JP3372986B2 - 環状部材の圧着方法および装置 - Google Patents

環状部材の圧着方法および装置

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JP3372986B2
JP3372986B2 JP09532793A JP9532793A JP3372986B2 JP 3372986 B2 JP3372986 B2 JP 3372986B2 JP 09532793 A JP09532793 A JP 09532793A JP 9532793 A JP9532793 A JP 9532793A JP 3372986 B2 JP3372986 B2 JP 3372986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形ドラム上に貼付
けられた複数層の環状部材を、これらの間に介在するエ
アを排出しながら互いに圧着させる環状部材の圧着方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の環状部材の圧着方法および装置と
しては、例えば特開平3ー254931号公報に記載さ
れているようなものが知られている。このものは、成形
ドラム上に複数層の環状部材が貼付けられたとき、シリ
ンダの作動によってフリー回転する圧着ロールを環状部
材の後端に押し付けた後、圧着ロールを環状部材の前端
まで回転させながら前進させ、これにより、環状部材間
のエアを排出するとともに環状部材同士を全幅に亘って
圧着するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の環状部材の圧着方法および装置にあっては、
圧着ロールの前進時に該圧着ロールが環状部材を軸方向
前方に向かって引っ張るため、環状部材が軸方向前方に
ずれて変形することがあるという問題点がある。また、
環状部材間のエアは、圧着ロールに押されて最大、環状
部材の後端から前端までの全幅に亘って移動しなければ
ならないが、このように長い距離を移動する場合には、
途中で周方向に逃げて環状部材間に残留してしまうこと
があり、エア抜きが不十分となるおそれがあるという問
題点もある。
【0004】この発明は、変形を生じさせることなく環
状部材間のエアを確実に排出することができる環状部材
の圧着方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、成形ドラム上に貼付けられた複数層の環状部材を、
これらの間に介在するエアを排出しながら互いに圧着さ
せる環状部材の圧着方法であって、環状部材の軸方向一
端部を第1押え部材によって成形ドラムに押し付けると
ともに、該第1押え部材とほぼ同一の周方向位置に配置
された圧着ロールにより環状部材の軸方向中央部を成形
ドラムに押し付ける工程と、前記押し付けた状態のまま
圧着ロールを環状部材の軸方向中央部から軸方向他端ま
で回転させながら軸方向に移動させる工程と、圧着ロー
ルを環状部材から離隔させた後、環状部材の軸方向中央
に向かって移動させ、再び、該圧着ロールにより環状部
材の軸方向中央部を成形ドラムに押し付けるとともに、
第1押え部材を環状部材から離隔させ、さらに、環状部
材の軸方向他端部を圧着ロールとほぼ同一の周方向位置
に配置された第2押え部材によって成形ドラムに押し付
ける工程と、前記押し付けた状態のまま圧着ロールを環
状部材の軸方向中央部から軸方向一端まで回転させなが
ら軸方向に移動させる工程と、を備えた環状部材の圧着
方法により、第2に、成形ドラム上に貼付けられた複数
層の環状部材を、これらの間に介在するエアを排出しな
がら互いに圧着させる環状部材の圧着装置であって、環
状部材の一端部を成形ドラムに押し付けることができる
第1押え部材と、該第1押え部材を環状部材の一端部に
押圧させる第1押圧位置と環状部材の一端部から離隔し
た第1離隔位置との間で移動させる第1移動手段と、第
1押え部材とほぼ同一の周方向位置に配置され、環状部
材の他端部を成形ドラムに押し付けることができる第2
押え部材と、該第2押え部材を環状部材の他端部に押圧
させる第2押圧位置と環状部材の他端部から離隔した第
2離隔位置との間で移動させる第2移動手段と、第1、
