JP3373320B2 - 銅配線製造方法 - Google Patents

銅配線製造方法

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JP3373320B2 JP04632395A JP4632395A JP3373320B2 JP 3373320 B2 JP3373320 B2 JP 3373320B2 JP 04632395 A JP04632395 A JP 04632395A JP 4632395 A JP4632395 A JP 4632395A JP 3373320 B2 JP3373320 B2 JP 3373320B2
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正行 高橋
真朗 村田
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/107Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by filling grooves in the support with conductive material

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細な銅配線を製
造する技術、その製造に用いることができる銅配線製造
装置、及び、その技術で製造された銅配線を有する半導
体装置にかかり、特に、製造工程が簡単で、一貫して真
空雰囲気中で処理できる銅配線製造方法、銅配線製造装
置、及びその銅配線を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体集積回路内の素子間を結ぶ
配線には、加工の容易性等から、アルミニウム(Al)を
主材料とするものが使用されている。
【0003】しかし、アルミニウムで作った配線は、エ
レクトロマイグレーションやストレスマイグレーション
に対する耐性が弱いため、配線の微細化が進むに従って
頻繁に断線し、大きな問題となっている。
【0004】この対策として、アルミニウム配線に比
べ、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレー
ションに対する耐性が高いタングステン(W)やモリブデ
ン(Mo)を材料として配線を作ることも提案されている
が、アルミニウムに比較して抵抗値が大きいため、これ
らを微細な配線パターンに適用した場合には、その配線
によって生じる電圧降下が大きくなりすぎ、配線での発
熱の問題を生じ、また、抵抗値が大きいことは信号伝達
の遅延に結びつく等、新たな問題が発生していた。
【0005】そこで、抵抗値が小さく、しかもエレクト
ロマイグレーション耐性やストレスマイグレーション耐
性等の物性に優れた銅(Cu)を配線材料として用いるこ
とが検討され始めている。
【0006】しかしながら物性として優れた銅も、LS
I配線に用いようとすると、次のような不都合があり、
半導体集積回路の配線材料として実用化するのが困難視
されていた。
【0007】 シリコンやシリコン酸化膜中において
拡散が速い。 シリコン酸化膜との密着性が悪い。
酸化、腐食がされやすい。 銅のハロゲン化合物の
蒸気圧が低いため、従来のアルミニウム配線をエッチン
グできたエッチングガスが使用できず、異方性ドライエ
ッチングによる、微細加工が行えない。
【0008】ところが近年では、例えば窒化チタン(T
iN)薄膜やチタンタングステン(TiW)薄膜などのバ
リア層を下地薄膜として成膜しておき、そのバリア層上
に銅薄膜を成膜すると、該バリア層が基板中への銅の拡
散を防止すると共に密着性を向上させることが見出さ
れ、また、このようなバリア層を銅薄膜上にも成膜して
おくと、銅配線の耐腐食性も向上することから、上記
、、の問題点については解決の目途がついてい
る。
【0009】残る上記の、銅の微細加工の問題に関し
ては、例えば、基板表面に全面成膜された銅薄膜上に耐
熱性の無機レジスト等を用いて配線パターンを形成し、
250℃〜300℃の高温にてドライエッチングを行う
という解決策が提案されているが、工程が複雑になり、
更には解像性が悪かったり、銅配線にダメージが加えら
れる等、問題が多い。
【0010】また、銅による配線の形成に関しては、半
導体基板上に銅薄膜を全面成膜し、次いで従来使用され
ているのと同様のレジストを塗布・パターンニングした
後、銅を堆積させるCVD反応とは逆の化学反応による
エッチングを行い、基板上に銅配線を形成する方法も提
案されている。この方法によれば、200℃以下の比較
的低温状態でエッチングを行えるという利点はあるが、
CVDの逆反応によるエッチングは等方的なため、数μ
m以下の微細化加工が困難であり、未だ実用化には至っ
ていない。
