JP3374566B2 - 表示パネル用梱包材及びそれを用いた梱包構造 - Google Patents
表示パネル用梱包材及びそれを用いた梱包構造Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は表示パネル用梱包材及
びそれを用いた梱包構造に関する。
びそれを用いた梱包構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば液晶表示装置は、一般に、２枚の
ガラス基板間に液晶を封入してなる表示パネル、この表
示パネルを駆動するためのＬＳＩチップ等からなる半導
体チップ、制御用の回路基板等を備えている。このよう
な液晶表示装置では、半導体チップの配置位置の相違に
より、大きくわけて３つの種類がある。第１に、半導体
チップを表示パネルに搭載し、表示パネルと回路基板と
を通常のフレキシブル配線基板を介して電気的に接続し
たものがある。第２に、半導体チップを特殊なフレキシ
ブル配線基板（ＴＡＢテープ）に搭載し、この特殊なフ
レキシブル配線基板を介して表示パネルと回路基板とを
電気的に接続したものがある。第３に、半導体チップを
回路基板に搭載し、回路基板と表示パネルとを通常のフ
レキシブル配線基板を介して電気的に接続したものがあ
る。
ガラス基板間に液晶を封入してなる表示パネル、この表
示パネルを駆動するためのＬＳＩチップ等からなる半導
体チップ、制御用の回路基板等を備えている。このよう
な液晶表示装置では、半導体チップの配置位置の相違に
より、大きくわけて３つの種類がある。第１に、半導体
チップを表示パネルに搭載し、表示パネルと回路基板と
を通常のフレキシブル配線基板を介して電気的に接続し
たものがある。第２に、半導体チップを特殊なフレキシ
ブル配線基板（ＴＡＢテープ）に搭載し、この特殊なフ
レキシブル配線基板を介して表示パネルと回路基板とを
電気的に接続したものがある。第３に、半導体チップを
回路基板に搭載し、回路基板と表示パネルとを通常のフ
レキシブル配線基板を介して電気的に接続したものがあ
る。
【０００３】いずれにしても、表示パネルと回路基板と
はフレキシブル配線基板を介して電気的に接続されてい
る。ところで、表示パネルにフレキシブル配線基板の一
端部を接続した状態で出荷することがある。図４はこの
ような場合における梱包構造の一例を示したものであ
る。表示パネル１は、貼り合わされた２枚の方形状のガ
ラス基板２、３のうち少なくとも一方のガラス基板２が
他方のガラス基板３から突出され、この突出部分の他方
のガラス基板３と対向する側の面に接続端子（図示せ
ず）が設けられた構造となっている。一方のガラス基板
２の突出部分の接続端子が設けられた面にはフレキシブ
ル配線基板４の一端部が接続されている。一方、梱包手
段として、塩化ビニール樹脂等からなる方形状で扁平な
保護袋５、厚紙等からなる短冊形状の表示パネル用梱包
材６、発泡ポリスチレン等からなる梱包容器本体７、同
じく発泡ポリスチレン等からなる蓋体８等が用意されて
いる。このうち梱包容器本体７には複数の仕切壁９が設
けられている。
はフレキシブル配線基板を介して電気的に接続されてい
る。ところで、表示パネルにフレキシブル配線基板の一
端部を接続した状態で出荷することがある。図４はこの
ような場合における梱包構造の一例を示したものであ
る。表示パネル１は、貼り合わされた２枚の方形状のガ
ラス基板２、３のうち少なくとも一方のガラス基板２が
他方のガラス基板３から突出され、この突出部分の他方
のガラス基板３と対向する側の面に接続端子（図示せ
ず）が設けられた構造となっている。一方のガラス基板
２の突出部分の接続端子が設けられた面にはフレキシブ
ル配線基板４の一端部が接続されている。一方、梱包手
段として、塩化ビニール樹脂等からなる方形状で扁平な
保護袋５、厚紙等からなる短冊形状の表示パネル用梱包
材６、発泡ポリスチレン等からなる梱包容器本体７、同
じく発泡ポリスチレン等からなる蓋体８等が用意されて
いる。このうち梱包容器本体７には複数の仕切壁９が設
けられている。
【０００４】さて、表示パネル１及びフレキシブル配線
基板４を梱包する場合には、まず、表示パネル１及びフ
レキシブル配線基板４を保護袋５内に収納する。次に、
