JP3374094B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP3374094B2
JP3374094B2 JP34055098A JP34055098A JP3374094B2 JP 3374094 B2 JP3374094 B2 JP 3374094B2 JP 34055098 A JP34055098 A JP 34055098A JP 34055098 A JP34055098 A JP 34055098A JP 3374094 B2 JP3374094 B2 JP 3374094B2
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pallet
conveyor
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traverser
station
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吉弘 西沢
政巳 三ツ橋
啓一 窪田
宏一 池田
英夫 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ワークをパレット
に搭載して閉ループを構成する搬送経路に沿って循環さ
せながら部品の組み付けを行うための搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワークを載置したパレットを閉ループを
構成する搬送経路に沿って循環させながら部品の組み付
けを行う搬送装置は従来公知である(特公平4−575
55号公報参照)。上記従来の搬送装置は,ワークを載
置可能なパレット状の台車を四角形の搬送経路に沿って
設置したレール上を循環させるもので,その間に台車に
載置されたワークに部品の組み付けを行うようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のものは,ワークに組み付けるべき部品を逐次外部から
台車に供給する必要があるために,作業効率を高めるの
が難しいという問題があった。またワークに部品を組み
付ける作業を行うには,ワークを作業が容易な高さに昇
降させたり,インパクトレンチ等のエアー工具を駆動し
たりする作業用エアーが必要であるが,この作業用エア
ーを移動する台車の外部から供給しようとすると,エア
ーホースの取り回しや着脱が面倒になる問題があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で,ワークをパレットに載置して閉ループを構成する搬
送経路に沿って循環させながら部品の組み付けを行うた
めの搬送装置において,ワークに対する部品の組み付け
作業を効率的に行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明は,搬入ステーションお
よび搬出ステーションを有して閉ループを構成する搬送
経路に沿ってパレットを循環させながら,搬入ステーシ
ョンでパレットに搬入したワークが搬出ステーションで
パレットから搬出されるまでの間に,そのパレット上で
作業者が該ワークに部品の組み付けを行うための搬送装
置であって,前記搬送経路は,相互に平行に配置された
第1コンベアおよび第2コンベアと,第1コンベアの終
端から第2コンベアの始端に向けて延び第1コンベアか
ら第2コンベアへパレットを受け渡す第1トラバーサ
と,第2コンベアの終端から第1コンベアの始端に向け
て延び第2コンベアから第1コンベアへパレットを受け
渡す第2トラバーサとから矩形状に構成されており,前
記各コンベアは,複数のパレットをその進行方向に隙間
無く配置可能であると共にそれらパレットを低速で連続
的に駆動可能であり,前記パレットは,部品を支持する
部品支持部と,ワークに部品を組み付けるための作業用
エアーを蓄積するエアータンクとを備え,前記エアータ
ンクにエアーを充填するエアー供給手段が,前記第1ト
ラバーサの終端に設けられることを特徴とする。
【0006】上記構成によれば,ワークに組み付けるべ
き部品を支持する部品支持部をパレットに設けたので,
搬送経路を移動するパレットに外部から部品を逐次供給
する必要がなくなって作業性が向上する。しかも搬送経
路を移動するパレットに外部からエアーを逐次供給する
ことなく,パレットに設けたエアータンクに蓄積したエ
アーで部品の組み付けを行うことできるので,エアーホ
ースの取り回しが簡素化される。またパレットが搬送経
路を循環する間,特にパレットが第1トラバーサの終端
にあるときに,該トラバーサ終端に設けてあるエアー供
給手段からエアータンクにエアーを供給することができ