【0011】一方、従来のエッチング技術に代る技術と
して、化学的機械研磨法(以下、CMP法と呼ぶ。)を用
いて微細な銅配線を形成する方法も提案されている。こ
の方法は伝統工芸分野における象眼細工と同じ発想であ
り、該CMP法を図面を用いて簡単に説明する。
【0012】図4(a)を参照し、102はシリコン基板
であり、シリコン熱酸化膜から成る絶縁膜103を有し
ている。該絶縁膜103には溝104が設けられ、表面
にバリア層105が成膜され、更に該バリア層105上
に銅薄膜106が、CVD法によりコンフォーマルに成
膜されている。
【0013】この基板表面を、研磨液にて研磨する(C
MP)と、図4(b)のように、前記銅薄膜106と前記
バリア層105のうち、前記絶縁膜103表面にあった
ものは研磨除去され、前記溝104の内部に充填されて
いたものだけが残るので、銅配線薄膜106’と、該銅
配線薄膜106’の周面、及び底面の下地バリア層10
5’とが前記溝104内に残される。
【0014】次に、この基板表面に、図4(c)のよう
に、前記バリア層105と同じ組成の保護膜107を全
面成膜し、次いで、図4(d)のように、前記銅配線薄膜
106’上の前記保護膜107が除去されないようにレ
ジスト膜108を設けてエッチングすると、前記保護膜
107の不要部分が除去されてキャップ層107’が形
成されるので、このCMP法によれば、図4(e)のよう
に、溝内で前記下地バリア層105’と前記キャップ層
107’とで前記銅薄膜配線106’がカプセル化され
た銅配線109ができあがる。
【0015】そして、該銅配線109の幅は、前記溝1
04の幅と等しくできるので、異方性エッチングによっ
て溝幅を微細化すれば、銅配線109も微細化ができ
る。
【0016】このように、電気特性に優れた銅配線を半
導体集積回路の配線材料として使いこなすためには、そ
の微細加工技術が非常に重要となってくるが、現状のア
ルミ加工プロセスで使用されているドライエッチング技
術が適用できないために、現状では上述したCMP法の
ようなウェット研磨技術が有望視されるに至っている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記C
MP法は研磨液の使用を前提とするウェット加工であ
る。このようなウェット加工は、清浄雰囲気中で基板処
理が行える真空プロセスとは異なり、研磨時にダストが
生じ、基板に付着することが避けられず、歩留りや信頼
性が大きく低下する等、様々な問題が新たに発生してい
る。
【0018】そこで本発明は、ウェット工程を用いない
清浄な雰囲気のプロセスで製造できる微細な銅配線を有
する半導体装置、その銅配線を製造する製造方法、及
び、その方法に用いることができる製造装置に関する技
術を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明方法は、基板上に成膜された絶
縁膜に設けられた溝内に銅配線を形成する銅配線製造方
法であって、前記絶縁膜表面にバリア層を成膜し、該バ
リア層表面に蒸着重合法によって高分子薄膜を成膜して
前記溝内を前記高分子薄膜で充填するとともに表面を平
坦化し、前記溝内に充填された部分を残して前記高分子
薄膜をエッチバックし、露出されたバリア層をエッチン
グして溝内に下地バリア層を形成した後、前記溝内に残
された前記高分子膜を除去して前記下地バリア層を露出
させ、該露出した下地バリア層上に銅薄膜を選択成長さ
せて銅配線を形成することを特徴とする銅配線製造方法
である。請求項2記載の発明方法は、請求項1記載の銅
配線製造方法であって、前記蒸着重合法による高分子薄
膜の成膜は反応律速条件で行うことを特徴とする銅配線
製造方法である。請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2のいずれか1項記載の銅配線製造方法であっ
て、前記バリア層の形成から前記銅配線の形成まで、前
記基板を一貫して真空雰囲気下に置くことを特徴とする
銅配線製造方法である。請求項4記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項記載の銅配線製造方法で
あって、前記銅配線表面にキャップ層を形成することを
特徴とする銅配線製造方法である。
【0020】基板上に成膜された絶縁膜表面にバリア層
と高分子薄膜とをこの順で成膜すると、前記絶縁膜に設
けられた溝内を前記バリア層を介して前記高分子薄膜で
充填することができる。
【0021】この高分子薄膜の成膜を蒸着重合法で行う
と表面が平坦になるので、該高分子薄膜のアッシングに
より、前記溝内の高分子薄膜を残して前記絶縁膜表面の
高分子薄膜を除去するエッチバックを行うことができ
る。
【0022】その高分子薄膜のアッシングでは、前記バ
リア層はエッチングされず、前記酸化膜表面には前記バ
リア層が露出するので、該露出したバリア層はドライエ
