JP3372947B2 - 感熱記録装置およびそれを用いたファクシミリ装置 - Google Patents
感熱記録装置およびそれを用いたファクシミリ装置Info
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- JP3372947B2 JP3372947B2 JP2002017183A JP2002017183A JP3372947B2 JP 3372947 B2 JP3372947 B2 JP 3372947B2 JP 2002017183 A JP2002017183 A JP 2002017183A JP 2002017183 A JP2002017183 A JP 2002017183A JP 3372947 B2 JP3372947 B2 JP 3372947B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ伝送装置な
どの感熱記録装置に係り、特にプロッタ中のサーマルヘ
ッドの昇温防止と、印字データの欠落防止技術に特徴の
ある感熱記録装置に関する。
どの感熱記録装置に係り、特にプロッタ中のサーマルヘ
ッドの昇温防止と、印字データの欠落防止技術に特徴の
ある感熱記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリにおいては、サーマ
ルヘッドの温度検知用のサーミスタを設け、サーミスタ
によるサーマルヘッドの検知温度が所定値以上となった
場合、サーマルヘッドの保護のために、印字ストローブ
をオフしてサーマルヘッドが高温になるのを阻止してい
た。
ルヘッドの温度検知用のサーミスタを設け、サーミスタ
によるサーマルヘッドの検知温度が所定値以上となった
場合、サーマルヘッドの保護のために、印字ストローブ
をオフしてサーマルヘッドが高温になるのを阻止してい
た。
【0003】また、サーマルヘッドでの印字濃度が一定
になるようにストローブを出力するため、サーミスタ等
でサーマルヘッドの温度を測定し、ストローブを決定し
ていた。
になるようにストローブを出力するため、サーミスタ等
でサーマルヘッドの温度を測定し、ストローブを決定し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来、
サーマルヘッドの保護のためにサーマルヘッドがある一
定以上の温度になった場合、印字ストローブをオフして
サーマルヘッドが熱くなり過ぎるのを回避したりしてい
たが、記録途中でそのようなことが起きると、印字デー
タラインが印字されずにデータが欠落してしまうという
不具合があった。また、ストローブを制御せずにサーマ
ルヘッドにストローブを出力し続けてもサーマルヘッド
の熱負荷が掛からないようにしているため、そのような
場合、通常温度時の印字品質が良くない等の不具合があ
った。なお、熱負荷が掛らないようにする一般的な手段
としては、サーマルヘッドの抵抗、電流を変えたり、サ
ーマルヘッドに放熱板を追加して熱が蓄積しないように
するものがある。
サーマルヘッドの保護のためにサーマルヘッドがある一
定以上の温度になった場合、印字ストローブをオフして
サーマルヘッドが熱くなり過ぎるのを回避したりしてい
たが、記録途中でそのようなことが起きると、印字デー
タラインが印字されずにデータが欠落してしまうという
不具合があった。また、ストローブを制御せずにサーマ
ルヘッドにストローブを出力し続けてもサーマルヘッド
の熱負荷が掛からないようにしているため、そのような
場合、通常温度時の印字品質が良くない等の不具合があ
った。なお、熱負荷が掛らないようにする一般的な手段
としては、サーマルヘッドの抵抗、電流を変えたり、サ
ーマルヘッドに放熱板を追加して熱が蓄積しないように
するものがある。
【0005】さらに、サーマルヘッドの温度に対応して
ストローブを決定してもポータブル電源のように電源電
圧・電流等が変動する場合、温度補正だけでは記録印字
濃度が適切に出力されないという不具合があった。
ストローブを決定してもポータブル電源のように電源電
圧・電流等が変動する場合、温度補正だけでは記録印字
濃度が適切に出力されないという不具合があった。
【0006】本発明は上記従来装置の欠点を解消し、サ
ーマルヘッドの保護と印字データの欠落防止を図ること
ができる感熱記録装置を提供することを目的とする。
ーマルヘッドの保護と印字データの欠落防止を図ること
