JP4910848B2 - 通信同期方法および通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、時分割多元接続方式により複数の通信端末が通信を行う通信システムにおいて、通信の同期の基準となる基地局を持たずとも複数の通信端末間の通信を同期させることができる通信同期方法に関するもので、特に、局所解に収束して通信効率が悪化することを回避できる通信同期方法である。
基地局のような基準となる局を持たずに、複数の通信端末が時分割多元接続方式により通信を行っている場合に、通信端末間において送信タイミングの同期を取る方法として、特許文献1の方法が知られている。
特許文献1の方法では、通信端末にID番号とグループ番号を付し、そのID番号固有のタイミングで送信し、そのID番号の順に送信の順を決めている。そして、通信端末が他の通信端末の送信データを受信したときに、そのデータに含まれる端末データをもとに、受信の終了後随時、自己のタイミングを調整することで、同一のグループ番号が付された通信端末で構成されるグループ内の通信の同期を取っている。
また、各通信端末の送信タイミング(自己のスロットタイミングを基準とした、他の通信端末の送信スロットタイミングの基準からのずれ)を測定し、測定した送信タイミングの平均に合わせたり、測定した送信タイミングのうち最多のタイミングに合わせる通信同期方法も従来より検討されている。
特開2003−143056
しかし、本発明者らは、観測した送信タイミングの平均や最多タイミングに合わせる通信同期方法では、通信端末数が多数の場合には局所解に収束してしまうことがあるのを見いだした。局所解に収束すると、どのタイミングにも同期することができない特異点が生じ、ある範囲についてはタイミングが同期していても、全体としては同期していない状態となる。このような局所解に収束した状態では、特異点付近の通信端末は通信効率が低いままとなる。
図7は、200m間隔で格子状に配設された大道と、大道間に50m間隔で配設された小道とからなる道路上に、通信範囲が半径200mの通信端末である車両をランダムに配置し、1スロット長Tを8単位時間(通信端末の時間制御量の最小単位)とする時分割多元接続方式で各通信端末が自律的に通信する場合について、最多タイミングに合わせる通信同期方法のシミュレーションをした結果、局所解に収束した例を示している。図7では、各通信端末の送信タイミングで領域を分けて、送信タイミングの平面分布を示している。ある点を中心に放射状に領域が分割され、時計回りにT/8、2T/8、3T/8、・・・ の送信タイミングの領域となっていて、その領域内では各送信タイミングに同期している。そのある点はどのタイミングでも同期をとることができない特異点1となっている。このように、局所的にはタイミングが同期しているが、全体としては同期していない状態に収束している。また、特異点1付近の通信端末から見ると、他の通信端末の送信タイミングはT/8〜7T/8のあらゆる値であり、特異点付近は通信効率が悪い状態にある。
また、特許文献1では、上記のような局所解に収束する可能性については何も記載されていない。
そこで本発明の目的は、基準局を持たない時分割多元接続方式による通信システムにおいて、局所解に収束することを回避し、全体の通信タイミングが同期に収束する通信同期方法、および、その通信システムに用いる通信端末である。
第1の発明は、時分割多元接続方式により通信を行う複数の第1の通信端末で構成された通信システムを同期させる通信同期方法において、第1の通信端末は、他の第1の通信端末の送信データを1フレームの間受信することで、他の第1の通信端末の送信タイミングを測定し、その測定した送信タイミングから第1制御量Δを求め、その測定した送信タイミングの分散を求め、分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して第2制御量Δ* を決定し、データを送信する際、第2制御量Δ* に基づき送信タイミングを変更することを特徴とする通信同期方法である。
ある通信端末のスロットタイミングとは、1フレームを複数のスロットに分割した時のスロットの先頭のタイミングである。他の端末も同様で、一般には各端末のスロットタイミングは同期していない。ここで同期とは、ある通信端末のスロットタイミングが、そのある通信端末からみた他の各通信端末のスロットタイミングと一致していることを意味し、通信システムが単位時間ごとの制御であれば、1単位時間程度の拡がりをもってスロットタイミングが一致していることを意味する。
また、他の第1の通信端末の送信タイミングは、自己のスロットタイミングを基準とした、他の通信端末の送信スロットタイミングの基準からのずれである。
送信タイミングの変更は、第1、2制御量の算出に要する時間を考慮し、1フレーム後の送信時に変更するようにしてもよい。
第1制御量は、送信タイミングの平均値や中央値を第1制御量としたり、送信タイミングのうち最も頻度の大きいタイミングを第1制御量とする、などの方法がある。