短冊形状の表示パネル用梱包材６をその中央部で折り曲
げ、その間に表示パネル１及びフレキシブル配線基板４
を保護袋５と共に挾み込む。この場合、折り曲げた表示
パネル用梱包材６内の折り曲げ部側に表示パネル１を位
置させ、その反対側にフレキシブル配線基板４を位置さ
せる。次に、表示パネル用梱包材６をその折り曲げた部
分を先にして（下側として）梱包容器本体７の相隣接す
る一対の仕切壁９間に収納する。次に、蓋体８で覆い、
梱包容器本体７と蓋体８とを図示しない接着テープ等を
用いて一体化し、かくして梱包している。この場合、保
護袋５は、表示パネル１の表面及びフレキシブル配線基
板４の表面に傷や塵埃等が付くのを防止するためのもの
である。表示パネル用梱包材６は、保護袋５内に収納さ
れた表示パネル１及びフレキシブル配線基板４を梱包容
器本体７の相隣接する一対の仕切壁９間に対して出し入
れするとき、表示パネル１及びフレキシブル配線基板４
に対して不要な外力がかからないようにするためのもの
である。
基板４を梱包する場合には、まず、表示パネル１及びフ
レキシブル配線基板４を保護袋５内に収納する。次に、
短冊形状の表示パネル用梱包材６をその中央部で折り曲
げ、その間に表示パネル１及びフレキシブル配線基板４
を保護袋５と共に挾み込む。この場合、折り曲げた表示
パネル用梱包材６内の折り曲げ部側に表示パネル１を位
置させ、その反対側にフレキシブル配線基板４を位置さ
せる。次に、表示パネル用梱包材６をその折り曲げた部
分を先にして（下側として）梱包容器本体７の相隣接す
る一対の仕切壁９間に収納する。次に、蓋体８で覆い、
梱包容器本体７と蓋体８とを図示しない接着テープ等を
用いて一体化し、かくして梱包している。この場合、保
護袋５は、表示パネル１の表面及びフレキシブル配線基
板４の表面に傷や塵埃等が付くのを防止するためのもの
である。表示パネル用梱包材６は、保護袋５内に収納さ
れた表示パネル１及びフレキシブル配線基板４を梱包容
器本体７の相隣接する一対の仕切壁９間に対して出し入
れするとき、表示パネル１及びフレキシブル配線基板４
に対して不要な外力がかからないようにするためのもの
である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の梱
包構造では、表示パネル用梱包材６をその折り曲げた部
分を下側として梱包容器本体７の相隣接する一対の仕切
壁９間に収納し、折り曲げた表示パネル用梱包材６内の
下側に表示パネル１が位置し、上側にフレキシブル配線
基板４が位置するようにしているので、特に変形しやす
いフレキシブル配線基板４に不要な外力がかからないよ
うにすることができる。したがって、所期の状態でつま
り蓋体８を上側とした状態で運搬する場合には、別に問
題はない。しかしながら、運搬中に何らかの理由で落下
し、蓋体８が下側となった場合には、このときの衝撃に
より、表示パネル１及びフレキシブル配線基板４が図４
において上側に移動し、フレキシブル配線基板４の上端
部の部分が蓋体８の内面に当接して表示パネル１の重量
がフレキシブル配線基板４にもろにかかり、フレキシブ
ル配線基板４が変形したり損傷したりして不良品となっ
てしまうことがあるという問題があった。この発明の目
的は、運搬時の状態が上下逆となっても、表示パネルの
重量がフレキシブル配線基板にかからないようにするこ
とができる表示パネル用梱包材及びそれを用いた梱包構
造を提供することにある。
包構造では、表示パネル用梱包材６をその折り曲げた部
分を下側として梱包容器本体７の相隣接する一対の仕切
壁９間に収納し、折り曲げた表示パネル用梱包材６内の
下側に表示パネル１が位置し、上側にフレキシブル配線
基板４が位置するようにしているので、特に変形しやす
いフレキシブル配線基板４に不要な外力がかからないよ
うにすることができる。したがって、所期の状態でつま
り蓋体８を上側とした状態で運搬する場合には、別に問
題はない。しかしながら、運搬中に何らかの理由で落下
し、蓋体８が下側となった場合には、このときの衝撃に
より、表示パネル１及びフレキシブル配線基板４が図４
において上側に移動し、フレキシブル配線基板４の上端
部の部分が蓋体８の内面に当接して表示パネル１の重量
がフレキシブル配線基板４にもろにかかり、フレキシブ