るので,エアータンクに対するエアーを供給を容易に行
うことができる。
【0007】また請求項2に記載された発明は,請求項
1の構成に加えて,パレットに設けたワーク支持治具に
支持したワークを,前記エアータンクに接続されたエア
ーシリンダで昇降させることを特徴とする。
【0008】上記構成によれば,ワーク支持治具に支持
したワークがエアーシリンダで昇降するので,ワークを
作業に適した位置に支持して部品の組付作業を効率的に
行うことができる。しかも搬送経路を移動するパレット
に外部からエアーを逐次供給することなく,パレットに
設けたエアータンクでエアーシリンダを駆動するので,
エアーシリンダに対するエアーホースの取り回しが簡素
化される。
【0009】また請求項3に記載された発明は,請求項
1の構成に加えて,ワークに部品を組み付けるためのエ
アー工具を前記エアータンクに接続したことを特徴とす
る。
【0010】上記構成によれば,搬送経路を移動するパ
レットに外部からエアーを逐次供給することなく,パレ
ットに設けたエアータンクでエアー工具を駆動するの
で,エアー工具に対するエアーホースの取り回しが簡素
化されるだけでなく,エアー工具の操作性も良好にな
る。
【0011】また請求項4に記載された発明は,請求項
1〜3の何れかの構成に加えて,前記部品支持部に支持
された空の部品トレーをパレットから排出する空トレー
排出ステーションが前記第1トラバーサの終端に設けら
れ、この空トレー排出ステーションに前記エアー供給手
段が設けられることを特徴とする。
【0012】上記構成によれば,第1トラバーサの終端
で,部品支持部に支持された空の部品トレーを取り外し
て空トレー排出ステーションに排出するのと同時に,エ
アー供給手段からエアータンクにエアーが供給される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図8は本発明の第1実施例を示すも
ので,図1は自動車のドアを小組みするサブラインの平
面図,図2は図1の2−2線断面図,図3は図1の3−
3線矢視図,図4は図1の4−4線断面図,図5は図1
の5部拡大図,図6は図5の6方向矢視図,図7は図5
の7方向矢視図,図8はトラバーサの作用説明図であ
る。
【0015】図1に示すように,本実施例の搬送装置
は,自動車を組み立てるメインラインの側部に設けられ
たサブラインに適用されるもので,メインラインを流れ
る自動車の車体から取り外したワークとしての左右後部
のドアDL ,DR をパレットP上に搭載した状態で閉じ
た搬送経路L上を循環させながら,該パレットP上に乗
り込んだ作業員により部品の組み付けを行うためのもの
である。部品の組み付けを完了した左右後部のドア
L ,DR はメインラインに戻されて自動車の車体に再
び取り付けられる。
【0016】搬送装置の搬送経路Lは相互に平行に配置
された第1コンベアC1 および第2コンベアC2 と,第
1コンベアC1 の終端から第2コンベアC2 の始端に向
けて延びる第1トラバーサT1 と,第2コンベアC2
終端から第1コンベアC1 の始端に向けて延びる第2ト
ラバーサT2 とから構成されており,全体として第1,
第2コンベアC1 ,C2 の搬送方向に沿って長辺を有
し,第1,第2トラバーサT1 ,T2 の搬送方向に沿っ
て短辺を有する矩形状に形成されている。
【0017】第1コンベアC1 の側部には搬入ステーシ
ョンS1 および搬出ステーションS2 が隣接して配置さ
れる。搬入ステーションS1 にはメインラインから図示
せぬ台車で搬送されてきたドアDL ,DR が一時的に貯
留され,そこから左右一対のドアDL ,DR が移載装置
1 で搬送装置の各パレットP上に順次移載される。搬
入ステーションS1 で左右一対のドアDL ,DR を受け
取ったパレットPは,第1コンベアC1 の終端から第1
トラバーサT1 ,第2コンベアC2 ,第2トラバーサT
2 および第1コンベアC1 上を循環し,その間に部品の
組み付けを終えたドアDL ,DR が搬出ステーションS
2 に達すると,移載装置B2 によってパレットPから払
い出される。これらのドアDL ,DR は所定個数ずつ台
車に搭載されてメインラインに戻される。
【0018】次に,図5〜図7に基づいてパレットPの
構造を説明する。
【0019】パレットPは四角い板状に形成された基板
11を備えており,その下面に4個の車輪12…が設け
られる。第1コンベアC1 および第2コンベアC2 は,
それぞれ一対のレール13,13を備えており,これら
のレール13,13上に前記4個の車輪12…が案内さ
れる。またパレットPの左右一側の2個の車輪12,1
2の近傍にそれぞれ一対のガイドローラ14,14が設