第2押え部材とほぼ同一の周方向位置に配置されたフリ
ー回転する圧着ロールと、該圧着ロールを環状部材に押
圧させる押圧位置と環状部材から離隔した離隔位置との
間で移動させる移動手段と、環状部材の軸方向中央部を
押圧している圧着ロールを該位置から環状部材の軸方向
端まで回転させながら移動させる駆動手段と、を備えた
環状部材の圧着装置により達成することができる。
【0006】
【作用】今、成形ドラム上に複数層の環状部材が貼付け
られているとする。次に、第1移動手段によって第1押
え部材を第1押圧位置まで移動させ、該第1押え部材に
よって環状部材の軸方向一端部を押圧し成形ドラムに押
し付ける。このとき、移動手段によって圧着ロールを押
圧位置まで移動させ、該圧着ロールによって環状部材の
軸方向中央部を押圧し成形ドラムに押し付ける。次に、
この状態のまま駆動手段により圧着ロールを環状部材の
軸方向中央部から軸方向他端まで回転させながら軸方向
に移動させる。これにより、軸方向中央部から他側の環
状部材間に位置していたエアは圧着ロールに押されて軸
方向他側に移動し、環状部材の軸方向他端から外部に排
出されるとともに、軸方向中央部から他側の環状部材同
士は圧着ロールにより押し付けられて互いに圧着され
る。この圧着ロールの軸方向他側への転動時、環状部材
の一端部は圧着ロールとほぼ同一の周方向位置に配置さ
れた第1押え部材によって成形ドラムに押し付けられて
いるため、前記圧着ロールが環状部材を軸方向他側に向
かって引っ張っても、環状部材は軸方向にずれて変形す
るようなことはない。次に、移動手段により圧着ロール
を離隔位置まで移動させて環状部材から離隔させた後、
駆動手段により軸方向中央に向かって復帰移動させ、そ
の後、移動手段によって圧着ロールを押圧位置まで移動
させ、該圧着ロールにより環状部材の軸方向中央部を押
圧して成形ドラムに再び押し付ける。このとき、第1移
動手段により第1押え部材を第1離隔位置まで移動させ
環状部材の一端部から離隔させるとともに、第2移動手
段によって第2押え部材を第2押圧位置まで移動させ、
該第2押え部材によって環状部材の軸方向他端部を押圧
し成形ドラムに押し付ける。次に、この状態のまま駆動
手段により圧着ロールを環状部材の軸方向中央部から軸
方向一端まで回転させながら軸方向に移動させる。これ
により、軸方向中央部から一側の環状部材間に位置して
いたエアは圧着ロールに押されて軸方向一側に移動し、
環状部材の軸方向一端から外部に排出されるとともに、
軸方向中央部から一側の環状部材同士は圧着ロールによ
り押し付けられて互いに圧着される。この圧着ロールの
軸方向一側への転動時、環状部材の他端部は圧着ロール
とほぼ同一の周方向位置に配置された第2押え部材によ
って成形ドラムに押し付けられているため、前記圧着ロ
ールが環状部材を軸方向一側に向かって引っ張っても、
環状部材は軸方向にずれて変形するようなことはない。
このように圧着ロールの移動によって環状部材が軸方向
にずれて変形するような事態を防止することができる。
しかも、圧着ロールを軸方向中央部から軸方向他端まで
移動させた後、軸方向中央部に復帰させ、再び、この軸
方向中央部から軸方向一端まで移動させるようにしてい
るので、1度に圧着する距離が短く、この結果、環状部
材間におけるエアの移動距離も短く、即ち最大で環状部
材の幅の半分となってエアの排出が確実となる。
【0007】また、前記第1押え部材の第1押圧面が滑
らかな円周面である場合には、該第1押え部材によって
環状部材の軸方向一端部を押し付けると、押し付けられ
た部位の環状部材は周方向に連続して強力に圧着される
ため、圧着ロールによって軸方向中央部より一端側の環
状部材におけるエア抜き、圧着をしようとするとき、環
状部材間のエアは前記強力に圧着された部位(第1押え
部材により押圧された部位)によって移動が阻害され、
排出が不確実となるおそれがある。しかしながら、請求
項3に記載のように、第1押え部材の第1押圧面に軸方
向一端から軸方向他端まで延びるとともに周方向に離れ
た多数の軸方向溝を形成すると、第1押え部材によって
環状部材の軸方向一端部を押し付けたとき、圧着を免れ
た領域が周方向に離れて複数形成されるため、エアがこ
れらの圧着されていない領域に侵入して圧着されている
部位の環状部材同士が互いに引き剥され、エアの環状部
