットワー
ク2の存在を検知する検知手段に対応し、制御部19は
ネットワーク1に参加している移動局に対して送信停止
を指示する指示手段と、ネットワーク2と同期をとる同
期手段を有する。バースト送信部21は、ネットワーク
2と同期させて、情報を送信する送信手段に対応する。
ネットワーク1に参加している他の移動局の制御部19
は、移動局#22からの送信停止指示に基づき送信を停
止する停止手段、及び移動局#22の送信タイミングを
基準に同期をとる同期手段を有する。
【0079】実施の形態5.実施の形態4では、同一エ
リアに複数の同一無線回線を使用する通信ネットワーク
が存在する場合に通信ネットワークを統合する場合を示
したが、通信ネットワークを分けておきたい場合や通信
ネットワークを統合するとネットワークの許容最大局数
を超える場合には通信ネットワークを統合せず、無線回
線(周波数)のチャンネルを変更してもよい。
【0080】まず、図7に示すように、同一エリアにネ
ットワーク1及びネットワーク2が重複してくると、ネ
ットワーク2の移動局#22は、スロット21〜24以
外のスロットでネットワーク1の移動局からの送信信号
を受信するようになる。空スロット位置での受信により
移動局#22は同一エリアに2つのネットワークが存在
していることを認識し、ネットワーク1が存在する旨を
オペレータに知らせる。例えば、移動局#22に設けら
れた表示画面に表示する等により知らせる。
【0081】オペレータは、回線状況等から判断し、ネ
ットワークを統合する場合には移動局22にネットワー
クを統合するよう指示を出す。ネットワークを統合しな
い場合には、オペレータは移動局#22に無線回線のチ
ャンネルの変更指示を出す。ネットワークの統合指示お
よびチャネルの変更指示は、例えば移動局#22の操作
部に設けたボタンにより、または無線回線チャネルの変
更を指示する命令を入力することにより行われる。
【0082】移動局#22はオペレータの指示に従い、
統合の場合は実施の形態4と同様の手順で統合し、無線
回線チャンネルの変更の場合には移動局22からネット
ワーク2の基準局である移動局#21に対して無線回線
チャンネルの変更を要求する。移動局#21は、移動局
#22からのチャンネルの変更要求受信後、ネットワー
ク2のすべての参加局に無線回線チャンネルの変更の指
示を出す。ネットワーク2のすべての移動局が送信を停
止し、変更される無線回線チャンネルにて受信状態で受
信待ち状態に入った時点で、移動局#21は無線回線チ
ャンネルを変更する。ネットワーク2の参加局は、変更
後の無線回線チャンネルで移動局#21からの送信信号
を受信した後、自局の送信をチャンネル変更前と同一の
タイミングで送信を開始する。
【0083】この実施の形態における移動局間通信同期
方法は、同一のエリアに同一の無線回線チャネルを使用
するネットワークが2つ以上存在する場合にネットワー
クの統合もしくは無線回線チャネルの変更を選択的に行
なうことができる。よって、ネットワークを分けておき
たい場合やネットワークを統合した場合に参加局数がネ
ットワークの許容最大局数を超える場合等、ネットワー
クの状況に応じた柔軟な対応が可能になる。
【0084】実施の形態6. 実施の形態1では、通信ネットワークに参加している移
動局は自局のスロットの1つ前のスロットを基準に同期
を取るようにしているため、その1つ前のスロットを使
用している移動局が送信できなくなった場合には、通信
ネットワークを維持することができなくなる。この実施
の形態では、自局のスロットの1つ前のスロットを使用
している移動局が送信できなくなった場合にでも通信ネ
ットワークを維持できるようにする処理について説明す
る。この実施の形態における移動局の内部構成は、実施
の形態1における移動局と同様であるので説明は省略す
る。
【0085】図12は、この実施の形態における移動局
の同期手順を示すフローチャートであり、図12に示し
た処理は、移動局#n+1が、電波障害、障害物等を原
因としてスロット#nの信号を受信できなくなった場合
に、移動局#n+1内の制御部19によって行われる。
まず、移動局#n+1は、自局のスロットn+1より前
に位置するすべてのスロット1〜nの情報を受信できな
いかどうかを判別する(ステップX1)。この判別の結
果、すべてのスロット1〜nの情報を受信できないと判
別した場合には、移動局#n+1は一定時間自局の送信
を止める(ステップX2)。
【0086】また判別の結果、スロット1〜nの内いず
れかのスロットの情報を受信できると判別した場合に
は、受信できないスロットを使用している移動局がネッ
トワークを離脱したのか否かを判別する(ステップX
3)。移動局がネットワークを離脱したと判別した場合
には、移動局#n+1は自局のスロットn+1よりも前