「自己の送信と所定の関係を有する」とは、自己の送信をもとに、測定した他の第1の通信端末の送信タイミングの中から特定の送信タイミングΔλを1つ選ぶことができるような関係である。
この通信システムからいくつかの通信端末が脱退したとしても、残った各通信端末において本発明の通信同期方法に従い動作するので、その残った通信端末において構成される通信システムにおいて通信は同期される。
第2の発明は、第1の発明において、第2制御量Δ* は、Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、により決定することを特徴とする通信同期方法である。
このようにして第2制御量Δ* を決定すると、分散が大きくなるほどΔλの配分が大きくなり、分散が小さいほどΔの配分が大きくなる。関数αは、分散がある値以上で0、ある値未満で1となる関数などを用いる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、送信タイミングΔλは、ある一定の時間λの範囲において測定した送信タイミングのうち、自己の送信に最も近い他の第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする通信同期方法である。
第3の発明は、送信タイミングΔλを定めるための所定の関係の例である。送信タイミングΔλを決めるための時間λは、1スロット長以上の任意の値でよい。自己の送信に最も近い、とは、自己の送信後からの時間間隔が最も短い(逆に言えば自己の送信前からの時間間隔が最も長い)こと、または、自己の送信前からの時間間隔が最も短い(逆に言えば自己の送信後からの時間間隔が最も長い)こと、もしくは自己の送信後からの時間間隔と自己の送信前からの時間間隔のうち最も短い方をいう。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明において、前記送信タイミングΔλは、自己の送信の直後に測定される他の前記第1の通信端末の送信タイミング、または、自己の送信の直前に測定される他の前記第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする通信同期方法である。
これは、第3の発明においては、時間λを自己の送信後から1フレームとして、自己の送信後からの時間間隔が最も短いのを送信タイミングΔλとする場合、または、自己の送信前からの時間間隔が最も短いのを送信タイミングΔλとした場合に相当する。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明において、通信システムにまだ通信を開始していない第2の通信端末が加入するとき、第2の通信端末は、第1の通信端末の送信データを1フレームの間受信することで測定した、第1の通信端末の送信タイミングから、第2の通信端末の第1制御量Δを求め、第2の通信端末の第1制御量に基づき送信タイミングを変更してデータを送信し通信システムに加入することを特徴とする通信同期方法である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明において、第1の通信端末が送信するデータには、次回のデータ送信時に送信タイミングをずらす量である第2制御量の情報が含まれていて、第1制御量は、前回のデータ送信時に求めた自己の第2制御量と、他の第1の通信端末の送信データを1フレームの間受信することで測定した他の第1の通信端末の送信タイミングおよび他の第1の通信端末の第2制御量と、から求め、データを送信する際、前回のデータ送信時に求めた第2制御量に基づき送信タイミングを変更すること、を特徴とする通信同期方法である。
第6の発明では、送信データに次回のデータ送信時の送信タイミング変更量である第2制御量を含ませ、各通信端末間で第2制御量をやりとりするようにしてる。また、第1制御量を求める際には、単に測定した送信タイミングから第1制御量を求めるのではなく、自己の前回求めた第2制御量、他の通信端末の送信タイミングおよび第1制御量から、1フレーム後の送信タイミングを予測し、その予測送信タイミングから第1制御量を求めるようにする。このようにすると、送信データを受信した通信端末は、あらかじめそのデータを送信した端末の次回の送信タイミングを予測することができ、衝突を起こすことなく自己の送信タイミングをどれだけずらせばよいかを推定できる。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明において、通信システムは、ガード時間より短い時間を、時間制御の最小単位である単位時間として設計され、第2制御量Δ* は、分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して決定した値が、1単位時間以上である場合は、その決定した値を第2制御量Δ* とし、1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定した場合は、ガード時間未満の時間を第2制御量Δ* とし、1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定しなかった場合は、第2制御量Δ* を0とする、ことを特徴とする通信同期方法である。