ッチングで除去し、酸化膜表面を露出させることができ
る。このバリア層のエッチングに用いられるガスでは前
記高分子薄膜はアッシングされないので、前記溝内には
前記バリア層から成る下地バリア層が残される。
【0023】このとき、前記溝内には前記高分子薄膜が
まだ残っているので、この高分子薄膜を再度アッシング
して除去すると、前記溝内には前記下地バリア層の表面
が露出するので、銅薄膜の選択成長を行うと、前記露出
した酸化膜表面には銅は成長せず、前記下地バリア層上
にだけ銅薄膜が成膜され、前記溝内を、前記下地バリア
層を介して前記銅薄膜で充填して銅配線を形成すること
ができる。このとき、銅薄膜を全面成膜しないので、銅
薄膜のウェットエッチングを行うことなく銅配線間を分
離でき、また、前記溝の幅を微細にすれば前記銅配線も
微細にできる。
【0024】この銅配線が形成された基板表面に保護膜
を成膜し、前記溝内に充填された銅薄膜表面に、前記保
護膜から成るキャップ層が残るようにエッチングする
と、該キャップ層と前記下地バリア層とでカプセル化さ
れた銅配線ができるので、銅原子が絶縁膜中を拡散した
り、銅の腐食が発生することがない。
【0025】また、前記バリア層の成膜と、前記高分子
薄膜の蒸着重合と、前記銅薄膜の選択成長と、前記バリ
ア層のエッチングと、前記高分子薄膜のエッチバック及
びアッシングと、前記キャップ層の形成は減圧雰囲気で
行えるので、基板搬送室を介して各処理を行うチャンバ
ーを連結し、該基板搬送室と、各処理を行うチャンバー
とを真空状態にし、大気に曝さずに処理すれば、清浄な
雰囲気でプロセス処理を行えるので、ダスト付着による
歩留り低下がなく、また、信頼性の高い銅配線を得るこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を用いて説
明する。図1(a)〜(i)は、微細幅の銅薄膜配線を製造
する本発明方法の一実施例を説明するための工程図であ
る。
【0027】図1(a)を参照し、41はウェハーであ
り、シリコン単結晶から成る基板2上に成膜された膜厚
1.0μmのシリコン酸化膜から成る絶縁膜3を有して
いる。該絶縁膜3上にはフォトリソグラフィーとドライ
エッチングにより、幅0.35μm、深さ0.7μm
(アスペクト比 = 2)の溝4がラインアンドスペースを
構成するように複数設けられている。
【0028】図2に示した半導体製造装置30は、本発
明装置の一実施例の銅配線製造装置であり、前記ウェハ
ー41のプロセス処理を一貫して真空中で行い、銅配線
を形成するものである。該半導体製造装置30は、基板
搬送ロボット39が設けられた基板搬送室31を有して
おり、該基板搬送室31を中心として、カセット室3
2、バリア層成膜室33、蒸着重合室34、リアクティ
ブイオンエッチングを行うエッチング室35、選択CV
Dを行う銅薄膜成膜室36、及びキャップ層成膜室37
とが、図面反時計回りの方向に、この順で配置されてお
り、図示しない真空ポンプによって各室は高真空状態に
置かれている。
【0029】前記カセット室32以外の各室の高真空に
保った状態で、前記カセット室32を開け、前記ウェハ
ー41を該カセット室32内に置いた後真空状態にし、
前記基板搬送ロボット39により、前記基板41を前記
バリア層成膜室33に搬入した。
【0030】前記バリア層成膜室33は、搬入されたウ
ェハーと300mmの距離になるようにTiNターゲッ
トが配置されており、該バリア層成膜室44内にアルゴ
ンガスを導入し、通常よりも一桁低い、0.35×10
-2Paの圧力を保って前記TiNターゲットのスパッタ
リングを行ったところ、図1(b)に示すように、前記溝
4内に、膜厚700ÅのTiN薄膜がカバレッジ良く成
膜でき、該TiN薄膜から成るバリア層5が成膜された
ウェハー42が得られた。
【0031】次いで、前記ウェハー42を、前記バリア
層成膜室33から前記蒸着重合室34に搬入した。該蒸
着重合室34には、ピロメリット酸二無水物から成る原
料モノマーAと、4、4’−ジアミノジフェニルエーテ
ルから成る原料モノマーBとが別々の容器に入れられて
配置されており、各容器に巻回されたヒーターで各原料
モノマーA、Bを加熱して蒸発させ、6.5×10-4
aの圧力で安定したところで遮蔽板を開け、前記原料モ
ノマーA、Bの容器に対向配置された前記ウェハー42
の、前記溝4が設けられた表面に蒸気を付着させ、前記
原料モノマーAと前記原料モノマーBとの重合反応を生
じさせ、該ウェハー42の表面にポリイミド前駆体を生
成させた。
【0032】前記ウェハー42の温度は80℃に保たれ
ており、前記反応は反応律速領域で行われるため、10
分間の重合反応で、図1(c)のように、表面の平坦な高
分子薄膜6が成膜された。該高分子薄膜6はポリイミド
前駆体膜で構成されており、このときの成膜速度は0.