けられており,これらガイドローラ14,14が何れか
一方のレール13の両側面に沿って転動することによ
り,車輪12…がレール13,13から脱輪するのを防
止している。
【0020】パレットPの上面には本発明のワーク支持
治具を構成する2個のドア支持治具15,16が立設さ
れており,一方のドア支持治具15に設けられてエアー
シリンダ151 で昇降する支持腕152 に左側のドアD
L が起立姿勢で支持されるとともに,他方のドア支持治
具16に設けられてエアーシリンダ161 で昇降する支
持腕162 に右側のドアDR が起立姿勢で支持される。
またパレットPの左右一側には,本発明の部品支持部を
構成するトレー支持台17が横方向に張り出すように設
けられており,パレットPに搭載したドアDL ,DR
組み付ける部品p1 〜p5 (ウインドガラス,インナー
パネル,小物部品等)を予めセットした多段の部品トレ
ー18が前記トレー支持台17上に載置できるようにな
っている。
【0021】パレットPにはエアーが充填されたエアー
タンク19が設けられており,このエアータンク19か
ら前記エアーシリンダ151 ,161 を駆動するエアー
と,パレットP上で部品p1 〜p5 の組み付け作業を行
うためのインパクトレンチ等のエアー工具Tを駆動する
エアーとが供給される。即ち,エアータンク19から延
びる配管L1 が左ドアDL 用のドア支持治具15のエア
ーシリンダ151 と,その近傍に設けたエアー工具接続
部39とに接続されており,エアー工具接続部39には
エアーホース40を介してエアー工具Tが着脱自在に接
続される。同様に,エアータンク19から延びる配管L
2 が右ドアDR 用のドア支持治具16のエアーシリンダ
161 と,その近傍に設けたエアー工具接続部41とに
接続されており,エアー工具接続部41にはエアーホー
ス42を介してエアー工具Tが着脱自在に接続される。
【0022】またパレットPのトレー支持台17には,
外部からエアータンク19にエアーを補給するための継
ぎ手20および配管L3 が設けられる。
【0023】次に,図1,図2および図4に基づいて第
1コンベアC1 および第2コンベアC2 の構造を説明す
る。第1,第2コンベアC1 ,C2 は搬送装置の中心に
対して点対称に配置されていて実質的に同一の構造を有
しているため,その代表として第1コンベアC1 の構造
を説明する。
【0024】第1コンベアC1 はパレットPの4個の車
輪12…を案内する前記左右一対のレール13,13を
備えており,これらレール13,13の両端は第1,第
2トラバーサT1 ,T2 の内部に延びている。第1コン
ベアC1 の始端側には左右一対の搬入ドライブローラ2
1,21および左右一対のメインドライブローラ22,
22が設けられるとともに,第1コンベアC1 の終端側
には左右一対のブレーキローラ23,23および左右一
対の搬出ドライブローラ24,24が設けられる。本発
明の摩擦ローラを構成する前記各ローラ21,21;2
2,22;23,23;24,24はゴム等の弾性材で
構成されており,その下部にそれぞれ設けたモータ25
…によって駆動され,パレットPの左右の長辺に当接し
て駆動力あるいは制動力を発生させる。このように弾性
材で構成されたローラ21,21;22,22;23,
23;24,24を当接させてパレットP…を移動させ
るので,第1,第2コンベアC1 ,C2 の駆動系の構造
が極めて簡単になるだけでなく,振動や騒音の発生を最
小限に抑えてパレットP…をスムーズに駆動することが
できる。
【0025】第1コンベアC1 上には複数のパレットP
…が隙間無く配置されており,メインドライブローラ2
2,22は,第1コンベアC1 の始端に位置する1個の
パレットPを低速で連続的に駆動することにより,該第
1コンベアC1 上の複数のパレットP…を後方から押圧
して同時に移動させる。ブレーキローラ23,23は,
前記メインドライブローラ22,22によって移動する
複数のパレットPのうち,第1コンベアC1 の終端に位
置する1個のパレットPに制動力を加えることにより,
該パレットPが第1トラバーサT1 上にオーバーランす
るのを防止する。搬出ドライブローラ24,24はメイ
ンドライブローラ22,22よりも高速で駆動され,第
1コンベアC1 の終端に位置する1個のパレットPを後
続のパレットPから切り離して第1トラバーサT1 の始
端に移動させる際に駆動される。搬入ドライブローラ2
1,21はメインドライブローラ22,22よりも高速
で駆動され,第2トラバーサT1 の終端に位置する1個
のパレットPを第1コンベアC1 の始端に移動させ,該
第1コンベアC1 上の末尾のパレットPに追い付かせる
際に駆動される。