材間からの排出が確実となる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1、2、3において、11は円筒状をした拡
縮径可能な成形ドラムであり、この成形ドラム11は水平
な軸線回りに回転することができる。そして、この成形
ドラム11上に、インナーライナー、カーカスプライ等の
帯状部材が次々と巻き付けられることにより複数層の環
状部材12が貼付けられている。この成形ドラム11の前方
には固定フレーム14が設置され、この固定フレーム14の
後端には成形ドラム11の軸線に平行な一対の横ビーム15
が上下に離れて固定されている。これらの横ビーム15の
後側面には、成形ドラム11の軸線に平行なガイドレール
16がそれぞれ敷設され、これらのガイドレール16には第
1支持フレーム18に取付けられた一対のスライドベアリ
ング17がそれぞれ摺動可能に係合している。この第1支
持フレーム18の他側面には周方向に等距離離れて複数
(ここでは3個)の第1取付けブロック19が取付けられ
ている。これらの第1取付けブロック19にはそれぞれ2
本の第1移動手段としての第1移動シリンダ20が取付け
られ、これらの第1移動シリンダ20は成形ドラム11の軸
線と第1取付けブロック19の中心とを結ぶ直線に平行に
延びている。対をなす第1移動シリンダ20のピストンロ
ッド21の先端には第1押え部材22が固定され、これらの
第1押え部材22は成形ドラム11の周方向に延びている。
これら第1押え部材22は図4に示すように、成形ドラム
11上に貼付けられた環状部材12の外周面に面接触するこ
とができる円弧状の第1押圧面23をそれぞれ有し、これ
らの第1押圧面23にはそれぞれ軸方向一端から軸方向他
端まで延びるとともに周方向に等距離離れた多数の軸方
向溝24が形成されている。そして、これらの第1押え部
材22は、前記第1移動シリンダ20が作動すると、環状部
材12の軸方向一端部を押圧して成形ドラム12に押し付け
る第1押圧位置Aと、環状部材12の一端部から離隔した
第1離隔位置Bとの間を半径方向に移動することができ
る。そして、前述した3個の第1押え部材22全部が環状
部材12に押圧されると、これら第1押え部材22は環状部
材12の一端部を 1/3周を若干超える範囲に亘って連続的
に押し付ける。
【0009】26は前記横ビーム15に取付けられたブラケ
ットであり、このブラケット26にはガイドレール16に平
行な第1駆動シリンダ27が取付けられている。この第1
駆動シリンダ27のピストンロッド28の先端にはスライド
ベアリング17に取付けられた連結体29が連結されてお
り、この結果、前記第1駆動シリンダ27のピストンロッ
ド28が突出したり引っ込んだりすると、第1支持フレー
ム18、第1取付けブロック19、第1移動シリンダ20、第
1押え部材22は一体となってガイドレール16に案内され
ながら成形ドラム11の軸方向に移動する。
【0010】前記スライドベアリング17より他方側のガ
イドレール16には、スライドベアリング17と同様のスラ
イドベアリング32が摺動可能に支持され、これらのスラ
イドベアリング32には第2支持フレーム33が取付けられ
ている。この第2支持フレーム33の一側面には前述の第
1取付けブロック19と同様の複数(ここでは3個)の第
2取付けブロック34が固定され、これらの第2取付けブ
ロック34には第2移動手段としての第2移動シリンダ35
が2本ずつ取付けられている。これら第2移動シリンダ
35のピストンロッド36の先端には第1押え部材22と同様
の第2押え部材37が取付けられ、これらの第2押え部材
37は第1押え部材22とほぼ同一の周方向位置に配置され
ている。そして、これらの第2押え部材37には第1押圧
面23と同様の円弧状をした第2押圧面38が形成され、こ
れら第2押圧面38は環状部材12の外周面にそれぞれ面接
触することができる。ここで、前記第2押圧面38は滑ら
かな円周面であるが、前記第1押圧面23と同様に多数の
軸方向溝が形成されていてもよい。そして、これら第2
押え部材37は第2移動シリンダ35の作動により環状部材
12の他端部を押圧して成形ドラム11に押し付ける第2押
圧位置Cと、環状部材12の他端部から離隔した第2離隔
位置Dとの間を半径方向に移動する。