2μm/minであった。
【0033】前記高分子薄膜6が成膜されたウェハー4
3を前記エッチング室35に搬入し、基板温度を50℃
にし、1.5Paの圧力まで酸素ガスを導入してプラズ
マを発生させた。酸素プラズマでは前記高分子層はアッ
シングされるが、前記バリア層5は酸素プラズマではエ
ッチングされないため、図1(d)に示したウェハー44
のように、前記パリア層5はそのまま残り、また、前記
溝4の内部にのみ前記高分子薄膜6が残るエッチバック
が達成された。
【0034】このとき、ジャストエッチは困難なので、
前記溝4内部に残された前記高分子薄膜6表面の高さ
は、前記絶縁膜3表面の高さよりも低くなる。
【0035】次に、前記ウェハー44を前記エッチング
室35に置いたまま、前記酸素ガスの供給をCF4ガス
の供給に切替えてプラズマを発生させた。この場合、前
記バリア層5はフッ素系ガスのプラズマでエッチングさ
れるが、前記高分子薄膜6はアッシングされないため、
図1(e)に示したウェハー45のように、前記絶縁膜3
表面のバリア層5が除去され、前記高分子薄膜6で保護
されていた前記溝4の底面、及び内周面に下地バリア層
7ができる。
【0036】そして、再度CF4ガスの供給を停止して
酸素ガスの供給に切換えて酸素ガスプラズマを発生させ
ると、前記溝4内に残っていた前記高分子薄膜6がアッ
シングされるので、図1(f)に示すように、前記下地バ
リア層7が露出したウェハー46が得られた。このとき
の圧力は35Pa、基板温度は50℃とした。
【0037】このウェハー46を前記選択CVD室36
へ搬入し、正1価銅有機錯体ガスを導入し、前記バリア
層7表面にだけ銅薄膜8を選択成長させ、図1(g)で示
すように、前記溝4内を前記下地バリア層7と前記銅薄
膜8とで充填した。ここでは正1価有機銅錯体にヘキサ
フルオロアセチルアセトネート銅(I)ビニルトリメチル
シランを用い、基板温度150℃、成膜圧力130Pa
の条件で成膜反応を行った。
【0038】そして前記ウェハー46を前記キャップ層
成膜室37に搬入し、基板温度を350℃に保ち、Ti
(NMe2)4ガス(「Me」はメチル基を表す。また、「E
t」はエチル基を表す。以下同じ。)、及びNH3ガスを
導入し、次式のCVD反応により、TiN薄膜から成る
キャップ層9を成膜した。 6Ti(NMe2)4(g)+8NH3(g) → 6TiN(s)+24NHMe2(g)+N2(g)
【0039】上式のCVD反応は、反応律速であり、T
iN薄膜はコンフォーマルに成長するので、図1(h)に
示すような、表面が平坦なウェハー48が得られた。
【0040】最後に、前記ウェハー48を前記エッチン
グ室35に搬入し、CF4ガスプラズマによるドライエ
ッチングを行うと、前記酸化膜3表面のTiN薄膜9が
除去され、前記銅薄膜8上にだけ前記TiN薄膜が残る
ので、図1(i)のウェハー49で示すように、前記銅薄
膜8が、前記残されたTiN薄膜で構成されるキャップ
層10と前記下地バリア層7とでカプセル化された銅配
線11ができ、この銅配線11を有するウェハー49を
前記カセット室32から取出して、プロセス作業を終了
する。
【0041】前記銅配線11は溝幅と同じ幅なので、前
記溝4を微細化すれば該銅配線11も微細化でき、ま
た、CMP法のようなウェットエッチは行わず、真空中
の清浄雰囲気で処理できるので、歩留り、信頼性が高
い。更に、前記銅配線11は、前記下地バリア層7と前
記キャップ層10とでカプセル化されているので腐食に
も強い。
【0042】なお、前記TiN薄膜5、9をCVD法で
成膜する際、Ti(NMe2)4ガスに替えてTi(NEt2)
4ガスを用いたり、NH3ガスに替えてヒドラジン(N2
4)ガスやメチルヒドラジン(N23CH3)ガスを用いた
り、また、TiCl4/NH3系の原料ガスや、その他の
Ti含有有機金属系ガスを原料ガスとすることも可能で
ある。更に、前記TiN薄膜に替え、TiW、Ta、M
o、W等の高融点金属や高融点金属化合物であって、ド
ライエッチングにより容易にエッチング除去できる薄膜
を前記下地バリア層7や前記キャップ層10に用いるこ
とができる。
【0043】また、前記原料モノマーA、Bに、それぞ
れ4、4’−ジフェニルメタンジイソシアネートと4、
4’−ジアミノジフェニルメタンを用い、前記ポリイミ
ド薄膜に代え、ポリユリアから成る高分子薄膜を成膜し
てもよく、また、共重合高分子薄膜も用いることができ
る。この高分子薄膜は、溝内が充填でき、表面が平坦で
あれば広く本発明に用いることができる。この高分子薄
膜のエッチングにはRIEでなく、通常のプラズマアッ
シャーも用いることができる。
【0044】更にまた、前記キャップ層成膜室37はC
VD法で成膜を行う装置であったが、TiNのターゲッ
