JP3371216B2 - 二重ルーバー開閉装置 - Google Patents

二重ルーバー開閉装置

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JP3371216B2
JP3371216B2 JP14455594A JP14455594A JP3371216B2 JP 3371216 B2 JP3371216 B2 JP 3371216B2 JP 14455594 A JP14455594 A JP 14455594A JP 14455594 A JP14455594 A JP 14455594A JP 3371216 B2 JP3371216 B2 JP 3371216B2
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louver
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信行 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寒冷地や騒音地帯等に
おける建物の窓に好適な二重ルーバー開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の二重ルーバー開閉装置と
しては、例えば図4,図5に示すものが知られている
(実開昭55−27799号公報)。
【0003】この従来の二重ルーバー開閉装置1は、図
4に示すように、窓枠2の室外側に上下方向に亘って複
数の室外側ルーバー片3Aを枢支腕4によって開閉可能
に枢支するとともに、その窓枠2の室内側に上下方向に
亘って複数の室内側ルーバー片3Bを枢支腕4によって
開閉可能に枢支し、窓枠2の室内側に設けたハンドル5
を操作して、図4,図5に示すように、四角形の枠体7
を上下動させることにより枢支腕4を介して室外側及び
室内側ルーバー片3A,3Bを開閉するようにしたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例は、室外側ルーバー片3Aを支持する枢支腕4と室
内側ルーバー片3Bを支持する枢支腕4とは、同一形状
のものを用い、しかも枢支腕4を全て同じ向き、すなわ
ちルーバー片3A,3Bより室内側に取り付けている。
このため、室外側ルーバー片3Aの回動中心8Aと室内
側ルーバー片3Bの回動中心8Bとの距離Dが、ルーバ
ー片3A,3Bの幅W以上となり、例えば幅W=90m
mのルーバー片3A,3Bを用いた場合には、ルーバー
開閉装置1全体の見込み寸法Lが約200mmと大きく
なるとともに、室外側ルーバー片3Aの帰除が室内側か
らでき難くなるという問題もあった。
【0005】そこで、本発明は、見込み寸法の小型化を
図った二重ルーバー開閉装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の二重ルー
バー開閉装置は、窓枠の室外側に上下方向に亘って設け
られた複数の室外側ルーバー片と、前記窓枠の室内側に
上下方向に亘って設けられた複数の室内側ルーバー片
備えた二重ルーバー開閉装置において、前記室外側ル
ーバー片を支持するとともに回動可能な複数の室外側枢
支腕と、前記室内側ルーバー片を支持するとともに回動
可能な複数の室内側枢支腕と、前記室外側枢支腕と前記
室内側枢支腕とを連結するとともに上下動可能な立片
と、前記立片と連結し、前記立片を上下動させることに
より前記各ルーバー片の開閉を操作するハンドル操作部
とを有し、前記室外側枢支腕の回動軸と前記室内側枢支
腕の回動軸とを前記室外側ルーバー片と前記室内側ルー
バー片との間において、互いに上下関係をなすように配
置したことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の二重ルーバー開閉装置は、
前記室外側枢支腕の回動軸と前記室内側枢支腕の回動軸
とを、前記室外側ルーバー片と前記室内側ルーバー片と
の間鉛直線上にそれぞれ配置したことを特徴とするも
のである。
【0008】請求項3記載の二重ルーバー開閉装置は、
前記ハンドル操作による各ルーバー片の開閉を、平行
リンク機構を介して行うようにしたことを特徴とするも
のである。
【0009】請求項4記載の二重ルーバー開閉装置は、
全閉状態において前記室外側ルーバー片と前記室内側ル