この第7の発明では、通信システムが単位時間ごとの制御であるから、第2制御量Δ* が整数値でない場合には、小数点以下を切り捨て、四捨五入、切り上げ等して整数値とし、その整数値をもってタイミングを制御する。
第1制御量が1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定した場合の第2制御量を、ガード時間未満の時間としたのは、ガード時間以上とすると、データパケットの衝突防止のために、伝搬遅延や処理遅延などを考慮してガード時間を設定した趣旨に反することになるからである。すなわち、完全に同期がとれている通信端末の集団に属している通信端末が、ガード時間以上に送信タイミングをずらすと、衝突が発生する可能性がある。また、この衝突を防止しようとすると、他の通信端末は、空きスロットを挿入するなどの操作が必要となり、著しくその集団の安定した同期状態を乱すことになり、望ましくない。ガード時間未満の時間であれば任意の時間でよく、たとえば、ガード時間が3単位時間であれば、第2制御量として1単位時間または2単位時間を設定できる。
第8の発明は、時分割多元接続方式により通信を行う通信端末において、通信端末は、送信データを送信するデータ送信手段と、他の通信端末の送信データを1フレームの間受信するデータ受信手段と、データ受信手段により受信した他の通信端末の送信データの受信タイミングから各通信端末の送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段と、送信タイミング決定手段により求めた各通信端末の送信タイミングと、他の通信端末の送信データに含まれた各通信端末の第2制御量から、自己の第1制御量Δを決定する第1制御量決定手段と、送信タイミング決定手段により求めた各通信端末の送信タイミングの分散を求める分散算出手段と、分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して第2制御量Δ* を決定する第2制御量決定手段と、第2制御量決定手段により求めた第2制御量Δ* に基づき自己の通信端末の送信タイミングを変更する送信タイミング変更手段と、を有することを特徴とする通信端末である。
第9の発明は、第8の発明において、第2制御量決定手段は、Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、により第2制御量Δ* を決定することを特徴とする通信端末である。
第10の発明は、第8の発明または第9の発明において、送信タイミングΔλは、ある一定の時間λの範囲において測定した送信タイミングのうち、自己の送信に最も近い他の第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする通信端末である。
第11の発明は、第8の発明から第10の発明において、送信タイミングΔλは、自己の送信の直後に測定される他の第1の通信端末の送信タイミング、または、自己の送信の直前に測定される他の第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする通信端末である。
第12の発明は、第8の発明または第11の発明において、次回のデータ送信時の送信タイミングを変更する量である第2制御量の情報が含まれた送信データを送信するデータ送信手段と、送信タイミング決定手段により求めた各通信端末の送信タイミングと、他の通信端末の送信データに含まれた各通信端末の第2制御量と、前回のデータ送信時に求めた自己の第2制御量Δ* とから、自己の通信端末の第1制御量を決定する第1制御量決定手段と、第2制御量決定手段により前回のデータ送信時に求めた第2制御量Δ* に基づき自己の通信端末の送信タイミングを変更する送信タイミング変更手段と、を有することを特徴とする通信端末である。
第13の発明は、第8の発明から第12の発明において、第2制御量決定手段は、分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して決定した値が、1単位時間以上である場合は、その決定した値を第2制御量Δ* とし、1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定した場合は、ガード時間未満の時間を第2制御量Δ* とし、1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定しなかった場合は、第2制御量Δ* を0とする、ことを特徴とする通信端末である。