ができる感熱記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、サーマルヘ
ッドおよびこのサーマルヘッドの温度検知手段を有する
プロッタ部を有し、ポータブル電源を使用する感熱記録
装置において、前記温度検知手段で測定したサーマルヘ
ッドの温度が規定温度以上でも、印字しようとするライ
ンデータに対する黒字率が一定値以下である場合は印字
データの間引きを行なわず、前記黒字率が一定値以下で
ない場合は印字データの間引きを行なう制御手段を備え
ることによって達成される。
ッドおよびこのサーマルヘッドの温度検知手段を有する
プロッタ部を有し、ポータブル電源を使用する感熱記録
装置において、前記温度検知手段で測定したサーマルヘ
ッドの温度が規定温度以上でも、印字しようとするライ
ンデータに対する黒字率が一定値以下である場合は印字
データの間引きを行なわず、前記黒字率が一定値以下で
ない場合は印字データの間引きを行なう制御手段を備え
ることによって達成される。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明は電源の電流変動を考慮し、実際の電流
値が一定以下の場合、サーマルヘッドの温度が規定温度
以上でも印字データの間引きを行なわないことにより、
不必要に印字データを間引くのを回避することができ
る。
値が一定以下の場合、サーマルヘッドの温度が規定温度
以上でも印字データの間引きを行なわないことにより、
不必要に印字データを間引くのを回避することができ
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は実施例に係るファクシミリ装置のブロック
図である。なお、この図1は後述する第1〜第4の実施
例に共通する。
する。図1は実施例に係るファクシミリ装置のブロック
図である。なお、この図1は後述する第1〜第4の実施
例に共通する。
【0014】この実施例のファクシミリ装置は、制御プ
ログラムを内蔵したROMおよび制御用に使用するRA
Mを有したシステム制御部(中央制御部)1と、記録紙
の状態を検出するセンサ部、記録を行うサーマルヘッ
ド、その温度を検知するサーミスタ、及び記録紙送りを
行うモータ等を有する受信画像を記録するプロッタ部2
と、画像を読み取るスキャナ部3と、その読み取った情
報、送られて来た情報を蓄積するメモリ部4と、送受信
データを変復調するモデム5と、網制御装置である回線
制御回路部6、およびファクシミリの制御情報をユーザ
に表示し、また制御情報を取り込む表示部7、操作部8
から構成される。
ログラムを内蔵したROMおよび制御用に使用するRA
Mを有したシステム制御部(中央制御部)1と、記録紙
の状態を検出するセンサ部、記録を行うサーマルヘッ
ド、その温度を検知するサーミスタ、及び記録紙送りを
行うモータ等を有する受信画像を記録するプロッタ部2
と、画像を読み取るスキャナ部3と、その読み取った情
報、送られて来た情報を蓄積するメモリ部4と、送受信
データを変復調するモデム5と、網制御装置である回線
制御回路部6、およびファクシミリの制御情報をユーザ
に表示し、また制御情報を取り込む表示部7、操作部8
から構成される。
【0015】図3は第1の実施例に係る印字制御方式の
フローチャートである。受信蓄積データがある場合(S
1でYES )、サーマルヘッドの温度が規定値以上でない
時(S2でNO)、蓄積(読み取り画)データの1ライン
分の印字を行い(S3)、受信が終了し(S4でYES
)、受信蓄積データがなければ(S5でNO)、フロー
は終了となる。S1でNOの場合、S2でYES の場合、S
4に進む。また、S5でYES の場合S2に戻る。
フローチャートである。受信蓄積データがある場合(S
1でYES )、サーマルヘッドの温度が規定値以上でない
時(S2でNO)、蓄積(読み取り画)データの1ライン
分の印字を行い(S3)、受信が終了し(S4でYES
)、受信蓄積データがなければ(S5でNO)、フロー
は終了となる。S1でNOの場合、S2でYES の場合、S
4に進む。また、S5でYES の場合S2に戻る。
【0016】一方、受信が終了しておらず(S4でN
O)、1ラインデータ受信がない時(S6でNO)、S1
に戻る。1ラインデータ受信があった時(S6でYES
)、プロッタ部2のサーミスタにより検出されたサー
マルヘッドの温度の値が規定値以上の温度になった場合