【0026】尚,第2コンベアC2 の始端部には,パレ
ットPに搭載したドアDL ,DR に組み付ける部品p1
〜p4 をセットした前記部品トレー18を供給する実ト
レー供給ステーションS3 が設けられる。
【0027】次に,図1,図3および図4に基づいて第
1トラバーサT1 および第2トラバーサT2 の構造を説
明する。第1,第2トラバーサT1 ,T2 は搬送装置の
中心に対して点対称に配置されていて実質的に同一の構
造を有しているため,その代表として第1トラバーサT
1 の構造を説明する。
【0028】第1トラバーサT1 は,パレットPの下面
を支持可能な3個のローラコンベア26,27,28を
備えており,これらのローラコンベア26,27,28
は第1コンベアC1 の終端側から第2コンベアC2 の始
端側C2 に向けて直列に配置される。各ローラコンベア
26,27,28はそれぞれシリンダ29…によって同
期して昇降可能であり,その上昇位置における搬送面の
高さは第1,第2コンベアC1 ,C2 上のパレットPの
下面よりも高くなり,その下降位置における搬送面の高
さは第1,第2コンベアC1 ,C2 上のパレットPの下
面の高さよりも低くなる。
【0029】ローラコンベア26,27,28のローラ
は駆動源を持たないフリーローラであって,パレットP
の移動は第1トラバーサT1 の一側に沿って配置された
ロッドレスシリンダ30によって行われる。ロッドレス
シリンダ30に沿って往復移動する出力部材31は起立
・倒伏自在であり,起立した出力部材31はパレットP
の一方の短辺に係合するとともに,倒伏した出力部材3
1はパレットPと干渉にないように下方に退避する。
【0030】第1コンベアC1 から第1トラバーサT1
の始端に移動したパレットPを停止させるべく,第1ト
ラバーサT1 の始端にパレットPの進行方向前側の短辺
に当接可能な2個のストッパ32,32が設けられる。
また第1トラバーサT1 の始端から終端に移動したパレ
ットPを停止させるべく,第1トラバーサT1 の終端に
パレットPの進行方向前側の長辺に当接可能な2個のス
トッパ33,33が設けられる。第1トラバーサT1
一側には,パレットPの進行方向右側の短辺を案内する
2個のガイドローラ34,34と,1本のガイドレール
35とが設けられる。
【0031】また第1トラバーサT1 の終端と第2コン
ベアC2 の始端との間にはロッドレスシリンダ36が設
けられており,そのロッドレスシリンダ36に沿って往
復動する出力部材37は,パレットPの下面に係合する
位置とパレットPの下面に干渉しない位置との間を起立
・倒伏自在である。
【0032】第1トラバーサT1 の終端には,空の部品
トレー18をパレットPから排出する空トレー排出ステ
ーションS4 が設けられる。また空トレー排出ステーシ
ョンS4 には,パレットP側に設けた継ぎ手20に接続
されてエアーを供給するエアー供給手段38が設けられ
る。
【0033】次に,前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を説明する。
【0034】第1コンベアC1 上を低速で移動する複数
のパレットP…の進行方向先頭の空のパレットPが搬入
ステーションS1 を通過する際に,その空のパレットP
のドア支持治具15,16に移載装置B1 で左右一対の
ドアDL ,DR を移載する。このとき,第1コンベアC
1 上には複数のパレットP…が相互に密着した状態で連
なっており,かつ前記複数のパレットP…の進行方向末
尾に位置するパレットP1 (つまり第1コンベアC1
始端に位置するパレットP)の進行方向後方には,第2
トラバーサT2 の終端に位置するパレットPが連なって
いる。
【0035】搬入ステーションS1 でドアDL ,DR
移載されたパレットPが高速で回転する搬出ドライブロ
ーラ24,24の位置に達すると,後続のパレットP…
から切り離されて第1トラバーサT1 に始端に移動す
る。このとき,第1トラバーサT1 の3個のローラコン
ベア26,27,28は下降位置にあり,第1コンベア
1 の2本のレール13,13の間に位置するローラコ
ンベア26とパレットPとが干渉することはない。尚,
新たに第1コンベアC1 の搬入ステーションS1に達し
たパレットPは,制動力を発生するブレーキローラ2
3,23に接触して制動され,そのパレットPが第1ト
ラバーサT1 の始端にオーバーランするのが抑制され
る。上記した第1コンベアC1 の作動と並行して,第2
コンベアC2 の進行方向先頭のパレットPが後続のパレ
ットP…から切り離されて第2トラバーサT2 の始端に
移動する。
【0036】さて,第1コンベアC1 の終端から第1ト
ラバーサT1 の始端に移動したパレットPがストッパ3