のスロット1〜nの内、受信可能なスロットに同期を合
わせるとともに、使用するスロットをつめて送信を行う
(ステップX4)。移動局がネットワークを離脱してい
ないと判別した場合には、移動局#n+1は自局のスロ
ットn+1よりも前のスロット1〜nの内、受信可能な
スロットに同期を合わせる。このとき、スロットをつめ
ることはしない(ステップX5)。
【0087】この実施の形態における移動局間通信同期
方法は、自局のスロットの1つ前のスロットを使用して
いる移動局が送信できなくなった場合にでも同期を維持
することができるため、前のスロットを使用している移
動局にフェージング等による通信障害が発生した場合や
見通し外に外れた場合でも通信ネットワークを維持する
ことができる。
【0088】実施の形態7. 実施の形態4及び実施の形態5では、空スロットの位置
で無線信号を受信した場合に他の通信ネットワークが存
在していると認識していたが、すべてのスロットが使用
されている場合には他の通信ネットワークを検知できな
い。これを改善するため、図13に示すように通信ネッ
トワークのスロットにどの移動局にも割り当てないオー
プンスロットを設け、通信ネットワーク間の電波干渉を
モニタするようにする。通信ネットワークに属する各移
動局は、オープンスロットの位置では受信のみ行ってお
り、移動局が他の通信ネットワークからの信号を受信し
た場合に実施の形態4または実施の形態5の手順に従
い、通信ネットワークの統合または通信ネットワークの
無線回線のチャンネル変更を実施する。
【0089】図13は、この実施の形態における通信ネ
ットワークの送信状況を示した図である。この実施の形
態においては、各移動局に対して割り当てられるスロッ
ト以外にどの移動局にも割り当てないオープンスロット
を設けている。図13(a)は、オープンスロットを各
移動局に対して割り当てたスロットの末尾に設けた場合
を示しており、図13(b)はスロットn個(nは2以
上の整数)毎にオープンスロットを設けた場合を示して
いる。通信ネットワークに参加しているすべての移動局
は、オープンスロットの位置では受信状態になり、この
オープンスロットの位置で信号を受信した場合に他の通
信ネットワークが存在していると認識する。そして、通
信ネットワークの統合は、先の実施の形態と同様にして
行われる。
【0090】統合後の通信ネットワークにオープンスロ
ットを設けるか否かは次の基準に従う。統合後の通信ネ
ットワークの参加局数が送信スロットの数に対して小さ
い場合には、オープンスロットを設ける。統合後の通信
ネットワークの参加局数が送信スロットの数に近い又は
同じ場合には、オープンスロットを設けない。
【0091】この実施の形態においては、オープンスロ
ットを設け、移動局はこのオープンスロットにおいて受
信を行なうことにより、他のネットワークの存在をより
確実に検知することができる。
【0092】実施の形態8. 上述の実施の形態では、各送信スロットを各移動局に割
り当て、各移動局は送信データがない状態でも対応する
送信スロットによりダミー情報等を送信するようにして
いた。しかし、図14に示すように、送信する情報毎に
スロットを分離して設け、移動局が送りたい情報のスロ
ットのみを使用するよう通信ネットワークシステムを構
築してもよい。
【0093】この実施の形態において、スロットは、制
御データ送信スロット、音声データ送信スロット、制御
データ送信スロットから構成された1セットが周期的に
設けられている。そして各移動局に対して、この1セッ
トが割り当てられる。このように構成されたスロットを
用いて移動局は次のように送信を行なう。
【0094】<パターン1> ネットワークに参加しているだけでよい移動局は、制御
データ送信スロット(Cm)のみ使用し、制御情報を送
信する。 <パターン2> データのみ送信したい移動局は、データ送信スロット
(Dm)及び制御データ送信スロット(Cm)を使用し
て、データ情報および制御情報を送信する。 <パターン3> 音声データのみ送信したい移動局は、音声データ送信ス
ロット(Am)及び制御データ送信スロット(Cm)を使
用して、音声情報および制御情報を送信する。 <パターン4> 全てのデータを送信したい移動局は、データ送信スロッ
ト(Dm)、音声データ送信スロット(Am)及び制御デ
ータ送信スロット(Cm)を使用して、データ情報、音
声情報および制御情報を送信する。
【0095】図15に、この実施の形態における移動局
の内部構成を示す。この実施の形態における移動局は、
モニタ部24が複数設けられており、それぞれがデータ
送信スロット、音声データ送信スロット、制御データ送
信スロットをモニタする。また、入出力制御部2には、
音声信号入力端27および音声信号出力端28が設けら
れており、この音声信号入出力端27を介して入出力制