(S7でYES )、その時点より受信データをメモリ部4
に一旦蓄積して(S8)、温度が下がりしだい随時印字
する(S9)。なお、その間に受信したデータはメモリ
部4に蓄積され、同時に印字速度を制御する。これによ
ってサーマルヘッドの温度上昇を抑えながら記録印字が
実行される。
O)、1ラインデータ受信がない時(S6でNO)、S1
に戻る。1ラインデータ受信があった時(S6でYES
)、プロッタ部2のサーミスタにより検出されたサー
マルヘッドの温度の値が規定値以上の温度になった場合
(S7でYES )、その時点より受信データをメモリ部4
に一旦蓄積して(S8)、温度が下がりしだい随時印字
する(S9)。なお、その間に受信したデータはメモリ
部4に蓄積され、同時に印字速度を制御する。これによ
ってサーマルヘッドの温度上昇を抑えながら記録印字が
実行される。
【0017】このように、受信データ記録印字時、サー
マルヘッドが規定温度に達した場合、ストローブをオフ
してサーマルヘッドの温度上昇を抑える代わりに記録を
途中で中断し、サーマルヘッドの温度上昇を抑えてい
る。
マルヘッドが規定温度に達した場合、ストローブをオフ
してサーマルヘッドの温度上昇を抑える代わりに記録を
途中で中断し、サーマルヘッドの温度上昇を抑えてい
る。
【0018】図4は第2の実施例に係る印字制御方式の
要部のフローチャートである。上記と同様、サーマルヘ
ッドの温度が規定温度にあった場合(S11でYES )、
そのまま記録したらデータ間引き動作をさせなければな
らないような時、受信動作で印字をせずにメモリ部4に
その交信の受信データを蓄積して(S12)、ヘッドの
温度が下がりしだい印字動作を行う(S13)。なお、
この処理は所定のタイミングで行なわれる。
要部のフローチャートである。上記と同様、サーマルヘ
ッドの温度が規定温度にあった場合(S11でYES )、
そのまま記録したらデータ間引き動作をさせなければな
らないような時、受信動作で印字をせずにメモリ部4に
その交信の受信データを蓄積して(S12)、ヘッドの
温度が下がりしだい印字動作を行う(S13)。なお、
この処理は所定のタイミングで行なわれる。
【0019】ここで、印字動作を開始する温度は、蓄積
データの黒字率(単位面積中の塗り潰された面積のその
他の面積に対する比)を以て行ってもよい。即ち、印字
動作の開始は黒字率の値が所定の値となったら行う。な
お、この所定の値は、オペレータによって設定変更可能
である。
データの黒字率(単位面積中の塗り潰された面積のその
他の面積に対する比)を以て行ってもよい。即ち、印字
動作の開始は黒字率の値が所定の値となったら行う。な
お、この所定の値は、オペレータによって設定変更可能
である。
【0020】図5は第3の実施例に係る印字制御方式の
フローチャートである。この実施例は第1の実施例と近
似するが、間欠動作が余りにも多発すると印字品質が劣
化するので、規定以上の温度になった時点でそのページ
を印字する動作を一旦停止して、再度そのページを記録
し直して印字品質をより良くするものである。
フローチャートである。この実施例は第1の実施例と近
似するが、間欠動作が余りにも多発すると印字品質が劣
化するので、規定以上の温度になった時点でそのページ
を印字する動作を一旦停止して、再度そのページを記録
し直して印字品質をより良くするものである。
【0021】図5にて、受信データの1ライン、メモリ
部4に蓄積し(S21)、サーマルヘッドの温度が規定
値以上でない時(S22でNO)、受信データの1ライン
印字を行い(S23)、1ページ終了したら(S24で
YES )、先1ページ蓄積データをクリアーし(S2
5)、交信が終了し、次ページがなければフローは終了
となる(S26でYES )。
部4に蓄積し(S21)、サーマルヘッドの温度が規定
値以上でない時(S22でNO)、受信データの1ライン
印字を行い(S23)、1ページ終了したら(S24で
YES )、先1ページ蓄積データをクリアーし(S2
5)、交信が終了し、次ページがなければフローは終了
となる(S26でYES )。
【0022】サーマルヘッドの温度が規定値以上である
時(S22でYES )、受信データをメモリ部4に蓄積し
て(S27)、1ページ終了し(S28でYES )、交信
が終了し、次ページがなければ(S29でYES )、新た
な交信、すなわち次交信要求があるかどうか判断する