第1〜4の発明では、第1制御量をそのまま用いるのではなく、分散の値が大きい場合にはある特定の通信タイミング(たとえば、直近の送信タイミング)に配分を大きくして、分散の値が小さい場合には第1制御量の配分を大きくして第2制御量を決定し、第2制御量に基づき送信タイミングを変更している。一時的にはある特定の送信タイミング側に送信タイミングがずれてしまうが、それによって局所解に収束することを回避することができ、全体の送信タイミングは同期に向かって収束することになる。その結果、通信効率のより良い通信システムを構成することができる。
また、第5の発明によると、効率よく通信に加入することができ、第6の発明によると、1フレーム後の通信状態を予測しながら通信タイミングを制御することができるので衝突を起こすことなく通信を同期することができる。
また、第7の発明では、1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定した場合には、その同期しない送信タイミングの方向にガード時間未満の時間、強制的に送信タイミングを移動させる。したがって、大多数は通信が同期しているが、同期から外れた通信端末がいくつか存在するような場合(たとえば、多数の通信端末からなる2つの集団が重なりつつある場合)などでも、急速に同期に向かって収束させることができる。
また、第8〜13の発明による通信端末を用いることで、局所解に収束して特異点付近の通信効率が悪化することを回避し、全体のスロットタイミングを自律的に同期することが可能な通信システムを構成することができる。特に第12の発明によると通信の衝突が防止された通信システムを構成でき、第13の発明によると、多数の通信端末からなる2つの集団が重なりつつある場合などにおいても同期に至るまでの収束時間が短い通信システムを構成できる。
以下、本発明の具体的な実施例を図を参照にしながら説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1は、通信の同期の際に基準となるような基地局を持たずに、複数の通信端末が時分割多元接続方式により通信している場合に、その通信を同期させる方法である。通信端末がデータを送信していない間は、受信状態にあるものとする。また、この通信システムでは、単位時間ごとに時間を制御するように設計されている。また、フレーム長およびスロット長は特定の値に固定されて、各スロットにはガード時間が設けられて、その長さは1単位時間より長い時間である。ガード時間は、伝搬遅延や処理遅延などを考慮して設けられた時間である。
図5(a)は、スロット分割の例を示す。送信から次の送信までの時間間隔T1が1フレーム長、1フレーム長は、一定の時間間隔Tで各スロットに分割されていて、Tが1スロット長である。図5(c)は、1スロット長Tが8単位時間で構成され、1単位時間はτ、ガード時間T2は2単位時間とした場合の例である。
各通信端末は、第2制御量を求め、その第2制御量分送信タイミングを変更することで送信タイミングの同期を図っていて、図1のフローチャートは、そのタイミングの同期手順を示している。以下、このフローチャートに基づき実施例1の通信同期方法について説明する。
通信端末は、自己のデータ送信後、1フレームの間、他の受信しうるすべての通信端末の送信データを受信し、それらの送信タイミングと第2制御量Δ* を測定する(ステップ10)。ここで、送信タイミングは、自己の1スロット長を基準とし、他の通信端末が基準となる1スロット長のどのタイミングで送信されたかを示すものであり、言い換えれば、自己のスロットタイミングからの他の通信端末の送信スロットタイミングのずれである。
自己の送信タイミングが図5(a)であり、他の通信端末A、B、Cの送信が図5(b)の状態である場合、通信端末A、B、Cの送信タイミングは、図5におけるTa、Tb、Tcである。図5(c)のように、1単位時間がτであるとき、Ta、Tb、Tcがτより小さい場合が、通信端末A、B、Cの送信タイミングと自己の送信タイミングが同期している場合である。
次に、測定した他の通信端末の第2制御量Δ* と、通信端末自身の第2制御量Δ* i を用いて、測定した他の通信端末の送信タイミングを補正し、1フレーム後の他の通信端末の送信タイミング(以下、予測送信タイミング)を求める(ステップ12)。つまり、予測送信タイミングとは、自己の1フレーム後の送信タイミングを基準として見た、1フレーム後に予測される通信端末の送信スロットタイミングである。たとえば、自己の第2制御量が2T/10(Tは1スロット長)で、測定したある通信端末の送信タイミングが3T/10で、そのある通信端末の第2制御量がT/10であれば、その通信端末の予測送信タイミングは3T/10+T/10−2T/10=2T/10となる。
次に、予測送信タイミングから、第1制御量Δと予測送信タイミングの分散σ2 を求める(ステップ13)。第1制御量の求め方としては、予測送信タイミングの平均値(相加平均、相乗平均、調和平均など)や中央値を第1制御量としたり、予測送信タイミングのうち最も頻度の大きいタイミングを第1制御量とする、などの方法がある。