ーバー片との距離を10乃至30mmとしたことを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の二重ルーバー開閉装置によれ
ば、室外側枢支腕の回動軸と室内側枢支腕の回動軸とを
室外側ルーバー片と室内側ルーバー片との間において、
互いに上下関係をなすように配置することにより、本装
置の見込み寸法が小さくなるとともに、開状態での室外
側ルーバー片と室内側ルーバー片との間隔が閉状態の場
合より大きくなるので、開状態における通気性が良好と
なり、各ルーバー片の清掃が容易となる。
【0011】請求項2記載の二重ルーバー開閉装置によ
れば、前記室外側枢支腕の回動軸と前記室内側枢支腕の
回動軸とを、室外側ルーバー片と室内側ルーバー片との
鉛直線上に配置することにより、本装置の見込み寸
法が最も小さくなる。
【0012】請求項3記載の二重ルーバー開閉装置によ
れば、ハンドルを操作すると、室外側及び室内側ルーバ
ー片は、平行リンク機構によって互いに平行に保たれた
状態で開閉する。
【0013】請求項4記載の二重ルーバー開閉装置によ
れば、室外側ルーバー片と室内側ルーバー片との距離が
短過ぎても長過ぎても断熱性能が低下するが、その距離
を10乃至30mmとすることにより断熱性能が向上す
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0015】図1は本発明の二重ルーバー開閉装置の一
実施例を示す縦断面図、図2はその要部を示す横断面図
である。
【0016】この二重ルーバー開閉装置10は、窓枠1
1の室外側に上下方向に亘って複数の室外側ルーバー片
12Aを開閉可能に枢支するとともに、その窓枠12の
室内側に上下方向に亘って複数の室内側ルーバー片12
Bを開閉可能に枢支し、各ルーバー片12A,12Bを
平行リンク機構13を介して開閉するハンドル操作部1
4を窓枠11の室内側に備えたものである。
【0017】前記窓枠11は、耐食性を有する例えばア
ルミニウム等からなり、室外側又は室内側(正面側)か
ら見てロ字状に形成されている。また、窓枠11の上部
11aには、全閉時に最上段のルーバー片12A,12
Bにそれぞれ当接するゴムパッキン15A,15Bを嵌
設し、窓枠11の下部11bにも、全閉時に最下段のル
ーバー片12A,12Bにそれぞれ当接するゴムパッキ
ン15C,15Dを嵌設するとともに、窓枠11の側部
11cに、常時、後述する室外側枢支腕130,13
0′及び室内側枢支腕131,131′に当接するゴム
パッキン15E,15Fを嵌設している。これにより、
全閉時は、雨,風,騒音等に対しほぼ完全な遮断効果を
得ることができるとともに、断熱性能が向上する。
【0018】前記平行リンク機構13は、室外側ルーバ
ー片12Aを長手方向の両端部で支持する一対の室外側
枢支腕130,130′と、室内側ルーバー片12Bを
長手方向の両端側で支持する一対の室内側枢支腕13
1,131′と、一対の室外側枢支腕130,130′
及び室内側枢支腕131,131′に連結される一対の
立片132,132′とを具備している。
【0019】室外側ルーバー片12Aと室内側ルーバー
片12Bとは、互いに同一形状を有し、透明又は半透明
のガラスからなる。
【0020】一対の室外側枢支腕130,130′及び
一対の室内側枢支腕131,131′は、互いに対称形
状を有し、窓枠11の両側部11cに対向配置されてい
る。室外側枢支腕130,130′は、窓枠11の側部
11cから内側に突設する例えばカシメピンの如き回動
軸133によって回動可能に枢支されている。また、室
外側枢支腕130,130′は、一端側130aで室外
側ルーバー片12Aを保持するとともに、他端側130
bが例えばカシメピンの如き駆動軸134により立片1
32に連結されている。室内側枢支腕131,131′
は、窓枠11の側部11cから内側に突設する回動軸1
33によって回動可能に枢支されている。また、室内側
枢支腕131,131′は、一端側131aで室内側ル
ーバー片12Bを保持するとともに、他端側131bが
駆動軸134により立片132に連結されている。室外
側枢支腕130及び室内側枢支腕131を支持する回動
軸133は、いずれも室外側ルーバー片12Aと室内側
ルーバー片12Bとの間であって、鉛直線16上に設け
ている。また、相前後して配置されている室外側ルーバ
ー片12Aと室内側ルーバー片12Bとの各枢支腕13
0,131の回動軸133,駆動軸134は、平行四辺
形135を形成するように配置されている。これによ