(S30)。次交信要求あれば(S30でYES )、サー
マルヘッドの温度が規定値未満の時(S31でYES )、
受信蓄積データ印字を行う(S32)。
時(S22でYES )、受信データをメモリ部4に蓄積し
て(S27)、1ページ終了し(S28でYES )、交信
が終了し、次ページがなければ(S29でYES )、新た
な交信、すなわち次交信要求があるかどうか判断する
(S30)。次交信要求あれば(S30でYES )、サー
マルヘッドの温度が規定値未満の時(S31でYES )、
受信蓄積データ印字を行う(S32)。
【0023】次ページがあり(S29でNO)、サーマル
ヘッドの温度が規定値未満である時(S33でYES )、
印字が終了していなければ(S34でNO)、受信蓄積済
みデータを印字する(S35)。そして、受信データを
1ライン、メモリ部4に蓄積し(S36)、1ページ終
了したかどうか判断する。この判断で1ページ終了して
いれば(S37でYES )、さらに、次ページの有無を判
断する。もし、交信が終了して次ページがなければ(S
38でYES )S30に進んで、それ以降の処理を実行
し、交信が終了しておらず、次ページがあればS34に
戻って、それ以降の処理を繰り返す。
ヘッドの温度が規定値未満である時(S33でYES )、
印字が終了していなければ(S34でNO)、受信蓄積済
みデータを印字する(S35)。そして、受信データを
1ライン、メモリ部4に蓄積し(S36)、1ページ終
了したかどうか判断する。この判断で1ページ終了して
いれば(S37でYES )、さらに、次ページの有無を判
断する。もし、交信が終了して次ページがなければ(S
38でYES )S30に進んで、それ以降の処理を実行
し、交信が終了しておらず、次ページがあればS34に
戻って、それ以降の処理を繰り返す。
【0024】図6は第4の実施例に係る印字制御方式の
フローチャートである。この実施例に示す処理におい
て、プロッタ部2の温度上昇を抑えて記録するために、
受信動作に入る時に交信モデムレートをその時のプロッ
タ部2の温度に対応して送信側に知らせ、送信速度を遅
らせて受信側の印字時間を制御する。
フローチャートである。この実施例に示す処理におい
て、プロッタ部2の温度上昇を抑えて記録するために、
受信動作に入る時に交信モデムレートをその時のプロッ
タ部2の温度に対応して送信側に知らせ、送信速度を遅
らせて受信側の印字時間を制御する。
【0025】図6にて、サーマルヘッドの温度が規定値
以上でない時(S41でNO)、モデムレート9600bp
s に設定してフローは終了となる(S42)。サーマル
ヘッドの温度が規定値以上であり(S41でYES )、そ
のレベルがレベル1以上であれば(S43でYES )、モ
デムレート2400bps に設定してフローは終了となる
(S46)。また、レベルがレベル1未満で(S43で
NO)、かつレベル2以上であれば(S44でYES )、モ
デムレート4800bps に設定してフローは終了となる
(S47)。また、そのレベルがレベル2未満であれば
(S44でNO)、モデムレート7200bps に設定して
フローは終了となる(S45)。なお、レベル1及びレ
ベル2は仕様に応じて任意に設定される。
以上でない時(S41でNO)、モデムレート9600bp
s に設定してフローは終了となる(S42)。サーマル
ヘッドの温度が規定値以上であり(S41でYES )、そ
のレベルがレベル1以上であれば(S43でYES )、モ
デムレート2400bps に設定してフローは終了となる
(S46)。また、レベルがレベル1未満で(S43で
NO)、かつレベル2以上であれば(S44でYES )、モ
デムレート4800bps に設定してフローは終了となる
(S47)。また、そのレベルがレベル2未満であれば
(S44でNO)、モデムレート7200bps に設定して
フローは終了となる(S45)。なお、レベル1及びレ
ベル2は仕様に応じて任意に設定される。
【0026】図2はファクシミリのプロトコール手順を
示す説明図である。図2において、10はCNG(Calli
ng tone )、11はNSS(Non-standardset-up、12
はTSI(Transmltting subscriber identification
)、13はDCS(Digital command signal )、14
はTCF(Training check )、15,16はPPS−E