ステップ12、13は、実際に1フレームの間測定したあとで実行する必要はなく、データ受信のたびに予測送信タイミングを求めて、随時第1制御量Δと分散σ2 を修正し、その時点での第1制御量Δと分散σ2 を求めるようにしてもよい。
次に、第1制御量Δ、直近の送信タイミングΔλ、分散σ2 から第2制御量Δ* i+1 を求める(ステップ14)。ここで直近の送信タイミングとは、ある時間λの範囲において測定した他の通信端末の送信タイミングのうち、もっとも自己の送信に近い他の通信端末の送信タイミングである。また、自己の送信に近いとは、ある他の通信端末の送信から自己の送信までの時間間隔が短いことであってもよいし、自己の送信からある他の通信端末の送信までの時間間隔が短いことであってもよいし、その両方であってもよい。λは1スロット長以上の任意の時間でよい。直近の送信タイミングの例としては、自己の直後に送信した他の通信端末の送信タイミングや、自己の直前に送信した他の通信端末の送信タイミングなどである。
自己の送信が図6(a)、それに対して、他の通信端末D、E、F、G、H、Iの通信タイミングが図6(b)のようにTd、Te、Tf、Tg、Th、Tiである場合、自己の次に送信した他の通信端末の送信タイミングは、通信端末Gの送信タイミングTgであり、自己の直前に送信した他の通信端末の送信タイミングは、通信端末Fの送信タイミングTfである。
また、λ1を自己の送信終了後から4スロット長とし、自己の送信からある他の通信端末の送信までの時間間隔の短さをもとに自己の送信との近さと決めると、λ1の範囲における送信は通信端末Gと通信端末Hであり、そのうち自己の送信から通信端末G、Hの送信までの時間間隔の最も短いのは通信端末Gであるから、直近の送信タイミングΔλはTgである。一方、ある他の通信端末の送信から自己の送信までの時間間隔の短さをもとに自己の送信との近さと決めると、λ1の範囲において時間間隔の最も短いのは通信端末Hであり、直近の送信タイミングΔλはThである。
また、λ2を自己の送信から6スロット前から1スロット前までの5スロット長とし、自己の送信からある他の通信端末の送信までの時間間隔の短さをもとに自己の送信との近さと決めると、λ2の範囲における送信は通信端末D、E、Fであり、そのうち自己の送信から通信端末D、E、Fの送信までの時間間隔の最も短いのは通信端末Dであるから、直近の送信タイミングΔλはTdである。一方、ある他の通信端末の送信から自己の送信までの時間間隔の短さをもとに自己の送信との近さと決めると、λ2の範囲において時間間隔の最も短いのは通信端末Fであり、直近の送信タイミングΔλはTfである。
第2制御量Δ* i+1 は、Δ* i+1 =αΔ+(1−α)Δλによって求める。ここでαは分散σ2 の関数であり、分散σ2 が小さいほど1に近づき、分散が大きいほど0に近づく関数である。このような関数αの例としては、α=1(0≦σ2 ≦σ2 0)、0(σ2 0≦σ2 )(σ2 0はある特定の値)や、α=1−σ2 /σ2 max (σ2 max は、分散σ2 の最大値)などである。
なお、直近の送信タイミングに限らず、自己の送信と所定の関係を有する他の通信端末の送信タイミングを送信タイミングΔλとしてもよい。要は、自己の送信をもとに、他の通信端末の送信タイミングの中から特定の通信タイミングを選ぶ方法であればよい。
次に、前回の制御同期において求めた第2制御量Δ* i に基づいて、送信タイミングを変更してデータを送信する。このとき、送信データに、次の制御同期において現実にタイミングをずらすための第2制御量Δ* i+1 の情報を含ませる(ステップ16)。
次に、Δ* i にΔ* i+1 の値を代入し、iにi+1を代入し(ステップ18)、ステップ10へ戻る。
この通信同期方法によると、分散σ2 が大きい場合には、第2制御量におけるΔλの配分が大きいため、直近の送信タイミングの方へ送信タイミングが移動する。また、分散σ2 が小さい場合には、第2制御量における第1制御量Δの配分が大きいため、送信タイミングが第1制御量、つまり、他の通信端末の送信タイミングの平均値や最多のタイミングの方へ送信タイミングが移動する。そのため、分散σ2 が大きい場合には同期から外れる通信端末が増加するが、次第に分散σ2 は小さくなり、送信タイミングは第1制御量に合わせる方向に移動する。この一時的な同期からのずれによって局所解への収束が回避され、通信全体が同期する最適解へと収束させることができる。
また、送信データに次回送信時の送信タイミングの変更量である第2制御量を含めることで、通信端末は1フレーム後の通信の状態を把握できるため、通信の衝突を回避しつつ同期をとることができる。
図2のフローチャートは、実施例2の通信同期方法における同期手順について説明するものである。実施例2の通信同期方法は、実施例1における第2制御量の求め方(ステップ14)をステップ24、25に変更したものであり、それ以外のステップについては実施例1と同じである。以下、ステップ24、25について説明する。
通信端末は、ステップ14と同様にして、第1制御量Δ、直近の送信タイミングΔλ、分散σ2 からδ=αΔ+(1−α)Δλを求める(ステップ24)。