り、立片132の上下動作によって室外側及び室内側ル
ーバー片12A,12Bは、互いに平行に保たれた状態
で開閉可能となる。
【0021】また、全閉状態において、室外側ルーバー
片12Aと室内側ルーバー片12Bとの距離Sを20m
mとしている。すなわち、全閉した場合に室外側ルーバ
ー片12Aと室内側ルーバー片12Bとの間の空気層に
より室外と室内とで断熱されるが、室外側ルーバー片1
2Aと室内側ルーバー片12Bとの距離Sが短過ぎても
長過ぎても断熱性能が低下し、その距離Sが10乃至3
0mmで断熱性能が高まり、20mm前後でピークとな
る。
【0022】前記ハンドル操作部14は、窓枠11の側
部11cの室内側端面に取り付けられた操作部本体14
0と、一端側が一方(室内側から見て右側)の立片13
2に連結ピン141により連結される連結腕142と、
この連結腕142の他端側に連結ピン143により連結
される揺動腕144と、操作部本体140から突設され
たハンドル145と、操作部本体140の内部に設けら
れたウォームホイール機構(図示省略)とを備えてい
る。このウォームホイール機構が有するセルフロック機
能により、ルーバー片12A,12Bを任意の角度で保
持することができる。また、ウォーム又はホイールの歯
切りをある範囲に制限している。これにより、別個にス
トッパー等を設けなくても、揺動腕144の揺動角度す
なわちルーバー片12A,12Bの開閉角度を制限する
ことができる。なお、別個にストッパー等を設けて立片
132の上下動範囲を制限してもよい。この場合は、ス
トッパー等の取付け位置を調整することにより、ルーバ
ー片12A,12Bの開閉角度の調整が容易となるとい
う効果が得られる。
【0023】次に、本実施例の動作を図3をも参照して
説明する。図3は全開状態を示す縦断面図である。
【0024】各ルーバー片12A,12Bは、図1に示
すように、全閉状態にあるとする。この全閉状態では、
室外側ルーバー片12A同士及び室内側ルーバー片12
B同士は、幅方向の端部が重合している状態にあり、最
上段及び最下段のルーバー片12A,12Bは、ゴムパ
ッキン15A乃至15Dに当接し、枢支腕130,13
0′,131,131′は、ゴムパッキン15E,15
Fに当接している状態にある。これにより、雨,風,騒
音等に対し十分な遮断効果が得られ、断熱性能が向上す
る。
【0025】各ルーバー片12A,12Bを開けるに
は、ハンドル145を開方向例えば右回転させる。ハン
ドル145の回転により、揺動腕144が下方に回動
し、連結腕142を介して立片132が下降する。立片
132が下降すると、室外側ルーバー片12Aと室内側
ルーバー片12Bとは、平行リンク機構13によって互
いに平行に保った状態で開く。図3に示すように、各ル
ーバー片12A,12Bを水平に近い状態にまで全開に
することもでき、途中の任意の角度で固定することもで
きる。
【0026】このような本実施例によれば、以下の効果
が得られる。
【0027】(1) 各ルーバー片12A,12Bの開閉
中心を、室外側ルーバー片12Aと室内側ルーバー片1
2Bとの間であって、鉛直線16上に設けているので、
幅Wが90mmのルーバー片12A,12Bを用いても
本装置10の見込み寸法を100mmと小型にすること
ができる。これにより、例えば、現在一重のルーバーで
対応できている地区における建物の窓が、断熱基準の改
正等により対応できなくなった場合(第III地区)に、
そのような窓に対して取付け工事を容易に行うことが可
能となる。
【0028】(2) 室外側ルーバー片12Aと室内側ル
ーバー片12Bとを互いに平行に保った状態で開閉する
ことが可能となるので、開状態における通風性が良好と
なる。また、相前後するルーバー片12A,12Bの回
動軸133,133間の距離ΔSを10mmに設定する
と、全開時のルーバー片12A,12B間距離S′は、
S′=S+ΔSの関係より30mmとなり、手が十分に
入る大きさとなるので、室内側からルーバー片12A,
12Bの清掃が容易となる。
【0029】(3) 全閉状態で外側ルーバー片12Aと
室内側ルーバー片12Bとの距離Sを20mmとしてい
るので、断熱性能の向上を図ることがでる。
【0030】なお、本発明は、その要旨を変更しない範
囲で変更実施できる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳述した本発明によれば、以下の