2,32に当接して停止すると,シリンダ29…が伸長
して3個のローラコンベア26,27,28が同期して
上昇し,始端側のローラコンベア26によってパレット
Pが持ち上げられる。続いて出力部材31が起立してパ
レットPの一方の長辺に係合すると,ロッドレスシリン
ダ30により駆動される前記出力部材31に押されたパ
レットPがローラコンベア26,27,28上を移動
し,第1トラバーサT1 の終端においてストッパ33,
33に当接して停止する。このとき,ローラコンベア2
6,27,28が上昇位置にあるために,パレットPが
第1,第2コンベアC1 ,C2 のレール13…と干渉す
る虞はない。
【0037】パレットPが第1トラバーサT1 の終端に
達すると,シリンダ29…が収縮してローラコンベア2
6,27,28が下降し,ローラコンベア28に支持さ
れたパレットPが第2コンベアC2 のレール13,13
上に移載される。このようにして第1トラバーサT1
始端から終端にパレットPが移動するとき,これと並行
して第1トラバーサT2 の始端から終端にパレットPが
同様の作用で移動する。
【0038】このように,第1,第2トラバーサT1
2 のローラコンベア26,27,28を昇降させて第
1,第2コンベアC1 ,C2 との間でパレットP…の受
け渡しを行うので,パレットP…が第1,第2コンベア
1 ,C2 と干渉するのを防止して該パレットP…を第
1,第2コンベアC1 ,C2 および第1,第2トラバー
サT1 ,T2 間でスムーズに移載することができる。
尚,中央のローラコンベア27は必ずしも昇降する必要
はなく,上昇位置に固定しておいても良い。
【0039】第1トラバーサT1 の終端には空トレー排
出ステーションS4 が設けられており,自動排出コンベ
ア39によりパレットPのトレー支持台17に支持され
た空の部品トレー18を取り外して空トレー排出ステー
ションS4 に排出する。これと同時に,空トレー排出ス
テーションS4 に設けられたエアー供給手段38にパレ
ットPの継ぎ手20に接続し,エアータンク19にエア
ーを充填する。
【0040】このように,パレットPにエアータンク1
9を設けたので,パレットPの外部からエアーを供給す
る場合に比べてエアーホースの取り回しを簡素化するこ
とができ,しかもパレットPが移動しても同じエアー工
具Tを継続的に使用することができるので操作性が向上
する。またパレットPが搬送経路Lを循環する間にエア
ータンク19にエアーを供給することができるので,エ
アータンク19に対するエアーの供給が極めて容易であ
る。
【0041】続いて搬入ドライブローラ21,21によ
って第1トラバーサT1 の終端のパレットPが第2コン
ベアC2 の始端に移動し,該第2コンベアC2 を低速で
移動する複数のパレットP…の進行方向末尾のパレット
Pに接続する。このとき,ロッドレスシリンダ36が作
動して出力部材37がパレットPを押圧することによ
り,前記搬入ドライブローラ21,21の作用をアシス
トする。これと並行して,第2トラバーサT2 の終端の
パレットPも搬入ドライブローラ21,21およびロッ
ドレスシリンダ36によって第1コンベアC1 上に移動
し,該第1コンベアC1 を低速で移動する複数のパレッ
トP…の進行方向末尾のパレットPに接続する。
【0042】第2トラバーサT2 の終端から第2コンベ
アC2 の始端に移動したパレットPが実トレー供給ステ
ーションS3 を通過する際に,ドアDL ,DR に組み付
けるべき部品p1 〜p5 をセットした部品トレー18
を,自動供給コンベア40によりパレットPのトレー支
持台17に載置する。
【0043】而して,このパレットPに乗り込んだ二人
の作業者は,該パレットPが第1コンベアC1 から第2
トラバーサT2 を経て第2コンベアC2 の搬出ステーシ
ョンS2 に移動するまでの間に,部品トレー18上の部
品p1 〜p5 をドアDL ,DR に組み付ける作業を完了
させる。その間,インパクトレンチ等のエアー工具Tを
作動させるエアーはパレットPに設けたエアータンク1
9から供給され,またドアDL ,DR を作業に適した高
さに昇降させるエアーシリンダ151 ,161を作動さ
せるエアーも前記エアータンク19から供給される。そ
してパレットPが第1コンベアC1 の排出ステーション
2 に達すると,組み付けの完了したドアDL ,DR
パレットPから排出ステーションS2 に排出し,1サイ
クルの工程を終了する。
【0044】ドアDL ,DR に組み付けるべき部品p1
〜p5 をセットした部品トレー18を予めパレットPに
搭載することにより,移動中のパレットPに対して逐次
部品の供給を行う必要がなくなり,作業性が大幅に向上
する。