トをスパッタリングする通常のスパッタリング装置を用
いることも可能である。それとは逆に、前記バリア層成
膜室33を、スパッタリング装置に代え、前記キャップ
層成膜室37のような、CVD法でTiN等のバリア層
を成膜するCVD装置を用いることもできる。
【0045】なお、前記ウェハー48を前記カセット室
32から取出し、図3(k)のウェハー50で示すよう
に、前記銅配線薄膜8上の前記TiN薄膜9を保護する
ようにパターニングしたレジスト膜13を設けてCF4
ガスプラズマでドライエッチングを行い、図3(l)のウ
ェハー51で示すように、前記TiN薄膜9の不要部分
を除去してキャップ層10’を作り、該キャップ層1
0’と前記下地バリア層7とで前記銅配線薄膜8をカプ
セル化し、銅配線11’を得てもよい。このとき、前記
溝4の設けられていないところでもレジスト膜で保護で
きるので、所望領域に前記TiN薄膜9を残すことがで
きる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、真空雰囲気で処理がで
き、ウェット処理を必要としないので、歩留り、信頼性
が向上し、また、工程が簡略化されるので、スループッ
トが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の一実施例を説明するための工程
【図2】 その方法の実施に用いることができる半導体
製造装置の一例
【図3】 本発明方法の他の実施例を説明するための工
程図
【図4】 CMP法を説明するための工程図
【符号の説明】
2……基板 3……絶縁膜 4……溝 5…
…バリア層6……高分子薄膜 7……下地バリア層
8……銅薄膜10、10’……キャップ層 11、
11’……銅配線30……銅配線製造装置 31…
…基板搬送室33……バリア層成膜室 34……蒸
着重合室35……エッチング室 36……銅薄膜
成膜室39……基板搬送ロボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C23C 16/34 H01L 21/302 J 21/88 R (72)発明者 村田 真朗 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地 日本真 空技術株式会社内 (72)発明者 劉 身健 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地 日本真 空技術株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−134827(JP,A) 特開 平5−235172(JP,A) 特開 平2−54927(JP,A) 特開 平6−275612(JP,A) 特開 平5−21384(JP,A) 特開 平4−225223(JP,A) 特開 昭63−222444(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/321 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に成膜された絶縁膜に設けられた溝
    内に銅配線を形成する銅配線製造方法であって、 前記絶縁膜表面にバリア層を成膜し、該バリア層表面に
    蒸着重合法によって高分子薄膜を成膜して前記溝内を前
    記高分子薄膜で充填するとともに表面を平坦化し、 前記溝内に充填された部分を残して前記高分子薄膜をエ
    ッチバックし、 露出されたバリア層をエッチングして溝内に下地バリア
    層を形成した後、 前記溝内に残された前記高分子膜を除去して前記下地バ
    リア層を露出させ、 該露出した下地バリア層上に銅薄膜を選択成長させて銅
    配線を形成することを特徴とする銅配線製造方法。
  2. 【請求項2】前記蒸着重合法による高分子薄膜の成膜
    反応律速条件で行うことを特徴とする請求項1記載の銅
    配線製造方法。
  3. 【請求項3】前記バリアの形成から前記銅配線の形成
    まで、前記基板を一貫して真空雰囲気下に置くことを特
    徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の銅
    配線製造方法。
  4. 【請求項4】前記銅配線表面にキャップ層を形成するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記
    載の銅配線製造方法。
JP04632395A 1995-02-10 1995-02-10 銅配線製造方法 Expired - Fee Related JP3373320B2 (ja)

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