【0011】40は前記ブラケット26に取付けられた第1
駆動シリンダ27と平行な第2駆動シリンダであり、この
第2駆動シリンダ40のピストンロッド41の先端はスライ
ドベアリング32に固定された連結体42に連結されてい
る。この結果、前記第2駆動シリンダ40が作動すると、
第2支持フレーム33、第2取付けブロック34、第2移動
シリンダ35、第2押圧部材37は一体となってガイドレー
ル16に案内されながら成形ドラム11の軸方向に移動す
る。
【0012】45はスライドベアリング17とスライドベア
リング32との間のガイドレール16に摺動可能に支持され
た一対のスライドベアリングであり、これらのスライド
ベアリング45には支持フレーム46が固定されている。こ
の支持フレーム46の他側面には円周方向に等距離離れた
複数、ここでは6個の取付けブロック47が固定され、こ
れらの取付けブロック47には半径方向に延びる移動手段
としての2本の移動シリンダ48がそれぞれ取付けられて
いる。これら対をなす移動シリンダ48のピストンロッド
49の先端には可動台50がそれぞれ取付けられ、これらの
可動台50には一対のブラケット51が取付けられている。
そして、これらのブラケット51は成形ドラム11の軸方向
に所定距離離れるとともに周方向にも所定距離だけ離れ
ている。前記各ブラケット51には図5に詳示するよう
に、成形ドラム11の接線方向に延びる支持軸52が取付け
られ、これらの支持軸52の外側にはスリーブ53が回転可
能に支持されている。各スリーブ53の外周にはゴムから
なる円筒状の芯体54が取付けられ、これらの芯体54の外
周には軸方向に延びるとともに周方向に等距離離れた弧
状溝55が形成されている。これら芯体54の外周には支持
軸52と同軸の圧着リング56が多数枚積層された状態で取
付けられており、これら圧着リング56の直径は実質上同
一である。前述したスリーブ53、芯体54、圧着リング56
は全体として、前記第1、第2押え部材22、37とほぼ同
一の周方向位置に配置されたフリー回転する円筒状の圧
着ロール57を構成し、これらの圧着ロール57は前記芯体
54が変形することで環状部材12の凹凸、曲率半径の変更
に追従する。例えば、これらの圧着ロール57が成形ドラ
ム11に押し付けられると、環状部材12に接する側が軸方
向両端から軸方向中央に向かうに従い半径方向内側に弧
状に凹んで環状部材12の外側輪郭に追従変形する。ここ
で、これらの圧着ロール57は前記ブラケット51が成形ド
ラム11の軸方向および周方向にそれぞれ所定距離離れて
配置されているので、図1、3に示すように成形ドラム
11の軸方向にジグザグしながら成形ドラム11のほぼ 1/3
周に亘って隙間なく周方向に並べられて配置されてい
る。そして、これらの圧着ロール57は前記移動シリンダ
48が同期して作動することにより、環状部材12を押圧す
る圧着位置Eと、環状部材12から離隔した離隔位置Fと
の間を半径方向に移動する。
【0013】60はスライドベアリング17より一方側のガ
イドレール16に摺動可能に支持された一対のスライドベ
アリングであり、これらのスライドベアリング60は中間
体61によって互いに連結されている。67は成形ドラム11
の軸線と平行なシリンダであり、このシリンダ67は前記
横ビーム15に固定されたブラケット68に取付けられてい
る。このシリンダ67のピストンロッド69の先端は前記中
間体61に連結され、また、この中間体61にはシリンダ67
と平行なシリンダ70が取付けられている。そして、この
シリンダ70のピストンロッド71の先端は前記支持フレー
ム46に連結されている。前述したシリンダ67、70は全体
として、環状部材12の軸方向中央部に圧着ロール57が押
し付けられているとき、該圧着ロール57を該位置から環
状部材12の軸方向端まで回転させながら移動させる駆動
手段72を構成する。
【0014】次に、この発明の一実施例の作用について
説明する。今、成形ドラム11上にインナーライナー、カ
ーカスプライ等の帯状部材が巻き付けられて複数層の環
状部材12が貼付けられているとする。次に、第1移動シ
リンダ20を同期して作動しピストンロッド21を突出させ
る。これにより、第1押え部材22が第1離隔位置Bから
同期して成形ドラム11に向かって移動する。そして、こ