【0045】以上のように,第1コンベアC1 および第
2コンベアC2 は,メインドライブローラ22,22で
最後尾のパレットPを駆動することにより,その前方に
接触状態で連なる複数のパレットP…を一括して駆動す
ることができる。従って,第1コンベアC1 および第2
コンベアC2 の長さを延長する必要がある場合には,そ
のレール13…の長さだけを延長すれば良く,メインド
ライブローラ22,22や他のローラ21,21;2
3,23;24,24に何らの変更を加える必要がない
ため,搬送経路Lの長さの改修が極めて容易である。
【0046】またパレットP…が循環する閉じた搬送経
路Lの大部分を部品p1 〜p5 の組み付け作業に利用す
るので,空のパレットP…の返送だけに費やされる部分
が殆ど無くなってスペースの有効利用が図られる。これ
に対して,空パレットPを返送する返送ラインをドアD
L ,DR を搭載した実パレットPを搬送する作業ライン
と別個に設けた従来のものでは,返送ラインを設けるス
ペースが無駄になってしまい,またスペースの無駄を回
避するために床面を掘り下げたピットの内部に返送ライ
ンを設けたものでは,ピットの掘削が大がかりになるた
めに工事費が大幅に増加してしまう問題がある。而し
て,本実施例の搬送装置によれば,搬送経路Lの長さの
変更が極めて容易であるばかりか,最小限のスペースお
よび最小限の設備費で作業性の高い組立ラインを構築す
ることができる。
【0047】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0048】例えば,第1実施例では左右のドアDL
R をパレットPの長手方向に対して直交する姿勢で支
持しているが,図9および図10の第2実施例に示すよ
うに左右のドアDL ,DR をパレットPの長手方向に対
して斜めに支持すれば,パレットPの上面のスペースを
有効利用して作業性を高めることができる。
【0049】また実施例では自動車のドアDL ,DR
組み立てラインを例示したが,本発明の他の任意のワー
クの組み立てラインに対して適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば,ワークに組み付けるべき部品を支持する部品
支持部をパレットに設けたので,搬送経路を移動するパ
レットに外部から部品を逐次供給する必要がなくなって
作業性が向上する。しかも搬送経路を移動するパレット
に外部からエアーを逐次供給することなく,パレットに
設けたエアータンクに蓄積したエアーで部品の組み付け
を行うことできるので,エアーホースの取り回しが簡素
化される。またパレットが搬送経路を循環する間,特に
パレットが第1トラバーサの終端にあるときに,該トラ
バーサ終端に設けてあるエアー供給手段からエアータン
クにエアーを供給することができるので,エアータンク
に対するエアーを供給を容易に行うことができる。
【0051】また請求項2に記載された発明によれば,
ワーク支持治具に支持したワークがエアーシリンダで昇
降するので,ワークを作業に適した位置に支持して部品
の組付作業を効率的に行うことができる。しかも搬送経
路を移動するパレットに外部からエアーを逐次供給する
ことなく,パレットに設けたエアータンクでエアーシリ
ンダを駆動するので,エアーシリンダに対するエアーホ
ースの取り回しが簡素化される。
【0052】また請求項3に記載された発明によれば,
搬送経路を移動するパレットに外部からエアーを逐次供
給することなく,パレットに設けたエアータンクでエア
ー工具を駆動するので,エアー工具に対するエアーホー
スの取り回しが簡素化されるだけでなく,エアー工具の
操作性も良好になる。
【0053】また請求項4に記載された発明によれば,
第1トラバーサの終端において,部品支持部に支持され
た空の部品トレーを取り外して空トレー排出ステーショ
ンに排出するのと同時に,エアー供給手段からエアータ
ンクにエアーを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のドアを小組みするサブラインの平面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線矢視図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図1の5部拡大図
【図6】図5の6方向矢視図
【図7】図5の7方向矢視図
【図8】トラバーサの作用説明図
【図9】本発明の第2実施例に係る,前記図5に対応す
る図
【図10】図9の10方向矢視図