OP( Partial Page Signal End of Point )、17は
DCN(disconnect 、18はCED(Called station id
entification)、19はNSF(Non-standard faciliti
es)、20はCSI、21はDIS(Digital identific
ation signal)、22はCFR(Confirmation to recei
ve)、23はPPR、24はMCF(Message confirmat
ion )である。
示す説明図である。図2において、10はCNG(Calli
ng tone )、11はNSS(Non-standardset-up、12
はTSI(Transmltting subscriber identification
)、13はDCS(Digital command signal )、14
はTCF(Training check )、15,16はPPS−E
OP( Partial Page Signal End of Point )、17は
DCN(disconnect 、18はCED(Called station id
entification)、19はNSF(Non-standard faciliti
es)、20はCSI、21はDIS(Digital identific
ation signal)、22はCFR(Confirmation to recei
ve)、23はPPR、24はMCF(Message confirmat
ion )である。
【0027】上記同様、記録時間を遅らせるための本例
は、ECM(Error Correction Mode)モードを持つファ
クシミリの場合で、サーマルヘッドの温度の印字状態に
より1回のデータフレーム(frame )中の送信側へ知ら
せる再送フレーム個所を実際にエラーが発生した場所と
は別に再送要求して印字動作制御の遅れを制御する。な
お、1回のデータフレームについて説明すると、ここで
ECMモードの時送信側は、受信側の画データを受ける
バッファの大きさに対応して、相手(受信側)の印字速
度に関係なくデータを送信するが、相手のバッファの大
きさにより画データを送れる量が規定され、この規定さ
れる量が1回のデータフレームである。例えば、ECM
モードで、1回の通信接続中に複数枚の原稿の画データ
を受け取るマルチ受信した場合を例に取ると、ページ印
刷の終わりで規定温度にサーマルヘッドが達した場合
は、そのサーマルヘッドの温度を無視してデータの間引
きをせずに印字を継続し、次ページを受けずにサーマル
ヘッドの温度が下がる時間を稼ぐために、先のページの
最終フレーム群、すなわち最終ブロックを再送させる。
は、ECM(Error Correction Mode)モードを持つファ
クシミリの場合で、サーマルヘッドの温度の印字状態に
より1回のデータフレーム(frame )中の送信側へ知ら
せる再送フレーム個所を実際にエラーが発生した場所と
は別に再送要求して印字動作制御の遅れを制御する。な
お、1回のデータフレームについて説明すると、ここで
ECMモードの時送信側は、受信側の画データを受ける
バッファの大きさに対応して、相手(受信側)の印字速
度に関係なくデータを送信するが、相手のバッファの大
きさにより画データを送れる量が規定され、この規定さ
れる量が1回のデータフレームである。例えば、ECM
モードで、1回の通信接続中に複数枚の原稿の画データ
を受け取るマルチ受信した場合を例に取ると、ページ印
刷の終わりで規定温度にサーマルヘッドが達した場合
は、そのサーマルヘッドの温度を無視してデータの間引
きをせずに印字を継続し、次ページを受けずにサーマル
ヘッドの温度が下がる時間を稼ぐために、先のページの
最終フレーム群、すなわち最終ブロックを再送させる。
【0028】ここでまた、データの間引き規定温度では
なく、データの間引き規定温度より低いある定められた
温度になった場合、次のページを直ぐ受けずに(エラー
が存在しなかったとしても)、サーマルヘッドの温度が
下がる時間を稼ぐために温度に対応して再送フレーム数
を制御し、サーマルヘッドの負荷を軽減する。このこと
はまた、ページ印刷の途中で上記規定温度以上の状態が
発生してもページの印刷が終わるまではそのまま間引き
せずに印字を続けることを意味している。ここでいうブ
ロックは、図2に示すframe 0からNまでの1組のフレ