御部2に対して音声情報が入力され、音声信号出力端2
8を介して入出力制御部2から音声情報が出力される。
その他の構成については、先の実施の形態と同様である
ので説明は省略する。
【0096】次に、このようなスロットを用いて移動局
が情報を送信する場合の動作手順を説明する。移動局が
音声情報を送信する場合には、音声情報が入出力制御部
2に設けられた音声信号入力端27から入力される。ま
た、データ情報を送信する場合には、入出力制御部2に
設けられた送信データ入力端1から入力される。また、
制御情報は入出力制御部2において生成される。ここで
の制御情報には、ネットワークを制御する情報や送信局
の状態を示すステータス情報等が含まれる。入出力制御
部2に音声情報、データ情報が入力、又は入出力制御部
2において制御情報が生成されると、入出力制御部2か
ら制御部19に対していずれの情報を送信すべきかを示
す信号が出力される。
【0097】移動局には、データ送信スロット、音声デ
ータ送信スロット、制御データ送信スロットをそれぞれ
モニタするモニタ部24が設けられており、制御部19
から各モニタ部24に対して、音声情報、データ情報、
制御情報のどの信号を送信すべきかを示す信号が出力さ
れる。各モニタ部24は、制御部19から出力される信
号により自局が送信する情報(データ情報、音声情報又
は制御情報)を認識し、送信する情報に対応するスロッ
ト(Dm、Am又はCm)を選択する。
【0098】各モニタ部24は、自局に割り当てられた
データ送信スロット、音声データ送信スロット及び制御
データスロットの位置をそれぞれ独立して管理してお
り、該当するスロット位置で送信を行なうよう動作す
る。尚、移動局は送信するデータ情報または音声データ
情報が多い場合には、他の移動局に割り当てられたスロ
ットの内、空いているスロット(他局が使用していない
スロット)を使用するように通信ネットワークシステム
を構築してもよい。例えば、移動局#1から送信する音
声情報が多い場合には、音声データ送信スロットA1の
他に空スロットとなっているA2を使用する。
【0099】また、通信ネットワークに参加している移
動局は、移動局に参加していることを示すために送信情
報が無い場合であってもバースト信号を送信するように
している。この実施の形態においては、制御スロット
と、その他のスロットとに分けて構成しており、上記バ
ースト信号を制御スロットを用いて送信することができ
る。
【0100】この実施の形態における通信ネットワーク
は、次のような効果を奏する。この実施の形態において
は、制御情報を送信する制御データ送信スロットとその
他の情報を送信するスロット(データ送信スロット、音
声データ送信スロット)を分けたため、送信する情報の
多い移動局に対してデータ送信スロット若しくは音声デ
ータ送信スロットの空スロットを使用させることがで
き、スロットの無駄を少なくすることができる。尚、こ
の実施の形態においては例えば、移動局#1から送信す
る音声情報が多い場合には、音声データ送信スロットA
1だけでなく空スロットとなっているA2を使用する旨
説明したが、空スロットとなっているデータ送信スロッ
トD1若しくはD2等他の種類のスロットを使用するよ
う制御することも可能である。但しこの場合には、制御
が複雑になる。
【0101】実施の形態9. 実施の形態8では、空スロットを伝送情報量の多い移動
局に割り当てたが、移動局間の通信にてデータが誤った
場合(誤り訂正を実施している場合は訂正不能の時)の
再送処理に空スロットを使用するように通信ネットワー
クを構築してもよい。この実施の形態における移動局の
内部構成については、先の実施の形態と同様であるので
説明は省略する。
【0102】次にこの実施の形態における移動局の動作
について図16を用いて説明する。例えば、図16に示
すように、通信ネットワークにおいて移動局2が音声デ
ータ送信スロットを使用しておらず、移動局#2が移動
局#nからのデータ送信スロットを受信できなかった場
合に、移動局#2は、移動局#2の音声データ送信スロ
ットA2を使用して移動局#nに対して再送要求を出す
(ステップY1)。
【0103】このとき、移動局#2の音声データ送信ス
ロットA2が再送要求スロットとして使用されているこ
とを他の移動局が識別できるようにしておき、他局が音
声情報として使用しないようにする。移動局#nでは、
移動局#2からの再送要求を受信後、要求のあったデー
タを次の移動局#2の音声データ送信スロットA2を使
用して再送する(ステップY2)。このときも音声デー
タ送信スロットA2が再送スロットとして使用されてい
ることを他の移動局が識別できるようにしておき、他局
が音声情報として使用しないようにする。移動局2は再
送要求を出した後、自局の音声データ送信スロットA2