れら第1押え部材22が第1押圧位置Aまで移動すると、
該第1押え部材22は環状部材12の軸方向一端部を押圧し
成形ドラム11に押し付ける。これにより、環状部材12の
軸方向一端部はこれら3個の第1押え部材22によって 1
/3を若干超えた範囲が成形ドラム11に隙間なく押し付け
られる。このとき、移動シリンダ48も同期作動しピスト
ンロッド49が突出される。これにより、圧着ロール57は
離隔位置Fから同期して成形ドラム11に向かって移動す
る。そして、これらの圧着ロール57が押圧位置Eまで移
動すると、圧着ロール57は環状部材12の軸方向中央部を
押圧し成形ドラム11に押し付ける。このとき、これら圧
着ロール57は環状部材12の軸方向中央部をほぼ 1/3周に
亘って押し付けるが、これら圧着ロール57と前記第1押
え部材22とが押し付けている周方向位置は同一である。
このときの状態が図6に示されている。
【0015】次に、この状態のままシリンダ70を作動し
てピストンロッド71を突出し、支持フレーム46、取付け
ブロック47を環状部材12の軸方向他端に向かって移動さ
せる。この結果、圧着ロール57は移動シリンダ48の流体
力によって環状部材12を成形ドラム11に押し付けたまま
環状部材12上を回転しながら環状部材12の軸方向中央部
から軸方向他端まで軸方向に移動する。これにより、軸
方向中央部より他側の環状部材12間に介在していたエア
は、圧着ロール57に押されて軸方向他側に移動し、環状
部材12の軸方向他端から外部に排出されるとともに、軸
方向中央部より他側の環状部材12同士は圧着ロール57に
押し付けられて互いに圧着される。ここで、前述の圧着
ロール57の軸方向他側への転動時、環状部材12の一端部
は前述のように圧着ロール57と同一の周方向位置に配置
された第1押え部材22によって成形ドラム11に押し付け
られているため、前記圧着ロール57が環状部材12を軸方
向他側に向かって引っ張っても、環状部材12が軸方向に
ずれて変形するようなことはない。なお、このとき、圧
着ロール57との干渉を避けるため、第2駆動シリンダ40
を作動してピストンロッド41を突出し、第2支持フレー
ム33、第2離隔位置Dに位置している第2押え部材37を
一体的に軸方向他側に向かって移動させる。このときの
状態が図7に示されている。
【0016】このようにして軸方向中央部より他側の環
状部材12間のエアが排出されながら環状部材12同士が圧
着されると、移動シリンダ48を同期作動してピストンロ
ッド49を引っ込め、圧着ロール57を押圧位置Eから離隔
位置Fまで移動させて環状部材12から離隔させる。次
に、シリンダ70を作動してピストンロッド71を引っ込
め、圧着ロール57を軸方向中央に向かって移動させる。
そして、これら圧着ロール57の移動は該圧着ロール57が
前述の圧着開始位置の半径方向外側まで移動したとき停
止する。このとき、第1移動シリンダ20を同期して作動
することによりピストンロッド21を引っ込め、第1押え
部材22を第1押圧位置Aから第1離隔位置Bまで移動さ
せて環状部材12の軸方向一端部から離隔させる。また、
このとき、第2駆動シリンダ40を作動してピストンロッ
ド41を引っ込め、第2離隔位置Dの第2押え部材37を環
状部材12の軸方向他端部の半径方向外側まで移動させ
る。このときの状態が図8に示されている。
【0017】次に、移動シリンダ48を同期して作動する
ことによりピストンロッド49を突出させ、圧着ロール57
を離隔位置Fから押圧位置Eまで移動させて環状部材12
の軸方向中央部、詳しくは前述の圧着開始点と同一位置
を押圧し成形ドラム11に再び押し付ける。このとき、第
2移動シリンダ35も同期して作動することによりピスト
ンロッド36を突出させ、第2押え部材37を第2離隔位置
Dから第2押圧位置Cまで移動させて環状部材12の軸方
向他端部を押圧し成形ドラム11に押し付ける。このと
き、圧着ロール57と第2押え部材37とが押し付けている
周方向位置は同一である。このときの状態が図9に示さ
れている。
【0018】次に、この状態のままシリンダ67を作動し
てピストンロッド69を突出し、支持フレーム46、取付け
ブロック47を環状部材12の軸方向一端に向かって移動さ
せる。この結果、圧着ロール57は移動シリンダ48の流体