ームのかたまりである。ここで再送されたフレームは、
エラーがなかったのであれば再送されても無視し、エラ
ーがあった場合は、印字はその時点で停止しているの
で、送られ直したデータでエラーがあった場所から印字
動作を続行する。
なく、データの間引き規定温度より低いある定められた
温度になった場合、次のページを直ぐ受けずに(エラー
が存在しなかったとしても)、サーマルヘッドの温度が
下がる時間を稼ぐために温度に対応して再送フレーム数
を制御し、サーマルヘッドの負荷を軽減する。このこと
はまた、ページ印刷の途中で上記規定温度以上の状態が
発生してもページの印刷が終わるまではそのまま間引き
せずに印字を続けることを意味している。ここでいうブ
ロックは、図2に示すframe 0からNまでの1組のフレ
ームのかたまりである。ここで再送されたフレームは、
エラーがなかったのであれば再送されても無視し、エラ
ーがあった場合は、印字はその時点で停止しているの
で、送られ直したデータでエラーがあった場所から印字
動作を続行する。
【0029】すなわち、図2においてframe 0からNま
で送られたデータのframe 1,3,Nにエラーがあった
とすると、データの送信が終了した後、受信側からPP
R信号が発信されて再送要求が行なわれる。これに応じ
て送信側からエラーであったframe 1,3,Nのみが再
送され、その受信が確認されるとMCF信号を出力し、
送信側からはDCN信号が出力され、交信が終了する。
なお、サーマルヘッドの温度を制御するために、例えば
上述のframe 1,frame 3及びframe Nのエラーのう
ち、frame 3及びframe Nを擬似的にエラー(NG)と
することもできる。また、図2には、エラーかどうかを
示すフラグビット列において、エラーに対応するframe
のフラグを立てた例が示されている。
で送られたデータのframe 1,3,Nにエラーがあった
とすると、データの送信が終了した後、受信側からPP
R信号が発信されて再送要求が行なわれる。これに応じ
て送信側からエラーであったframe 1,3,Nのみが再
送され、その受信が確認されるとMCF信号を出力し、
送信側からはDCN信号が出力され、交信が終了する。
なお、サーマルヘッドの温度を制御するために、例えば
上述のframe 1,frame 3及びframe Nのエラーのう
ち、frame 3及びframe Nを擬似的にエラー(NG)と
することもできる。また、図2には、エラーかどうかを
示すフラグビット列において、エラーに対応するframe
のフラグを立てた例が示されている。
【0030】上記例の説明ではフレーム数の制御で記し
たが、同時に1フレームの大きさもその受信開始時のサ
ーマルヘッドの温度により、より小さくすることも可能
である(256バイト→64バイト)。
たが、同時に1フレームの大きさもその受信開始時のサ
ーマルヘッドの温度により、より小さくすることも可能
である(256バイト→64バイト)。
【0031】このような大きさを変えて再送されたフレ
ームは、上述と同様に、エラーがなかったのであれば再
送されても無視し、エラーがあった場合は、印字はその
時点で停止しているので、送られ直したデータでエラー
があった場所から印字動作を続行する。
ームは、上述と同様に、エラーがなかったのであれば再
送されても無視し、エラーがあった場合は、印字はその
時点で停止しているので、送られ直したデータでエラー
があった場所から印字動作を続行する。
【0032】次にポータブル電源を使用するような感熱
記録装置において、その制御例を以に記載する。このポ
ータブル電源とは、現在普及しているノート型パソコン
等の電源として使用されているもので、家庭で使用され
ている交流を直流に変換し、携帯用にできている。
記録装置において、その制御例を以に記載する。このポ
ータブル電源とは、現在普及しているノート型パソコン
等の電源として使用されているもので、家庭で使用され
ている交流を直流に変換し、携帯用にできている。
【0033】ポータブル電源の特性として図7に示すよ
うなI−V特性を有している。このような特性は、電源
が何らかの要因でシヨート状態になった場合(V≒0)
等に電流を減らして(理想的には完全に0にして)電源
の供給をオフし、電源を保護するために設計されてい
る。
うなI−V特性を有している。このような特性は、電源
が何らかの要因でシヨート状態になった場合(V≒0)