ル配線基板４が変形したり損傷したりして不良品となっ
てしまうことがあるという問題があった。この発明の目
的は、運搬時の状態が上下逆となっても、表示パネルの
重量がフレキシブル配線基板にかからないようにするこ
とができる表示パネル用梱包材及びそれを用いた梱包構
造を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る表示パネル用梱包材は、貼り合わされた２枚の方形状
の基板のうち少なくとも一方の基板が他方の基板から突
出されていることにより、前記他方の基板の所定の端面
によって段差部が形成された表示パネルの前記一方の基
板の突出部分の前記他方の基板と対向する側の面にフレ
キシブル配線基板の一端部が接続されてなるものを梱包
するものであって、方形状の第１の梱包板と該第１の梱
包板と同一形状の第２の梱包板とこれら梱包板よりも短
めとされた方形状の第３の梱包板とがこの順で連設され
て全体として短冊形状をなし、前記第１と第２の梱包板
間を第１の折り曲げ線とされ、前記第２と第３の梱包板
間を第２の折り曲げ線とされたものである。請求項５記
載の発明に係る表示パネルの梱包構造は、請求項１記載
の表示パネル用梱包材を該表示パネル用梱包材に梱包さ
れた前記表示パネル及び前記フレキシブル配線基板と共
に、梱包容器本体の相隣接する一対の仕切壁間に前記第
１の折り曲げ線部分を先にして収納し、蓋体で覆ったも
のである。
る表示パネル用梱包材は、貼り合わされた２枚の方形状
の基板のうち少なくとも一方の基板が他方の基板から突
出されていることにより、前記他方の基板の所定の端面
によって段差部が形成された表示パネルの前記一方の基
板の突出部分の前記他方の基板と対向する側の面にフレ
キシブル配線基板の一端部が接続されてなるものを梱包
するものであって、方形状の第１の梱包板と該第１の梱
包板と同一形状の第２の梱包板とこれら梱包板よりも短
めとされた方形状の第３の梱包板とがこの順で連設され
て全体として短冊形状をなし、前記第１と第２の梱包板
間を第１の折り曲げ線とされ、前記第２と第３の梱包板
間を第２の折り曲げ線とされたものである。請求項５記
載の発明に係る表示パネルの梱包構造は、請求項１記載
の表示パネル用梱包材を該表示パネル用梱包材に梱包さ
れた前記表示パネル及び前記フレキシブル配線基板と共
に、梱包容器本体の相隣接する一対の仕切壁間に前記第
１の折り曲げ線部分を先にして収納し、蓋体で覆ったも
のである。
【０００７】
【作用】この発明によれば、第３の梱包板を第２の折り
曲げ線で１８０°折り曲げると、第３の梱包板が第２の
梱包板に重ね合わされ、この状態で第１の梱包板を第１
の折り曲げ線で１８０°折り曲げると、第１の梱包板が
第３及び第２の梱包板に重ね合わされることになる。そ
して、フレキシブル配線基板を第３の梱包板と第２の梱
包板との間に挾み込み、表示パネルの段差部を第３の梱
包板の先端に当接させ、表示パネルを第１及び第３の梱
包板と第２の梱包板との間に挾み込む。すると、表示パ
ネルの段差部に第３の梱包板の先端が当接していること
により、第１及び第３の梱包板と第２の梱包板との間に
挾み込まれた表示パネルの不要な動きが阻止されること
になる。したがって、運搬時の状態が上下逆となって
も、表示パネル及びフレキシブル配線基板の梱包状態が
所期のまま維持され、表示パネルの重量がフレキシブル
配線基板にかからないようにすることができる。
曲げ線で１８０°折り曲げると、第３の梱包板が第２の
梱包板に重ね合わされ、この状態で第１の梱包板を第１
の折り曲げ線で１８０°折り曲げると、第１の梱包板が
第３及び第２の梱包板に重ね合わされることになる。そ
して、フレキシブル配線基板を第３の梱包板と第２の梱
包板との間に挾み込み、表示パネルの段差部を第３の梱
包板の先端に当接させ、表示パネルを第１及び第３の梱
包板と第２の梱包板との間に挾み込む。すると、表示パ
ネルの段差部に第３の梱包板の先端が当接していること
により、第１及び第３の梱包板と第２の梱包板との間に
挾み込まれた表示パネルの不要な動きが阻止されること
になる。したがって、運搬時の状態が上下逆となって
も、表示パネル及びフレキシブル配線基板の梱包状態が
所期のまま維持され、表示パネルの重量がフレキシブル