の位置では受信状態にしておき、移動局#nからの再送
データを受信する。
【0104】この実施の形態における通信ネットワーク
では、空きスロットを利用して再送処理を行なうことが
でき、信頼性の高い通信が可能となる。
【0105】実施の形態10. 実施の形態8では、伝送する情報毎に送信スロットを設
けたが、通信ネットワークシステムの音声交話が半二重
通信でよい場合は、図17に示すような音声データ共通
送信スロットを設けてもよい。図17(a)は伝送情報
毎にスロットを分けない場合に、共通送信スロットを設
けたスロット構成を示しており、スロット1〜mの1つ
の周期ごとに1つの音声データ共通送信スロットが設け
られている。図17(b)は伝送情報毎にスロットを分
けた場合に音声データ共通送信スロットを設けたスロッ
ト構成を示しており、スロットD1〜Dmおよびスロッ
トC1〜Cmの1つの周期に対して1つの音声データ共
通送信スロットAを設けている。図17(b)におい
て、各移動局対応の音声データ送信スロットは設けてい
ない。
【0106】図18に、この実施の形態における移動局
の内部構成を示す。この実施の形態における移動局は、
実施の形態9における移動局の構成に加え以下の点で異
なる。入出力制御部2は、送信禁止信号出力端29およ
び送信制御信号入力端30が設けられており、送信禁止
信号出力端29を介して入出力制御部2から送信禁止信
号を出力する。また送信制御信号入力端30を介して入
出力制御部2に送信制御信号を入力する。
【0107】以降、図17(b)の場合について移動局
の動作を具体的に説明する。移動局は、入出力制御部2
に送信禁止信号出力端29及び送信制御信号入力端30
が設けられている。音声データ共通送信スロットAの位
置で音声を受信している間は、入出力制御部2に設けら
れた送信禁止信号出力端29から送信禁止信号を出力
し、音声信号の入力を禁止する。
【0108】音声データ共通送信スロットAの位置で音
声を受信していない時には、送信禁止信号をOFFに
し、音声信号の入力ができる状態とする。このときに送
信する音声信号がある場合には、入出力制御部2に設け
られた送信制御信号入力端30から送信制御信号が入力
されるとともに音声信号入力端29から音声信号が入力
される。移動局は音声信号を音声データ共通送信スロッ
トAを用いて送信する。他の複数の移動局は音声データ
共通送信スロットAの位置で受信状態にあるので、送信
された音声データが他の複数の移動局に同時に受信され
る。
【0109】この実施の形態における通信ネットワーク
においては、音声データ共通送信スロットAを設け、こ
のスロットを移動局間で共用できるようにしたため、半
二重音声交話通信において送信スロットの無駄を少なく
することができ、効率良い伝送が可能となる。
【0110】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。
【0111】この発明における移動局間通信同期方法
は、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方式に
より通信を行なう通信ネットワークに同期させる同期方
法であって、通信ネットワークに設けられる複数のスロ
ットの内の空スロットから、上記通信ネットワークに参
加しようとする移動局が使用するスロットを決定する決
定ステップと、上記決定したスロットの前に位置するス
ロットの内、上記通信ネットワークに参加している移動
局が使用している使用中スロットを上記ネットワークに
参加しようとする移動局が検出する検出ステップと、上
記検出した使用中スロットのタイミングを基に、上記通
信ネットワークに参加しようとする移動局が自局の送信
タイミングを上記通信ネットワークに対して同期させる
同期ステップとを有し、上記同期ステップは、上記通信
ネットワークに参加しようとする移動局が自局の送信タ
イミングに基づき、上記使用中スロットのタイミングを
予測する予測ステップと、上記予測した使用中スロット
のタイミングと、実際の使用中スロットのタイミングと
を比較する比較ステップと、上記比較結果に基づき、上
記通信ネットワークの送信タイミングに対する上記通信
ネットワークに参加しようとする移動局の送信タイミン
グの差を算出する差算出ステップと、上記算出した差に
基づき、上記通信ネットワークに参加しようとする移動
局が自局の送信タイミングを補正する補正ステップとを
有するため、より精度よく通信ネットワークとの同期を
とることができる。
【0112】また、この発明における移動局間通信同期
方法は、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方
式により通信を行なう通信ネットワークに同期させる同