次に、|δ|≧1単位時間であれば、Δ* i+1 =δ、|δ|<1単位時間でかつ自己の送信タイミングと異なる他の通信端末の送信タイミングを測定した場合(他の通信端末の大多数は自己の送信タイミングと同期しているが、いくつかは同期していない場合)は、Δ* i+1 =1単位時間、|δ|<1でかつ自己の送信タイミングと異なる他の通信端末の送信タイミングを測定しなかった場合(つまり、通信が完全に同期している場合)は、Δ* i+1 =0、として第2制御量Δ* i+1 を決定する(ステップ25)。
このようにして決定した第2制御量Δ* i+1 に基づき通信タイミングを制御すると、他の通信端末の大多数は自己の送信タイミングと同期しているが、いくつかは同期していない場合であっても、全体の通信タイミングを急速に同期させることができる。
たとえば、多数の通信端末からなる2つの集団A、Bが移動により重なりつつあり、集団内での通信タイミングは同期している場合には、集団Aのある特定の通信端末は、大多数の集団Aに属する他の通信端末の送信タイミングと、少数の集団Bに属する通信端末の送信タイミングを測定することになる。この時、集団Aのある特定の通信端末は、集団Bの送信タイミングに向けて第2制御量(=1単位時間)分強制的にタイミングを移動させる。集団Aの他の通信端末も、この強制的なタイミングの変更にひきずられて集団Bの送信タイミングに向けて送信タイミングを移動させる。一方、その少数の集団Bに属する通信端末は、大多数の集団Bに属する他の通信端末の送信タイミングと、少数の集団Aに属する通信端末の送信タイミングを測定することになり、集団Aの送信タイミングに向けて第2制御量(=1単位時間)分強制的にタイミングを移動させることになる。その結果、集団A、Bの通信タイミングは相互に接近し、急速に2つの集団の全体の通信タイミングが同期することとなる。
この実施例2では、|δ|<1単位時間でかつ自己の送信タイミングと異なる他の通信端末の送信タイミングを測定した場合にΔ* i+1 =1単位時間としているが、Δ* i+1 はガード時間未満の任意の時間でよい。たとえば、ガード時間が3単位時間であれば、Δ* i+1 を1単位時間としてもよいし、2単位時間としてもよい。
実施例3では、実施例2の通信同期方法にしたがって通信している複数の通信端末からなるグループに、まだ通信を開始していないある通信端末(以下通信端末X)が新規に加入する方法について説明する。
図3は、その加入方法に関するフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って加入方法を説明する。
通信に加入したい通信端末Xは、ある時点から1フレームの間、他の複数の受信しうるすべての通信端末の送信データを受信し、それらの送信タイミングと第2制御量Δ* を測定する(ステップ30)。第2制御量Δ* を用いて予測送信タイミングを求める(ステップ32)。予測送信タイミングから、空きスロット(送信間隔が1スロット長よりも長い区間)の特定と、通信端末X自身の第1制御量Δを求める(ステップ34)。次に、空きスロットに第1制御量Δ分送信タイミングを変更してデータを送信、つまり、通信に加入する。このとき、送信データに第2制御量Δ* 0 =0という情報を含ませる(ステップ36)。その後、図2のステップ10へ移行する。
以上の方法によると、衝突を起こすことなく通信に加入し、実施例2の通信同期方法に移行することができる。なお、実施例1の通信同期方法にしたがって通信している複数の通信端末からなるグループへの加入にも、上記方法を適用できる。
実施例4は、実施例2、3の通信同期方法に用いる通信端末であり、図4はその通信端末の構成を示すブロック図である。受信装置200、CPU201、記憶装置202、送信装置203により構成され、記憶装置202には、実施例2、3の通信同期方法を実現する制御プログラムが記憶されている。データ送信手段は、送信装置203およびステップ16、36の処理手順、データ受信手段は受信装置200、送信タイミング決定手段は、ステップ10、30の処理手順、第1、2制御量決定手段は、ステップ13、24、25、32、34の処理手順、送信タイミング変更手段は、ステップ16、36で実現される。
この通信端末の動作について以下で説明する。
通信端末は記憶装置202に記憶された1フレーム長、1スロット長で時分割多元接続方式により通信を行う。また、データを送信していないときは、データを受信する。ステップ10、30の処理は、受信装置200により受信したデータを制御プログラムに基づきCPU201で処理する。また、ステップ12、32の処理は、制御プログラムに基づきCPU201で処理する。同じく、ステップ13、24、25、34の処理は、制御プログラムに基づきCPU201で処理する。ステップ16、36の処理は、制御プログラムに基づくCPU201での処理と、送信装置203により処理される。ステップ18の処理もまた、制御プログラムに基づきCPU201で処理する。また、記憶装置202は、各ステップにおいて使用される送信タイミング、第1制御量、第2制御量、予測送信タイミングを記憶しておくためにも用いる。