力によって環状部材12を成形ドラム11に押し付けたまま
環状部材12上を回転しながら環状部材12の軸方向中央部
から軸方向一端まで軸方向に移動する。これにより、軸
方向中央部より一側の環状部材12間に介在していたエア
は、圧着ロール57に押されて軸方向一側に移動し、環状
部材12の軸方向一端から外部に排出されるとともに、軸
方向中央部より一側の環状部材12同士は圧着ロール57に
押し付けられて互いに圧着される。ここで、前記第1押
え部材22の第1押圧面23が滑らかな円周面である場合に
は、該第1押え部材22による押し付けによって環状部材
12の軸方向一端部は周方向に連続して強力に圧着される
ため、環状部材12間のエアは該圧着された部位(第1押
え部材22により押圧された部位)によって移動が阻害さ
れ、排出が不確実となるおそれがある。このため、この
実施例では、前述のように第1押え部材22の第1押圧面
23に多数の軸方向溝24を形成し、第1押え部材22によっ
て環状部材12の軸方向一端部を押し付けたとき、圧着を
免れた領域を周方向に離れて複数形成させるようにした
のである。この結果、前述のように圧着ロール57によっ
てエアが排出されるとき、該エアはこれらの圧着されて
いない領域に侵入して圧着されている部位の環状部材12
同士を互いに引き剥し、環状部材12間からのエアの排出
を確実としている。また、前述の圧着ロール57の軸方向
一側への転動時、環状部材12の他端部は前述のように圧
着ロール57と同一の周方向位置に配置された第2押え部
材37によって成形ドラム11に押し付けられているため、
前記圧着ロール57が環状部材12を軸方向一側に向かって
引っ張っても、環状部材12が軸方向にずれて変形するよ
うなことはない。なお、このとき、圧着ロール57との干
渉を避けるため、第1駆動シリンダ27を作動してピスト
ンロッド28を突出し、第1支持フレーム18、第1離隔位
置Bに位置している第1押え部材22を一体的に軸方向一
側に向かって移動させる。このときの状態が図10に示
されている。このように圧着ロール57を軸方向中央部か
ら軸方向他端まで移動させた後、軸方向中央部に復帰さ
せ、再び、この軸方向中央部から軸方向一端まで移動さ
せるようにしているので、1度に圧着する距離が短くな
り、この結果、環状部材12間におけるエアの移動距離も
短く、即ち最大で環状部材12の幅の半分となってエアの
排出が確実となる。
【0019】このようにして軸方向中央部より一側の環
状部材12間のエアが排出されながら環状部材12同士が圧
着されると、移動シリンダ48を同期作動してピストンロ
ッド49を引っ込め、圧着ロール57を押圧位置Eから離隔
位置Fまで移動させて環状部材12から離隔させる。次
に、シリンダ67を作動してピストンロッド69を引っ込
め、圧着ロール57を軸方向中央に向かって移動させ、初
期位置に復帰させる。このとき、第2移動シリンダ35を
同期して作動することによりピストンロッド36を引っ込
め、第2押え部材37を第2押圧位置Cから第2離隔位置
Dまで移動させて環状部材12の軸方向他端部から離隔さ
せる。また、このとき、第1駆動シリンダ27を作動して
ピストンロッド28を引っ込め、第1押え部材22を初期位
置まで復帰させる。このときの状態が図11に示されて
いる。
【0020】このようにして環状部材12の 1/3周に亘っ
てエア抜き、圧着が終了すると、成形ドラム11を 1/3回
転させ、再び環状部材12の 1/3周を前述と同様にエア抜
き、圧着を行い、その後、残りの 1/3周に対してもエア
抜き、圧着を行い、環状部材12全体のエア抜き、圧着を
行う。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、変形を生じさせることなく環状部材間のエアを確実
に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のIーI矢視断面図である。
【図3】図1のIIーII矢視断面図である。
【図4】第1押え部材近傍の側面図である。
【図5】圧着ロール近傍の正面断面図である。