期方法であって、通信ネットワークに設けられる複数の
スロットの内の空スロットから、上記通信ネットワーク
に参加しようとする移動局が使用するスロットを決定す
る決定ステップと、上記決定したスロットの前に位置す
るスロットの内、上記通信ネットワークに参加している
移動局が使用している使用中スロットを上記ネットワー
クに参加しようとする移動局が検出する検出ステップ
と、上記検出した使用中スロットのタイミングを基に、
上記通信ネットワークに参加しようとする移動局が自局
の送信タイミングを上記通信ネットワークに対して同期
させる同期ステップと、上記使用中スロットを使用して
いる移動局からの送信信号を受信できなくなった場合
に、上記使用中スロット以降のスロットを使用している
移動局が、自局が使うスロットよりも前のスロットの
内、受信可能なスロットに同期を合わせる再同期ステッ
プとを有するので、自局のスロットよりも前のスロット
を使用している移動局が送信できなくなった場合にでも
同期を維持することができる。
【0113】また、この発明における移動局間通信同期
方法は、前記再同期ステップが、上記使用中スロットを
使用している移動局からの送信信号を受信できなくなっ
た場合に、上記使用中スロットを使用していた移動局が
上記通信ネットワークから離脱したか否かを判別する判
別ステップと、上記判別により上記使用中スロットを使
用していた移動局が通信ネットワークから離脱したと認
識した場合に、上記使用中スロット以降のスロットを使
用している移動局が、自局が使うスロットよりも前のス
ロットの内、受信可能なスロットに同期を合わせるとと
もに、上記使用中スロットをつめて使うスロット変更ス
テップとを有するので、スロットの有効利用が可能とな
る。
【0114】また、この発明における移動局間通信同期
方法は、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方
式により通信を行なう通信ネットワークに同期させる同
期方法であって、第1通信ネットワークに参加している
第1移動局が、上記第1通信ネットワークと異なる第2
通信ネットワークの存在を検知する検知ステップと、上
記第1移動局が第1通信ネットワークに参加している他
の移動局に対して送信停止を指示する指示ステップと、
上記第1通信ネットワークに参加している上記他の移動
局が送信を停止する停止ステップと、上記第1移動局が
第2通信ネットワークと同期をとり、情報を送信する送
信ステップと、上記第1通信ネットワークに参加してい
る上記他の移動局が、上記第1移動局の送信タイミング
を基準に同期をとる同期ステップとを有するので、複数
の通信ネットワークが存在することにより通信ネットワ
ーク間で電波干渉が生じるのを防止することができる。
【0115】また、この発明における移動局間通信同期
方法は、上記第1通信ネットワークのスロットに第1通
信ネットワークに参加しているどの移動局に対しても割
り当てないオープンスロットを設けるオープンスロット
設定ステップとを有し、上記検出ステップは、上記第1
移動局が上記オープンスロットの位置で上記第2通信ネ
ットワークからの無線信号を受信することにより、上記
第2通信ネットワークの存在を検知するので、空スロッ
トが存在しない場合でも通信ネットワークの存在を検知
することができる。
【0116】また、この発明における移動局間通信同期
システムは、移動局の送信タイミングを、時分割多元接
続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期させ
る同期システムであって、上記通信ネットワークに参加
しようとする移動局は、上記通信ネットワークに設けら
れる複数のスロットの内の空スロットから、使用するス
ロットを決定する決定手段と、上記決定手段により決定
したスロットの前に位置するスロットの内、上記通信ネ
ットワークに参加している移動局が使用している使用中
スロットを検出する検出手段と、上記検出手段により検
出した使用中スロットのタイミングを基に、自局の送信
タイミングを上記通信ネットワークに対して同期させる
同期手段とを有し、上記同期手段は、自局の送信タイミ
ングに基づき、上記使用中スロットのタイミングを予測
する予測手段と、上記予測手段により予測した使用中ス
ロットのタイミングと、実際の使用中スロットのタイミ
ングとを比較する比較手段と、上記比較手段による比較
結果に基づき、上記通信ネットワークの送信タイミング
に対する自局の送信タイミングの差を算出する差算出手
段と、上記算出手段により算出した差に基づき、自局の
送信タイミングを補正する補正手段とを有するので、よ
り精度よく通信ネットワークとの同期をとることができ
る。
【0117】また、このこの発明における移動局間通信
同期システムは、移動局の送信タイミングを、時分割多