また、この実施例4の通信端末は、制御プログラムとして実施例1の通信同期方法を実現するものとし、第1、2制御量決定手段を、ステップ13、14の処理手順とし、ステップ13、14の処理を制御プログラムに基づきCPU201で処理するようにすれば、実施例1の通信同期方法に用いる通信端末とすることができる。
実施例1〜4では、送信データに第2制御量を含めることで通信の衝突を防止しているが、これは必ずしも必要ではない。送信データに第2制御量を含めず、測定した送信タイミングから直接に第1制御量、分散を求めても、局所解への収束を回避することはできる。
本発明の通信同期方法は、車車間通信などに用いることができる。
実施例1の通信同期方法における同期手順を示すフローチャート。 実施例2の通信同期方法における同期手順を示すフローチャート。 実施例3の通信への加入手順を示すフローチャート。 実施例4の通信端末の構成を示すブロック図。 スロット分割の例を示す図。 自己の送信と他の通信端末の送信の例を示す図。 局所解に収束した例を示す通信タイミングの平面分布図。
符号の説明
200:受信装置
201:CPU
202:記憶装置
203:送信装置

Claims (13)

  1. 時分割多元接続方式により通信を行う複数の第1の通信端末で構成された通信システムを同期させる通信同期方法において、
    前記第1の通信端末は、
    他の前記第1の通信端末の送信データを1フレームの間受信することで、他の前記第1の通信端末の送信タイミングを測定し、
    その測定した前記送信タイミングから第1制御量Δを求め、
    その測定した前記送信タイミングの分散を求め、
    前記分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、前記分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の前記第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して第2制御量Δ* を決定し、
    データを送信する際、前記第2制御量Δ* に基づき送信タイミングを変更すること、
    を特徴とする通信同期方法。
  2. 前記第2制御量Δ* は、
    Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、
    により決定することを特徴とする請求項1に記載の通信同期方法。
  3. 前記送信タイミングΔλは、ある一定の時間λの範囲において測定した前記送信タイミングのうち、自己の送信に最も近い他の前記第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信同期方法。
  4. 前記送信タイミングΔλは、自己の送信の直後に測定される他の前記第1の通信端末の送信タイミング、または、自己の送信の直前に測定される他の前記第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信同期方法。
  5. 前記通信システムに、まだ通信を開始していない第2の通信端末が加入するとき、
    前記第2の通信端末は、前記第1の通信端末の送信データを1フレームの間受信することで測定した、前記第1の通信端末の送信タイミングから、前記第2の通信端末の前記第1制御量Δを求め、
    第2の通信端末の前記第1制御量に基づき送信タイミングを変更してデータを送信し通信システムに加入することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の通信同期方法。
  6. 前記第1の通信端末が送信するデータには、次回のデータ送信時に送信タイミングをずらす量である前記第2制御量の情報が含まれていて、
    前記第1制御量は、前回のデータ送信時に求めた自己の前記第2制御量と、他の前記第1の通信端末の送信データを1フレームの間受信することで測定した他の前記第1の通信端末の送信タイミングおよび他の前記第1の通信端末の第2制御量と、から求め、
    データを送信する際、前回のデータ送信時に求めた前記第2制御量に基づき送信タイミングを変更すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の通信同期方法。
  7. 前記通信システムは、ガード時間より短い時間を、時間制御の最小単位である単位時間として設計され、
    第2制御量Δ* は、前記分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、前記分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の前記第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して決定した値が、