配線基板にかからないようにすることができる。
【０００８】
【実施例】図１はこの発明の一実施例における表示パネ
ルの梱包構造を示したものである。この図において、図
４と同一名称部分には同一の符号を付し、その説明を適
宜省略する。この梱包構造では、図４に示す従来のもの
と比較して、表示パネル用梱包材６の構造のみが異なっ
ているので、次に表示パネル用梱包材６の構造について
説明する。
ルの梱包構造を示したものである。この図において、図
４と同一名称部分には同一の符号を付し、その説明を適
宜省略する。この梱包構造では、図４に示す従来のもの
と比較して、表示パネル用梱包材６の構造のみが異なっ
ているので、次に表示パネル用梱包材６の構造について
説明する。
【０００９】図２は表示パネル用梱包材６を展開して示
したものである。表示パネル用梱包材６は、厚紙等によ
って形成され、方形状の第１の梱包板１１と、この第１
の梱包板１１と同一形状の第２の梱包板１２と、これら
梱包板１１、１２よりも短めとされた方形状の第３の梱
包板１３とがこの順で連設されたものからなり、全体と
して短冊形状となっている。そして、第１と第２の梱包
板１１、１２間は第１の折り曲げ線１４とされ、第２と
第３の梱包板１２、１３間は第２の折り曲げ線１５とさ
れている。また、第２の梱包板１２の所定の個所には第
１及び第２の折り曲げ線１４、１５と平行して第１の切
り込み線１６が形成され、この第１の切り込み線１６の
両端から広がりながら第２の折り曲げ線１５と交差した
後第３の梱包板１３の所定の個所までには第２及び第３
の切り込み線１７、１８が形成されている。そして、第
３の梱包板１３の第２と第３の切り込み線１７、１８の
各先端間は第１及び第２の折り曲げ線１４、１５と平行
する第３の折り曲げ線１９とされ、この第３の折り曲げ
線１９と第１〜第３の切り込み線１６〜１８によって囲
まれた部分により切り込み板２０が形成されている。こ
の場合、切り込み板２０の縦方向の長さつまり第１の切
り込み線１６と第３の折り曲げ線１９との間の間隔は、
第３の梱包板１３の先端１３ａと第３の折り曲げ線１９
との間の間隔と同じとなっている。
したものである。表示パネル用梱包材６は、厚紙等によ
って形成され、方形状の第１の梱包板１１と、この第１
の梱包板１１と同一形状の第２の梱包板１２と、これら
梱包板１１、１２よりも短めとされた方形状の第３の梱
包板１３とがこの順で連設されたものからなり、全体と
して短冊形状となっている。そして、第１と第２の梱包
板１１、１２間は第１の折り曲げ線１４とされ、第２と
第３の梱包板１２、１３間は第２の折り曲げ線１５とさ
れている。また、第２の梱包板１２の所定の個所には第
１及び第２の折り曲げ線１４、１５と平行して第１の切
り込み線１６が形成され、この第１の切り込み線１６の
両端から広がりながら第２の折り曲げ線１５と交差した
後第３の梱包板１３の所定の個所までには第２及び第３
の切り込み線１７、１８が形成されている。そして、第
３の梱包板１３の第２と第３の切り込み線１７、１８の
各先端間は第１及び第２の折り曲げ線１４、１５と平行
する第３の折り曲げ線１９とされ、この第３の折り曲げ
線１９と第１〜第３の切り込み線１６〜１８によって囲
まれた部分により切り込み板２０が形成されている。こ
の場合、切り込み板２０の縦方向の長さつまり第１の切
り込み線１６と第３の折り曲げ線１９との間の間隔は、
第３の梱包板１３の先端１３ａと第３の折り曲げ線１９
との間の間隔と同じとなっている。
【００１０】さて、表示パネル１及びフレキシブル配線
基板４を梱包する場合には、まず、表示パネル１及びフ
レキシブル配線基板４を保護袋５内に収納する。次に、
図３（Ａ）に示すように、表示パネル用梱包材６の切り
込み板２０を第３の折り曲げ線１９で１８０°折り曲
げ、切り込み板２０を第３の梱包板１３に重ね合わせる
とともに、切り込み板２０の先端２０ａを第３の梱包板
１３の先端１３ａと一致させる。次に、図３（Ｂ）に示
すように、第３の梱包板１３を第２の折り曲げ線１５で
１８０°折り曲げ、切り込み板２０及び第３の梱包板１
３をこの順で第２の梱包板１２に重ね合わせる。この状
態では、図３（Ａ）に示すように第２の折り曲げ線１５