元接続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期
させる同期システムであって、上記通信ネットワークに
参加しようとする移動局は、通信ネットワークに設けら
れる複数のスロットの内の空スロットから、使用するス
ロットを決定する決定手段と、上記決定手段により決定
したスロットの前に位置するスロットの内、上記通信ネ
ットワークに参加している移動局が使用している使用中
スロットを検出する検出手段と、上記検出手段により検
出した使用中スロットのタイミングを基に、自局の送信
タイミングを上記通信ネットワークに対して同期させる
同期手段と、自局において上記使用中スロットを使用し
ている移動局からの送信信号を受信できなくなり、自局
が当該受信できなくなった使用中スロット以降のスロッ
トを使用している場合に、自局が使うスロットよりも前
のスロットの内、受信可能なスロットに同期を合わせる
再同期手段とを有するので、自局のスロットよりも前の
スロットを使用している移動局が送信できなくなった場
合にでも同期を維持することができる。
【0118】この発明における移動局間通信同期システ
ムは、移動局の送信タイミングを、時分割多元接続方式
により通信を行なう通信ネットワークに同期させる同期
システムであって、第1通信ネットワークに参加してい
る第1移動局は、上記第1通信ネットワークと異なる第
2通信ネットワークの存在を検知する検知手段と、上記
検知手段による検知結果に基づき、上記第1通信ネット
ワークに参加している他の移動局に対して送信停止を指
示する指示手段と、上記検知手段により検知した上記第
2通信ネットワークと同期をとる第1同期手段と、上記
同期手段により上記第2通信ネットワークと同期させ
て、情報を送信する送信手段とを有し、上記第1通信ネ
ットワークに参加している上記他の移動局は、上記第1
移動局からの送信停止の指示に基づき、送信を停止する
停止手段と、上記停止手段による送信停止後、上記第1
移動局の送信タイミングを基準に同期をとる第2同期手
段とを有するため、複数の通信ネットワークが存在する
ことにより通信ネットワーク間で電波干渉が生じるのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における移動局の内部構成図で
ある。
【図2】 入出力制御部2によってフォーマット化され
た送信フレームの構成を示す。
【図3】 実施の形態1における通信ネットワークのス
ロットタイミングを示す。
【図4】 実施の形態1における移動局#2の同期手順
を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態2における移動局の内部構成図で
ある。
【図6】 通信ネットワークのスロットタイミングと移
動局#2の送信タイミングを示す図である。
【図7】 実施の形態2における移動局#2の同期手順
を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態3における中継手順を示すタイミ
ングチャートである。
【図9】 1つのエリアに2つの通信ネットワークが存
在する場合の概念図である。
【図10】 実施の形態4における通信ネットワーク統
合の手順を示すフローチャートである。
【図11】 通信ネットワークの統合後の送信状況を示
す図である。
【図12】 実施の形態6における移動局の同期手順を
示すフローチャートである。
【図13】 実施の形態7における通信ネットワークの
スロット構成を示す図である。
【図14】 実施の形態8における通信ネットワークの
スロットタイミングを示す図である。
【図15】 実施の形態8における移動局の内部構成図
である。
【図16】 実施の形態9における通信ネットワークの
スロットタイミングを示す図である。
【図17】 実施の形態10における通信ネットワーク
のスロットタイミングを示す図である。
【図18】 実施の形態10における移動局の内部構成
図である。
【図19】 従来の移動無線通信システムの概略図であ
る。
【図20】 固定局及び移動局の内部構成図である。
【図21】 従来の通信ネットワークシステムのスロッ
トタイミング図である。
【符号の説明】
1 送信データ入力端、2 入出力制御部、3 変調
部、4 送信部、5 局部発信部、6 送信局部発振信
号、7 電力増幅部、8 空中線共用部、9 空中線、
10 バースト受信部、11 受信局部発振信号、12
復調部、13受信データ出力端、14 制御データ入
出力端、15 制御部、16 周波数切替信号、17
受信部、18 送信位置検知信号、19 制御部、20
送信制御信号、21 バースト送信部、22 位置情
報信号、23 周期信号、24モニタ部、25 処理時