【符号の説明】 1 第1コンベア 2 第2コンベアL ドア(ワーク) DR ドア(ワーク) L 搬送経路 P パレット S1 搬入ステーション S2 搬出ステーション 4 空トレー排出ステーション T エアー工具 1 第1トラバーサ 2 第2トラバーサ1 〜p5 部品 15 ドア支持治具(ワーク支持治具) 151 エアーシリンダ 16 ドア支持治具(ワーク支持治具) 161 エアーシリンダ 17 トレー支持台(部品支持部)18 部品トレー 19 エアータンク 38 エアー供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 啓一 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本田技研工業株式会社 埼玉製作所 狭 山工場内 (72)発明者 池田 宏一 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本田技研工業株式会社 埼玉製作所 狭 山工場内 (72)発明者 村上 英夫 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本田技研工業株式会社 埼玉製作所 狭 山工場内 (56)参考文献 特開 昭61−81320(JP,A) 特開 平4−306162(JP,A) 特開 平10−166230(JP,A) 特開 平8−215944(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 35/00 - 37/02 B23P 19/00 - 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入ステーション(S1 )および搬出ス
    テーション(S2 )を有して閉ループを構成する搬送経
    路(L)に沿ってパレット(P)を循環させながら,搬
    入ステーション(S1 )でパレット(P)に搬入したワ
    ーク(DL ,DR )が搬出ステーション(S2 )でパレ
    ット(P)から搬出されるまでの間に,そのパレット
    (P)上で作業者が該ワーク(DL ,DR )に部品(p
    1 〜p5)の組み付けを行うための搬送装置であって,前記搬送経路(L)は,相互に平行に配置された第1コ
    ンベア(C 1 )および第2コンベア(C 2 )と,第1コ
    ンベア(C 1 )の終端から第2コンベア(C 2 )の始端
    に向けて延び第1コンベア(C 1 )から第2コンベア
    (C 2 )へパレット(P)を受け渡す第1トラバーサ
    (T 1 )と,第2コンベア(C 2 )の終端から第1コン
    ベア(C 1 )の始端に向けて延び第2コンベア(C 2
    から第1コンベア(C 1 )へパレット(P)を受け渡す
    第2トラバーサ(T 2 )とから矩形状に構成されてお
    り, 前記各コンベア(C 1 ,C 2 )は,複数のパレット
    (P)をその進行方向に隙間無く配置可能であると共に
    それらパレット(P)を低速で連続的に駆動可能であ
    り, 前記パレット(P)は,部品(p1 〜p5 )を支持する
    部品支持部(17)と,ワーク(DL ,DR )に部品
    (p1 〜p5 )を組み付けるための作業用エアーを蓄積
    するエアータンク(19)とを備え 記エアータンク(19)にエアーを充填するエアー供
    給手段(38)が,前記第1トラバーサ(T 1 )の終端
    に設けられることを特徴とする,搬送装置。
  2. 【請求項2】 パレット(P)に設けたワーク支持治具
    (15,16)に支持したワーク(DL ,DR )を,前
    記エアータンク(19)に接続されたエアーシリンダ
    (151 ,161 )で昇降させることを特徴とする,請
    求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 ワーク(DL ,DR )に部品(p1 〜p
    5 )を組み付けるためのエアー工具(T)を前記エアー
    タンク(19)に接続したことを特徴とする,請求項1
    に記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記部品支持部(17)に支持された空
    の部品トレー(18)をパレット(P)から排出する空
    トレー排出ステーション(S 4 )が前記第1トラバーサ
    (T 1 )の終端に設けられ、この空トレー排出ステーシ
    ョン(S 4 )に前記エアー供給手段(38)が設けられ
    ることを特徴とする,請求項1〜3の何れかに記載の搬
    送装置。
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