と第３の折り曲げ線１９が所定の間隔だけずれているの
で、切り込み板２０を第３の折り曲げ線１９で１８０°
折り曲げることにより形成された抜き孔２１に対して、
図３（Ｂ）に示すように切り込み板２０が所定の間隔だ
けずれることになる。次に、図３（Ｃ）に示すように、
第１の梱包板１１を第１の折り曲げ線１４で１８０°折
り曲げ、第１の梱包板１１を第３及び第２の梱包板１
３、１２に重ね合わせる。
基板４を梱包する場合には、まず、表示パネル１及びフ
レキシブル配線基板４を保護袋５内に収納する。次に、
図３（Ａ）に示すように、表示パネル用梱包材６の切り
込み板２０を第３の折り曲げ線１９で１８０°折り曲
げ、切り込み板２０を第３の梱包板１３に重ね合わせる
とともに、切り込み板２０の先端２０ａを第３の梱包板
１３の先端１３ａと一致させる。次に、図３（Ｂ）に示
すように、第３の梱包板１３を第２の折り曲げ線１５で
１８０°折り曲げ、切り込み板２０及び第３の梱包板１
３をこの順で第２の梱包板１２に重ね合わせる。この状
態では、図３（Ａ）に示すように第２の折り曲げ線１５
と第３の折り曲げ線１９が所定の間隔だけずれているの
で、切り込み板２０を第３の折り曲げ線１９で１８０°
折り曲げることにより形成された抜き孔２１に対して、
図３（Ｂ）に示すように切り込み板２０が所定の間隔だ
けずれることになる。次に、図３（Ｃ）に示すように、
第１の梱包板１１を第１の折り曲げ線１４で１８０°折
り曲げ、第１の梱包板１１を第３及び第２の梱包板１
３、１２に重ね合わせる。
【００１１】そして、図１に示すように、フレキシブル
配線基板４を保護袋５と共に切り込み板２０と第３の梱
包板１３との間に挾み込み、表示パネル１の他方のガラ
ス基板３の所定の端面からなる段差部３ａの部分を切り
込み板２０の先端２０ａ及び第３の梱包板１３の先端１
３ａに当接させ、表示パネル１を保護袋５と共に第２の
梱包板１２と第３及び第１の梱包板１３、１１との間に
挾み込む。ここで、図１では、フレキシブル配線基板４
と保護袋５と第２の梱包板１２との各間に隙間があるよ
うに図示しているが、これは図示の都合上であり、実際
は隙間はほとんどない。ちなみに、一例として、表示パ
ネル１の各ガラス基板２、３の厚さは１．１ｍｍ程度で
あり、表示パネル用梱包材６の厚さは０．５ｍｍ程度で
あるので、上記のような隙間はほとんどない。次に、表
示パネル用梱包材６をその第１の折り曲げ線１４部分を
先にして（下側として）梱包容器本体７の相隣接する一
対の仕切壁９間に収納する。次に、蓋体８で覆い、梱包
容器本体７と蓋体８とを図示しない接着テープ等を用い
て一体化し、かくして梱包が終了する。
配線基板４を保護袋５と共に切り込み板２０と第３の梱
包板１３との間に挾み込み、表示パネル１の他方のガラ
ス基板３の所定の端面からなる段差部３ａの部分を切り
込み板２０の先端２０ａ及び第３の梱包板１３の先端１
３ａに当接させ、表示パネル１を保護袋５と共に第２の
梱包板１２と第３及び第１の梱包板１３、１１との間に
挾み込む。ここで、図１では、フレキシブル配線基板４
と保護袋５と第２の梱包板１２との各間に隙間があるよ
うに図示しているが、これは図示の都合上であり、実際
は隙間はほとんどない。ちなみに、一例として、表示パ
ネル１の各ガラス基板２、３の厚さは１．１ｍｍ程度で
あり、表示パネル用梱包材６の厚さは０．５ｍｍ程度で
あるので、上記のような隙間はほとんどない。次に、表
示パネル用梱包材６をその第１の折り曲げ線１４部分を
先にして（下側として）梱包容器本体７の相隣接する一
対の仕切壁９間に収納する。次に、蓋体８で覆い、梱包
容器本体７と蓋体８とを図示しない接着テープ等を用い
て一体化し、かくして梱包が終了する。
【００１２】このように梱包した状態では、表示パネル
１の他方のガラス基板３の所定の端面からなる段差部３
ａに切り込み板２０の先端２０ａ及び第３の梱包板１３
の先端１３ａが当接していることにより、第１及び第３
の梱包板１１、１３と第２の梱包板１２との間に挾み込
まれた表示パネル１の不要な動きが阻止されることにな
る。したがって、運搬時の状態が上下逆となっても、表
示パネル１及びフレキシブル配線基板４の梱包状態が所
期のまま維持され、表示パネル１の重量がフレキシブル
配線基板４にかからないようにすることができ、ひいて