間計測部、26 計測開始信号、27 音声信号入力
端、28 音声信号出力端、29 送信禁止信号出力
端、30 送信制御信号入力端、#1〜#n+1 移動
局。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局の送信タイミングを、時分割多元
    接続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期さ
    せる同期方法であって、 通信ネットワークに設けられる複数のスロットの内の空
    スロットから、上記通信ネットワークに参加しようとす
    る移動局が使用するスロットを決定する決定ステップ
    と、 上記決定したスロットの前に位置するスロットの内、上
    記通信ネットワークに参加している移動局が使用してい
    る使用中スロットを上記ネットワークに参加しようとす
    る移動局が検出する検出ステップと、 上記検出した使用中スロットのタイミングを基に、上記
    通信ネットワークに参加しようとする移動局が自局の送
    信タイミングを上記通信ネットワークに対して同期させ
    る同期ステップとを有し、 上記同期ステップは、上記通信ネットワークに参加しよ
    うとする移動局が自局の送信タイミングに基づき、上記
    使用中スロットのタイミングを予測する予測ステップ
    と、 上記予測した使用中スロットのタイミングと、実際の使
    用中スロットのタイミングとを比較する比較ステップ
    と、 上記比較結果に基づき、上記通信ネットワークの送信タ
    イミングに対する上記通信ネットワークに参加しようと
    する移動局の送信タイミングの差を算出する差算出ステ
    ップと、 上記算出した差に基づき、上記通信ネットワークに参加
    しようとする移動局が自局の送信タイミングを補正する
    補正ステップとを有することを特徴とする移動局間通信
    同期方法。
  2. 【請求項2】 移動局の送信タイミングを、時分割多元
    接続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期さ
    せる同期方法であって、 通信ネットワークに設けられる複数のスロットの内の空
    スロットから、上記通信ネットワークに参加しようとす
    る移動局が使用するスロットを決定する決定ステップ
    と、 上記決定したスロットの前に位置するスロットの内、上
    記通信ネットワークに参加している移動局が使用してい
    る使用中スロットを上記ネットワークに参加しようとす
    る移動局が検出する検出ステップと、 上記検出した使用中スロットのタイミングを基に、上記
    通信ネットワークに参加しようとする移動局が自局の送
    信タイミングを上記通信ネットワークに対して同期させ
    る同期ステップと、 上記使用中スロットを使用している移動局からの送信信
    号を受信できなくなった場合に、上記使用中スロット以
    降のスロットを使用している移動局が、自局が使うスロ
    ットよりも前のスロットの内、受信可能なスロットに同
    期を合わせる再同期ステップとを有することを特徴とす
    る移動局間通信同期方法。
  3. 【請求項3】 前記再同期ステップは、上記使用中スロ
    ットを使用している移動局からの送信信号を受信できな
    くなった場合に、上記使用中スロットを使用していた移
    動局が上記通信ネットワークから離脱したか否かを判別
    する判別ステップと、 上記判別により上記使用中スロットを使用していた移動
    局が通信ネットワークから離脱したと認識した場合に、
    上記使用中スロット以降のスロットを使用している移動
    局が、自局が使うスロットよりも前のスロットの内、受
    信可能なスロットに同期を合わせるとともに、上記使用
    中スロットをつめて使うスロット変更ステップとを有す
    ることを特徴とする請求項に記載の移動局間通信同期
    方法。
  4. 【請求項4】 移動局の送信タイミングを、時分割多元
    接続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期さ
    せる同期方法であって、 第1通信ネットワークに参加している第1移動局が、上
    記第1通信ネットワークと異なる第2通信ネットワーク
    の存在を検知する検知ステップと、 上記第1移動局が第1通信ネットワークに参加している
    他の移動局に対して送信停止を指示する指示ステップ
    と、 上記第1通信ネットワークに参加している上記他の移動
    局が送信を停止する停止ステップと、 上記第1移動局が第2通信ネットワークと同期をとり、