等に電流を減らして(理想的には完全に0にして)電源
の供給をオフし、電源を保護するために設計されてい
る。
【0034】このような特性を顕著に持つポータブル電
源を利用した感熱記録装置では、同じ印字パルス幅を与
えたとしても、つまり、その幅の間、サーマルヘッドに
電流を流したとしても、図7に示すような特性を持って
いる(ポータブル電源の端子電圧Vと供給電流Iが斜線
部(α部)内の値を採りうる)と、その時データ印字に
要するエネルギ(P=IV=I2 R、I:電流、V:電
圧、R:サーマルヘッドの抵抗値)は、実際には電流値
により変化し、これによって印字濃度が左右されること
になる。
源を利用した感熱記録装置では、同じ印字パルス幅を与
えたとしても、つまり、その幅の間、サーマルヘッドに
電流を流したとしても、図7に示すような特性を持って
いる(ポータブル電源の端子電圧Vと供給電流Iが斜線
部(α部)内の値を採りうる)と、その時データ印字に
要するエネルギ(P=IV=I2 R、I:電流、V:電
圧、R:サーマルヘッドの抵抗値)は、実際には電流値
により変化し、これによって印字濃度が左右されること
になる。
【0035】そこで、印字しようとする時のサーマルヘ
ッドの温度のみでパルス幅を考慮するのではなく、併せ
てその時の印字しようとするラインデータの黒字率また
は実際の電流値を考慮してパルス幅を決定する。
ッドの温度のみでパルス幅を考慮するのではなく、併せ
てその時の印字しようとするラインデータの黒字率また
は実際の電流値を考慮してパルス幅を決定する。
【0036】ここで黒字率の場合は、実際に印字をする
サーマルヘッドのブロックに対して行う。例えば、1度
に1ライン全てを印字できるのであれば1ライン全ての
黒字率で、2ブロックに分けて印字するのであれば1ラ
インを2分割した、それぞれの黒字率を意味している。
サーマルヘッドのブロックに対して行う。例えば、1度
に1ライン全てを印字できるのであれば1ライン全ての
黒字率で、2ブロックに分けて印字するのであれば1ラ
インを2分割した、それぞれの黒字率を意味している。
【0037】上記制御により、データ間引きする場合
も、サーマルヘッドの温度だけではなく、その時のデー
タの黒字率、所要電流値を考慮して間引きを行うことに
より、より不用意にデータを欠落させることがなくなる
制御ができる。
も、サーマルヘッドの温度だけではなく、その時のデー
タの黒字率、所要電流値を考慮して間引きを行うことに
より、より不用意にデータを欠落させることがなくなる
制御ができる。
【0038】本実施例では、サーマルヘッドの温度に加
え、電源電圧・電流を考慮することにより、一定時間内
のストローブエネルギ変動を考慮して、それに基づき適
切な印字パルス制御を行える。なお、ストローブ幅とは
パルス幅(サーマルヘッドに印加エネルギを与えている
時間)のことである。
え、電源電圧・電流を考慮することにより、一定時間内
のストローブエネルギ変動を考慮して、それに基づき適
切な印字パルス制御を行える。なお、ストローブ幅とは
パルス幅(サーマルヘッドに印加エネルギを与えている
時間)のことである。
【0039】また、印字しようとするラインデータの黒
字率により、電源電圧・電流変動を考慮して、それに基
づき適切な印字パルス制御を行える。
字率により、電源電圧・電流変動を考慮して、それに基
づき適切な印字パルス制御を行える。
【0040】また、電源の電流変動を考慮し、電源の電
流値が一定値以下の場合には、サーマルヘッドの温度が
規定値以上でも印字データの間引きは行なわれないの
で、不必要な印字データの間引きを回避することができ
る。
流値が一定値以下の場合には、サーマルヘッドの温度が
規定値以上でも印字データの間引きは行なわれないの
で、不必要な印字データの間引きを回避することができ
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電源の電
流変動を考慮し、電源の電流値が一定値以下の場合に
は、サーマルヘッドの温度が規定値以上でも印字データ
の間引きは行なわれないので、不必要な印字データの間
引きを回避することができる。
流変動を考慮し、電源の電流値が一定値以下の場合に
は、サーマルヘッドの温度が規定値以上でも印字データ
の間引きは行なわれないので、不必要な印字データの間
引きを回避することができる。
【0042】
【0043】