はフレキシブル配線基板４が変形したり損傷したりしな
いようにすることができる。
１の他方のガラス基板３の所定の端面からなる段差部３
ａに切り込み板２０の先端２０ａ及び第３の梱包板１３
の先端１３ａが当接していることにより、第１及び第３
の梱包板１１、１３と第２の梱包板１２との間に挾み込
まれた表示パネル１の不要な動きが阻止されることにな
る。したがって、運搬時の状態が上下逆となっても、表
示パネル１及びフレキシブル配線基板４の梱包状態が所
期のまま維持され、表示パネル１の重量がフレキシブル
配線基板４にかからないようにすることができ、ひいて
はフレキシブル配線基板４が変形したり損傷したりしな
いようにすることができる。
【００１３】また、表示パネル１の他方のガラス基板３
の所定の端面からなる段差部３ａに第３の梱包板１３の
先端１３ａだけでなく切り込み板２０の先端２０ａも当
接させているので、かなりの衝撃を受けても、第３の梱
包板１３及び切り込み板２０が変形（座屈）しないよう
にすることができ、梱包状態を強固なものとすることが
できる。なお、第３の梱包板１３の先端１３ａのみを当
接させるようにしても、かなりの衝撃に耐えることがで
きる。
の所定の端面からなる段差部３ａに第３の梱包板１３の
先端１３ａだけでなく切り込み板２０の先端２０ａも当
接させているので、かなりの衝撃を受けても、第３の梱
包板１３及び切り込み板２０が変形（座屈）しないよう
にすることができ、梱包状態を強固なものとすることが
できる。なお、第３の梱包板１３の先端１３ａのみを当
接させるようにしても、かなりの衝撃に耐えることがで
きる。
【００１４】また、例えば図３（Ｂ）に示すように、切
り込み板２０が抜き孔２１に対して所定の間隔だけずれ
ているので、切り込み板２０が抜き孔２１に戻って入り
込まないようにすることができる。この結果、仮に図１
示す切り込み板２０の特に上部が抜き孔２１に入り込ん
だ場合、その部分におけるフレキシブル配線基板４に剪
断力がかかり、フレキシブル配線基板４が変形したり損
傷したりするおそれがあるが、このようなことを回避す
ることができる。このようなことは、第２及び第３の切
り込み線１７、１８を、図２に示す状態とは逆に、第１
の切り込み線１６から第３の折り曲げ線１９に向かって
狭まるように形成した場合も同様である。なお、このよ
うなことを考慮しないならば、第２及び第３の切り込み
線１７、１８を第１の切り込み線１６に対して直角に且
つ互いに平行するように形成してもよい。
り込み板２０が抜き孔２１に対して所定の間隔だけずれ
ているので、切り込み板２０が抜き孔２１に戻って入り
込まないようにすることができる。この結果、仮に図１
示す切り込み板２０の特に上部が抜き孔２１に入り込ん
だ場合、その部分におけるフレキシブル配線基板４に剪
断力がかかり、フレキシブル配線基板４が変形したり損
傷したりするおそれがあるが、このようなことを回避す
ることができる。このようなことは、第２及び第３の切
り込み線１７、１８を、図２に示す状態とは逆に、第１
の切り込み線１６から第３の折り曲げ線１９に向かって
狭まるように形成した場合も同様である。なお、このよ
うなことを考慮しないならば、第２及び第３の切り込み
線１７、１８を第１の切り込み線１６に対して直角に且
つ互いに平行するように形成してもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、表示パネルの段差部に少なくとも第３の梱包板の先
端を当接させて、第１及び第３の梱包板と第２の梱包板
との間に挾み込まれた表示パネルの不要な動きを阻止す
ることができるようにしているので、運搬時の状態が上
下逆となっても、表示パネル及びフレキシブル配線基板
の梱包状態が所期のまま維持され、表示パネルの重量が
フレキシブル配線基板にかからないようにすることがで
き、したがってフレキシブル配線基板が変形したり損傷
したりしないようにすることができる。
ば、表示パネルの段差部に少なくとも第３の梱包板の先
端を当接させて、第１及び第３の梱包板と第２の梱包板
との間に挾み込まれた表示パネルの不要な動きを阻止す
ることができるようにしているので、運搬時の状態が上
下逆となっても、表示パネル及びフレキシブル配線基板
の梱包状態が所期のまま維持され、表示パネルの重量が
フレキシブル配線基板にかからないようにすることがで
き、したがってフレキシブル配線基板が変形したり損傷
したりしないようにすることができる。
【図１】この発明の一実施例における表示パネルの梱包
構造を示す断面図。
構造を示す断面図。
【図２】表示パネル用梱包材の展開図。
【図３】（Ａ）〜（Ｃ）はそれぞれ表示パネル用梱包材
の折り方を説明するために示す図。
の折り方を説明するために示す図。
【図４】従来の表示パネルの梱包構造の一例を示す断面
図。
図。
１ 表示パネル
４ フレキシブル配線基板
５ 保護袋
６ 表示パネル用梱包材
７ 梱包容器本体
８ 蓋体
９ 仕切壁
１１ 第１の梱包板
１２ 第２の梱包板
１３ 第３の梱包板
１４ 第１の折り曲げ線
１５ 第２の折り曲げ線
１６ 第１の切り込み線
１７ 第２の切り込み線
１８ 第３の切り込み線
１９ 第３の折り曲げ線
２０ 切り込み板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65D 81/113
B65D 77/26
B65D 85/38
Claims (5)
- 【請求項１】 貼り合わされた２枚の方形状の基板のう
ち少なくとも一方の基板が他方の基板から突出されてい
ることにより、前記他方の基板の所定の端面によって段
差部が形成された表示パネルの前記一方の基板の突出部
分の前記他方の基板と対向する側の面にフレキシブル配
線基板の一端部が接続されてなるものを梱包する表示パ
ネル用梱包材であって、 方形状の第１の梱包板と該第１の梱包板と同一形状の第
２の梱包板とこれら梱包板よりも短めとされた方形状の
第３の梱包板とがこの順で連設されて全体として短冊形
状をなし、前記第１と第２の梱包板間を第１の折り曲げ
線とされ、前記第２と第３の梱包板間を第２の折り曲げ
線とされ、 前記第３の梱包板を前記第２の折り曲げ線で１８０°折
り曲げると、前記第３の梱包板が前記第２の梱包板に重
ね合わされ、この状態で前記第１の梱包板を前記第１の
折り曲げ線で１８０°折り曲げると、前記第１の梱包板
が前記第３及び第２の梱包板に重ね合わされ、 前記フレキシブル配線基板を前記第３の梱包板と前記第
２の梱包板との間に挾み込み、前記表示パネルの段差部
を前記第３の梱包板の先端に当接させ、前記表示パネル
を前記第１及び第３の梱包板と前記第２の梱包板との間
に挾み込むようにしたことを特徴とする表示パネル用梱
包材。 - 【請求項２】 請求項１記載の発明において、前記第２
の梱包板の所定の個所に前記第１及び第２の折り曲げ線
と平行して第１の切り込み線が形成され、該第１の切り
込み線の両端から互いに広がりながらまたは狭まりなが
ら前記第２の折り曲げ線と交差した後前記第３の梱包板
の所定の個所までに第２及び第３の切り込み線が形成さ
れ、前記第３の梱包板の前記第２と第３の切り込み線の
各先端間を前記第１及び第２の折り曲げ線と平行する第
３の折り曲げ線とされ、該第３の折り曲げ線と前記第１
〜第３の切り込み線によって囲まれた部分により切り込
み板が形成され、 前記切り込み板を前記第３の折り曲げ線で１８０°折り
曲げると、前記切り込み板が前記第３の梱包板に重ね合
わされるとともに前記切り込み板の先端が前記第３の梱
包板の先端と一致し、この状態で前記第３の梱包板を前
記第２の折り曲げ線で１８０°折り曲げると、前記切り
込み板及び前記第３の梱包板がこの順で前記第２の梱包
板に重ね合わされ、この状態で前記第１の梱包板を前記
第１の折り曲げ線で１８０°折り曲げると、前記第１の
梱包板が前記第３及び第２の梱包板に重ね合わされ、 前記フレキシブル配線基板を前記切り込み板と前記第２
の梱包板との間に挾み込み、前記表示パネルの段差部を
前記切り込み板の先端及び前記第３の梱包板の先端に当
接させ、前記表示パネルを前記第１及び第３の梱包板と
前記第２の梱包板との間に挾み込むようにしたことを特
徴とする表示パネル用梱包材。 - 【請求項３】請求項１記載の発明において、前記第２の
梱包板の所定の個所に前記第１及び第２の折り曲げ線と
平行して第１の切り込み線が形成され、該第１の切り込
み線の両端から直角に且つ互いに平行して前記第２の折
り曲げ線と交差した後前記第３の梱包板の所定の個所ま