    1単位時間以上である場合は、その決定した値を第2制御量Δ* とし、
    1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定した場合は、ガード時間未満の時間を第2制御量Δ* とし、
    1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定しなかった場合は、第2制御量Δ* を0とする、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6に記載の通信同期方法。
  8. 時分割多元接続方式により通信を行う通信端末において、
    前記通信端末は、
    送信データを送信するデータ送信手段と、
    他の前記通信端末の送信データを1フレームの間受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段により受信した他の前記通信端末の送信データの受信タイミングから各前記通信端末の送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段と、
    前記送信タイミング決定手段により求めた各前記通信端末の送信タイミングと、他の前記通信端末の送信データに含まれた各前記通信端末の第2制御量から、自己の第1制御量Δを決定する第1制御量決定手段と、
    前記送信タイミング決定手段により求めた各前記通信端末の送信タイミングの分散を求める分散算出手段と、
    前記分散の値が小さい場合は、前記第1制御量Δの影響を大きくし、前記分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の前記第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように、第2制御量Δ* を決定する第2制御量決定手段と、
    前記第2制御量決定手段により求めた第2制御量Δ* に基づき自己の前記通信端末の送信タイミングを変更する送信タイミング変更手段と、
    を有することを特徴とする通信端末。
  9. 前記第2制御量決定手段は、
    Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、
    により第2制御量Δ* を決定することを特徴とする請求項8に記載の通信端末。
  10. 前記送信タイミングΔλは、ある一定の時間λの範囲において測定した前記送信タイミングのうち、自己の送信に最も近い他の前記第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の通信端末。
  11. 前記送信タイミングΔλは、自己の送信の直後に測定される他の前記第1の通信端末の送信タイミング、または、自己の送信の直前に測定される他の前記第1の通信端末の送信タイミングであることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の通信端末。
  12. 次回のデータ送信時の送信タイミングを変更する量である第2制御量の情報が含まれた送信データを送信するデータ送信手段と、
    前記送信タイミング決定手段により求めた各前記通信端末の送信タイミングと、他の前記通信端末の送信データに含まれた各前記通信端末の第2制御量と、前回のデータ送信時に求めた自己の前記第2制御量Δ* とから、自己の前記通信端末の第1制御量を決定する第1制御量決定手段と、
    前記第2制御量決定手段により前回のデータ送信時に求めた第2制御量Δ* に基づき自己の前記通信端末の送信タイミングを変更する送信タイミング変更手段と、
    を有することを特徴とする請求項8または請求項11に記載の通信端末。
  13. 前記第2制御量決定手段は、
    前記分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、前記分散の値が大きい場合は、自己の送信と所定の関係を有する他の前記第1の通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して決定した値が、
    1単位時間以上である場合は、その決定した値を第2制御量Δ* とし、
    1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定した場合は、ガード時間未満の時間を第2制御量Δ* とし、
    1単位時間未満で、かつ、自己の送信タイミングと同期しない送信タイミングを測定しなかった場合は、第2制御量Δ* を0とする、
    ことを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれか1項に記載の通信端末。
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