    情報を送信する送信ステップと、 上記第1通信ネットワークに参加している上記他の移動
    局が、上記第1移動局の送信タイミングを基準に同期を
    とる同期ステップとを有することを特徴とする移動局間
    通信同期方法。
  5. 【請求項5】 上記第1通信ネットワークのスロットに
    第1通信ネットワークに参加しているどの移動局に対し
    ても割り当てないオープンスロットを設けるオープンス
    ロット設定ステップとを有し、 上記検出ステップは、上記第1移動局が上記オープンス
    ロットの位置で上記第2通信ネットワークからの無線信
    号を受信することにより、上記第2通信ネットワークの
    存在を検知することを特徴とする請求項記載の移動局
    間通信同期方法。
  6. 【請求項6】 移動局の送信タイミングを、時分割多元
    接続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期さ
    せる同期システムであって、 上記通信ネットワークに参加しようとする移動局は、 上記通信ネットワークに設けられる複数のスロットの内
    の空スロットから、使用するスロットを決定する決定手
    段と、 上記決定手段により決定したスロットの前に位置するス
    ロットの内、上記通信ネットワークに参加している移動
    局が使用している使用中スロットを検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出した使用中スロットのタイミン
    グを基に、自局の送信タイミングを上記通信ネットワー
    クに対して同期させる同期手段とを有し、 上記同期手段は、自局の送信タイミングに基づき、上記
    使用中スロットのタイミングを予測する予測手段と、 上記予測手段により予測した使用中スロットのタイミン
    グと、実際の使用中スロットのタイミングとを比較する
    比較手段と、 上記比較手段による比較結果に基づき、上記通信ネット
    ワークの送信タイミングに対する自局の送信タイミング
    の差を算出する差算出手段と、 上記算出手段により算出した差に基づき、自局の送信タ
    イミングを補正する補正手段とを有することを特徴とす
    る移動局間通信同期システム。
  7. 【請求項7】 移動局の送信タイミングを、時分割多元
    接続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期さ
    せる同期システムであって、 上記通信ネットワークに参加しようとする移動局は、 通信ネットワークに設けられる複数のスロットの内の空
    スロットから、使用するスロットを決定する決定手段
    と、 上記決定手段により決定したスロットの前に位置するス
    ロットの内、上記通信ネットワークに参加している移動
    局が使用している使用中スロットを検出する検出手段
    と、 上記検出手段により検出した使用中スロットのタイミン
    グを基に、自局の送信タイミングを上記通信ネットワー
    クに対して同期させる同期手段と、 自局において上記使用中スロットを使用している移動局
    からの送信信号を受信できなくなり、自局が当該受信で
    きなくなった使用中スロット以降のスロットを使用して
    いる場合に、自局が使うスロットよりも前のスロットの
    内、受信可能なスロットに同期を合わせる再同期手段と
    を有することを特徴とする移動局間通信同期システム。
  8. 【請求項8】移動局の送信タイミングを、時分割多元接
    続方式により通信を行なう通信ネットワークに同期させ
    る同期システムであって、 第1通信ネットワークに参加している第1移動局は、 上記第1通信ネットワークと異なる第2通信ネットワー
    クの存在を検知する検知手段と、 上記検知手段による検知結果に基づき、上記第1通信ネ
    ットワークに参加している他の移動局に対して送信停止
    を指示する指示手段と 上記検知手段により検知した上記第2通信ネットワーク
    と同期をとる第1同期手段と、 上記同期手段により上記第2通信ネットワークと同期さ
    せて、情報を送信する送信手段とを有し、 上記第1通信ネットワークに参加している上記他の移動
    局は、 上記第1移動局からの送信停止の指示に基づき、送信を
    停止する停止手段と、 上記停止手段による送信停止後、上記第1移動局の送信
    タイミングを基準に同期をとる第2同期手段とを有する
    ことを特徴とする移動局間通信同期システム。
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