効果を奏する。
【0032】請求項1記載の発明によれば、室外側枢支
腕の回動軸と室内側枢支腕の回動軸とを室外側ルーバー
片と室内側ルーバー片との間において、互いに上下関係
をなすように配置しているので、見込み寸法の小型化
と、ルーバー片の開状態における通気性の向上及び清掃
の容易化とを図った二重ルーバー開閉装置を提供するこ
とができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、前記室外側
枢支腕の回動軸と前記室内側枢支腕の回動軸とを、室外
側ルーバー片と室内側ルーバー片との間鉛直線上に
れぞれ配置しているので、本装置の見込み寸法をより小
さくすることができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、平行リンク
機構によって室外側ルーバー片と室内側ルーバー片とを
互いに平行に保った状態で開閉することが可能となるの
で、開状態における通風性がより良好となり、ルーバー
片の清掃をより容易に行うことができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、全閉状態に
おいて室外側ルーバー片と室内側ルーバー片との距離を
保温上最適な長さにしているので、断熱性能の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図
【図2】本発明の実施例の要部を示す横断面図
【図3】本発明の実施例の動作状態を示す縦断面図
【図4】従来例を示す縦断面図
【図5】従来例の動作状態を示す縦断面図
【符号の説明】
10 二重ルーバー開閉装置 11 窓枠 12A 室外側ルーバー片 12B 室内側ルーバー片 13 平行リンク機構 16 鉛直線 133 回転軸 145 ハンドル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠の室外側に上下方向に亘って設けら
    れた複数の室外側ルーバー片と、前記窓枠の室内側に上
    下方向に亘って設けられた複数の室内側ルーバー片とを
    備えた二重ルーバー開閉装置において、前記室外側ルー
    バー片を支持するとともに回動可能な複数の室外側枢支
    腕と、前記室内側ルーバー片を支持するとともに回動可
    能な複数の室内側枢支腕と、前記室外側枢支腕と前記室
    内側枢支腕とを連結するとともに上下動可能な立片と、
    前記立片と連結し、前記立片を上下動させることにより
    前記各ルーバー片の開閉を操作するハンドル操作部とを
    有し、前記室外側枢支腕の回動軸と前記室内側枢支腕の
    回動軸とを前記室外側ルーバー片と前記室内側ルーバー
    片との間において、互いに上下関係をなすように配置し
    ことを特徴とする二重ルーバー開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記室外側枢支腕の回動軸と前記室内側
    枢支腕の回動軸とを、前記室外側ルーバー片と前記室内
    側ルーバー片との間鉛直線上にそれぞれ配置したこと
    を特徴とする請求項1記載の二重ルーバー開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記ハンドル操作による各ルーバー片
    の開閉を、平行リンク機構を介して行うようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の二重ルーバー開閉装
    置。
  4. 【請求項4】 全閉状態において前記室外側ルーバー片
    と前記室内側ルーバー片との距離を10乃至30mmと
    したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の二重ル
    ーバー開閉装置。
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FR3035435B1 (fr) * 2015-04-23 2020-08-07 Logiic Dispositif perfectionne formant jalousie
TWI690650B (zh) * 2019-05-17 2020-04-11 張銀漢 雙層百葉窗結構
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