でに第２及び第３の切り込み線が形成され、前記第３の
梱包板の前記第２と第３の切り込み線の各先端間を前記
第１及び第２の折り曲げ線と平行する第３の折り曲げ線
とされ、該第３の折り曲げ線と前記第１〜第３の切り込
み線によって囲まれた部分により切り込み板が形成さ
れ、 前記切り込み板を前記第３の折り曲げ線で１８０゜折り
曲げると、前記切り込み板が前記第３の梱包板に重ね合
わされるとともに前記切り込み板の先端が前記第３の梱
包板の先端と一致し、この状態で前記第３の梱包板を前
記第２の折り曲げ線で１８０゜折り曲げると、前記切り
込み板及び前記第３の梱包板がこの順で前記第２の梱包
板に重ね合わされ、この状態で前記第１の梱包板を前記
第１の折り曲げ線で１８０゜折り曲げると、前記第１の
梱包板が前記第３及び第２の梱包板に重ね合わされ、 前記フレキシブル配線基板を前記切り込み板と前記第２
の梱包板との間に挾み込み、前記表示パネルの段差部を
前記切り込み板の先端及び前記第３の梱包板の先端に当
接させ、前記表示パネルを前記第１及び第３の梱包板と
前記第２の梱包板との間に挾み込むようにしたことを特
徴とする表示パネル用梱包材。 - 【請求項４】 前記表示パネル及び前記フレキシブル配
線基板は方形状で扁平な保護袋内に収納されていること
を特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の表示パネ
ル用梱包材。 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載の表示パ
ネル用梱包材を該表示パネル用梱包材に梱包された前記
表示パネル及び前記フレキシブル配線基板と共に、梱包
容器本体の相隣接する一対の仕切壁間に前記第１の折り
曲げ線部分を先にして収納し、蓋体で覆ったことを特徴
とする表示パネルの梱包構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33532894A JP3374566B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 表示パネル用梱包材及びそれを用いた梱包構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33532894A JP3374566B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 表示パネル用梱包材及びそれを用いた梱包構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08175570A JPH08175570A (ja) | 1996-07-09 |
| JP3374566B2 true JP3374566B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=18287296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33532894A Expired - Lifetime JP3374566B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 表示パネル用梱包材及びそれを用いた梱包構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3374566B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104369987A (zh) * | 2014-10-31 | 2015-02-25 | 无锡同心塑料制品有限公司 | 一种泡沫包装 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP33532894A patent/JP3374566B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08175570A (ja) | 1996-07-09 |
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