【図6】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図7】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図8】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図9】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図10】この発明の一実施例の作用を説明する説明図
である。
【図11】この発明の一実施例の作用を説明する説明図
である。
【符号の説明】
11…成形ドラム 12…環状部材 20…第1移動手段 22…第1押え部材 23…第1押圧面 24…軸方向溝 35…第2移動手段 37…第2押え部材 48…移動手段 57…圧着ロール 72…駆動手段 A…第1押圧位置 B…第1離隔位置 C…第2押圧位置 D…第2離隔位置 E…押圧位置 F…離隔位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−188427(JP,A) 特開 昭48−73485(JP,A) 特開 平3−187729(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 30/16,30/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形ドラム上に貼付けられた複数層の環状
    部材を、これらの間に介在するエアを排出しながら互い
    に圧着させる環状部材の圧着方法であって、環状部材の
    軸方向一端部を第1押え部材によって成形ドラムに押し
    付けるとともに、該第1押え部材とほぼ同一の周方向位
    置に配置された圧着ロールにより環状部材の軸方向中央
    部を成形ドラムに押し付ける工程と、前記押し付けた状
    態のまま圧着ロールを環状部材の軸方向中央部から軸方
    向他端まで回転させながら軸方向に移動させる工程と、
    圧着ロールを環状部材から離隔させた後、環状部材の軸
    方向中央に向かって移動させ、再び、該圧着ロールによ
    り環状部材の軸方向中央部を成形ドラムに押し付けると
    ともに、第1押え部材を環状部材から離隔させ、さら
    に、環状部材の軸方向他端部を圧着ロールとほぼ同一の
    周方向位置に配置された第2押え部材によって成形ドラ
    ムに押し付ける工程と、前記押し付けた状態のまま圧着
    ロールを環状部材の軸方向中央部から軸方向一端まで回
    転させながら軸方向に移動させる工程と、を備えたこと
    を特徴とする環状部材の圧着方法。
  2. 【請求項2】成形ドラム上に貼付けられた複数層の環状
    部材を、これらの間に介在するエアを排出しながら互い
    に圧着させる環状部材の圧着装置であって、環状部材の
    一端部を成形ドラムに押し付けることができる第1押え
    部材と、該第1押え部材を環状部材の一端部に押圧させ
    る第1押圧位置と環状部材の一端部から離隔した第1離
    隔位置との間で移動させる第1移動手段と、第1押え部
    材とほぼ同一の周方向位置に配置され、環状部材の他端
    部を成形ドラムに押し付けることができる第2押え部材
    と、該第2押え部材を環状部材の他端部に押圧させる第
    2押圧位置と環状部材の他端部から離隔した第2離隔位
    置との間で移動させる第2移動手段と、第1、第2押え
    部材とほぼ同一の周方向位置に配置されたフリー回転す
    る圧着ロールと、該圧着ロールを環状部材に押圧させる
    押圧位置と環状部材から離隔した離隔位置との間で移動
    させる移動手段と、環状部材の軸方向中央部を押圧して
    いる圧着ロールを該位置から環状部材の軸方向端まで回
    転させながら移動させる駆動手段と、を備えたことを特
    徴とする環状部材の圧着装置。
  3. 【請求項3】前記第1押え部材は、環状部材の外周面に
    面接触する円弧状の第1押圧面を有し、この第1押圧面
    には軸方向一端から軸方向他端まで延びるとともに周方
    向に離れた多数の軸方向溝が形成されている請求項2記
    載の環状部材の圧着装置。
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