【図1】本発明の実施例に係るファクシミリ装置のブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】ファクシミリ装置のプロトコール手順を示す説
明図である。
明図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る印字制御方式のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例に係る印字制御方式の要
部のフローチャートである。
部のフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施例に係る印字制御方式のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施例に係る印字制御方式のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】データ印字に要するエネルギの特性図である。
1 システム制御部
2 プロッタ部
3 スキャナ部
4 メモリ部
5 モデム
6 回線制御回路部
7 表示部
8 操作部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B41J 2/37
B41J 2/36
B41J 2/365
B41J 2/375
H04N 1/23
Claims (2)
- 【請求項1】 サーマルヘッドおよびこのサーマルヘッ
ドの温度検知手段を有するプロッタ部を有し、ポータブ
ル電源を使用する感熱記録装置において、 前記温度検知手段で測定したサーマルヘッドの温度が規
定温度以上でも、印字しようとするラインデータに対す
る黒字率が一定値以下である場合は印字データの間引き
を行なわず、前記黒字率が一定値以下でない場合は印字
データの間引きを行なう制御手段を備えたことを特徴と
する感熱記録装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の感熱記録装置を用いたこ
とを特徴とするファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002017183A JP3372947B2 (ja) | 1992-12-08 | 2002-01-25 | 感熱記録装置およびそれを用いたファクシミリ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-328064 | 1992-12-08 | ||
JP32806492 | 1992-12-08 | ||
JP2002017183A JP3372947B2 (ja) | 1992-12-08 | 2002-01-25 | 感熱記録装置およびそれを用いたファクシミリ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30799493A Division JP3299828B2 (ja) | 1992-12-08 | 1993-12-08 | 感熱記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002283605A JP2002283605A (ja) | 2002-10-03 |
JP3372947B2 true JP3372947B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=26572745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002017183A Expired - Fee Related JP3372947B2 (ja) | 1992-12-08 | 2002-01-25 | 感熱記録装置およびそれを用いたファクシミリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3372947B2 (ja) |
-
2002
- 2002-01-25 JP JP2002017183A patent/JP3372947B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002283605A (ja) | 2002-10-03 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |